22:36:32

人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 軽音部 千葉郁也

[それから現れたもう一つの影にも、
やっぱり驚いて変な声を出したけど、
もしかしたらあっちも同じような声を出したかもしれない。]


 ……かなみ?


[正直、心底安心した声になっていたと思う。

願いごとはする前なのか後なのか判断はつかなかったけど、
彼女の“これから“について教えてもらえれば、
少し寂しくはあっても悲しくはないと思えただろうから。]


 勝負に勝ったみたいでよかった。
 俺もね、ちゃんと勝ったよ。


[学校では会えなくなっても連絡は取れるし、
ライブハウスに来られる日は楽しみにしておくとして、
そうでなくとも音源くらいは送れる。
だから、勝ったら聞かせるって約束は叶えられるはずだ。>=3:60

これからは音を届けることで、かなみのことを
俺からも応援できたら良い。

よろしくって伝えた時から、友達だと思っているし。]**
(558) 2022/10/24(Mon) 2:32:53

【人】 白瀬 秋緒

― 三日目・放課後 ―


  青葉、先輩……


[ 頷く青葉先輩と目が合う
 この人は己と目線が近いのだと今更気付いた

 緩やかに、穏やかに微笑む天ヶ瀬は、何でもないことのように応える>>442
 己が調理室を飛び出した時も、何でもないように、あっけらかんと、お菓子を置きにきたことを思い出す
 今ならなんとなく分かる
 青葉先輩は何も考えていない訳ではなく、それが青葉先輩なりのやり方であるということ ]


  ……はい、そーですね
  ……ありがとうございます


[ 青葉先輩はきっと、いつも己の、関わる人の、心が軽くなるようにと望んでいて、それを現実にするために動いている
 だから……素直に、甘えようと思う
 その柔らかな救いに

 己に何があったかを、いずれ天ヶ瀬に話すことがあるかもしれないし、ないのかもしれない
 天ヶ瀬の願い事もいつか聞ける日は来るのだろうか。でもそれは、知らずとも良いことなのかもしれない

 だからこそ微笑んで、日常のまま、並んで歩いた ]
 
(559) 2022/10/24(Mon) 2:37:12

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 己の伝えたかった事を伝えて
 それは一方的なもの、というか、自己満足のようなものだったけれど
 あと、ハラハラさせてしまったけど

 驚いたような反応をしていた天ヶ瀬が口を開いて出た言葉が、
 それを受け取ってくれた言葉だったから>>443
 聞いて、内心少し泣きそうになった
 顔には出なかったけれど安堵の表情はしていたと思う

 あたし、この三日間で、泣きそうになってばっかだな
 ……心が泣きたくなることはずっとあったけれど、ここまで目まぐるしくはなかったと思う
 それだけ素直に、どこにも出せずに隠されていた心を、己で認められたのかもしれない
 でも今は、悲しみではなくて、嬉しい涙だな

 青葉先輩はやっぱり、人を笑顔にする天才なのかもしれない
 おどけたようなお辞儀に、笑みが溢れた ]
 
(560) 2022/10/24(Mon) 2:38:02

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……はい

  そーですね
  みんな、一緒に。あたしも、そうしたいです


[ “明日”と
 その約束に応えられることを、嬉しく思う>>444

 みんな、というのなら、己が考える手助けをしてくれた人たちを、呼ぶのも良いのかもしれない
 だって甘い匂いの漂うあの部屋は、誰もを受け入れているのだから

 そんな日常を想像出来る程に、未来を想うことに何の重苦しい気持ちもなかった ]
 
(561) 2022/10/24(Mon) 2:39:30

【人】 白瀬 秋緒

 
[ いつかまた道に迷って行き詰まった時
 その時は天ヶ瀬に頼るのかもしれなくて
 その時の青葉先輩は、もしかしたらいつもの青葉先輩とは雰囲気が違って見えるかもしれない
 あのメッセージのような

 だけど己は、それでもきちんと向き合おうと思う
 あのメッセージが、道標をくれた時のように

 代わりなんていない>>445
 そう、誰も己の代わりにはなりはしなくて
 ……この人のことも、哀しませずに済んだのだ

 青葉先輩の後輩であることを、捨てなくて良かった
 青葉先輩と、これからも放課後の日常を過ごすのだろう
 それは、生きているからこそ感じられる、幸せなこと* ]
 
(562) 2022/10/24(Mon) 2:40:15

【人】 工藤 彩葉

 
― 夜の旧校舎:あおちゃんと ―

[願い事ならたくさんあった。

身長だって伸ばしたいし。
季節限定のお菓子、年中食べたいし。

宝くじだって、当たってほしい。


でもひとつだけ願うなら、
優先順位を決めなくちゃいけないから。


つまり、そういうこと。

私にとって、今一番大切なことを
ちゃんと願っているんだよ。>>531]
 
(563) 2022/10/24(Mon) 2:50:15

【人】 工藤 彩葉

 
[もし言葉にするんだったら、そうだな、



『 天ヶ瀬 青葉ちゃんの、
  心からの笑顔が見たいです 』


…でも、うっかりそれが
幽霊さんへのお願いに取られちゃったら
笑いごとじゃ済まないから。

今は、心の中でだけ呟いておくね?]
 
(564) 2022/10/24(Mon) 2:50:18

【人】 工藤 彩葉

 
[それはさておき。90度傾いた視界では、>>532
世界は相当回転しちゃうだろうから。
戻して、戻して、と言いつつ
私の考えていたあれこれが、
あおちゃんの頭の中になかったことは察した。

なので、挟まれた相槌?も>>533
ありがたく受け取っておきましょう。

でもね、やっぱり色々言っていて、
内心、不安に思う部分もあったから。

だって、打ち明けてもらったばかりで
どこまで踏み込んでいいかなんてわからなかった。
我慢してたこと、傷だってたくさんあるかも。
不用意に触れていいものだとは思えなくて、
この先、ゆっくり近付いて行けたらと思っていて、


でも今はそんなこと言っていられないと。
意を決して、した話。>>480

それに「ありがとう」をもらえたなら、
私もこっそり、安堵と笑みを浮かべた。]

 
(565) 2022/10/24(Mon) 2:50:21

【人】 工藤 彩葉

 
[あおちゃんにとっての一番いいタイミング、
私にはわからなかったけど。

予想するなら、バスケに関わることかな、とか
やっぱり考えていたものだから。

恥ずかし気に言われたその言葉、>>535
どういう意味だろって、すぐ理解できなくて。

「いつ」にするかを決める基準に、
私も入れてもらってるんだってこと。
気付いたら、目を丸くして]


 え、私?


 
よ、よろこんで…………



[赤面して、もじもじしながらそう言っていた。
何かなこの空気。
でも嬉しかったの。
]
 
(566) 2022/10/24(Mon) 2:50:25

【人】 工藤 彩葉

 
[だけど、その次の言葉を伝えてくれた時は>>537
ちゃんと目を合わせていられたから。
先に逸らされてしまったけど、それは気にせずに。]


 うん。

 …し、親友かあ。そっかぁ、ふふ…

 ご、ごめんなさいこんな時に…
 あの、つい照れちゃって、顔が…


[気にしなかったんだけど、
私も真面目な顔を維持できなかったから、
ちょうどよかったのかも。

どうしても緩んでしまう顔を、両手で覆った。]


 こちらこそありがとう。
 これからも、よろしくね。


[そう言った時には、照れくささを乗り越えて
もう一回目を合わせられたらいいんだけど。]
 
(567) 2022/10/24(Mon) 2:50:28

【人】 工藤 彩葉

 
[そうして、相談の末に。
あおちゃんが願いを決めたなら、
私もうん、と頷いた。

お待たせしました、と幽霊に向き直り。
そうだね、まずはご挨拶からやり直し。>>296

そうして口にした、]


 
私の♀閧「は、


  
ここにいる、天ヶ瀬 青葉ちゃんが


            
――――……
 >>538

 
(568) 2022/10/24(Mon) 2:50:31

【人】 工藤 彩葉

 
[…それから。

願いの取り違えはもう起こらないだろうと、
私も少し、幽霊に声をかけてみたりしたけど
やっぱり、彼女のことはよくわからなかった。

幽霊の姿が見えなくなってからだったかな、
私はあおちゃんの、袖のあたりを軽くつまんで、
遠慮がちに声をかけ。]


 …その、大丈夫?
 願いの実感とか、まだないでしょう。
 やっぱり、心配かなって……


[一番いい道を選べたら、と思って
あれこれ提案したけど。そのために彼女は、
これから不安と戦わなくちゃいけないんだろう。
少し申し訳ないような気もする。

…だからこそ、ううん、
さっきの言葉をもらったからこそ。>>537
私にはひとつ、伝えておきたいことがあった。]
 
(569) 2022/10/24(Mon) 2:50:35

【人】 工藤 彩葉

 

 …あのね、これはさすがに…
 その、自惚れがすぎるかなって
 言えてなかったんだけど。

 私には、幽霊さんみたいな力はない。
 でも、あおちゃんの望みには全然足りなくても、
 少しならその願い、叶えられるんじゃないかって。

 打ち明けてくれた時から、思っていて。


 …つまりね、これからずっと。
 明日からの三か月もだよ。ずっとね、
 私の前では青葉ちゃんだから。


 あおちゃんは、ずっと女の子だからね。

 
(570) 2022/10/24(Mon) 2:50:37

【人】 工藤 彩葉

 
[そう言ってまた、照れくさそうに笑って。
でも私は、目を逸らさなかったよ?

今度、お店に行く約束は
もちろん覚えていてくれるよね。
三か月の間にも機会があったら、
私の制服着てみる?と聞いてみようか。
あおちゃん、髪を伸ばしたりしないのかな。
今の長さでも、少し巻いてみたら可愛いかも。
私、それだけは得意なのよって
腕前披露の機会も狙ってみよう。

その先も、たくさん、たくさん、
一緒にやってみたいことがあって。
私たち同じこと考えてたねって、
いつかきっと、答え合わせができるはず。


…そうして話が一段落したら、
私は慌てて、一旦外に
走って行ってしまったんだけど。>>542

慌ただしくてごめんねって、あとで謝って。]


 また明日ね!


[と笑って、その日はお別れできたと思う。]*
 
(571) 2022/10/24(Mon) 2:50:41

【人】 白瀬 秋緒

 
[ また涙を、拭ってもらえたらと思う>>483
 いや、ちょっと恥ずかしいか、やっぱ

 沢山見える笑みに、幾度も安堵してしまう>>484
 でもこれからも、全てを含めて、沢山機会が訪れると良い

 ただ純粋な、「生きていてほしい」という祈り>>485
 最初は受け取れなかったそれ
 やっぱり今でも、身勝手だとは思うけれど
 あたしはそれに救われた ]
 
(572) 2022/10/24(Mon) 3:05:25

【人】 白瀬 秋緒

 
[ でもやっぱり、一時的じゃダメなんだよ>>2:124
 絵音くんがそれのひとりであっていてほしいと思うよ

 だからあたしは、確かな言葉が欲しかった
 だから彼に永久をねだった
 ……やっぱりあたしは、絵音くんの“妹”だ ]

 
(573) 2022/10/24(Mon) 3:07:11

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……うん


[ 受け入れた言葉に、どこか幼い少女のように応える
 望んでいたものが叶えられた、無邪気な音 ]
 
(574) 2022/10/24(Mon) 3:08:08

【人】 白瀬 秋緒

 

  ……約束!

 
(575) 2022/10/24(Mon) 3:09:13

【人】 白瀬 秋緒

 
[ 彼の提案に頷いて、そして絡まる小指
 それはあたしを繋ぎ止めて、>>488
 そして絵音くんを繋ぎ止める糸>>487
 言葉と共に、大切なものを貰っちゃったな

 幼き日、幾度も重ねたような形の誓い
 始まりを告げる約束を、今* ]
 
(576) 2022/10/24(Mon) 3:10:40

【人】 軽音部 千葉郁也

──3day夜・帰り道 工藤と──

[旧校舎前、月明かりの下で会えた面々とは
どのくらい会話を交わしただろうか。

工藤を送る帰り道の途中は、
別のことに心臓が多少忙しくはあったから
物音や横切る猫の影なんかには
驚いたりはせずに済んでいたかな。

唐突に再開した話の続きに
工藤は不思議そうな顔をしていて。>>547
前置きを忘れていたことに気づいて、
どんだけ緊張してんだよと頭を掻いた。

渡したピックのお返しの件って伝えたら、
戸惑ったような笑みが返されて。

“それじお礼にはならない“って返事は、
断られたかなと一瞬思った。

工藤からの願いごとになると言われたら、
教える以上は便宜上そうなるかもとは
わかってはいるのだけど。]
(577) 2022/10/24(Mon) 4:40:41

【人】 軽音部 千葉郁也

[納得したつもりの“もっともらしい理由“、
それがなくなった後も切り出せなかったのは
俺が臆病だからで。

クラスも別れれば尚更、
また話を持ち出すのは不自然かもしれない。
今もなんで?って思ってるんじゃないかなとは。

なんでって聞かれたら、なんて答えたら良いのだろう。
それこそギターの練習どころじゃなく、
気まずくなるかもしれない。

答えられる気がしないのは
やっぱり臆病なのだと思うけど。
今はまだ、もう少し俺に勇気が出るまで
猶予があることを願った。]
(578) 2022/10/24(Mon) 4:41:00

【人】 軽音部 千葉郁也



 ……いや、俺にとってはお礼になるから。


[ゴリ押しが過ぎるかなと思っても、
ほかのお願いというのも今は出てこなくて。
困らせてなければ良いのだけどと、工藤の表情を窺った。

此方をまっすぐ見て続けられたのは、
逆に工藤からのお願いに変えられた言葉で。>>549]


 工藤がそれで良いなら、うん。
 任されるよ。


[俺のお願いも叶ってるわけだし、
お返しを他に考えなくてもいいって思ったんだけど。

真剣に考えてくれてる様子を見れば、
口を挟むのも憚られて工藤の言葉を待った。]
(579) 2022/10/24(Mon) 4:41:14

【人】 軽音部 千葉郁也

[そうして、伝えられた提案は予想外のものだったから、
少し驚いたような顔で見てしまったと思う。>>551]


 ん…、『 Let It Be 』が弾けるように
 なるまではもちろん付き合うけど、

 俺の好きな曲…、は、うん、わかった。
 その時教える。


[弾けるようになったその先もあるって
意味だと受け取れば、
それは正しく俺にとっては
嬉しいことだから充分すぎるお礼だ。

だから、その約束をお礼として
受け取れる日を待つことに頷いた。

はにかんだ笑顔に上手く笑って返すのは
少し難しかったかもしれないけど、
何度か見せた変な顔になるのは堪えたつもり。]
(580) 2022/10/24(Mon) 4:41:37

【人】 軽音部 千葉郁也

[工藤がギターを弾きたい理由、
途切れた練習の裏にあった気持ちのこと。>>549
それを聞いても面倒や重いとは思うわけはなくて。

話してくれたことが嬉しいし、尚更に、
頼ってくれたのが俺でよかったと思うに違いなかった。

工藤がギターを嫌いにならずにいる理由になれたなら、
それほど嬉しいことはない。>>552

それを工藤が伝えてくれる時には、
俺の中に今はまだ残ってる臆病は振り払えていれば良いと思う。
いや、多分きっと、それまでには伝えられるはずだから。]
(581) 2022/10/24(Mon) 4:42:13

【人】 軽音部 千葉郁也

[卒業くらいまでには?って言ってた教本も、
返す必要はなくて。
期限はやっぱりなくていいよって伝えておこうと思う。

お礼の曲を聴かせてもらえる時には
必要なくなっているかもしれないけど、それでも。

工藤の歌も聴きたいっていうのは
しつこい勧誘のことを思えば知ってるかもだけど。
いつか一緒にセッションできれば良いとは思うから。
その日が来るまで練習は付き合いたい。

願いごとが増えてしまって困るけど、
それも自分で叶えていけたら良い。


此方の顔から逸らされた目線が下に落ちるのを>>554
追った視線の先、ポケットに突っ込んでた手を出して。
幽霊から記念品を受け取った掌を、
月明かりの下で見つめる。


一度目を伏せて息を吐くと、
硬くて繊細さの欠片もない俺の指先とはまるで違う、
隣を歩く細くて柔らかい指に触れた。

夜道が怖いからとかそういう照れ隠しを
今は言わないでおくくらいの勇気が
幸いまだ品切れしてなかったのは、
さやけく照らす月明かりのおかげなのかもしれない。]**
(582) 2022/10/24(Mon) 4:42:54

【人】 工藤 彩葉

 
― 夜・旧校舎の外で ―


 かなちゃん、


[その姿を認めたのは、>>518
千葉くんと話をしていたあとのこと。>>542
千葉くんも気付いたみたいで、>>558
少しみんなで言葉を交わすことはできたかな。]


 うん、幽霊さんには
 もう一回声をかけてみたんだけどね。
 やっぱり、名前を聞くこともできなくって。

 あ、でもあおちゃ…、天ヶ瀬くん、には
 少しお話してくれたみたい。すごいよね。


[幽霊の話には、そう返したんだけど。>>519
あおちゃんのみんなの前での呼び方、
さっき確認しておけばよかったって、内心焦った。
どうしよう、私もう馴染んじゃって、
最初に出てきてしまう。
まだ色々内緒だったら気をつけないと…
なんてこっそり頭の中で考えて。]

 
(583) 2022/10/24(Mon) 4:52:42

【人】 工藤 彩葉

 
[それから、少しの間。

私、何を言われるのか
ちっとも予想できていなかったから。

かなちゃんの願い事は何だろう、
良くないことだったらどうしよう、
この時間なら、もう行ってきたあとかな、
そうだよね、悪いことは何もないよね。


なんて、顔には笑顔を浮かべているくせに、
頭の中ではぐるぐる考えて。
それでもやっぱり、聞けないでいたんだけど。]
 
(584) 2022/10/24(Mon) 4:52:45

【人】 工藤 彩葉

 

  
──────── え、



          [その言葉を聞いて。>>522
          喉に詰まったような声が出た。]

 
(585) 2022/10/24(Mon) 4:52:48

【人】 工藤 彩葉

 
[少し、青ざめていたかもしれない。
月明りの下じゃ、わからない程度だったと思うけど。

続けられた声、その言葉を嬉しいと思うのに。>>523
どこか、上滑りして行くような感触があった。

それはかなちゃんのせいじゃなくて。
私がずっと、うまく受け止められていないせいで。]



 …私のこと、友達って言ってくれるんだね。
 私はうまく言えなかったのに。
 いつも、いつも……


[やっと形になったのは、返事と言えないような言葉。


自分の声が少し掠れているのに気付いたら、
この場にいるのは私たち二人だけじゃないって、
そのことをようやく思い出した。]
 
(586) 2022/10/24(Mon) 4:52:50

【人】 工藤 彩葉

 

 ……かなちゃん。私も、
 話したかったことがあるの。

 …その、少し、二人で。
 聞いてくれるかな。


[ちょっと、言いにくい話だから。

ちらりと周りを見て、
のけ者にするつもりじゃないんだけど
ごめんねって、申し訳なさそうな視線を送り。

私はかなちゃんを、少し離れた場所に
引っ張って行った。
完全に聞こえない場所じゃなかっただろうけど、
こう、気持ちの問題だから。]

 
(587) 2022/10/24(Mon) 4:52:53