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【人】 御供三樹[ 迷い 惑いて 血濡れた祭壇こそ 吹雪の中に埋もれてしまえと 何人の人間が虚しく空へ願いを口にしたのだろう 叶わない 敵わない 無く 泣く 巫子の命をもって 数年の安寧を得るしかしようがない ] (8) 2023/01/10(Tue) 0:08:49 |
【人】 御供三樹[ ─────ああ、だって 死 にたくはない。いくつになっても もうじき迎えを目にしようとも 真夜九つを何度でも迎えて 一刻一刻を生きながらえていたいのだ けらけら。けらけら。 ] (9) 2023/01/10(Tue) 0:09:41 |
【人】 御供三樹[ もはや名も無き天鬼山の麓のこの村に 生き長らえるは件の村長と理解している大人たち さぁ、それから 子を産むための女と 捧げられるための子ら ひとりで歩いてゆける年齢でなければならぬ ひとの営みなど覚えさせてはならぬ いずれ鬼様のもとへ還るとしても 健康にたらふく食わせておかなければ 全ては我らが生き長らえるため 何も知らない なにもしらない 子を また捧げよう 違えてはならない 契りを深く笑みに刻みつけて ] (10) 2023/01/10(Tue) 0:09:48 |
【人】 御供三樹[ 女は嘆く 私の子を選ばないでくださいと 子は揺らぐ 母を悲しませてはいけないと 失いたくない者たちに 今宵槍玉にあげられたのはひとりの みなしご ] (11) 2023/01/10(Tue) 0:09:56 |
【人】 御供三樹[ 供物になるべく見捨てられなかったみなしごが 成るべくして捧げ物へ選ばれた 吹雪に覆われ一寸先もあやしい宵の刻 こてりと教えられたとおりに首を縦に振って 祭り上げられるために歩いてゆく 吹雪と同じような銀の髪が びゅうと風に吹いて揺れた ] (13) 2023/01/10(Tue) 0:14:02 |
【人】 御供三樹 ……掛けまくも畏き月迦嶺鬼様 天鬼の山の大神等 天鬼の山の麓より 契りによりて我が身を捧ぐ 吹雪 禍事 祓い給えと申す事を 聞こしめせ かしこみ かしこみ お頼み申す (14) 2023/01/10(Tue) 0:14:52 |
【人】 御供三樹[ 雪に溶けてしまいそうなほどの白 己の身につける着物さえも白く この世界の全ての色すらも錯覚するほどに その錯覚がなんと恐ろしいものか 一時でもその色を見失ったことを恐れるが如く 山の祭壇に佇む自らの未だ透き通った目に映るのは 白を染めるような深紅 ] (15) 2023/01/10(Tue) 0:14:58 |
【人】 御供三樹[ 正しく、供物として捧げられた子に まともな学も 話し言葉も身についてはおらず ただ目の前の深紅に望むは安寧と結末。 望まされた通りの (19) 2023/01/10(Tue) 0:17:44 |
【人】 御供三樹[ 人に契りを持ちかける悪鬼羅刹 何故に人を求めるのだろう 脆くか弱いこのような種を それこそ戯れのひとつでしかないのか ごうごうと吹雪いていた風が 時を止めるように止まった瞬間 私は 膝を地に着いた ] (31) 2023/01/11(Wed) 0:25:13 |
【人】 御供三樹もうしわけ、ありません....... お許し、感謝いたします [ 嶺鬼様、とお呼びしようとして 勝手に名を縮めて呼ぶのは また不敬でありそうで一瞬口篭り。 ] (32) 2023/01/11(Wed) 0:26:00 |
【人】 御供三樹[ ばくばくと心臓が鼓動する 口を開く度、この鼓動は唐突に 止まるかもしれないという心が 愉快そうな目の前の鬼から 目が合わぬようほんの少し視線を逸らした ] (33) 2023/01/11(Wed) 0:26:42 |
【人】 御供三樹...っ、...........不服など 万に一つも、ございません...... っ、 けほ、 [ 恐ろしくないと言ってしまえば 鬼様の前で嘘を吐くことになる 食われることへの不服などはあろうはずも無い その為だけに生まれ、拾われ、生きてきたのだから 死ぬのが怖いと 生きていたいは別物だ 無理矢理に持ち上げられた顎のせいで 喉が閉塞して少し咳き込んで。 視線が合う。 ] (34) 2023/01/11(Wed) 0:27:20 |
【人】 御供三樹.......そう、なのですね 嶺鬼さまはお優しい 私は.......私には、名は、ございません 三月に拾われた子ですので みつき、と 呼ばれておりましたが 白、も 素敵な名でございますゆえ どうぞ、お好きなように .......置いていかれてしまっては ここで凍えるしかなくなってしまいますね、 (35) 2023/01/11(Wed) 0:28:01 |
【人】 御供三樹[ あと何言、言葉を紡ぎ出せるだろう。 身構えも杞憂だというように 鬼様は場所を移そうなどと仰られる。 思わず、優しい だなんて。 測るような物言いをしてしまったことに 気がつくのは少し後か。 ] (36) 2023/01/11(Wed) 0:28:04 |
【人】 御供三樹[ 目の前の鬼か、顔も知らない母に向けてか 未だ何も出来ない赤子ではないのに 逃げ出そうなどという考えばかりは 微塵もなかった。 ] (37) 2023/01/11(Wed) 0:28:12 |
【人】 御供三樹"いつも"、すぐには食べないのですか? [ 食う物に困るようなこんな昨今だから。 ある時に食らいつくようなものだと そんなことを考えていたのだけれど。 口に出して、少し目を伏せた。 巫子への祈り。 戯れに生きられなかった者たちがいれば それらの事へ一瞬頭を全て使った。 ] (38) 2023/01/11(Wed) 0:28:56 |
【人】 御供三樹[ 今、真に恐ろしいことといえば あなたに興味を無くされることで 忘れ去られてしまわないように 許される限りはあなたへ 他愛もない問いを繰り返したのだろう ]** (39) 2023/01/11(Wed) 0:29:28 |
【人】 御供三樹[ かしこまらなくて良いと言われれば 多少息ばかりはしやすくなったものだが とはいえ言葉尻は崩せるはずもなく。 ] ことだま.........そう、簡単には、ということは 月迦嶺鬼様の御名は真名なのですね [ 鬼様を縛り付けてどうしようということも無いけれど。 この短い命に長き糸を絡めれば苦しむのは 自身だけでないことは薄ら理解出来る。 ] (58) 2023/01/13(Fri) 0:56:16 |
【人】 御供三樹.......たましい、ですか [ 人の子の名は親が決めるもの。 みつき、という名だって識別記号のようなもので、 自分の名だとは終ぞ思うことの無いまま 自分は死んでなくなるのだろうと思っていた。 .......けれどどうか。 冬の音は止み、生を続け、鬼様と山に 名を認められつけていただけた。 鈴の音が運んできたのは確かに幸運だ。 .......縛ってくれるのなら 見つけてくれますか だなんて 願望より先に 恐怖を口にした ] (59) 2023/01/13(Fri) 0:58:27 |
【人】 御供三樹[ からからと映っていた笑顔が消えたことに 気がついた時にはもう、 空気は酷く重たくなっていた。 怒り.....................怒り、だけだろうか。 悲しみ、のような。行き場のないものを ふつふつと感じて、手が震えた。 ] (60) 2023/01/13(Fri) 0:59:13 |
【人】 御供三樹.......................。 [ 置いていかないのは 置いていかれたくないからですか いつもおいていってしまう人と 同じにはなりたくないからですか 聞こえた言葉が、疑問が、頭の中で いつまでも反響する。 けれど、疑問を口に出すことなど 出来るはずもなく、ただ震える手を握りこんだ。 ] (61) 2023/01/13(Fri) 1:00:01 |
【人】 御供三樹...痛いことは 怖いので 私にできることですぐが避けられるのなら すぐでは無い方が.......よいですね、 [ かじかんで痺れるように痛む手を見つめて、 へにゃりとわらってみせる。 ...我慢する時のくせのようなもの、 ずっと見られていればいずれ 気が付かれてしまうかもしれないが。 どう映っていたのかは、さて。 ] (62) 2023/01/13(Fri) 1:00:42 |
【人】 御供三樹手?…よろしいのですか...?っ、と、 [ 気安く触れて良いものかと手を差し出しかけて 止まるも、体が宙に浮く。 驚いたように目をまたたかせて 続いた言葉にはやや申し訳なさそうに 目を伏せた ] (63) 2023/01/13(Fri) 1:01:25 |
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