08:56:42

人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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到着:“観測者” 処暑

【人】 “観測者” 処暑

 

[ ―― 私は、この世界が
嫌い
だ ]


 
(7) 2022/01/15(Sat) 2:38:59

【人】 “観測者” 処暑

[ 海に面した平野を内陸へと辿れば、田園地帯が広がる。
 処暑の統治域は、中心都市から離れれば、長閑な風景が広がる場が多い。
 処暑――穀物が実る季節を冠する場に相応しいと言えるのかもしれない。

 さて、その一角に、広い平原がある。
 季節毎に花が咲き誇るその平原は、遠くが霞むほどに広い。
 その花畑を奥へ奥へと分け入っていくと――
 辿り着くのが、私……『処暑の灯守り』の“領域”だ。

 “外”の季節がどうであれ、一年中夏の気配が残る此処は、しかし秋風も吹いている。
 平野には田が広がり、常に稲が穂を垂れ一面の金色。
 遠くには、秋桜の咲く田も見えるだろう。
 そこにぽつりと建つ家に、私は居ることが多い。
 家から出たとしても殆ど領域内から出ることはなく、引きこもり状態だ。

 ……おかげで、統治域内の住人には囁かれる。
 「先代の灯守り様は立派だったが、今代の灯守り様は冷たい」等と。
 執務処理等はきちんとやっているのだから、文句を言わずとも良いのではないだろうか。
 尤も、普段の雑務や人前に出る仕事は完全に他人任せであるので、言われている事も当然の事ではあるが。
 部下たちとの連絡も殆ど取らずに、私は統治者の判が必要な処理だけを機械的にするのみとなっているのだから。
 住民のために何もしていないと言われれば、事実だ。
 姿と雰囲気だけは先代に似ていると言われるが、人々への向き合い方は全く違う。
 ]
(8) 2022/01/15(Sat) 2:40:32

【人】 “観測者” 処暑

 
  ………………

  ……あ、


[ 今日も私は領域内に引きこもっていた。
 私は補佐役たる蛍は置いていないため、領域に立ち入れる者は、統治域内には居ない。
 一人、此処で世界を見ている。

 領域内に一際強い風が吹く。
 それは家の窓から吹き込んで、机の紙を舞い上げた。
 只でさえその辺りに放られている“観察日記”が更に散らかっていく。

 此処に引きこもっていようと、私は風に乗って“外”を知ることが出来る。
 先代はこの能力を、人々が安穏であれるように、と気遣うために使っていたようだが――私は唯、好奇心のために使っている。
 「他の灯守りと、それに近しい存在である蛍の観察」――私が“外”へと意識を向けるのは、それのみだ。
 部下たる執務に当たる人間も、処暑域の住人も、本当はどうだっていい。 ]
(9) 2022/01/15(Sat) 2:41:47

【人】 “観測者” 処暑

 

[ 
■■■
■■
した世界なんて、―――― ]


 
(10) 2022/01/15(Sat) 2:43:48

【人】 “観測者” 処暑

 
  ……ああ、もうこんな時間か


[ その灯守り達が集まる会合が、今日開かれる。
 中央の人間は好いていないが、他の灯守りや代理・付き添いの蛍たちの交流を近くで眺めるのは嫌いではない。
 それを観察し、記録を付ける。
それは、学者であった者の性であるのかもしれないが。


 ……しかし、その一部が勝手に公式文書として流出していたのには頭を抱えた。
 あれは私の個人的な記録だったはずだ。
 なのに勝手に、誰かしらが持って行った。
 人間の感覚でいえば、もう随分と昔の話である。
 それ以降のことだ、私が領域に人を入れなくなったのは。

 散らかった紙を雑に整えてから、
 準備を終えれば、金色の景色を抜け、やがて入り口たる花畑の平原へと辿り着く。
 尤も、今は一面の雪景色だ。
 私はそこから、中央へと移動した。 ]
(11) 2022/01/15(Sat) 2:45:14

【人】 “観測者” 処暑

[ 一瞬で景色が切り替わる。
 庭園も広いし、豪奢な場所だ。いつ来ても居心地が悪く、慣れない。
 煌びやかな建物へと入ると、中央の人間が出迎えてくれる。 ]


  ………………


[ 出迎えには少し視線をやっただけで、無言で通り抜け、窓際の机と椅子へと座り、手帳を広げた。
 ……さて。まずは誰が来るのか。
 私は、“観測”を開始した。 ]
(12) 2022/01/15(Sat) 2:46:03

【人】 “観測者” 処暑

 

[ 『 人々を守る「灯守り」は、何を考え、何を思うのか 』

 ……それを知ることが出来れば、私は、―――― ** ]


 
(13) 2022/01/15(Sat) 2:47:27
“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a1) 2022/01/15(Sat) 3:09:43

“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a2) 2022/01/15(Sat) 3:14:07

【人】 “観測者” 処暑

[ 早めに会場へと入ると、徐々に人が増えてくる。
 それを“観測”する、その時間が嫌いではなかった。
 入り口を見つめ、手帳に書き記す。それから時折視線を外して思いを巡らせる。

 ……と、そうして少々自分の世界へと入り込んでいると、不意に声がして思わず身体が跳ねた。 ]


  ……!


[ 反射的に手帳を少しばかり自分の方へと寄せてしまう。
 “日記”を見られたくない、という思いからだ。

 改めて声を掛けた人物を認識すると、先程、到着しているのを確認した『雨水の灯守り』だ。>>28
 私も数十年灯守りを務めているから、先代との付き合いも長いものだった、と思うが、
 彼女が『雨水』になってからは、人間の感覚でもまだ日が浅いと言えるだろう。
 直接顔を合わせた事はないし、私は会合に出ても、他者と会話することは少ない。
 しかし、私の方は、会合で観察したり、それから普段も“風”によって“見る”ことで知っているから、一方的には知っていた。
 そう、恐らく、彼女の想像する以上に、私は彼女のことを知っている、のだろう。 ]
(72) 2022/01/16(Sun) 5:15:11

【人】 “観測者” 処暑

 
  ……貴方、は……雨水さん
  ……こんにちは

  これ、は……そう、ですね……
  ……観察しています。皆さんのことを


[ 他者との会話は苦手であるし、まず話題が少々口にしづらいものである。
 私のことを知る灯守りや蛍、それから中央の人間は、私のこの性質をよく知っているだろうが、知らない相手に説明するのは少々難しい。 ]


  ……私の趣味です。お気になさらず


[ それで相手が納得してくれたかどうかはともかく、ふい、と視線を逸らして、手帳に視線を落とした。
 会話を続けたくない訳ではない。……単純に、人見知り、というものである。
 代わりに文字だけは雄弁に書き記される。彼女に何をしているか聞かれた、というようなことを。 ]
(73) 2022/01/16(Sun) 5:18:02

【人】 “観測者” 処暑

[ 夏の終わりたる私と、冬の終わりたる彼女。
 位置は似ていても、性質としては一番遠い号同士。
 真反対であるから特別意識はしてしまうのだろうけれど、先代に感じていたことを、彼女にも感じてしまうかもしれない。
 “春の始まり”は少し眩しく映る、と。
 特に彼女は年若い上に、まだ灯守りになったばかりであるから。
 春の明るさを、余計に感じてしまうのかもしれない。
 実は、少々“春”の灯守りたちに、なんとも言えぬ苦手意識のようなものはある。


 さて、ところで。
 私は彼女に名乗っていないことに気付いていなかった。
 一方的に知っている上に、私は自身を傍観者として置いてしまうから。
 ……こう言ったところが、人付き合いが下手だというところなのだろう。* ]
(74) 2022/01/16(Sun) 5:19:14
“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a16) 2022/01/16(Sun) 5:27:16

“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a17) 2022/01/16(Sun) 5:32:11

【人】 “観測者” 処暑

[ “日記”を見られたくない、という反応は反射的なものだ。
 そもそも絶対に見られたくないならば此処でこうして広げてはいない。
 だが、どうしても、中央に勝手に記録文書にされたというあの出来事を思い出し、警戒してしまうのだ。
 素直に頭を下げる相手>>80には「そうですか」と返し、手帳は一応元の位置に戻る。 ]


  はい、宜しくお願いします……
  ……あ


[ 言葉を交わすのは初めてなのだから、相手からしてみれば当然か、と、彼女の自己紹介を聞いていたが、
 続きの言葉によって、彼女側は私を知らない、という事を思いだす。>>81 ] 


  私は『処暑』の灯守りです
  お見知りおきを


[ 表情を変えずに、淡々と告げた。
 挨拶が遅れた事を謝らないのもまた、他者と接してこなかった故の弊害である。

 私の事を覚えていなかったことに何も思わないし、また、私の事は個人として覚えずとも構わないが。
 ただ、同じ灯守りとして号と顔ぐらいは一致させておいた方が無難だろう、ということは思うため、号名程度は名乗っておく。 ]
(107) 2022/01/16(Sun) 15:59:53

【人】 “観測者” 処暑

 
  え……ええ、面白いですよ、皆さんの事を知るのは
  非常に興味深いです


[ 私の歯切れの悪い応答の間もじっと見つめられ、そして彼女は会話を続けようとする。
 ……観察は好きだが、観察されるのは慣れない。
 落ち着かなさに幾度か視線を彼女に遣っては、耐えきれずにまた逸らす、ということを繰り返しただろう。

 気になさらず、と口に出せば、彼女は素直に頷いた。
 先程謝られた時もそうだが、実際言葉を交わしてみると、見ているだけだった時よりも素直さを肌で感じる。
 性格的、というよりは、子供のもののようなそれ。
 それは彼女の“過去”に関係があるのだろうか>>78……否、これは唯の憶測に過ぎないから、言及するのはやめておこう。

 「新しい『雨水』と言葉を交わす。素直な子だ。視線が痛い」等、本人の目の前で記していく。
 その間も彼女はじーっと此方を見つめていただろうか。>>82
 ……私も手帳から顔を上げて、じっと彼女を見つめた。 ]


  …………………


[ 普段よりも間近にある彼女の姿。見つめる間、言葉は発さなかった。

 ……先代の雨水という人は、会合で私がこのように窓際の席にしても、目が合ってしまえば、此方まで来て話しかけてくるような、そんな人。
 人の心を溶かすような、正に“雨水”の号のような印象の人だったように思う。
 だからこそ、眩しく思ったし、最後まで苦手意識は晴れなかった。

 しかし、彼女を前にして、少し懐かしいような感覚を覚える。
 それは彼女が先代雨水の彼の“娘”であるからであるのか、
 それとも、彼女もまた“雨水”に相応しい人物になりそだと、予感を得たからか。** ]
(108) 2022/01/16(Sun) 16:03:56
“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a26) 2022/01/16(Sun) 16:20:38

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 私が名前を外に公開していないのは、
 知らない人に安易に名前を呼ばれたくないからであり、
 それから、“私”を示す名は、今となっては唯『処暑の灯守り』で良いと思っているからだ。

 個人としての名前を呼ぶ者はいない。
 ……それで、良いのだ。 ]

 
(179) 2022/01/17(Mon) 1:07:24

【人】 “観測者” 処暑

[ 灯守りの中にはもしかしたら、私個人の名を知っている人もいたかもしれないが、
 自分から名乗る時には、それを告げることはない。
 雨水の彼女の名前も公開はされていなかったはずだし、少なくとも今は、
 彼女とは『真反対の季節の灯守り』と、それだけで充分なのだろう。
 私はただの“観測者”であるのだし。
 ]


  はい……そうですね

  ……私の領域ですか
  ………………
  ……そうですね、機会が、ありましたら


[ 私自身が向ける事は常であっても、向けられる事は落ち着かない好奇心というもの。
 恐らく、社交辞令でも適当な相槌でもなく、只の素直さからの言葉なのだろうな、と推測は出来る。>>116
 真反対、という事が判ったからか、彼女は私に興味を持ったらしい。
 とはいえ、教えるより自身の目で見た方が良いのでは、と過ぎれば言葉に詰まった。
 私は“雨水”の領域を“見て”知っているからそう思うのかもしれない。
 恐らく、彼女は正確な処暑の領域の“記録”を望んでいる訳でない事には、気付かない。

 であるから……私の方の対応こそ“社交辞令”であったのかもしれない。
 話す気がない訳ではないが、そもそも彼女との“今度”があるのかは分からないから。 ]
(180) 2022/01/17(Mon) 1:08:13

【人】 “観測者” 処暑

 
  ……そうですか?
  ……そう肯定してもらえるのは、有り難いことですね


[ ぴた、と一瞬手を止める。
 「他者を観察する」……それは元来の私の性質であり、
 それから現在は、中央に、部下に、住民に、ともすれば観察対象たる他灯守りにも良い顔をされないながらも、
 何よりも熱心に取り組んでいる“趣味”。
 それを咎めることもなく、否定もされなかったことは、私にとっては有り難いことだ。>>117 ]


  ……雨水さんも宜しければやってみては
  

[ 私自身は、観察対象からしてみれば見られて困るのではないか?という思考には辿り着けるものの、そこは早々に捨て去った倫理であった。
 故に、彼女がそこを抜かしていることには気付かずに、私も軽い気持ちで観察を勧めた。
 このように好奇心と、じっくり観察出来る目があるならば、もしかしたら向いているのかもしれない。
 ……あわよくば彼女から見た観察結果が知りたい、と思ったけれど、口には出せなかった。 ]
(181) 2022/01/17(Mon) 1:08:55

【人】 “観測者” 処暑

 
  ……………にらめっこ、……


[ じっと見つめ返せば、応えるように相手の視線も此方を捉えて動かなかった。>>118
 私は唯、彼女を観察していただけであったが、成程、にらめっこと言われれば、客観的には近いものがあるかもしれない。
 面白い顔をしなければいけない、なんて考えている相手に対し、

 私はというと、この二人でならば恐らく決着がつかないだろうな、と、
 彼女のあまり変わらぬ表情を見つめていた。

 そこは先代雨水とは印象の違うところではあるけれど。
 似ているところもある、と、思うことを声には出さないから、嬉しそうな彼女を見るのは“お預け”にされたまま。 ]
(182) 2022/01/17(Mon) 1:10:01

【人】 “観測者” 処暑

[ 先に目を逸らしたのは、手帳に視線を帰した私だったか、それとも周りに興味が行った彼女だったか。>>119
 彼女の顔が打って変わって明るくなる。
 その視線の先を見れば、ああ、と納得した。 ]


  ありがとうございます
  …………ええ。また、いつか、お話する機会がありましたら……

  ……そうですか
  しかし……態々処暑域まで来てもらうのも申し訳ないです


[ 席を立つ相手を引き止めはしない。
 面白い事があったら、と、そう素直に言える相手が少々羨ましい。
 ……彼女にとって何が“面白い”観察記録なのかというのは量りかねるが、そこはいつか機会が来た際の自分へと投げた。

 『融解』能力を彼女自らが口にしたのは少々驚いたけれど。
 “過去”の事を思えば、随分前向きな言葉だ。
 ……とはいえ、彼女もあまり自分の領域からは出ない部類であった記憶があるから、
 転送装置があるとはいえ、態々私の所まで来てもらうというのは、中々申し出にくい話ではあった。
 処暑域は特別冬が寒いということはないが、領域の入口は少々奥地にあるから時折雪が積もる。
 領域の入口が塞がっては、訪ねてくる主に灯守りたちにも厄介だろうから、助かる話ではあるのだろうけれど。

 じゃあ、と言う相手を、会釈をして見送った。* ]
(183) 2022/01/17(Mon) 1:11:04

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 私の“観察”は、唯、この目に見たものだけを記録する。
 故に、人の内面まで分からず、如何してそうなっているのか、まで図れないことも多い。
 判らないものに対し、私に出来るのは内情の“推測”までである。

 故に、現雨水たる彼女の“過去”を知っていても、それによって人付き合いの経験が少なく、その点において自分と似ているということは……判らなかった。
 灯守りとしての性質は真反対であっても、どこか似ている部分があるのだろうことも。** ]

 
(184) 2022/01/17(Mon) 1:12:55

【人】 “観測者” 処暑

―― 観察日記 ――


[ 対して他灯守りとの交流も持たず、また、口数少ない故に話して面白い者でもないだろう私。
 誰にも話しかけられなければ、窓際の席で延々と手帳に記録を書き込んでいる。

 小雪の彼女と菜虫化蝶の彼女が言葉を交わすのを眺めたり>>36>>38
 『小雪と菜虫化蝶の美人二人の会話。姉妹のようにも映る』


 春分の彼女は、今日は雀始巣の彼女を連れて来たのか、と思ったり>>55>>171
 『春分は今回は雀始巣を連れている。どういった交流を持つのだろうか』


 ……滅多にこんな場に姿を見せない大寒の彼女が現れたなら、少し目を瞬かせるだろう>>101
 『大寒が会合に姿を見せる。何か理由があるのだろうか。何故か裸足だ』>>99


 二十四節気の始まりたる立春の号を継いでまだ日の浅い彼女は、やはり緊張しているようだ、とか>>133
 『立春は緊張しながらも、頑張っているようだ』


 その立春へと朗らかな声を掛けるのは、霜降の彼女>>290
 『霜降と立春は変わらず仲が良い。会場入りした時とは違う様子が見える』>>87
 ]
(311) 2022/01/17(Mon) 21:49:47

【人】 “観測者” 処暑

[ 先程、雨水の彼女が手を振っていた相手である小暑の彼>>141
 彼の隣には、蛍である蓮始華の彼女>>138
 『小暑と蓮始華。二人はやはり、主従というよりは姉弟のようだ』


 夏至の彼は今日は快活な方の蛍を連れているようだ
 『夏至と菖蒲華。二人は“仲が良い”と称されては否定している』>>230


 小満の彼のところはいつも大所帯。三者三様の蛍は、観察し甲斐がある>>248
 『いつもよりも小満の到着が遅かった。珍しくも映る』


 立夏の彼女が、中央の職員を気遣うのを眺め>>253
 『立夏は今回もお人好しの様子を見せる』


 芒種の彼女が早々に会場から出ていく様を見送る>>272
 『芒種はやはりこのような場が苦手なのだろうか』
 ]
(312) 2022/01/17(Mon) 21:50:19

【人】 “観測者” 処暑

[ また、玄関口付近で大きな音がするならば、窓からか、入口の方からか、そちらを伺うだろう。或いは、観察のための風でも吹かすかもしれない。>>112
 転がるお気に入りの自転車と、橙色の使い魔。
 それから、明るい声を出す本人。

 ……我が隣人たる『立秋の灯守り』は相も変わらず騒がしい人だ。
 後々着替えたらしい姿が見えれば……相も変わらず“可愛らしい格好”をする人だと思う。>>244
 姿は少年にも見えるが、彼女と称するべきか、と、どうでも良い事を考えてしまう。

 その“自身の可愛さを分かっている”ような姿は、ある種、外見の年代を自由に変えられる灯守りらしい、と言えるのかもしれないが。 ]
(313) 2022/01/17(Mon) 21:51:15

【人】 “観測者” 処暑

 
[ いずれも、“観測”する時は暫くじっと彼彼女を見つめているだろうし、
 目が合うならば会釈ぐらいはするだろう。
 嫌な顔をされても見つめ続けるままだ。
 そうして、会場内と手帳と、交互に目をやっていた。* ]
 
(314) 2022/01/17(Mon) 21:51:42

【人】 “観測者” 処暑

[ さて、私が目を遣ることはあっても、此方を見つめる目に敏感という訳でもない。
 故に、彼女が此方を見ていたのは気付かなかった。>>195
 ――もう一人の隣人、『白露の灯守り』である彼女を私が見たのは、会場に入ったときや、大寒の彼女に話しかけている時。>>195>>196

 隣の統治域、隣の灯守りではあるけれど、双方引きこもり気味の上に、双方人見知り気質。
 会話した事は多くない。否……むしろあっただろうか?
 灯宮の『鍵』を渡す際も、彼女の蛍に渡したり、領域のポストに入れて帰ったり、
 はたまたローブのフードを目深に被っていたから、顔を良く見せなかったかもしれない。
 処暑の統治域内は瞬時に移動出来るが、白露の領域を尋ねるには、白露の統治域を少し移動せねばならない。
 故にローブを被るし、“外”に出るという慣れない事をする落ち着かなさで、「どうぞ」等と最低限の言葉だけ発していつも帰っている。

 そんな彼女に、声を掛けてみようかと思われているとは知らない。
 人と話すのは好きではない自分と同じ、と思っていたから。* ]
(315) 2022/01/17(Mon) 21:52:41
“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a67) 2022/01/17(Mon) 21:59:08

【人】 “観測者” 処暑

[ その影を見つけたのは、何時の事か。
 人間よりも小柄な形状が少し覗いているだけなので、暫し“観測”された後だったかもしれない。
 相変わらずの会場内の観察時、入口の辺りでふと目が止まった。目線の先には――雪兎。>>349 ]


  ………………


[ その瞳が“私”を見ているとは判らなかったが、
 私は暫くじっと、その姿を見つめた。

 愛らしい雪兎……型の魔道具。
 本体たる『冬至の灯守り』の彼女が遠隔操作しているらしい端末だ。
 当初は雪兎が喋るものだから不思議がっていたが、そういうものなのだろう、と思考を止めた。
 変わり者の灯守りだな、と思っていたが、とある冬至の季節。冬至の彼女“本人”を見掛けた。>>319
 何時も端末越しに会話していた故か「ちゃんと人型にんげんだ……」と、私にしては珍しい驚愕が湧き上がったのは……恐らく、随分と昔の話だ。

 そんな彼女雪兎に自分から寄って行く気はなければ、此方に呼ぶこともないのだが、
 常より食べ物か何かを強請られているならば、今日も差し出そう。
 荷物から取り出したのは――処暑の領域で収穫出来る

 常に収穫期の田が広がる故に年中収穫することの出来る米は、
 品種も謎であるが「よく分からないが美味」だと評される。
 私の領域には人を入れず、かと言って収穫も面倒なため、滅多に人にやる事もないのだが、気紛れに他の灯守りにやる事もあったかもしれない。
 何の装飾もない紙の袋に一合分。
 机に置いて、そのまま手帳に視線を戻した。
 ……尤も、そのまま食べられるものでもないから、雪兎は反応しなかったかもしれないが。*]
(399) 2022/01/18(Tue) 2:02:23

【人】 “観測者” 処暑

 

  …………………こんにちは。麦さん
  ……そうですね、私は何時も通りかと


[ “観察日記”に小満の彼と3人の蛍の事は記したけれど、
 その一人である、小満末候・麦秋至の役を持つの彼女は、今日も変わらず、飽きもせず、私の元へとやってきて声を掛ける。>>398
 私も常のように彼女を見つめて、それから間を置いて挨拶を返す。
 彼女の事は、苦手な訳ではない。……否、最初は苦手意識があった。
 “観察日記”を見たがったり、処暑の領域の事を聞きたがったり。
 手帳を見せる事はなかったし、領域についても見た方が早いのではと思う性質なため、>>180
 最初は言葉に詰まっていたが、最近はぽつぽつと話すこともあったかもしれない。
 今の彼女に対する印象はというと、不思議な人間、とそう言ったものだ。
 毎回という程、私との会話を望む姿。私の薄い反応に対して、構い続けるというのが理解が及ばない。
 故に……不思議なものを見るように、一度沈黙をおいて反応を返すのが常。

 ……とはいえ、そもそも彼女の今の在り方からして不思議なものだ。
 小雪号の蛍を輩出する家の当主でありながら出奔し、何故か今は真反対の小満の蛍をしている。
 どうして知っているのかと言われれば……彼女の生まれる前から灯守りをしているから、小雪の彼女を観察対象としていれば、自然と“見える”というものである。
 そこに何があったか、までは知らないが、私の知る『蛍』の中でも 奇異な存在だ。
 故に――興味深い。

 だから彼女に対しては、少々接する態度が柔らかいかもしれないし……周りから見れば、そうでもないのかもしれない。*]
(401) 2022/01/18(Tue) 2:26:47

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 小満の彼のように3人共、というのは珍しいが、
 会合に蛍を連れてくる灯守りは多数いる。
 今回も常の如く、『蛍』たる彼彼女の姿がちらほらと観測出来る。
 私は蛍を置いていないけれど、むしろ置かない灯守りの方が少数派であるのかもしれない。

 ただ……私は『蛍』というものが苦手なのだ。
 否、他の灯守りの蛍に難癖をつける事はないし、
 『蛍』というだけでその人を嫌う訳でもない。
 『処暑号の蛍』を、私は受け入れる事が出来ないのだ。 ]
 
(404) 2022/01/18(Tue) 2:36:12

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 大嫌いだ               
 否――憎んでいる、と言っても、良い ** ]

 
(405) 2022/01/18(Tue) 2:36:47
“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a80) 2022/01/18(Tue) 2:42:20

【人】 “観測者” 処暑

[ 私が観測の風を強く会場内で吹かすことはない。
 吹かすことはあっても、他者には分からない程のものであろう。
 しかし、同じ“風”を使用する能力を持つ立秋の彼は、それに気付いたようだ。>>424
 晴れやかな笑顔は、常よりも更に上機嫌に見え、夏の陽を思わせた。
 その陽気さが長命故の振りであるのか?と考えたこととあったが……100年程前の記録を見るに、元々の性質が大きいのではないかと思っている。>>426
 記録された会合の様子、その能力の使い方に、変わらないなこの人は、と少々呆れが出てしまったが、彼らしいと安心もしてしまった。

 声が届く距離ではないから、小さく会釈だけ返す。
 「元気か」と問われるならば、
 それが「陽気か」という意味ならば見ての通り、常と同じくの無風状態であろうし、
 「健康か」という意味ならば、何も問題はない故に答えるなら肯定。
 そんな可愛げのない思考すらも表に出ることはなく、「そうですね、見ての通りです」というだけの、
 会話を放棄した何の面白みのない答えも、今は彼に届くことはない。 ]
(442) 2022/01/18(Tue) 15:32:00

【人】 “観測者” 処暑

[ 隣同士故に関わらねばならない機会はそれなりにあり、
 『鍵』の受け渡しの際にも話しかけられるのが常だ。
 最初は人見知りを発揮し、聞かれても黙ったままのことが多かったが、
 流石に数十年も付き合っていれば、関わることに慣れてはきた。
 とはいえ、「変わりないです」「ええ、沢山ありました」「先日立秋さんにもらったものは美味しかったです」等、淡々とした答えしか返せないのは変わらない。
 それでも彼が会話を続けようとしてくれるのならば、ゆったりながらも会話は続いていただろうが。

 苦手、ではない。只やはり、気後れしてしまう。
 騒々しさは観察する分には興味深いが、私自身に向けられると一歩引いてしまうのだ。

 とはいえ、引きこもりでも必然的に関わる相手であるために、恐らく彼には一番世話になっているし、
 年上ということもあって、甘えている部分はある、のだと思う。
 このまま、会話するに面白くない存在であっても、騒がしいと少々呆れてしまっても、
 彼は私に関わってくれるのだろうなと……そんな類の。

 「立秋は今日も陽気だ。笑顔が眩しい程だ」
 そんな記述を手帳へと。* ]
(443) 2022/01/18(Tue) 15:32:43