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【人】 厨房担当 マシロ良い人だよ。 私には勿体ないくらい……とか言うと怒られるかも。 同情でも、寄り添うだけでも、優しくするだけでもない ────私のために怒ってくれる人。 なんか、この人に巡り合うために 辛いこととか全部あったんだなって、思ってる。 [ えへ、と惚気るように笑い返した。 祝福のようにふんわりとわらう速崎に対し 宝物をこっそり見せる子どものように。 きっと彼がいなければ、逃げ続けた自分がいて。 ──自分を嫌いなまま生きてしまった未来もあって。 だから、この今は、桜のように貴重なものだ。 咲くのは当たり前ではないし、咲いても散ってしまう。 けれど散り際まで人の心に残る、色あせない花。 ] (512) 2023/03/17(Fri) 21:36:35 |
【人】 厨房担当 マシロところでさ、けいちゃん 実家って………… アイルランド? [ とはいえ友人に恋の話をする気恥ずかしさは拭えない。 揶揄うように、いつかの土産のことを持ち出して 「あはは、嘘だって、ごめんって!」などと笑いながら 二人は誕生日パーティの会場へ帰っていく。* ] (513) 2023/03/17(Fri) 21:36:39 |
【人】 厨房担当 マシロ ― 恋人様の言うことには ― [ 全く悪びれていない。やっぱりずるい男だ。>>497 いつも自分ばかり翻弄されている気がして、 なんとか仕返ししてやりたい、なんてじゃじゃ馬精神。 けれど、いつも彼には敵わない。 ] ……む。そういうものですか? なにせ初恋なので、恋愛初心者なんですよ。 だから教えてください、神田せんせー。 [ まあ、本人なんですけどね? 私が覚えた感情を貴方は既に知っていたかと思うと ……なんだか、胸がもやもやしちゃったりとか。 だからたくさん教えてください。 "私だから芽生えた初めてのこと"、全部。 ] (524) 2023/03/17(Fri) 22:09:30 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 恋愛は初心者マーク、生まれたてのぴよぴよひよこ。 しれっと断定された恋人の存在にも この会話を彼が始めた意図も気付かないまま。>>498 例え知ったとしてもきっと、「ばか」と顔を赤くして 彼を喜ばせるだけのような気もするけれど。 ] ………………どうぞ、お腹いっぱいになるまで。 お好きなだけ。 [ 白うさぎの長い耳。 注意深い客ではなくても、この耳は彼の声をよく拾う。 "好き"を明確に紡ぐ対象が自分だけになったこと。 他の店員には、料理の美味しさを熱っぽく語っても 決してその単語を用いないようにという変化くらい ……こいびとなんだから、気付いているんです、よ。 目を見てにっこりと微笑む貴方に。>>499 小さくそれだけ返して、ぷい、と横を向いた。 ] (525) 2023/03/17(Fri) 22:09:41 |
【人】 厨房担当 マシロ[ ペスカトーレの後なら尚更さっぱりしたデザートを、と そんな思いも込めてのキウイのゼリー。 夏にぴったりの味だが、ルビーレッドは生憎夏にはない。 暖かくなってきた頃に出回る貴重な品種だ。 桜と同じくらいの短さで、出荷が終わる。 ] わ、ご明察。塩とサイダーのゼリーです。 キウイとアイスが甘いので、 ゼリー本体を塩で調整したんですよ。 甘さを求めるなら、お値段は張っちゃいますねぇ…。 [ グリーンのキウイも、野菜と果物の中間のようで 個人的には好みの味ではあるのだけど。 ゴールドや、希少性の高いレッドに軍配が上がるのは さもありなんというところ。 ] (526) 2023/03/17(Fri) 22:09:53 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 小さく口を開いて、あむ、とハートを口に含んだ。 両手が調理器具で塞がっているから、という口実で 他の人に見られない一瞬を狙っての計画的犯行。 ] んむ、……おいしい。 やっぱりルビーレッドは別枠だなーって思いますよねぇ ……ふふ、どうです? 神田さんも。甘いのと、甘くない方なら どっちの方がすきですか? [ 赤い方なら、うさぎの目と同じいろ。 甘い方なら、二人しか知らない夜の味にもよく似ている。 いたずらに笑んで、首を傾げた。* ] (528) 2023/03/17(Fri) 22:11:10 |
【人】 厨房担当 マシロ ― おおかみとしろうさぎ ― [ その悪い狼って貴方のことですけど〜!? ……とは、少なくとも言うまい。この場では。 据え膳の皿に乗り、散々食らわせたお預けを律儀に守った お利口な狼さんでもありはするので。>>550 その反動か、うさぎが芽生えさせた欲動か。 ]"待て"を止めてからは本当に文字通り狼なわけだけれども それが、自分だから、なら嬉しいと思ってしまうあたり 恋とはどうしようもない感情である ……なるほど〜? つけこまれるのはその狼さん限定で大歓迎ですけど、 先生がそう言うなら、言わないようにしますね? [ 特別授業はまた閉店後に。 白うさぎもそろそろお腹が空いてくる時間帯。 ] (657) 2023/03/18(Sat) 18:08:47 |
【人】 厨房担当 マシロふふ。贅沢ですねぇ、神田さん。 私のご提供で良ければいくらでも。 これからも、お出ししますね。 [ 白うさぎは、美味しいルビーレッドにご機嫌だ。 イチゴも好き。甘いものが好き。 ──貴方の手ずから与えられる 甘 さが、好き。まるで小さな宝箱の中で輝くようなこの感情は どこまでも幸せで、私もつられるように 咲 った* ] (658) 2023/03/18(Sat) 18:08:51 |
【人】 厨房担当 マシロ ― さくら、さく ― [ アイルランドが実家では無かった速崎と作ったクッキーは きっと、真白も知らない"信じる気持ち"を>>4:+153 桜と藤の彩りと共に、叶える形になっただろう。 誰かを信じるのはとても難しいことで、 ──けれど信じたいから、人は一歩を踏み出すのだ。 甘いサワーを飲んで美澄の近くにいた真白も 瑞野の宣言には、ぱちぱち、と目を瞬かせた。>>491 名前を出されずとも妹は悟ってましたよお兄ちゃん…と そういう意味での無言の間合いではあり。 かつ、行く末を見守るために姿勢を伸ばした為でもある。 横でハラハラしているのが丸分かりの美澄には>>586 サワーを傾けるのを止め、ぽん、と肩を優しく叩く。 いつかの早退騒動で、瑞野が自分へしてくれたように ……大丈夫の気持ちを込めて。 ] (659) 2023/03/18(Sat) 18:08:58 |
【人】 厨房担当 マシロ……ほらね、瑞野さん"も" 手離せなくなったでしょ? [ ちいさな呟きは、桜の中に消えていく。 素知らぬ顔で過日、問い返して来た彼を思い返せば>>279 感慨深いような 同じ穴のうさぎであるような。 記者会見ごっこは幸せそうに頬を緩めて見守ろう。 特別ななんでもない日のパーティなんだから お写真撮影の独り占めも何にも言わないよ〜?>>588 寧ろ残したいものは写真に収めて貰うべきだと 私は殊更に、そう思っているので。 一目惚れだの猛アタックだのと惚気話が続き 瑞野が店長へ紡いだ、ささやかな過ぎ去った春のいろ。 ……そっちは普通に心配だ。店長、生きてる? ] (660) 2023/03/18(Sat) 18:09:03 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 暦上は、三月うさぎの三月は過ぎ去って。 桜と藤が同居する春、なんでもない日おめでとう。 そこかしこで賑やかな声が聞こえてくる。 昨年は訪れていなかった個々人の春風が吹いていて、 舞い散る桜の花びらさえも祝福みたいだ。 男同士の友情めいたじゃれ合いをのんびりと眺め。 二人、消えていく瑞野と高野の背へ 「お幸せに!!」と言葉を投げた後。 ] (661) 2023/03/18(Sat) 18:09:13 |
【人】 厨房担当 マシロこれ、サキサキコンビのクッキー第二弾です! 良かったらどうぞ。お裾分け。 ……あのね、ずっと言えなかったんですけど けいちゃんをお願いしますって言った日。 お願い通りきっと、けいちゃんを追い掛けて、 ひとりにしないでいてくれたんですよね。 ────ありがとうございました、葉月さん [ いつかの日に、元気が無かった貴方を笑わせようと 描いた変な顔のうさぎではないけれど。 私はきっと、貴方の心の穴を埋められないけれど。 だからこれはきっと、私のエゴで。 ] (663) 2023/03/18(Sat) 18:09:44 |
【人】 厨房担当 マシロ私、けいちゃんとあの一件で喧嘩みたいになってたんです ……でもこうやってまた、二人でクッキーを焼けました きっと、私が話し合おうって言うだけじゃ出来なくて 葉月さんがあの時けいちゃんを追い掛けてくれた。 その気持ちと勇気があったから、 けいちゃんも私に向き合ってくれたんだと思います。 だから、ずっとお礼、言いたかったんです ────……えへ。それだけなんですけど、ね。 [ 料理で笑顔にしたいと思う誰かは、貴方もだから これですこしでも笑ってくれればいいな、なんて気持ちと ずっと燻っていた、紡げなかったあの日への礼。 貴方に渡して、いつも来店する貴方を迎える時のように 変わらない笑みをにこりと向けた。* ] (664) 2023/03/18(Sat) 18:13:13 |
【人】 厨房担当 マシロ ― お花見の中で ― [ お酒は強くもなければ弱くもない、 多分一番多いような平均的なタイプだから、普段は飲まない。 けれど今日ばかりは浮ついた気分が促すままに サワーを飲んで、ご機嫌なまま歩いていたら。 ] ……? なんですか、夜綿さん? [ 勤怠上は定休日。つまり今日は店員ではない日。 自分を呼び止める彼へ、恋人としての呼び名で反応し>>710 そのまま緩やかに巻いた毛先を揺らして近付いた。 天然鈍感同士…… では断じて無いが。 まあちょっと? 少しだけ? 似てるところがあるって 認めなくもない栗栖くんと、 彼をきっちり射抜いた貝沢さん。微笑ましい二人だ。 ] (712) 2023/03/18(Sat) 21:36:50 |
【人】 厨房担当 マシロえへ……我ながら応援の仕方、下手でしたけど……! でも、貝沢さんと栗栖くんが幸せそうでなによりですよ。 わ〜っ、ぜひ! 貝沢さんからも聞きたいです。 今度一杯サービスするので、その時にで、も … [ 囁くように告げてくれる貝沢へ>>678 お酒よりは雰囲気の楽しさに酔ったような声音で返し。 ダブルデート。紅葉狩り。……つまり、女子トーク! と、貝沢と同じタイミングで楽しみを抱いたところで 傍らの彼が颯爽と言葉を拾い上げてくる。 噓でしょなんでそんな細かいニュアンス拾うんですか!? 言いました、好きって言いましたけど! ] (713) 2023/03/18(Sat) 21:36:55 |
【人】 厨房担当 マシロ…………おしえませーん。 ないしょです、ひーみーつ! [ 顔を覗き込まれたら、ぷいっと横へ背けて。 事前に貴方の惚気をするから聞きに来てくださいとか 言えるわけないんですけど、ばかばかばか! という万感の思いを込め、揶揄い半分の意地悪な彼の背を 弱い力でぺちんと叩いた。 それはそれとして。 紅葉狩りのダブルデートはとても楽しみにしているので 叶うならぜひ、四人で。* ] (714) 2023/03/18(Sat) 21:37:02 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 遠足なんて嫌いだった。 皆が親のお弁当を持ち寄って、自分はそうじゃなくて。 給食の時間も好きじゃなかった。 皆が話す家の出来事、全部を理解出来なくて。 いつも宙ぶらりんのまま。 私は私なのに、そこにいるのは"私"ではなくて良い。 ──飲み込んだご飯は、味がしなかった。 クラスメイトの会話が形を成さず騒音と化していく。 ぐらついたテーブルに壊れた器。 そんな、つまんないだけの無味の時間。 俗に言うところの、"普通"じゃない人生。 ] (785) 2023/03/18(Sat) 23:47:12 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 笑 って欲しいな、と思えた。その視線の先に映るのも 指先が熱を分けるのも 未来を一緒に歩む権利も 貴方の欲を向けられるのも 全部、私じゃなくて良いから。 それでも貴方に、わらってほしいな、と心から思ったの。 一人で生きて来れたなら、独りでも生きていけるから。 貴方が歩む人生のどこかで、例えばうさぎでも見た時に 不意に思い出して貰えるくらいになれれば僥倖だ。 独り占めしたいなんて我儘、言わない。 貴方の特別にしてなんて贅沢、言えない。 ────……トランプのスートの残りを覚えていたのも コーヒーの遅れに気付いていたのも うさぎじゃなくて、眠りネズミを作ったことも わたしの 欲 の発露だって、ほんとはとっくに気付いていたくせに。 ] (787) 2023/03/18(Sat) 23:47:24 |
【人】 厨房担当 マシロ[ いつだったか、友人と語った"恋とはなにか"。 ──────私にとって 恋 とは貴方だ。朝起きて、晴れた空の青さを報せたくなったり。 雨が降った時、なんとなく帰り道を心配したり。 「おはよう」を一番目に言える存在になりたくなって。 春 の眠気に一緒に負けたいな。夏 空を仰いで手を繋ぎたいな。秋 風の心地よさの中一緒に眠って。冬 の寒さの中、体温を分かち合う。同時に、私なんかじゃ駄目だろうなと、思ってた。 やさしさは時にひどく残酷で、期待を抱かせる。 ──あーあ。罪な人ですね、と道の小石を蹴りながら 溜息をついた日は果たして幾夜あったか。 ] (788) 2023/03/18(Sat) 23:47:40 |
【人】 厨房担当 マシロ[ ……なんてこともありましたが 人生って、中々どうして不可思議なもの。 恋した相手はとんでもない空腹の狼で。>>778 何を切欠に餅が黒焦げになるか分からないくらい、 愛情深いケダモノだった。 しかもおまけにその対象は自分である。 余談だが余談だがあの日真白は、聞き慣れない声音に ]「……えへ…?」と笑って誤魔化そうとしたが>>764 あえなく特別授業を受ける羽目になった。 翌日の自分、もしかしてやばいのでは、と気付き 美澄には「英語分かんないって〜〜!」と言いながら 彼の餅を刺激しないよう大人しいうさぎになったり (789) 2023/03/18(Sat) 23:47:58 |
【人】 厨房担当 マシロ― ハッピー・エバー・アフター ― [ あんなに嫌いだったなんでもない日は いつの間にか何より大切な"普通"の一幕になった。 諦められなかった母への期待を手離して、 諦めきれなかった貴方との恋を手に入れた。 世界は優しいようでやさしくない。 雪が解けて春になっても、また季節は巡っていく。 傷付く道も、時に眠れない夜もあるだろうけれど ──それもきっと貴方となら大丈夫。 私にとって、 恋 とは貴方だ。やがてきっと 愛 さえ貴方の形をしていく。 ] (807) 2023/03/19(Sun) 0:14:11 |
【人】 厨房担当 マシロ[ あの頃泣いていた時分はもういない。 傷も寂しさも過去も全部、 そうでなければ今の幸せを得られてはいないから。 貴方という 愛 に巡り合うためには 過去という 傷 が不可欠だっただけ ……なんて思えば、悪い人生じゃなかったな、って 思っちゃうんです …単純ですか? それくらい、貴方がだいすきってことなんですよ。 ] (808) 2023/03/19(Sun) 0:14:19 |
【人】 厨房担当 マシロ夜綿さん、 [ 甘いケーキをひと掬い。 貰った約束の印を肌身離さず身に付けている私は、 今日もすっかり貴方の色と混ざりきった、うさぎの姿。 ふわふわに巻いたマロンブラウンの髪。 ショートケーキのクリームみたいなフリルブラウス。 何気なく交わした約束よりは淡いけれど 藤棚をやわくしたパステルパープルのフレアスカート。 その時の私の左手には、印が増えていたのかな。 ──ともかく、私の傍に貴方がいる。 確かで、なにより大切なことは、それひとつ。 ] (809) 2023/03/19(Sun) 0:14:30 |
【人】 厨房担当 マシロ愛 ──ずっと 咲 っていてくださいね[ 願わくば、私の隣で。 三月うさぎの不思議なテーブルを囲みながら なんでもない日もそうではない日も "みいんな幸せに暮らしましたとさ!" ]** (810) 2023/03/19(Sun) 0:14:39 |
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