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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【見】 郵便切手 フラン

【街中】

「集荷に来ました。
 ……人が少なくなって来ましたね」

路地の裏で誰かが消えても、何一つ変わらなかった祭りの喧騒。
終わる日が近づいて、やっとお祭り騒ぎは収束していく。
纏められた荷物を確認して、サインを受け取る。
慣れない世間話を交わしながら人混みの奥へ目を凝らし、以前に見た屋台を探した。
どうやら変わらず営業を続けていたらしい。
いつの間にか、あのゴロツキたちは消えていた。

知らないところで、知らないうちに景色が変わる。
時には変わったことにも気づかない。
鉄錆や硝煙の臭いも車の排煙も人々の喧騒も、時間がろ過して元通り。
誰かが死んだ時に吐いた空気を、生きてる誰かが吸い込んで。
生きている誰かが吐いた空気を、死にゆく誰かが吸い込んで。
そうして全てが巡っていく。
それが日常なんだろう。

「良い一日を。」

胸ポケットに過去を仕舞って。
得意先が減って、また増えて。
配達員の日々は、これからもきっといつも通りだ。
(@1) 2022/08/28(Sun) 21:55:45