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人狼物語 三日月国


162 【身内】奇矯の森【R18G】

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視点:


どんなに悲しくても、足を止めてしまいたくても、畑は作物は時を止めて待ってはくれないから。
朝から起きて、手を動かす。

水をたっぷりやって、夏の旺盛な雑草を抜いて、そろそろ豆類は取り入れ時かな。
秋冬野菜のための場所も耕して、畝を作っておかなきゃ。

クロほど鍛えられてない身で一人でやるには結構な重労働なのだけど、その疲労で思考を誤魔化すように熱中している。
皆と、次の季節を生きるための作業に、没頭している。

また、断たれた命に。絶たれようとしている命に。気づいていない。

▙ ▜▓▗
_ クロ……くろ…………いる?
どうしよう…………どうしよどうしよう…………っ〕

日記の記述を読み、到底理解したくないその内容は全て漏らしてしまったのだろう。呼び掛けた者以外にも、きっと近くにいてくれた子達に。
悲痛と動揺と共に。

クロ

声が聞こえて、それでやっと、呼吸をすることを思い出した。
無意識に息を詰めていたらしい。それでも喋れるから、うっかり。

▙ ▜▓▗
_ この文字……多分〕
〔⿻▫__見間違える訳が無い〕

推測に留めたくても、確信しない理由がなくて。
貴方がページを読めるように、少し場所を開ける。
声ばかりで姿は見えていないから、ちょっと頓珍漢な動きになったかもしれないけど。

クロ

▙ ▜▓▗
_ やっぱ、クロから見ても、間違い無い……?〕

自分の見間違いという一縷の線は木っ端微塵に砕かれたけど、そこでうじうじしてる時間を貴方達二人は与えてくれないのだろう。
どうにかすることを、既に話し合い始めていて。

〔⿻▫__ クロとモノ、実は行動力最強コンビなのかも……?〕

余計な考えを挟むことくらいは許して欲しい。