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人狼物語 三日月国


125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】

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「……え、……ほ、本当に……
 こ、こんなの、き、聞きたいんですか…?
怖くないの…?」


こんなの。扱い。どうにも羞恥はあるが、そこまで何というか、“恥ずかしいものを言う”雰囲気が薄い気はする。

「……えっと、あれは…まだ誰の秘密も、明かされてない夜の事。
 ……その日…か、累くんに…呼び出し、喰らって……
 突然、俺がビビった時にバランス、崩しちゃって、コケて……
 ……だ、出された、ん…です……あの、……変な、手を……」

「…………そ、その…ガシ、っと、掴まれて……
 つい、……心霊的な手っぽい、のを…………」


「要するに、そこの擬態してる累くんじゃなくて、
 俺の足に、元々の累くん(本体)の手が出されたんですよ」


はい、
変な手を出す話
でした。

嘘は全く言ってない。嘘は。

「もうそれホラーじゃん……」

それはそれで面白かった。


「ああそっちなんだ。
 びびった彰弘ちゃんに叩かれたんだよな〜。かわいそうに」

どっち?

「てかこれ"変に手出しをされる"は"変に手出しをされる"でも
 "変な所から変な手を出される"でしたって話じゃん。
 う〜んオチとして微妙じゃない?」

それはそれで面白かった奴も居たらしい。

「もう一個もお前なのかよ?」

ありえる。


「ん〜?ご想像にお任せしますけど?
 なぜなら邪推されても俺はちっとも困らないからね」

変な想像をされて困るのは不破だけなんだなあ。


「俺もやってみようかな。変なところから手を出すやつ」

むむむ……と念じている。出るのかもしれない。


「こんな所で変なもの出すんじゃありませんよ」

変なもの呼ばわりできる立場ではなし。

「え〜俺は俺のもの持ってかれるのは嫌。
 代わりになんかくれるなら考えなくもないけどね?
 そもそも案外俺って元の累とか連れ去った人間達が
 ちゃんと寂しくないようにしてやってるんだぜ?」

 
「……だ、だから…言った、じゃないですかぁ……
 こ、こんなの聞いて……お、面白い?って……
 あと、そもそも…ビビる俺に…手を出す累くんが、一番悪い……」


そう言う所だけはしっかり文句言ってる。こっち。
何も間違ってないので……。

「……あと、夜川くんと、累くんで…人身売買…しないであげて……」


これだからこいつらは……
と、二人の色々あれこれを知ってる男は溜息を吐いた。

累と鷗助は色々な意味でどっちもどっちと思っている。

まぁふたりとも得体がしれないと思えば確かに似ていると思っている。

一葉くんなら本当に念じたら出せそうな気がする。狐の手が。

一葉にがんばれっ。

 
「……え、そんな…累くんが、気を遣う事を……?」


失礼な気もするが、攫ってる時点で寂しくさせないのは当然の義務な気もする。

「……ちなみに、寂しくさせない…って……
 具体的に…どんなこと、してるんです、か?」


「いろいろ連れ去っているのか。欲張りだ。
 群れを作るでもなく所有するのは、どちらかというと宝物をしまっておくのに近い」

まさにその通りなのかもしれない。
むむむ……としてたらちょっと毛が逆立った。


「え?何?俺が悪いって?
 嫌だなあこんな公衆の面前で俺を吊るし上げるなんて。
 傷付くな〜彰弘ちゃんって案外容赦ないんだね?」

価値観の異なる生き物は良識派の諫言も何のそのだ。
そしてこれは怒っているわけではなく、つついて遊んでるだけ。

「売買されなくてよかった〜。
 一応所有判定、まあ人間で言うとこのペットみたいな感じ?
 それか一回腹に入れた食べ物みたいな感じかもな〜

 あーそこ聞いちゃう?って感じだけど。具体的にな〜。
 累とか他の色々が『あいつが欲しい』って言ったら
 なるだけそいつを連れ去るようにしてる、とか?」

へらへら、何でもない話の延長のように不穏な事を言う。
これは単なる冗談かもしれないし、冗談じゃないかも。

気に入ったものは何でもしまっちゃう。

「やっぱこいつらと温泉の時間外したりしてたの、
 今思うと無駄な労力だったね……
 覗きがどうとかの精神性ではないよやっぱり」

静かな時間を狙ったからこそ得られるものもあったが。
 

「聞いてよ氷室ちゃん。
 そっちの女子会みたいに、恋バナでもして対抗しようと思ったけどこのメンツじゃ全然できねーの」

爆笑。
ちなみに男どもで恋バナをしたところで大体やらしい会話になるので内容をおきかせできることは殆どありません。

「なんで女子会の情報が漏れてるのよ」

そこ?

「まあ、魔法少女か人畜無害か変な男かの3択じゃねえ……
 さもありなんだわ」

「夜川兄妹情報」


詳しい内容は流石に聞いてないので知らないといいつつ。

「って、俺普通の人間なんだけど!」

変な男あたりに区分されていると思っている。
まぁ突然お嬢様口調で喋りだす男はおかしい。

「聞かせろつったって難しくね……?」

だってこいつらだよ? と、男連中の顔を見た。
人間10才児の神様とか狐とかである、昨日も話していたが、恋愛感情とは一体……と言う状況だ。

「……ひろりぃが面白い話持ってんじゃ……?」

ほら、ちょろいし。


「だそうだぜ普通の人間諸氏」

変な男その二。
だってこれだもんなあ。

ふと外を見た。並べている……何かを……

うさちゃんの地上絵をスマホで撮った。


ついでにイエーイピースしている人もなんとなく撮った。
もしもの時に生産者表示ができるに越した事はない。完璧だ。

後で風邪引かないようにちゃんとお風呂入ろうね。


「俺は……興味自体はあるんだけど」

人畜無害どころかむしろ畜生に分類される狐だ。
少なくとも相互での関係はまだ難しい。

「まだ一年生だから元の学校でも難しい。
 大きいからあんまり大衆受けしないのかもしれない」


「兎とはちょっとジャンル違くない?って思ったけど
 そういや真横に狐が居るんだよな」

この空間じゃもう何もかも些細な問題になってしまうみたい…

「発情期のウサギに好かれてたって話?」

もうよくわからない。
発情と恋を一緒にするな、かぁ……。


「兎は……食料」

ジビエ料理に詳しかった理由ですね。

宗崎 隼人の近くに寝に来た。


「生き物達が塊になって寝ている。冬の光景だね」

ぬくぬくになっている一角を見てる。
猫が寝てる人間に乗りたがるみたいな、あれを感じる。

むにゃ。

 偉智

「うーん要ちゃん先輩の言うかわいがると俺のかわいがるって
 なんか結構温度差ある気がするなぁ〜」

たとえばあなたのそれが慈しむようなものであるとすれば、
こいつのかわいがりとは寝る子の頬を容赦なくつつくもの。
今はそうはしないけど、そのうちするかもしれないよ。

「おもしろ光景が広がってるな……」

とりあえずスマホで撮った。


「真尋ちゃん先輩、
 俺達最後まで一緒にこの温度差の中に居ような…」

やっぱり精神性が何処か同レベルみたい。
保護者不在なら首元に冷たい手を突っ込むとか、してた。多分。

「ふたりとも性格わっる……」

ちなみにこの男の場合おもしろ光景は撮っておこうと思っただけだ。


「失礼な。俺は良い性格をしていると自負しているよ」

つまり性格が悪いという事です。

ぐう。

──それは、いつかのお話。
思い出の最初。テスト駆動の1回目。

人間と一緒に遊ぶのが、楽しくて。
信じてくれる気がする友達ができて。

ついうっかり、自分から告げた秘密。

差し向けられた拒絶。
奇異と忌避と怖れの視線。
友情を紡いだ口から零れたひと言。

それは、水銀莉桜という機体の、
芽生えかけていた心を引き裂くには十分で。

『施設』による情報統制が行われて
ほとぼりが冷めた後には、
そのパーソナリティ・データは、
大きく変化していました。

誰にも自分のことを知られるわけにはいかない。
堅固な心の外殻は、そうして築き上げられて。
今、それが儚く崩れ去って。
いつかのような日常の終わりを、
少女の精神性を宿した駆体は酷く恐れて──

──いたの、ですが。