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人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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──閑話・工藤‘──

[特別展の絵は最早しゃべることは無い。
 朝霞の生み出した絵も、動き出さない。
 けれど朝霞には彼女の声が聞こえるのだろう。絵そのものが独自の自我をもって動き出すことは無くとも。
 朝霞の中の女は、朝霞の理想が投影されて、少しずつ変容していく。
 彼女が最も欲する言葉を、違うことなく口になる。自我を持つ生者の身では叶わぬこと。
 朝霞は自らの本音を、彼女の口を借りて探しているのだ。

 女は何も答えることなく、ただ朝霞の絵の中に在る。
 だから、見栄も建前も虚勢も、何もかもを取っ払って話しかけられる。
 それが、死者の持つ力だった。]*

メモを貼った。

メモを貼った。

【人】 3年生 津崎 徹太

>>157

 うぃーす
 なんか、夢見ずに寝たのはひさびさだった気がします。

[やっぱり安心感ってのはあるのかな、と思いつつ]

 そういえば、俺、歌うたってる、って伝えてましたっけ。

[少し、記憶が曖昧だけど、
ここにきて、伝えてはなかったと思う]
(161) 2022/09/13(Tue) 7:30:12

【人】 3年生 津崎 徹太

[そして、スタッフルームからレストランに移動するまで、
 鼻歌交じりに、歌を口ずさんでいくだろう]

〜♪
This hit, that ice cold
Michelle Pfeiffer, that white gold
This one, for them hood girls
Them good girls
Straight masterpieces〜♪


[明るいメロディは、
 機嫌よくにも映ったかもだけど、
 本当は、明るい気持ちになりたかっただけ]

〜♪
Got Chucks on with Saint Laurent
Gotta kiss myself I’m so pretty〜♪
(162) 2022/09/13(Tue) 7:39:25

【人】 3年生 津崎 徹太




で、何食わしてくれんすか?



**
(163) 2022/09/13(Tue) 7:39:57

【夢・スタッフルームからレストランへ】
津崎さんと松本さんは、二人で支え合うようにして出てきた。
二人の表情から、彼らにとってお互いがどれだけ大切な存在か伝わってくるようだった。

津崎さんと絵の中の工藤さんのお陰で、私はその類いの好意にいつの間にか凄く敏感になったようで。


その二人を見て、私は笑った。

何故かは分からない。

切なくなかったわけではないし、自分も彼を支えたかったという気持ちがないわけではない。
でも、それが出来た者と出来なかった者の違いは大きくて。
どうしたってそれは、私の覚悟が足りなかったせいだから。

それでも津崎さんへの想いは消えないけれど、それは凄く我儘で。でも、もう決めたから。
誰かを言い訳にしないと決意したのに、あの時津崎さんが去っていくのを彼の気持ちを言い訳にして追いかけなかった自分。
そんな自分を許したくないけど、自分では許してしまいそうだから。

松本さんが帰ってきたら、思い切り殴ってもらうの。
松本さんの大切な人を傷つけた私を殴ってもらう。
知らねえよって言われるかもしれないけど、お願いする。
狡いけど、それは必要なことだから。


 やっぱ先輩、パン屋なれば良いのに。

[粉からパンを焼いたという先輩についていきレストランに入ると焼き立てパンの良い匂いがした。

好きなことを仕事にするのは難しいというが、既に先輩はパン屋で働いているし。
パン屋でバイトしていても趣味でパン焼くのは好きじゃないとやる気にならない作業だろうとは推測できる。

“パン屋になれば良い”。
その言葉がどれほど残酷なものかをオレは知らない。
先輩が生きていたとして、いや、生きていたら余計に傷付けるだろう言葉ということを。

就職先の話を聞いた時、つい口に出しそうになってやめた話。
そしたらいつでも会いに行けるのに、なんて。
果たせるかわからない先の約束とどうあっても果たせない未来は全く違う。]

 ……先輩にだって生きててほしいよ。

[当たり前だ。
こんな誰かの生を望めば誰かの死を望むみたいな状況を慈悲だと割り切るのは難しい。]

[やがてレストランに現れた徹っちんとまつもっちゃんの表情や雰囲気は、スタッフルームを離れる前より大分いつも通りになっていた。

徹っちんはまたまつもっちゃんを救ったのだろうとどこかで確信する。

助けようとして咄嗟に屋上から一緒に落ちてしまうくらいに救いたいと思っていることは知っているから。

多分それは徹っちんにしか出来ないことなんだろうから。

自分が死んでるかもしれないのに、そうあれる徹っちんはやっぱりいい奴だよ。
ほんとにいい奴は自覚してないらしいけどな。]*


[そして出来るなら。
私に沢山のものをくれた二人のことを、側で見守っていけたらいいと思う。

傷つけて、逃げて、寄り添えなかった、頼りにしてといったのに、頼りになる存在として存在出来なかった自分だけど。

この生死の狭間で何回も後悔した、そのことを抱えて生きていきたいから。

現実に戻って、これから私も傷ついたり、それでも前に進んだりしなければいけない。
そのときに逃げたくないから。

本当に頼れる存在になって、二人のことを見守りたい

そしてそれが許されなくても、やりたいことは同じ。

傷つくことを恐れない人間になりたい。
私の前に、どんな形でも私を求めてくれる手が現れたとき、それを迷わず掴めるように。]


[やっぱり自信はないけれど、何度も言い聞かせれば逃げないんじゃないかとも思って。

私は何度も繰り返す。

逃げないで、と。

そしてその声に応えて、私の中の女性が私を支えてくれるのだ。

逃げてはダメ
と。]

──病院──

[物珍しいという理由でうろうろする場所ではないのはわかっているが。
もうじき目覚めるだろう顔を思い浮かべて、それから、次に呼ばれる最後の名前の受け止め方もまだ覚悟が出来なくてどうにも落ち着かずに廊下を歩いていた。

ふと顔を上げると蹲る小柄な人影が見えて。]

 ミサミサ?どっか具合悪いのか。

[駆け寄ってみれば、その視線は痛々しい痣を見つめていただろうか。
世界が一度真っ暗になる前にできたという痣と同じ場所だと記憶はしている。
しゃがみこんでいるのは新しくぶつけたりしたのか歩いたら痛み出したのか。]

 ちょ、ちょっと待ってろ。

[幸い病院だしと廊下を早足で看護士を探す。
状況を伝えて彼女の元まで連れて行けば、応急処置を施してくれただろう。]


 そういえば他に怪我とかないか。
 ほら、じゅじゅから来てなかったか?LINE。

[でかい痣に湿布か何かの処置がされて落ち着いたら、思い出して聞いてみる。

病室から動けないらしい彼女はおそらく他の皆に聞いているのだろうと思って。
もう返していたかもしれないけれど、ミサミサはあまりLINEに反応してた記憶がないもので。]

 ……、「脛が痛いですね・・」って返すのはどうだろう。

[他の怪我の有無も聞く前にそう得意げにアドバイスしておいた。]*

メモを貼った。


[不意に聞こえた、小泉さんの私の体を慮る言葉に、胸が締め付けられる。

三人で一緒にいてほしいと…今は松本さんを含めて四人だけど…そう願った。
津崎さんに生きていてほしいと願った。
そしてそれは同時に小泉さんの死を願う言葉。
許されなくてもいいから、そうなればいいと思っていた。

けれど、こうして、小泉さんのその言葉を聞いてしまうと。

私は本当に様々なものを研究室の皆からもらっていて、そこには勿論、小泉さんの姿もあった。
その小泉さんの死を願うこと。
それがとても苦しくて、本当は誰にも死んでほしくなくて。

それでも津崎さんに生きていてほしくて。

私が死ねば。その気持ちがある。でもそれは私ではなかったから。

津崎さんが生きていればいい。
それが小泉さんの死を願うことになったとしても。

改めて、そう、思った。]

──夢──

[よっしー先輩が焼いたのは猫型のクリームパン、バスの中でかわいいと言ったら気恥ずかしそうにぶっきらぼうな返事をしていたことを思い出す。

チョコペンで顔を描くのは結構難しそうだ。
くっきーの描いたちょっと不恰好な目のでかい猫を見て笑ってしまうけど、オレが描いたら多分ひどい出来になるのはわかっているので文句は受け付ける。
先輩がパン屋でどこまで担当してるか知らないけど上手いんわだろうなというのはわかっていたけど、まつもっちゃんがやたら上手いのも意外でまた笑ってしまった。

バスの中で猫パンは1/4はまつもっちゃん、1/4は徹っちんの腹に収まったはずだ。
焼き立ての美味さはまた格別なんだろうけど。]

[そう思えばこの4人の中ではくっきーだけ初めて食べるんだなと。

めちゃくちゃ美味そうに食ってる顔を顔を綻ばせて眺める。
そりゃ羨ましくはあるけどそこまで食い意地張ってないので申し訳なく思われてるとは思わなかったが。

かわいく出来上がった猫の顔を見ながら先輩のバイト先に虎型のパンを買いに行く約束のことを想って。

どうせ大量に虎のパンは買う気だったし還ったら買ってきてやろうかなと考えてから、一緒に行けば良いかと思い直した。]*

[そんなことを考えてたら、まつもっちゃんの声がして。
紡がれる言葉は、避けていても誰も責めたりしないだろう話題。
心の中に隠したままでも良い話。

生きてて欲しい誰かがいても、他の人に死んで欲しいわけじゃないし生きてて欲しい。
同時に叶わないとわかっているからといって、"願っていけないことではない"のだと初めて気づいた。


皆に生きていて欲しいけど、自分はいいからなんてオレには言えなくて。
その癖誰に生きてて欲しいかを明言することは、代わりに誰かの死を願うようなことだと思って出来なかったオレに伝えてくれた言葉をもう何度目か、思い出す。

それはまつもっちゃん自身が死ぬことが一番だと彼が思っていたからこそ、オレに罪悪感を抱かせないために言った言葉なんだろうって気づいてしまったから、やっぱりズルいなって思う。

だから、還ってきたら。
不本意な生還だとしても、困らせるとしても、「生きててよかった」って言うよ。

どちらの命が消えてしまったとしても。]*


[松本さんから紡がれた言の葉は酷く、私の胸を抉った。

それは私が決意したのと逆のこと。

小泉さんに死んでほしいわけではないけれど、津崎さんにより生きてほしいと願うなら、小泉さんに死を願わなければならないと考えていた私にとって、あまりに眩しい言葉。

どっちも生きていてくれ、それは願えなかった。

願えなかったその言葉を口にする松本さんを見て、私は涙を溢す。

なんて、綺麗な言葉なんだろう。

心の底から、他者の無事を祈る言葉。
人を犠牲にすることを良しとせず、最善を祈る言葉。
たとえそれが叶わなくとも、願っていけないわけではない。

それでも、人が死ぬことが分かっていてそれを願うのは、とても勇気のあることだ。]

本当に、皆、生きてたら…

[生きてたら良かった、私が死ねばよかった。
でも違うんだ、きっと、私が死ねばいいという話ではないんだ、これは。
皆で生きていたいんだ、皆で、帰りたかったんだ。
誰一人、欠けることなく。皆で。帰りたい。現実に。]

帰りたい…

[帰らせて、あの、誰一人欠けていなかった頃に。]

[覚悟を決めたつもりでいて、私は津崎さんの死の可能性から逃げているんだなって改めて気づく。
自覚すらないなんて驚きだ、改めて自分に呆れる。

津崎さんと松本さんに寄り添って生きていてほしい、黒崎さんやトラくんと三人揃ってヒーローズで楽しく生きていってほしい。
拒絶されても、今度は話を聞きにいきたい、伝えられなかったことを改めて伝えたい。なんて。

津崎さんが死んでしまったら、もう出来ないことなのに。
彼が生きている想定でいつも考えて。

もし、彼が死んでしまったらどうしよう、なんて、きっと考えないようにしていた。
…とりあえず、トラくんや松本さんに人となりを聞こうと思う。出来るなら黒崎さんにも。
私には出来なかったこと、本人に聞けなくなってしまった後でも諦めたくないのなら、そうするしかない。

そして、小泉さんがいなくなってしまったら。
こっちはもう、決まってる。
私は彼の居たパン屋に行く、たとえそこにもう本人は居なかったとしても。
出来るなら香坂さんや工藤さんと一緒に。
小泉さんの面影を追おうと思う、だって行くって約束したから。]

【現実・病室にて】
[涙に濡れながら目を覚まして、私は歩こうと思った。
考えてはいたことだった、親戚の目を盗めるかなんてことを私は気にしていた。

でも、話を聞きに行くのなら、殴られに行くのなら、お見舞いに行きたいのなら。

自分の足で歩かなければならない。

動いちゃダメと言われて、大人しく従っていたけれど。
それでいいのかと考えれば、良くないと思う。
だから、私は松葉杖を取った。
そして廊下に出る、一歩ずつ、一歩ずつ、ふらふらとよろめきながら]

メモを貼った。

3年生 津崎 徹太は、メモを貼った。
(a58) 2022/09/13(Tue) 17:56:12

[足が痛かった、痛かったけど、動けないわけじゃなかった。
支えを使っても、私は自分の力で着実に、前へ前へと進んでいた。

動けないと思っていたのは、私の思い込みだった。

出来ないと思ったのは、私の甘えだった。

痛みにさえ堪え忍べば、私はしっかりと前に進むことが出来た。

そして私は歩く、どこへともなく、ふらふらと。

やがてお見舞いをしよう、なんて気持ちになって。
真っ先に行こうと思ったのは、トラくんではなく、工藤さんの病室だった。

勿論、トラくんはお見舞いに来てくれた人だ。
ちゃんと対面して話したいこともある。

でも、私は工藤さんに会いたかった。
絵画の中の工藤さんとは違う、不器用で言葉足らずな工藤さん。
彼女に私は絵画の工藤さんに会わせてくれたお礼を言ったけれど、もう一つ言いたいことがあるから。]

【人】 3年生 津崎 徹太

― レストラン ―
>>166

[コイ先輩の提案に、
うわ、そんな可愛いこと提案できちゃう人なのか、と思う。
いや、本当、コイ先輩は男らしさと可愛さが共存しているなぁと]

 へぇ、チョコペンとか、
 いや、はじめてかもしんね。

[>>167 シロだったら、それはそれで興奮していただろうけれど、それは気づいていなかった。
 でも、コイ先輩にシロのパンをリクったことは思い出す。
 同時に、バスの思い出も思い出して、
 少しだけ、動きが止まったけれど]

>>168
[黒崎の素直なお声に、我にかえる。
素直に甘い匂いに夢中な様子は、やっぱり女の子なんだなぁと、しみじみ感じたかな]

 チョコは、ええと、はい

[素直にチョコペンをテーブルに置いて]
 
(184) 2022/09/13(Tue) 18:46:10

【人】 3年生 津崎 徹太

>>169>>170>>171>>172>>173

[黒崎が表情をキラキラさせながら、
パンの制作を行い、試食を行い、コイ先輩に料理のレシピを聞き、という様子に、マスクの中、実はちょっと笑っている。

 黒崎、というかトラちゃんに、本当によかったね。と。
 俺、結婚式とか行けないかもしれないけれど、

 なんか、こいつらが結婚して、子供なんかできたりしたら、その子に銀のスプーンと大きなテディベアとか送ったり、そんな妄想。

 だったら、いいなぁ]*
(185) 2022/09/13(Tue) 18:52:15

【人】 3年生 津崎 徹太

>>174

[歌には驚くチカさんに、そっか、知らなかったかと。
たまに知ってて黙ってるケースもあるので、ま、そういうことで]

 ちょと、頑張ってみたら、
 わりとみんな聞いてくれてるんで。



 あと、ちょっと恥ずかしいけど、
 最近はぼちぼち自分で作ったりとか。
 でも、まだ出してないんですけど。

[そんな話をしつつ、出された手には、少しびっくり。
 でも、楽しそうだから、レストランにつくまではつないでおくかな]

 なんでもか。
 じゃ、おまかせします。

[返事になってないけど、まぁ、いいよね]*
(186) 2022/09/13(Tue) 18:56:41
[還ってきてくれることが、還ることを嬉しいと思ってくれることは待つ側への救いだ。

マスクの下は見えないけど、どこか機嫌の良さげな徹っちんを見る。
徹っちんには海外にいるばあちゃんのこととか、これからも続けるだろう歌のこととか、生きたい理由はたくさんあるはずで。

徹っちんはオレの持ってないもの、たくさん持っているから。
いつも褒めてくれるけど、オレが羨ましいと思うもの、憧れるものを徹っちんの方が持っているんだってこと、ちゃんと知っといてほしい。

だから、一人を忌まなくても。
生きたい理由の中にオレも在ってくれたら良いと思う。
くっきーやじゅじゅ、まつもっちゃんと、徹っちんを想う人の分だけ生きる理由があれば良いと願ってしまう。]

[先輩は死にたいと言ったけど、津崎が亡くなっていたらどうしようと言ったけど、先輩にも還りたい理由があるはずで。
あってほしくて。

先輩はそれを考えないように、自分が残ることを前提にずっと過ごしてきたのかもしれない。

それでも、この研究室の面々が少しでも還りたい理由であって欲しい。

もし還りたい>還りたくないが先輩の本心なのだとしても。
還った時に、それを悲しいと、申し訳ないと思って欲しくない。

偶々順番が違っただけでそれはオレも同じ立場だから、それは自分への戒めみたいなものかもしれない。]*

【人】 3年生 津崎 徹太



[それから、
チカさんと黒崎の、宣言については
その間、どんな顔をしていたかよく覚えていない。

二人の気持ちが流れていく中で、
それに対しては、何を言っても、嘘になりそうだから]


[そして、コイ先輩の顔も一切みなかった。
 テーブルの上の猫パンを両手の親指人差し指中指でもち上げて、出来を確認しているような仕草。
 でも、その猫パン、
 目の部分が失敗して、少し周りが汚れてしまってる]**
(187) 2022/09/13(Tue) 19:18:44
【現実・工藤さんの病室にて】

工藤さん、失礼します。

[痛む足で、私は工藤さんの病室を訪ねた。
LINEで先に、今から訪問します、とは送っておいたけど、そこに彼女は居ただろうか。
もし、居たなら、彼女に伝えたいことがある。]

工藤さん、まずはお怪我、大丈夫ですか?

[また痣が出来ている、とはいえ、私は以前の痣について詳しいところを知らないのだけど。
そうして、前置きをしてから、私は話す。
彼女に話しておきたかったことを。]

メモを貼った。


あなたに伝えたいことがあって来ました。
私は、絵画の中のあなたと話させてくれてありがとうと言ったけれど。

私は、これからあなたとも話していければと思っています。
こうして、二人とも現実に帰ってきて、私たち二人とも、これからがあるから。
否が応でもこれからがあるから。

だから、この先のあなたの人生に私を付き合わせて下さい。
私はそうしたいと思ってる。

[近々訪れる、津崎さんか小泉さんとの別れ。
彼女がその瞬間の痛みに共感してくれるとは、正直あまり思わないけれど。
でも、感じないわけではないはずで。

何かを喪い、生きていかねばならない痛みを彼女も感じるのなら。
死者の想いを拾おうとするなら、傍らで自分も拾わせてもらおうと思う。
それは痛みに向き合う上で、甘えなのかもしれないけれど、私はそういう経験を分かつべきだと思った。

生きていく上で辛いことを、誰かと分かつべきなのだと思う。
それは彼女だけではなく、皆にも当てはまること。

そして約束を、出来るなら彼女と香坂さんと三人で果たそうと思った。]

──病院・これは審議で脛──

[湿布は消えたというよりも、最初から存在しなかったのだろう。
 変色した肌をじっと見つめていると、武藤先輩が通りがかった。

 どっか具合悪いのか。
 はい。脛をぶつけました。

[駆け寄ってきた武藤先輩を見上げると、彼はすぐに看護師を連れてきた。
 別に骨が折れているわけでも無し、放っておけば数日で治るが、痛みは弱くなった。]


[甘えと形容したけど、逃げたいわけではなくて。

痛みから逃げたいわけじゃない、誰かの痛みに共感したい。

誰かが聞いて、と思うときに、どうしたの、と返せる人間になりたい。

自分の気持ちは自分のもので、気持ちそのものは分かつことは出来ないのかもしれないけれど。

そのときどう思ったのか、は聞くことが出来るから。

むしろ、聞かないことこそ逃げだと思うから。]