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人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

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【人】 XX タチバナ

[エスコートされたのもこんな風に食事をするのも
 "生まれて"初めてのことだった。
 椅子を引かれ、腰かける。
 彼と向かい合ったなら、照れたようにはにかんだ。]

  ちょっと緊張するか……も?

[透明なプラスチックを傾け、赤紫色の液体が流れる。
 丁寧な曲線を描くグラスが浅く満たされていった。
 小さな気泡と仄かに甘い匂いが広がる。

 差し出されたそれを受取ろうと手を伸ばしたが、
 私が得たのは別の物>>L17だった。]
(151) 2022/08/19(Fri) 0:26:16

【人】 XX タチバナ

[花が咲いたのはどの指だっただろう。
 彼が触れたことのない場所などないに等しいから
 いずれの指であってもサイズはぴったりだろう。]

  ……。

[一瞬、言葉を忘れた。
 初めて会った時のように何も返せなかった。
 ただまじまじと手元を見つめ、
 驚いた表情を隠さずに彼の方を向き直す。]

  …………いつ、作ったの?

[最初に出たのはそんな気の利かない言葉だった。
 実際、彼の傍を離れることはほどんどない。

 それなのに気づかなかった。隠されていた。
 彼に関して知らないことがあった。
 不満が炭酸の泡のように、ふつりと浮いて弾ける。

 けれど、それは心地よい刺激だった。
 足りないことがもどかしくて、新しい彼がXXしくて、
 何より彼が与えてくれたものすべてが嬉しかった。]
(152) 2022/08/19(Fri) 0:26:48

【人】 XX タチバナ


  ううん……っ、ううん、 いいの。
  これがいいの。これしかやだ。

[おもちゃみたいなんて言う彼に慌てて首を振った。
 指輪を嵌めた手を抱きしめ、胸元に仕舞う。
 押し当てた手の甲が布の向こうにある穴を感じた。]

  ……うれしい。すごくうれしい。
  ありがとう結。ずっと大切にする。

[このむねに広がる感情を、
 どうやったら言葉で伝えきれるだろう。
 口から出た言葉はありきたりな物ばかりで、
 音の不自由さにもどかしさを覚える。

 うっとりと手元を見つめた。
 細い何かを曲げて作ったのだろうか。
 それなのに指先に何かが引っかかる感じはなく、
 丁寧に作られたであろうことは予想できた。

 彼から与えられた物が私に傷をつけても、
 それもまた悦びでしかないのだけれど。


 今は何よりももどかしさが勝って、
 指輪を贈ってくれた彼の手を捕えようとする。]
(153) 2022/08/19(Fri) 0:27:16

【置】 XX タチバナ



[――"結"ばれたのだと思った。

 生と死を超えて、刻さえも制して、
 あなたとわたしが永遠である証だと信じられた。]

 
(L18) 2022/08/19(Fri) 0:27:58
公開: 2022/08/19(Fri) 0:30:00

【人】 XX タチバナ


  ……わたしは、何をあげられる?

[邪気を感じさせない穏やかな声で尋ねる。]

  私には、私しかないの。
  でも私はもう全部結のものだから……。

[そう、プレゼント。誕生日には必要な物。
 随分と遠ざかっていたせいで思いつかなかった。
 相手の目を盗んで準備する器用さもなく、
 彼を捕らえた手も反対の手も空っぽだ。

 だって、元々全部あげてるし。
 だって、結が寝ている時も離れたくないし。
 そんな言い訳が頭の中を巡る。]

  教えて、結。
 
[だから、今、ここで。彼の願いを求めた。]*
(154) 2022/08/19(Fri) 0:28:10

【人】 千早 結


   
 わ・・・よかった・・・ぁ、
 作ったのはね、髪飾りを縫ってて、
 ほら、何度か途中トイレに行った時
 へへ、隠しててごめんねぇ
   
   
[一瞬、ふつふつと漏れるきみの「本音」が先に出たことによりあまりのかわいさに唇が下弦月のように歪みそうになる。本能的にここで笑ってはいけないと自制を取り留めた >>152

離れている時間がどこにあったのか。
それはコサージュを作りながらいくつかのまち針を袖につけていた時。鋏はきみの目に触れないようにしたくて、席を立つ時には机に置くか背側のポケットに差し込んでいた。ビーズや糸も同じ要領で。

二人の生活の中、僅かな間だけ離れ離れになる場所と言えばトイレくらいだっただろう。一緒に入りたいと言われれば断る事はなかったと思うけれど、ようをたす時だけは彼女なりに気を遣ってくれていたのかもしれない。

それでも少し長居をする時は、お腹の調子がわるいのかなぁ、などと時間を引き伸ばしていた事は素直に謝った。

それ以上にぼくはきみの素直な感情が愛しくって、笑みの残りをへらりと隠せず漏らしてしまった]

   
(155) 2022/08/19(Fri) 1:43:09

【人】 千早 結

   


[きみの左手の薬指に通したシンプルなリング。

プラチナやゴールドでもなければシルバーですらない。なんだか結婚指輪として贈るにはもっと出来の良いものを時間をかけて作る方がいいのかなとも思ったのだが

きみの喜ぶ顔がみたくて、そして誕生日のプレゼントを渡してなかった事に気づいて勢いで作ってしまったのだけれど───

そんなぼくの杞憂すら吹き飛んでしまうくらい、きみは大切な宝物を守る子供のように、無邪気に、素直に世論でくれる>>153
   
いやいやと首を振り、宝物を隠そうとするような仕草がひどくかわいくって、他のものになど変え難いと必死に訴えるような声音が愛しい。


一生懸命に気持ちを返してくれようとするその心に救われるし、うっとりと手元を見つめる熱をたたえた瞳には、ぼくの胸こそ熱くなる]

   
   
(156) 2022/08/19(Fri) 1:44:38

【人】 千早 結



   
[愛しい、愛してる、大好きだ・・・そういった気持ちを心の中で噛み締めぼくの手をとるきみの掌に重ねる。

   
>>*30欲を震わせる熱も、
心を満たす熱も、
何気ない日々の中で感じるあたたかな熱も、
ふつふつと湧き出る自然な不満を孕む熱も、
   

その全てを包み込むようにきみの手を握って、その手の甲に口付けをした]

   
(157) 2022/08/19(Fri) 1:46:00

【人】 千早 結



   いつも貰ってばかりだよ・・・
   
   
[繋いだ掌を、親指の腹ですり、と撫でて
少しの間考えたけれど答えは出てきそうになかった。

>>157教えてと真摯な瞳でねだるきみにグラスを渡し、
少し考えるね、と前置きはしたのだが何もないと言うのもきみの好意を無碍にしそうで悩ましい。


きみの体もこころも、そして互いのいのちすら
ぼくのものできみのもの。これ以上に望むものがあるだろうか。乾杯をしてからもやっぱり思いつくものが浮かばなかったので、結局ぼくは一つのお願いだけをした。

きみは不服な顔をするかもしれないけれど]*
   

   
(158) 2022/08/19(Fri) 1:56:42

【人】 千早 結


   

 ──少し先の話──


[いつかきみと名前の話をしただろうか>>1:140>>1:141

どんな漢字を書くの?という素朴な疑問で始まったから、傷を思い返すものでなければ良かったのだけれど、
  
もし虚を広げてしまうような事になれば、話を聞いてより深く慈しむ事になったかもしれない。でもぼくがあまりきみの過去を訪ねないのにも理由があるんだ。

それを聞いてしまうと純粋にきみの虚が深くなる気がしたから。それに何よりぼくがきみの過去を許せなかったり、嫉妬してしまったりしてものすごく怒ってしまう気もしたから。二人して怨霊化してしまうと過去ばかり見てしまうから]
   
   
(159) 2022/08/19(Fri) 1:58:10

【人】 千早 結

   
   
[きみにはぼくだけを見てほしいから、
ぼくは見ないふりをする。
   
だってそれよりも大切な事があるでしょう?きみの良いところ、きみのかわいいところ、きみの美しいところ、きみの弱いところや強いところ、もっともっと、数えきれない程。

ぼくは過ぎ去ったきみの過去せいのことより、を生きるきみの事が知りたかった。

だからといって、きみを「死んでしまった」思念の残りのように捉えるつもりもない。

だからぼくはきみが眠らなくても、疲れなくても、きみの虚を埋めるためにぼくのいのちを与え続けるんだ。

きみとぼくのすきまを埋めて行くように]
   
   
(160) 2022/08/19(Fri) 1:59:06

【人】 千早 結

   
   
  花、に蓮、かぁ、
  逆さにすると神様の花になるね
  極楽浄土・・・天国を象徴する花とも言われる


[蓮華や睡蓮といった同様の花を挙げたり、蓮には無駄になるところが無いんだよ、などと蘊蓄を話して]

   
  ぼくは特に香りが好きだな
  ほのかに爽やかで優しくって
  でも、蓮の花の香りを確認するのは
  大変なんだ
  実はぼくもロータスフラワーっていう
  フレグランスしか知らないんだけど

   
[何せ深い池、しかも根は泥の中に深く張り、花まで近づき香りを直接確かめるのは大変だと笑って。
そして、隣に座るきみの首筋に鼻先を寄せる]

   
(161) 2022/08/19(Fri) 2:00:19

【人】 千早 結



  ふふ・・・でも、直接香る・・・
  甘くて、優しくて、涼やかで
  花開く時にはふわりと綻ぶんだ
  きみにぴったりの名前だと思う

   
[きみの名前の由来は知らないけれど
ぼくの「花蓮」なのだと知らしめるように
うなじのラインに沿って口付けをした]


     かれん、ずっと、
     ぼくにとっての、天獄でいてね
     ぼくはきみを離さないから
     
(162) 2022/08/19(Fri) 2:01:13

【人】 千早 結

     


[>>150いつ何時もきみが離れる事はない、それを知りつつ何度も確かめる。きっとこの先何度も何度も、それは二人が満ち足りる日が来ても確かめ続けるだろう。ぼくはきみが思うより、ずっとずっと貪欲で強欲だから。ぼくが満ち足りるまではきっと永遠に確かめ続けるのだ。

   
>>158あの日お願いした、
何度聞いても、永遠に、「離れないで」と願う言葉に
「離れないよ」と返してもらうという約束プレゼント
きみは些細なことと納得しなかったかもしれないけれど。
ぼくにとっては儀式めいたものなのだから。
   

因みにぼくの名前の意味は
ばらばらであったものをひとつにする、
という意味なのだけれど、
言葉にする必要はないかもしれない]

   
(163) 2022/08/19(Fri) 2:05:06

【置】 千早 結


   
         [こうしてきみと、
         ひとつになって行くのだから>>L18]*
(L19) 2022/08/19(Fri) 2:06:08
公開: 2022/08/19(Fri) 2:10:00

【置】 千早 結



  
   退院の日なんだよ、きっと
   病院を出たら、二人で暮らす部屋を借りよう


[きみのやわらかな手を握る
それともぼくの手をきみが握っているのだろうか
ベッドに並んで、きみの髪を撫でる

きみの胸の虚は閉じ切っているだろうか
いよいよぼくのからだも動かなくなっている
いや動いてはいるはずなのだが
もうなにも見えないのだ
   
幸せに満ち足りた今は
喜びで溢れる涙が視界を奪うから

衣類をかけるクローゼットの中には
膨大な数のカレンダーが並んでいた]


   こんな時に変な事を言うけれど
   死後の世界なんてぼくはないと思うんだ
   
  
   
(L20) 2022/08/19(Fri) 3:09:27
公開: 2022/08/19(Fri) 3:55:00

【置】 千早 結


   

[きみにもらったたくさんのあい
ぼくの望みを余すことなく叶えてくれた

ああ本当に満ち足りている
深い深い眠りにつくような波にもう抗えそうにない


最後にひとつだけこの世界では叶わぬ願いを
本当に馬鹿げた夢かもしれないけれど、
笑わないで聞いてほしいときみに告げた]


   だから、どうか、
   いつかまた、かこもいまも忘れてしまった
   いつかの世界があるとするなら
   生まれ変わることがあるとするなら

   どうか、また、そばにいて欲しい
   かれん、必ず、きみを見つけるから

   
   
(L21) 2022/08/19(Fri) 3:10:16
公開: 2022/08/19(Fri) 3:55:00

【置】 千早 結



         かれん、愛してる
         大好き、ぼくのかれん
   

[例えきみが、ぼくが、
また出会ういつかの世界で、さきに死んでしまっていても
かならずきみを見つけて迎えに行くよ、と微笑んだ

握った掌は二人の温度で溶けあっていくだろう
満たされている。本当にありがとう、と言葉を残して]

   


       ──*うばたまの夜のまぼろし夢ならば
             昼見し影を何といふらむ*──

   
   
(L22) 2022/08/19(Fri) 3:14:48
公開: 2022/08/19(Fri) 3:55:00

【人】 XX タチバナ

― 
芽吹く
=@―


[ネタバラシをするあなた>>155は、
 ごめんねと言いながら笑みを漏らす。
 ――私に滲んだ不満すら受け止めてくれるように。

 左手の薬指にぴったり嵌った指輪を抱きしめる私を
 あなたは見つめて、すべてを映してくれる。>>156
 ――私が抱いた喜びを慈しむように。

 あなたに伸ばし、捕らえた私の手に、
 あなたはそっと優しい口づけを落とす。>>157
 ――私の孕んだ欲をXXしてくれるように。]
(164) 2022/08/19(Fri) 3:19:35

【人】 XX タチバナ

[僅かな間を除き片時も離れようとしなくても>>155
 彼はほんの少しだって嫌な顔をしなかった。

 自惚れた私はどんどん欲深くなるのに、
 彼はすべてを呑み込み、また口を開ける。

 ――確かに、空っぽだったのだろう。
 彼のこころはとっても広くて、
 ちょっとやそっとのことじゃ足しにもならない。
 そんな気がした。]
(165) 2022/08/19(Fri) 3:19:52

【人】 XX タチバナ





[熱が、芽吹いた。]*
(166) 2022/08/19(Fri) 3:20:26

【人】 XX タチバナ

― 
花開く
=@―


[彼に名前について聞かれた時>>159
 一瞬、漢字を思い出せなかった。
 壁に一年分貼りつけたカレンダーを見てみるけれど、
 数ヶ月前の自分は響きだけを残したらしい>>109。]

  手、かして。

[いつかの彼>>158とは違い、
 人差し指の腹で掌を擦り、文字を書いていく。]

  ……んーと。

[最初は花だった。それは覚えている。
 ちなんだエピソード>>1:140>>1:141でもあれば
 思い出すきっかけになるのかもしれないけれど、
 生憎何かがあった記憶がない・・・・・。]
(167) 2022/08/19(Fri) 3:20:47

【人】 XX タチバナ

[名前の続きを書く時、ふと左手が目に入った。

 あれからずっとつけたままの指輪は、
 次第に体の一部であるかのように馴染んだ。
 その……いっぱい動く時はなくさないよう外すけど、
 指が寂しくてそわそわするくらいだ。

 シンプルなシルバーリング。
 頂点には小さな花が咲いていた>>L17。]

  花に……蓮≠ナ、かれん。
  ……が、いい。

[いつかに似た言い回し。>>47
 彼は黙って受け入れてくれるだろうから>>62
 自ら「くさかんむり」を書いた部分を指で擦る。
 指先にインクなんてつけてないから、
 擦ったところで彼の掌が赤くなるだけだ。]
(168) 2022/08/19(Fri) 3:21:36

【人】 XX タチバナ



  本当はこっち……でも。

  いっぱいじゃなくて、ひとつがいい。
  …………あなただけの花になりたい の。

[だから、私は名前を芽吹かせる。
 あなたの前で蕾を赤く染めていく。]
(169) 2022/08/19(Fri) 3:22:20

【人】 XX タチバナ

[恥ずかしいことを言ってしまった気がしたけれど、
 彼はからかうことも咎めることもなく
 蓮≠ノ関する話をしてくれた。>>161

 深い池の泥の中に根を張る、人には少し遠い花。
 けれど一度手にすれば、多くの意味を持つと言う。]

  ……んっ、 ちょ …っと、 むすぶ、

[蓮の話をしていた彼の唇がうなじに触れた。
 触れるだけじゃなくて辿るように唇が動けば、
 死の甘い匂いが綻ぶように香り立つ。>>162

 彼は、確かめるように願い>>158を口にした。]
(170) 2022/08/19(Fri) 3:22:45

【人】 XX タチバナ

[名前の由来なんて知らない。>>162
 生まれて来た意味すら分からなかった。

 けれど、それなら全部決めてしまえばいい。
 あなたの中に、私はすべてを見出す。

 私は左手の小指を立てて、結に差し出した。
 小さな花が窓から差す光に照らされて、
 星のように煌めく。]
(171) 2022/08/19(Fri) 3:23:40

【人】 XX タチバナ

[これは余談なのだが。

 「私も結に指輪をあげたい」と相談し、
 本人に習いながら指輪作りに励む未来があるはずだ。

 きっと彼の物より歪になってしまうけれど、
 何らかの意思が働いているのか
 彼の指から勝手に離れることのない銀色が
 やがて彼の左手薬指を彩ってくれるだろう。]
(172) 2022/08/19(Fri) 3:23:57

【置】 XX タチバナ




小指ばらばらだったものを絡めて、結んで。

        ―― 花連つぼみは、花蓮になるはなひらく。]*


 
(L23) 2022/08/19(Fri) 3:26:00
公開: 2022/08/19(Fri) 3:25:00

【置】 花 タチバナ

 

  絶対に離れない……でしょ?
  ……わたしも、あなたが好き。

 
(L24) 2022/08/19(Fri) 3:57:11
公開: 2022/08/19(Fri) 4:00:00

【置】 花 タチバナ

 

  ……―― また、ね。


[満ち足りて、巡る。]*
(L25) 2022/08/19(Fri) 3:58:59
公開: 2022/08/19(Fri) 4:00:00
 




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