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人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 


    ふ、ぅん……っ、はぁ、…ぁあん


[ 重なり合う唇。
  首筋へと触れる柔らかな温もり。

  彼の唇が己の肌に紅い華を咲かせる度に、
  鼻に掛った声が桜唇のあわいから漏れ出だす。

  少しばかり滲んだ視界に映るのは
  白い髪と、鷲のような力強い翼だけだ。>>27]
 
(44) 2020/10/18(Sun) 15:39:03

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 


   そ、そんな……んっ、
   押さえな、……ひゃんっ……


[ 両手を押さえられ、
  身体を深く、深く灼熱のような昂りに貫かれ>>28

  全身からは
  玉のような汗が湧き出ては滴り落ちていく。

  彼の絶え間のない責めから齎される
  頭を芯から溶かされるような
  快楽の前に成す術はなく。

  猛禽類に仕留められた獲物のように
  彼の大きな身体の下で、
  甘い切なげな声を上げる事しか出来ずにいた。]
 
(45) 2020/10/18(Sun) 15:39:17

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 


   ぁ、やぁ……あ、ぁあんっ…
   …だ、…、めぇ……はぁ、ん……んっ…


[ 生温かく柔らかいものがちろちろと肌の上を這う。
  それと同時に、身体の奥を埋め尽くす
  熱い昂りが最奥を苛み始めて。

  白く細い喉を突き出し、腰をくねらせて
  ただひたすらに雌としての姿を曝け出す。]
 
(46) 2020/10/18(Sun) 15:39:28

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
[ そうして何度となく
  彼の慾を身体の奥深くに満たしては。

  全身を小刻みに震わせて、
  床の上に力なく身体を投げ出して。

  胸郭を小さく上下させては束の間の休息。


  …───けれど、これで終わることはなく。]
 

   きゃ、ぁっ……ちょ、まっ……や、ぁん……


[ 再び彼が動き出せば、全身に甘い痺れが広がる。

  それに伴い、甘い声が
  絶え間なく唇から溢れ出していった。]
 
(47) 2020/10/18(Sun) 15:41:21

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
[ 彼の瞳は鮮血のような紅い色に輝いて。

  窓の外、深い漆黒の夜空には
  煌々と輝く青白い月が浮かんでいる。


  月明りが窓から差し込めば
  褥の上では二人、愛し合う男女の姿が
  ぼんやりと浮かび上がり。

  寝室は静かに、けれど激しく
  互いを求め合う雄と雌の啼く声で満たされて。

  それは東の空が薄く白み始める頃合いまで
  絶える事は無かっただろう。]*
 
(48) 2020/10/18(Sun) 15:52:07

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
  
── 朝方・寝室にて ──



[ 彼は誰時を過ぎ、帝都に朝が訪れた頃。

  外は柔らかな日差しが降り注ぎ、
  木々に留まった小鳥の歌声が辺りに響き渡っている。

  夏はとうに過ぎ去り、そよぐ風は深い秋の匂いを帯び
  ほんのりと冷気を孕みながら
  街の彼方此方を駆け抜けていた。


  そんな帝都の一角、新居の二階にて。

  傍で身動ぎする人の気配>>29に呼び起されるように
  ゆっくりと意識が夢の中から浮上するのであった。]
 
(49) 2020/10/18(Sun) 17:07:50

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
[ 何だか身体が非常に怠い。
  ……原因は考えるまでもなく分かり切った事。

  足の付け根に感じるそれに昨夜の事を思い出せば、
  これが初めてではないにも関わらず
  頬が熱を帯びるのを感じる。


  ───彼の事は嫌いじゃない。

  求められれば何時だって
  拒む事が出来ないぐらいに。

  けれど、休日前にこうも毎度、
  気絶するまで求められてしまうのは
  彼に悪気がないとはいえ、
  色々と困ってしまうものがある。]
 
(50) 2020/10/18(Sun) 17:07:54

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
[ 目を閉じたままでいれば、
  彼の心配するような声が耳に届いた。>>30

  長い睫毛を震わせて、
  目をぱちりと開けようと思えども。
  どうしてか瞼がとても重く感じて
  中々持ち上がらない。

  仕方なく、口だけを小さく動かし]


   ちょっと……身体が怠いです……。
   午前中は横になって休みます。


[ 力なく、それだけを答えて。

  ほっそりとした腕を伸ばし、
  枕を頭の下に置いてから再び眠りにつこうとした。]
 
(51) 2020/10/18(Sun) 17:08:05

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
[ するとその時の事だったか、
  彼が何か言いたげに呼び掛けてくる。>>31

  怠いながらも頭を声のした方に向け
  薄く、微かに目を開いてみた。


  向けた視線の先、そこにあったのは何時もの彼の顔。

  ───何を言おうとしているのだろう?

  穏やかな眼差しで見つめたまま、
  彼が何を口にするか見守っていれば
  湯治、とやら聞き慣れぬ単語が耳に届いた。]
 
(52) 2020/10/18(Sun) 17:08:13

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
[ ぱちぱち、不思議そうに瞬きをふたつ。

  それから身体ごと
  彼の方にころんと向けては口を開いて]


   湯治……温泉ですか…?

   私、里から出た事がないので、
   あまり知らないのですが……。


[ そう言いつつ、
  言外には興味があるという態度を匂わせて。

  彼が話の続きをするのを
  横たわったまま静かに待っていた。]*
 
(53) 2020/10/18(Sun) 17:08:23

【人】 琴羽の天狗 時見

─彼と彼女の今日此頃─


[>>49帝都の朝は早い。

もう少しすれば、むせ返る様な文明開化の喧騒が
窓越しにも聞こえてくる事だろう。

けれども夜の闇は未だ、
暗躍し、跳梁跋扈する我ら人外のモノであり。

そんな相反する昼夜の間のこの一時だからこそ
穏やかな自然の息吹がより強く感じられ。


──少しばかり、
里心がついたせいもあるかも知れない。

>>51床に伏せたまま
>>52不思議そうに琴羽が俺を見る。

あまりにも唐突であったが故に、
それはまぁ、無理もなからぬ事だろう]
(54) 2020/10/18(Sun) 23:17:35

【人】 琴羽の天狗 時見

[>>53ころん、と琴羽がこちらへ向けば
愛らしくも気怠げな眼差しと、
布団の隙間には押し潰された谷間等が見え]


 ……ふむ。なにやら少し育った気が……


[思わず凝視しそうになる顔を慌てて背けながら
古本の一冊へと手を伸ばしたのだった。

ぱらりと、彼女にも見えるように頁をめくり]


 いや、なに……
 坂田だか坂本だかが行った新婚旅行というのが
 人間達の間で流行っているのだろう?

 そういう意味であれば我らも新婚だ。
 生贄として捧げられた故、
 祝言の一つもあげていないワケだが……


  ────人真似をしてみるのも、悪くない。
(55) 2020/10/18(Sun) 23:38:59
到着:サラリーマン 御門 涼司

【人】 サラリーマン 御門 涼司

――朝・???――

[聞き慣れたスマホのアラームが鳴り響く。
目覚めは良い方だ。いつもすぐに覚醒する。
けれど今日はひどい目覚めだった。

ぐわんぐわんと頭蓋が押し開けられるような、
久しく忘れていた激しい痛みが覚醒と共に訪れる。
何とも懐かしい。
学生時代、そして入社したての頃に親しんだ
憎らしく後悔を呼び起こす痛みだった。]

あー…。

[むくりと起き上がり、溜め息に似た声を上げる。
しばらくぼんやりと痛みがマシになるのを待つが、
待ったところで一向に改善する気配はない。

諦めて起きよう。

眼鏡を取ろうとして手を伸ばすけれど、
その指先がフレームに触れる事はなかった。]
(56) 2020/10/18(Sun) 23:55:55

【人】 サラリーマン 御門 涼司

[極度の近視の俺に眼鏡は生命線だ。
あれがなければ何も出来ない。
ひとたび眼鏡の行方を見失えば、
その生命線たる眼鏡を探す事さえ困難になる。]

何だよ、くそ…!

[べろんべろんに酔っていた事は二日酔いからも明らか。
眼鏡をいつもの場所に置かず寝たであろう昨日の自分を心底恨んだ。
それだけ眼鏡の場所が分からないと言うのは大ごとなのだ。

這いつくばりながら手探りで眼鏡を探す。
眼鏡に気を取られていたが、服も着ていなかった。
昨夜の事を思い出そうとするが箸にも掛からない。
何をどうやったら全裸で、眼鏡を放り出して寝れるんだ。
一体どんな飲み方したんだ、いい大人が。

昨日の自分を叱責しながら眼鏡探しは続く。]
(57) 2020/10/18(Sun) 23:56:43

【人】 琴羽の天狗 時見

[言いながら、人気の湯治場の項目を
一枚一枚彼女に見せて]


 平日はかふぇの女給。
 休日は俺の伽の相手と、
 無理をさせてしまっている様だからな……

 少しは身を休めて欲しいというか、な。


[何せ化生である俺の主食は彼女自身である。

たっぷりと貪った今現在、
それこそ千里を駆けるのも容易い程に
全身に力が漲っていて。

しかしてだからこそ、
今のままではいけないとも思うのだ。
あまりにも琴羽の負担が大き過ぎるというか……

ので、本当は毎夜にでも襲いかかりたいのだが。
軽いキスや甘噛みくらいで我慢している自分を
割りと真面目に褒め称えたいと思う。
なんというかな、極上黒毛和牛の霜降りを前に
待てをさせられてる犬というかな……
]
(58) 2020/10/18(Sun) 23:57:00

【人】 サラリーマン 御門 涼司

[しばらく探していると更なるやらかしに気付き始めた。
ぼんやり見える景色がどうにも俺の部屋と違うのだ。
あと、背後になんか人の気配がする。

振り向いたところで眼鏡がなければ相手の顔も見えない。
取り敢えず俺は眼鏡捜索に全神経を集中させた。]

…あった。

[やっとの事で眼鏡を発見。
今度買い替える時はフレームの太い物にしよう。
このフレームはほんと、見えない。

さて、じゃあ状況を確認しよう。
まずは振り向いて後ろの気配を確認だ。
何となく何が起きたか予想は付く。まあ初めてじゃない。
問題はここがどこで、出社に間に合う場所かどうかだ。

けれど振り返って相手の顔を見た瞬間、
俺の喉からは声にならない引き攣った音が飛び出たのだった。]*
(59) 2020/10/18(Sun) 23:57:07
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。
(a7) 2020/10/19(Mon) 0:01:03

【人】 琴羽の天狗 時見



 んむ?

 此処は、確か……


[頁をめくる指先がふと止まる。

『秘境』と記されていた其処は我らの故郷のすぐ近く。

俺は行った事は無いが、この地名。
確か、琴羽の母親は
此処から嫁いできたのでは無かったか。


一人娘を残し、夭折した琴羽の父と母。

父親は俺の生じた霊峰を護る神社の一族であり、
それ故に、彼女は自らを生贄として差し出したワケだが……


 琴羽の叔母には、彼女ほどの霊力は──…
 
人外にとっての、餌としての魅力は無かった筈。



と、すれば……]
(60) 2020/10/19(Mon) 0:09:53

【人】 琴羽の天狗 時見



 里帰りがてらの新婚旅行というのも
 一石二鳥かも知れないな……

 なぁ、琴羽。
 体調が戻った後ででも良いんだが。

 そなたの母親について、聞いても良いか?


[布団の下に落ちていた羽根を一枚、
栞代わりに本に挟み。

俺はゆるりと手を伸ばし、彼女の前髪を梳くのだった*]
(61) 2020/10/19(Mon) 0:19:41
琴羽の天狗 時見は、メモを貼った。
(a8) 2020/10/19(Mon) 0:28:51

到着:魔砲少女 シオン

【人】 魔砲少女 シオン

―― 摩天楼の尖塔・深夜 ――

[...は閉じていた瞼を開いた。
 目に映るは眠らない都市。
 煌びやかな灯りが絶えず瞬いて昼間の様に明るい。
 尖塔に足を着いている摩天楼もまた明るかった。

 ...は吐息を漏らすと夜空を見上げた。
 見える星は少なく、昇る満月の色も褪せて見える]


  夜なのだから眠れば良いのに……。
  人は夢を見て生きるのに、夢を見るのが怖いのかしら。


[...は目を細めた。
 幽かに見える満月はいよいよ天頂に掛かろうとしていた]


  ……猫も夜に眠れば良いのに。


[...は吐き捨てるように言葉を紡ぐ。
 背中に背負っていた長い棒に手を掛け握る。
 慣れてしまった質感は夜風で冷えたのか。
 冷たい感触のするそれを引き抜き右手に構えた]
(62) 2020/10/19(Mon) 1:18:18

【人】 魔砲少女 シオン

  でも、そうね。
  言っても無駄だもの。
  猫は所詮は畜生なのだから。


[...は再び瞼を閉じた。
 瞼の裏に映るは優しい微笑みを浮かべる父母の姿。
 その微笑みは自分に向けられたものではない。
 二人の足元にいる猫に注がれる眼差しと優しい声。

 ...は唇を引き締めた]


  猫の秘密結社、にゃんだーらっす。
  人をダメにするお前たちを私は許さない。


[奴らがいつから暗躍していたのかは分からない。
 気づいたら奴らは隣にいた。
 人が猫を飼わせて頂いているかのように振る舞うようになったのもそれからだ。
 少なくとも...はそう認識していた]
(63) 2020/10/19(Mon) 1:18:53

【人】 魔砲少女 シオン

[...は瞼を再び開く。
 纏う衣装は常のものではない。
 ふわふわとした白いケープは柔らかく、
 可愛らしいデザインの服装はテレビにある魔法少女を彷彿とさせる。

 月に一度、満月の夜に奴らはやってくる。
 にゃんだーらっすのにゃーを人は肉眼で見ることはできない。
 唯一カメラや鏡に写る姿でそれを確認できるだけで、
 大体は気づかぬ間に洗脳されてしまうのだった。

 明日の朝には今宵の戦いも放映されてしまうのだろう。
 大きな猫と、それと戦う奇抜な衣装の少女の姿。
 猫を支持する声が大きいのはきっとにゃんだーらっすの猫の手が回されているからだろう]


  いつかきっと皆の洗脳を解いてあげるから。


[...両手を広げる。
 だから早く出ておいで。
 今日も貴女は居るのでしょう]


  遊んであげるわ。**
(64) 2020/10/19(Mon) 1:19:24
魔砲少女 シオンは、メモを貼った。
(a9) 2020/10/19(Mon) 1:22:45

到着:サラリーマン 葛西 聡

【人】 サラリーマン 葛西 聡

――夜明け前・自室――


[込み上げてきた饐えた味に目が覚めたのが先か
覚醒した後に催したのだったかは定かではないが
そんな些細なことは如何でもよかった。
ゴミ箱から立ち込める悪臭がとどめになった可能性も否めない。
が、ろくに立ち上がれなかったのと時間制限の関係上
そこに顔を突っ込む他選択肢はなかった。

まぁどうでもいい。
どうでもいいのだ、そんなのは、どうでも。

逆流防止の機能が死んだ咽喉から諸々放出し終えた口を
拭こうと手を伸ばした先の定位置にティッシュのボックスはなく
代わりに見慣れないようでどこかで見た
小ぶりな箱が置かれていたので手に取る。

0.02ミリ、6個入り。
遥か昔に世話になった頃とデザインが変わったなぁなんて
思い切り現実逃避をしながら
重さが微塵も感じられない箱を何の気なしに振ってみる。
完全に空だ。中身は何処へ。

素朴な疑問の答えは視線の先に。
見下ろすゴミ箱の中、吐物にまみれて
やたら溢れてる丸めたティッシュから
薄ピンクの何かの端がはみ出して見えた。


……よし、なにも見なかった。]
(65) 2020/10/19(Mon) 1:52:13

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[アルコールでぼやけた頭で考える。

記憶をどこかに置き忘れる程酒を過ごすような
自棄を起こす程の何かがあった記憶はない。
何なら数時間分何の記憶もない空白の時間が存在するが。
けれどそれ以外は、何もなかった筈だった。

自分の限界は心得ているし無茶な飲み方をする程
もう若くもない自覚だってある、それなのに。

なにがどうなればこうなるんだ。

酷い匂いのゴミ箱の中身を袋の口を縛って封印しながら
ああそういえば口を拭きたかったんだと思い出して
ついでに漱いで来ようと腰を上げる。

物凄く無防備にぶらぶらしてるけど
まぁ、そうね、服着てる方が違和感なブツを見た後なので。
はい。そうですね。そうだと思います。もうしらね。

取り合えず履くかと適当に手探りで見つけた下着が
これっぽっちも見覚えがない代物だったので
出来得る限り振り返らないようにしている
背後のベッドの方へ雑に放った。
なんか妙にしっとりしてたような手触りが残って気持ち悪い。

見覚えもないがついでに言えば女物ですらない。
けれど驚きもない。
だって、さっきから時折聞こえてる呻き声、
完っ全に男の声だしな。]
(66) 2020/10/19(Mon) 1:55:48

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[口を漱いで手を洗って小用を済ませて。
シャワーを浴びるだけの体力はなかったので
せめて顔を少しすっきりして戻る。
顔を洗わなかったのはそこまですっきりしたくなかったからだ。
主に頭を。

冷蔵庫から取り出した残り少なかった飲用水を
直接口を付けて飲みながら、点々と落ちている衣服を
横着かつ器用に足で抓んで拾って歩く。
凡そ一人分ではない布を抱え現場へ戻ってみたが
そこは特に何の変化もなく何も解決はしていなかった。
しってた。

やたら乱れたベッドの上に全裸の男が転がっている。
どうにも見覚えがある気がするので眼鏡は掛けない。
確認してしまえば何かに負けてしまう気がする。

何かに。]
(67) 2020/10/19(Mon) 2:24:21

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[放り出された尻の丸みを眺めてみても特に反応はない。
何がってナニが。よって無罪。
ケツに違和感もない。故になにもなかった。
酒の勢いで如何にかされた不幸なケツはいなかった。

何も出していない訳ではないことは体感でなんとなくわかるが
その辺の不都合な真実には蓋をしておく。
もしそれが現実なら受け止められるわけがないし。]


 ……うん、夢だな。きっと。


[色々キャパオーバーだったしまだ酒も残っているし
吐いて疲れたからもう一度眠ってしまいたかった。

寝て起きたら全部いつも通りの筈だ。そうであってくれ。

そんな奇跡起こり得ないことは割と正しく理解しつつも
理解を拒み祈りを込めて丸出しのケツを押し遣って
床に落ちた布団を拾い、もう一度狭いベッドに潜り込む。

諸々は寝て起きた後の俺に任せる。任せた。はいおやすみ。
心の中で自分に唱えれば、憂いもなく15秒で速攻眠れた。
現実逃避らしいスピードで。*]
(68) 2020/10/19(Mon) 2:26:26

【人】 サラリーマン 葛西 聡

――朝・自室――


[けたたましい電子音が聞こえる。
けれど俺はそんなものに屈したりはしない。
屈したりはしないので起きないのである。
起きてたまるか畜生。

眠る前の俺は今の俺に全てを押し付けてしまった。
つまり今出来ることなど狸寝入りをすることで
まだ起きていないんだと責任逃れをすることくらいだった。

後ろが何かを探して暴れるから落ちそうだ。
なんせこのベッドは一人用だ、兎角狭い。
既に片足が落ちてるし片腕もはみ出てるが
落ちてしまえば起きざるを得ないので必死でバランスを保つ。

もう何と戦っているのかわからないが
この状況のわけのわからなさに比べれば些細なことだ。

聞き覚えがある気がする声に耳を塞ぐ。
俺はまだ眠っているので何も聞こえません。]
(69) 2020/10/19(Mon) 2:29:54

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[いっそこのまま慌てて服着て逃げ帰ってくれねぇかな。
もうその間ずっと瞼の裏見てるから。何も見ないから。

それが死ぬほど不誠実だと理解はしているが、それでも
そうあってくれないかと思わずにいられない。
この後も引き続き顔を突き合わせなきゃならねぇ
お互いにとって一番平和に社会人続けられる選択肢だと思う。

ただし例外が一つある。
まずないとは思うし思いたいが相手がノリノリだった場合だ。
どうしようそんな現実受け止めきれない自信しかない。

背中に全神経を集中させて相手の出方を伺いながら
必死で寝たふりを続けた。
それで何かが解決することも無い事くらいは解ってる。
それでも今更身動きが取れなくて、
努めて穏やかに聞こえるよう聞かせるか細い吐息を繰り返した]*
(70) 2020/10/19(Mon) 2:32:59