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人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 大木慎之介

 

  オレもここ来るとき似たようなこと考えてたな。
  心配しすぎなら笑い話になるだけだ、
  とにかくまず探してみようって。

  悪いほうの可能性考えたとき、
  オレは何もせずにはいられねぇって
  この2日半で身に沁みた。

  何もできない気がしても、何かしちまう。
  けど何かできたって実感はあんまり無い……、
  それなのに見過ごすのは嫌だなって思う。

  『やらない後悔よりやる後悔』って言葉あるよな。
  何もせずにいて悔やむよりは
  何かした後に悔やむほうがマシな気がする、オレも。


[後悔の内容にはよるかもしれないのだが。
 大木が自然に思いつく範囲の可能性では、
 そういう考えにどうしてもたどり着く]
(205) 2022/10/19(Wed) 17:47:37

【人】 大木慎之介

[未國の願いの詳細を問う気は無かった。
 それこそ踏み込みたくはなくて。
 “卑怯なやり方”という言い方は気になったが、>>202
 事情を知らないのにとやかく言いたくなかった。
 それに、こまごま事情を尋ねる気にもなれず]


  オレは未國にも、その友達にも
  明日があってほしいと思ってる。
  でも一番は、未國の納得することしてほしい。


[あなたが何を願うつもりか、それがどんな程度かも
 窺い知れず、その友達にも見当もつかず。
 ただ願いを持つ友達に対して思うことを伝えた]
(206) 2022/10/19(Wed) 17:48:07

【人】 大木慎之介

[それから席を立って歩き出そうとして、
 ふと思い出したことがあって、
 再び未國に視線を向けた]


  ここ、常連がいるって噂知ってるか?
  オレ噂しか知らねぇんだけど……。


[いつ誰に聞いたかも思い出せない噂話を、
 何気なく未國に尋ねた>>0:564 >>0:565]**
(207) 2022/10/19(Wed) 17:48:48
大木慎之介は、メモを貼った。
(a30) 2022/10/19(Wed) 17:50:24

【人】 大木慎之介

─ 保健室・未國と ─

[どうしているかわからないと思って
 必死に探してはみたけれど、
 いざ見つけて話してみれば、
 未國はやはりしっかりと前を見据えていた。>>208

 『明日が来たら』>>209
 そういう仮定が出てくることに、
 不安と同時に未國の決意の重さを感じる。

 友達がいなくなってほしくなどない。
 引き止められるものなら引き止めたい。
 それは大木の心に変わらずある思いだけれど、
 未國のことは「応援しよう」と思えた。

 明日を望む心は未國の中にも必ずあるはずだと、
 あの時の衝撃の受け方を思えば
 自然と信じられたから>>1:408
(218) 2022/10/19(Wed) 19:02:07

【人】 大木慎之介

[何気なく尋ねてみた噂話で、
 未國が見せた優しい表情に目を奪われた。>>210
 その表情と語る言葉とで、
 その人こそが未國が助けたい友達なんじゃないか、と
 なんとなく感じ取り]


  ……うん。紹介してくれよ。
  オレも一度話してみたかったんだ、
  保健室には全然馴染みねぇからさ。


[そう返したときの大木の声も表情も、
 未國につられたかのように優しいものだった]


  じゃあ未國、“また明日な”。


[ひら、と手を振って歩き出す。
 昼休みが終わってしまいそうだったから。
 旧校舎探検の後では、このひとときが一番
 安らかな心持ちがした時間だった]**
(219) 2022/10/19(Wed) 19:04:25
大木慎之介は、メモを貼った。
(a33) 2022/10/19(Wed) 19:12:28

【人】 大木慎之介

─ 朝・鈴掛と ─

[声をかけてみると鈴掛はすぐに身を起こした。>>228
 呻き声ははっきりとは届かなかったが、
 何か呻いていたのはわかった。

 その後にかけられた「悩んでる?」という問いかけに
 目を丸くした。>>230

 大木は「悩み事がなさそう」と思われがちである。>>1:394
 悩んでいる姿を人に見せたことは、実際に少ない。

 けれど生徒会室では、人目が少ない時間帯なら
 真剣な表情で何か考えている姿を見せることがあった。
 特に、会長選挙の少し前から>>0:513 >>0:514
 副会長の任期を終えるまでは。

 それを鈴掛が近くで見ていたのだろうという実感が、
 今この瞬間になってやっと湧いたのだ]
(241) 2022/10/19(Wed) 21:08:01

【人】 大木慎之介

[鈴掛の雰囲気がいつになく柔らかいのも、
 珍しいとは思えど、意外ではなかった。>>230
 そういう姿を以前にも見たことがあったから。
 何ヶ月前か思い出せないほどには前だが。


 鈴掛は仲良くなるほど態度が粗雑になると
 大木が感じ始めたのは、1年の頃、
 生徒会に入ってしばらくしてからのことだった。>>229
 大木がそれを特に咎めるでもなく受け入れていたのは、
 別段不快でもないし、いっそ面白いからなのだが。
 見ようによっては懐が広いのかもしれない]
(243) 2022/10/19(Wed) 21:08:25

【人】 大木慎之介

[で、鈴掛の問いかけへの答えは]


  んー……、まぁ悩んでなくもない、かな……?
  鈴掛はどうだ?
  よかったら少し話さねえか?


[大木は昨日の1日で結構吹っ切れてきており、
 悩みが無いわけではないものの、
 誰かに相談したいというほどでもなかった。

 それよりも、探検以来ろくに話してない鈴掛のことが
 どうしても少々気がかりで。
 鈴掛が応じてくれるなら、朝、校内に人が少ないうちに
 どこかで話をしたかった。
 朝のうちは人通りが少ない廊下とか、中庭とか。
 具体的に行き先までは決めていなかったが]*
(245) 2022/10/19(Wed) 21:09:04

【人】 大木慎之介

[なお、生徒会でアイスを買いに行ったことはあった。>>229
 それは今年の夏、大木もすっかり
 副会長が板についたころの話である。

 生徒会室に冷房はあるが、その頃たまたま壊れており、
 その上、運悪く猛暑が重なったのだ。
 
 それで皆暑さにやられてすっかり何もできなくなり、
 大木は言い出した。
 「一旦アイス買いに行かね?」

 副会長が大真面目に言うものだから
 完全に『買いに行っていいムード』になり、
 実際に買いに行くことにもなり、
 鈴掛は「馬鹿じゃないの?」と言いながら
 きっちり付き合ってくれた。

 そのとき大木は思ったのだ。
 鈴掛のことを「本当に付き合いが良いな」と]
(246) 2022/10/19(Wed) 21:10:08

【人】 大木慎之介

[顧問の先生には見つかったが、大木が堂々と
 「暑さで何もできないからまずクールダウンした」と
 もっともらしく語り、先生にまでアイスを勧めて
 生徒会を代表して小突かれたおかげで、
 生徒会全体としては軽い小言を言われた程度で済んだ。

 その間、会長はどうしていたのかと言えば、
 終始ハラハラした様子だった]**
(247) 2022/10/19(Wed) 21:10:28
大木慎之介は、メモを貼った。
(a36) 2022/10/19(Wed) 21:11:58

【人】 大木慎之介

─ 朝・鈴掛と ─

[鈴掛の「心外だなあ」は声に出なかっただけでなく
 顔にも書いていなかったようだ──
 少なくとも大木には読み取れなかった。

 ゆえに鈴掛がどう思ったか、
 大木が気付くことはなかった。>>275

 物珍しそうな視線を受けた気はするが>>277
 お互い様のような気がして、特に突っ込まず。

 屋上前の階段は朝向かう人は少ないし、適当そうで
 どちらが先頭ということもなく向かった]
(294) 2022/10/19(Wed) 23:39:25

【人】 大木慎之介

[たどり着いた先で語る鈴掛の様子が
 割と淡々としていて、>>278
 あまり思い詰めている風には感じなかった。

 それで大分ほっとしたが、
 鈴掛に『神頼みしてでも欲しいもの』がある、
 いや、あったというのは初耳だった。

 そのことに少し興味が湧いてしまって、
 けれど大切なことのようにも思って。
 言えないと断られる可能性の怖さと、
 興味とを天秤にかけ]


  あのさ、もし言う気になったらでいいんだけど……

  『神頼みしてでも欲しいもの』って、
  例えばどういうものなんだ?

  オレ、そういうの考えても
  いまいち出てこなかったんだよな……。
  

[思い切って問いかけてみることにした。
 無理やり聞き出す気は無いと前置きをして]**
(295) 2022/10/19(Wed) 23:40:15

【人】 大木慎之介

─ 休み時間・天ヶ瀬 ─

[午前中のどこかの休み時間、ふと通知に気づいた。
 開いてみると天ヶ瀬からで、送信時刻は授業中。

 授業聞けよ天ヶ瀬……と苦笑は浮かんだが、
 言わずにおくことにして、手短に返信を送った。

 大木はあまり先輩風を吹かせるのが好きではない。
 意識できたときは避けている
 ……つもりである、少なくとも本人は。
 本当にそれが実現できているかは別の問題である]**
(297) 2022/10/19(Wed) 23:46:28
大木慎之介は、メモを貼った。
(a41) 2022/10/19(Wed) 23:57:23

【人】 大木慎之介

─ 朝・鈴掛と ─

[恐怖を感じながらも鈴掛に問いかけられたのは、
 鈴掛は言いたくなければ話さないだろうと
 信じられたからでもあった。

 無理強いのように思わせて強引に話させる
 なんてことだけは絶対に嫌だったが、
 鈴掛相手でそれはないと思えていたから。

 だから拒絶されるとしたら本当に距離があるからで、
 そうだったら少し怖いな、と思っていたのだが──

 拒絶はされなかった。>>343
 それでまた少し、気が楽になった。
 踏み込もうとしたとき、応えてくれる人もいるのが
 実感できて]
(419) 2022/10/20(Thu) 10:43:24

【人】 大木慎之介

[ピアノが弾けるのは知っている。>>344
 独学したような腕前ではないのも。
 合唱部の伴奏をしているのを聴いたことがあったから。

 けれどピアノを習う行為も、習った楽器のコンクールも、
 大木には全く馴染みのない世界で。
 鈴掛の話は新鮮だった]


  才能……、才能かぁ……、
  ……才能かぁ。


[何かをミス無くできるのに才能の差を感じる。>>345
 大木にそういう楽器絡みの経験は無いが、
 なんとなく思い出したのは、白瀬夏実に
 会長の器を見出したことだった>>1:464>>1:465
(420) 2022/10/20(Thu) 10:44:31

【人】 大木慎之介

[懐かしそうに独り言ちる言葉を聞いて思い出す。>>346
 似たようなことをちらりと思ったことがあるのを。

 “こんなの自分にやりこなせない、でも辞めたくない”
 副会長になりたての頃、ほんの一時期感じたのだ。
 深く思い悩むほどではなかったし、そのうちに
 報われ始めるのを感じて、気が晴れたのだが]


  ……鈴掛、頑張ってたんだなぁ。


[だから、微かに実感のこもった相槌が
 ぽつりと漏れた]
(421) 2022/10/20(Thu) 10:44:59

【人】 大木慎之介

[鈴掛が求める二つの願い事にも苦いものを感じた。>>347
 どちらかだけでは足りない、
 ひとつの願いでは叶わない。

 そういう悩みもあるのだと、
 新しい世界を見た気分になった。

 そういう風に私的な思いを真剣に語る鈴掛を、
 これまで見た記憶がなくて。
 語る言葉はいつものように淡々と響いているようでいて、
 どこか切々としたものを感じるようにも思った]
(422) 2022/10/20(Thu) 10:45:20

【人】 大木慎之介

[最後に聞いた、誰でも思い浮かびそうな夢に
 少しだけ笑った。>>348
 願い事が特に無かった人たちなら、
 一瞬頭に浮かぶぐらいはしたのではないだろうか。
 大木も考えないではなかった。すぐ没にしたのだが]


  楽器の勉強って金もかかるんだっけ……?
  ソロコンサート開けるぐらいの人って、
  やっぱ雲の上なんだな……。
  

[宝くじから連想したことをなんとなく言って、
 ぼんやりと天井を仰ぐ。

 漠然と「すごいな」と思っていた人たちのすごさが
 もう少し具体性を帯びて、大木は思った。
 届かない世界ってどこにでもあるものなんだな、と]**
(423) 2022/10/20(Thu) 10:45:47

【人】 大木慎之介

─ 休み時間・天ヶ瀬とのメッセージ ─

[天ヶ瀬に返信した次の休み時間、
 天ヶ瀬から返信に気付いた。
 送信時刻は相変わらず授業中。
 さすがに一言言いたくなって、内容を考えた。

 けれど『叶ってからがすんなりいかない』という
 内容には安堵するものがあった。
 未来をちゃんと見据えての願い事だと思えたから。

 誤爆の件は返信に共感できるものがあり、
 深く追及しないことにした。
 もし自分が同じことをやっても
 真意は誰にも言わないだろうな、と思ったのだ]*
(424) 2022/10/20(Thu) 10:46:33
大木慎之介は、メモを貼った。
(a51) 2022/10/20(Thu) 10:50:01

【人】 大木慎之介

─ Last day・放課後 ─

[今日はLast day、
 何を願うか考えられる最終日。

 願い事を叶えるために、
 旧校舎に向かう人がいる日。

 旧校舎探検から始まった非日常が、
 降って湧いた重い悩みが終わる日。

 大木はぼんやり校舎内を散歩していた]
(466) 2022/10/20(Thu) 18:46:41

【人】 大木慎之介

[散歩をしていて階段に差し掛かったとき。
 大木の脳裏に、ふと
 昨日の昼休みに背中に届いた言葉が蘇った。
 『明日は旧校舎に居るのだろうな』>>291

 確かに、大木はそうしようと考えていた。
 大木は秋月の考えてることがわからないなんて
 思っていたのに、秋月はお見通しのようだ。>>293

 もっとも、大木は迷ってもいた。
 皆がちゃんと帰ってくるか確かめて
 自分が安心したいという思いはあれど、
 覗き見をするようで気が引けるのも事実で。

 早々に校舎を離れ、日常を過ごしながら
 みんなに明日があることを
 祈っていようかとも思ったのだ]
(467) 2022/10/20(Thu) 18:47:05

【人】 大木慎之介

[けれど大木には、背中に届いた言葉とその少し前の
 言葉とを合わせて思ってしまったことがあった。

 その切実そうな言葉の重ね方に、>>290
 まるで『自分を見守りに来てほしい』と
 請われているかのようだ、と。

 そう思ってしまったからには、行くことにはなりそうだ。
 秋月とは“兄同士”、人に甘えづらい性分同士。
 それで頼られている可能性を考えてしまったら、
 放り出せるわけがなかった。
 考えすぎなら後で笑い話にすればいいだけなのだから。

 それに、他にも旧校舎から戻ってきてほしい人がいる。
 白瀬、未國、その友達金海
 他の人たちにだって、できたら明日を迎えてほしい。

 そう思うとやはり、
 どこかから見守っていたい気分になった。
 願いを叶えようとする人々の邪魔にだけは
 ならないようにして]
(468) 2022/10/20(Thu) 18:47:35

【人】 大木慎之介

[校舎内を歩きながら、昨日の昼休みを思い返す。
 『それが“兄”だろう?』>>287
 秋月に問われた言葉に、大木は答えられなかった。
 きょうだいのどちらか一方を
 偏重する親を想像しづらかった。

 世の中にそういう親がいるらしいのは知っている。
 白瀬の親もそうらしい。>>2:309
 けれど大木の両親は違うのだ。
 体験したことのない扱いは、やはり実感できない。

 だから兄弟が溺れていて弟が迷わず助けられたなら、
 それは岸に近かったとか、体を抱えやすいとか、
 先に手早く助けられそうな理由があった、
 という考えのほうが大木の脳裏には浮かぶ。

 簡単に助けられそうなほうと大変そうなほう、
 両方を助けたいなら、まず簡単なほうからだろう。
 そして次に大変なほうへ手を伸ばすのだ。
 一人でも多く助けたいと思うなら、そうなるはずである]
(469) 2022/10/20(Thu) 18:47:55

【人】 大木慎之介

[兄だから我慢しなきゃいけない、
 弟を守らなきゃいけない、そういう局面だってある。
 それは大木も理解することだ。

 少なくとも大木の感覚で言えば、きょうだいは
 どうしても歳下が優先されやすい。
 年齢差があれば尚更。
 歳下のほうが、より手助けを必要とするから。

 けれどそれは、愛情の差ではないのだ。
 少なくとも、大木が育った家庭ではそうだ。
 そう実感できる環境で兄弟ともに育ってきた。

 やはり大木は恵まれているのだろう。
 仲のいい親子で、仲のいい兄弟で、平等に愛を恵まれ、
 幸せに暮らしていると言えるのだろう。
 失う前でも幸せに気付ける機会はあるものだ>>1:305
(470) 2022/10/20(Thu) 18:48:14

【人】 大木慎之介

[そうやっていろいろ思い出していると、
 どうしても
考えたくないこと
にまで辿り着く。

 本当に作るのか?
 秋月に? 卵焼きを?


 時間を巻き戻してあの瞬間だけやり直したい──
 大木は割と真剣に思った。
 
幽霊に頼もうかともちょっとだけ思った。


 いくら友達に未来があってほしかったとはいえ、
 勢いでしていい約束ではなかったのではないか?

 当時の大木は全く自覚していないことだったが、
 あのときはだいぶ冷静さを欠いていたようである。

 とはいえ、あれが“意地悪”と表現されるあたり、>>289
 友達が未来に確証を持てないでいるらしいと感じた。
 友達の未来への希望になるならと思うと、
 とても打ち消せはしなかった]*
(471) 2022/10/20(Thu) 18:49:03

【人】 大木慎之介

[そこまで考えてふと思い出す。
 昨日の放課後、小鳥遊の頭を撫でたとき
 聞こえたささやかな憎まれ口を。>>319

 そのとき大木は苦笑しか浮かべられなかった。
 けれど苦笑が浮かんだ時点で、
 肯定だったのかもしれない。

 自己犠牲精神というわけではないのだが、
 大木はつい人のことばかり考えてしまいがちだ。

 それは自分に余裕がある分、
 追い詰められてはいない分なのだろう。

 そしてそういったことが嫌いでもなかった。
 『損な役回り』ともあまり思ったことがなかった
 ……が、今は少々実感してしまった。
 他の友達と深く考えずにした約束のせいで]*
(472) 2022/10/20(Thu) 18:49:19

【人】 大木慎之介

[とりとめなくいろいろと考えながら、
 やがて大木は屋上へと辿り着いた。

 旧校舎の敷地は草木が生い茂っている。>>0:n5
 大木でも座れば身を隠せそうな場所も
 あったような気がした。

 昇降口から入っていく人の目につかない場所、
 ひっそりと人の出入りだけを見守れる場所。

 旧校舎に行くならそういう場所にいたいと考え、
 事前に場所の見当をつけられないかと思ったのだ。

 放課後の屋上は風が冷たいが、
 今はしばし、屋上から旧校舎の方角を眺めた]**
(473) 2022/10/20(Thu) 18:49:36
大木慎之介は、メモを貼った。
(a57) 2022/10/20(Thu) 18:53:57

【人】 大木慎之介

[放課後の屋上で旧校舎方面を眺めながら、
 大木は空想を巡らせた。

 もし白瀬の家のように兄弟を比較され、
 その結果、弟に嫌われていたら、と。

 逆よりは想像しやすかったのだ。
 弟に白瀬のような態度をとられたら、と
 考えるだけでよかったから。
 白瀬が夏実に取る態度は、大木に対するものより
 遥かに激しいものかもしれないとは思ったが
(536) 2022/10/20(Thu) 22:06:25

【人】 大木慎之介

[結局思い浮かんだのは、白瀬と話している最中に
 夏実に感情移入したときと大差なかった。>>2:350

 「こんな弟……」と思ってしまううこともあろうし、
 喧嘩の和解に時間がかかったときと同じような
 疎ましさややり切れなさも、もっと強く感じるのだろう。
 それでもきっと嫌いにはなりきれないのだろう。

 そして、どんなに不快な思いをすることになろうと
 弟と直接話をしたいだろうとも思った。
 実際に夏実がそれを試みているとは知る由も無い。>>337


 避けられ続けるよりは喧嘩したいと思うだろうし、
 いくらでも言葉を尽くしたいに違いないと思った。
 そう簡単には実現できないかもしれない、とも]
(537) 2022/10/20(Thu) 22:06:47

【人】 大木慎之介

[白瀬姉妹の行く末はどうしても気になってしまう。
 夏実が同類に思えるのと、白瀬とも多少関わったことで
 他人事とは思えないせいだろう。

 どちらかに経過を直接尋ねに行く気は大木には無いが、
 卒業までの間に風の噂ででも聞きたいものである。

 そのためにも、生き続けてほしいのだ。
 姉妹の両方に。

 直接できそうなことはもうやった後。
 ほかに大木にできるのは見守ることぐらいだし、
 見守ろうとしていることを白瀬には
 知られたくなかった。
 機嫌を損ねて水を差したくなかったから]**
(538) 2022/10/20(Thu) 22:07:22