04:23:49

人狼物語 三日月国


161 完全RP村【こちらアンテナ、異常アリ】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 生物学者 アマノ


[それでも、"俺のことをそんな風にみてる"、"勝手に俺のことを決めてかかる"というラサルハグの言葉だけは、否定しなきゃと思ったから。

顔は合わせないまま、俯きがちにぽつぽつと告げた。]

………………俺だって。

俺だって、お前を大事にしたい。

傷つけたいなんて、思ったこと、ない。

全部欲しいし、貰った分、全部、返したい。

お前がかつての恋人と当たり前にしていた事なら、俺だって、してやりたい。
────いや、俺が、してみたいと、思ったんだ。
(116) 2022/07/21(Thu) 20:08:36

【人】 生物学者 アマノ


[やり方を間違えたらしいのは、なんとなく理解した。

とはいえ、ムード作り?とか?行為の流れ?とか?
そこまでは詳しく教わっていないし。

"地獄まで一緒"という言葉には、素直にこくりと頷いて。

────ああ、そうか。最初の最初から全部、こいつに相談しながら進んでいけば、良かったのかな。

なんとなく腑に落ちて、のろのろと顔を上げたら、俺を見つめていたらしいラサルハグの視線とぱちりと噛み合った。]
(117) 2022/07/21(Thu) 20:10:50

【人】 生物学者 アマノ


今、俺、どうせひどい顔してんだろ、と逸らそうとしても、一度絡んでしまった視線は、なかなか外れてはくれなくて。
ラサルハグの笑顔が少し滲んで見えた。

意地でも涙は零さなかったから、またそれでひどい顔になったかもしれないけれど。]

……したくない、わけじゃない。
お前のこと、ちゃんと、欲しいって思っている。
無理は……したかもしれないけど。

────その……次は、ちゃんと、相談する。

今日は、ごめん。

["だから、いつか、してくれるか?"

そう、はっきり続けたかったのに、諸々の恥ずかしさが限界突破した俺の最後の言葉は口の中で不明瞭にもごもごと消えるだけになったのだった。*]
(118) 2022/07/21(Thu) 20:11:09

【人】 生物学者 アマノ

>>119

────うん。…………すまん。

[本音で言えば、"他とやっててもOK"になんてなる筈ない。

ラサルハグが俺の知らないところで知らない誰かを抱き締めているなんて、考えただけで頭おかしくなりそうだ。

けどそれはラサルハグに応じられない俺が悪いし、OKとこちらから言っておいて怒るのも見当違いだから、飲み込むつもりでいた……んだけど。]
(123) 2022/07/21(Thu) 20:35:34

【人】 生物学者 アマノ


………………ッ……す、まん。

[なあ。
お前、俺が怒ると怖い怖い言うけど、お前の怒り顔も、相当なもの、なんだが。

普段猫っぽいところがあるのに、突然虎に豹変した風になる。
正直、喉元に噛みつかれそうな恐怖が走る。

なんで俺がバーナードやサダルに教えを乞い行ったらラサルハグが怒るのか、根本的なところは理解できないまま、ここは素直に謝っておいた。

多分、こういう事に関しては、俺の方が色々間違っているのだろうから。

────でも。]
(124) 2022/07/21(Thu) 20:35:58

【人】 生物学者 アマノ


わかった……けど、"秘密"とは、具体的にどこからどこまでだ?

[そこが本当にわからん、と首を傾げる俺。

そこからか、そこからなのか、と肩を落とすラサルハグが居たかもしれないし、秘密と言われてもサダルには初体験のレポートを出せと言われたんだけどと取引内容を素直に告げたら、また先の怒髪天モードが再燃したのかもしれない。

でも漸く、"いつものラサルハグ"が帰ってきた気がして、俺は今日、初めて笑うことができたのだった。]

今日。まだ抱き締められてない。

[キスはしたがそれだけだ、と両手を伸ばせば、俺の望むものは胸の中に落ちてくるんだろうか。

俺、なんだかんだそれだけで、すごく幸福になれるんだよな。*]
(125) 2022/07/21(Thu) 20:37:10

【人】 生物学者 アマノ

>>122

[逆らう理由はない。

足が触れ合うくらいに隣に座られてもラサルハグなら嫌じゃないし、目を閉じるのも怖くない。

素直に応じたら、首裏に腕が回される気配があって、唇にふわりといつも……いや、"いつもの"じゃない、感触が走った。

口を開けてと言われれば素直に応じるし、勿論、びっくりするなと言われればするつもりも無かった────が。]
(126) 2022/07/21(Thu) 20:54:07

【人】 生物学者 アマノ


…………〜〜〜〜っ!?

[え、これ、ラサルハグの舌、か?……え?と冷凍肉状態で固まる俺の舌……とか、歯列……とか、よくわからないところを柔らかくて熱いものが辿っていく。

────な、んだ、これ。

こんなの知らない、と困惑したのと同時、上顎をざらりと舐められて身体中がおかしな風にびくりと跳ねた。

え、なんだ、これ。

気持ち良かったかと笑うような気配が伝わってきても、俺は頷くよりも呼吸するのが精一杯だ。*]
(127) 2022/07/21(Thu) 20:55:09
アマノは、なっがいんだが⁉︎⁉︎[涙目]
(a16) 2022/07/21(Thu) 21:04:57

【人】 生物学者 アマノ

>>128

……ぅ…………。

[嫌がってるわけじゃない、との意思表示で、ごくごく控えめに首を揺らして呼吸しようとするのだけど、それすら許されず、また舌が深く触れ合って。

濡れた音に混じる甘ったるい呼吸音が自分のものだなんて信じたくなかったけれど、どうやらそういう事であったらしい。

"どうだったか"も何も、その9分が終わる頃には、俺は肩で息をしている有様だった。

なあ、なんでお前はしれっと通常運転なんだよ?]

…………次。いける。

大丈夫だ。
(129) 2022/07/21(Thu) 21:28:15

【人】 生物学者 アマノ


[先とは別の意味で目元が赤い気がするし、どころか頬やら何やらも全くの通常運転ならぬ異常運転状態なのだけど、でも、嫌ではなかった。

時々、ぞくりと背中が痺れる風な、足が跳ねそうになる衝動を抑えるのは大変だったけれど、それもやっぱり嫌じゃなかった。]

お前が知ってること、全部、欲しい。

[少し掠れた声で囁いた。

ああ、でも、俺一番好きなの、お前に抱き締められる事かもしれないな。*]
(130) 2022/07/21(Thu) 21:28:49

【人】 生物学者 アマノ

>>136

[正直なところを言えば、酸欠気味だし、その他諸々、今日は心底疲れたし。]

────俺が色っぽいとか、無いだろ……。

[そんなものより、さっき、キスの合間にちらりと見たラサルハグの目の輝きの方がずっと魅力的だった。

少しだけ、いつもの輝きの中、ギラリとした欲の色が瞬いた風な気がして、これは俺のものだ、と、思った。誰も知らない、俺だけの光。]

"今度"があるなら、それでいい。

[日中の、あの泣きたくなるほどの絶望感は嘘のよう。

俺たちはくすくす笑い合いながら、今日も1つベッドで眠りに就いたのだった。*]
(142) 2022/07/21(Thu) 22:09:05

【人】 生物学者 アマノ

【ラサルハグとあれこれなカウンセリングルームで】

[俺も知らない。勝手に足が向いていただけ。
ブーメラン機能 >>106 は靴の裏乱数サイコロにでもついていたんじゃないだろうか。

あの純度100%──っぽく見える──笑顔に次いで記憶に残っている呆れ顔には反応しないことにして、出されたセントアンドリュースを口にする。

……なんでカウンセリングルームでカクテル?などと疑問に思うことなく、ウイスキーベースのそれを一気飲みして、「あまい」と一言、呟いた。]
(156) 2022/07/22(Fri) 6:29:50

【人】 生物学者 アマノ


[バーナードもそんな表現は使わなかった、あまりにも直接的な"排泄器官"という響きに、ぐぅ、と小さく呻く。

無茶をしようとしてるのは承知の上、サダルの言う"その先"が聞きたくて、顔を上げた。

巫山戯ているようでいて、なんだかんだとサダルの助言は役立つものばかりだったから聞き逃すまいと真面目な面持ちで耳を傾けていた────のに。]

は?ラサルハグ??
>>82

[え、なんで来てるんだお前、というか、俺を探してって、どういうことだ。
早口でまくしたてつつ問答無用な勢いで俺の腕を取り、はじき飛ばされるようにカウンセリングルームを後にする。

すまない、とちらりと振り返ったサダルは、案の定の"あの"笑顔。

ちょっと待て、"スキン"って何のことだ。……皮膚?**]
(157) 2022/07/22(Fri) 6:31:05

【人】 生物学者 アマノ

【帰還後】

チャンドラが紹介してくれた研究機関 >>3:175 に、アポ取れた。

明日、会議に行ってくる。

["研究所のみんなによろしく" >>4:291 と、そう言ってくれた記憶の中の彼女よりも数段細く窶れた腕には何本ものチューブが繋がっている。

血の気のない頬は、当たり前だが化粧も施されていなくて。
あのいつでも気丈で凜としていたチャンドラの姿が脳裏を過り、俺の出した声は、掠れた風になってしまった。なんだか、喉の奥に重い石が詰まっているようだ。

呼吸も脈拍も、ある。
でも、ただ"ある"だけで、日を追う毎に微弱になっているのだと、俺たちは説明を受けていた。]


[4年42日間。

それは覚悟していたよりは短かったんだろうか。
でも1人残ったチャンドラにとっては長い長い時間で、最後、彼女は、薄くなっていく酸素から少しでも救命率を上げるために医療ポッドに入ることを選択した。

その決断が正しくできたことを思えば、チャンドラが"最後の1人"だった理由の1つには、アンテナの"全員帰還"の計算があったのかもしれない。]
(160) 2022/07/22(Fri) 7:30:46

【人】 生物学者 アマノ


[帰還後の俺は、言わば船の"客人"の立場だったからそう面倒は無かったものの、ラサルハグやスピカ、ダビーら、船の運航に関わる面々は報告だ調査だ審査と相当に大変だったらしい。

報告会で顔を合わせたことは幾度かあれど、ラサルハグとまともに会えるようになったのは(3)3n5週間も経ってからのことだった。

今日は2人で用事を済ませつつ、チャンドラの顔を見に行こう、という話で病院を訪れたという次第。

助かって欲しい。
目覚めて欲しい。

バーナードがまたいつか馬鹿をやらかした時に、チャンドラと2人、バーナードの左右に立って「この馬鹿!」とサラウンドで言ってやるんだろう?俺1人じゃ、あいつそうそうへこたれないぞ。

心からそう思うも、頭の隅では、チャンドラはこのまま緩やかに死んでいくのだろうなという覚悟もしていた。]
(161) 2022/07/22(Fri) 7:32:20

【人】 生物学者 アマノ


[俺が"最後の1人"だったら。生命が尽きることになったら。

誰にも重荷に思って欲しくはない。
前を向いて掴んだ生を謳歌して欲しい。
忘れてくれたって一向、構わない。

────ラサルハグにだけは、時々は思い出して欲しいかな、というのが本音だけれど。

でも、そうは思いつつ、日に日に弱っていくチャンドラの状態を知るのは、心の端に抜けない針が刺さり続けているような感覚だった。]
(162) 2022/07/22(Fri) 7:33:11

【人】 生物学者 アマノ


ラサルハグ、お前、ホテル暮らし……だっけ?それもそろそろ期限だろう?

[宇宙船乗りアストロノーツは乗る船の短期長期にもよるけれど、所属運航会社の寮に入っていたり自宅を所持していたりと色々らしい。

確かラサルハグはこの航海前に直前までの住居を引き払ったのだと聞いていた。

調査だなんだとバタつく今は、会社の短期寮だか関連ホテルだかに滞在しているのだと。]

俺の部屋、もうすぐ更新で……。

基本、今の研究所に務め続けるし、チャンドラが繋げてくれた機関との兼ね合いもあるから、それ次第……なんだが。

一緒に暮らさないか?ラサルハグ。

[それはプライベートに関して"相談"を一切して来なかった俺の、初めて踏み出した一歩。]

お前が帰ってくる家なら、研究所で寝泊まりしないで頑張って帰ろうという気になりそうだし……料理も、続けたいしな。

[ああ、あの本。『はじめての一人暮らしごはん』。あれ買うか。
呟いて、小さく笑った。**]
(163) 2022/07/22(Fri) 7:34:17

【人】 生物学者 アマノ

【帰還後に、スピカと】

あ?…………スピカから着信だ。

[────『料理の作り方教えて』。

ほら、と傍らのラサルハグに画面を示す。

あのスピカが。俺が作ったハヤシライス食って、魔法だなんだと大騒ぎしていたスピカが。
あの彼女が料理……とはね。]

く、ふふ、愛は人を変えるな。

[呟く俺は、俺自身がまさにそれだということを、そうだな、まあまあ自覚しているさ。

ラサルハグと予定をチェックして、(29)14n30日後以降なら大丈夫だと返信した。]
(173) 2022/07/22(Fri) 10:01:04

【人】 生物学者 アマノ


────ようこそ久しぶり。……あ?

[きょろ、と玄関を見渡したスピカに、一人暮らしではないのかと不思議そうに問われた。

まあ、明らか、一人暮らしの間取りじゃないしな。
しかもあからさま、2種類のサイズの靴が並んだりしているわけで。]

言わなかったか?
ラサルハグと住んでる。

[この間引っ越したばかりだけど、と重ねたら、早く言えと猛烈に怒られた。]

今言ったから問題ないだろ。

奴は今日、仕事だし……あー、いつ帰ってくるんだったかな。

[ぽそりと呟いたら、だからそういうところだとまた怒られた。

ともかく料理、するんだろう?ハヤシライス。]
(174) 2022/07/22(Fri) 10:01:42

【人】 生物学者 アマノ


馬鹿かお前。


デブリが宇宙船に当たってから回避するような真似してどうする。
管制官のスキルはどこ行った。

料理は段取りと材料計量、時間管理、温度管理で8割成功だ。
何度も言わせるな。
(175) 2022/07/22(Fri) 10:02:35

【人】 生物学者 アマノ


[初馬鹿ゲットおめでとうスピカ。

……と言いたいところだけれど、既に >>4:227 とか >>4:237 とかで順調にカウントアップされていた事をスピカ自身が気付くことは無いだろう。

ともかく、だ。
基本的には、頭の良い奴は料理の出来る奴だと思う。
や、逆かな。
料理の出来る奴は、そのほとんどが頭も良い奴。

レシピの内容を理解すること、工程の意味を知ること、応用範囲の想像が正しくできること。

手先の器用さが求められる状況も皆無では無いが、菓子作りはともかく、日常の料理範囲ならカット加工されている野菜を買ってくるとかの救済手段はあるわけだしな。

あとは"こいつに美味しい料理を食べて貰いたい"という欲がどれだけあるかも重要だと思い知った──最近、何度かだけ自分だけのために料理をしたけれど、お世辞にも上出来とは言えなかった──けれど、その点はスピカなら、大丈夫だろ。]
(176) 2022/07/22(Fri) 10:04:20

【人】 生物学者 アマノ


美味しい……と思うぞ。

[心の中で密かに採点、(74)70n100点の出来映え。

不器用ながら具材のカットも不揃いではなかったし、手順通り分量通りに丁寧に仕上げたそれが大惨事になるはずもなく、小皿によそって食べてみたそれは、ちゃんと美味しかった。

残りは持って帰るといいぞと保存容器に詰めて冷めるのを待っている間に、玄関の鍵が開く音がして。]

おかえり、ラサルハグ。

[いや、ね。
客人、初めてだったんだよ。この家で。

だから、つい。
つい、こいつも俺も、無意識にいつもの習慣で動いてしまった。

慣れた角度に首を傾け、当たり前のように互いの背に手を回し、"おかえりのキス"。

スピカがわなわなと震えだしているのを認めたのは、(23)20n60秒ほどのそこそこ長いキスが終わってからの事だった。*]
(177) 2022/07/22(Fri) 10:05:41
生物学者 アマノは、メモを貼った。
(a31) 2022/07/22(Fri) 14:30:10

【人】 生物学者 アマノ

【帰還後 引っ越し後のある日】

は?…………な、に。

[研究所からの帰り道、今日はシーフードカレーだと材料抱えての集合住宅前。
俺はいくつかのカメラと記者とに囲まれた。

アマノ先生ですよね、あのミスティックアンテナ号からの生還者の、と。

そうですが、とその若干不躾な言い様に片眉を上げる俺に、輪を掛けて不躾なシャッター音とマイクが襲いかかる。

ごちゃごちゃ奴らが言ってきたことをまとめると、

『"あの"マエダ機関士長と同居されているのは事実ですか』、とか、
『マエダ機関士長と恋仲なのではという噂は御存知ですか』、とか、
『あの事故後の閉塞空間が心境の変化の一端だったのですか』、とか。]

────……ッチ。

[不機嫌を隠しもせずに舌打ちしたら、一瞬奴らは怯んだように見え、俺は「失礼」と言い置いてとっととセキュリティーゲート向こうの自宅建物を目指そうと一歩踏み出した。]
(220) 2022/07/22(Fri) 22:56:44

【人】 生物学者 アマノ

[なんで、今更?

帰還後は確かに相当騒がれていたらしいけど(でもその頃はクルー全員が病院に居たから騒動の実感はあまり無い)、最近はその熱も随分引いていたところだったのに。

どうやらラサルハグの新しい仕事 >>209 が公になったらしく、それでまたちらほらとゴシップ誌が騒ぎ出したらしいという背景を俺はまだ知らなかった。

そんな背に、一際耳障りな男性インタビュアーの声が届く。]

『残るべきはマエダ機関士長だったとの声も多くありますが、アマノ先生もセリーニ医師の犠牲が妥当だと?』

[ざわ、と身体中の毛穴から"怒り"が零れた気がした。]
(221) 2022/07/22(Fri) 22:58:11

【人】 生物学者 アマノ


────ッてめえら、何も、知らないくせに、良く言う……ッ!

[つかつかと奴らに歩み寄り、睨め付ける。

知らないくせに。
何も知らないくせに。

俺達がどれだけ悩んで、どれだけ苦しんで、できれば誰も犠牲にしたくないと、過ごしたあの日々の事、何も知らないくせに。]

艦長はマエダ機関士長じゃない。アンテナだ。
俺達はアンテナの決断に従った、それだけだ。

[言い切った後、なおも胸のムカムカがあまりにも消えずに、俺はつい、言い放ってしまったのだった。]
(222) 2022/07/22(Fri) 22:58:43

【人】 生物学者 アマノ


ラサルハグと恋仲で何が悪い。
今更同性同士で騒ぐ世でもねーだろうが。

俺は学生時代から奴の事が好きだった。
あの事故はきっかけの1つだったかもしれないが、理由じゃない。

クソ下らない事を嗅ぎ回ってんなよ、この下衆が。
(223) 2022/07/22(Fri) 22:59:14

【人】 生物学者 アマノ


[ああムカつく。まじムカつく。クソが。

俺はなおも何か言ってこようとしてくる奴らを振り払うように帰宅して、予定だったカレーライスを作った。

気が荒れてると良くないな。この日のカレーはいまいちな出来映えだった。

────で。]

あー………………。

[知らなかった。気付いてなかった。
カメラしか来てないと思っていたのに、どうやらあの場ではビデオカメラも動いていて。

朝のワイドショー的下世話な番組で、俺の啖呵が盛大に電波に乗っているのを目にしてしまったのだった。

マスコミって奴は、度し難い。つくづく度し難い。

俺はテレビ局雑誌社その他諸々に撒き散らしてやろうかと、超弩級クラスに危険な生物兵器の存在を脳裏に過らせたのだった。**]
(224) 2022/07/22(Fri) 23:00:08

【人】 生物学者 アマノ

【帰還後 引っ越し後のある日・2】

[あの日 >>220 、日付が変わる少し前に帰ってきたラサルハグは何も言わなかったから、建物前のマスコミは既に撤収していたんだろう。

別に報告するものでなし、と俺も何も言わず──ただ思ったより美味しくはならなかったシーフードカレーについては謝った──、いつも通りの夜を過ごし、そして翌日。

大学へ向かうラサルハグを見送るところまでは平穏な、これもいつも通りの朝だった。

そしてそのほんの少し後に、あっという間に拡散した俺の罵声つきカミングアウト。
それはもう、いかにもわかりやすくセンセーショナルなものだったろう。

まあ、そうだろうよある程度までは覚悟してたよ。
まさか動画で流されるとまでは想像していなかったけどな。

動画拡散と同時にネットで有象無象が一斉に囃し立て始め、曰く、

『続報:遭難船熱愛COアマノはS星系アマノ大臣の息子』

『アマノ大臣まだ生きてたワロス。環境分野の重鎮ドン的なアレだしょ?』

『アマノ大臣同性愛者否定動画発見、先の展開胸熱案件』

etc、etc。]
(268) 2022/07/23(Sat) 6:14:22

【人】 生物学者 アマノ


[自らそんなものクソを検索して目にしたわけじゃないが、研究所へ赴けば刺さる視線をちらちらと感じた。

研究所の奴らは、同僚もしくは上司部下であって、"仲間"じゃない。

「コーヒーありがとう」なんて知らぬ振りで笑いかけてくれる奴は居ない。
「何か飲むー?」と純度100%の笑顔つきの呑気な声も無い。
「ベラベラ喋りすぎ」と困ったように窘めるあいつの腕もない。

俺は小さく溜息吐きつつ、変わらぬ業務を続けていて────、

────『すまん、今日は帰れない。』

ラサルハグからの着信に「そうか」と小さく呟いた。」

  "すまん。あれの所為だよな。"
  "動画撮られてたとは思ってなかった。"

  "本当にごめん。"

[ほんの10秒足らずの会話の後、その文字列だけ追って送信し、俺は深く溜息を吐いた。]
(269) 2022/07/23(Sat) 6:16:00

【人】 生物学者 アマノ

[結局この日は俺も自宅へ帰る気になれなくて(だってどうせ自宅前に増えてるんだろう?マスコミが)、研究所内の休憩室ソファに寝転がる深夜。

────良かった、"あっち"は表に出ていない。
見たくもないが件のあれこれに纏わる表題を手元のタブレットで流していく。

頭に血が上ったのはチャンドラ云々言われたのが一番大きかったけれど、もう1つあった。

『謹慎措置中の管制官の保証人がパイロットの男性とのことですが』

『仲睦まじくデートしていたとの目撃情報についてアマノさんも御存知では?』

『極限状態ではやはり性の乱れが当たり前なんでしょうか』

デート云々なんて、どうせ一緒に買い物していた >>21 とかそんなものだろうし、それを言うならスピカは俺の家に来たりラサルハグと会ったり様々しているだろうに、切り取りたいところだけを切り取って囃し立てるのが奴らマスコミのやり口。

かつて研究絡みで追いかけられた事もある俺は、うんざりするほどよく知っていた。]
(270) 2022/07/23(Sat) 6:19:07