サルガスは、深夜の教員棟を走り出しました。 (a92) 2021/05/30(Sun) 16:36:39 |
サルガスは、深夜の教員棟で知らない大人に見つかりました。 (a97) 2021/05/30(Sun) 18:01:59 |
サルガスは、走り回って逃げています。 (a98) 2021/05/30(Sun) 18:02:15 |
サルガスは、大人に追いつかれてしまいました。 (a99) 2021/05/30(Sun) 19:01:58 |
![]() | 【人】 小さな心 サルガス>>93 昼過ぎ メレフ 「……けれど、いちにち、いちにちと状況が変わっていくのだもの。耐えられないよ。 メレフだって、ぼくの立場だったなら、そうするのじゃないかな。 ぼくは……メレフになにがあったのか、知らない。話したいとおもうまで、聞かないよ。 けれど、ぼくだったなら。やはりきみと同じように、多くに働きかけようとするだろう」 見えないもの、聞いていないこと。互いに、秘匿していること。 それを程度問題で比較することなどできやしないが、それでも、漠然とわかるのは。 自身がくじけそうになっても、手折られても、自分たちは止まらないだろうということ。 「これは、ぼくの病気のほう。ほら、ここにきた子たちは、なにかしら抱えているでしょう。 ぼくは、これ。生まれつき、心臓が人よりもずっと小さいんだって。 だからそれを治すために、なんどか手術をしているんだ。ほかにも、投薬や検査とか。 ……そのおかげで、むかしに言われていたよりもたくさん生きれてるのも、ほんとうなんだ」 ギムナジウムへの不信を抱えきれてしまえない理由。 それは、確かな成果だった。小さな体に、確かに真の意味での恩恵は果たされている。 逆に言えば、それがなかったらもっとたやすく、不信を武器に敵意を抱えられていただろうか? (97) 2021/05/30(Sun) 19:32:28 |
サルガスは、ネズミのような心臓をとくとくと鳴らしている。 (a104) 2021/05/30(Sun) 19:35:03 |
![]() | 【人】 小さな心 サルガス>>100 昼過ぎ メレフ 「……シェルタンに? ……それは、ぼくは……聞いていいこと? きみが、だれかに知られたくないとおもうのなら。それは、むりしなくていいんだよ。 きみからみたらぼくはきっとちいさい年少者だろうけれど……ときどき、わがままを言っていいんだ」 絞り出すような言い様に、単純にわかったと返すことはできなかった。 いいかな、と一言だけ確認をとって、横顔に手を伸ばす。 相手がそうしたように、ほとんど触れるかどうかもわからない手が、ぽんと叩いた。 「ぼくがびょうきのこどもでなければ、もっと激情のままにうごけたかもしれない。 でも、だからって、ぼくは苦しんでいるこどもたちに、がまんしろなんて、言わないよ。 だいじょうぶ。きみが戦うなら、ううん、きみが立ち止まっても。 そのさきで、ぼくはまだだれかを守るために、たたかっているだろうから。 だから、いいんだ。きみは、きみの思うように、やるべきだ。 立ち止まってもいい。振り返ってもいい。それでも、きみは、きみだから」 薫風は窓から薄っすらとそそぎこみ、曇天を透かした陽光が差し込む。 転げたままの体は、言葉ほどには強かではなく、たよりないと笑ってしまえるかもしれないが。 それでも。少年の瞳は、折れた様子ではなかった。 触れた皮膚から、静脈から。とくとくと小動物のような鼓動が、血の流れを伝えている。 それはまだ、多くが起こる前。昼の陽光の下の、はなしだった。 (102) 2021/05/30(Sun) 19:54:08 |
サルガスは、知らない大人を教員用の井戸に突き落としました。 (a107) 2021/05/30(Sun) 19:55:25 |
サルガスは、浮かび上がってくることのない体を、見えなくなるまで見つめていました。 (a108) 2021/05/30(Sun) 19:55:48 |
サルガスは、 。 (a109) 2021/05/30(Sun) 19:56:07 |
(a111) 2021/05/30(Sun) 19:59:20 |
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