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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:



夜半。暗い路地裏を、硬く、鈍く、重く、靴底が打つ。
祭りの喧騒の裏側で、葬列が墓場を歩むように、ただ粛々と。

「──掃除屋が死体を作るなんざ」

「世も末だと思いませんか、あんたも」

答えは返らない。
端から答えを求めてもいない。
見下ろす眇目には、生者への情は無い。

「……家族が?へえ、そりゃ知らなかった…」



「で、あんたが浅はかな事仕出かす前に
 顔を思い出せもしなかった程度の家族が、何だって?」

──乾いた銃声が、ひとつ。


「…黙って死ぬ、それしきの事もできない奴ばかりだ」

「どうにもあんただけは、違うらしいがね……」

【人】 風任せ マウロ

三日月島、尖端の岬。
何処の物でもないこの島で、柵越しに海を眺める青年が一人。

紫煙を燻らせながら、ぼんやりと視線をどこへともなく向けて。
いつもとは違い、少しばかり気を抜いたような様子でその場に立っている。
足元には地元猫が寄ってきては、煙草の匂いですぐに離れていった。
(65) 2022/08/10(Wed) 18:44:43