【人】 半吸血鬼 クラレンス[ 時たま私は夢を見る 月すら隠すような厚い雲 虫一匹と鳴かぬ静寂 夢にはあまりにリアルな紅 そして 地に伏せる一際濃い 影 ] (6) 2020/02/25(Tue) 0:40:35 |
【人】 半吸血鬼 クラレンス[ 前も後も切り取られたように 同じ景色だけ繰り返し、繰り返し 記憶になく 知りもしない映像 だけど どこか苦しくて 今日もうまく眠れないのだ ] (7) 2020/02/25(Tue) 0:41:20 |
【人】 半吸血鬼 クラレンス─ 某国・街中 ─ [ 半吸血鬼 この世界の暗闇に潜む悪鬼を 唯一、完全に滅する事が出来る者 教会が半吸血鬼を囲い 吸血鬼ハンターと呼ばれる特殊な力を発現した者と 共に人類の敵である吸血鬼を殺す、時代 ご機嫌ナナメなハンター見習いの後ろについてくる これまた嫌そうな顔をする半吸血鬼 ] 悪かったとは思ってるよ [ 吐き捨てられた言葉>>5に返したのは これまた謝罪の心、約数ミリの言葉 口の中に残るのは不快感 身体の方は充足感を得てるのが余計ムカつく ] (9) 2020/02/25(Tue) 0:42:51 |
【人】 半吸血鬼 クラレンス[ 逐一後ろを振り向くのは 監視対象でしかないからなのだろう 気がつけば教会に居た そこからは逆らえば死をという世界だった 世界の敵吸血鬼 それを狩れる半吸血鬼も管理下になければ恐怖の対象だ 目の前にいるコイツだって吸血鬼嫌いで 向ける目線は大抵鋭いもの そんな相手に連携も交流も愛想も 真面目にできるほど器は広くない ] ………… [ 首の傷は大丈夫かなどと声はかけない そう、今の彼にあるのは 普段はやれと言われても拒否する不快な事柄を 無意識のうちにしてしまった事に対して 自分自身への嫌悪感だけだった ]** (10) 2020/02/25(Tue) 0:43:17 |
【人】 ハンター見習い ミゲル─ 某国・街中 ─ [ それ>>9は世界の真実だ。 夜に潜む悪鬼を滅ぼすには 等しく闇に魂を沈めた存在だけが完全に滅することが出来る 他の方法では如何な能力者であろうとも 幾歳月の最中に復活を遂げてしまう。 一部にしか知られぬ真実は ミゲルをひどく落胆せしめたのも、数ヶ月前のこと 無愛想極まりない半吸血鬼 無意識にカリッと首に爪を立てる ] 何に対して? 俺が手を差し出したのに首からしたこと? [ 数ヶ月前 見習いからハンターになるために出会った時より 以来変わらぬ憎悪と嫌悪まじりの鋭い視線 ] (11) 2020/02/25(Tue) 9:12:14 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 何もかも喪ったのだ、八年前のあの日に 孤児である僕を差別せずにいてくれた あの暖かな場所はもう記憶にしかない。 優しかった親代わりの神父も 声をかけてくれたおばあさんも 誰よりも仲良かった。 何でも話せた幼馴染みとの思い出の場所も 例えそれが偽りの安寧の場所であろうとも すべては焼けて灰塵と化した。 ] (14) 2020/02/25(Tue) 9:12:23 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ 向けた視線は半吸血鬼の禍々しい緋を下り 左手の袖へと注がれる あの時に…… この目に映った”アレ”は何だったのか ] 少しぐらい悪いって思うんならさ ……”それ”見せてくれない? [ 指定の宿を探す最中 雑踏の中に消え入りそうな声音を 名義上の相棒が拾ったかも定かではない 手首を指でつつくジェスチャーで伝わっただろう 紐飾りのような”それ” 知らなければ、と勇み足になるのが自身の性分か 知りたくない、と訴えるのは何故なのか 期待をしたくない 落胆をしたくない 確かめないままのほうが、良いではないか 内で鳴り響く警鐘はミゲルの”性質”を止めるには足りない**] (15) 2020/02/25(Tue) 9:12:52 |
【人】 半吸血鬼 クラレンス[ 帰ってきた言葉にはしばらく時間を置いてから返した 凝り固まった心で相方に壁を作った彼が 柔らいだ視線に気付くことはなかった ] 噛んだ事に決まってるだろ [ 吸血するのは嫌だ 半吸血鬼の癖に?なんて 誰かに言われた事もあっただろうが 心が拒絶する。理由は知れない だが当然に、本能はそうではなく 喉が渇く。水では癒す事のできない飢え ] (16) 2020/02/25(Tue) 12:09:27 |
【人】 半吸血鬼 クラレンス[ アレは手を差し出したつもりだったのか>>11 言葉などなんとでも言えると雑に無視をした 吸血鬼との戦闘時以外は吸血厳禁 教会所属の半吸血鬼に定められた掟のひとつ 今回は完全に戦闘外で襲った その気でコイツが上に報告すれば 早急に自分は処分を受けることとなるだろう ] …?まあいいけど 宿に着いてから [ いつもよりやけに素直に話を聞いたのは 自分にデメリットが無いのもあったが 報告しそうにない態度だったから>>15 その理由は、自分が利用される立場だからだろうが この程度の事を聞いて重い重い処分を逃れられるなら 当然、誰だって従うだろう? ] (17) 2020/02/25(Tue) 12:10:43 |
【人】 半吸血鬼 クラレンス[ 血統上の半吸血だって 生まれた時は人の子の様に赤子で 人間と同じ様に歳を取っていく その地に突然現れた様に生を受けることなどない だから、”気付けば教会に居た”の前には 欠落した過去がある、のだけれども そんな事は一時も、気にもしなかった 全くもって気にも留めなかった どうせ、喪った過去を想った所で なんの糧にもなりやしないのだ、と そう思ってる癖に、だ ] (18) 2020/02/25(Tue) 12:11:42 |
【人】 半吸血鬼 クラレンス[ 左手に通したそれを手放さなかったのは何故だろう 目覚めた時から共にあったもの ただ綺麗だったから?それとも? ]** (19) 2020/02/25(Tue) 12:12:56 |
【人】 ハンター見習い ミゲル[ ミゲルがハンターとなるには半吸血鬼を飼い慣らすこと 宛がわれた半吸血鬼を 報告をすれば再試験 不都合な記憶の除去と面倒が満載だった 世界は半吸血鬼に優しくないが ハンター見習いなど捨て駒に過ぎぬのも事実だ この半吸血鬼は知らないのであろう 憐れだな──── ……お前も僕も ] へぇ、やけに素直じゃん いっつもそうだったら こっちも世話焼けないんだけど 薬あげようとして倒れるとか無様過ぎない? 寝首掻かれたいの? [ それはソレとして湧き上がるイライラさんはぶつけてしまおう 原因も現況も此奴です! 八つ当たり相手も此奴しかいない! 正当防衛になるって先生も言ってました 先生まだいない (20) 2020/02/25(Tue) 17:23:54 |
【人】 ハンター見習い ミゲル [ 左手に通した襤褸の革紐が…────… まるで と 想ったことも気づかれたくなかった 色褪せて 朽ち果てて 擦り切れて 使い果てて いずれは捨てられるのだろう まるで元々この世から無かったように ] ( ────…まるで、お前みたいだなんて ) [ そんな感情はらしくない。抱いてはならない 吸血鬼への憎悪こそが僕の糧なのだから。 ] (21) 2020/02/25(Tue) 17:23:59 |
【人】 ハンター見習い ミゲル─宿の一室─ [ 無駄に宿の店員に愛想振りまいて疲れた 以上が報告書では駄目だろうか 特別な通信機器の報告は一日一回が見習いの義務 ミゲルが最も苦手な作業だ 最も得意なことは後々に明かされるだろう、きっと 無愛想の仏頂面を絵に描いたような半吸血鬼を待たせて ────端末を放り投げる。 ] で、それ見せてよね [ さも今思い出したと言わんばかりの態度は、 我ながら愛想も可愛げも何もないと喉で笑う 必要性もない 飼い慣らせという上のお達しには 仲を深めろとは言われてはいない。 子どもじみた持論なのは理解していても、だ。 ] (22) 2020/02/25(Tue) 17:24:01 |
【人】 ハンター見習い ミゲル …────……ッ! [左の袖を捲り”それ”を見せて貰おうとした矢先 どっと押し寄せるのはしまい込んだ万華鏡のような記憶 消え入りそうな呼び掛けは、 半吸血鬼の仮初めの名ではなくて 遠い昔の胴の飾りに掘った友の名 ] (23) 2020/02/25(Tue) 17:24:03 |
【置】 ハンター見習い ミゲル 大切なものは夜に喰われてしまった すべて吸い尽くされて干からびて 激情憎悪≠内に宿して 彷徨う こころはずっと夜の真夜中のまま 陽の明るさを、忘れて。 (L0) 2020/02/25(Tue) 17:24:05 公開: 2020/02/25(Tue) 17:30:00 |
【置】 ハンター見習い ミゲル─Memory─ 産まれて間もない赤子の頃に 辺境の村の教会に置き去りにされていた。 有り触れた話だろう? 親のいないことも捨て子であったことも 産まれた時からそうであり 周囲が蔑視しないなら気にならないものだ。 ものごころ付く前から友達もいた。 親代わりの神父が多忙そうであろうとも あの子が仲良くしてくれたから ────…寂しくなんて無かった。 幼子ふたりで遊んだ夜の森で 見上げた星空は燦々と輝いていた。 いつか、また 僕にとってあの子は極星だ 夜に置き去りにされた僕の道標 (L1) 2020/02/25(Tue) 17:24:08 公開: 2020/02/25(Tue) 17:30:00 |
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