「大丈夫？うっかり混浴以外壊れてるみたいな、
　ありがちなオチがあったりしない？この学校」

政府絡みの施設をあんまり信用していない。

どうして混浴する必要があるんだ……？と、
凛乃は思いました。

「まあ、ここの男子そういう欲を抱くまでの精神年齢に
　達していないやつのほうが多そうではあるけど……」

「水銀さん、私達少数派みたいよ」

そんな馬鹿なことが許されていいのだろうか？
男子はともかく、女子までが混浴に興味があるなどという……
そんな……そんなことが罷り通っていいのだろうか……？

「見てくれだけならそりゃあプールと同じですけどね。
　実際には色々違うじゃないですか。
　お風呂とプールは……違うんですよ！
　違うんです！」

どうにも生理的な部分が大きく、説明できなかったので
こう言う他なかった。
女湯に入ればいいだけなのになぜかくだらない論戦をしてしまう図。

「男湯に人がいるかもしれない状況で女湯に入りたくなくなってきた」

だって、衝立……
この状況で衝立……

「逆に……逆に！
　疑わしい男の子がここにいる今が
　チャンスということなのでは？」

ご飯の後すぐお風呂に入ると良くないのだが、
身の安全には変えられない。


そう呟いて女湯へ向かう……

「0か100しか目盛りのない奴しかいないの？」

「私がお手本ってやつを見せてあげますからね」

空気を読んで外に出てきた。

【大きさ】9【出来栄え】18

「迷犬だね。これは」

「かつてローマ帝国では、闘技会で卓越した戦士に
　月桂冠を与えていたんだけど、
　一葉くんは全く卓越してなさそうだね」