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【人】 渡りに船 ロメオ「…………は」 「いや、…………。」 伝達された情報は一介のソルジャーにも届く。 文面で簡単に告げられた文字列に、 自分の耳も相手の正気も疑ったのは無理もないと思いたい。 「い、や。だってあいつ、別に」 「悪くなくない?絶対おかしいだろ」 視線の先には自分よりも年下の、あの子の名前がある。 こんな馬鹿げた法の餌食になろうはずもないと思って、 「………………」 オレとつるんでたから?だとか。 「………あー」 「ボケが……」 (1) 2023/09/17(Sun) 22:09:37 |
【人】 渡りに船 ロメオ>>11 ヴィンセンツィオ 「アハハ。ま、働いてみたかったすね」 背丈ばかりは立派だけれど、それ以外は年相応、 もしくはそれよりも子供っぽいかだ。 ロメオから見る貴方は『オトナ』で、オレもこれからこうなれっかな、と初対面ながらに細やかな憧れを抱くような、そんな雰囲気を貴方に感じていた。 「あ、褒められた。あざす」 「オレを引き抜くなら高くつきますよ。 それかオレを惚れさせるか」 なんてね、と片手の指でハートを作って見せた。 緩く笑んで冗談めかして返すのには慣れていて、 どんな疑りにも慣れている。 ロメオがその意図に気付いているかどうかは分からないが。 なんにせよ、この答えは戯れのジョークだ。 「ありがとうございましたぁ。喜んで〜」 ゆる、と手を上げてあなたを見上げる。 そのままドアベルが鳴って貴方の姿が見えなくなれば、 またロメオは足を組んで椅子に寄り掛かり、 店の中の日向とパンの香りを吸い込んだ。 まだ穏やかな昼前の、束の間のやり取りだった。 (22) 2023/09/19(Tue) 9:54:21 |
ロメオは、「楽になりたくなったら」「言ってくださいね。いつでも」 (a13) 2023/09/19(Tue) 15:26:42 |
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