10:58:33

人狼物語 三日月国


51 【完全RP】ポムペッシュ・フェーリンコロニー【R15】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

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視点:


柊 真理絵8票
もも?1票

処刑対象:柊 真理絵、結果:成功

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:村人の勝利

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ W確認のための作業Wのあと、
一応作業に携わったものとして聞くと、
ごし、と唇が拭われるのが見えた。]


    ───そう。
   うん、そうだね。
  …とりあえず、確認できたなら
  お役に立ててなによりだけど。
  今後こんなことは人に頼まないように。


[ 「心配するから」と眉を下げて笑って。]


   俺も、あんまり恋愛とか
   してきてないっていうか……
   転勤が多いとさ、なかなか誰かと
   付き合うとかってできないなって
   思ってて、まあ、人によるだろうけど。
   だから、誰かを特別に思うとか、
   思われるとか、そういうの、
   しないようにしてた。

   その、近藤さんの、恋心が
   わかんないってのもさ、多少
   そういうのもあんのかなって思った。
   わかんないけどさ。
(@0) 2020/11/29(Sun) 0:21:19

【見】 3-A 矢川 誠壱

   
[ だけど、それってあまりにも悲しいって。
俺はそれじゃ嫌だったんだって、やっと、
わかったから、向き合うようになった。

それは───]


   あ、雨宮、


[ 友人の名前を口に出したのは
彼女と同時だっただろうか。
パーカーをかぶったままの彼が声をあげる。

一瞬、間が空いた。

        今、返事したな、つまり、は。

ぐぐ、と眉が寄る。

        聞こえてた、な?]


   ……


[ なんとなく、複雑な心境に
もや、としたものがかかる。
だが、それを口にするのは憚られた。]
(@1) 2020/11/29(Sun) 0:22:13

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 歪めた顔を緩め、短く息を吐き
歩みをそちらに向けて近づけば、しゃがんで。
そのまま、かぶっているフードをそっと
外そうと動かそうか。]


   吐き気するとか、ない?
   気分悪いなら良くなるまで
   ここで休んでても良いし、
   なんなら負ぶって宿までいくから。


[ とりあえず、顔色、見せて、と。]*
 
(@2) 2020/11/29(Sun) 0:22:59

【見】 文化部 佐藤 しおり

お、お疲れ様です。しおりです!

[ しおりは、スマホの着信に慌てて出た。
そこからは藤堂の声が聞こえた。
>>2:262

き、木の上は危ないと思いますよ?

と、しおりは言いながらも、少し声に
嬉しさを滲ませていた。
彼女の指定する場所までスマホを耳から
離さずに歩く。

周りは暗く、色盲の彼女には歩きにくい
夜道だが、そこに恐怖心はなく
ただ、彼女の声に導かれ進んで行った。]*
(@3) 2020/11/29(Sun) 0:59:35

【人】 壁面擬態 もも?

「しおり先輩!こっちっすー」>>@3

[しおりにわかる様、スマホの明かりを振り、地声で声をかける。しおりはすぐ上を見上げれば藤堂ももに気づくだろう。彼女が気付き次第、木の上から乗り出し加治木は手を伸ばす。]

「こっちこっち
ほら、足は左からが登りやすいっすよ
初心者でも簡単に登れるんで大丈夫っす」

キャンプファイヤーの灯火が消えるまで、ここでゆっくりと過ごすのも悪くないだろう。*
(0) 2020/11/29(Sun) 1:07:31

【見】 文化部 佐藤 しおり


[ 暗い中に明かりが左右に揺れていた。
スマホから、そして前方の木から
藤堂さんに
似た
声が聞こえた >>0
いつもの声とはどこか違うのに、しおりはどこか
安心した。

こっちだという声と伸ばされた手。
初めての木登りだが、躊躇うことなく彼女の手を掴み
左足をかけた。]

き、木登りは人生で初めてっですっ

[はあ、はあ、と息を切らせながらも登りきると
彼女の横に腰掛けた。
そこからは、キャンプファイヤーの灯りが綺麗に
見えた。]

綺麗ですね…。

[ちいさな、ちいさなつぶやき。
それは、キャンプファイヤーの灯りの事を言ったのか
それとも、暗がりからでもうっすらと見える
彼女のいつもと違うキリリとした横顔を言ったのか。
その声も彼女に聞こえただろうか]*
(@4) 2020/11/29(Sun) 1:21:41

【人】 テニス部 ちあ

ーキャンプファイヤーー

[パチパチと薪が爆ぜるを音を聞きながら、ちあは中心から離れたベンチに一人で腰掛けていた。
動き過ぎたので、夜風に当たりながら少し休憩がしたかった。]

林間学校も今夜で終わりかぁ。楽しかったぁ。

[しみじみと独り言を漏らす。赤羽はチームリーダーの立ち位置だったから、中々二人きりにはなれなかったが、ちあは特には気にしてない。

それに、この林間学校で藤堂とも少し距離が近付いた気がして、満足だ。]*
(1) 2020/11/29(Sun) 4:12:09

【人】 受験生 雨宮 健斗


[あ、返事しちゃった。>>@1

 しまった、と思う間もなく、矢川の声が落ちる。
 見ていないけれど、声と>>@2足音がこちらを
 向いたのがわかって、慌ててパーカーを握りしめた。

 が、抵抗虚しくぶぁさ、と捲られて、
 勢いにつられて猫耳帽子もふわりと浮いて。

 急に明るくなった世界に目を顰めて、首は竦めた。

 そぉっと上目で見上げたら、矢川が見えた。

 …顔も耳も熱かったから、顔色はまぁ、
 悪くはないのだろう。   ]
 
(2) 2020/11/29(Sun) 8:07:47

【人】 受験生 雨宮 健斗


   …ご心配をおかけしました…
   多分大丈夫ぽい。


[二人にそう言って、立ち上がる。
 意地とプライドにかけて、負ぶってもらう訳には
 いかないと思いながら。

 ぽん、と叩いた帽子を近藤に礼を言って返す。

 なんか言おうとしたけど、
 礼以外のことは、やっぱり言えずに。  ]
 
(3) 2020/11/29(Sun) 8:12:12

【人】 受験生 雨宮 健斗


   人にあんまり頼むなは同意かな。
   まぁ確かに心配だしよ。


[さっきの矢川の言葉を繰り返す。>>@0

 俺らが聖人だったから良かったものの、と付け足して、
 ねー、と首を傾けてちらり矢川を見て。

 二人の声を聞きながら、多少はふらつきの残る足を
 ぼちぼち戻るかと動かそうか。  ]*
 
(4) 2020/11/29(Sun) 8:14:15

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──キャンプファイヤー──

[炎の灯の中、ゆらりゆらりと波のように。
くるくると風に舞う花弁のように。
彼女と踊る。その色合いを間近で見つめながら。]


「気をつけないとだよ、もう大丈夫?」

「確かに悪い子だ。タバコはいけない、タバコは。」

「待って。五反田くんがダッシュしてるの想像できない。」


[そんなことをクスクス笑いながら。
そうしてダンスが終わりかけた頃。]


そうだね、綺麗だね。
炎も星空もとても綺麗。


[まさか私に向けられるとは思わない称賛の言葉を>>2:265私は彼女の意図通り、別のものへの称賛だと受け止めた。
けれど、聞こえてきた言葉に目を瞬かせる。>>2:-247

大好き。
その言葉は確かに私に向けられたものだったから。
こう、友達から改めて言われると、少し驚いたのは確かだった。]
(5) 2020/11/29(Sun) 8:21:21

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[友達としては私も彼女のことは大好きだった。
たぶん、今まで生きてきた中で一番の友達だ。
彼女にとってはそうでなかったとしても。

だけど、友達としてなら改めてこういう風に言うだろうか。
そんな疑問がふと、頭を掠める。
それはきっと、先輩から屋上で好きと言われたからもあった。
様々な種類の好きがあることを、体感できなくても頭の中だけでは理解はしている。
だからこの大好きがどんなものであるのか、と少しだけ私は悩んだ。

繋いでいた手が、彼女の方から解かれる。>>2:-266
私はその指先に指を互い違いに絡め直して、ギュ、と握って繋ぎ直した。]
(6) 2020/11/29(Sun) 8:21:39

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──昼、森で──

ですね。
頼んだのが先輩たちでよかったです。


[激しいキスと、優しいキス。その両方を知ることができたし、その事で考え感じられたことがある。
だからこそ二人の先輩の言葉>>@0>>4には素直に肯いた。
ある程度は自分の中で方針が出せた気がする。]


転勤も、そうかもしれませんけどね。>>@0
ほら、女子って恋話好きな子多いじゃないですか。
初恋もまだ、キスもまだ、告白を断れば勿体無いだのなんだの。

……正直、そんなに恋って必要?
とか思ってしまいましたし。
小説も漫画も映画もあんまり理解出来なくて。
でもまあ、……なんとなくは解りましたから。


[その答えへの道筋は、二人の先輩のおかげで少し見えた気がしたから。
矢張りありがとう、とお礼を言って笑うけど。]
(7) 2020/11/29(Sun) 8:32:55

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

あ、もしあれなら私枝集めしてから帰りますね。
先輩方、有難うございました。
……二人だけで大丈夫ですか?


[二人だけで大丈夫そうなら、私は離脱して枝集めしてから帰る。
念のため一緒にと言うのなら、彼らと共に宿泊施設へと帰宅予定だった。]**
(8) 2020/11/29(Sun) 8:33:13

【人】 学生 五反田 健吾

 
[ キャンプファイヤーの終わったあと。教師に聞いたところ朝はダメだが夜ならいいとの事だったので、手早く風呂に入って匂いを落とした。
 上がれば明日に備えてすぐに就寝だろう。赤羽と多少話すことがあっても、手を蛍光灯の紐に伸ばせばすぐに引っ張ってその日は眠った。]


   おはよう。


[ 部屋の掃除が終われば朝食会場へと向かう。その道程で誰かに会えば挨拶をして。
 今日は洋食と聞いていたがメニューはなんだろう。すっかりと信用を置いたこの宿ならきっと、美味しいものが出てくるに違いないが。*]
(9) 2020/11/29(Sun) 8:44:49

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ お別れするつもりだったの。

  雨宮先輩に泣かせて貰って。
  健吾が側にいてくれるんだもの。

  私が強くなる理由は十分でしょう?

  だから叶わぬ想いは、もうおしまい。
  キャンプファイアーにくべて、>>0:14>>2:227
  今のダンスの思い出を宝物にして、
  空の向こうに送り出そうと───

  …… 貴女の手を、離したのに。>>2:266 ]
 
(10) 2020/11/29(Sun) 10:23:51

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  ふえっ



[ 再び繋がる体温に。>>6
  喉の奥から変な声が出た。
  思わず絵理香ちゃんの顔を見詰めて。
  
  手の行方が、頬、唇と貴女に触れる箇所を移すたびに
  遠目の炎の明かりじゃ隠せないくらい
  私の頬は真っ赤に染まって行く。 ]


  えええ絵理香ちゃん!?


[ 大丈夫?私、穏やかに笑えている?
  できてない??そうだよね!!

  わかってる、わかってますとも!
  彼女の大好きと、私の大好きは違うもの。
  絵理香ちゃんに深い意味なんてないって事くらい!
  嗚呼、でも …… ]
 
(11) 2020/11/29(Sun) 10:24:08

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里

 
 
[ …… もう少しだけ

 
 叶わぬ想い日下部汐理

  貴女を好きでいてもいいですか? ]
 
(12) 2020/11/29(Sun) 10:24:15

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里

  
[ キャンプファイアーの後は、
  希望者は再入浴可能みたい。
  私も絵理香ちゃんと一緒に浴場に行くことになれば。

  えっ、あっ、はい。
  柔らかくて……ふわふわでした……

         

         忘れなきゃ忘れなきゃ。
         でないと心臓が持たないもの。
 ]**
 
(13) 2020/11/29(Sun) 10:24:28

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──キャンプファイヤー──

[私の行動に真っ赤になる汐里。>>11
それは炎に染められた赤だけじゃないことくらい、この至近距離ならわかる。
だから、なんとなくだけれど、それが友達としてのとは違うのかなと推察していた。
それとも、友達だったとしてもこんな気障な事をされたから赤くなっているのか。]


(どっち、かなー……?)


[けれど、やっぱり私にはその気持ちがあまり分からない。
そんなにドキドキするものなのか。
それが、どうして私に対してなのか。
真っ赤な彼女の頬を空いた手の甲で撫でる。
彼女の心の内はわからない。
でも、わからないから。]
(14) 2020/11/29(Sun) 11:00:08

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──汐里ちゃんとお風呂──

[……だから。
汐里ちゃんとのお風呂は、二人きりの家族風呂だったかもしれない。
勿論、許可が得られずに大浴場だったかもしれないけれど、まあそれはそれ。]*
(15) 2020/11/29(Sun) 11:01:48

【見】 3-A 矢川 誠壱

  ───森にて


[ あげた顔を見て、眉尻が下がる。
熱を持っていたようだったから。>>2

それが、いろいろ聞こえたのであろう
音のせいなのか、はたまた体調のせいなのか。
一応確認しておこうと手を伸ばし、
その額に掌を載せて温度を確認した。

どうやら熱があるわけではなさそうだと
わかれば、立ち上がろうとする彼に
手を差し出すだろう。

己の意見に同意してくれる彼に頷いていた。
だが、付け足された言葉>>4にぴく、と
頬がひくつき、同意を求めるように
傾げられた顔に向けた表情は、
うまくコントロールできなくて。
そちらには頷くこともできず。
        ・・
「頼んだのが先輩たちで」という>>7
近藤さんに、これまた頬がひくついた。
だが、渦巻いた感情をなにか形にすることは
しようともせず、一度蓋をして。]

 
(@5) 2020/11/29(Sun) 11:15:16

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ──あ、ああ、うん、
   大丈夫、一応宿まで戻る。

   また倒れてもよくないし、
   ちゃんと一回休んだ方がいいだろ。


[ 彼女の問いかけに頷いて、>>8
「肩、貸そうか?」と雨宮に問いかけつつ、
そのままそこを後にしようか。]*

 
(@6) 2020/11/29(Sun) 11:15:29

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 思えば、絵理香ちゃんとはいろんな話をした。

  昼食の時間。
  教室で彼女の机に私の机を合わせて。
  体育の授業。
  一緒に準備体操をしながら。
  はたまた、放課後帰り道。
  新作のケーキを感想と共に突きあって。 

  ─── ……勿論、
  それで全部貴女を知れたなんて驕りでしかなく。
  私に言っていない事があるんだから。
  貴女にだって、当然で。 ]
 
(16) 2020/11/29(Sun) 11:25:32

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 家族風呂のお誘いには、
  跳ねる鼓動が、やっぱり落ち着かなくて。
  どくどくと、うるさい心臓を聞きながら、
  耳まで紅に染めてから頷いた。

  ただ、心臓の音とか、
  絵理香ちゃんの柔肌とか
  気を取られるのは、一度そこまで。

  貴女の唇が、私の知らない貴女を語る瞬間が来れば。
  私は静かに、耳を傾ける。 ]**
 
 
(17) 2020/11/29(Sun) 11:26:08

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[だから、私たちはお風呂で二人きり。>>17
胸は彼女が語ったように>>13柔らかでふわふわ。と言われるくらいの大きさはある。
だから体を清めてから二人で湯船につかった時、ふんわりとそれはお湯に浮いた。]


あのね、私ね。
実は、恋愛って言うものが、理解出来ないかもしれない。
全然全くわからない人も、興味が本当に薄い人もいて、……私はもしかしたら、誰にも恋をしたことがない自分が、そう言う人たち、アセクシャルって人たちと同じかなって思ってた。
でも、それともすこし違って、アロマンティックなのかな?と、今は思ってて、まあその差は割愛するけど……。

とにかくね、私、恋ってよくわかんないんだ。
誰かを好きになってドキドキするとか。


[お湯に浸かりながらゆっくりと言葉にしていく。
顔つきは真面目で、出来たなら、彼女に手を伸ばしてその手を握ろうとした。]
(18) 2020/11/29(Sun) 11:43:39

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

だからもし、さっきの汐里ちゃんの大好きが、そう言うものなら。
拒絶はしない。でも、理解は難しいと思う。
それが誰であっても、男でも女でもそれ以外のセクシャリティでも、私にとって恋自体が難解だから。
でも、……汐里ちゃんとは離れたくないな、って言う、我儘な気持ちがある。

だから、もし、汐里ちゃんが……よければ。

そんな私でも、どんな形であれ隣にいて良いのかな。


[どうだろう。
そんな風に自分のことを大事な人に言うのは、すこしだけ緊張して、指先がすこし震える。
それでも視線は外さずに、彼女を見つめて答えを待った。]*
(19) 2020/11/29(Sun) 11:43:57

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 大浴場の方では、生徒達のはしゃいだ声が響く。
  壁一枚隔てただけなのに、ここは別世界みたいで。

  ぱしゃん、時折跳ねる水音だけをBGMにして。
  私は、私達だけの小さな世界で
  伸ばされた手を拠り所に。
  何とか、そこに在ろうとしていた。

  私はLGBTに関しては、
  スマホで一生懸命検索したけど。
  アセクシャルに対してはどうだったかな。
  多分殆ど、知識はなかったように思う。

  大半の人にとっては、
  常識とは、自分に関係のある身近な事だから。
  私や貴女のいる世界は、
  そう考えればひどく狭くて孤独なもの。 ]
 
 
(20) 2020/11/29(Sun) 12:34:21

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ やがて、絵理香ちゃんの話を聞き終えた後。
  確信はないにせよ、
  私の気持ちがバレてしまっていた事。>>19
  動揺しなかったといえば嘘だけど。
  
  貴女が話してくれたのに。
  私が誤魔化すのは嫌だなって思ったから。
  否定の言葉で塗り潰す事はせず。 ]


  …… 話してくれてありがとう。
  私もね、アセクシャルの事は分からないし。
  いろいろ調べてみてもね、本当に理解する事は
  きっと、難しいと思うんだ。


[ 想像以上に凪いだ気持ちで微笑んだ。

  貴女が私を理解できないように。
  私にも貴女が理解できない。
  それは、きっと仕方のない事で。
  私達は別の人間だから。 ]
  
(21) 2020/11/29(Sun) 12:36:12

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  それでも私は、
  そんな近藤絵理香ちゃんが大好きなんです。


[ こちらに向けられる双眸を、真っ直ぐに見つめ返す。

  そんな私ができるのは、ただ伝えるだけ。
  私の瞳に映る貴女が、
  とても素敵な女の子だってこと。 ]
 
(22) 2020/11/29(Sun) 12:37:16

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ それから、貴女の問いに答えるように。>>19
  震える指先を握る手に、
  ぎゅっと力を込めたのなら。

  その手を彼女ごと、自身の胸元まで運んで。 ]


  ね、伝わるかな?
  私。今すごいドキドキしているんだよ。


[ 貴女の知らない音を聞かせるように、
  そっと肌に押し当ててから。
  悪戯っぽく笑った。 ]**
 
(23) 2020/11/29(Sun) 12:37:30

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 近藤さんと別れて、雨宮と2人、
宿への道のりを歩いていくだろう。

心に渦巻いたなにかの名前を
つけることも躊躇われるまま。]


   ───雨宮もキス、したんだ


[ なんとなく、そちらは見られなくて
目線はまっすぐ進行方向に向けたまま零す。
肯定されても、濁されても、「ふーん」と
流すだけで、ただそれ以上は聞くことはせず。

確認作業だ。
彼女のために必要ならばそれで構わないと
おもっていたし、今もそう思う。
だがそれは自分のことならば、の話で。
なぜだろう。この感情は今まで多分、
誰にも抱いたことのない、ような。]

 
(@7) 2020/11/29(Sun) 13:12:09

【見】 3-A 矢川 誠壱




   なんか、恋愛の話ってあんまり
   してこなかったなーと思うんだけど

   …雨宮はさ、好きなやつとかいないの…
   まあ、いないから協力したんだよ、な


[ 問いかけておきながら、自分で
勝手に解決するように落として、
ふー、と軽く息を吐いた。

なんでこんな気持ちになるんだ。
たしかに、特別な人だった。
大切な、人だった。それはまちがいないけど。
友人であろうと思っていた。──だがそれは?

くしゃ、と後頭部を掻き、
短く唸って、また息を吐いた。]*
 
(@8) 2020/11/29(Sun) 13:12:32

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[彼女の手に導かれて、私の掌が彼女の胸元に触れる。>>23
ふんわり柔らかな胸、滑らかな肌。
触り心地が良いな、と頭のどこかで考えていた。
私の事を大好きだと言ってくれる君。>>22
指先に微かに伝わる振動が、彼女の胸の内を伝えてくれる気がした。]


……ほんとだ、どきどき、してる。
私でどきどきしてくれてるんだね……。


[貴方は、私にとって大切な友達だ。
私の中ではきっと一番に近い位置にいて、だから隠し事はしないように、自分のことを伝えようと思えた。
離れてしまうならそれまで?
それでも、きっと貴方なら寂しいと思うのだろう。]


理解しなくても、良いかな……?
私が、そう言うことは難しいんだって受け入れてくれたら、嬉しいくらい。
だって私にもわかんない。
人を尊敬する。魅力的だとも思う。
だけど、恋なのかと言われるとわからない。
でも、隣にいて、泣いたり笑ったりしていたいし、……。
(24) 2020/11/29(Sun) 13:36:28

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[ふと。
言葉に仕掛けた事に、一度唇を閉ざす。
お湯に濡れた手で彼女の頬に触れた。
そっと彼女頬を親指で撫でて、ちゃぷりと音を立てて、彼女に近づく。

逃げられなければ。
唇をそっと重ねて。
角度を変えて、押し付けて。
ぎゅう、と抱きしめてしまうんだろう。]**
(25) 2020/11/29(Sun) 13:36:46

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 私の胸に秘めたこの想い。
  彼女に理解できないのは、
  仕方のない事だと思う。
  私だって、この気持ちを止められなかったんだから。
  人間はそんなに器用な生き物ではない。

  だからね、気持ち悪いって拒絶されないだけでも
  私はとても嬉しくて。
  明日から再び友達を続ける事もね。
  今の私なら大丈夫だと。
  そう、思っ …… ]
 
(26) 2020/11/29(Sun) 15:57:49

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  ?絵理香ちゃ、

  ───ふぁっ


[ 途切れた言葉に、不思議そうに顔を覗き込む。
  そっと距離が近付けば、
  重なる唇に、包まれる体温に目を白黒させて。

  ふにゅっと、柔らかい感触。
  唇に纏ったバニラの香りは、
  顔を洗う時に流されてしまったと思うのに。
  
  それ以上の甘さが、貴女の香りが。
  吐息を通して私の中に溶けていく。 ]
 
(27) 2020/11/29(Sun) 15:58:22

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ これ以上は駄目だよって頭は警告しているのに。
  求める気持ちが止められなくて
  剥ぎ取られた理性に押されるまま。
  唇を少しだけ離せば、今度は私から。
  再び緩く開いた口を重ねていく。 ]

  
  ───……


[ どれくらい、そんな時間を過ごしたか。
  こくん、と喉を鳴らすのを合図に。
  なけなしの理性を総動員すると。 ]


  え、えりかちゃん……?


[ 慌てて身体を離した私は、
  衝撃と混乱で全身を奮わせながら
  潤んだ眼差しで貴女を見ていた。 ]**
 
(28) 2020/11/29(Sun) 15:58:36

【人】 受験生 雨宮 健斗


[差し出された手に>>@5一瞬の躊躇いの後、
 ぐ、と力を込めて握って、立ち上がった。

 ピアノ弾きの端くれの己から見ても悔しいくらい
 大きくて、繊細な手だと思った。
 そんなことを考えていたから、矢川の頬が
 ぴくりと動いた>>@5ことなど、気付く訳もなく。]


   あー、そうかも。
   ちょっと部屋で寝るわ。


[近藤に答える矢川に、頷いて。
 BBQまでには回復する、と近藤に笑ったけれど、
 やっぱり立ち上がれば多少血の気が引いて、
 提案通りに肩を借りることになった。

 ふわりと浮いたのは、足元だけだったのか。
 有り難くも複雑な気分で。  ]
 
(29) 2020/11/29(Sun) 16:00:58

【人】 受験生 雨宮 健斗



   …高いんだよ肩が。
   また伸びたんじゃねぇの。


[なんて嘯いて。
 素直に感謝も言えずださいと人知れず唸った。 ]
 
(30) 2020/11/29(Sun) 16:01:48

【人】 受験生 雨宮 健斗


[ざく、ざく、と鳴る靴の下。
 近藤と別れて歩く静かな森で、
 先に口を開いたのは矢川で。

 けれど珍しくこちらを向くこと無く
 吐き出された言葉に、ちらりと横目で視線を流した。 ]


   …した。
   後悔はしてないが反省はちょっとしている。


[なにが、と聞かれたなら口籠もる。
 お前みたいな優しいやつにしときゃよかった、とは、
 今は言えない。  

 ふーん、と言う声が風に流れた。>>@7
 
(31) 2020/11/29(Sun) 16:03:03

【人】 受験生 雨宮 健斗


[ぼそぼそと紡がれる言葉が、普段より随分近い。

 そーだな、と頷いて、 ]

 
   あー!ちげぇ、文化祭のあとだろ!
   委員長にふられたやつ。


[とすぐに顔を顰めたけど。 ]


   ……居ないよ。
   なんか、自分のことも女もよくわからん。

   
   
つかお前はよ。
   ライブで、きゃーきゃー言われてんのは
   知ってるけど。


[矢川とは、反対側に顔を向けた。
 空と紅葉した森は綺麗だなと息を吐く。  ]
 
(32) 2020/11/29(Sun) 16:04:35

【人】 受験生 雨宮 健斗



 
女を抱いても、心が跳ねない。
 
 それは、いつからだったか、なんでなのか。

 そんなこと、一番大事だと思ってる友人に、
 とっとと相談すりゃいいのに、と思うのに、
 出来ない日が続いていた。 
 ]**
 
(33) 2020/11/29(Sun) 16:06:12

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[戸惑の声が聞こえた。>>27

でも、逃げられなかった。

だから私は彼女の柔らかな唇に自分の唇を重ねる。
一度唇を離せば、ゆるく開からた唇が彼女のほうから重ねられて。>>28]


ん……。


[肌と肌が触れ合う。
唇だけじゃなくて、胸も、腕も、膝頭ももしかしたら。
ちゃぷりとお湯が揺れる。
くち、と小さく唇の合間から音が立つ。
ゆるく開かれた唇から舌先を差し入れて、けれど彼女がすぐに逃げられるように抱きしめた腕の力は緩く。
唇を舐めて、彼女の舌先を探って触れ合わせた。
とくり、動く心臓の音。]
(34) 2020/11/29(Sun) 16:25:42

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

……隣で、泣いたり笑ったりしてたい。
それに、ちゅーだってしたい、かな。

……これがね、うーん。恋愛感情はよく分からなくても、そう言うことはしたいって言う。
説明するにも難儀な感じなんだよね、私。


[まあそれが、自分がアセクシャルではないと判じた所以である。
潤む彼女の目。その目尻にそっと唇を寄せて。]


そんな、私でも、大丈夫?
……あっ、もう嫌だしないでって言うなら勿論しないし、普通に?今まで通りの友人関係でも良いんだけどね。


[拒絶されないから、つい、と。
彼女から手を離して、取り繕うように笑った。]**
(35) 2020/11/29(Sun) 16:26:01

【人】 学生 五反田 健吾

 
[ あれから朝食を食べてバスで学校に帰って。見知った人達と別れたなら帰路についた。途中まで汐里と一緒だったのなら、近藤とご飯を食べに行くことを伝えただろう。

 さて、その時の反応はどうだったか。彼女も共に食べに行くのか。

 ……未来は約束したところで不透明。もしかしたら別れる時がすぐ側に迫っている、なんてこともあるかもしれない。
 それでも人は明日を見て歩く、それが生きるってことだから。]


   ただいま。


[ 家の扉を開ければ、やっぱりそこは真っ暗>>0:197。ぱちりと電気を点せば、見える顔に目を細める。

 あの頃から随分とこの人は痩せた。それを思えば、痛ましくて表情が歪みそうになる。
 守りたいと思っていた、この人のことを。……でも、自分は縛られているわけにはいかない。]
(36) 2020/11/29(Sun) 16:44:54

【人】 学生 五反田 健吾



   話があるんだ、……母さん。


[ この問題は自分のものでしかない。だから今まで誰にも相談しなかった。出来なかった。
 けれど、それではいけないと思った。……本当はずっとどこかで思っていたのかもしれない。

 問題自体は自分で片付けられるだろう。だから、全てが終わったら彼女に話すんだ。

 自分のこと、家族のこと。
 今まで話さなかったことを。*]
(37) 2020/11/29(Sun) 16:45:08

【人】 【人】とっても可愛い 裏生徒会長 シオン

[キャンプファイヤーの後は大浴場で暖まったのだったか、それともみんなでお菓子パーティやトランプに興じたのだったか。ロシアンルーレットのような激辛味を引き当てたのははてさて誰だっただろうか。

シオンはスマホの連絡先が追加された欄を見ながらにまにましていた。こんなに楽しいならもっと早くに参加すれば良かったなぁなんて思いながら、眠りについた。

途中誰かに話しかけられたような気もするし、夢だったような気もする。夢か現かなんだかいい気分だったことはうっすら覚えていた] * *
(38) 2020/11/29(Sun) 16:56:38

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ また伸びたんじゃないの、
なんて言葉には何も答えないまま。
しばしの沈黙の後、2人だけの森の中、
自分勝手に自分の問いかけだけを投げた。

答えに「ふーん」なんてなんてことない
顔をして返したはずなのに、支えようと
肩に回した手に心なしか力がこもった。
ふられた。委員長に。そうだな。
知ってるよ、その話は。
だけど、そのあとは知らない。

ちら、と彼の方を見遣る。]



    …羨ましいとか思うの。
   俺のこと。キャーキャー言われて。



[ 嫌な言い方をした、と口に出してから
気づいた。たぶん顔は意地悪く歪み、
眉尻が下がっていただろう。
それは少しばかり泣きそうにも見えたか。


 
(@9) 2020/11/29(Sun) 17:15:17

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 女の子にいくらキャーキャー言われたって
甘ったるい声で「イチくん」と呼ばれたって
頬を染めてん「付き合ってくれませんか」と
言われたって、心が動かない。

特別な人を作りたいと思う。
誰かの特別になりたいと思う。

だけど、それはその子達じゃなくて。]


    ……ごめん、今のなし。


[ 伏せた瞳。
彼の心の中など知らぬまま、
不躾に言ってしまったことを反省して、
また顔を進行方向に戻した。

ついさっき、交わした口づけ。
口内をあんな風に熱で犯せば、
生理現象的に多少興奮はする。
立派な男子高校生、だし。]
 
(@10) 2020/11/29(Sun) 17:16:40

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ だけどだからといってそれが
彼女への感情に結びつくかと言われたら否で。
でもそれは、己だけかもしれなくて。

彼は、わからないじゃないか。

貸していない方の腕を曲げ、
親指で唇をぐい、と口端から拭う。

己と同じような口づけを、雨宮も彼女に
したのだろうか、と考えがよぎった。

ああ、うん、認めよう。
否定するつもりはない。]


    知りたくなかった



[ 風が吹いた。
その呟きは、聞こえたかどうか。]
 
(@11) 2020/11/29(Sun) 17:16:59

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 見たくはない。
だけど、見ていた方が、いっそ。
いや、見ていたらそれはそれで後悔しそう。
そんな考えがまた過ぎる。
ちら、と彼の方を視認して、
その唇に一瞬、視線を落として、
深く息を吐いた。]



   彼女、欲しいとか思わねえの


[ 聞きたいような、聞きたくないような、
いや、うん、わかってるけど。
そんな質問を続けて、投げて。]*
 
(@12) 2020/11/29(Sun) 17:17:28

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  う……
  絵理香ちゃん、ずるい……


[ つい拗ねたような口調になる。
  ここで私が嫌だって言えば。
  言葉通り、
  貴女は二度とこういった行為をしないだろう。

  でも私は知ってしまった。
  貴女の唇の甘さを。
  ─── だったら、手放すのはもう不可能だ。 ]

(39) 2020/11/29(Sun) 18:04:18

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 最後にもう一度だけ顔を近づける。
  それは、ちらりと覗く赤い舌を、
  熱と共に絡めた先程に比べたら、
  ずっとずっと、優しい行為。

  自分の唇を、そっと貴女の唇に押し当てて。
  柔らかく食めば、目を細めて。
  照れくさそうな顔で微笑んだ。 ]

  
  不束者ですが。
  これからもよろしくね ───
 
 
(40) 2020/11/29(Sun) 18:04:46

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 二泊三日の林間学校。
  少しだけ形を変えた関係性を経て
  最近の私は、悩んでいる。  
  と言うのもこの国の言語は、圧倒的に言葉が足りない。

  例えば、幼馴染。
  恋愛対象にはならない、けれどずっと側にいてほしい。
  そんな存在を表すのに、
  その単語は適切ではない気もするし。

  焦がれた彼女との事もそう。
  片方に恋愛感情がなくとも、口付けを交わし、
  友人として隣で笑い合う。
  それを示す関係は、やはり ─── ]
 
(41) 2020/11/29(Sun) 18:05:29

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  セフレ、かなぁ。

  やっぱり……


[ いや、肉体関係に関しては、
  定かではないのだけど!

  林間学校から少し後。
  昼休みの、いつもの空き教室での一幕。 ]
 
(42) 2020/11/29(Sun) 18:05:35

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  “ 難儀な恋愛しちゃってますねぇ

         ─── お互いに。 ”
  
 


[ いつだったか、本業はベースらしいけど
  私にとっては、お米の達人の先輩と。
 
  たとえ社交辞令だったとしてもお構いなし。>>2:@45
  場所はどこぞの河原だったか。
  飯盒とお米を並べて
  おはぎ道へ付き合わせていた、その最中。

  炊き上が迄の待ち時間。
  彼の語る、林間学校の思い出話から
  つい自分に似た部分を拾い、察してしまった時の事を。
  頭の片隅で思い出しながら。 ]
  
(43) 2020/11/29(Sun) 18:05:52

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


  
  誰にも言っちゃダメだからね。
  こんな話ができるの、健吾だけなんだから!


[ 穏やかで余裕綽々な、
  日下部汐理はしばらく休業中。

  付き合わされる哀れな幼馴染相手に
  情けなさそうに眉根を下げたのだった。 ]**
  
(44) 2020/11/29(Sun) 18:06:04

【人】 テニス部 ちあ

ー一人ベンチにてー
[煌々と燃える炎の明かりが、ちあの顔を照らす。

両手で包み込むように、赤羽から貰ったうさぎのぬいぐるみのキーホルダーがある。
キャンプファイヤーが始まる前に、リュックから外して来たのだ。

そのまま両手で目の前に持ち上げて、じっとうさぎの目を見つめる。
そして、うさぎの鼻先に軽くキスをした。

赤羽とキスはまだだったが、憧れはある。]

赤羽先輩、すーき。

[誰にも届かない程度に、囁くように呟いた。]*
(45) 2020/11/29(Sun) 18:14:24

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

こちらこそ、これからもよろしくね。

[恋人、……というかたちはよく分からない。
もしそれを求められたら、もしそれがよく分からなくても良いのならと受け止めて対応しようとは出来たと思う。
温泉という場でお互いにキスをして、微笑みあった。
あれは恋人関係の始まりと言えるのだろうか?]
(46) 2020/11/29(Sun) 18:30:51

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

ううーん……。


[悩みながらスマホを操作する。
後日、とある日の昼下がりのこと。
食堂でラーメンを食べ終わり、スマホの画面を見てちょっと目を見張った。]
(47) 2020/11/29(Sun) 18:31:16

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

キス友
なんて言葉が世の中にはあるのか……。


[んー、でもなー、なんかそれとは違うんだけどなー。
私には、恋はよく分からない。
でも、キスならしたいな、という気持ちはある。
でもそれだって、今は誰でも良いというわけではないのだけれど。]


……キス友かぁー。


[ガサガサ、考え事をしながら指先が動く。
きっちりと折られた標準的な鶴が、トレイの上にいくつか並べられていた。]**
(48) 2020/11/29(Sun) 18:32:06

【人】 学生 五反田 健吾

 
   
   パートナー、とかでいいんじゃないか?
   今どき同性の連れ合いをそう呼ぶんだろう。


[ セフレというには情があるのだろうし>>42、なんて持ってきたおにぎりを食べつつ述べた。

 ここはいつも使っている空き教室。その片隅にていつものように、彼女の話を聞いていた。
 頼られることは嬉しいのだと、あれ以来素直に伝えることもあっただろう。自分と幼馴染は今も変わりなく、けれど少しの変化を伴って、関係を続けている。]


   ところで、相談というか。
   話があるんだ、……報告かな。


[ 彼女の話が一段落した頃、食べ終わったおにぎりのゴミを袋に入れて、彼女と向き合う。
 それは何時になく真剣、……というわけでもなく。いつもと同じような表情をして。]
(49) 2020/11/29(Sun) 18:35:45

【人】 学生 五反田 健吾



   俺、一人暮らしすることになったんだ。
   
   特に言ってなかったけど、親が躁鬱病でな。
   入院させたから、それで。


[ あっけらかんと語る内容は、少しばかり重いものだけれど。実際そこまでには様々な葛藤や苦労はあったけれど。
 
 全て自分個人のことではあるから、今まで言わなかったこと。泣き言を吐くと怒られていたから、しなかったこと。]
(50) 2020/11/29(Sun) 18:36:08

【人】 学生 五反田 健吾



   まあ、……疲れた。


[ 性質はすぐには変えられないから、やっぱり一人で片付けてしまったが。
 ……やっと吐き出した言葉は、積年の想いを込めて。*]
(51) 2020/11/29(Sun) 18:36:17

【見】 文化部 佐藤 しおり


[ キャンプファイヤーの後、しおりは藤堂のおかげか
  緊張が緩んだのか、シオンのいる部屋でお菓子パーティー
  なるものをした。

  大浴場も意識して他の人と一緒にいることを避けていたのに。
  お菓子パーティーでは誰だったか1つだけ辛いロシアンルーレット
  のようなお菓子を持ってきていた。>>38

  しおりは、嫌な予感はしていた。しおりは運がないことが
  自慢できるほどには運がないのだ。
  しおりはビクビクしながらそのお菓子を食べた。

  あたりだ。悪い意味で ]

かっ、辛い!!


[ 今までの人生でこんなに大きな声を出したことは
あっただろうか。
  しおりは、叫びながら口の中を仰ぐように手をふる。

  誰かが、しおりの姿に見かねてか飲み物を渡してくれた ]*
(@13) 2020/11/29(Sun) 19:02:43

【見】 3-A 矢川 誠壱

  ──飯盒炊爨おはぎの会

[ これはとある河原での話である。
正直、なんでこんなことしてんだ?と
冷静になる自分もいる。いやこれは本当に。
それを打ち消してくる自分も……というか、
もはやこの状況に疑念を持つことを
諦めている自分はいる。間違いなく。

季節は冬。で、己は受験生である。
なのになぜか今、河原で一つ年下の女子と
焚き火を囲み、パチパチ燃える火の粉を
浴びつつ黒いアルミニウムの固まりを
ぼんやり見つめて、右手に持った
木の棒で薪をつついていた。

なぜこんなことになったかというと、それは
己の些細な発言がきっかけではあるのだが。

いやまさかだって
ほんとにすると思わないじゃん。

───いや、いいんだけどさ。]

 
(@14) 2020/11/29(Sun) 20:27:09

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ バンドメンバーに勉強会に誘われていた。
だけど、「今日は予定が」と断ったら
「なにすんの?」と何気なく聞かれた。
真面目に「林間学校で一緒だった子と
会う予定が」と答えれば食いつかれた。
ちなみにバンドメンバーには林間学校での
班員はすでに知られている。
男子生徒が己と雨宮しかいなかったことも含め。

だから、余計に「デートか」と食いつかれた。
これまた真面目に「いや、飯盒で炊いた米で
おはぎを作る」と答えたら、
全員が虚空を見つめていた。
きっとあれが宇宙猫顔というやつだろう。
いや、あの顔はわりと面白かった。

そんなことも考えつつ。]


   日下部さん、いい感じかも。
   てかもち米って、炊き方
   米と同じでいいのかな。


[ 首元に巻いたマフラーを、
顎を隠すようにずり上げる。
息を吐くとほう、と白く舞った。]

 
(@15) 2020/11/29(Sun) 20:27:39

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ もう1ヶ月になるか、あの林間学校から。

音を立てていた上蓋が静かになる。
そっと鉄の取っ手に枝を刺し、
軍手を履いた手を伸ばし、取って、
逆さまにした。このまま蒸らすのだ。]


    …日下部さんはさ、
   林間学校、どうだった?


[ そんな曖昧な問いかけを投げて、
それから15分。ぼんやり逆さまのままの
飯盒を見ながら彼女の話を聞くだろうか。
その後は、きっと己の話も続けて。
訥々と語りながら作られたおはぎは、
予想よりも美味かった。]

 
(@16) 2020/11/29(Sun) 20:27:59

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ 食後、水筒で作ったほうじ茶をマグカップに
そそいで、ずず、とすする。
冷たい空気を鼻から通して喉をさました。
見上げた空。高い。大きな雲の塊が
ゆったりとよく見ていないとわからない程度の
スピードで動いていた。

とおく、車のエンジン音がする。
大きな鳥が一羽、羽を広げ、悠々と
頭上を横切っていった。

ぽつり、落とされた言葉が耳に届く。>>43



   恋愛、感情、だよな、やっぱり



[ ふ、と眉尻を下げて笑う。
うん、と頷いて視線をカップに落とした。
ゆらゆら、揺れる水面。]
 
(@17) 2020/11/29(Sun) 20:28:31

【見】 3-A 矢川 誠壱



   ……難儀、だな。



[ 息を深く吐く。]



   なんか、…まあ、でも、
   腑に落ちたし、あー…うん、

   これでなんか、向き合える気がする。



[ また一口、すすった。]



    …日下部さんは───



[ 問いかけようとして、やめた。
難儀なこの感情をこれからどうするのか、
どこへ、持っていくのか、それは、
きっと彼女が、彼女自身で決めることだ。]
 
(@18) 2020/11/29(Sun) 20:29:09

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ 難儀だ。本当に。
友達で、特別な人で、大切な人。
今以上の関係を求めたとして、
それが全て消えてしまうことだってある。
それが怖いと思わないわけではない。

だけど、やっと向き合えるのだ。
やっと、知ることができたのだ。
今までわからなかった。
わかろうとしなかった。

この、恋愛感情を。

きっと蔑ろにはしない。
それくらいわかる。信頼してるから。
だから、いつか、きっと、俺は。]
 
(@19) 2020/11/29(Sun) 20:29:25

【見】 3-A 矢川 誠壱



   いつか答えが出たら、教えてよ。


[ 難儀な者同士さ、と笑って、
ゆらゆら、燃える薪を見つめた。]*
  
(@20) 2020/11/29(Sun) 20:29:48

【見】 文化部 佐藤 しおり

ー 回想:ある日の図書室 ー

[ しおりには気になっている人がいる。
  それは、よく学校の休み時間に来ている彼
  五反田 健吾。

  その日も、彼は1冊の本を手に取ると
  窓際の日当たりの良い席に座った。>>0:43

  しおりは、本の補修や整理に休み時間は
  毎日図書室に来ているためか、本の貸し出し
  のお手伝いもしていた。
  だから、彼が色々な種類の本を読んでいるのを
  しおりは知っていた。]

なぜ、五反田さんが気になるのかな…

[ 自分でもわからない。他にも本を読む生徒は
  沢山いる。なのに、彼だけが気になった。
  もしかしたら、本を楽しそうに読む彼の姿に
  惹かれたのかもしれない。]
(@21) 2020/11/29(Sun) 20:49:49

【見】 文化部 佐藤 しおり

 しおりは、いつも通り本の整理をしていた。
  返却された本をジャンルごとに戻しに行っていた。
  
パサッ

  本棚に本を入れる時に左腕に抱えていた本が1冊
  落ちてしまった。

  近くでは、彼が楽しそうに本を読んでいた。
  その彼の時間の邪魔をしてしまっただろうか。
  この音に気付いてしまっただろうか…。
  しおりは、本を拾おうと慌てて手を伸ばした。]*
(@22) 2020/11/29(Sun) 20:50:09

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  パートナーかぁ
  なるほどね。


[ ふんふんと頷きながら。
  そこまで確かな関係を築けているのかな?
  なんて再び思考の海に沈みそうになるが、
  相談、の単語に浮上する。>>49 ]


  ん。なぁに?


[ 重なる瞳に、小首を傾げながら。
  元々相談事には乗る約束だし、
  正直な話、それが色事なのではと、
  少し下世話な想像にそわそわして。 ]
 
(52) 2020/11/29(Sun) 20:58:35

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ ………。

  その報告はいつものように端的だったけど。>>50
  滲む疲労からは、もちろんそれだけでない事が
  ありありと感じられて。 ]
 

  こら、健吾。

  駄目じゃない。
  大変な時は、ちゃんと泣き言を吐かないと。


[ 報告を聞き終える頃には。
  気付けば君に向ける私の眉尻は
  いつもより少し釣り上がっていて。 
  さらに、頬を膨らませて、
  私なりに怒ってるんだよって。
  そんな表情をして見せた後。 ]
  
(53) 2020/11/29(Sun) 20:59:06

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  よく頑張ったね。
  お疲れ様でした。


[ ふぅと吐いた息と共に、表情を緩めると。
  健吾の横へと移動して。
  座る君の、頭ごと包むように。
  優しく抱きしめた。 ]
 
(54) 2020/11/29(Sun) 20:59:34

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  今度から、そういう相談事は早めにお願いね。
  何を隠そう、日下部お悩み相談所は、
  お得な早割サービスを実施中なんだから。


[ 冗談めかして微笑んだ後。
  今は大丈夫なのかなって。
  いくつか確認してから。

  一人暮らしをするのなら。
  これから受験も本格化するしね。
  家事とか手が回らなくなったら言うんだよ。
  言わなかったら、押し売り営業するから。

  食事だってコンビニとかだと栄養も偏るから、
  たまには作りに行───
  おっと、私はおはぎしか作れなかった。
  うちのご飯、食べにきてねって、
  一方的に約束事を積んだ後。 ] 
 
(55) 2020/11/29(Sun) 21:00:59

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  無理して、いなくなったら嫌だからね。
  ずっと一緒にいてくれるんでしょう?


[ もちろん、未来の保証なんてどこにもないけど。
 
  念を押すように、告げたなら。
  私の虹彩異色が、君のそれと重なった。 ]**
  
(56) 2020/11/29(Sun) 21:01:09

【人】 学生 五反田 健吾

─ 回想:ある日の図書室 ─


[ ぱさ、と何かが落ちる音>>@22。文字連なる紙から顔を上げてそちらを見る。
 彼女は同学年の子だったろうか、幾つもの書物を抱えて本棚の前に立っている。推測するに本の整理をしていたのだろう、その足元に一冊の本が落ちていた。]


   ああ、いや。
   俺が拾うよ。


[ 近くにいるのは自分だけ。そうじゃなかったとしても、気づいたのなら助ける善性くらいは持ち合わせている。

 彼女が取ろうとすれば持っている本も崩れてしまうだろうから、静止の声をかけたが、間に合っただろうか。*]
(57) 2020/11/29(Sun) 21:02:26

【人】 【人】とっても可愛い 裏生徒会長 シオン

>>@13す、済まない 辛さが強かっただろうか?
ジュース、良かったら

[そう言ってシオンは手持ちのジュースを差し出した。しおりがジュースでいいなら受け取るだろうし、いらないというなら引っ込めよう。もしお水がいいと言われたなら急いでくみに行っただろうか

ロシアン菓子についてら、パーティゲームに最適!みんなと楽しく遊んじゃおうみたいなフレーズが目に飛び込んできたからシオンが買い求めた品であったのだが、思ったよりも辛さが強かったらしい。次に買う時はもう少し辛くないものを用意しよう。

シオンは無意識ではあったが次があると何となく感じていた。それはとてもとても居心地のいいものであった]**
(58) 2020/11/29(Sun) 21:15:30

【人】 【人】とっても可愛い 裏生徒会長 シオン

良かったら、また来たいね
いつか、みんなで
何度でも

[こういうのも伝えていこう。その方がきっといいだろうから]*
(59) 2020/11/29(Sun) 21:18:32

【人】 受験生 雨宮 健斗


[記憶にあまりない、棘のある言い方>>@9。]


   ……あぁ?


[無遠慮に眉を顰めてギロリと見上げたその顔は、
 なんとなく苦しげに歪んで見えて。
 眉尻は下がってて、なんでか
 
泣いてるようにも見えて

 そんなはず、ないのに。  ]


   …なんだよ。


[言ってやろうと口を開いたら勝手に取り消されて、
 けれどこっちは途中で止められなかった。 ]


   羨ましいわけねーだろ。
   なんかムカついてたわ。


[拗ねたような口調になった、と小さく舌打ちひとつ。
 彼が唇を拭ったのが目の端に映った。 ]
 
(60) 2020/11/29(Sun) 21:25:39

【人】 受験生 雨宮 健斗


[ざざ、と木々を揺らす風が吹いて。
 ただそれに紛れそうな小さな声を>>@11己の耳は
 ちゃんと拾う。
 拾ってしまう。

 
  
あ、と息を呑んだ。


 かぁ、っと頭に血が昇る。
 本当に頭だったか、顔だか耳だかが熱くなったのか。
 知りたくなかった、なんて。 
 何言ってんだ。 ]


   
   
はぁ?なん、で、
   …っ…俺なんて実際に聞こえてたんですけど!?

 
(61) 2020/11/29(Sun) 21:28:18

【人】 受験生 雨宮 健斗


[だから、なんだと言うのだろう。
 思わず言い返した声に自分が一番驚いて、
 すぐに恥じた。   ]


   ごめん、今のなし…


[同じ言葉を使って同じように瞳を伏せる。

 彼女欲しいと思わないの、なんて。>>@12


   ねえよ。


[食い気味で返した。
 すぐにあ、とか、う、とか、口の形を変えながら
 言葉を探って、

 …はぁぁぁぁ、と大きなため息を吐いた。
 しぶしぶ、口から絞り出す。  ]
 
(62) 2020/11/29(Sun) 21:30:12

【人】 受験生 雨宮 健斗



   ピアノ。
   手が最近調子悪くて。
   まじで弾けなくなって。
   試験近いし。

   気晴らしに女と遊んでも。
   そーゆーことしても。
   なんも思わなくなって。

   ちょっと参ってた、っつーか。


[またざぁ、と風が吹いた。
 今度こそ、あんまり聞こえないといいなぁ、
 とぼんやり考えた。  ]**
 
(63) 2020/11/29(Sun) 21:33:23

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  今までは炊飯器に頼っていたので
  何とも言えませんが……
  大きく違うのは、水に漬ける時間なので。
  
  流石矢川先輩です。私の目に狂いは無かった!
  後は私の研ぎ方と、  
  水分量を見誤っていないかですね。


[ どうです?お米の声が聞こえてきました?
  そんな話が始まる前に、
  林間学校へと話題を移せたのは
  矢川先輩にとって僥倖だっただろう。 ]
 
(64) 2020/11/29(Sun) 21:50:29

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 炊き立ての匂いに、自然と頬を緩ませて。
  ころん、ころん。俵型にまとめたお米を、
  手の上で伸ばした小豆でくるんでいく。

  最初は取り止めのない事を話しつつ
  先輩の話も聞きながら、ふっと感じた違和に。
  ついうっかり、自分のそれを混ぜ込めば。

  ほら、できました!
  満面な笑みで完成したおはぎを差し出したけど。
  その頃には、もう互いに手遅れだった。 ]
 
(65) 2020/11/29(Sun) 21:51:35

【人】 引率してます 柊 真理絵

−学校に戻ってきた臨時講師

つ か れ た !
どういうことにぃに!!!!

「あ、おかえり真理絵。よく頑張ったね」

全ては、この学校でポートレートやるためなんだから!!!!
今度の土曜日お邪魔します!!



   学校に帰ってきて、出迎えた音楽教師。
   兄。兄である。
   この目の前の金髪碧眼オールバック。
   高身長高学歴ある種高収入。
   昭和の3高を兼ね備えた最近では珍しい人種。

   彼が、引率に行きたくないからと、
   妹を差し出したというわけである。
   私学だからだろうか、この音楽教師の人徳だろうか。
   差し出された妹は即採用。

   1週間分の給与と、休日で人が少ない日に、
   学園でポートレートを撮れるようにすることを
   対価として、彼女はOKを出した。

                          ]
(66) 2020/11/29(Sun) 21:52:21

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ ほうじ茶を飲みながら、先輩の話に耳を傾けて。
  日下部さんは───>>@16
  向けられた言葉が、
  最後まで語られる事はなかったけれど。
  
何となく、理解できて。 ]



  私は ───
  

[ 口を開き、くしゃりと顔を歪ませた瞬間。
  川を渡る電車が、ごおっと周囲に轟を響かせながら
  頭上を通り過ぎて行く。
  その際、私の声は、
  轟音にかき消されてしまったかもしれない。

  それでも、口の動きだけは、はっきりと。
  先輩に向かって。 ]
 
(67) 2020/11/29(Sun) 21:52:29

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 先輩と共に、揺れる薪を見る。
  これからどんなに辛い思いが待ち受けていようと。
  私はもうこの気持ちを、炎にくべる事は
  しないだろう。

  この一つ年上の先輩はどうするんだろう。
  ちらと薪に向けていた視線を矢川先輩に移して。 ]


  ねえ、矢川先輩。
  いつか縁側でほうじ茶を啜りながら
  おはぎを食べる時でもきたら。

  よかったら、今日の事を思い出して下さいね。
  ああ、おはぎ好きのおかしな後輩がいたなぁって。
 
 
[ そんな事を言って、くすりと笑う。 ]
 
(68) 2020/11/29(Sun) 21:53:19

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ ─── 私達の恋は、他の人に比べて難しい。
  だから、軽々しくは言えないけれど。

  勿論、その隣には。
  笑いながら、その話に首を縦に振る、
  私の涙を受け止めてくれた
  あの優しい先輩がいる未来を。
  私は心の底から、願ってやまなかった。 ]**
 
(69) 2020/11/29(Sun) 21:53:56

【人】 学生 五反田 健吾

 
 
   泣き言、

[ なんて、人に吐いたのはいつのことか>>53。まだ昔、家族がみんな揃っていた時には、言っていた時もあったように思う。

 子供の頃から、父と母の諍いは絶えなかった。そうして、気がついたら父はいなくなっていて。母と自分は、取り残されて。

 父がいなくなったから、母は病んでしまったのだろう。父に似た顔の自分にきつく当たり、夜は電気も点けずにただ静かに椅子に座っている。そんな毎日を、見捨てることも出来ないまま送ってきた。

 親なのだ。自分の。
 子供の頃、一緒に遊んで笑いあったこともある。
 だから守りたかった。どんなことがあっても。
 守りたいと、確かに、思っていた。]
(70) 2020/11/29(Sun) 21:54:59

【人】 学生 五反田 健吾


[ 怒った顔の彼女に眉根を下げてしまう。そんなことを言われたって、弱音の吐き方なんてわからない。……ずっと、ずっと、昔の話だから。

 どうしたらいいかわからず、無言のまま。自分の相談を聞いた彼女の答えを待っていれば。]


   ─── な に、


[ ふわり、と自分を包むものがあった。柔らかな体がこちらを抱きしめる。
 こんなことは今までになかったから、驚いて、どうすればいいか混乱して。……目の前が歪む、視界が明瞭ではなくなる。
 まるで眼鏡を外した時の片方の目の時のように、ぼやけて。けれど、眼鏡を外してはいないから。]
(71) 2020/11/29(Sun) 21:55:18

【人】 学生 五反田 健吾



   ───っ、 ふ、ぅ、っ


[ 嗚呼、俺は泣いているのだ。
 そう自覚したなら、次々と落ちる雫を止められなくなる。ほろほろと伝う様を感じていれば、終いには嗚咽なんかも込み上げてきて。

 彼女の声が聞こえる>>55。こちらを茶化すような言い方はわざとだろう。返事をしたいけれど、……今は言葉にどうしてもならない。
 
 落ち着くのには少しの時を有することになるかもしれない。けれど、その間彼女は、待っていてくれただろうか。]
(72) 2020/11/29(Sun) 21:55:37

【人】 学生 五反田 健吾

[ 待っていてくれて、やっと涙が引っ込んできた頃に、彼女が問いかけてくれるのなら>>55。]


   今は、大丈夫だ。
   病院や役所の人には相談、してたから。


[ たまにまだ声が上ずりそうになるのを、殊更声を低くすることでやり過ごそうとする。

 その後も心配の声がかかると、まるで心に染み渡るような心地になって、涙がまた出そうになって。
 
 
ああ、俺は、もう我慢しなくていいんだ。


 と、そうやっと腑に落ちた。]
(73) 2020/11/29(Sun) 21:56:20

【人】 学生 五反田 健吾


[ まだ自分の頭を抱えてくれているのなら、甘えるように身体を傾けて彼女に体重を軽く預ける。
 
 終わったこと。始まったこと。これから始まること。全部全部をぐっと噛み締めるように、深く息を吐いた。

 そうしてやっと、とんとん、と彼女の手を叩いて合図をすれば手は離れるだろうか。
 赤く腫れた眦、不格好な顔だけれど、彼女の瞳と自分の色を重ねて。]


   ああ、……ずっと、一緒だ。


[ 未来の保証なんてどこにもなくても。
  心が、ずっと一緒だって保証する。*]
(74) 2020/11/29(Sun) 21:56:50

【見】 文化部 佐藤 しおり

ー 回想:ある日の図書館 ー

[ しおりは五反田の声が聞こえ拾おうとした手を
  慌てて引っ込めた。と、同時に左手に
  抱えていた本を落としてしまった。     ]
 
バサッバサバサッ

は、恥ずかしい…


[ しおりは、彼が本を読んでいるのを
  邪魔をしてしまったことへの罪悪感と
  鈍臭く本を落としてしまった所を
  見られてしまった羞恥心で顔が急激に
  赤くなるのを自覚した。
 
  自覚したからと言って、顔の赤みを
  直す事などできない。           ]

す、すみません…
  
[ しおりは、急いで本を拾おうと屈んだ。   ]*
(@23) 2020/11/29(Sun) 22:17:24

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 嫌な言い方をしたな、と自覚していた。
だから、その低く響いた声に対して
苛立ちは浮かばない。己が悪い。

取り消したのに、続けられたその声は、
まるでおもちゃを取られた子供みたいに、
拗ねたような色をのせていて。
ぎゅ、と心臓が掴まれるような心地が
したのはどうして、だろう。
その意味を深く聞くべきかどうか迷って、
結局、やめた。

それよりももやもやする気持ちの方が
大きくなってしまっていたから。
風に掻き消えて仕舞えばいいと思ったのに
届いてしまった、自分勝手な呟き。]

  
(@24) 2020/11/29(Sun) 22:34:09

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 詰まりながら言い返された事柄に、
ぐ、と腹奥から熱い何かが上がって、
喉が震える。肩を掴んだ手に力がこもる。

そのまま抱き寄せて、すぐそこの
木の幹に雨宮の背中を押しつけて、
閉じ込めてしまおうか、なんて。
「だからなんだよ」
「聞こえてたからって」

「俺と同じ気持ちにはなんないだろ」

そう乱暴に吐き出してしまえたら、なんて。
この感情に名前をつけることもできぬまま。


できるわけなくて、奥歯をぎ、と噛んで、
視線を投げるだけにとどめる。
落とした先にある唇から、逸らして。
深く息を吐いてから、問うた。
すこしだけ、足が速くなる。

食い気味に返ってきた答えに、
いつのまにか噛んでいた唇を解いた。
だがそれも、深いため息の後、
続いたことにもう一度結ばれる。]
 
(@25) 2020/11/29(Sun) 22:34:51

【見】 3-A 矢川 誠壱




    ───なにそれ。


[ 足が止まる。]



   …俺には言えないことなの。


[ 低く唸るような声だった。
眉が強く寄り、半ば睨むようにして
彼の方を見た。掴んだ手の力が
余計に強くなっていく。]

 
(@26) 2020/11/29(Sun) 22:35:14

【見】 3-A 矢川 誠壱




   話してくれたっていいじゃん。
   俺には話せなかった?
   ──女の子と遊ぶ方がいいんだ?
   で?彼女作るわけでもなく、
   不特定多数引っ掛けて捨ててんの?

   ───なにやってんだよ。



[ 苛立ちが募った。
何に対してか、は、なんとなくわかる。]
 
(@27) 2020/11/29(Sun) 22:35:46

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 口にすることもできないまま、
小さく舌打ちをした。]



    それで、満足どころか、
   なんにも思わなくなって?



[ ぐ、と身を乗り出して手のひらを
雨宮の首元に添え、掬い取るように
顎にかけて掴み、上を向かせれば
乱暴に口付ける。
無理やり歯列を破り、舌を滑りこませ、
蹂躙するように、わざと呼吸すら奪うように。]


   っは、っ…


[ 離した唇。眉を寄せる。

ああ、何やってんだ俺。
最低だな、わけわかんねえ。
体調悪い雨宮にこんな。
大事な、友達なのに。
───友達。

あやまらなきゃ、]
(@28) 2020/11/29(Sun) 22:38:50

【見】 3-A 矢川 誠壱



    っこれも、何にも感じないのかよ。


[ ひどく顔が歪んでいる気がした。]*
 
(@29) 2020/11/29(Sun) 22:39:08

【人】 学生 五反田 健吾

─ 回想:ある日の図書館 ─


[ 声をかけたが間に合わなかったようだ。そこそこの音を立てて落ちていく本を、無感動に眺めていた。
 
 椅子から立ち上がれば、彼女の近くにしゃがみこみ、本を手に取る。]

 
   手伝うよ。


[ 真っ赤に染まった顔は気の毒とも思うけれど、言及するのも酷だろう。慰める言葉なんてものは持ち合わせていない。

 本を手に取っては積み重ね、そうしていれば、ふ、と彼女の手と自分の手が触れ合うことがあった。]


   ああ、すまない。


[ 自分は気にした風もなくそう告げて、また本を積みあげた。]
(75) 2020/11/29(Sun) 22:42:01

【人】 学生 五反田 健吾


[ それにしても、女ひとりが持つには重そうなものだが、これを一人でやっていたのだろうか。
 他の図書委員を探そうとしたが、生憎とここからは見えない場所にいるようで。]


   ……手伝うよ。


[ 今度の言葉は、本を拾うことに対してでは無く、本を整理することに対して。関わったのも縁というもの、たまには同級生の手伝いをするのも、悪くないかもしれない。**]
(76) 2020/11/29(Sun) 22:42:20

【人】 テニス部 ちあ

ー回想:隣に眠るももー

[夜中に目が覚めた。ちあは、布団に入ったまま隣に眠るももを眺める。
相変わらず瓶底メガネをしており、さながらツタンカーメンだ。>>2:27
なんだかおかしくて、声を潜めてくすくす笑った。]

ーももちゃん、わたしの書き置き気付いてくれたのかな…?
書き置きを読んで、林間学校行きを決意してくれたのなら、嬉しいな。ー

[ももと同じクラスであることは文化祭で知ったが、その後は、教室で見かけることは特に無かった。もっと仲良くなれなら良いんだけどなぁ。]*
(77) 2020/11/29(Sun) 22:56:37

【見】 文化部 佐藤 しおり

回想:ロシアンルーレット

[ しおりは、差し出されたジュースを勢い良く飲んだ ]

あ、ありがとうございます

[ 申し分けなさそうに謝るシオンを見てしおりは

い、いえ…辛いものがあまり得意ではなく…
お菓子の辛さだからと油断していました

  と、おかしそうに笑いながら言った。
  シオンを見ていると、いつも反射的に謝ってしまう
  自分に重なる。 ]

謝ることで、相手を逆に申し訳ない
気持ちにさせちゃうんだ…


[ 今まで、彼女は反射的に謝っていた。
  それは、本当に申し訳ないと思っていてだ。
  それで相手を心配させたり、困らせたいわけじゃない

  だから… ]

次は絶対に甘いお菓子を当てます!

[ しおりはそう笑って、あたらしいお菓子の袋を開けて
  一つ口の中に入れた… ]

か、辛い!*
(@30) 2020/11/29(Sun) 23:47:23

【見】 3-A 矢川 誠壱

  ───飯盒炊爨おはぎの会


[ 彼女の口が開かれた。
聞こえた声に、薪に落としていた視線を
そっと上げて、見つめた。

燻る煙の向こう側。
電車の走る轟音が響き渡って、
音を伝える空気を全てかっさらう。

だけど、わかってしまった。
その唇の動きで。
少し影になったその、表情で。

だから、目が離せないまま。
まっすぐそちらをみて。
響いた音が静かな反響すらすべて
消え去ったあと。]



   ───そう。



[ ひとこと、頷いて、微笑んだ。]

 
(@31) 2020/11/30(Mon) 0:23:29

【見】 3-A 矢川 誠壱

[ 彼女の気持ちは彼女のものだ。
それをどうするか、なんて
それは彼女しか決めることができない。

ねえ、とかけられた声に、瞬きを2度、
繰り返した後ゆっくりと上げた。]


   ───うん、思い出すよ。

   日下部さんもさ、いつか
   思い出してよ。
   飯盒で炊いたもち米、
   案外美味かったよなーって。

   ───難儀な、恋をしてる
   仲間がいたなあってさ。


[ きっと、これから先、何かあっても
彼女とこれ以上詳しいことを、
そしてその結果を、話すことはない。
互いの未来に見えるものはまだぼやけていて
わからないことばかりだけれど、
交わらない道だということはわかる。
ただ、それが同じように難しいものだと
いうことも、ふくめて。

だからこそ、なにもいわないだろう。
なにも、いえないのだ。]
(@32) 2020/11/30(Mon) 0:24:09

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ ただ、彼女がすでに決めたその未来に
どうか輝く光があるようにと願う。
続いていく茨の道の先が、
明るい場所であるようにと願う。

そしてなにより、
愛おしい人と共に歩む未来が訪れ、
温かな幸せが降り注ぐようにと願うだけ、だ。]*
 
(@33) 2020/11/30(Mon) 0:24:52

【人】 受験生 雨宮 健斗


[きっと怒るだろう、と思っていた。
 わかっていて、黙っていた。

 肩に触れる手に、力がこもるのがわかって。>>@25

 あぁやっぱり怒らせた、と苦笑いする。


 背の高い友人が、何を思っていたかなんて>>@25
 その心の奥は微塵も覗けないまま。


 
  
知っていたら、俺は多分、
 
 
笑ったと思うんだ。    
  ]
 
(78) 2020/11/30(Mon) 0:42:15

【人】 受験生 雨宮 健斗


[初めてだったと思う。
 こいつの、こんな声を聞いたのも、
 こんな、顔を目にすることも。>>@26


 羨ましいとさえ思う、大きな掌が熱かった。
 ぎり、と音がしそうなほど力が込められて、
 矢継ぎ早に責められる。>>@27
 ぐうの音も出なくて、けれど無性にカチンと来て。]


   うるせぇよ!


[振り解いてやろうとして身体を捻ったけれど、
 上手く出来なくて、肩を抑えられたまま
 矢川を睨みつけて。
 吐き出した舌打ちが重なった。>>@28
 
(79) 2020/11/30(Mon) 0:43:47

【人】 受験生 雨宮 健斗




   離せ。


 
(80) 2020/11/30(Mon) 0:44:11

【人】 受験生 雨宮 健斗


[矢川の手が首元に触れる。
 殴られる、と思った。
 目は逸らさずに睨んだまま、ぎり、となる
 奥歯の音を聞いていた。


 
  
殴られたほうが、
 痛くなかったかも知れない。


 噛みつかれるように、唇が触れた。
 だらんと落ちたままの左手が心底うざかった。
 ぶん殴ってやることも出来ない。

 がち、と歯が当たる音がした。   ]
 
(81) 2020/11/30(Mon) 0:46:57

【人】 受験生 雨宮 健斗


[無理矢理ねじ込む矢川の舌に傷がついたかも
 知れないと思う。

 さっきまで、己がしていたような。
 今までなんの気無しに繰り返してきたような。
 酸素を求めても許されない、
 呼吸が相手の手の中で、
 初めてぞくり、と身体が跳ねた。


 それは、恐怖にも、快感にも似た
   

 
(82) 2020/11/30(Mon) 0:48:15

【人】 受験生 雨宮 健斗


   ……っ…!


[はっ、はっ、と酸素を求めて短い呼吸を繰り返す。

 飲み込みきれなかった唾液が、唇の端を伝って、
 ぜいぜいと動く喉を撫でた。

 開いたままだった瞳で見た矢川の顔は、
 なかなか見事に歪んでいて、
 吐き出すように溢れる言葉を聞いていた。 ]



   …なんで、お前が
   そんな顔してんだよ。


[ぽつりと告げて、同じように歪んだ口元は、
 なんとか笑みの形に変えられただろうか。 ]**
 
(83) 2020/11/30(Mon) 0:49:51

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 事情をきちんと聞こうともせず。
そんな行動に走っていたその詳しい理由も
心境も、悩みも、聞こうともせず。
「俺でもいいなら話聞くから」とか
言えたらよかったんだと思う。穏やかに。

───だけどそれが、できなかった。
苛立ちに身を任せて捲し立てた。

腹がたった。
その場所に己がいないことに。
立つことができないことに。
特別だと思っていたのが自分だけかも
しれないとよぎったことの悔しさに。

響いた声。
木々がざわめく。鳥が鳴いた。

低く続いた拒絶に、ずき、と痛んで、
体が、勝手に動く。]

 
(@34) 2020/11/30(Mon) 1:22:36

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ 肩をホールドした腕は逃げられないよう
力をこめて、頬に添えた手は、
頸動脈を抑えるように掴んだまま、
無理やりにでも上を向かせた。

開いたままの唇で、彼の唇を覆い、吸う。
舌先を差し込んで歯列を割り、
口蓋を通って舌を絡める。
角度を変えて、何度も、何度も
呼吸を奪えば、微かな痛みが走った。

ちり、としたそれのあと、ゆっくり
力をゆるめる。口の端に溜まった
唾液をぐい、と親指で拭った。

謝らなければ、と頭の中で理解はしているのに
口をついて出るのは悪態で、嫌になる。
微かに鼻を抜けていく鉄の匂い。

歪んだ顔で、それでも笑う雨宮に眉が寄った。] 
(@35) 2020/11/30(Mon) 1:24:17

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ な んで、笑うんだよ。]



    わかんねえ、俺、……

    ごめん、


[ 小さく頭を下げる。
どうしたらいいのだろう、と頭を
ぐるぐる巡らせるのに、あとには戻れない。
ここからはもう、肩を貸すことも躊躇われ。

黙って、ゆっくりとついて宿へ向かおうか。
口の中に広がる血液を無理やり飲み込んで。]*
 
 
(@36) 2020/11/30(Mon) 1:25:39

【人】 受験生 雨宮 健斗


[特別だっつっても友人で、もちろん男で、
 がっちりホールドされて、
 うっかり頸動脈キメられて、
 殴られるどころかキスされて。


 いくらあいつがデカくても、
 多少己の血の気が引いていても、

 抵抗することなんていくらでも出来たはずなのに。

 何すんだ、って怒鳴るとこだろう。
    
 
  
普通は。
     ]



    …何やってんのお前。
    なんで、こんなこと、すんの。

 
(84) 2020/11/30(Mon) 8:16:12

【人】 受験生 雨宮 健斗


[さっきの、矢川の言葉を拾って。>>@27
 掠れた声は、いっそ穏やかだった。


 俺は、なんで、笑ってんだろう。    ]
 
(85) 2020/11/30(Mon) 8:17:04

【人】 受験生 雨宮 健斗


[身体が離れて、間を風が通り抜ける。
 あんなに熱かった体温が連れ去られて、
 急激に寒いと感じた。   ]


   サイアクだ。


[自嘲気味に笑いを増やして息を吐いたら声に出た。
 バニラじゃない、鉄の味が鼻腔から抜ける。

 視界がまたぐらりと歪んで。
 ごめん、と言う言葉が>>@36
 遠くで鳴く鳥の声と重なった。  ]
 
(86) 2020/11/30(Mon) 8:21:21

【人】 受験生 雨宮 健斗


[もう体重を預けられる肩はそこには無くて。
 置いてきゃいいのにそれでも己を気遣ってか、
 ゆっくり歩く矢川を、己の意思に反して
 閉じようとする瞼を懸命に上げて目で追った。]



   
   
矢川。


[呼びかけた声は、割に落ち着いていて。
 振り向いてくれなくてもいい。

 目の前が、急に色を失って。
 座り込むように、倒れる直前。    ]
 
(87) 2020/11/30(Mon) 8:23:02

【人】 受験生 雨宮 健斗




   あのさ、俺。



[届いたかな。   ]
 
(88) 2020/11/30(Mon) 8:23:39

【人】 受験生 雨宮 健斗




[ざす、と、
 
 落ち葉がまた鳴った気がした。  ]**
 


 
(89) 2020/11/30(Mon) 8:25:18

【見】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

 ―― キャンプファイヤー ――


[ キャンプ場なので灯りは勿論あるものの
  僕達を取り囲むのは深く暗い森林と夜空。

  僕らの中心には炎があって
  たくさんの生徒が様々な表情をして
  それはひどくざわめいていた。


  僕は実行委員の手伝いで音楽を流す。
  ある音楽を流した時に、誰かが誰かに
  手を差し伸べることもあっただろうか。>>2:246


  そんな光景が目に入れば、
  自分の冷たくなった指先を見つめる。

  思い出すのは少しだけ触れた
  あたたかな温もり。>>1:180>>1:@65 ]
  
(@37) 2020/11/30(Mon) 8:40:52

【見】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
  
[ いつからこうなったのだろう。

  小さい頃に大好きだったピアノも絵も、
  父親に全部くだらないと取り上げられて、
  父親がなれなかった総理大臣になる道を
  強制された。>>1:@69>>1:@70

  それから、がむしゃらに勉強して
  目的のためには手段も選ばなかった。


  
僕は、ただ自由になりたかった。
僕の国を作れば自由になれるんだと。


  だけど最近、僕はおかしい。 ]
  
  
(@38) 2020/11/30(Mon) 8:50:30

【見】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
  
  ごめん、ちょっと外す。


[ 息を切らし探し回る。
  ちっこい彼女をすぐに見つけられるように
  林間学校の前に渡した
  目立つうさぎのぬいぐるみも
  キャンプファイヤーだと持っていないか。 ]


  お、ちあ。>>45


[ ベンチに座るちあを見つければ
  息を整えて、何気なく声をかければ隣に座り
  おつかれさまと言った。 ]*
  
(@39) 2020/11/30(Mon) 8:53:44

【見】 文化部 佐藤 しおり

ー 林間学校から帰宅した少し先の話 ー

ただいまっ!

[ 鍵を勢いよく開けたしおりはそう言ってリビングに駆け込んだ。 ]

と、扉勢いよく開けたのはちゃんと
反省してます!
けど、聞いて欲しいの!
林間学校でね?…

[ しおりは、そう言うと
誰も居ない
リビングの椅子に座り、台所に向けて話始めた。]

それでね?お母さんのおにぎり
見よう見まねでやってみたんだけど…
あははっ、お父さん
そんなこと言ったって班には男の子も
いるからそれは、食べてもらうよ?

[そう言いながら、テーブルをはさんだ
斜め前に向けて言った。]
(@40) 2020/11/30(Mon) 9:27:27

【見】 文化部 佐藤 しおり

佐藤しおりに家族はいない。
いや、正確には
【父親は生きてはいる】

しおりが中学生になり、小柄な体型で
いじめを受けた時と重なるタイミング。
母親は自殺した。
理由は何かしおりには、理解することは最後まで出来なかった。
それから、父親は海外出張から帰ってくることは無い。

誰も居ない家でしおりは、さも中の良い家族がいるかのように演じている。
いや、演じているのではない。

イマジナリーフレンド
フレンドがファミリーに変わっただけ。
しおりには、母が生きていた時の楽しい家族が居るのだ。そう、見えているだけだが。

精神的ショックが大きかったため
しおりは、2つの暗示を自分に無意識にかけた。
1つは、イマジナリーファミリー
1つは、色盲


赤い色
を見ると、
血の色
を思い出してしまい、イマジナリーファミリーが消えてしまうかもしれないから。]*
(@41) 2020/11/30(Mon) 9:28:36

【人】 テニス部 ちあ

ー離れのベンチー

[直後に聞こえた声>>@39は、紛れも無く本人で。
先ほどの挙動>>45を見られていなかったか、ちあは少々慌てる。]

あ、あ、赤羽先輩!?

[少し声が裏返ってしまった。
変に思われていないだろうか。
赤羽が隣に座るので、座りやすいようにズレる。]

改めて実行委員のお仕事お疲れ様でした。
うさぎちゃんとちょっと休憩してました。

[ふふふ、と笑う。]

赤羽先輩は、この二日間どうでした?
わたしは新しい友達も出来て楽しかったです。
それに、赤羽先輩と来れて嬉しかった。

[赤羽と手を繋いだことを思い出し>>1:@65、ほんのりと頬に朱がさす。]
*
(90) 2020/11/30(Mon) 12:25:41

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ なにやってんだろ、ほんと。
歪んでるなと自分でも思う。
止められなかった。
こんな感情が己の中に流れていると
今初めて知った。

サイアクだ、という言葉がひどく>>86
頭の中に反響して、ぐらぐらした。
今、数分前に戻れるのなら、と
考えてしまうけれど、そんなことできない。

今更謝ったって、だめだとわかるのに
自分が楽になりたいだけだとわかるのに
謝罪が口をついて出た。

ああ、ほんと最悪。最低だ。
何やってんだろ、雨宮のこと何にも言えない。
むしろ咎めるような言葉を吐きながら
あんなことをした己の方が、
よほど最低だと思う。

触れられるのも嫌だろうと思った。
あんな口づけをして、勝手なことばかり
捲し立てた己の肩など借りたくないだろうと。
それでも、ゆっくり歩いていく。
置いていくことなどできるわけがない。]
 
(@42) 2020/11/30(Mon) 12:40:29

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ ただのわがままだった。
自分の中における彼の位置に、
彼の中で自分が立ちたかった。
特別な人の、特別になりたかった。
わかってる。人肌が恋しい日があったとして
そこを埋めることなんて、
自分ではできなくて。
その場所は、自分じゃないって。

わかってる、わかってるのに。

後ろから呼ばれた名前に足を止める。
先ほどまでの掠れた声じゃなくて、
なんだか、落ち着いた声。
泣きそうに、なってしまう。

あのさ、と続けられた言葉に
ゆっくりと振り返る。瞬間、]
 
(@43) 2020/11/30(Mon) 12:40:52

【見】 3-A 矢川 誠壱




   雨宮!!!!!



[ 血の気が引いた。
ぐらりと傾いた体がスローモーションに見えて。
それなのに、手を伸ばしても、届かなくて。
彼の体が落ちていく。
落ち葉が受け止めた。

俺の手じゃ、なくて、

ああ、───ほんと、もう。]


   ごめ、

   …っごめん、


[ 何か言いかけたのはわかった。
だけど、それを聞くことよりも
手を伸ばすことを優先してしまったから。]
 
(@44) 2020/11/30(Mon) 12:41:50

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ そっと、地面に落ちた体を起こす。
息はあったから、少し胸を撫で下ろした。

そのままゆっくりとその体を
覆うように抱きしめる。]


   ごめん、



[ ほんと俺、なにやってんだろ。]*
 
(@45) 2020/11/30(Mon) 12:42:17

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 雨宮を抱えて、宿に戻った。
倒れたというと、先生の血の気も引いていて。
そのまま、一室へと運ばれた。

そばについていることは躊躇われた。
なにを言おうとしたのか、
それを聞くのが怖かったからかもしれない。

先生に任せて部屋をあとにする。
その後のことはあまり覚えてない。]

 
(@46) 2020/11/30(Mon) 12:42:34

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ ───夜。
自販機の隣のベンチには誰もいなかった。
そもそも、多分ほとんどの人が外にいる。
「早く行かないと肉なくなる!」なんて
ぱたぱた走りながら会話を交わし、
目の前を通過していく人もいた。
少し前まで。

缶のプルタブをかつん、こつん、と
また鳴らす。息を吐いた。

見上げてもあるのはぼんやり灯った
宿の電灯だけ。
昼間のことを思い出して、
プルタブから手を離し、唇に触れる。
指先は、唇と同じくらいかさついていた。]

 
(@47) 2020/11/30(Mon) 12:42:57

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ なにしてんだよ、の答えを探していた。
モヤがかかっていて、はっきりしないけど
わかっているような気がしていた。

ただ、己の想像と違いすぎるだけだ。
こんなに苦いと思っていなかったんだ。]



   はーー……


[ 雨宮が言いかけたことはなんだったんだろう?
だけど、どうしたって「俺、」と
途切れた後を思い出せることはなかった。]

 
(@48) 2020/11/30(Mon) 12:43:14

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 逃げたって夜には同じ部屋なのに。
───いや、あんなことをした後だ。
もう、帰ってこないかもな、と
自嘲するように笑った。

様子を見にいくべきだと思う。
純粋に心配だし、己のせいでもある。
めちゃくちゃをした自覚はある。
だけど、動けなかった。

自分勝手だな、また。
「サイアクだ」という言葉だけが
また頭の中に響いた。

唇に置いていた手をすとん、と落とす。
深く息を吐いて、またプルタブを
かつん、かつん、と引っ掛けた。

外に出る気には到底なれなくて。
誰か、あるいは先生に見つかって、
参加を促されるまでは、そこで
ぼんやりしていたかった。]*
 
(@49) 2020/11/30(Mon) 12:43:32

【人】 受験生 雨宮 健斗




[気づいてしまえば答えは至極単純で。
 もしかしたら本当はずっと前から、
 分かっていたのかもしれないけれど。

 頬に添えられた手で、
 頸動脈を抑えるように掴まれて、
 無理やりにでも突きつけられたのは>>@35

 
 
きっと唇だけじゃなかったんだな。  ]

 
 
(91) 2020/11/30(Mon) 14:06:07

【人】 受験生 雨宮 健斗


  
ぱち、と瞬いた。

 ぼんやり開けた視線の先には天井と、
 電気が見えた。
 体の下は落ち葉じゃなくて肌触りのいいリネン。

 自分の置かれた状況はなんとなくすぐに理解して。

 さっきまでのキリンの夢に思わず
 小さな苦笑いが溢れて、

 見える世界が滲むのが分かった。  ]
 
(92) 2020/11/30(Mon) 14:07:30

【人】 受験生 雨宮 健斗


[養護教諭の先生の声が聞こえて、
 右腕で顔を覆おうとしたら、
 点滴の管が引っかかってアラームが鳴る。

 今朝、部屋で何度も鳴らしたアラームと
 似たような音だな、なんて思いながら

 やがてやってきた医者の話を黙って聞いた。

 
 睡眠不足、と、貧血。
 医学部には圧倒的に足りない偏差値の己でも
 付けられる診断をして、人の良さそうな
 その若い医者が笑う。


 
いくら林間学校が楽しいからって、
 ちゃんと食べて寝なさい、
 と。 ]

 
(93) 2020/11/30(Mon) 14:10:26

【人】 受験生 雨宮 健斗


[点滴を外してもらって、立ち上がる。
 まだ寝ていたら、と言う声に首を振った。

 肉、食ってこないと。なんて笑ったら、
 無理しないようにと釘を刺されて
 退室は許可されて。

 確かに与えられた休息と睡眠のおかげで、
 随分楽になっていた。
 服装をちょっとだけ整えて、頭を下げた。

 部屋を出る際、ここまで運んでくれた友達に
 ちゃんとお礼を言うように、と言う
 先生の声が背中に届く。


 …はい、と小さく返事をした。  ]
 
(94) 2020/11/30(Mon) 14:12:08

【人】 受験生 雨宮 健斗


[先生にはああ言ったものの、
 流石にBBQに参加する気分でもなくて、
 ぼんやりと部屋に向かって歩いていた。

 部屋に戻っていいものか、と目を伏せる。
 けれど行くところも他にない。


 室内には誰も居なくて、足音が重く汚く響く。
 賑やかな声が漏れ聞こえていて、
 ふいと窓に目を向ける。

 月が、綺麗だな、と思った。


 文豪が意訳したその綺麗な文章を、
 知らない訳でもなかった。
 昨日の風呂を思い出す。


 
  
月は、ずっと綺麗だったんだ。 ]**
 
(95) 2020/11/30(Mon) 14:14:54

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──さて。──

[それはどのタイミングだったのだろう。
バーベキューの後か。
キャンプファイヤーの後か。
それともキャンプファイヤーの後に入ったお風呂の後だったのか。
それとも翌朝だったのかもしれないけれど。]


雨宮先輩。


[を、発見したので声をかけた。
こちらはいつもと変わらない笑顔だが、ほんの少しだけ彼のことを心配はしている。
何せ、昼の森ではグラグラ揺れていたから。]


どうですか体調。万全ですか?
あ、そう言えば先輩にこれ渡そうと思ったんですよー。


[ガサガサと取り出したのは小さな紙袋。
中に入っているのは無香料のリップクリームだ。]


昨日色々お世話になったので、お礼です。


[どうぞ、と相手に差し出した。]**
(96) 2020/11/30(Mon) 14:47:03

【人】 受験生 雨宮 健斗

  
 どこかの時間 
  


[いつの間にかしっかり認識出来るまでに
 なった声が聞こえて、振り返る。>>96


   おう。


[いつもと変わらない笑顔に、こちらが返すのは
 なんとなくぎこちない笑顔。
 …にならないように苦労した。  ]


   サンキュ、いろいろ心配かけました。


[気遣ってくれる言葉に頭を軽く下げた。
 近藤が紙袋を渡してくれる。   ]
 

   え、なに。
 
(97) 2020/11/30(Mon) 15:10:10

【人】 受験生 雨宮 健斗


[驚いて近藤の顔を見る。
 昨日のお礼、と言う言葉に、
 んが、と変な声が出た。  ]


   そんな、気使うなよ…
   いや、もうなんか礼を言われると
   逆に申し訳なくってな…


[なにが、とは、言えない。
 けれど、あの近藤との時間があったからこそ、
 気づけたことがあったと思うのだ。  

 あの後に、なにがあったか。
 いつかこの後輩に話すことはあるのだろうか。

 手の中で、開いた紙袋の中には、
 バニラじゃない、リップクリームが、
 ころん、と立っていた。   ]*
 
(98) 2020/11/30(Mon) 15:12:53

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──さて。──

いやー、これは普段から予備で持ってるものなので。
あっ、新品ですよ!
逆にって。確かに、雨宮先輩の方が途中ガッついてましたよね。
やっぱり気持ち良いからとかなんですか?


[無香料のリップクリームは、ハンドクリームのノリで貸してと言われたときにあげてしまう時用だ。
今回はキスのことで色々あった為、渡したくなった。
しかし、なにが申し訳ないのだろう。>>98
そう考えたときに、ふと首を傾げて思いついたことが口をついて出た。

確かに、あのキスは自分の中の知らない部分を掘り起こしてきた。
雨宮のものだけではないけれど。
ほんの少し頬を染めて、口元を片手で隠した。
けれど思い出しているのは誰とのキスだろう?]


あ、後で矢川先輩にも渡すつもりなんですよ。
唇ガサガサしてましたからね。
これからちゃんと保湿しないと、血を見ることになりますよ。


[ほらこれ、と。
矢川に渡す分の紙袋を取り出して笑う。
だってあの後のことなんてなーんにも知らないから。]*
(99) 2020/11/30(Mon) 15:20:20

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[とある日、空き教室から男子生徒の絶叫が響き渡った。]
(100) 2020/11/30(Mon) 15:36:47

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──修羅場──

[空き教室で起こったこと。
私が、林間学校で汐里と一緒に家族風呂から出てきたのを誰かに見られていたらしい。
それで、それについてとある男子生徒に呼び出された。
なんだかついでに言うと雨宮と二人で森に行ったとか、赤羽と二人でお弁当食べていたとか、なんだか色々チェックされてしまっていたらしい。


そして、お前はその誰かと付き合ってるのかと。]


いや? 付き合ってないよ?


[それなら全員関係あるのか? なんて聞かれて眉を寄せる。どう言う意味だ。
素直に答えるのも嫌だ、と思わず目を逸らすと、ごくりと相手の唾を飲む音。
なんだか目がギラギラしている。
え?
なんだって?
それじゃあ俺とも、……いやなんでそうなるんだ。]


いやー、キスくらいならまだしも?
ちょ、なにするつもり、わ、ちょ、まっ、
(101) 2020/11/30(Mon) 15:37:18

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

ふっざけんなああああっ!!!



[ちょっと胸を鷲掴みにされた辺りでキレました。
仕方がありません、許可してなければ依頼もしてない。
そんな相手に鷲掴みにされて、恥ずかしさよりも掴まれた痛みにキレてしまった。
そして冒頭の股間キック。]
(102) 2020/11/30(Mon) 15:37:43

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

……なんて事あったんだけど、汐里ちゃん大丈夫?


[だからその後、あっけらかんと「なんか呼び出されてさー」と話し出して。
一緒にお風呂に入った相手の汐里まで巻き込まれてはいないかと、気遣う姿があったと言う。


イチゴミルク美味しいですね。]*
(103) 2020/11/30(Mon) 15:37:59

【人】 受験生 雨宮 健斗


   んがっ…


[また変な声が漏れた。
 さっきより幾分大きかった。 ]


   がっついたとか言わないで…
   鶴子に聞こえちゃう…


[頭を抱える。
 それでも、やられっぱなしという訳にも。]


   気持ちいいってか…
   まぁそれは相手の反応によるんじゃねぇの。


[と返して笑った。
 頬が少し染まった近藤が、
 口元を隠すのが見えた。 >>99  ]


   
あ、お前、思い出したな今!

 
(104) 2020/11/30(Mon) 15:40:49

【人】 受験生 雨宮 健斗


[そうして、続く言葉には、ぐ、と
 息を詰めて。>>99


 血はもう見ました。
 なんて言えないから。
    

 かなり歪んだ笑顔で、   ]
 
(105) 2020/11/30(Mon) 15:42:38

【人】 受験生 雨宮 健斗


[と聞いたのは、
 男としてのプライドか、
 
 もっと違う名前の感情だったのか。]**

 
(106) 2020/11/30(Mon) 15:44:27

【人】 学生 五反田 健吾

─ ある日のオムライス屋さん ─


[ あの日、林間学校のバーベキューを食べている時、約束したこと。馴染みの友達に、好物を奢ってやると。

───そんなわけで。
 近藤と二人、オムライス専門店>>2:200に来ていた。]


   ん、確かに美味しいな、ここ。


[ 運ばれてきたオムライスはまず形から普段とは違ったように思う。スプーンを入れて口に含めば感じる味に、素直な感想を零して。]


   今日はお前の労りの日だ。
   好きに食べて好きに喋るといい。


[ 太っ腹にそんな事を言えば、高いものなんかも頼まれるだろうか。蓄えは多少ある。一人分くらいならなんとかなるだろう。*]
(107) 2020/11/30(Mon) 15:49:26

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

鶴子は現場にいましたからあきらめましょう?
……あれですか。
わたしの反応があれそれだからがっつり。
まあ、確かに……うーん?


[矢川の時に優しかったのは、雨宮の前で声を抑えていた分だったのか。
なるほど、声。
しかし気持ち良くないならあんな風にはならないと思う。
なるほど。キスひとつでも奥が深いようだ。]


あー、うん、まあ思い出しましたよ。
キスも色々あるんだなあとか。
まさかあんなところまでとか。
試しに自分でも口の上?やってみましたけど、自分でもなんかゾクゾクするから人にやられると尚更ですね?


[確かに思い出したのだが。>>104
なんだか歪んだ笑顔の相手に目を瞬かせる。]
(108) 2020/11/30(Mon) 15:58:18

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──ある日のオムライス屋さん──

わーい!
でしょでしょ美味しいでしょー、オススメなんだよ!
今度、汐里ちゃんとも来ようっと!


[ホワイトソースたっぷりのオムライスを口に運んで、至福の時。
奢りと言われて喜びはするが、一応加減も弁えているつもりだ。
ニコニコと満面の笑みで食べ進めながら。]


そう言えば、五反田くんってバイトとかしてるの?
奢ってもらっておいてなんだけど。
私さー、何かバイトしようかなー。
高卒で就職するならそれも見越してとかありかな?


[そんな当たり障りなさそうな話題を振ってみた。
彼が一人暮らしなのは知らないけれど、奢るくらいの資金は持っていると言うことだから。
チキンライスに入った鶏肉を、こっそり避けつつ。]**
(109) 2020/11/30(Mon) 16:17:28

【人】 学生 五反田 健吾

─ ある日のオムライス屋さん ─


[ >>109汐里と来る前に自分と来てよかったのか、なんて聞くのは野暮だろうか。加減された注文に、彼女に常識があってよかったと軽く胸をなでおろした。人によっては大変な目に合う場合もあるからだ。]

  
   一応している。あまり日は多くないが。
   ただのレジ打ちだ。


[ 学生の本分は勉強だと思っている。だから、それを疎かにするつもりはない。
 けれど、どこかへ行った、……離婚した、父から与えられる金だけでは難しいところもあるから。それを補うために働いている。

 と、詳しいところまでは特に言わなかったが。]
(110) 2020/11/30(Mon) 16:33:27

【人】 学生 五反田 健吾



   いいんじゃないか。
   自分のキャパシティを予め知っておくと
   どの職種を選ぶのかの参考にもなる。

   就職する方向性を決めているのなら
   その分野に触っておくのは
   悪くないだろう。


[ こちらもまた当たり障りのないことを述べた。とは言って、物凄く親しいわけでもない彼女と話すことはそんな話ばかりだったろう。
 汐里とのことを彼女からも聞いていたのなら、そんな話題が登ることもあったかもしれないが。

 こちらと彼女、違うメニューをそれぞれ頼んで。ふわふわのたまごをのせた炒めたご飯は、口の中で絡まり胃袋に収められた。*]
(111) 2020/11/30(Mon) 16:36:40

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──ある日のオムライス屋さん──

ただの、じゃないよ。
それも立派な仕事の一つです。誇って良いよ?


[ごっくんとオムライスを飲み込んでから、ニカっと歯を見せて笑う。
仕事に貴賤なし。
やりたい仕事がやれるのが一番だが本文は学業。
相手の家庭については知らないが。それでも仕事は仕事で、相手のことだから真面目にしっかりやってるのだろうと。

自分のキャパの話になれば、うーん、と首を捻った。]


接客とかは向いてると思うんだけどねー。
メイド喫茶とか、男装執事喫茶とかで働きたいんだよね。
実はメイドマッサージ店のバイトは受かったんだけど、マッサージはやめておきなさいって親に止められたんだよね。
何でだろ?


[勿論、健全なマッサージのお店だ。
メイドの格好をして、リフレを行うと言うもの。
しかし、親を説得したいほどやりたかったわけではないので辞退したのだった。
相手の姿をじー、とみては何となく想像する「レジ打ち」の姿。]
(112) 2020/11/30(Mon) 17:19:36

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

……五反田くんは。
スマイル0円、にしなかったのはなんで?


[みたかった。心の底から思いました。]**
(113) 2020/11/30(Mon) 17:19:49

【人】 学生 五反田 健吾

─ ある日のオムライス屋さん ─


   そうか。


[ 立派な仕事。確かにそうなのだろう。
 彼女の思考の仕方はさっぱりとしていて人をきちんと立てるもだ。そういうところを見て、人は集まるのだろうと思う。
 
 自分は笑顔を見せる相手に返しもしないでただ頷くのみ。人柄の大分違う二人が共にご飯を食べているのは、なんだか少しおかしい気持ちもした。]


   ……それはあれか、着てみたいとか
   演じてみたいとか、そういうの?

   マッサージはあれだろ、
   どんなに健全と言っていても
   セクハラするやつはいるから。


[ 自分もやめておいた方がいいと思う。気にしないとして、相手が何をするかもわからないし。]
(114) 2020/11/30(Mon) 17:50:59

【人】 学生 五反田 健吾


[ じっ、と見つめてくる目を、色の違う二色で受け止める。急に黙り込んで、一体なにを考えているのだろう。無の気持ちで見つめ返して。]


   ………………はぁ。


[ 聞いた言葉にため息を吐いた。自分でもその姿は想像できない。*]
(115) 2020/11/30(Mon) 17:51:10

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──ある日のオムライス屋さん──

可愛いの着るのは好きだもんね。
男装執事喫茶は、すごく興味本位。
お客側で行ける気がしないんだよねー。
あ、来年の文化祭、男装&女装喫茶にしようよ。
そしたらみんなの洋服縫うよ!


[これは良い案だとばかりに破顔する。
ぱくり、ぱくり。スプーンですくって食べ進めるオムライスは至福の味。
とろん。蕩けた卵とホワイトソースがまろやかだ。
相手が親しい相手なら、五反田でも誰でも気にしない。
ある意味親しくなくても嫌な奴じゃなければ別に気にしないかもしれないが。]


セクハラねぇ。
ふむふむ。五反田くんもそう言うの、興味あるお年頃だもんね。
こう言う時はなんて言うんだっけ。

「大丈夫? おっぱい揉む?」


[何かどこかにそんなことが書いてあった気がした。
なお、本気ではない。
触るなら優しくしてくれないと痛い。]
(116) 2020/11/30(Mon) 18:03:17

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

……いや、レジじゃない?
接客業のくくりなら、あそこも王道だろーなって。
五反田くんに無駄に似合いそうなのはコンビニの制服だよね。
あと、あれが狙い目だって母さん言ってたよ。
郵便局の電話番。


[そっちの方が似合いそう。と、ため息にもめげずに話題を進める。
彼の完全なるスマイル0円が想像できるか、と言われたなら否だ。]*
(117) 2020/11/30(Mon) 18:03:39

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[そう、後日。もしかしたら林間学校のラスト。
私は矢川先輩にリップクリームを渡したことでしょう。

カサカサしてましたよ、と。]**
(118) 2020/11/30(Mon) 18:05:14

【人】 学生 五反田 健吾

─ ある日のオムライス屋さん ─


   興味があるのはわからんでもないが、
   ……それはやめておこう。


[ >>116女子が男装したら可愛いかかっこいいになるだろうが、男子が女装をしたら可愛いかきもいにしかならない。どちらの評価でも失うものが多すぎる。嫌、というのを表現するように眉をひそめて首を振った。]


   いや、揉まない。


[ 揉むと言った場合、実際に揉ませるような意外性のある女、近藤 絵理香。一応冗談でも言わないでおこうと考えて断りを入れる。

 しかし、いくらそっち方面に鈍そうな自分でも、男である。彼女は危機感というものが薄いのだろうか。マッサージ店のこともあるし、後で汐里に一応伝えておこう。
 自分で注意せず幼馴染に任せるあたりが、距離の遠さを表すものか。]
(119) 2020/11/30(Mon) 18:45:59

【人】 受験生 雨宮 健斗

  
 いつかの時間 
  



[思っていたより随分と可愛い反応が
 返ってきて>>-290

 ぷいと逸らされた顔に、
 真実はわからないまま。   ]

 
(120) 2020/11/30(Mon) 18:46:11

【人】 学生 五反田 健吾



   話の流れはわかるが。
   残念ながらコンビニではないな、
   普通の本屋だ。

   郵便局の電話番は聞いたことがないが、
   ……俺は電話は向かなさそうだ。


[ 行動が遅い訳ではないが、ぱきぱきと喋ったり動いたり出来る方でもない。電話番はメモと電話と様々しながらなイメージがある。
 なにより、下手に出るというのが得意ではない。郵便局の電話番がどこまでするのかわからないが、難しそうだと考え。]
(121) 2020/11/30(Mon) 18:46:12

【人】 学生 五反田 健吾


[ そんな話をしていれば、オムライスの皿はすっかり空になってしまった。
 少しすれば頼んだ飲み物とデザートがやって来るだろう。自分はコーヒーとチョコケーキだが、彼女はなんだったか。]


   デザートも美味しそうな見た目だな。


[ オムライスの店とは聞いていたが、なかなか悪くなさそうである。フォークを突き立てて口にケーキを運べば、想像通りにまろやかな味が広がった。*]
(122) 2020/11/30(Mon) 18:46:18

【人】 受験生 雨宮 健斗


[そう言えば。
 あんなところまで、って…>>108
 どんなところだ、と唸る。
 
自分は、ごく普通のところしか、
 していない。はず。


 自分でやってみた、なんて声に言葉を失った。 ]


   ……その探究心は尊敬する。まじで。


[今時の女子高生は、という彼女が嫌がる
 雑な一括りは、今回は出番がないようだ。]

 
(123) 2020/11/30(Mon) 18:48:26

【人】 受験生 雨宮 健斗


   何、指でした訳じゃないよな。
   その辺は、硬口蓋。奥まで行くと、
   軟…軟らかい方の軟口蓋。
   そこまで行くと嘔吐くから、気をつけて。
   それは、また、別のプレイらしいぞ。
   知らんけど。


[なんて、リップクリームのお礼に
 なるはずもない情報を一つ、送って。]**
 
(124) 2020/11/30(Mon) 18:50:07

【人】 学生 五反田 健吾

─ 食堂での一件 ─


[ 今日は食堂で食べようと思って注文したはいいが。席がどこも混んでいて、なかなか空いている場所が見当たらないことに緩くため息を吐いた。
 
 周りを見渡しながら歩いていると、やっと見つけた席。]


   隣、いいか。


[ 座っている人間に話しかけて。
 いいと言ってくれるのなら座ってたべ始めよう。*]
(125) 2020/11/30(Mon) 18:52:13

【人】 テニス部 ちあ

ー食堂での一件ー
[ポムペッシュ学園の食堂は、屈指のシェフが腕を振るっている。
普段は自分で作ったお弁当だが、月に一回、ご褒美として食堂で食べる。
ちあのお気に入りは、パスタ。本日は、ボンゴレビアンコとミネストローネのセットにした。そしてドリンクは、アイスカフェオレ。

空いてる席に座った。
まずはアイスカフェオレに刺したストローを口に含む。その時、隣から声を掛けられた。>>125]

どうぞどうぞ…、って、五反田先輩!?
お久しぶりです、ちあです!林間学校で同じチームだった如月ちあです。

[林間学校でいっしょにカレーを作った五反田の姿があった。
林間学校からいつぐらいの時が経っているのか。そんなに時は経ってないかもしれないが、久しぶりに感じた。
知った顔に会えて嬉しく、ちあは思わず椅子から立ち上がる。]

良かったら、いっしょに食べましょう!*
(126) 2020/11/30(Mon) 19:13:48

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[←これは、話を振っておいて、ドン引きしているときの顔。]


え……指……???
え、はあ、まあ、そう言う部位なんですね勉強になります。>>124
嘔吐く……?
いや、口閉じて、自分の舌で舐めてみただけですよ。
普段はそんなところ舐めないでしょう?

え、別のプレイって……。


[←これは、話を振っておいて、ドン引きしているときの顔。]
[大事なので二度言いました。]**
(127) 2020/11/30(Mon) 19:35:38

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 顔を覆うように抱きしめていたのもあって
  気付くのが遅れた。
  何より、君がそう言う顔をした姿を
  見るのはきっと初めてだったから。 ]


  ……… 健吾?


[ 微かに震える身体と、小さな嗚咽に。
  ようやく異変を知れば、
  柔らかく瞳を細めて。 ]


  …… 顔、見ないから。
  しばらく泣いているといいよ。
 
 
[ 側にいる事を伝えるように。
  抱きしめた体勢のまま、ぎゅっと力だけ込めた。 ]
 
(128) 2020/11/30(Mon) 19:39:33

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  …… 落ち着いた?

  ね、健吾。
  あんまり急いで大人になろうとしなくて
  良いんだからね。


[ 合図と共に身体を離し、常より赤い健吾の瞳が
  こちらを捉えたら。
  涙こそは見せずとも、
  少し気恥ずかしそうな笑みを向けて。 ]
  

  無理をしないで。
  疲れたら一度立ち止まって。
  そうすれば、君の隣には、
  いつだって私がいるんだから。


[ あの林間学校の日。
  いつもよりはしゃいだ横顔を
  脳裏に浮かべながら。>>2:166>>2:167

  そう、私達はずっと一緒だ。
  そしてどうか願わくば、私の存在が君にとって。
  君が君らしくいられる居場所でいられますように。 ]*
  
(129) 2020/11/30(Mon) 19:40:51

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

──ある日のオムライス屋さん──

おや。せっかく現役JKがお誘いしてるのに。


[ケラケラ笑って、けれど、断ると思っているからこそ言える冗談でもある。
もし応じられたら?
そこは言葉の責任をとって揉まれるだろう。
ちょっとかなり気まずいながらも、減るものじゃあるまい。
そう言うノリで女子に揉まれたこともある。そう言うものだ。]


本屋さん? あー、じゃあ今度新刊の取り置きお願いして良い?
本屋さんか、すごい似合ってる。

と、うんうん、ここデザートも良いんだよね。


[こちらに届いたのはミルクティとミルクレープ。
デザートまでご馳走様です、と頬が緩んだ。
半分こする?なんてお誘いをかけつつ。
穏やかに馴染みの友達との会食は進むのだ。]**
(130) 2020/11/30(Mon) 19:51:12

【人】 引率してます 柊 真理絵

−青年たちの青春を見たひと

大丈夫そう?



   2日目の夜のこと。
   真理絵はのんびりBBQといかず
   倒れた生徒の付き添いをしていた。
   というのも彼をみるために来ていた医師が
   顔見知りだったため、任されたのだ。

   医者は、睡眠不足と貧血だから安静にしていれば
   すぐに回復すると教えてくれ、
   彼女も少し安堵の表情を見せた。

                        ]
(131) 2020/11/30(Mon) 20:12:13

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 例えるなら、私と健吾の関係は平行線だろう。
  交わる事はなく、しかし隣を見れば
  いつだってそこにいるような。

  そして、あの優しくて難儀な先輩達。>>@32
  あの二人との出会いは、そう、
  言うなればバッテンみたいなものだと思う。
  一度だけ重なったかと思えば、
  後はそのまま離れて行き。
  再びその道が交わる事は決してない。

  とはいえ、彼らを思い出す機会は案外多い。>>@32
  すれ違う人から漂う煙草の臭いに
  ぴくんと鼻を震わせた時。
  もち米がいつもより美味しく炊けた時。
  自然と彼らの笑顔が浮かぶのだ。
 
  その度に彼らの歩む道が、
  幸福に満ちたものであるのを願いながら
  私は、そっと瞳を伏せる。 ]
 
(132) 2020/11/30(Mon) 20:12:57

【人】 引率してます 柊 真理絵

まったく、心配かけちゃダメだぞ?



   まだ目を覚さない生徒、雨宮の鼻先を
   ツンツンとつついて、彼女は優しく微笑む。
   養護教諭にその場を任せて、
   彼女は顔見知りを廊下に連れて少し歓談をした。

   とても他愛無い話だけれど、
   最近そんなことも出来ていなかったので、
   彼女はくすくすと笑いが堪えられなくなっている。
   暫くすると、なにかあったらしいアラームが
   耳に届いて、その人を連れて彼のいる部屋へ
   戻った気がする。

                         ]

お友達が、凄く心配していたから、……そうだね。
……お礼、言っておくんだよ?



   点滴を外され、自由の身となった彼に
   その点だけはしっかりと告げた。
   友人がいなければ、
   どうなっていたのか彼女にはわからないから。

                         ]*
(133) 2020/11/30(Mon) 20:13:07

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  えっ、大丈夫だよ、
私は。



  うんうん、でも気をつけるよ、ありがとう。
  その為にも相手の情報が必要だから、
  もしわかるならその人のクラスと名前を
  教えてもらっても良いかな?


[ ここまで一息で言い切って。>>103
  得られたのなら、相手の情報を頭にインプット。
  絵理香ちゃんに不埒な事をしておいて、
  大丈夫な方がおかしいのだ。

  と言っても一回の女子高生である汐里にできる事は
  たかが知れているので、
  またこういう事があった時のために
  生徒会長候補なり裏生徒会長なりと、
  コネクションを得ておくのは大事かも?
  ─── というのは、今後の課題として。 ]
 
(134) 2020/11/30(Mon) 20:13:53

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  …… 付き合ってない、かぁ。


[ もし話してくれた顛末の中に、
  彼女が口にした台詞も含まれていたのなら。
  ぽつり、私にだけ聞こえる独り言を落とす。

  うん、絵里香ちゃんは正しい。
  私達はキスもするしハグもする ── 友達なんだから。]
 
(135) 2020/11/30(Mon) 20:14:04

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ いけない、いけない。
  考えを払い除けるようにふるりと頭を振って、
  目の前の絵里香ちゃんに意識を集中すると。
  大丈夫だった?
  心配そうに尋ねながら。 ]


  …… その人に何処か触られた?
  なら、消毒させて欲しいなぁ。


[ もしも今いるのが人目の無い場所だったなら、
  そう、言葉と瞳で訴えて。
  了承を得られれば、そこに口付けを落とそうと。 ]**
  
(136) 2020/11/30(Mon) 20:14:16

【人】 学生 五反田 健吾

─ 食堂での一件 ─


[ 今日頼んだものは日替わり定食。内容はチキン南蛮に玉子焼き、わかめのサラダにあとはご飯と味噌汁と漬け物。]


   ありがとう、と

   ……………… ああ、如月か。


[ 名前を呼ばれて僅かに目を張った>>126。自分はこの女学生と知り合いだったろうか?
 考えている間に名乗りと林間学校というワードが出て、やっと合点がいき名前を呼んだ。]


   一緒に食べるのは構わんが。
   というか、席が他にない。

   とりあえず、座ってくれ。


[ こういう跳ねるように元気な人間と話をすることは今までになかった。座るように促せば自分もトレイを置いて席に座る。
 それにしても、林間学校の時から思っていたが物怖じしない人間だ。人の仲では生きていきやすいだろう。]
(137) 2020/11/30(Mon) 20:18:31

【人】 学生 五反田 健吾



   この間のテスト、どうだった。


[ 共に食べるのなら話題がいるか、そう考えれば、最近あったことをひとつ投げかけてみる。この間の二学期末テスト、自分は悪くない点数だったが彼女はどうだろうか。*]
(138) 2020/11/30(Mon) 20:18:41
村の更新日が延長されました。

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 「矢川先輩!」と呼びかけられるまで
ぼんやり、考えていた。

ふ、と下がっていた視線を上げると、
そこにいたのは、おそらく後輩なのであろう
小柄なおんなのこだった。
その顔になんとなく見覚えがある。

「えと、ごめんなさい、今すこし、
お時間ってありますか」と胸の前で
握った両手を震わせる彼女を見つめて、
頭の中をくるっと巡らせていれば、]



    ───あ、ライブ、いつも
   来てくれてる子、だよね。



[ と合点したことを口にした。
かかか、とあからさまに染まる頬。
「覚えてくださってるんですか」と
言われたから、「うん」と頷いた。]

 
(@50) 2020/11/30(Mon) 20:24:53

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ いつもだいたい自分のポジションの前。
最前列で跳ねる彼女のことを覚えてないのは
さすがにバンドマンとしてまずい気がする。]


   どうしたの?


[ そう問いかけつつ、眉尻を下げたのは、
彼女の用になんとなく察しがついたから。
かつん、と爪で引っ掛けたプルタブが
またひとつ音を立てた。

ちら、と視線を動かした先。
廊下の奥には彼女の友人らしき2人が
こっそりちらちらこちらを確認している。

「あの、その、」と前置きを長めに置く
彼女を見つめていた。
───答えは、決まっているのに。

染めた頬。震える手。
小さくて、可愛らしいと思う。
だけど、俺は───]
 
(@51) 2020/11/30(Mon) 20:25:24

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ───ごめん


[ 静かな廊下に落ちた言葉を拾った
彼女の震えがその瞳が泣きそうに揺れる。
耐えようとしているのがわかった。

「イチさんには、好きな人、いるんですか」
途切れ途切れに尋ねられた言葉。
今日の昼、己が彼に問いかけたのと同じ。
好きな人、か。───うん。

答えは]


   わからない、


[ わからない、のだ。
誰かの特別になりたいと思った。
誰かを特別に思いたいと思った。
それが、誰なのか、見つかってないと、
ずっとそう思っていたけれど、
それは、───友人である彼だと、
雨宮健斗だと、気づいてしまった。

彼は特別だけれど、それよりも、一層。]
(@52) 2020/11/30(Mon) 20:25:49

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ だがそれがどういう感情なのかわからない。
好きな人、とくくってしまっていいのか。
己にとってW好きな人Wとはいつも
通過して、いなくなるものだったから。]


    だけど、


[だけど。
浮かぶ、顔はある。]



   大切な人は、いる。


[ それが恋なのかはわからないけれど。

もしもこれが恋ならば。
目の前の彼女もまた同じような
苦味を、痛みを、持っているのなら。]
 
(@53) 2020/11/30(Mon) 20:26:14

【見】 3-A 矢川 誠壱



   …ごめんね、ありがとう。


[ そんな思いをしてまで、
思ってくれたことに、感謝したかった。

目の前の女の子はぶんぶん首を横に振って、
耐えられなくなって溢れた涙を
拭うこともしないまま、笑って。
「こちらこそ、ありがとうございました!
また、ライブ、いっていいですか」と
言ってくれるから。
もちろん、と頷いてこちらも笑った。]

 
(@54) 2020/11/30(Mon) 20:26:31

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ ───彼女を見送って、しばらく。
立ち尽くしていた足を動かし、
窓へ一歩近づく。

高く昇った月が煌々と照らす。
昨晩、風呂で言われたことを思い出した。]


    ───月が、綺麗だな。


[ まだ整理はついていないし、
名前はうまくつけられそうにない。
だけど、話さなきゃいけないと思った。

話したくないと言われたらそれまでだけれど。
あの時言いかけた言葉を、ちゃんと
受け止めなければいけないと思った。

まだ間に合うのなら、
それ以上に届かなくても。
友人で、あるためにも。]*
 
(@55) 2020/11/30(Mon) 20:26:46

【人】 テニス部 ちあ

ー食堂での一件ー

[座るように促され>>137、恥ずかしくなり「はい!」と返事をして、埃を立てないよう静かに座った。]

覚えててくださって、嬉しいです。
期末テストですね。
日本史と英語以外は、頑張りました。日本史と英語はどうしても苦手で…。
ちなみに、こう見えて生物は得意なんですよ。

[なぜか、得意げなちあである。元来、ちあは人懐っこい性格だ。]

五反田先輩は、どうでしたか?

*
(139) 2020/11/30(Mon) 20:29:50

【見】 3-A 矢川 誠壱


   
[ 雨宮を運んだ部屋へと足を向けた。
お見舞いと謝罪の意を込めて、
コーヒーを一本買い足した。
自分のはすっかり冷めきっていたけれど。

部屋のチャイムを鳴らすか迷って、
ノックを3回、した。
眠っているかもしれないし、と
思ってのことだったのだけれど、
出てきたのは教諭だけだった。

もう大丈夫だと言って戻った、と
言われれば「そうですか…」と落とす。
まさかバーベキューに参加しているのだろうか。
頭を下げてそこをあとにした。]

 
(@56) 2020/11/30(Mon) 21:15:38

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ あと、あるとすれば部屋か。
───大丈夫だと言って出たなら、
わざわざそちらにもどっているとは
考えにくいが…と思いながら、
ひとまず宿泊棟の中を歩いていく。

とおく、聞こえた足音。

───確信に近かった。

そちらに向かって足を進めていけば、
先ほどの己のように、空を見上げる
雨宮の姿があっただろうか。>>95

一度立ち止まって、唇を結んで、解いて、
息を短く吸って。]

 
(@57) 2020/11/30(Mon) 21:15:52

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 小さく呟くように呼びかけた。
振り返ってくれるだろうか。
わからない。あんなことをしたあとだ。
だが、立ち去るつもりはなかった。
振り返ってくれないのならば、
その背中に語りかけるまで。]


   こっち向かなくてもいいから、聞いて


[ 心臓がうるさい。
ああ、自分のせいなのに。
話すって、こんなに怖かったっけ。]


   …さっき、ごめん、


[ 声が少し、震えたから、唾を飲んだ。]*

 
(@58) 2020/11/30(Mon) 21:16:37

【人】 学生 五反田 健吾

 
[ ───どうして抱きしめられたくらいで泣いてしまったのかと、そう己を恥じることも後にはあるだろう。相当参っていたのだ、なんて自分を冷静に見つめたり。

 けれど、今はただ、彼女の言葉を>>129
 静かに、聞いていたい。]


   
……、 ありがとう。



[ 彼女がたまに言ってくれる言葉>>0:20、自分はいつも言わない言葉。そうっと唇から紡いだなら、穏やかに笑いかける。

 そばに居てくれること、気にかけてくれること、ずっと感謝しているって、君は知っていたかな。**]
(140) 2020/11/30(Mon) 21:28:05

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

う、


うん、それは良いけど。


[なんだかちょっと相手の剣幕に負けながらも>>134
件の男子生徒の情報をあっさり手渡すあたり、私は今回のことをそこまで重くは受け止めていなかった。
股間を蹴ったし、何とかなった。
自分みたいなのが相手だからダメージも少なく済んだのだから良いのでは?と。

けれど、彼女の呟き>>135にはパチリと目を瞬かせる。]


……だって、大好きって言ってくれたけど。
恋人になりたいとか、お付き合いしたいとか、そうしましょうとは言ってない……よね?


[いや、それに近いやりとりはあったのかもしれない。
キスはこちらからしたし、これからも宜しくと言い合った。
好き、と互いに言い合ったと思う。
でも私はやはりその辺りがピンとこないのだ。
どうした事が、恋なのか。
お付き合いなのか、恋人なのか。
消毒したいと言われれば少し迷い、教室の扉をチラ、戸確認してから、無人の教室の中で服をはだける。

肩と、左胸を見せた。
首には小さな三日月のネックレス。
左胸には薄らとその時掴まれた指の痕。
そこに口付けを落とされたなら、擽ったくてぴくんと肩が跳ねた。]
(141) 2020/11/30(Mon) 21:31:47

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

ん……っ。


[唇も、彼女の柔らかな髪も。
もしかしたらほんのり香るバニラも、なんだかくすぐったい。]


……でも。
消毒なんて、汐里ちゃんじゃなかったら、させないかなあ。


[実験的なキスはした。
キスや、肉体関係。それそのものをあまり重要視はしていない。
だけど今は自分から他の誰かにキスを頼もうとは思わなかったし、ましてや身体への口付けを許す事もなかった。
肩と胸元をはだけさせたまま、ふにゃ、と笑う。]


ね、汐里ちゃん。
こっちこっち。


[おいで、と両腕を広げる。
彼女をそのまま抱きしめたなら、彼女の首の後ろに手を回して何かをかちり、と留めた。
離れた時に彼女の首にあるのは、私のものと同じ素材の、小さなハートのネックレス。
それを摘んで、互いに合わせたなら、三日月の窪みとハートの膨らみがカチリと合った。]
(142) 2020/11/30(Mon) 21:32:16

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

これ、ペアネックレスなんだよ。
汐里ちゃん着けてくれる?


[どう? と、首を傾げてあなたの瞳を覗き込んだ。]**
(143) 2020/11/30(Mon) 21:32:35

【人】 学生 五反田 健吾

─ 食堂での一件 ─


   日本史と英語、
   ……覚えるのが苦手なのか?


[ >>139生物が得意ということは、ロジカルなことは理解できるから、ということだろうか。
 推測するものの聞かなければ本当の理由はわからない。]


   俺は悪くなかったよ。
   どれも平均上くらい。


[ 特に際立って得意も不得意もない。普段から勉強をしているし聞いているからのことだった。

 玉子焼きに箸をつけ、半分割ればほかりと湯気がたつ。口に放り混みつつ、彼女のパスタに目線を移せば次はあれでもいいなと思っていた。*]
(144) 2020/11/30(Mon) 21:48:03

【人】 受験生 雨宮 健斗


[遠くから、近づく足音。
 ああ、認めてしまえば、ただの足音だって、
 誰のかって、すぐわかってしまうなんて、

 
サイアクだよ。


 
 名前が呼ばれて。
 わかっていたのに、びくり、と
 思った以上に身体が跳ねた。
 悪戯を見つかって叱られる前の子供みたいで、
 振り向けなくて。

 見上げていた視線を足元に落としたら
 ついでに肩も落ちた。   ]
 
(145) 2020/11/30(Mon) 21:57:12

【人】 受験生 雨宮 健斗


[背中を向けたまま。
 さっきはあんなに落ち着いて出せた声は、
 今はたった二文字でさえみっともなく震えて。

 振り向かなくていいと言う言葉に甘えた。
 自分がどんな顔をしているかも、
 聴き慣れた声の持ち主の顔も、
 知るのが怖い気がして。

 謝罪の言葉は、同じように少し
 震えているように聞こえた。>>@58
 
(146) 2020/11/30(Mon) 21:59:06

【人】 受験生 雨宮 健斗


   …なんで、


[あやまんの、とか、あんなことしたの、とか、
 続きは言えなかった。
 
 心臓の拍動に合わせるように、ズキ、ズキ、と、
 今更掴まれていた肩が痛んだ。  ]*
 
(147) 2020/11/30(Mon) 22:00:41

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 後ろからでもわかる。
呼びかけたら跳ねた肩に、ずき、と痛んだ。
近づきかけた足を止めた。
これ以上距離を詰めるのは、躊躇われたから。

震えた声で返事がかえってくる。
怖い、だろうな、と思った。
体調が悪い時にあんなふうに、
詰め寄って、捲し立てて、呼吸すら奪って
友達だと思ってくれていたと思うのに、
あんな、酷いことをした。

だから、謝った。
声が震えたのは、気のせいじゃない。
止めようと、唾を飲んで、一度下を向いて、
それからまた、窓から差す月の光が
半分だけ照らすその背中を見つめた。]

 
(@59) 2020/11/30(Mon) 22:22:52

【見】 3-A 矢川 誠壱



    ──悔しかった


[ 「なんで」に続く言葉はなかったけれど
きっと「なんであんなことをしたのか」と
問われたのだと思ったから。]


   雨宮が悩んでんのに、
   苦しんでんのに、それを吐き出したり
   誤魔化すために選んだのが、
   俺じゃなかったのが。


[ かっこ悪い。ほんとに。]


   雨宮は俺にとって───
   特別で、大事な人だったから。
   同じ位置に、立てなかったことが、
   悔しいって、俺のエゴだった。


[ それからゆっくり息を吸う。

思ったよりも落ち着いていた。
さっき、あんな短い謝罪でさえ
震えていたのが、嘘みたいに。]
(@60) 2020/11/30(Mon) 22:23:42

【見】 3-A 矢川 誠壱



   ───さっき、倒れる前、
   言いかけたこと、さ、聞いていい?

   なんでもいい。

   俺のこと、軽蔑してるなら、
   それも、受け止めるから、教えてよ。


*
(@61) 2020/11/30(Mon) 22:23:58

【人】 テニス部 ちあ

ー食堂での一件ー

他の教科は覚えるのは得意なんですけど、日本史は頭に入って来なくて…。
英語は書き取りが苦手です。

[ちあは、恥ずかしそうに頬をぽりぽりと指で引っ掻く。]

平均上、凄いです!
五反田先輩、博識そうだもんな…。

[うんうんと一人で合点するちあ。
五反田が、玉子焼きを半分割るのをなんとなしに眺めて>>144、来月は玉子焼きの小鉢がついた和食も良いなと思った。

ちあも、ボンゴレビアンコをスプーンを支えにパスタをフォークで巻き取って行く。口に含むと爽やかな磯の香りが鼻を抜ける。]

おいしい〜♡

[五反田が隣に座っていることも気にせず、思わず感嘆した。]*
(148) 2020/11/30(Mon) 22:38:05

【見】 文化部 佐藤 しおり

ー ある日の図書館 ー

[ すごい音を立てて落ちる本が映る彼の瞳に同様も驚きも焦りも怒りも何も無いように感じた。
そこに写っているのは目の前の光景だけで…。

時々、見かけるその無感動な彼のその瞳が私は好きだった。

そして、戸惑う私に気の毒に思って手伝ってくれる優しさ。
本を読んでいる時の楽しそうなきらきら光って見える瞳にしおりは惹かれている。
だから、しおりは彼が本を読んでいる時間を邪魔したくなかった。

慌てるしおりと冷静な私はどちらも、彼のその瞳が好きなのです。]
(@62) 2020/11/30(Mon) 23:26:54

【見】 文化部 佐藤 しおり

[本を慌ててしおりが拾っていると、近くにいた五反田は同じように本を拾い、積み重ねた。>>76

その時、ある1冊を同時に拾おうと腕をのばし、微かに指が触れた気がした。
しおりはそれに驚き、戸惑っていたが五反田はそれに気持ちが動いた様子はなかった。]

あ、ありがとうございました

[そう、勢いよく頭をさげてお礼を言ったあと、しおりは20冊ほどの書籍をいつものよう片手で持ち上げ、いつものように本をしまいに行こうとした。

すると、五反田から声をかけられた。

しおりは、躊躇ったがそれでも、目の前の彼に認識して貰えたらと、少しの願望を抱いた。]

あ、ありがとうございます…
けっ、けれどせっかくの休み時間なのですから…大丈夫です

[ しおりは、そう言って五反田に向き直り、お礼をもう一度言うと本を戻しに戻ろうと五反田に背を向けた。]

私の意気地なし…*
(@63) 2020/11/30(Mon) 23:27:37

【見】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

 ―― キャンプファイヤー ――


[ ゆったりとしたリズムの音楽が流れる中
  急に声をかけてしまえば
  驚かれただろうか。>>90

  ちあの話を聞きながら、

  そう言えば、行きのバスで
  僕は最後の方にバスに乗り込んで
  前方に座っていたけれど
  奥の座席に座ってたももがバスを降りる時
  2年生の先輩と楽しそうに喋りながら
  通路を歩いてたことを思い出す。

  カレー作りも周りの子といつも笑顔で
  楽しく過ごしていたことを考えれば
  それでいて僕の自分勝手さも受け入れてくれる
  そういうところが好きなんだって
  いつも思ってる言葉は言えなくて。 ]
  
  
(@64) 2020/11/30(Mon) 23:56:58

【見】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
  
  楽しかったね。


[ そう言ってちあを覗き込めば、
  ほんのり頬が赤い気がして>>90
  予想外に近づいた距離に
  どきっとして目を逸らすと

  ちあの持っているうさぎと目が合って
  なんか笑ってしまった。


  ああ、仲良さそうにぶら下がる
  ピンクの服を着たうさぎと
  ブルーの服を着たうさぎがいたな。>>1:@19


  ちあに話して、僕も買おうかな、って言って。


  例え僕のこれからに
  沢山の試練が待ち受けようとも
  こんな風に
  ちあがずっとそばにいてくれたらなと思った。]*

  
(@65) 2020/12/01(Tue) 0:06:03

【人】 受験生 雨宮 健斗


[俯いたまま聞いていた。>>@60
 ついさっきまでとは違って、随分離れた位置から
 聞こえる声は、もう震えていなかった。


 悔しかった、なんて、
 エゴ、なんて。
 

 いつだって人のことばっか心配して、
 困ったように笑う、
 変わらない優しさが、
 向けられる視線が、
 変わらないまま続くと思っていた。
 続いて欲しいと願っていた。   ]
 
(149) 2020/12/01(Tue) 8:05:36

【人】 受験生 雨宮 健斗


[特別で、大事な人、なんて。
 友達の延長線上。
 そう言えば、変わらないでいられる?
 知ってしまった気持ちに、名前はつけないで、
 また蓋をして、閉じ込めて、馬鹿言って騒いで、
 笑って。

 もう、知ってしまったから。
 それは結構、残酷だなと口の端が歪む。  ]


   …馬鹿じゃねぇの。
            ・・
   お前は特別で大事な友人にキスすんのかよ。


[声が詰まる。
 そんなことを言いたいんじゃ無いのに。  ]
 
(150) 2020/12/01(Tue) 8:07:22

【人】 受験生 雨宮 健斗


[掠れて、震えて。
 
 ゆっくり振り返る。
 そっと見上げた矢川の顔は、
 思っていたより遠くにあって。>>@61


 眉が、少し上がる。
 あぁ、届いてなかったのか、と分かったら
 少しだけ、ちからが抜けて。

 瞳を見つめるのが、こんなに難しい。
 泣きそうに笑った声が、静かな廊下に響いた。  ]



   …ごめん。
   こっちこそ。

   ずっと、わかんないままだったら
   良かったのにな。   *  
 
 
 
(151) 2020/12/01(Tue) 8:12:00

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 詰まった声。
ふたりだけの廊下では、そんな小さな
呟きでさえちゃんと耳に届いた。
ほんと、まったく、その通りだなと。
眉尻を下げて、また小さく「ごめん」と
謝った声は届かなかったのだろうか。

特別で、大切な、友人。
間違いない。それは間違いないのに。
どうしてこんなにも、突き放されたような
心地がしてしまうのだろう。
ずき、と胸が刺されたように痛む。

ゆっくり、ゆっくりと少しずつ。
月が太陽に照らされてその姿を
現していくように。
振り返った雨宮の顔は、苦しげに、
泣きそうに歪んで、それでも、笑って。
聞こえた言葉に、眉根が寄る。]

 
(@66) 2020/12/01(Tue) 9:37:32

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ ずっとわかんないままだったら?
それは、バレなければよかったと。
人肌の温もりに溺れて、
誤魔化していたことを、
悟られたくなかったと?

そう、頭をよぎるけれど。]



    なあ、雨宮

   ほんとにそれが、あのとき
   俺に言いたかったことなの。


[ 動かしかけた足を止める。
距離は詰めない。
こちらから動くのは、違う気がした。]
 
(@67) 2020/12/01(Tue) 9:37:49

【見】 3-A 矢川 誠壱



   あのとき、キスしたのは、エゴだった。
   なんで俺じゃないんだよって、
   雨宮の隣にいるのは俺がいいのにって
   誰でもいいなら俺でもいいじゃんって
   そういうことじゃないって
   頭ではわかってても、止められなくて。

   ───俺さ、今まで誰かと付き合っても
   好きになったこと、ないんだよ。

   だからわかんなくて。
   わかんないんだけど、さ、
   っ今まで、付き合ってきた
   誰よりも、なによりも、俺は、
   お前の「特別な人」になりたかった。


[ それが、友達の域をでなかったとしても。]*
 
 
(@68) 2020/12/01(Tue) 9:38:04

【人】 学生 五反田 健吾

─ 食堂での一件 ─


   得意不得意は誰にでもあるものだ。


[ >>148そんな慰めしか口に出来ないのは、自分の不器用なところだと思う。これが社交的なやつだったら、教えようか? なんて言っていたりするのだろうか。考えたところで全ては空想、現実ではない。


 感嘆の声を上げる彼女を横目に見ながら、食事は進む。いくつか言葉を交わしたり、応えたり。

 そうして、この小さく和やかな邂逅は終わりを告げる。再び出会う日が来るのかは、……神様しか知らないことだろう**]
(152) 2020/12/01(Tue) 10:41:36

【人】 学生 五反田 健吾

─ 回想:ある日の図書館 ─


   そうか、わかった。


[ >>@6彼女が断るというのなら無理に手伝う必要も無い。本を戻しに行く彼女を見守るように数瞬眺めれば、席に座り再び意識を本に戻した。

 彼女とは同学年。この先再び会話をすることもあるだろうか。未来、訪れる出来事を知らないまま、今はただ、休み時間の間を過ごしていた。**]
(153) 2020/12/01(Tue) 10:48:26

【人】 受験生 雨宮 健斗


[差し込む月の光は人工的な光とは異なる色で
 動きかけた足が止まるのを照らして、
 矢川の眉根がぎゅ、と寄るのが良くわかった。

 問われた事に、違う、って、
 すぐに口は開いてくれなくて、

 ぎり、と噛み締める奥歯の音が聞こえた。


 堰を切って流れ出すような矢川の言葉を。
 言いづらいこともきっとあるだろう、
 必死ささえ含むような、その声を、
 いつもよりずっと困ったように
 寄せられるその眉根も、

 全部、全部、漏らさずに、受け止めたいのに。
 
なんでかな、視界が滲む。
  ]
 
(154) 2020/12/01(Tue) 10:54:09

【人】 受験生 雨宮 健斗


   …告白じゃん。
   それ。


[瞬きをしたらふ、と顔が歪む。
 笑っているのか、泣いているのか、
 自分でもよくわからないまま。

 五反田が言っていたことが月灯に浮かぶ。>>2:12

   諦めたくないなら。
   好きなら、好きなだけ
   続けたらいいと俺は思いますけど。
   無理してるんなら
   やめてもいいと思います。
   ]
 
(155) 2020/12/01(Tue) 10:55:43

【人】 受験生 雨宮 健斗



   矢川、俺。
   好きなやつ、いたみたい、って、
   そう言ったんだ。



[一歩だけ、踏み出した足は、
 思ったより、震えてなかった。  ]*
 
(156) 2020/12/01(Tue) 10:57:54

【人】 テニス部 ちあ

ーキャンプファイアーー

[覗き込まれ、近く距離。>>@65
うさぎを僕も買おうかなと笑う、彼の笑顔が眩しくて。どうかこのまま、時が止まって欲しくて。
咄嗟に、くいっと赤羽の腕の裾を引っ張る。

思えば、文化祭前日に声を掛けられた時から始まった。
声を掛けられる前から、個性的で面白い人だとは思っていて憧れていた。
でも、今は違う。
憧れだけではなくて、彼を支えたい。
赤羽の抱える闇>>@38について、ちあは全てを知っている訳ではないけれど、諸刃の剣のような彼を優しく癒したい。]

赤羽先輩…。
ずっと一緒にいたいです。

[潤んだ瞳で赤羽を見上げ、伝えた。
それは、まるで赤羽の心の声>>@65が聞こえているかのような言葉だった。
そして徐々に赤羽に顔を近付け、目を閉じ赤羽へ唇を寄せた。]*
(157) 2020/12/01(Tue) 12:33:23

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 止められないまま、ただ、
溢れて、こぼれて、また、
捲し立てるようにして伝えた言葉。
冷静になってあとから思い返せばきっと

なんて重いこと言ってんだ、とか
めんどくさいやつだな、とか
俺ほんとカッコ悪いな、とか

いろいろ思うことはあるんだろうけれど
今はただ、伝えることが大事で
いままであんまり言葉にせず、
ずっと逃げて、生きてきた分が
まとまって押し寄せたみたいに口から出た。

光に照らされて見えた雨宮の顔が、
また、少し歪んだのが見えた。]

 
(@69) 2020/12/01(Tue) 12:50:04

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 小さく聞こえた言葉には、
否定も、肯定もしない。

泣いてる?笑おうとしてる?
それは、なんで?
とかまた湧き上がる感情を抑えて、
唇を結んで、もう一度、開いて。

ゆっくり告げられたW言いたかったことWに
喉奥から迫り上がるなにかをまた、抑えた。

一歩、近づいた距離。
なのに、どうしてこんなに遠いんだろう。

聞くべきだと思った。
聞かなければいけないと思った。
それがなんだったとしても、受け止めなければ
いけないと覚悟していた。
鼻からゆっくりと空気を吸い込む。]

 
(@70) 2020/12/01(Tue) 12:50:20

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ───そっか。



 
(@71) 2020/12/01(Tue) 12:50:35

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ うん、うん、と2度頷いた。
きっと喜ぶべきことだ。
そこに立つのは自分ではないと思う。
特別になりたいと願ったところで
自分では、そこには───

一度下を見て、また顔をあげる。]



   教えてくれてありがとう。
   それと、ほんと、ごめん。


[ 下手くそな笑みを向けて、
それから、ふうーーと息を吐いた。]


   なんかいろいろいったけど、
   ちゃんと、応援するし、
   遊びはやめてさ。
   俺のこと、気持ち悪くないなら、
   これからも友達でいてよ。


[ そういって手を差し出す。
これ以上、聞きたくはなかったから線を引いた。

彼が手をとってくれるのなら、握手をしよう。]
 
(@72) 2020/12/01(Tue) 12:51:35

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ へら、と笑いかけて、それからやっと、
「体調は?もう大丈夫?」と尋ねるのだ。

恋と呼ぶのだろうか、この気持ちを。
こんなどす黒くて、苦くて、痛い気持ちを。

犬に噛まれたと思って、とか
あのキスを忘れてもらうために
誤魔化す言葉も考えたけれど、
口にするのはやめた。
あれがきっかけで嫌悪感を感じて、
彼が自分の思いに気づいたのだとしても、
最悪だと、思われていたとしても。
後悔、していたけれど、それでも、
あのキスを、なかったことには
したくないと思ったから。]

 
(@73) 2020/12/01(Tue) 12:52:12

【人】 受験生 雨宮 健斗


[結ばれた唇が、また開くのが見えた。
 すう、と息を吸い込むのもわかって、
 吸った息の割に短い言葉が
 返ってくるのを聞いていた。

 一度落ちた視線が、また上がる。

 謝罪と、礼を伝える矢川の顔から
 視線は逸らせずにいた。

 今どんな顔をしているか、
 わかっているのだろうか。
 応援する、なんて言う彼は、
 もしかして笑っているつもりなのだろうか。 ]
 
(158) 2020/12/01(Tue) 13:45:10

【人】 受験生 雨宮 健斗


[体調を気遣う言葉が聞こえる。
 ああほら、やっぱり。
 こんな下手くそな笑顔、記憶になかった。 ]


   (…あ、そうか。俺、大事なとこ…)


[どくん、と心臓が跳ね上がる。
 差し出された手を見つめて、
 届く距離まで足を進めた。

 何も言わずに差し出されたのはちゃんと右手で。
 ふ、と笑いが溢れて、それをそっと握り返した。 ]
 
(159) 2020/12/01(Tue) 13:47:17

【人】 受験生 雨宮 健斗


   なんでお前がそんな顔、してんだよ。


[さっきと同じ言葉を繰り返す。 ]


   泣きたいのはこっちだよ。
   …まじサイアクだ。


[握った手に力を入れて、ぐいと引き寄せた。
 腹の立つことに、ちょっと背のびをしないと
 届かない。



 少しだけ、かさかさした唇に
 そっと己のそれを重ねて。     ]
 

 
(160) 2020/12/01(Tue) 13:50:05

【人】 受験生 雨宮 健斗


[確認の為に、と言った近藤>>2:117が、
 ちらりとよぎった気がした。   ]


   …あーもう。

   キスって、こんな、緊張したっけ。
   近藤に、笑われる。


[顔を伏せて、呟いた言葉は、
 今度こそ届いているといいなと思う。  ]
 
(161) 2020/12/01(Tue) 13:50:56

【見】 3-A 矢川 誠壱

  ───林間学校の帰り


   なんか……ごめん……近藤さん……


[ それは色々あった林間学校も
なんだかんだで無事終わりを迎え、
帰りのバスへ乗り込もうというときだったか。
声をかけてくれた後輩と、
しばし話したあと、差し出された紙袋。
「なにこれ?」と尋ねると中身は
リップクリームだという。
なんでまた、とぱちくり目を瞬かせれば

「かさついていたので」

とはっきり言われれば固まりもするものだ。

言葉に詰まって、視線が下がって、
冒頭のセリフが落とされたのである。
なんだか居た堪れない気持ちもありつつ
いろいろやってしまったことも
思い起こされつつ、顔を両手で覆えば、
短く「うぅ、」と唸った。]

 
(@74) 2020/12/01(Tue) 15:12:44

【見】 3-A 矢川 誠壱

[ いや、うん、あっけらかんとしてて
とてもいいと思う。
あんなこと、頼まれたからとはいえ
してしまったあとだったから、
むしろ気遣いさえ示してくれる彼女に
悪気は全くないのはわかっているし
感謝して受け取るべきなのだけれど。

居た堪れない気持ちは察して欲しい。

傷ついてはいない。
断じて傷ついてはいない。

技能に自信はなかったとは言え、
なけなしのプライドがべきべきに
へし折れたとかそんなこと思ってない。]


    あ  りがとう…もらっとくよ…


[ どうにか顔を上げて受け取れば、
ぺこりと頭を下げた。

それからしばらくの間、リップクリームを
きちんと塗るようになる。
バンドメンバーに「なんで急に美に目覚めた?」
と聞かれたけれど答えることはなかった。
絶対に。]**
 
(@75) 2020/12/01(Tue) 15:13:19

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ そんな顔って、どんな顔だよ。

俺は普通にしてるはずだ。
ちゃんと、友達の顔をして、
特別になれなくたって、
友達でいられるならいいって。
この感情に名前をつけられないのは
どうしてか、なんて考えたくない。

笑ってるだろ、ちゃんと。
差し出した手を取られたら、
自分の中で引いた線をもう一度なぞって。

カッとなって、なんにもうまく
整理できないままここにきてしまったから。

ちゃんと、見直そうって、
もういっかい、向き合おうって思ってた。

もう一度繰り返された「サイアク」に
ずく、と疼くように痛んだ胸をおさえて。
口角を引き上げて、謝ろうって、

そう、思ったのに。]
 
(@76) 2020/12/01(Tue) 17:02:57

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ───え、?


[ 唇に触れた、何か。
それはもちろん自分の指じゃない。
だって、いま、雨宮の体が、
すぐ近くにあって。

言われた言葉が右耳から左耳、
抜けて、理解が遅れる。

キス、した、うん、いま、

なんで、と問うよりも早く、
ぽそ、と落とされた言葉は、
静かな廊下の中に響くことはなく。
きっと、自分にだけ聞こえる声。
そっと、降りてきた。]

 
(@77) 2020/12/01(Tue) 17:03:16

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ ぎゅ、と心臓が掴まれたように痛い。
ぐわ、と押し寄せる何かが腹奥から、
脊椎を通って、迫り上がる。
顔がぶわぁ、と紅潮するのがわかった。]




    ま、って
  雨宮、   もっかい言って。



[ 握った手が震える。
声も少し、震えてしまった。

彼がもう一度言ってくれるのならば、
W好きWが聞こえたその瞬間、
背を折り、下から掬い上げるようにして
その唇を塞いでしまおう。]

 
(@78) 2020/12/01(Tue) 17:03:43

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ───…


[ いますぐ、認めていいだろうか。
この苦い思いも全て、恋だと。
わからないけれど、名付けても。]
 
(@79) 2020/12/01(Tue) 17:04:25

【人】 受験生 雨宮 健斗


[あーあ。
 やってしまった。
 おまけに言ってしまった。


 一瞬触れて離れた唇。

 初心な中学生でもあるまいし、と思うけれど、
 まるで初めてのキスのあとみたいに顔が熱くて、
 とてもじゃないけど顔なんて上げられなかった。
 同じように紅潮した顔が>>@78
 すぐそこにあったと知っていたとしても。

 図体のデカい男二人して、震えているのは
 どちらの手だったか。
 俯いたままの耳に届く矢川の声は、
 やっぱり震えていた。      ]
 
(162) 2020/12/01(Tue) 18:19:44

【人】 受験生 雨宮 健斗

 
   …馬鹿じゃねぇの。
   言えるか何回も。


[つい、と顔を背けて。
 けど、とぽつり付け足す。 ]


   …友達で、男だし。
   積み上げたの、壊れるのが
   怖いんだよ俺。

   理由がわかんないまま
   あんま寝られなかったり
   食えなかったりしてて。
   手は死んでるし、ピアノは弾けないし。
   ───だけどさっき、わかって。  
 
 
(163) 2020/12/01(Tue) 18:22:12

【人】 受験生 雨宮 健斗




   ずっと。

   好きだったんだな。


 
(164) 2020/12/01(Tue) 18:22:38

【人】 受験生 雨宮 健斗


[しょうがないから繰り返してやったのに、
 最後まで言えなかった。

 長い身体を折るようにした矢川が、
 俯いたままの唇を掬い上げて塞いだりするから。


 ──聞こえた言葉に、ふ、と息が漏れて。
 笑ったはずなのに視界が滲んだ。   ]*
 
(165) 2020/12/01(Tue) 18:23:28

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  うん、そうだね。
  そういう話はしていないと思うよ。

  なら、私達はどういう関係なのかなぁって。

  
[ 友達?
  多分一番それが正解に違いんだろうね。
  そんな会話の合間にも、
  彼女がこちらのお願いを聞いてくれたなら。
  微かな衣擦れと共に。
  絵里香ちゃんの肌が露わになる。

  普段なら扇状的な光景。
  思わず邪な事を考えてしまうけれど。
  今は薄らと腫れた痕への怒りが勝った。 ]
   
(166) 2020/12/01(Tue) 19:45:54

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  ネックレス綺麗だね。
  絵里香ちゃんアクセサリーつけてたっけ。


[ 尋ねながらも、視線は彼女の胸元へ。
  身体が跳ねるのが伝われば、
  ちょっぴり嬉しくなってしまって。
  当初の予定より念入りに、口付けを落として行く。 ]


  本当?
  ふふ、嬉しいな。


[ 私じゃなかったら。>>142
  単純な私はその言葉に顔を上げると、
  えへへと緩く微笑んだ後。
  今度は首を傾げて、
  招かれるまま、彼女の胸元へ移動する。 ]
 
(167) 2020/12/01(Tue) 19:46:21

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  …… 絵里香ちゃんはね
  いつだって私が欲しいものをくれるね。


[ それから、胸元に目を落とすと、
  少し眩しそうな目で、貴女を見る。

  
目もとっても綺麗だね。>>0:27

  それは言葉だったり、物だったり。
  形は様々だけれど。 ]


  私も、そうなれたら、いいなぁ。


[ 彼女との関係。>>132>>-315
  それを表す言葉を、私はまだ持たないけれど。
  望むのなら、           
 形

  互いの欠けた部分を補い、重なり合うものだといい。 ]
 
(168) 2020/12/01(Tue) 19:46:34

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  ネックレスありがとう。
  大切にするね。


[ 蕩けるような顔で微笑めば
  どちらのか定かではないバニラの香りの中、
  貴女と私のネックレスが、煌めいた。 ]**
  
(169) 2020/12/01(Tue) 19:46:38

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

……どういう関係が良いのかな?
わたしは、特別な友達なのかなと思ってた。


[きっと。恋人とか、そういう関係として名前がつくのが良いのかな、と思う。
一般的に、友達同士はキスしない。
キス友、セフレ、そんな関係だってあるけれど、そういうことだけを求めてる関係じゃ無い。
なら、恋をしているのか?
そう言われると困ってしまう。
これは恋なのか?
大好き、それだけでは足りないの?
そう自問しても答えは出ない。
けれど、それなら自分にできることをしようと思う。
彼女はどんな関係を求めているのか聞いたり。
彼女にしたいことを、私がするのだ。]
(170) 2020/12/01(Tue) 20:26:47

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

そうかな。
でも。ネックレスも汐里ちゃんと一緒に着けたくて調べたんだよ。
わたし、汐里ちゃんとずっと仲良しでいたいんだもん。


[いつだって欲しいものをくれる?>>168
わたしは思ったことを言って、やりたい事をしているだけだ。
それが彼女にとってそうだというのなら、きっと私たちは相性が良いのだと思う。
だって、彼女といるとわたしも楽しい。
とても嬉しい気持ちになるし、離れるのはきっと今までで一番寂しくなる。
だから、親の転勤について行かなくて良いように、この町で仕事を探して行こうと思ってるくらいには。

そんな事を思い、考えを巡らせる。
ちくん、と胸が痛んだ気がして、パチリと目を瞬かせた。

別れる日のことなんて、考えたく無いなあって。]


ネックレス、大事にするのは嬉しいけど。


[彼女の手をそっと取る。
そして、わたしの胸の膨らみにそっと添えた。
下着越しの膨らみから、とくん、とくん、命の音は伝わったかな?]
(171) 2020/12/01(Tue) 20:27:11

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 好きな人だと認めてしまえば、
あとは早かった。
すとん。と心に落ちた気持ちは、
しっかり恋という枠に嵌まった。

名付けるのがきっと怖かった。
だから、誤魔化していたのかもしれない。
雨宮が言ってくれたからこそ、
ちゃんと、向き合えた、なんて
カッコ悪くて言わないけど。

あれから、バーベキューに参加するのは
できなかったけれど、キャンプファイヤーには
こっそり隅の方で参加していただろう。
ゆらゆら燃える火を見つめていた。]

 
(@80) 2020/12/01(Tue) 20:38:11

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ いつから、だとか
なんで、だとか
きっかけ、だとか

そんなものは覚えていなくて。
ただなんとなく。ただひたすらに。
特別な人だったからだと思う。

ただの友達の枠組みに入りたくない、
そんな気持ちはずっとあったのに、
それを恋だと決めつけるのは嫌だった。
もっとずっと深い気持ちだと思ってた。
だけど、蓋を開けてみればそこにあるのは
どす黒い独占欲にまみれた靄で。
苦くて、痛くて、知りたくなかったと、
こんなもの、晒したくなかったと思ったのに。

それでも、掬い上げてくれたから。]

 
(@81) 2020/12/01(Tue) 20:38:23

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ────おはよ、



[ 朝。
アラームの音に微睡から少しずつ、
すこしずつ、意識がはっきりしていく中。
まず目に入るのがW恋人Wである幸せは、
こんなにも甘やかで、温かいのかと
頬がだらしなく緩んだ。

認めて、自覚すればあとはあっという間。
好きだなあ、と仕草ひとつ、
表情一つを見るたびに思うのだ。]



    今何時?



[ そう尋ねてあくびを一つ。
ふ、と目線を遣って、ちょいちょい、と
手招きをすれば少しこちらに
顔を寄せてくれるだろうか。
寄せてくれないならば、仕方ない。
ぐい、と布団から乗り出して、キスを一つ。]
(@82) 2020/12/01(Tue) 20:39:01

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 悪戯した子供みたいな笑みを浮かべ、
目を逸らして、伸びをする。

さあ、林間学校も終わりだ。]


   掃除して、朝飯食って、帰るんだっけ?


[ 日程を確認して、またひとつ、
あくびを噛み殺した。]*
 
(@83) 2020/12/01(Tue) 20:39:25

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里



  それって ……


[ 答える代わりに、そっと手を離し、
  一度扉の方へ近寄れば。
  カチャン、鍵のかかる音が、
  放課後の無人の教室内に響いた。

  ─── とくん。


  外から聞こえる生徒達が部活動する声。
  不思議と遠くに聞こえたなら。
  窓から差込める夕陽だけが理由ではない色。
  ほんのり頬に乗せながら、私は貴女を見詰めて。


  ─── とくん、とくん。 ]

 
  
(172) 2020/12/01(Tue) 21:08:19

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 再び私の手を、貴女の膨らみに。
  貴女の手を、私の膨らみに添えて。

  顔を見合わせて。
  そのまま、どちらともなく唇を合わせれば。

  とくん、とくん、とくん。
  二つの鼓動は溶けて、混ざり合い。 ]
  
(173) 2020/12/01(Tue) 21:08:25

【人】 【人】とっても可愛い 裏生徒会長 シオン

[好きな人になんとなく好きな人がいるのだと気付いていたのはいつからだっただろうか。君があの子を見る時、私が君に対して向けているような顔をしているような気がしたから……。

私の勘違いかな?そんなことはないって笑いながら言ってくれるかもしれない。けど実際に言葉にして言われたら、それが逃れようのない事実として襲い掛かってくるようでーーーーーーだから私は問いかける事が出来なかった。]

大丈夫………例え今はそういう対象でなくとも
いつか、きっと……きっと……

[お風呂場のあたりで騒ぎがあったと聞いた時。予感は確信に変わった。あなたはきっと私が困った時にも助けてくれるだろうけど、私の為にもあんなに怒ってくれるだろうか、なんて

ああ、本当に塩らしくて、いじらしくて…]

もっと早く会いたかったなぁ…

[出会いの早さが全てではないと思う。積み上げて来た関係が、想いが、交わしてきた言葉があると思う。ただその時間が平等に与ええられてない事がなんだかとても悔しくて悲しくて、ちょっとだけ涙を流したりしたかもしれない]* *
(174) 2020/12/01(Tue) 21:44:53

【人】 受験生 雨宮 健斗

  
 それから。 
  


[久しぶりに、腹が減ったな、と感じた。
 けれど残念ながらというか当たり前というか、
 バーベキューは終わっていて。

 どこからか知らないけれど、己が倒れた、
 と言う情報はある程度伝わっていたようで、
 何人かには気遣う言葉をかけられただろう。

 その都度、さんきゅ、大丈夫、と返しながら、
 赤羽にバレたらまずいな、と苦笑いして。  ]
 
(175) 2020/12/01(Tue) 21:52:44

【人】 受験生 雨宮 健斗


[隅の方に座って、おにぎりを齧る。

 入江のカッターで抜かれた、海苔の
 猫だかうさぎだかが>>2:109
 キャンプファイヤーの炎にゆらり
 照らされて、オレンジ色に染まっていた。
 
 カバンに入れっぱなしだったから、
 冷えてちょっと形が歪になったそれは、
 佐藤の神のスピードで握られたおにぎり>>2:@6
 と同じくらい、美味かった。  ]*
 
(176) 2020/12/01(Tue) 21:54:12

【人】 【人】とっても可愛い 裏生徒会長 シオン

[少しだけ涙を流した後、ふと気づく
こんなにも誰かのことを考えて、胸が苦しくなっているのに
それと同じくらいにどこか満たされていたことに

ああ、そっか

私、きちんと伝えられたから……

友達が欲しかった。ずっとずっとほしくて仕方がなかった。クラスのみんなが楽しそうにしてたから、病弱だったシオンにとっては憧れがあった。誰かと一緒に、お菓子パーティをしたり、トランプをしたり、宇宙猫の話しをしたり、恋バナしてみたり……

そんな風に考えて、悲しい気持ちも無くなったわけではないし
それも私の一部ではあるのだけど
同じくらいの温かい気持ちと、素敵な時間の思い出を胸に抱いて]

まだ私は諦めてないから、ーーーー先輩が本気を出したらどうなるか 覚悟していたまえよ?

[なんて、ちょっとだけ強がったセリフを私自身に言い聞かせてみた]* *
(177) 2020/12/01(Tue) 22:03:23

【人】 受験生 雨宮 健斗


[I love you を月が綺麗ですねとでも
 しておきなさい、と言った文豪の気持ちは、
 わかるはずもないのに、
 おっさんやっぱやるな、なんて
 頷けるような気がした。

 我君ヲ愛ス、なんて。

 そんな言葉で括れないものが、
 世の中には嫌と言うほど溢れてる。


 深淵でもがきもせずただ沈んでいた己に、
 伸ばされた手があったこと。

 人より少し大きな手に掬い上げられながら、
 暗闇から光が見えたような気がしていた。



 ───あれは、きっと今日みたいな綺麗な月。  ]
 
 
(178) 2020/12/01(Tue) 22:49:28

【人】 受験生 雨宮 健斗


[さて。
 なんやかんやで向かい合ってしまえば、
 この同室というのはなかなかどうして
 困ったもので。

 ───なんて思っていたけれど、
 窓の外に今度こそ本当に張り付いた
 軍曹(体長約20センチ)と目が合ってしまって、
 それどころじゃなくなって、布団を頭から被って、


 …いつのまにか、眠っていた。


 こんなに、ゆっくり眠ったのは、
 随分と久しぶりだった。   ]
 
(179) 2020/12/01(Tue) 22:51:37

【人】 受験生 雨宮 健斗


[目が覚めたら、ベッドから足がはみ出して
 狭そうに寝ている男がいて。

 昨日の朝を思い出して、苦笑混じりのため息を
 吐きながら、アラームを鳴らし続けた。

 ───そりゃまぁ見事に起きないもんで。
 しまいには上に飛び乗って起こしてやろうか、
 と一瞬過ぎったけれど、以前言葉を交わした
 バンドメンバーの話を思い出して踏み止まる。


 代わりにそっ、と前髪に手を差し入れて。
 近くで見る唇は、やっぱりカサついていて、
 親指で撫でた。

 ちょっと悩んで、またままごとのような、
 かすめるだけのキスをひとつ、落とそうか。 ]
 
(180) 2020/12/01(Tue) 22:54:30

【人】 受験生 雨宮 健斗


[遅刻魔の意識がようやくはっきりしたころには
 すっかり日が登る。
 遅すぎる今、何時、には、
 しかめ面で起床時刻ぎりぎりアウトだよ、
 と返す。

 慌てる様子もなく欠伸をする様子に呆れて、
 文句を言おうとしたらつられて欠伸が出た。

 手招きをしているその頬は緩んでいて、
 ドキリとしたことを恥じて隠すように
 ふいと顔を背けたら、布団から身を乗り出して、
 ───キスが降る。   ]


   朝から何やってんだ。


[と睨んだ顔はきっと、
 赤かったと思う。    ]
 
(181) 2020/12/01(Tue) 22:56:36

【人】 受験生 雨宮 健斗


   あー!そうだ。
   肩、ちょっと痣になってるんだけど。
   あと頸動脈キメられたの根に持ってるので、
   掃除はよろしく。


[誤魔化すように言って、箒を押し付けた。
 林間学校は、終わろうとしていた。   ]**
 
(182) 2020/12/01(Tue) 22:58:04

【見】 3-A 矢川 誠壱


 
[ ギリギリアウトはセーフである。(?)

いつもは思いっきりアウトなのだから
ギリギリアウトはセーフなのである。

などとしょうもない持論を展開して
いる暇はない。バスに乗り遅れて、
ここに取り残されるのは
流石に己とて本意ではないのだ。

キスをしたら存外可愛らしい反応が
返ってくるものだから気分は上々。
掃除するかあ、と呟きながら起き上がる。
いや、その前にまず着替えて…
などと回らない頭を回してみると、
声が大きく上がるから動きを止めた。

ぐい、と押し付けられた箒を
成り行きで受け取る。

きょとん、としてそれから眉尻を
下げて、くつくつ笑ってしまった。
笑い事ではないのだから、怒られて
しまうかもしれないのだけれど。]

 
(@84) 2020/12/02(Wed) 8:47:24

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ごめん、
   次から気をつける



[ と謝って、まずはそう、着替えよう。
それから掃除を始める。
「朝飯終わるかもしんないから食ってきていいよ」
と雨宮には伝えるけれど、行っただろうか。
部屋を綺麗にして荷物をまとめれば、
遅ればせながら朝食会場へ向かっただろう。

ばたばたしつつもなんとかバスに乗り込めば、
あとは学校へと帰るだけだ。

小さな振動に揺られながら思い出す。
鞄の外ポケットに入った雪の結晶。
そういえば、雪の結晶って、
幸運のモチーフになるんだっけ。

そっと取り出して見つめる。
ほんとに、幸せを持ってくるなんてな。
ふ、と頬を緩めてもう一度仕舞った。

これをくれた彼女の上にも願わくば
どんな形であれ、幸せが注ぎますように。]*
(@85) 2020/12/02(Wed) 8:47:42

【見】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

 ―― キャンプファイヤー ――

[ キャンプファイヤーは煌々と明るく
  周りを照らし
  少し離れた暗がりのベンチに僕らはいた

  音楽やざわめきに
  かき消されそうな声を届けるために
  少し近づいた距離を
  照れくささにうさぎの話なんかする僕を

  ちあは袖を引っ張って、更に引き寄せた


  「ずっと一緒にいたいです」>>157

  
  僕が思ってることを
  同じように考えてくれてるちあに
  今まで感じたことのない嬉しさが込み上げて

  潤んだ瞳で見上げるちあを
  抱きしめたくなれば
  ぐっと拳を握る ]
  
(@86) 2020/12/02(Wed) 12:19:57

【見】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
[ 次の瞬間、寄せられた唇に
  一瞬自分の唇を重ねれば
  そのままぎゅっと強く抱きしめる
  真っ赤な顔をちあに見られただろうか ]


  だめだ……ブレーキが効かなくなる……*
  
  
(@87) 2020/12/02(Wed) 12:24:13

【人】 受験生 雨宮 健斗


[少し思案したけれど、赤くなってしまったことが
 癪で先に朝食会場に向かった。

 誰か知った顔がいたら挨拶をして、
 言葉を交わして。
 昨日と変わらず豪華な朝食を、
 昨日よりは沢山食べた。

 
 帰りのバスの座席は、行き道と同じだったか、
 それともランダムだったのか。

 もし同じだったのなら隣には異色の瞳が
 見えたかもしれない。
 もう、己の上着が必要無さそうな様子が
 そこに見て取れれば、お疲れ、と
 手を上げて、笑みを浮かべただろう。  ]
 
(183) 2020/12/02(Wed) 16:36:50

【人】 受験生 雨宮 健斗


[色々あった山が背中に小さくなっていく。

 来た時と同じように、よーいお茶が
 膝の上で暖かい。

 左手に持ち直して、右手でキャップをまわす。

 ──ぱきゃ、と、久しぶりに一度で音が鳴った。 ]**
 
(184) 2020/12/02(Wed) 16:37:38

【人】 受験生 雨宮 健斗

  
なんやかんやで自宅の話
  


[玄関を開ければすぐにぱたぱたと
 駆けてくるスリッパの音。
 荷物をどさりと落として、ただいま、と告げた。

 18の息子に向けるには少々、いや大分甘い顔で、
 不安げに笑って、どうだった、と尋ねる母親に、
 うん、と頷いた。      ]


   ──楽しかったよ。


[そう、とまた笑った母親の視線が一瞬
 手元に落ちたのがわかって。   ]


   カレー、作った。
   おにぎりも。
   …料理って、大変だな。


[母親の目が落ちそうなくらいまん丸になった。 ]
 
(185) 2020/12/02(Wed) 18:06:04

【人】 受験生 雨宮 健斗


   ──やっぱ、卒業したら、
   家出ようと思う。
   ま、大学、受かったらだけど。


[眉を下げて笑ったら、母親の口が、だって、と
 言いたげに動くから、    ]


   …母さん。
   色々心配かけてごめんな。


[と遮った。
 まん丸な瞳が緩んだのが見えたから、
 やば、と思って、   ]


   受かんなかったら、父さんに
   ひとつよろしくって言っといて。


[と片手を上げて、自室へ階段を足早に。 ]
 
(186) 2020/12/02(Wed) 18:09:41

【人】 受験生 雨宮 健斗


[はぁ、と息を吐いて、ベッドに腰掛ける。
 ようやく落ち着いて、煙草に火をつけた。

 あ、と思い出してポケットと鞄から
 旅の相方を取り出して、窓辺にそっと。

 
 追いかけてきた母親がそれを見て、
 可愛い折り鶴、誰に貰ったの?と
 しつこかったのは、想定外の話。  ]**
 
(187) 2020/12/02(Wed) 18:10:59

【人】 テニス部 ちあ

ーキャンプファイアー:赤羽とー

[啄ばむようなキスをした。>>@87
そのまま、強く抱きすくめられる。これは、自身の鼓動だろうか、赤羽の鼓動だろうか。]

今は、誰も見てません…。
ブレーキ、しなくて…、いいんですよ…。

[小さい子をあやすように、回した手で、赤羽の背中をポンポンと叩く。
赤羽の髪がちあの顔をくすぐり、より一層愛おしくなった。

そんな二人を見守るように、うさぎのぬいぐるみが揺れた。

二人一緒に、これからも歩いていけたら。]*
(188) 2020/12/02(Wed) 18:20:23

【人】 学生 五反田 健吾

─ それからの話 ─


[ 靴に足を入れて、しっかりと履いたなら立ち上がり後ろを振り返る。

 誰もいない、狭い部屋。

 寂しさを感じない訳でもないけれど。
 たまに来てくれる幼馴染が、馴染みの友達が、……他にもきっと、見知った人が。
 灰色の空気を彩ってくれるから。]


   ───行ってきます。


[ 誰にでもなく、言葉を呟いて。
 鞄を持ったのならドアノブを掴んだ。]
(189) 2020/12/02(Wed) 18:47:52

【人】 学生 五反田 健吾


[ 二年生も終わりに近かったもの、
 一年なんてきっとあっという間に
 過ぎ去ってしまう。

 クリスマスはどうしたか。
 年末は誰と過ごせたか。
 正月は初詣に行ったか。

 どんどんと過ぎ去る月でも、
 きっと、遠くではないどこかに幼馴染はいて。
 幼馴染のそばには、馴染みの友達がいて。]
(190) 2020/12/02(Wed) 18:48:26

【人】 学生 五反田 健吾


[ 愛はお互いを見つめ合うことではなく、

  ともに同じ方向を見つめることである。 ]>>21

 
(191) 2020/12/02(Wed) 18:49:46

【人】 学生 五反田 健吾

 

   ああ、……俺は。


[ きっと、
をしれたのだろう。**]
(192) 2020/12/02(Wed) 18:50:02

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里




         ─── それから。
             
 数年後

  
(193) 2020/12/02(Wed) 20:08:29

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ 人生において高校三年間が占める割合。
  それは、とても短くて。
  ましてやそれが二泊三日の林間学校となれば、
  まるで瞬きする程の時間。

  ─── それでもあの日の出来事は、
  今でも鮮やかに、思い出せた。 ]


  あ、もしもし、私だよ。今大丈夫?
  うん。リップクリームが無くなっちゃって。
  新しいのを選ぶの付き合って欲しいなぁって。


  ( ……長くて早い時の流れの中には。
    ほんの一瞬だけすれ違って。
    今は何処かで遠くて、
    その幸せを願うしかできない人達もいるけれど。 )
   
(194) 2020/12/02(Wed) 20:08:56

【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里


[ …… 当時の私は、>>0:55>>0:56
  変わらないものなんてないと思っていた。
  形あるものはいつか壊れるし、
  人の心も移ろいゆくものだから。

  嗚呼、それでも。 ]


  待ち合わせ場所は、あのオムライス屋さんでどう?
  そうそう。
  オープン当初、私を置いて二人が行った所。
  うぅ、食べ物の恨みは怖いんだよ?  

  うん。今度また行こうよ、三人で。


[ きっと、大切なものは変わらず残るのだ。
  色を失い、形を変えて。
  何十、何百の時を刻んでも。 ]


       ( それでも、大切な人達の幸せは。
         私自身の手で紡ぎたいと願うんだ。
         それも、叶う事ならば。 )


(195) 2020/12/02(Wed) 20:09:17

【人】 “君の隣で” 日下部 汐里



  それじゃあ、またね。


[ 柔らかく微笑み、携帯端末を仕舞い込めば、
  両手に向かって、はぁと白い息を吐く。
  その拍子に胸元で、
  年季の入ったハートのネックレスが静かに揺れた。 ]**
 
(196) 2020/12/02(Wed) 20:09:54

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ 恋とは難儀なものである。


結ばれたとて、そこがゴールではない。
ひとつのチェックポイントになるだけで
そこからまたひとつ、またひとつ、
何かと起こるいろんな出来事の中で、
ときにぶつかったり、一緒に乗り越えたり、
そんな日々を過ごしていく。
今まで知らなかったいろんな感情に
名前をつけて、それをぶつけたり、
ぶつけられたりして、ときには
言い合いになって、眠れない夜もある。
暖かさに、安らぐ昼の微睡もあれば、
愛しさに、胸が締め付けられる朝もある。

それが恋であり、愛であると知った。]

 
(@88) 2020/12/02(Wed) 20:50:53

【見】   矢川 誠壱



[ あのとき、ひとりの後輩に
言われたことがきっかけで
やっと知ることのできた感情。
あのとき彼女が知り得たことと、
その先の未来を己は知らない。

いつだか、ひとりの後輩と
自分たちは全く難儀な恋に
身を置いているな、と話したことがある。
あのとき彼女が選んだ答えを
己は聞かなかったし、今も知らない。

きっとこれからも知ることはないだろう。]

 
(@89) 2020/12/02(Wed) 20:52:12

【見】   矢川 誠壱




   すみませーん、


[ 呼びかけたカウンターの奥。
出てくる影はあっただろうか。

最近オープンしたというおはぎやさん。
思い出す。思い出してくださいね、と
言われたからじゃない。
忘れたこともなかったのだから。

だが、そこに見えた姿が
思い出した人と重なったなら、
少し驚いて、それから笑うだろう。

「ひさしぶり」
「最近どう?」
「あれからどうなった?」
「相変わらず難儀だよな」
「俺はさ、」

何一つ口にすることはない。]
 
(@90) 2020/12/02(Wed) 20:52:30

【見】   矢川 誠壱




   このきな粉のやつ、ふたつと
   こっちのあんこのやつも、ふたつで


[ そういって指した左手の薬指に
光る銀色のシンプルな輪っか。

語るつもりはない。
彼女には彼女の日々があって
俺には俺の日々があって

それはきっとどんな形であれ、
かけがえないもののはずだから。

比べることはない。
ここにいる彼女はきっと、幸せなのだろうから。

会計をするとき、首筋に光る
年季の入ったネックレスが目に入った。

目尻を下げて微笑み、お釣りを受け取る。]

 
(@91) 2020/12/02(Wed) 20:53:02

【見】   矢川 誠壱




    またきます


[ とひとこと残して、店を出る。
歩く足取りは軽かった。

自宅のドアを開く。
なかから聞こえた「おかえり」は
もう聞き慣れたものだけれど、
何度聞いたって嬉しいし、愛しい。]


    ただいま、おはぎ買ってきたよ


[ コーヒーを淹れて、おはぎを皿に出す。
春の陽気差し込む窓辺には、
小さな折り鶴と、雪の結晶が肩を並べて
穏やかな休日の昼を微睡んでいた。]**

 
(@92) 2020/12/02(Wed) 20:53:14

【人】 音楽教師 雨宮 健斗

  
 いつかの 
  



   おまえら!
   未成年が煙草なんか吸ってんじゃねぇ!
   没収だ没収!


[はー?先生ふざけんなよ返せよー、と笑う声に
 こちらもにやりと笑って凄む。  ]


   お?やんのか。
   お前らの卒業は俺次第だっつーのを
   忘れてんじゃねぇだろうな?ああ?


[なんの因果か林間学校。
 キャンプファイヤーの炎に揺らされて、
 少し離れたベンチで上がる紫煙を
 目敏く見つけた。

 ひょい、と没収したそれにこれ見よがしに
 火をつけて、深く吸い込む。

 わーまじかよ最悪、と言う声に笑いながら
 吐き出した白が、月に向かって登る。   ]
 
(197) 2020/12/02(Wed) 21:24:41

【人】 音楽教師 雨宮 健斗


[なんで全員必須なのか、なんとなくわかった気がする。
 希薄になっていく未来のために。
 そうならないための絆を。
 解けかけた糸があるならもう一度結んで。

 そんな願いが、きっと込められているのだ、
 と思う。


 会ったばかりの煙草臭いパーカーに吸わせた涙も、
 敷かれたレールから少し外れて出逢った恋にも
 同じ方向を向いた愛も、
 年季の入ったネックレスも

 思い出したら頭を抱えるような不器用な恋も、

 きっと全部まとめて、月は見ていた。  ]
 
(198) 2020/12/02(Wed) 21:26:29

【人】 音楽教師 雨宮 健斗


[───さぁ、明日。
 朝食ブッフェ食ったら帰ろう。

 首から下げた銀色が、キャンプファイヤーの
 炎で僅か煌めいた。



 ただいま、って言う相手はあの頃と変わって。
 
 図体のデカい二人にはちょっと不似合いな、
 折り鶴と雪の結晶がちょこんと佇む家に。


 深く吐き出した紫煙は、


 ───細く、白く、月に伸びた。   ]**
 
(199) 2020/12/02(Wed) 21:30:12

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

[私は高校卒業して、就職した。
この街に住むことに決めたんだ。
汐里ちゃんに一人暮らしの家を紹介して、合鍵を渡して、それからそれから。
何度も約束を重ねて、唇を重ねて、想いを重ねて、私は今日も生きている。

いろんなことを言う人もいる。
けれど、世の中にはいろんな色があるのだからと、私はいつも彼女と共にいた。
いつのまにか、思考の中心に彼女がいることに気づく。
馴染みの友達と、彼女と、沢山のひとたちと。
出会いも別れもあって生きてきた中で、また一つ約束をかわす。>>195>>196]


んー、でもね。
わたし、これから毎日汐里ちゃんのおはぎ、食べたいなあ。


[他のお料理はわたしが作るから、と笑う。
お揃いのものはネックレスだけじゃなくなっていた。
歯ブラシに、マグカップ。
キーホルダーに鍵にスリッパ、それから?
ほんのり頬を染めて、彼女の手を取ってその甲に口付ける。]
(200) 2020/12/02(Wed) 22:00:21

【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香

汐里ちゃん。
……きっとこの気持ちが、愛なのかな。
わたしね、ずっとずっと、汐里ちゃんと。


[その左手の薬指に、そっと指輪をはめよう。
おはぎを作る手だから、後でチェーンもプレゼントするんだ。
受け取ってくれたかな?
私の首元にも、昔からの三日月が揺れる。]
(201) 2020/12/02(Wed) 22:00:39

【見】 会社員 矢川 誠壱

  ──少し先の話



[ 教師になると言われた時は、
正直目が点になってしまった。
たしかに教員免許を取れる課程ではあるが…]


   雨宮が、先生…?


[ 頭をぐるりと巡らせて、想像する。
真面目な顔をして挨拶して、授業して
不真面目な生徒を叱って、諭して、嗜めて?

ほんとに?理科室でコーヒー淹れるわ
授業はサボるわ、タバコは吸うわ、の
あの雨宮が?]


    ふ、っく、くくく……


[ 眉根を寄せて、噴き出した。
そのまま静かに顔を伏せて肩を震わせる。
我慢できなくて笑っていたら怒られた。]

 
(@93) 2020/12/02(Wed) 22:11:19

【見】 会社員 矢川 誠壱




   いやだって、ふりようのお前がさ。
   要が聞いても笑うぞ、絶対。


[ そういってWふりよう仲間Wの
友人の名前を出せば、余計に笑えた。
ひとしきり笑ってしまった後、
ふう、と息を吐いて、微笑みかける。]



   でもまあ、雨宮は、向いてるよ。

   優しいし、人のいいとこ引き出したり
   伸ばしたり、上手いなあって思うし。

   あと、親身になってくれるし、
   …慕われる、先生になるよ、お前は。


[ そういって、くるり、視線を動かして
「でも」と落として、少し迷う。
続けるべきか、カッコ悪いしな、
でもまあ、今更かなあ、なんて。
んー…と詰まった後、またそちらを見つめ。]
(@94) 2020/12/02(Wed) 22:11:48

【見】 会社員 矢川 誠壱



   女子高生に囲まれて、きゃーきゃー
   言われてる未来が見える気がする。

   …それだけ、ちょっと癪だなって。


[ 羨ましいとかじゃない。
なんか、ムカつくなって。
いつだか、彼が己にいった言葉が
ふと過ぎったから、両手のひらで口元に
蓋をして、目を逸らす。
ふう、と息を吐くと、
「こんな気持ちだったの?」と
籠った声で小さく呟いた。
聞こえたかどうかは分からない。

ふ、と頬を緩めて、両手を下ろす。]

 
(@95) 2020/12/02(Wed) 22:12:08

【見】 会社員 矢川 誠壱



   牽制、しなきゃだな


[ と笑った。
どういう意味?と聞かれても
「なんでもない」と答えるだろう。

そうして、彼の着任のその日の朝。
呼び止めて、渡すのだ。
ちゃんとつけといてよ?と笑って、
こっそり買っておいた
銀色に輝く輪っかを。]**

 
(@96) 2020/12/02(Wed) 22:12:34

【人】 音楽教師 雨宮 健斗


   ──笑いすぎ。


[だから言いたくなかった、と、目の前で
 顔を伏せて笑い続ける彼をギロリと睨んで。

 友人の名前を出してまた笑いを増やされて。
 しぶしぶ口を開いたら、きっとさらに笑うくせに。]


   …もう笑われた。
   理科室に灰皿もうないですよ、だって。
   ──マジムカつくあいつ…

 
(202) 2020/12/02(Wed) 22:32:10

【人】 音楽教師 雨宮 健斗


[ひとしきり笑ったあとで褒められてもな、と
 また睨んで、残ったおはぎをぽいと口にした。

 そうして、口を掌で抑えながら
 ぼそりと告げられた言葉には、
 息を呑んで、ふ、と笑んで。  ]


   まぁーな。
   モテちゃうかな。


[にやりと笑ってやった。
 籠った小さな声には、ちらりと視線を流して、]


   …おっそ。気づくの。


[とそっぽむいてやるのだ。  ]
 
(203) 2020/12/02(Wed) 22:33:39

【人】 音楽教師 雨宮 健斗


[着任の日。
 珍しくスムーズに起きた彼から渡された、
 銀色に目を見張る。
 まじかよ、と言いながら、完全に赤くなった顔を
 誤魔化すように、そっと、唇を合わせた。


 せんせー、彼女いるんですかー?
 なんて、早速きゃっきゃする声に、  ]


   いまーす。
   わかったからとりあえずはやく座れ!


[と、相変わらずの言葉使いで、
 お世話になった校長室に呼び出されたと言えば、
 きっとまたお前は笑うんだろう。  ]**
 
(204) 2020/12/02(Wed) 22:36:32

【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵

−いつかの話

「どうしていつもは避ける6月に帰ってきたの?」
「僕が偶に雇われ教師になってるのは教えたよね?
その学校の文化祭があるらしいから、
なんとなく帰ってきちゃった。一緒に回ろう?」



  かの音楽教師は愛くるしい彼女を連れて、
  梅雨の文化祭に足を運んでいた。
  彼女の見たいもの、試したいものをとNOとは言わずに
  一緒に楽しみながら、体育館の催し物を見ることに。

                           ]

「バンドって、かっこいいわねぇ……」
「なぁに、好きなの?」
「好きとは言ってないでしょ?」
「年下にお熱になっちゃ嫌だよ?」
「ふふ、ヤキモチ屋さんね本当」
(205) 2020/12/02(Wed) 23:44:53

【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵



  双子のバンドをふたりで遠くから見ていると、
  グランドピアノが移動してきた。
  飛び入り参加らしいその生徒は、
  将来を有望されていた、青年のような気が。

  心に響く音色。
  隣にいる彼女も途中から食い入るように
  舞台を見つめている。
  別にピアノ弾きがどうなろうと、関係ない。
  演奏が終われば、彼女を連れて
  廊下ででも待ち伏せをしただろうか。

                       ]

「誰かお探しかな?」
「……」
「別に僕は何もしてないよ。一言だけ。
今日の演奏は、数年前にどこかで聞いたものより
格段によかったよ。自愛してあげるんだよ」
「な、っ………っるせぇよ、ばーか!!」
(206) 2020/12/02(Wed) 23:47:42

【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵




  感想を述べただけなのに、
  何故か罵られてしまった。
  彼は、彼女に満面の笑みを見せて、

  『あぁいうのが照れ隠しっていうんだよ』

  なんて、誰かを探して校舎の方へと
  戻っていく彼の背をふたりで見つめたはず。
  それから、偶に気にかけていたのは本当。
  わざわざ、林間学校へ彼の妹を投入したのは、
  仮教師の小さな心遣い。

  教師を目指して、その目標を達成したなんて
  彼が知ったら、人がどれだけ成長するのか、と
  観察対象になったかも。
  でもまぁ、仮教師も雇われることもなくなって、
  多分会うことは、ないだろうけれど。

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(207) 2020/12/02(Wed) 23:48:15