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人狼物語 三日月国


139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】

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【人】 行商人 テレベルム

蜜のこもった瓶の飾りを見つめ、目をぱちくりさせて。
白いふわふわ
白く、ふわふわして、
テレベルムの髪の横で囁くように揺れている。

「……」

今日も目立つ男が居るのはインク屋の横。
背もたれがない椅子に、傍らには白紙のキャンバス。
表に他国の商品の数々を並べつつ頭を悩ませて趣味の絵を描いていた。

今日もテレベルムの蜜は無事です。にゃ。
(0) 2022/03/26(Sat) 21:09:00
「………


* ルヴァは気づきました。
* 自分の胸元から消えたものに。
* ああ、そうか。取られてしまったんだ。

「………………」

* 首を振ります。ええ、しょんぼりなんてしていません。
* だってリボンも付けましたし。しょんぼりなんてしませんとも。


蜜を取られた青年は、多くは語らない。
首飾りをなんとはなしに撫でて、微笑んで、

あ〜、と仕方なさげに声をあげた。

「ま、こういうこともあるってこったな」

「…お疲れ様。そう落ち込まず…、応援しよう」

頑張っているなあ、と。
なんにせよほのぼのした気持ちになる催し物だ。
蜜を取られてしまった少年にのんびりと声を掛けつつ。

さてそろそろ、とばかりにインク屋に立ち寄った男は、
画廊めいたその光景と、佇む大男――と表現するにはいささか線の細い印象か――をなんとなく眺めていた。
そういえば、昨日の絵も彼が描いたのだろうか。

「お、落ち込んでない!」

* 慌てて反論です。
* ちょっと寂しくなっただけなのです。
* いえ、なってません。寂しくもなってません。
* ………そういう、つよがりなのですけれど。

「………うん」
「応援、してるよ。
 僕たちの仇とってよね……」

「……あちゃー。蜜、取られちゃいましたね。
 思ったよりうまくいかないもんですねえ。
 リュシーさんも言ってましたが、大変なんですねっ」

ルヴァの傍らを通りすがりに、先日買った小さなポプリをお裾分けした。



「!」

* お花の良い香り。
* ちいさな袋を見つめて、ルヴァは少しだけぱちくりと。
* それから、それから。渡してくれたあなたの方を向きます。

「あ、」
「ありが、とう……?」

* 落ち込んでいるように見えたから、なのでしょうか。
* さすがのルヴァも、きちんとお礼を言わなくちゃと思いました。
* 慌てて言ったものですから、少しばかり声が裏返ったりして。
* あとからほっぺが赤くなりました。

俺もルヴァみたいに甘やかされたい〜

 

* ルヴァは、そんな声を聴いたのでしょうか。
* 甘やかされているように見えたのは少し恥ずかしいですけれど。
* 確かに、あなたも、そしてもう一人も。
* 今日で蜜を取られてしまったのは、同じですもんね。

「…………」

* 何か、何かあったかな。ルヴァはポケットをあさります。
* そして、見つけた小さな飴ちゃん二粒を。
* ラキと、イクリールにこそこそと渡しに行きました。
* 恥ずかしいので、半ば押し付けるようにしてすぐに去っていきましたけれど。



少々うわずった礼の言葉に、肩越しに振り向いてひらり手を振った。
元気を出してくれると良い。
折角の祭り、まだ楽しむ余地はある。彼は近隣の住民のようだから、自分よりも詳しいだろうが。



ついでとばかりに脱落組となった女性と青年にも。
小さなポプリは指先でつまめる程度で、邪魔にはならないだろう。

 ルヴァ

「おっと、気にさせちゃったかな……
 あとで謝、いや、せっかくの気持ちだし、
 有難く受け取っておかなきゃね」

やった、飴ちゃんだ!
摘まみ上げて嬉しそうに眺めては、口に放り込んだ。

謝るのはいいとして、お礼も何か考えなきゃな。

 ミン

口説かれる。
自分に?
きょとんと一つ目を瞬いて、彼女を見た。
数秒間、思案の間を経て、杖を持たない片手で頬を掻く。

「……これは……叱られるべきところだろうか。
 いや…、まあ…嘘は無い。言い訳はするまいよ」

とはいえ、年頃の女性に少々申し訳無かっただろうか。
失礼した、と言った声にやや釈然としない響きが混じっている事も、彼女が笑う種になれば良いが。


 ミン

「――…それならば、良かった。
 私にとって……貴公とこうして言葉を交わした事は、
 幸いだったが。 貴公にとってもそうであれば、
 …何よりだと思う」

独り言も捨てたものではない。話をしてくれた切欠を思い返す。
自分が漸く未来に目を向けられる様に、
彼女の見つめる未来もまた穏やかで優しくあれば良い。

ひとつ増えた荷物を手に持ったまま、頭を下げる。

「…ありがとう、ミリアン殿。
 今年の祭りの間も…、また顔を合わせるだろう。
 …どうか、今は…楽しんで」


――そうして彼女を見送った頃。
手に持った荷物と顔を見合わせて、一人顎を撫でる事になる。

【人】 行商人 テレベルム

>>+2 ラサルハグ

「……?」

今日の絵を描いたところであなたの視線に気付く。
珍しい品物を買いに来たのだろうか、それとも白いキャンバスが気になったのだろうか。

そんなことを考えていると、その視界の前を
白いふわふわ
が通り過ぎた。

『     だよ、そう  っていた!  れたのかおっちょこちょいが!
  からきた  だって  きらしいぞ!!!!!』


「――旅人のラサルハグ。近くで見ると、もっといい赤色だな」

その水晶はそれっきり静かに見上げ続けていた。
(13) 2022/03/26(Sat) 23:51:04
 テレベルム

「――…ああ、…不躾に見てしまい、申し訳無…」

視線がかち合ってから漸く言葉が出て来た。
しかし出て来た言葉は、その全てを紡がれる前に消えた。

横切る
白いふわふわ
そのものと、
白いふわふわ
から発せられている? なにものかの声。
思いきり目で追ってしまった。あれは、誰にも見えるものだろうか。自分はそれなりに“見える”方なので、判断に迷う。

「……、赤色? ああ…、髪の…事だろうか。
 そういえば昨日も、絵を描いて……………」

またも意識が削がれて言い切る前に阻害されてしまう。
謎の声は、今対面している彼のそれではないらしい。

【人】 行商人 テレベルム

>>+11 ラサルハグ

「見てもらった方が、商品も俺も嬉しい」

あなたが買わずとも他人が買ってくれる可能性があがる。
視線を集めることは商売にとって有利である、これも商業ギルドの長から習ったことだ。

「その髪の色は特徴的で、描くのが楽しかった。
 昨日の描いた絵なら持って行ってくれると、絵もうれしがる。

 ラサルハグのその赤は目立って綺麗だった。
 インクやなら、赤のアネモネやポピーの色が売っているから参考にしてくれ。
 …………? 
白いふわふわ
が気になるのか、邪魔ならしまう」

『うるさい! オレが邪魔だって言うのか、この高貴な妖精王の使いであるオレが!?
 お前の病気を完璧に治してやってるのは誰だと思ってるんだ!
 明日には完治するんだ、もっとオレを敬って丁寧に扱え!
 チャーミングで可愛い白いふわふわとあがめるんだ!』


「可愛いと言われないと、大人しくならない奇妙な奴なんだ」
(18) 2022/03/27(Sun) 2:37:04
テレベルムは、白いふわふわを適当な袋に押し込めようとする。白いふわふわは抵抗した。
(a2) 2022/03/27(Sun) 2:38:12

 テレベルム

「……では…遠慮無く。 長閑な絵を、描くのだな。
 私は絵には明るくないが…ふむ、色ひとつが単調でなく、
 …豊かな事は解る。 赤…と一口に言うにも、
 こうも深みが出るものか…」

一旦
白いふわふわ
を意識の外に置いて、この祭りの間に描かれたのだろうものから並ぶものまで絵をまじまじと眺める。
持ち帰る提案をされると首を傾げた。
これを自分が買うのも、どうなのだろう。……まあ良いか。一緒に描かれている少女にあげても良いのだし。

「値札が無いようだが…、買えるのなら頂こうか。
 インクの方も、是非見て行こうと思う。 ……」

あ、見えて良いものなのか。

「……邪魔という訳では……気には、なるが……
 今、妖精王の使いと… …ああ、そう雑に…。
 …テレベルム殿の使い魔ではないのか」

攻防を宥めようとして、余計な事を言ってしまった。
使い魔という表現は怒らせる気がする。

【人】 行商人 テレベルム

>>+12 ラサルハグ

『使い魔じゃなくて俺が飼い主だが!?
 俺はこいつにじゃなくてこいつの親頼まれて!』


「気が向いたから世話をしてくれているんだそうだ、嬉しいことだな」

『いつでも逃げて放っておいてやっても良いんだからな!! カ〜〜! 頭お花畑!!』


「ありがとう、ラサルハグ。
 興味がなければ絵も色もわからないことばかりだろう。鏡、のようなものだと思ってくれ。
 他人から見えたお前たちの色だ。俺は色をみる目だけはあるんだ」

いつかラサルハグ色変わった?と聞く頃にはすでにお爺ちゃんになっている可能性があるやもしれない。
そんな不思議な会話が交わされるような交流があるかはわからないが。

『こういうやつなんだよ! 無視すんな、しまうな! 俺をもっと丁寧に扱え。
 ふんっ、それにしても赤いお前は賢いな!
 教養もあって俺の声も聞ける、うんうん。
 気に入った、すごいやつという名誉をやろう!! どうだ光栄だろう』


両手に丁度乗るぐらいの小さなキャンバスを包装して貴方へと渡す。とても満足げな様子は、作品を褒められた子供のよう。

「お金はいい、リボンはいるか? 気分が上がる」

『話を聞けよテレベレム』
(20) 2022/03/27(Sun) 17:55:51
 テレベルム

彼の笑みも声音も穏やかで、まるで何事も無い様だが。
こちらは少し、どうしたものか分からなくなっていた。
いや、差し出された作品は有難く受け取るとして。

「鏡……。貴公の目を通せばこうも鮮やかになるのかと…
 思って、いたが。 そう言われると少しばかり、
 …何と言うか…照れ臭いな」

隠しきれず苦笑するのはその無欲さ、無垢さと、騒ぐ白いふわふわの小さくも強い主張に。

「…では、頂くよ。ありがとう。折角だ、リボンも。
 しかし……商売っ気が無いな。
 …気が向いたら描く、といったところだろうか?」

彼と彼の作品への興味の傍ら、無視できなくなって笑う。
白いふわふわにも目を遣って。

「………それは、身に余る誉れだな。どうもありがとう」

 ラサルハグ

「いえ…、ふふ、私もちょっと意地悪が過ぎたかもしれません。
ラサルハグさんが純粋にそう思って仰ってくれたことは分かってますから。ごめんなさい、気にしないで下さいね。」

やや腑に落ちてなさそうな謝罪には笑顔を返して。
頭を下げられれば少しばかり驚いた様子を見せるが、同じように礼を返す。

彼は後何度、誰かの笑顔に出会うのだろうか。
穏やかに進み始めた彼の時が、刻む一秒一秒が、
須らく幸福なものであることを、私は祈っている。

「…ただの、フィールドワークのつもりだったんですけれど
まさかこのお祭りでこんな素敵な出来事があるなんて思っていませんでした。
――人生、何が起こるかわかりませんね。
だから、こちらこそ。ありがとうございます。

…お祭りも舞踏会もまだ続きますからね。
ラサルハグさんこそ、ゆっくり楽しんで下さいね。」

一時の別れを告げて、笑顔で手を振る。
そうしていくらか歩いた先で、手元で香るポプリに誘われるようにして振り返ってみれば、遠くで手渡した荷物と顔を見合わせる彼が見えてまた一つ、笑顔を零した。

【人】 行商人 テレベルム

>>+13 ラサルハグ

「……?」


何故照れているかわからないが、頷いた。大丈夫だ。

「店の前に居るだけで、十分、目立つ。
 きっとこの後あのイケメンは誰だったのかと話しかけてくる客がいる。
 其れで儲かる。大丈夫だ」

人を見る目はあるんだ、と無表情で笑う。無問題。

「本来は、描いてほしいものがあれば描くんだ。
 白いキャンバスに興味を持った客の望みを聞く。
 その分の代金は貰うしついでに商品も買ってもらったりする。

 この祭りの間に少しは稼げたから、余裕を持っている」

「それに……感謝の気持ちのような物だから、気にするな。
 もし申し訳ないと思ったら、向こうで綿菓子が買えるぐらいのお小遣いをくれ」

『欲が無いっつーよりこの後頼まれたらラサルハグの顔でも描いて売るつもりだぜ!
 イケメンの顔は金になるからな! 大体は自画像だったり、あ、猫かいてるぞ猫!
 オレがいなくてもなんだかんだでもうけてやっていける奴なんだ! 』
(22) 2022/03/28(Mon) 19:14:10

【人】 行商人 テレベルム

>>+13 >>22ラサルハグ

「……明日も描く。祭りが終わったら、閉じてしまうが…
 よかったらまた店の前を見るだけでもしてくれ。
 それだけで集客になって、売り上げの役に立つ」

絵画とリボンを渡せば、それが思い出になることを祈って丁寧に渡した。

既にテレベルムは欲しいものを受け取っている。
このやりとりで十分お代はもらっているようなものなので。


「どういたしまして、ラサルハグ。今日も良い祭りを」
(23) 2022/03/28(Mon) 19:15:30
テレベルムは、キンウに、にゃ。をしかえした。
(a4) 2022/03/28(Mon) 19:44:42

テレベルムは、某所とある時間、
白いふわふわ
が霧散するのをみた。
(a5) 2022/03/28(Mon) 19:52:09

綿毛かしら?と思って白いふわふわを見た。

テレベルムは、白いふわふわは白いふわふわだ。
(a10) 2022/03/28(Mon) 20:51:04

 




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