16:34:01

人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

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【人】 教会住みの娘 エヴィ


    
   
嘘……




[ 次の瞬間、周りにいる子供たちが、
  わっと歓声を上げて、ぴょんぴょん跳ねては
  私に飛びついて。

  そのまま私の身体は皆にのしかかられて
  ぺしゃんと座り込んでしまいました。

  ぽかんとしたまま見回す子供たちの顔は、
  笑っていたり、わんわんと泣いていたり。

  その様子を見て、あぁまさか本当に、と
  視線を上げて、見えた世界>>83……

  呆然としながら、ふと少ししわが寄った
  ワンピースに、子供たちの涙と鼻水の
  後を見つけては思わずぷっと吹き出して。
  そっと子供たちを撫でながら立ち上がり。

  あの日と同じように、押し出されるようにして、
  ふわふわとする足元を確かめながら
  他の受賞者の方々と並ぶ場へと立ったのでした。]*
 


(145) 2020/09/29(Tue) 13:55:52

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 いつかの恋話
  


[ お互いの視線が含み>>@23を持って絡めば、
  一瞬見つめあったのち、ふふと吹き出して。

  けれどもこうして楽しく話していると
  ついつい忘れてしまうこと。
  
  アメリア様のお身体があまりご丈夫で
  ないことを思い出せば、またその日々の
  過ごす様>>@20などに考えが及べば、
  もしや迂闊なことを聞いてしまったのかも
  知れないという罪悪感に今更のように
  苛まれたことでしょう。  ]
 
(161) 2020/09/29(Tue) 15:34:25

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 微かに曇る心の中を見透かすように
  アメリア様のご提案>>@24がとどけば、
  わ、と手をひとつぱちんと合わせて、
  その顔を伺っては笑んで。

  素敵ですね!と伝えれば、さてアメリア様は
  なにをお作りになるつもりなのか、
  わくわくと逸る気持ちを抑えきれずに
  思わず椅子から立ち上がってしまい、
  あの美しいカップがガシャンとなって。
 
  また慌ててオロオロする様子が、
  お怒りでもなくアメリア様の口元を
  綻ばせたのなら良いのですが。 ]*
 
(162) 2020/09/29(Tue) 15:38:33

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 そう言えば 
  


[ 宮廷内に居る方々が、私と共に歩を進める方に
  向かい次々に礼を行います。

  見事なまでに全員が、その方に敬意を
  捧げているのを目の当たりにして。 ]


     (お名前、聞いていなかったけれど、
     もしかしてこの方やっぱり、偉い方よね…?)


[ ちらり、その美しい横顔に目をやります。

  
私は、その方のお顔を、
  存じ上げなかったのです。


  
今、思えば、何という、ご無礼…
  ]
 
(199) 2020/09/29(Tue) 18:16:55

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 私の耳が、小さな騒めきを拾います。 ]

         
王妃殿下、今日もお美しい…

         
殿下のご寵愛も肯ける…



[ 
…!?


  次の瞬間、がたがたっ、と音を立てて、
  私は後退りをしたでしょう。  ]


      
おっ、おっ、王妃殿下…!?



[ まさか自分に、こんなにも親身になって
  世話を焼いて下さった方が、
  この国の王妃殿下なんて!!?

  恐れ多くもお湯をお借りしたり、
  傷の手当てをして頂いたり(おまけにまさか
  ご厚意をお断りしたなんて!)
  挙げ句の果てには、服を頂いてしまったの私?!

  もうどうしたらいいのかわからないまま、
  その場に慌てて平伏した姿を、王妃殿下は
  どのようなお顔で見ていらしたのでしょうか。 ]*
 
(200) 2020/09/29(Tue) 18:26:46

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 いつかの調理実習 
  



   というわけでね。
   今から作るのは、「クッキー」よ。>>@26



[ むん、と音が聞こえてきそうに胸を張って、
  恐らく初めて身に付けられるエプロン
  (なんて可愛らしい…)をぎゅ、と背中で結んで、
  アメリア様は腕まくりをされました。

  レシピ通りにすれば大丈夫、と仰るお言葉に、
  あらアメリア様はお料理をされたことが
  おありなのね、と思って、少し意外な
  気がしました。

  …私のように、毎日毎日炊事洗濯掃除を
  しているような小間使いではなく、
  名家のお嬢様なのですから。  ]
 
(244) 2020/09/30(Wed) 8:13:50

【人】 教会住みの娘 エヴィ


   
   (さすが、お嬢様だわ。
   お料理も、学んでいらっしゃるのね!)
   

[ 頑張りましょう、と仰るアメリア様の瞳は
  いつもの病弱なお姿とはかけ離れた、
  キラキラと輝く綺麗なものでした。


  …と、同じようなキラキラした尊敬の
  眼差しを向けていた私の考えは
  どうやら私の勝手な勘違いだった、と
  気づくにはさほど時間はかかりませんでした。 ]
 
(245) 2020/09/30(Wed) 8:15:38

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 覚束ない手つき>>@29で、ひっくりかえり
  そうになるボウル、
  
(慌てて私が飛びついて
  惨事は免れました)


  混ぜ方が少し、あの、えっと、
  
不思議な動き
だったり
  
(だ、大丈夫です、混ざればなんでも
  良いのです!)


  粉をすりきり量る際などはもう、
  見ているこちらまで手に汗握るような
  それは慎重なご様子で!
  
(ベーキングパウダー以外はある程度
  適当でも大丈夫ですよ、なんて
  とても口に出せないほど!)
  ]
 
(246) 2020/09/30(Wed) 8:20:02

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ それでもひとつひとつ、ご自身で確実に
  成し遂げてはにっこりと笑むアメリア様は、
  とっても誇らしげで、美しい方でした。
  
  例えそのお顔にお粉がついていても、
  可憐なことには変わりないのです。


  ようやくオーブンに生地を入れて、
  二人で顔を見合わせれば、お互いの顔に
  お粉がついているのを指差しては、
  くすくすと笑い合うのでした。


  アメリア様は、これをどなたにプレゼント
  なさるのかしら。
  私?私は… ]*
 
(247) 2020/09/30(Wed) 8:21:53

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 いつかの籠を持ったお花屋さんと 
  


[ 籠いっぱいの小さな花束は、それはそれは
  色鮮やかに、互いの色を引き立て合うかの
  ようにお行儀良く並んでいました。

  私の名前を呼んでくださるお花屋さん>>219に、
  少し目線を上げて。
  名前を知っていてくださったのだなぁと
  驚きつつ、ほわりと嬉しい気持で
  会釈しては笑みます。

  顔の傷が引きつって、上手く笑えたかは
  わからないままに。


  小さな花束を3つ、買いました。
  どうして3つなのか、自分でも首を傾げながら。
  それらは、小さな兄弟に持たせます。
  小さな子たちが、自分が持ちたい、と
  取り合いをしては喧嘩する姿は微笑ましくて、
  少しだけ、心の雲が晴れたような気がしました。

  お花屋さんはどんな様子でいらしたか、
  私はまたひとつ会釈をして宮廷内を
  目指したことでしょう。>>2:167 ]**
 
(248) 2020/09/30(Wed) 8:43:01

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 いつかのお使い お花屋さん 
  


[ いつだってお花屋さんはいい香りで満ちていて、
  お使いにくるたび心は浮き立つのです。

  それでも注文は決して間違えないよう、
  ひとつひとつ慎重にお伝えするのが常でした。

  お花屋さんは、同じようにひとつひとつ
  丁寧に繰り返しては確認して、
  いつもと同じようにソファを勧めてくださいます。

  腰掛けることはなかったけれど、
  よく手入れされているように見える
  美しいソファは、たくさんの方が
  このお花屋さんを贔屓にしていることを
  表しているようでした。  ]
 
(256) 2020/09/30(Wed) 9:41:52

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ ややあって、受け取る注文の花束。
  教会に飾るための、白と紫の、長いもの。
  
  お待たせしました、と仰るほどには
  いつだって待ち時間はありません。
  ついついじっと見つめるその方の手つきは
  流れるように無駄なく素早くて、
  あっという間に花束ができていくのですから。

  そうして御礼を言って、お代を渡して。
  店を出ようとした私を呼び止める、声。>>220

  少し驚きながら、言われるがままにまた花束を
  お渡しすれば、仲間に加えられる、
  小さな白い花たち。  ]


   
 (…生ける前に、外して、飾って…)



[ それは、もしかして、私のために、なんて。

  …とても直接お伺いはできない私は、
  深く深く頭を下げ御礼を伝えました。  ]
 
(257) 2020/09/30(Wed) 9:45:03

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 抱えた花束に目をやれば小さないくつもの
  白い花が、りんりん、と音を奏でるように
  揺れる様がとっても可憐で。
  

  その花たちが、自分から、私のもとへ
  行きたいと言ってくれたなんて、
  思いもしなかったのだけれど!
  



  神父様には内緒で、こっそり、
  私の寝起きする部屋に飾ってみました。

  それは、色の失せたような生活のなかで、
  確かに私を優しく癒してくれたのでした。]**
 
(258) 2020/09/30(Wed) 9:47:20

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 子どもたちのことまで気にかけて
  下さる方に>>203、すみませんが
  よろしくお願いしますと頭を下げました。

  7人全員がお利口に待っていてくれると
  自信満々にいうので、お行儀良くしていてね、
  と告げて。
  

  (えらいひとってだぁれー?>>203、なんて
   大きな声が歩き出した背に届けば
   ついつい吹き出してしまって、
   慌てて口元を引き締めました。)
   


  雲の上を歩いているようなふわふわとした
  感触を踏みしめながら、受賞者の方々が
  並ぶ場に立ち>>83

  なんだかとても長い距離を来たような
  不思議な気がしました。  ]
 
(286) 2020/09/30(Wed) 14:40:07

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 他の受賞者の方々はとてもご立派で、
  もちろんたくさんいらっしゃる王族の方や
  審査員の皆様にも、自分の傷だらけの顔を
  見せてしまってはきっと失礼だろうし、
  ぎょっとさせてしまうのは申し訳ないなぁと
  思いながらも。
  私は顔を伏せることなく、しっかり前を
  向いて立ちました。

  宮廷楽長様のお声が響きます。>>204

  厳しさを纏うその瞳の中に、幾ばくかの
  優しい笑みを見つけては、逸らすこともせずに
  じっと見つめて、流れる言葉を聞いていました。 ]
 
(287) 2020/09/30(Wed) 14:41:13

【人】 教会住みの娘 エヴィ


    
(私が、宮廷楽士に…)



[ 先程言い聞かせたばかりなのに、
  お行儀が良いとは言えない様子で、
  こちらにぶんぶんと手を振る子どもたちを
  そっと、見遣り。
  ひとつ息を吐いて、目を閉じました。

  
  
送られる、おめでとう、の言葉。>>206
  決して大きくないその声は、けれど
  今までにないほどまっすぐに私の胸を射抜いて。

  そうして手渡された賞状と、ピンバッジ。>>205
  それから…
  あの日。私の目を焼いた、あの腕章>>0:68
  同じ布の、胸章。

  布の中央に引かれた線は
茜色
……
  あの夕景と同じような色。  ]
 
(288) 2020/09/30(Wed) 14:44:43

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ そっと受け取ると、周囲からまた暖かい
  拍手と歓声が湧き上がり、胸の奥から
  じんと熱いものが込み上げるのを感じます。

  思いもよらず頭上に飾られるティアラ。>>206

  抑えた金色のそれは、美しい草花を模したもの。
  わ、と思う間もなく自分では見えない所へ
  それが飾られた瞬間、周囲の方から送られる
  拍手がひときわ大きく響きました。


  …少しずつ歪み出す視界に、
  私の救いの神様のようなメイレン様の姿を
  捉えれば、その口元が、おめでとう、と
  動いては、にっこり笑って下さっていて。>>208

  それを見て、とうとう堪えきれずに
  堰を越えて、涙が一筋だけ伝い落ちました。 ]
 
(289) 2020/09/30(Wed) 14:47:47

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 係の方が、私たちを元の位置へ誘導して
  下さろうとした時。

  ……私はそっと口を開きます。  ]


    あの、このような身に余る栄誉を頂き、
    本当にありがとうございます。
    心から皆さまと、
    コンセールカリヨンの神様に感謝致します。


[ と頭を深く下げました。
  あ、ティアラ落ちないで、と願って、
  少し頭に手をやりながら、

  いらっしゃるであろう王族の方々、
  宮廷楽士や審査員の方々に、身体を向けて、
  力を込めて、目を逸らさずに。 ]
 
(290) 2020/09/30(Wed) 15:04:38

【人】 教会住みの娘 エヴィ



    …あの。
    ここでこんなことを言うのは大変
    場違いで…失礼を承知で申し上げます。


    もしかしてご存知の方がいらっしゃる
    かもしれませんが…

    私の
この傷に関わったある方

    僅かでも、温情を賜わりますよう、
    図々しくもお願い申し上げたく…。



    
何故なら私の歌はその方に、
    教えて頂いたものだからです。



 
(291) 2020/09/30(Wed) 15:08:20

【人】 教会住みの娘 エヴィ



    少しだけ愛し方を、進み行く道を、
    間違えてしまっただけだと思うのです。



[ そう訴えて、また一層深く、頭を下げました。

  
神父様
、と言わなかったのは、
  子どもたちに聞こえているかもしれないと
  思ったから
   
。  ]
 
 
(292) 2020/09/30(Wed) 15:10:23

【人】 教会住みの娘 エヴィ




    主よ今われらの
罪をゆるし


    足らざるこの身を
清むる

    みわざを
たたえまつる



    平和の露もて
心とかし


    痛みと悩みを
静める

    みこころ
いとうるわし



 
 
(293) 2020/09/30(Wed) 15:12:22

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 腰を折った姿勢のまま。

  小さく、それでも確かに心を込めて、
  歌を歌いました。


  …周りの方々の反応はどうであったか、
  あとからしかられてもかまわない、と、
  頭を上げました。



  だってわたしがいまここにたっている。
  それはたしかに、あのひとのおかげ。




  それは、今私がこの場に立って、
  初めて理解した、事実。


  そうしてきちんと伝えることが出来たなら、
  ようやく係の人について、元いた場所へと
  戻ったことでしょう。  ]**
 
(294) 2020/09/30(Wed) 15:19:02

【人】 教会住みの娘 エヴィ

   *

[ また騒がしい子どもたちに合流すると、
  続いて審査員特別賞の発表が始まりました。

  そのような賞があるのだと、また興味深く
  発表の場を見つめて、そして
   


  審査員特別賞のうちの4賞が同一者に贈られる
  という>>155、会場中が沸き立つ驚きの光景を
  目にすることが出来たのです
  



  その前代未聞の出来事を巻き起こしたのは、
  あの日、橋の上で、どこと無く所在無さげに
  佇んで居られた、あの異国の方を含む皆様で
  いらっしゃいました……!


  私は先程のこともすっかり忘れて、
  子どもたちと同じようにお行儀悪く
  ぴょんぴょんと飛び跳ねながら
  ありったけの拍手を送ります。


  ……そうだ。もし、あの方とお話する機会が
  得られるなら、お伝えしたいことが
  たくさんあって
   
  ]
 
 
(295) 2020/09/30(Wed) 15:48:43

【人】 教会住みの娘 エヴィ



    おめでとうございます、って、

    おかげで音楽祭で会えました、って、

    皆様の音楽を絶対に聴きたいです、って、


    それから、



    
    
もう、川にゴミを
    捨てちゃダメですよ、って
   
 ]**
 
 
(296) 2020/09/30(Wed) 15:50:04

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 後片付けまでが調理実習です 
  


[ オーブンから甘い香りが漂えば
  二人で見つめ合っては笑って。
 
  いくらも立たない間に焼き上がった
  クッキーを取り出せば、その見事な焼き色に
  歓声を上げて。
  思わずアメリア様と両手をぱちんと
  合わせてしまったかもしれません。

  お店のものとは違う、少し歪な形の、
  私達の努力の結晶。
  一枚手に取ってそのまま口へと運ばれる
  アメリア様は悪戯をするように
  茶目っ気たっぷりで、とっても可憐。>>@31
  私も真似をして、そっとつまんで
  食べてみましたが驚くほど熱くって、
  目を白黒させていたでしょう。  ]
 

    …おいひぃ…


[ 涙目でそう言って、アメリア様を見て
  また笑って。  ]
 
(306) 2020/09/30(Wed) 16:16:40

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 色とりどりの包み紙やリボンまで、
  準備万端>>@32なアメリア様に
  お礼を言って、そこからはまた楽しい時間。

  あーでもない、こーでもない、と
  ラッピングを進めて行くのはとても新鮮で、
  わくわくする経験で。

  リボンを結ぶアメリア様の指は細く綺麗で、
  流れるような手の動きは、私がいつも通う
  お花屋さんのものと似ているなぁと
  思ったりするのでした。

  
  可愛らしくラッピングされたそれを、
  両手でアメリア様に、差し出そうとして。

  
  
全く同じように、両手に
  今作ったばかりの小さな包みを乗せて、
  私に差し出してくれるアメリア様>>@33。 ]
 
(307) 2020/09/30(Wed) 16:18:15

【人】 教会住みの娘 エヴィ


    あ…



[ ……なんて、偶然。  ]


    あの、私も、これ、
    大切な方に、ってお話だったから、
    出来上がったらアメリア様に、って…



[ そう言って、アメリア様の手のものを
  大事に受け取ってから、次にアメリア様の手に、
  私がラッピングしたクッキーをそっと
  置きました。  ]



    いつも、私を気にかけてくださって、
    本当にありがとうございます。
    これからも、お嫌でなければまた、
    お誘いください。



[ そんな言葉と共に。  ]
 
(308) 2020/09/30(Wed) 16:20:28

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ それから。
  
  猫を象ったつもりだったのに、
  何故か焼き上がったら
  熊のようになっていたクッキーには
  思わず吹き出して。

  上手く行ったものといくつかを小さく纏めて、
  これはヨシュア様に、と小さく付け加えて。


  そんなきらきらした時間は、
  いつだってあっという間に
  過ぎてしまうのだけれど。

  ずっと消えずに色鮮やかに
  事あるごとに私の脳裏に
  すっと浮かんできては、
  私を励ましてくれる、
  大切な思い出となっていたのでした。 ]**
 
(309) 2020/09/30(Wed) 16:22:51

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 それから 
  


[ 3ヶ月の猶予期間を待つ事なく、
  私はお返事を致しました。

  たくさんの提案を頂いたことでしょう。
  そのどれもが暖かく、私や私の兄弟たちの
  ことまでを案じて下さるもので、
  その度にあぁやはり神様は
  いらっしゃるのねなんて都合良く思うのでした。


  
   
けれど結局、
  今も私はあの教会にいて。

  随分と古くなっていたところは、
  ご好意によって改修、補修がなされました。
  その時、ついでにあの地下室は塞いで貰いました。

  忘れることなど出来ないけれど、
  前を向いて進むべき時に、
  仄暗い記憶は埋めてしまったほうがいい、
  とおっしゃってくださったのは
  新しく教会に来られたシスター。

  …ちょっと食いしん坊で可愛くて、
  とっても素敵な明るい御人柄は、
  私の大好きな方に少し、似ているかしら。 ]
 
(355) 2020/09/30(Wed) 22:09:55

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 私には、以前の神父様があれから
  どうなったか、詳しく知る術はありません。

  ただ、どうやら私の願いは
  聞き届けられたようで、その生涯は
  どこか名も知らぬ小さな島で、
  一から神の為に祈りを捧げて
  過ごされることになりそうだ、
  と風の噂で耳にしました。


  子どもたちと共に寝起きし、生活をする
  変わらぬ日々の中、変化したことがたくさん。

  それらを、内から、外から問わず、
  全力をあげて支援してくださったのは、
  言わずと知れた名家の、誇り高き
  お嬢様と聞いた時には、今すぐにでも
  駆けて飛んであの方に会いたいと
  願ったものでした。  ]
 
(356) 2020/09/30(Wed) 22:12:44
 




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無職は笑いました

ティグレ
18回 残----pt

 

ヨシュア
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ウェールズ
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