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人狼物語 三日月国


13 【完全身内村】ANDRO_ID

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視点:


【人】 AI研究  波照間 ハテマ

■VS アカツキ

アカツキの身体は強く作ってある。
貧弱の見本みたいな僕が彼に敵うわけない。

……と、思うだろう。

アンドロイド法、その筆頭に書いてある。
自由意志を持たせたアンドロイドが人間に反抗する場合、人間は速やかにその機能を停止する権利を持つ。

くそくらえだ、と思っていた。
僕のアカツキにそんなことできるものか。
仕方なく、そう、仕方なく……僕は、法にのっとって、アカツキに緊急停止ボタンを搭載した。

それは背中にあって、アカツキ自身では手が届かない。

「……ごめんね」

使うつもりはなかった。
なんでこんなことに。
視界が滲んで、僕は自分が泣いているのだと知った。

「アカツキ……」

僕の夢。
僕の憧れ。
僕の未来。

僕はアカツキをそっと抱きしめて、背中に回した手で、緊急停止ボタンを押した。

――吐きそうだ。
(0) TSO 2019/09/01(Sun) 8:39:25