悪い意味ではないけれど……
何だろう。本当に、驚くほどまっすぐだなって。

でも少し、無防備じゃないかな。大丈夫かな。って
初対面の相手に、どうしてか心配してしまう。

[さっきはもっと、いい話をしていた気がするのに

それも、気に入っているの。

大人っぽい味のケーキを、
最初に好きになった理由は推して知るべし。

　
[お茶の葉を蒸らしている間に、取り分けたケーキ。
まずは上座のルービナ様へ。
迷った結果、ルビーみたいに輝く苺の乗ったものを
「こちらで大丈夫でしたか…？」と差し出したけど、


叔父様もこういう時、なんでもと言うタイプなので
言われる前から、チーズケーキを選んでしまう。
似たもの師弟なのかしら？そう思いつつ。


そしてもちろん、リアントの皿にはモンブラン。
私の方は、チョコレートの掛かったそれ。
…なんにも言わずに、置いて回って。

一杯目のお茶をみんなに注いだら
自分の席に着き、今に至る。というわけで。]
　

…立派な挨拶>>1:45も、その顔>>1:48で形無しね。

師匠だって「ルービナ様」と呼んでいるし…
叔父様を差し置いて、そんな
馴れ馴れしくしていいのかしら…と、

親し気に声をかけてもらうと、
よそゆき顔が少し崩れて、ちょっと恥ずかしい。]

…『オペラ様』なんて言われて、
びっくりしたのもあるけど。

少し顔に出ていた？それは仕方ないわね。

私はチョコレートを好んで食べることに
特別、恥じらいが無いんだもの。
リアントがそう思うのは男の子だからなのかな。
モンブランが好きなのだって、別にいいと思うけど
目を逸らしていたものね…>>1:35]

　　　同じ名前に抱く親近感、か。

　　　…リアントとモンブランは、
　　　別に似ていないわよね？
　　　わかるというのは別のことなのかな。

　　　機会があれば、聞いてみようか――

気を使えば同じ立場と返ってきたから>>29
結局、言葉遣いを改めることはしないまま。

　　　私には『みんなで』の方が珍しくて>>28
　　　申し訳なさそうな顔が見えれば困惑した。
　　　でも、感謝の言葉は温かかったから
　　　昨日の言葉には、ぎこちなく頷いた。]
　

[ゆっくりでも大丈夫だよ、と
続けるつもりだったけど。