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人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

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視点:


【人】 空虚 タチバナ


  え……。

[その日、彼女は私の髪を褒めた。
 視線を下ろすと無気力だった内に伸びた黒い髪が
 背と腕を覆うようだった。]

  ……一度でいいから、伸ばしてみたかったの。
  染めたら手入れが大変そうだし。

[嘘だ。けれど半分は本当だった。
 染めていないのはただ放置していただけだが、
 小さい頃からずっと長い髪には憧れていた。

 ……でも、髪を引っ張られる時、長い方が痛いから。
 床に落ちた髪の毛にイライラされるから。

 胸の穴がそうであるように、
 長く伸びた黒い髪も死の証なのかもしれない。]
(178) 2022/08/13(Sat) 1:10:32

【人】 空虚 タチバナ


  カナさん……こそ、きれいね。

[自分のことなど考えても仕方ない。
 話を逸らすように彼女の髪色に触れた。

 二十年近く染め直さずに色を保てるなど
 生者にはありえないことだけれど、
 それが彼女の望む夢ならば決して壊すことはない。]

  陽にあたったら……
    ……きっと、もっときれいなんでしょうね。

[すっかり廃れてしまった病院は
 壊れた機器や破れたカーテン、
 外の手入れをなされていないことも相まって、
 昔より薄暗くなってしまったことだろう。
 異界化が始まれば尚のこと。ここは夜に包まれる。]
(179) 2022/08/13(Sat) 1:11:02

【人】 空虚 タチバナ


  …………それじゃあ。

[きらきらしたあの色が見れないことだけは、
 ほんの少しだけもったいないように思った。
 それを決して口にすることはないまま、
 いつものように彼女の夢から離れる。]**
(180) 2022/08/13(Sat) 1:11:40
空虚 タチバナは、メモを貼った。
(a48) 2022/08/13(Sat) 1:17:09

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―― ロビーにて>>174>>175


「『私』は、愛子おねぇちゃんを地獄に堕とすことになるかも知れない。
もし、その時は――。」

彼女に贈ったモノ。
彼女の心が恐怖に耐え切れなければ、全てを塗りつぶしてしまう。
その時は、せめて出来るだけ甘やかな地獄へと、彼女の背を押すだろう。

足を、地下へと向ける。
分娩室に置いてある「人物」の元へと、彼女を導いた。
(181) 2022/08/13(Sat) 1:23:42

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

→分娩室


部屋の中は、先ほど訪れた時>>60と、何一つ変わらない。
死体安置室で扉を開けた時と同じ、強烈な刺激臭が部屋全体に満ちている。
中央の分娩台に置かれていた人物>>61は、今は部屋の隅に置いてある担架に乗せられ、全身に白い布を被せられていた。

「――決めて。
確かめるか、見なかった事にするか。」

彼女の覚悟を問いかける。
まだ、布の下にいる人物が『イモウト』と決まったわけではない。
愛子と共通点がある>>62というだけだ。
もしくは、全てをなかった事にする選択肢もある。
今ならば、まだ――。

全ての選択は、彼女だけが決められる。*
(182) 2022/08/13(Sat) 1:23:51
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a49) 2022/08/13(Sat) 2:47:23