僕、結構わかりやすく恋してたと思ってたんだけど、
マシロちゃんに気づかれないくらい隠せていたんなら、
こんなにマシロちゃんが欲しくて堪んないって顔、
ちゃんと君にだけ見せられてるってことだね、
[彼女自身が恋を知らなければ、向けられる感情を受け取る心の器を持っていなければ、どんなに強く想っても零れていくばかりだっただろう。
受け止めてほしいと願いながら視線を向けていたら、彼女が自身の器を手に取ってくれた。
だから今、自分はこうして受け止めてもらえている。
持ってみたら彼女もそろそろわかってきた頃だろう。
注ぐ想いに慾に、器はどんどん重さを増すばかり。
彼女が自分を好いてくれている限り、きっと器は増えていき、
いっぱいになった器は落として壊れてしまう前に、
自分達の「テーブル」を彩るように置いていこう。]