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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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視点:


【人】 灯守り 立春

[ローザちゃんと雨水さんはどんなお話をしているんだろう。
見守る気持ちでこっそり耳をそばだててみれば、
小さな声は拾いきれないながらも
『立春様』の単語が飛び込んできた。>>46

……もしかして、私の話をしてるのかな?
そう思いながら手を振ってみれば
私の視線に気付いた雨水さんが手を振ってくださって>>26
ローザちゃんも手を……

振らない、ですって……!?>>47>>47>>47

どうしよう。何か、急に
大きな壁を築かれてしまったような。
ローザちゃんに様まで付けられてしまうと、こう──

──……さみしい。
淋しい!!

淋しいよローザちゃん!!
いつもみたいに"茉莉お姉ちゃん"って
呼んでくれていいんだよ!!!


場に相応しい言葉遣いを慮ろうとする姿はとても立派だ。
大人びた会釈を見れば感慨にも耽ってしまうし、
確かに私の現在の通称は立春ではあるのだけれど。

雨水さんが私の本名を
憶えてくださっているかはわからないから、
立春の方が伝わりやすいとは思うけれど。けれど。でもでも。]
(65) 2022/01/28(Fri) 20:34:26

【人】 灯守り 立春

[叫び出したい感情をなんとか
胸の内に押し込むよう努めながら、]


  大きくなったねぇ……


[この小籠包しょっぱい。こんなにしょっぱかったかな。
さっきまではとっても美味しい小籠包だったはずなのに……

……などと妹分の成長ぶりに涙しつつもきゅもきゅしていると
雨水さんがこちらへと駆け寄ってくるではありませんか。
どうしたのかなと思ってきょとんと目を瞬かせれば
ずい、と差し出されるチョコフォンデュ。>>27]


  えっ。わ、わわ。
  ありがとうございます、雨水さん!

  ふふ。雨水さんのご感想も、村雨様のご感想も
  楽しみにしておりますね。


[艶やかな苺にかかったとろけるチョコレートは
間近で見ればますます美味しそうで、
自然と内から笑顔が溢れ出てしまった。

チョコいちごをくださるや否や
ローザちゃんの元へと駆け戻ってゆく雨水さんの背を見送って、
また二人の会話を遠くからそっと見守る。]
(66) 2022/01/28(Fri) 20:34:35

【人】 灯守り 立春

[一生懸命に言葉を紡ごうとするローザちゃんと
真摯に耳を傾けている雨水さん。
……何故かしょんぼりしてるね?

大丈夫だよ、ローザちゃん。雨水さんも。
ここで見守ってるからね。
ゆっくり落ち着いて焦らずに話せれば
ちゃんと伝わるはずだから。

そんな気持ちを込めて笑顔で両こぶしを握ってみせた。
なお無言の応援がふたりに伝わったかどうかは不明だ。
助けを求めるようなまなざしを向けられることが
もしあれば、飛んでゆくつもりでもいる。

けれど、
今しばらくはこうして見守っているのが
ふたりにとっても良いんじゃないかな、と
お姉ちゃんは思ったのです。]*
(67) 2022/01/28(Fri) 20:34:41

【人】 灯守り 立春

[お話してくださった雀さんと大雪さんに、
ぺこりとお辞儀して席を立つ。
とろけたチョコレートの掛かった苺の乗ったお皿に、
雨水さんのアドバイスを受けて>>70
クラッカーとバナナをテーブルから追加した。

フォークを二本携えて、一目散に向かうは]


  ──お姉ちゃん!!


[ごちそうの乗ったテーブルの間をたたた、と駆けて
お茶を啜っているお姉ちゃんの元へ。>>7]


  見て見て! あのねっ、これね
  雨水さんがチョコレートを溶かして
  苺に掛けてくれたんだよ!
  一緒に食べよ……


[弾んだ声で言いかけて、はたと止まった。
テーブルの上には全員がお腹いっぱい食べても
簡単にはなくならなさそうな量のお料理が
品数も豊富に乗っかっているのに、
お姉ちゃんの手元には、お皿もお箸も見当たらない。
当然ながら、私の作った和菓子も。]
(89) 2022/01/29(Sat) 7:37:50

【人】 灯守り 立春



  …………?
  お姉ちゃん、お腹空いてない?
  疲れちゃった?
  それとも、もしかして
  やっぱり体調わるい……?

  ちょっと外の空気、吸いに行く?


[心配になって、顔を覗き込みながら尋ねてみる。
ほんの些細な違和感も見逃さないようにじいっと。

お姉ちゃんがどんな気持ちでここにいるのか、
相変わらず何もわからないままで。]*
(90) 2022/01/29(Sat) 7:37:54

【人】 灯守り 立春

[会合が終わってもしゃっきりと背筋を伸ばして
静かに凛と佇んで異彩を放っていたお姉ちゃんは、
私と目が合うと表情が柔らかく綻んで見えた。>>140
良かった。いつものお姉ちゃんだ。

綺麗な服、可愛いもの。
美しい景色、美味しい食べ物。
素敵なものを見つけたとき一番に思い浮かべる人は
いつだってお姉ちゃんだった。

春分域のカフェ『陽だまり』さんで
秋冬限定雪うさぎチーズケーキをいただいた時にも>>87
一番に見せたいと思ったのはお姉ちゃんだった。

他の家の姉妹がどんな風なのかは知らない。
こんなにお姉ちゃんにべったりな妹は珍しいのかな?
方々から送られてくる大量のお見合い写真を眺めても
お見合いを進める気にはなれなくて、
最近では封も開けないままに床上に積み上げて
埃を被らせてしまっている。

いつか私に好きな人が出来て
その人と結婚する日が訪れたとしても、
日々の生活の中で素敵なものを見つけたときに
一番に思い浮かべるのはお姉ちゃんだと思う。]
(207) 2022/01/30(Sun) 14:51:01

【人】 灯守り 立春

[受け取られない可能性をほとんど考えずに差し出した、
フォークとお皿へと手が伸ばされる。>>141
遠慮なく甘えられる妹に育ったのは
甘やかしてくれるお姉ちゃんが居たからだ。

昔はよく走り回って転んだり、
階段から転げ落ちそうになったり
雨の中はしゃぎまわって風邪を引いて寝込んで
お姉ちゃんに心配をかけてばかりだったように思う。

何を作っても「美味しい」と言ってくれるし
何を贈っても「ありがとう」と言ってくれる。
遠慮しようとすれば、
さりげなく甘えやすいように導いてくれる。
いつも私に合わせてくれてるんじゃないか、と
思い至ったのは本当につい最近になってから。

ずっとくっついていたはずなのに、思えば
お姉ちゃんの好きな食べ物ひとつ
自信を持ってまともに答えることが出来ない。

お姉ちゃんの喜ぶ顔が見たいのに
何年経ってもなんにもわからないままで。]
(208) 2022/01/30(Sun) 14:51:07

【人】 灯守り 立春

[不自然に置かれた間が、食事に手をつけない理由が
取り繕うように紡ぎ出された言葉めいて聴こえた。

拙い砂だんごを美味しそうに
食べる振りをしてくれていたみたいに、
いまも、お姉ちゃんは
美味しそうに食べようと努めてくれているんじゃない?]
(209) 2022/01/30(Sun) 14:51:12

【人】 灯守り 立春



  お姉ちゃんにはいつでも元気で居てほし……
  
んぐ!?


  ……んいひいおいしい
 

[言葉を遮るように押し込まれたチョコいちごは
少し酸っぱくてほろ苦くて、でもやっぱり甘い。
昏い想像も不安も何もかもが単なる私の思い過ごしなのだと
思わせて忘れさせるだけの力を持っている。

口の中いっぱいに広がった果汁と
とろけたチョコレートを全部飲み込む頃には、
お姉ちゃんの口からも『おいしい』が零れていて]


  そっかあ……そういうことなら、
  あんまり食べるわけにはいかないね。

 
[私は今日もまたお姉ちゃんの言葉を
額面通りに受け取って安心してしまう。]
(210) 2022/01/30(Sun) 14:51:18

【人】 灯守り 立春



  これくらいなら、
  用意してもらったご飯の後でも食べられるかな。
  お姉ちゃんにも食べてみてほしい……けど、
  食べきれなかったら、食べなくてもいいからね。


[そう言って、お土産用の小さな紙袋の中身を見せる。
三種の和菓子がそれぞれ二つずつに、ひとつだけ
練り切りで梅を象った上生菓子が入っている。
中のあんはお姉ちゃんが好きなはずだと思っているものだ。

猫さんがどんな人なのかはよく知らない。
ご挨拶しようとしてもいつも逃げ出されてしまうから
確かめようもないまま今日に至っている。
猫さんの分も入れたのは、
姉がお世話になってますの気持ちを込めたお裾分けのつもり。]


  ごはんを作って待ってくれてるかもしれないなら
  あんまり遅くまでは一緒に居られないよね……

  パーティーが終わったらすぐ、お風呂行こ!
  会合中ずっと楽しみにしてたんだ〜!!

 
(211) 2022/01/30(Sun) 14:51:22

【人】 灯守り 立春

[いつの間にか窓の外は夜の帳が降り始めていて
ひとり、またひとりと帰り支度を始める姿が目に映る。
とっても緊張したけれど勉強になった会合も、
美味しくて楽しかったパーティーももう終わり。

けれど、
もうすぐそこまで立春のお祭りが近付いてきているから
淋しがっている暇はない。
  
テーブルの上に置いた和菓子は
ありがたいことにすっかり売り切れて
麦さんの置いてくださったアンケートだけがはらりと残る。
それを回収し、周囲の皆様に再度ご挨拶をして……
お見送りしてくださる天乃さん達に深々とお辞儀をしてから
早く早く、とお姉ちゃんの手を引いた。

幼さを残したままの、あどけない笑顔を向けて。]**
(212) 2022/01/30(Sun) 14:51:32

【人】 灯守り 立春

[雨水さんからお手紙が届いたのは>>192
会合から数日後のことだったかな。

感想は後日、と仰っていたとおりに
お手紙を送ってくださったのだろうと思うと嬉しくて。
すぐに開封して内容に目を通すと、
荒れ果てた部屋の中からインクとガラスペンを手に執った。]
(222) 2022/01/30(Sun) 16:16:13

【人】 灯守り 立春

『 雨水さんへ

   お手紙をありがとうございます。
   桜餅、気に入っていただけてとても嬉しいです。

   師匠の和菓子をよく召し上がってくださった村雨様に
   そう言っていただけると自信が持てます。
   村雨様にもどうぞよろしくお伝えください。
   また近いうちに、遊びに行かせていただきますね。

   美味しい物を作るコツ……ですか?
   私もいろんな方から定期的に教わっているのですが、
   そのお料理を食べてほしい方のことを思い浮かべながら
   レシピに忠実に作ることかな、と思っています。

   ローザちゃんに手料理を振る舞われるご予定なのですね。
   雨水さんならきっと美味しい手料理が作れると思います。
   先日のパーティーでお二人の仲が深まったようで
   ひっそりと喜んでいる私がいます。
   (ローザちゃんとは文通する仲でもあるのです)

   私もそのうちに雨水さんの手料理をいただける日が来ると
   夢を見てみても構いませんか?
 
   また百貨店を案内していだだけると嬉しいです。
   可愛いお洋服、一緒に探しましょうね。
                      立春より 』*                             
(223) 2022/01/30(Sun) 16:16:25

【人】 灯守り 立春

[もう1枚、便箋を取り出して
また違う色のインクを選ぶ。


『 麦さんへ

   先日は私どもの作った和菓子を美味しいと
   召し上がってくださってありがとうございました。

   麦さんが置いてくださったアンケートの結果は、
   お祭りでご用意する和菓子に
   反映させていただきたいと思います。

   とびっきり美味しい和菓子を
   用意してお待ちしておりますので、
   ご都合よろしければ是非
   小満さんや小雪さんと遊びにいらしてくださいね。

   落ち着いたら、『慈雨』さんにも
   お邪魔させていただきたいと思っています。

   そのときには、麦さんおすすめのお料理をぜひ
   教えていただけると嬉しいです。

                      立春より 』


メジロが桜の枝に乗っている可愛らしい切手を選んで、
ミントグリーンの封蝋を施して投函した。]*
(224) 2022/01/30(Sun) 16:24:36

【人】 灯守り 立春

[更に新しい便箋を1枚、取り出して
今度は柔らかな桜色のインクを選び取る。


『 雀さんへ

   先日のパーティーでは、
   お話してくださりありがとうございました。
   春分域の桜について
   本当に嬉しそうに語ってくださる雀さんを見て、
   花咲く春への楽しみと期待が高まりました。
   
   満開の桜の下、ピクニックシートを敷いて
   お姉ちゃんと広げるお弁当の中身はどんなものが良いか、
   今から真剣に悩んでいます。楽しい悩みです。

   雀さんも、春分さんとご一緒に
   お花見に行かれるのでしょうか?
   お二人はどんな時間を過ごされるのでしょうか。

   見どころやおすすめの場所なども、ありましたら
   また是非教えていただけると嬉しいです。 』  ]
 
(257) 2022/01/30(Sun) 19:32:34

【人】 灯守り 立春


[  『桃のタルトも、桜のケーキも
   桜のフレーバーティーも今年もまたいただきたいので
   桜の咲く頃には幾度となく『陽だまり』さんに
   お邪魔させていただくことになりそうです。

   ご相談なのですが
   練りきりや錦玉羹はお持ち帰り出来ますか?
   昨年は自分のことでいっぱいで何も出来なかったので
   今年はきちんと先代を弔いたいと思っています。

   春分さんにもよろしくお伝えください。
   それでは、また。近いうちに。

                     立春より 』

三色団子の絵の描かれた切手を桃色の封筒に
ぺたりと貼り付けて、送り出した。]*
(258) 2022/01/30(Sun) 19:32:57

【人】 灯守り 立春

[更に白藍色の封筒を取り出して、一通。

『 大雪さんへ

  パーティーではお目にかかれて光栄でした。
  もふもふはできませんでしたが、大雪さんご本人に
  お会い出来て嬉しかったのは本当です。

  ご近所のお店で可愛い手作りの
  ぬいぐるみを見つけたので、送らせていただきます。

  以前何度か遊びに行かせていただいたときに
  見せていただいた子たちを思い浮かべて、
  大雪さんのお好きそうな子を選んだつもりなのですが
  どうでしょうか……?
  受け取っていただけると幸いです。お近づきのしるしに。

  お菓子も、ぜんぶおいしいと
  言っていただけてほっとしました。
  またお土産にお菓子を持って
  大雪さんとぬいぐるみさんたちに
  会いに行っても構いませんか?

  大雪さんのお邪魔でないときに。
  時間を気にせずゆっくり、ぬいぐるみのお話や
  いろんなお話を聴かせていただけたら嬉しいです。

                    立春より 』 

ふわふわもこもこのテディベアにカードを添えて。]*
(269) 2022/01/30(Sun) 19:57:20

【人】 灯守り 立春

[それはお姉ちゃんの手を引いて
パーティー会場を後にする、少し前のこと。
立春様、と声を掛けられて振り向くと
域を弾ませて可愛い妹分が立っていた。>>256

少しよそよそしくもきちんとした言葉遣いに
やっぱり心の内の涙は禁じ得なかったけれど]


  ローザちゃん! 今日はお疲れさま。
  初参加とは思えないくらい堂々としていて
  すごく立派だったよ。
  そのドレスもとっても可愛くて似合ってる。


[今日一日、ずっと伝えたかったけれど
伝える機会が見いだせないままついに閉会の時を迎えた。
後でお手紙を書こうかな、と思っていたところに
声が掛かったものだからつい、
一息に伝えたかったことを伝えてしまう。

彼女の方からも何か伝えたいことがあったのかな、と
話を促せば、差し出される葉書。両手で受け取って、]


  わ、お洋服の展示会……!?
  行くよ〜! 絶対行く!!
  楽しみにしてるね! ローザちゃん!

 
(274) 2022/01/30(Sun) 20:41:28

【人】 灯守り 立春

[ローザちゃんがくれた招待状を暫し見つめてから
大事に、大事に鞄にしまい込む。
どんなに多忙な期間でも一日くらい、空けてみせる。
身代わりを立ててでも領域を抜け出してみせる。

葵ちゃんにも同じ招待状が渡されているだろうか。
もし予定が合わせられそうだったら、
一緒に白露域とローザちゃんを訪ねてみたい。


去り際。
いつものように名前を呼ばれると
それはそれでまた喜びと安心から泣きそうになった。
辛うじて笑顔を保とうと努めながら
またね、と彼女に手を振り返した。

持ち帰り、手帳に会期を書き込んだ後その葉書は
以前ローザちゃんに描いてもらった絵を収めて飾った
額縁の隣の壁に加わった。]*
(275) 2022/01/30(Sun) 20:41:40
灯守り 立春は、メモを貼った。
(a8) 2022/01/30(Sun) 21:56:15

【人】 灯守り 立春

[大寒さんから灯宮の鍵を引き継ぐ
立春の日が刻々と近付く中、私は
麦さんが置いてくださったつぶこしアンケートを
ぬいぐるみベッドに埋もれながら見つめていた。

最初に書かれた麦さんは、つぶあん。>>3:0
この隅っこのはローザちゃんの字だ。つぶあん。>>4:34
和菓子の説明をさせていただいたとき、
処暑さんが少しの間を置いて
御手に取られたのもつぶあんだった。>>3:114

こしあん好きは居ないものだろうか、と思えば
『こしあん!』と元気な字が躍っている。
これは葵ちゃんの字だ。>>128

立秋さんは『皆違って皆いい』と、>>3:46
大雪さんも『ぜんぶおいしいです』と答えてくださった。>>185

小雪さんと冬至さんは、桜餅と大福を召し上がられて
小雪さんはこしあんを選ばれ>>3:69
対する冬至さんはつぶあんがお好きなのかな?と
思われるような発言をされていた気がする。>>4:0
雀さんも、つぶあんがお好きだと>>3:120
お話させていただいた時にうかがった。]
(320) 2022/01/30(Sun) 23:49:32

【人】 灯守り 立春

[こうして見ると圧倒的に粒あんの方が人気な気がする。
白あんや芋あんといった第三勢力が好きな方や>>3:48
そもそもあんこを召し上がられない方もいるかもしれない。
三種類のどれが特に人気、というのはなかったように思う。
春らしさが見た目から感じられる桜餅も
すこし物珍しいだろう椿餅も、
黒豆の食感が楽しい定番の大福も
ありがたいことにそれぞれにご好評だった。

と、あらば。
ううむ。首を捻ってしまう。

つぶかこしかを選ばれる方の多い中で
丁寧な『おまかせ』の一単語が輝いている。>>4:9
大福ならつぶあん、あんまんならこしあんと>>124
こだわりを見せられた小蝶さんのお答えは
小満さんに通じるものがあるかもしれない。

さて、どうしよう。
いい加減決めないと、
材料の調達の問題もある。

必要最低限の材料は既に押さえてあるけれど
処暑さんに打診して、念の為追加のもち米を送って頂いて……
つぶあんこしあん両方を用意するのがやっぱり一番かな?
ううん、そうするとしてもなにか物足りない。]
(321) 2022/01/30(Sun) 23:49:36

【人】 灯守り 立春

[何か妙案はないだろうかと
亡き師匠の遺品の手記を紐解いていたとき、
その一文は偶然にも目に飛び込んできた。

──これだ。

そうと決めてからは、早かった。]
(322) 2022/01/30(Sun) 23:49:39

【人】 灯守り 立春

[普段は大人数分の煮物を作るときに使うような
大きな二つのお鍋を用意して、
片方につぶあん、片方にこしあん。
それよりひと回り小さなお鍋三つに、それぞれ
白あん、芋あん、桜あん。

甘い香り漂うお鍋たちの隣に
手のひらサイズの大量のパンケーキと
トッピング用の苺や栗と生クリームを添えて、
『お好きなあんを挟んでお楽しみください』スタイルの
どら焼きを用意してみたのだ。
これならあんこの種類も量も個々人の好みで選べるし、
小さな子たちは特に喜んでくれるだろうし、
たくさんの人に楽しんでもらえる気がする。

それとはまた別に、師匠直伝の和菓子トリオも
気持ちつぶあんを多めに用意して。
パーティーでの反省を踏まえて抹茶や緑茶も準備して、
さて立春域に暮らす皆々様や
お祭りに遊びに来てくださった皆様からの
評判はどうだっただろう。

遂に迎えたお祭り当日は
必至に考えたスピーチ文を読むところから始まり、
数々の祭事や催しを経て瞬く間に過ぎていった。]
(323) 2022/01/30(Sun) 23:49:43

【人】 灯守り 立春

[大寒さんから前日に受け取った鍵を挿し入れ、
ふたりの頼もしい蛍さんとともに
灯宮の中へと足を踏み入れる。

一年前に来た時と何も変わっていない。
厳かな空気の流れる薄暗い空間も、
揺らめきながら移ろうように色を変えてゆく灯りも。

ここは、魂の還るところ。
そして、魂の生まれ出ずるところ。

ひとつ、またひとつとカンテラへ還る灯りを見届けて
導の灯りから両手でそうっと灯りを掬い取る。
いつか見送ったあのひとは、もう
新たな生を受けて旅立ったろうか。
それともまだ、この手のひらの中に居るだろうか。]


  ────……

     行ってらっしゃい!


[どうか幸せな一生を送れますように。
良縁に恵まれて、困難にも打ち勝てますように。

小さな祈りを込めて灯りを解き放てば、
無数の煌めく
花びら
は風に流されて
冬至域の方へと旅立って行った。]
(324) 2022/01/30(Sun) 23:49:46

【人】 灯守り 立春




ひら

        
ひら


      
ひら

     
ひら





         
ひら


 
──ひらり。   


  
(325) 2022/01/30(Sun) 23:49:50

【人】 灯守り 立春

 

[ 雪が解ければ、
 
希望
の足音はすぐそこに。]**

 
(326) 2022/01/30(Sun) 23:49:56