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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


その日、普段よりも早く店を閉めていた。

【灯台】
夜の帷がいざ上がろうという頃 
灯台の最上階に人影が二つ。
そこで交わされたものを知るのは、
当人たちのみだろう。

三日月島の先端、
岬の灯台、その頂上。


──銃声はよく響き渡った。

 

メモを貼った。

【バー:アマラント】
表通りからは離れた路地の一角 
隠れ家のような入り口。
石の階段を下った先の木の扉。


下げられたプレートには『CLOSED』の文字だけ。
 

 明かりのない店内、カウンターの片隅には、
少し萎びかけた数本の花。

本名:ジェロラモ・ロトロ(Gerolamo Rotolo)
死因:頭部を銃弾で撃ち抜かれたことによる失血 
発見場所:灯台の最上 
遺体の様子:未発見 
      銃による出血の痕跡、
      及びロッシと書かれたネームプレートのみ。



本名:シルヴィオ・モレッティ(Silvio Moretti)
死因:頭部の銃創による脳挫傷、出血死

発見場所・遺体の様子:
人気の少ない路地裏で額から出血している状態で発見される。
アウグスト・グエッラの殺害に使われた手法と酷似しているが、現在は同一犯よりは手口の模倣の可能性が高いと見られている。

メモを貼った。

【人】 鳥葬 コルヴォ

【灯台】

人気の無い時間、灯台の最上階。
彼者誰時、そこに誰かが居た痕跡なんてもう残っていやしない。
喪服姿は手摺に背を預けてただ遠くを見遣るばかり。

「あんたも、死ぬもんですね」

何処か捕らえ所が無くて、どうにも生者らしさが薄く感じて。
ともすれば、バーの構成要素の一部のようにも思える。

「俺はてっきり、殺しても死なないもんだと思ってました」

そんな実に曖昧模糊たる存在のマスターも、
どうやら一応は人であり、人として死んだらしい。
遺体も見付かっていないのにそんなふうに思うのは、
単になんとなく、という事にしておこう。

Sogni belli 良い夢を 

無宗教者は死後を信じない。
けれど、同じ呼び名の誰かが夢見の最中に現れる人であるのなら。
良い夢を。くれてやる言葉は、少し他人行儀なそれでいい。
(7) 2022/08/14(Sun) 23:39:02
本名:ロタール(Lothaire)/孤児のため姓は不明
死因:心臓部を銃弾で撃ち抜かれたことによる失血死
死亡したときの状況:
大通りより一本入った裏路地にて、倒れた状態で発見された。
拳銃で心臓を貫いた弾丸が一つ。この一撃が致命傷となった模様。


メモを貼った。

コルヴォは、工房の主に背を向けた。まったくもって、本当に。
(a10) 2022/08/15(Mon) 21:12:28

コルヴォは、悪態一つ吐いて、離別という緞帳を下ろした。
いつかの時の事。
(a11) 2022/08/15(Mon) 23:12:45

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】

表通りからは離れた路地の一角、 
隠れ家のような入り口。
石の階段を下った先の木の扉。


下げられた『CLOSED』のプレートなど知った事ではないように、
無人の薄暗い店内、バーカウンターのやや隅の方の席。
何処ぞから不法侵入でもしたのか。
喪服姿は、なんとも我が物顔でそこに居るものだ。

「こんくらいが静かでいいですね」

カウンターの片隅、萎びかけた数本の花を一瞥して
明日には平然と他の店員が代役を務めているのだろうかな。
今はそんな事を思うばかり。

もし誰かが来たら、なんてのは気にもしない。
同じ不法侵入者であれば、人の事を言えた義理でもないだろうし。
店員なら上手く言い包めるだけだ。
(35) 2022/08/16(Tue) 0:06:57
メモを貼った。

コルヴォは、鍵も閉められていない扉から堂々と上がり込んだに違いない。
(a12) 2022/08/16(Tue) 0:35:07

コルヴォは、とはいえ、店主不在であろうとマナー・・・は守るつもりだ。
(a13) 2022/08/16(Tue) 0:35:40

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】

ハッとなって瞼を持ち上げた。

気付かぬ間に微睡んでいたらしい。
人様の事を言えた義理ではないな、と内心自嘲して
あいも変わらず薄暗く無人の店内を緩慢に見渡した。

誰かの声がしたような気がしたが、それは錯覚のようで。


原因は扉の外から聞こえた微かな足音だったらしい。
恐らく一般人であれば気にも留めないようなそれは、
つまるところはおおよそ一般人のそれのようだった。
(39) 2022/08/16(Tue) 13:20:00

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>@2 フラン

店内から数歩、重たい靴音がして。
『CLOSED』のプレートが下げられていたはずの扉が開く。
その向こうからから姿を現した黒支度は、
脅かすつもりも無いが、その外見はさぞ威圧的だったに違いない。

「どうも。店主なら不在ですよ」

ならばどうして店内に居たのか、という疑問を挟む隙も無く
不法侵入者はいけしゃあしゃあと言葉を続けた。

「許可は取ってます。今日はセルフサービスでやってくれと。
 いつも通りお行儀よくしてさえいれば、
 後で怒られはしないでしょうよ」

当然嘘だ。

とはいえ、あの店主であればどこかそんな気もしてしまう。
あなたがどうする事を選んだとしても、
この不届き者はそれらを言い終えれば店内へと踵を返して
もう少しこの店に居座るつもりのようだった。
(40) 2022/08/16(Tue) 13:20:53

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>@4 フラン

困惑を隠しもせず、けれど言葉を額面通りに受け取って。
おずおずと店内へ足を踏み入れる青年と反対に、
やはり不届き者の男は当然の権利のように店内に居座っている。

やや離れた席と席の間。
今は二人ばかりの店内に会話は無く、
配達員の青年にとってどうだかは定かでないけれど
喪服姿の男はその静寂を大して気にも留めていないようだった。


そうして各々好き好きにアルコールを調達し、
それぞれのペースでグラスを空けていくだけの時間が過ぎる。
(46) 2022/08/16(Tue) 18:42:15

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>@4 フラン

その内に、そろそろ出るか、と。
ふと席を立てば、いつかのように青年が寝落ちている。

「……配達員をご自宅まで配送するのは
 一体全体誰に頼めばいいんですかね?」

声色は呆れ混じり、なんてものではなく、呆れそのもの。
極論を言えば放っておいても構いやしないが、
誰かに見付かって共犯がバレでもしたら面倒だな、とも思う。

「…………」

暫し考えたのち、出した結論は。
まだ半分ほど酒の注がれた
冷たい
グラスを持ち、……
(47) 2022/08/16(Tue) 18:42:52
コルヴォは、配達員の頬にグラスを押し当てた。なんてやつだ。
(a17) 2022/08/16(Tue) 18:43:00

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>@5 フラン

「あんたの寝起きが悪くない方で助かりましたよ」

返る言葉は、挨拶でも気遣いでもなく。

グラスの冷たさに驚きそこかしこを強かにぶつけ、
随分痛い目を見たらしい青年を見下ろす視線は冷ややかだ。
とはいえそれは小馬鹿にしているわけでも侮蔑でも、
はたまた特別悪感情を抱いているわけでもないのだけど。

残った酒を乾して、さっさとグラスを片付けて。
何処から引っ張り出して来たのか、
店の帳簿らしきものに何やら書き付けて放る。

並ぶ名前とツケとされた代金の中、その最下部に
まったく異なる筆跡が一つだけ混じっている。
"パスカル・ロマーノ"。


「書いとく事をおすすめします。
 それから、寝る場所は選ぶことですね」

それ、と言って指差したのはカウンターの上の帳簿。

言うだけ言って、さっさとドアの方へ足を向けてしまった。
まったくもって好き勝手に振る舞っているものだ。
店主の友人というわけでもないようなのに。

事実あの店主と友人だと宣う人間が居るかなんてのは、
今この場に居る誰にも定かではない事だろうが。
(51) 2022/08/16(Tue) 19:46:30
【自室】

主を失った部屋には、ほんのりと煙草の残り香。
家具は最低限のもののみが置かれており、殆ど物が置かれていない。

使用感のあるものと言えば、黒のテーブルに置かれた灰皿。
そろそろ捨てるべき量の吸い殻と灰が積まれている。

その脇には、写真立て。
写真には、3人の子どもが写っている。
笑顔の男の子に、少し困ったように笑う男の子、そして、口元をへの字に曲げている男の子。
並んで撮影をした時の、少し古くなった写真だ。

そして、ベッド脇のサイドテーブルに、書きかけの便箋。
何の色のもついていない、シンプルな白のそれに、汚い文字がいくつも並んで、塗りつぶされて。
床には書き損じの便箋がいくつか転がっている。
ちらりと見える内容は、仕事に対するメモ―――あるいは、アドバイス。
結局まとまりきっていなかったのだろう。
この数日で書き上げるつもりだったのかもしれない。

しかし、この部屋に主は戻らない。
この部屋にあるものが、主の手によって何かを為すことはもう二度とないのだ。

 テンゴ
【三日月島:岬】

「……」
「……おっさんなら、男がそんな顔するもんじゃないって言うんだろうな」

そう、思い返すことすら。
酷く心の奥が苦しくなるのだけれど。
確かに、しみったれた自分は酷く格好悪いような気がして。

「そろそろやめようと思ってたところだ、アンタに言われて心が決まった」
「近いうち、何か進展があるといいけどな」

煙草を消して。踵を返しその場を離れようとはするのだけれど。
話したいことがあるのであれば、まだ引き留める事は出来そうだ。

コルヴォは、誰かに言った。「あの時殺しておけばよかった。」
(a24) 2022/08/17(Wed) 12:28:40