01:37:47

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


その銃がもしこの手にあれば、

違う結末を迎えられた/られるのだろうか。"俺達"は。

家族を愛している。

"どうせ用意するなら、あの時にしてほしかったね"

それで、このはなしは"終わっていた"のだから。

それでも、幸せだった。

その日、被害者は深夜に部屋を出た。
勤務先であるナイト・バー『Pollo Nero』の従業員によれば、午前二時を回ったころ。
ひとりで、鞄は持っていなかった。
最近"喧嘩"によって骨折したということで、右腕はサポーターによって固定したままだった。
証言によれば、最近は護身用に小型拳銃を携帯していたという。(資料A:死体の体内で発見された拳銃。被害者の指紋が検出されている)

聞き込みによれば、彼女は最近同居していた少年(関係性は不明)が何者かによって殺害されたことで精神的に不安定になっていたという。
伝手を頼って後ろ暗い人間たちと接触し、何らかの情報を集めていたようだ。

四年前から性風俗に関わっていた彼女だが、元は北部の小麦農家の娘として生まれ、それなりに裕福に育ったという。
だが十六歳の頃、実家が犯罪組織の抗争に巻き込まれ、家族と実家を失った。
自らの家族を殺めたマフィアのボスに気に入られ、そこで情婦として暮らすこと2年。
そのマフィアもまた、抗争の中で命を落としたという。

=====================
(従業員の証言)
プライド持ってやってる〜、って感じで……
仕事だから、ってめちゃくちゃ真面目でしたよ。
営業もするし、ちゃんとお化粧とか運動、食事にも気を使って…
あ、けど、自分は娼婦しかできないんだ、ってよくヘラってました。
ほんとはやりたくないって。……私たちの前でそんなこというと、私らのテンション下がるから、めったに言わなかったですけどね。

あの人、疲れてると素直になるんです。
最近は、とくに。ずっと。
…。
あの、見つかったら・・・・・・教えてくださいね。
=====================

本名:ビアンカ・ロッカ(Bianca Rocca)
死因:特定困難 負傷、出血によるものと推定

発見場所・遺体の様子:
午前三時十四分頃、被害者と思しき女性が海岸公園へと向かう姿を通行人が目撃。
午前三時十六分頃、近隣住民が車が急発進する音と、女性の悲鳴、衝突音を聞く。
午前三時十九分頃、海岸公園から走り去るワンボックスカーが複数の監視カメラに映る。

午前七時十五分頃。
町人からの通報により、集合住宅のゴミ捨て場に遺棄された女性の下半身を発見。
衣類は無し。暴行を受けた形跡あり。
一緒に捨てられていた携行品、および残されていたメッセージ(被害者が所属していたマフィアのファミリーが性風俗で資金を稼いでいたこと、および同被害者を著しく侮辱するもの)から、同被害者であると推定されている。

上半身はいまだ発見されておらず、捜査中。

メモを貼った。

幾人もの血を吸ったその靴で地面を蹴る。
男に纏った匂いは、シガレットか硝煙かわかったもんじゃない。

いつも一人、男は誰も連れない。
一番近い部下ですら、最後まで真に信じて居たかもわからない。
店に入るのが三人でも、出てくるときはいつも一人だ。

徹底していた、見せる姿を作っていた。
酷く甘い香りしかこの舌は受入れなかったが、
味のしない料理も砂を噛むよりはよっぽどましだった。
酷く心を病んだのはいつからだったか、もう覚えていない。



男は一つの窓を持っていた、それはパンドラの箱だった。

その窓の向こうには汚職にまみれた世界、
裏切りが裏切りを呼ぶ裏の社会、娼婦にならず者、
孤児達は恵まれない生活で媚びなければいけない生活が広がっていて、本当に全てが見渡せた。


「家族の邪魔になる者は排除しなければならないよなあ?」


ふと目についた『家族』を見逃して要らない命を絶っていく。
それが"楽"になれた。手が震える度にネズミを殺めて収めた。

巫山戯ていると思うだろ?魂を囚われていたかのようだったよ。
勿論、俺は正義なんてうたわない。

正義で人が救えるのなら、目の前で飯も食えないでくたばったロクデナシはいないのだから。



『どうしてこんなことをするのか?
 
俺がしたいから
だよ』

『冥土に土産に子守歌を歌ってやろうか、なあに。
 巫山戯てるわけじゃあない。これも愛情だよ。
 俺に魅せてくれてどうもありがとう。

 この歌を聞けるのは特別だぞ?』


この歌を覚えて生きている人間なんて、
『一人』居るかいないかだからな。

本名:ヴェネリオ・フィルマーニ(Venerio Firmani)
死因:銃殺。背部に多数の銃弾を受けたことによる失血死。

発見場所・遺体の様子:
町中で起きた乱闘による銃撃戦に巻き込まれ死亡。
乳母車をかばっているような姿で発見される。
背中を何発も撃たれたことにより出血多量、
事前に連絡をしていた病院に運ばれて間もなく息を引き取った。
怪我人は、アルバとノッテ共に多数の被害が出たそうだ。


メモを貼った。



>#死亡報告書

/*かきわすれ。

本名:リカルド(Ricardo)
※孤児のため姓はなし。名前は変えきれなかった。

死因:自動拳銃による射殺、頭部を狙ったもの
発見場所:とあるクラブのVIPルーム
遺体の様子:
服は乱され、体内に性行為の痕跡を残している。
VIPルームでの性行為のあとにその相手or第三者に撃たれて死んだように見えるだろう。
司法解剖などを行えば、消化管からセックスドラッグが使用されているのを確認できる。

また、手には拳銃が握られており、握った手元に硝煙反応が確認された。

その拳銃は、リカルドの密輸業者で流通しているものであり、
マウロを撃ち抜いたとされる弾とこの拳銃の線条痕は一致するようだ。



#死亡報告書

/*
書き忘れ二人目で申し訳ない……

匿った自室にマウロに置き手紙をしていた。

この時はまだ、ラウラや上司まで同じ日に死亡するなんて、知らなかったんだ。

本名:ラウラ・リベラトーレ(Laura・Liberatore)
※偽りなし。


死因:大腿部の銃創による失血死
(右目の銃創は死後に残されたものと見られている)

発見場所・遺体の様子:
路地裏にて。意図は不明だが、目立たぬ場所に隠されていたようだ。
衣服等に乱れはなく、抵抗の痕も見られない。
腕には
血に濡れた
ショルダーバッグが抱えられており、その中にはハンカチに包まれた写真立てのみが残されていた。


メモを貼った。

メモを貼った。

【人】 エースオブ―― ヴィオレッタ

>>4:+14 マウロ

「左様でございましたか。失礼いたしました。
 お楽しみいただけているのでしたら、幸いです」

ディーラーは申し訳なさげに丁寧に頭を下げ、微笑む。

”お連れ様”はたまに無茶な掛け方をするので心配だが、
この青年がそんな無茶をするのは見たことがない。
店としては上客とはいえないが、
個人的にははらはらせずに済むので好感が持てる。
不機嫌そうな態度も素直さの表れと思えば
どうということはない。

だから、さっきの問いもただのコミュニケーションポーズだ。
何事もなかったように前のゲームのカードを回収。
小気味よい音を立ててカードを切り始める。

「そうですね、夜も勝負もまだまだこれから。
 お客様のツキもここからは上向きとなるやもしれません。
 よろしければ次のゲームのベットをどうぞ」
(0) 2022/08/21(Sun) 2:12:26
 【ヴェネリオの部屋】

戸を開けて見えたのは、がらんとした冷めた家具の色。
何度か人の立ち入りが伺えるその部屋では、ポットとドリッパー、甘い香りが客を出迎える。

クローゼットの中身も二枚のコートに並んだスーツ。几帳面にしわは伸ばされていて埃取りの予備のストックが連なって床に並んでいた。
棚の上にはまだ飾られて新しいカランコエの鉢植えが。主がいないその部屋で、もうすでに乾いた土が転がっている。
他にも電源がつくことなく中身も削除されたパソコン、あからさまに棚から抜かれていった書籍の穴。
死者は何も語らず、語りもしなかった。

『その身なりのままだとファミリーで浮きすぎる。
 狙われてる身であると同時に人が減ってるんだ、
 郷に入っては郷に従えよ兄弟』


結局そのスーツをこしらえたのはその故人だった。
一張羅は高級ブランドの箱に入って机の上に鎮座している。
なぜかその箱の中には港の五番倉庫の地下にある秘密裏に設置された医療施設の詳細が書いてある文書があるのだが、一体なんの意図かは読み取れないかもしれない。ただ部下からもらってしまった、使う機会のなくなった遺留品を入れておいたのだ。

『孤児院の引き継ぎはフィオレロとマウロにでもやりたかったんだ。
 あいつらなら向いてるだろ?
 子供に情を持たないで、最後まで駒として扱って管理できる人間。
 しかもまめに、丁寧にだ。惜しいやつらを持ってかれた』

『リックはだめだ、きっと早くに俺が地獄につれてく。
 余所に捨てようとしたら離れなかったのは誤算だった、お前みたいにな』


テンゴの背丈に合わせられたスーツは気味が悪いほどにフィットし、靴まで添えられているかとおもえば店の名刺まである。
こうして小言が聞こえてきそうな余計なお節介を遺して、この男は友のもとから去っていったのだ。

死因は"そういうこと"にされている。

なるほど、と呟く。

俺たちが集まったのには、どうやら理由があったらしい。――そう理解した。

「ばかだな、お前は」と、呟いて手を伸ばす。

でもその声は届かない。
――死者の声は届かない。

その手が触れることも、もうないのだと。悟った。

2枚のメモを残しました。

1枚はマウロ様に。もう1枚は──。

次期ボスの椅子だ? お前は見る目はないなと笑う。

パンドラの箱を最期まで手放せない。

だから、やっぱり、幸せだった。

家族を愛している。

家族を愛している。

変化が嫌いだった。これでよかったのに

冥府下り


たった一人の葬列はその日も暗く静かな道を行く。
それと共にあるものと言えば、死者ばかり。


この数日で、街には随分と雑音ばかりが増えてしまった。
思えば、鼓膜を揺らさないその音を聞くようになったのはいつからだったか。
怪我で盲いた片目は在り得ざるものを見るようになった。

死に損ないは、いつだって生者と死者の境界線に居る。

「───全ては都合の良い幻覚だ」

虚ろな死者の残響は、誰にその存在を証明できもしない。

「少なくとも、俺以外にとってはそうなんだよ
 事実として、あんた達はもうそこには居ないんだから」

「そうでなきゃあならないんだ」

だから仮にそれが真実であったとしても、
それはいい加減な与太話が偶々真実を言い当てただけの事。

「だから誰に何を聞いたかなんてのは、誰に言えもしないのさ……」

【路地裏】

「……なんだ、あんたまだ居たのか。
 さっさと何処へなりと行っちまえば良いのに」



「未練があるのは、どっちなんだか」

……アベラルドだって、家族を愛していた。

" "を重ね、誓いを交わした。

それでも止めたいと、死の淵でも思っている。

俺はひとかけらもよくありませんけどね。

家族を愛している。

文字通り命を賭けてますので。

" "に" "を落とした。