ランダム機能


ユーザ登録




03:59:44

人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 宇宙刑事 サラトーガー

 
 ── 部屋の露天風呂 ──


[そうだろう。そうだろう。

 ジャックに素敵と言われて>>2:21
 自分が作った文化ではないのに
 鼻高々な気分で
 うむうむ、と何度も頷いた。]



   お、 完ペキ…!



[お湯の掛け方、汚れの落とし具合、
 ちゃんと教えた通り
 実践できているジャックに
 白い歯が輝く爽やか笑顔と共に
 親指を立てて見せる。

 本番の大浴場でもこの通りに出来たら
 フルーツ牛乳を奢ってやろう。
 そして、腰に手をあてる飲み方ごと
 レクチャーしてやるのだ。]
 
(0) 2021/01/03(Sun) 10:44:42

【人】 宇宙刑事 サラトーガー

 
[なみなみと張られたお湯は
 ざぶーん、ざぶーん
 2つの大波となって流れていく。

 遠慮しているのか
 ちんまり小さくなって浸かる姿は>>2:25
 なんか、なんていうか、ものすごく可愛いくて。


   
(撫で回したい‥‥)



 ふと浮かんだ衝動を、慌てて打ち消した。
 小さな子どもならまだしも
 大の男がそんなことされて嬉しい筈がない。

 そういえば、可愛いという言葉自体
 言われて嬉しいものかどうかも分からない。
 深く考えもせずに
 幾度か使ってしまった気もするが…]
 
(1) 2021/01/03(Sun) 10:46:09

【人】 宇宙刑事 サラトーガー

 
[そんなことを必死に考えていたら
 柔らかい吐息を
 立ち上る湯気に混ぜ込んで
 ジャックがまた殊勝な可愛いことを言い始めた。>>2:26

 ほんと、こいつは
 心の持ち方自体がどうしようもなく可愛い。
 謙虚で、健気で、素直。

 どうやったら
 何をしたら
 こんな可愛く育つのか。
 
 後学の為に教えておいてもらわねばならぬ。
 子どもを作るような予定もなければ
 相手もいない
 右手が恋人の自分ではあるけども。]
 
(2) 2021/01/03(Sun) 10:47:19

【人】 宇宙刑事 サラトーガー

 


    ははっ、いいんだよ。
    みんなの分まで思いっきり贅沢しようぜ?
    ここで英気を養って
    帰ってから、頑張ればいい。

    で、こういう時は
    羽を伸ばすって言うんだけど
    おれらには羽はないから
    手と足、ほら、もっと伸ばせよ。

    ぶつかったって気にしないし、
    なんなら足乗っけてやるってくらいの勢いでさ。



[いつもなら軽く
 ポンと叩けるはずの肩なのに
 触れる瞬間、ちょっと意識してしまった。
 
 宇宙刑事として戦い始めてから
 ずっと通して来た「私」が崩れてしまったり…。
 ああ、今日のおれはどうかしてる。]
 
(3) 2021/01/03(Sun) 10:49:10

【人】 宇宙刑事 サラトーガー

 
[自分自身にも誤魔化すみたいに
 慌てて切り出した話題は、吃ってしまった。]



   とっ、…ところでさ。
   お前ってすごく性格いいけど
   どんな風に育ったんだ?



[ずっと気になっていたが
 なんとなく聞きそびれていたこと。
 興味はとてもとても、ある!

 普段の自分なら、食い気味に顔を寄せ
 じっと目を見つめて
 話を聞こうとするだろうから
 それをなぞろうと、同じようにしてみるが…

 どうにも、顔が熱い。

 紅くなっても目立たない褐色の肌と
 温泉のせいにも出来るこの状況が
 限りなくありがたかった。]*
 
(4) 2021/01/03(Sun) 10:50:52
宇宙刑事 サラトーガーは、メモを貼った。
(a1) 2021/01/03(Sun) 11:58:14

―― アルバイトの理由 ――

 ごめんお姉ちゃんそろそろ行かなきゃ。

[ え〜やだやだもっと遊ぶと、見事な甘ったれに
 育った妹は不満そうな顔をするけれど。 ]

 良い子で待ってて。
 お土産に柚理の好きなアイス、買ってくるからね。

[ わかったとニッコリする辺り、血の繋がりを感じる。
 とても、現金。そっくり。
可愛い。


 父と妹にいってきます、と言って家を出る。
 向かう先は父のよく知る蕎麦屋さん。

 アルバイトを始めるに辺り、父とした約束は三つ。

 土日祝日のみ、夜八時までに家に帰れるようにすること。
 成績を大きく落とさないこと。
 決して無理はしないこと。

 母は、欲しいものもあるんだろうし好きにしなさい
 とだけ言った。

 それから私は約束を守って、アルバイトに行っている。
 お昼少し前に蕎麦屋に到着すると仕込みのお手伝いをし、
 19時には仕事を終えて帰路へつく。 ]

 天ざる、おまたせしました。
 お茶のおかわりご用意しますか?

[ ふた月もすれば、仕事はある程度身についたし
 女将さんも大将も、同僚も、そしてお客さんもとても
 良くしてくれた。

 家に居ると、否が応でも妹にひっつかれるし、
 ――嫌ではないんだけれど。
 母があれこれと私にさせるものだから、
 息が詰まる時もあった。

 それに気づいていたからこそ、父はアルバイトを
 許可してくれたのだろう。 ]

 はーい、ただ今参ります!

[ 呼ばれて駆けつけると、いつぞやに
 おじさん、と呼んでしまった客が居た。
 
 あのときのことは誠心誠意謝ったし、
 向こうが気にしていないようで、
 時たま雑談することもあるくらいだから ]

 今日はどうしますか?
 いつもの南蛮蕎麦ですか?

[ 気さくに問いかけると、うん、と返事をくれる。
 ――尚、まだ20代らしい彼曰く、妹のように
 思っているだそうで。 ]

「真里ちゃん毎週いるよねぇ、そんなに働いて……
 なにか欲しいものでもあるの?」

[ そう聞かれた時に、迷わず ]

 会いたい人がいるんです、少し遠いので
 旅費と、もうすぐ誕生日なので、
 驚かせたいんです。

[ そう言った。その時はそっかぁ頑張って、とだけ
 言われたので、はいと元気よく頷いた。

 ――このお客様が後程、女将さんから
 なにやら忠告されていたということは、
 私は知らないし、これからも知ることはないだろう。 ]

 う〜〜ん………

[ 二十代後半の男性が、欲しいと思う
 大事にしてもらえるようなもの。
 
 なんだろうと考えて考えて考えても、
 答えは出てこない。

 リサーチしようにも、相手に心当たりもなく。

 雑貨屋、服屋、楽器店、気になる所には
 手当り次第入ってみたけど、これといって
 気になるものもなく。

 アルバイトをして得たお給料は、
 ときどき、妹にプリンやアイスを買ってあげる
 くらいで他には使ってないから、蓄えはあるけども。 ]

 あんまり、高価なものにすると気を遣わせそうだし
 かと言って安っぽいのも、やだな。

[ 親身になってくれた店員さん達、ごめんなさい。
 決めかねてしまって。大きな大きなため息をついた時、
 小さな子供が足にどすんとぶつかってきた。 ]

 わっ、ごめん、前みてなくて
 怪我してない?

[ 子供は風の子とはよく言ったもので、
 小さな男の子は、へーーーきぃーーと言って
 またぴゅんと風になって消えていく。
 
 その後ろ姿を見た時、 ]

 ――これだ!

[ ふわふわもこもこのファーコートを着ていた
 その男の子を見て、思い出した。

 兄は寒がりだったし、あまり家から出ない。
 だからこれしかない、って。

 それから家に帰って、タブレットで
 あれこれ素材やら吟味し、選び取ったのは
 "肩のこらない""でもとてもあったかい"
 黒のロングガウン、着る毛布。

 本当は、カシミヤのほうが手触りが良さそう
 だったけれど、気兼ねなく受け取ってもらえる
 値段のものをチェックし、翌週には実物を見に
 生活雑貨店へ行き、即購入。

 当日には間に合わなかったけれど、
 翌々日くらいにはきっと届くだろう。

 時間指定はなく、メッセージカードはつけず
 手紙だけ、同封した。

 やたらとうきうきしていたものだから
 誰かへのプレゼントですか、とコンビニの
 お姉さんに聞かれてしまったの、
 少し恥ずかしいけれど、きっと私は誰かに
 言いたかったから、 ]

 兄です、誕生日なので――……

[ そう答えて、荷物をお姉さんに預けた。
 どうか、寒がりな貴方を、あたためてくれますように。
 喜んでくれますように、と願いながら。* ]

        
悔恨

 ―とある少年のXX―


[幾度となく説得を試みたものの、
 母からの返答は芳しく無く、
 おざなりに生返事をよこすだけだった。

 話しにくいのならば自分から話すと伝えたところで、
 それは親の役目と譲らないのでは打つ手がなかった。
 
 ――少しだけ、少しだけ。
 もう会わない人間に割く労力が無駄、と、
 そう思っているような気がして、嫌な想像をしたと首を振る。
 
 こどもだった、と思う。お互いに。
 いっそ、もう少し自分を押し通すだけの幼さがあったなら。

 結果は、違っていたのだろうか。]



 ……あっちについたら、住所を教えて。

[それは、幾ら言っても無駄だと悟る少し手前の悪足掻き。
 ここのところ対話を拒否し続けていた母親が、
 漸くそこで反応を見せた。心底、嫌そうに顔を歪めて。]


 「なにする気? 来なくていいから。
  里心がついたら可哀想でしょ。
  それに、あたらしいパパが出来るのに、
  アンタが居るからって懐かなかったらどうする気?」


 ……は、

[絶句した。
 その言いぐさに、懸念が正しかったことに、そうして、

 やはり、母親にとって、自分は不要な存在だったのだと。]

[自分はどう戦えばよかったのだろうか。
 妹のために、何をしてやれたのだろうか。
 きっと全く手が足りなくて、届いていなくて、
 だからきっと、
 ――きみにとっての、頼れる兄ではなかったね。

 結局ここでも間違えた。
 無理を通してでも、話をするべきだった。]



 「まりかをきらいになったの」

 (まさか、そんなはずがない)


 「いっしょじゃなきゃやだ」

 (おれだっていやだよ、あのひとは"娘"を愛してはいるけど、
  それは"真里花"じゃない、きみを愛してくれない)


 「まりか、おにいちゃんがきらいなとこ
  ぜんぶ、なおすから、――だから!」

 


 兄ちゃんは、世界で一番真里花が好きだよ。 
 これまでも、これからも、ずっとだ。
 嫌いなところなんて、ひとっつもない。

 ほんとうだよ。

[ずっと間違えてきたなら、ここだけは間違えるな。
 なんとしてでも間違えるな。
 
 きみを愛してるよ。
 ずっとずっと、これからも。

 だからきみの頼れる兄であるために、
 虚勢を張ってでも笑って見送るから、
 ――どうかこの笑顔を憶えておいてほしい]




    
要らない子

 おれが悪い子だから、一緒には行けないんだ。



 

[無力だった。

 文字の上では笑顔で居られる。
 声音だけは平常に取り繕っていられる。

 何も出来なかったから、それだけは果たそう。

 ――本当に、合わせる顔がない。
 妹にも、頑張れと背中を押してくれた友人にも。]