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【人】 希壱[長いようでいて、短い夢だった。 高校生の時の修学旅行。 そこで植え付けられたもの。 毎晩、愛しい人を殺す夢を見る。 毎晩、いとしい人に殺される夢を見る。 ……そんな、 呪い 。毎朝目覚める度に、身体の何処かに"跡"が残った。 首を絞めていた手形。 心臓を抉り取られていた傷跡。 苦しさも痛さも無かったけれど、 呪いは今もここにあるのだと思わされた。 でも、自分を許すことなんて出来ないから。 その呪いすらも受け入れた。 大切な仲間だった。 こんな俺を受け入れてくれた、大切な────] (0) 2020/09/18(Fri) 17:17:14 |
【人】 希壱[…そう。大切な仲間。 そんな大切な仲間を憎んで、恨んで、嫌って。 溢れ出た感情を抑えることも出来ずに。 毎晩、毎晩、誰かを呪って。 そんな哀れな狂人の最期は、 仲間の手で葬られてしまったのだけれど、 そんな思いを抱えた代償に与えられた呪いだった。 呪いの期間はたったの一年間。 けれど、長い長い一年間だった。] (1) 2020/09/18(Fri) 17:17:50 |
【人】 希壱[あの修学旅行の思い出を、 たった数人しか覚えてはいないのだ。 俺が苦しんでいたって。 俺が悲しんでいたって。 気持ちを共有できる人間は、僅かしかいない。 あの日、皆で決断をしたことを。 覚えているのは、裏切り者だけだから。] (2) 2020/09/18(Fri) 17:18:46 |
【人】 希壱[…あぁ、ほら、今も。 きっと、懐かしい夢の続きだ。 もう見ることはないと思っていた、 卒業式のあの日から、 もう見ることはないと思っていた、 自分が、死ぬ、────────────] (3) 2020/09/18(Fri) 17:19:42 |
【人】 希壱[目が覚める。 ……というより、目が勝手に開いた、 の方が正しいのかもしれない。 覚醒し切っていない頭では、 ただ目の前に扉がある事くらいしか認識できないでいた。] …………、…………………………? [思考がまとまらないまま、扉に手を伸ばす。 この扉を開ければこの空間から抜け出せるはずだ。 どこに繋がっているかなんてわかんないけれど。 この真っ暗闇にいるよりはきっと………] (5) 2020/09/18(Fri) 17:20:20 |
【人】 希壱……………………………………? [見るからに何かの店内だった。 カウンターの向こうでは、店員らしき男が一人。 ここは何処なのか。 俺はどうしてここに居るのか。 目覚めたばかりの頭で理解する事も出来ず。 扉の真ん前で立ち止まってしまう。] (6) 2020/09/18(Fri) 17:20:56 |
【人】 希壱["漫画喫茶コズミック" 家の近くにそんな漫画喫茶なんてあっただろうか? それとも、大学の近くに出来たのか。 いや、そもそも俺は こんな所にくる用事なんて無かったはずだ。 あの子の為に、早く家に帰らなくちゃいけなくて…] (8) 2020/09/18(Fri) 17:22:03 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[そりゃあたくさんのお客さん方が この店にはいらっしゃるので。 スキュラの万引き犯、 人をお召し上がりになる方。 開口一番「俺、死んだのか」と仰る 物騒めなお客さんも、案外そんなに 珍しいものでもなかったりする、かも。] 実感湧かないかもしんねッスけどね。 [アルバイトは曖昧に笑ってみせる。 (こういう時は本当に亡くなった方もいれば “病”の方もいらっしゃるので注意だ) ゆる、とカウンターの奥で尾を揺らして 目の前の歳若い少年を、無遠慮に 矯めつ眇めつ眺めて、嗤う。] (11) 2020/09/18(Fri) 18:24:24 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす案外、「死んだ」って方が 夢だったりしてね。 [ふしゅるるる、とアルバイトは 長い舌を覗かせて笑った。 『人間』からすればきっと こんな化け物の姿は『悪夢』から出てきた クリーチャーに過ぎないのかもしれない。 これを夢か現か、決定するのは彼次第。] (12) 2020/09/18(Fri) 18:25:42 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[……とはいえ、年端も行かない少年を 虐めて遊ぶような性悪ではないから、 また手元の万葉集へと視線を落として] ……何れにせよ、ここにお前さんが来たのは 何か意味があるんスよ、多分ね。 心残りがあるのか、それとも 魂が天国にも地獄にも行けない迷子なのか その辺俺には分かんないッスけど。 バイトなんで、俺。 [だから、この一介のアルバイトにできるのは 食事や休憩所を提供するか、 少年が“次”へ進めるよう、 優しく見守ってやるだけなのだ。]* (13) 2020/09/18(Fri) 18:27:19 |
【人】 空腹な迷い人 レックス― 約束の刻 ― 豪奢な椅子。 赤のベルベットの上に、腰を下ろし 優雅にカップを傾けている一人の魔女は、緩く口元を綻ばせる。 『また、この時がやってきたわね ねぇ、可愛いミケ……いつぶりだったかしら?』 傍らの愛らしい下僕に視線をやると、 蒼い瞳が細められた。 語りかける声色は、優し気で 恐ろしい魔女のものとは思えないものだった。 魔女の傍らに、揺らめいていた1匹の紅い蝶に、 何処からともなく現れた、無数の同じ紅い蝶が集まると それは人の形に姿を変える。 『魔女様、魔女様、グロリア様! ミケもね、覚えてないの、ごめんなさい だから、いっぱいいっぱい、昔のことだよ!』 ぴょこんと頭の上の猫の耳を揺らしながら、 たどたどしく告げるのは、 (14) 2020/09/18(Fri) 20:24:36 |
【人】 空腹な迷い人 レックス 『そうね、前のゲームがいつだったか 昔過ぎて、忘れてしまったわ 弟子ももう、ここにはいないし まぁ、覚えていないのだから、仕方がないわね』 優しく白い毛並を撫でながら、 魔女はどうでもいいと言うように、ただ笑った。 『さぁ、ミケ、お客様を迎える準備をして頂戴』 『魔女様、魔女様、グロリア様! かしこまり〜なのです!!』 嬉しそうにぴょんと飛ぶと、 白い猫の使い魔は、再び紅い蝶へと姿を変えて 館のどこかへと消えた。 (15) 2020/09/18(Fri) 20:24:39 |
【人】 空腹な迷い人 レックス再び、鐘の音が鳴り響く。 鬼の青年以外の客人たちを呼ぶ為に 魔女は、一人、部屋の中。 時を刻まない振り子時計を見上げた。 文字盤を開けば、そこには大きな砂時計が一つ。 さらさらと砂が落ち続けている。 だけど、もう砂は残り僅か。 『最後の"ゲーム"になるのかしら それとも、続けされてくれるのかしら ――――ねぇ、ベネット?』 静かに閉じられた蒼い瞳。 脳裏に浮かぶは、一人の男の顔。 ただの娘が、魔女になったあの日。 男が約束した言葉を、今でも覚えている。 砂時計をひっくり返すには、 彼の命を使うしかない。 (17) 2020/09/18(Fri) 20:24:44 |
【人】 空腹な迷い人 レックス魔女になった とき 人ではなくなった瞬間に、彼の記憶からも ただの娘のことは消えたはずなのに 何度も、何度も、この砂時計をひっくり返すために 彼はこの時計館にやってくる。 青年、少年、少女 時に老婆や、老人だったこともある 何度も生まれ変わる度、魔女のために命を捧げる 『ねぇ、知っていたかしら? 今回が―――― 100度目 なのよ?』愛しげに砂時計を撫でる 命を吸う度に、赤く、紅く、朱く、染まっていく砂。 魔女は、恋をしない 魔女は、愛さない それは、愛して、愛しく想って、涙を零せば もう、魔女ではいられなくなるから (19) 2020/09/18(Fri) 20:24:50 |
【人】 空腹な迷い人 レックス自分がなぜ魔女になったかすら、 遠い記憶すぎて思い出せないのに 彼との約束だけは、なぜか憶えているのは、なぜなのか 今はまだ、理解できない ――理解してはいけない 100度目を迎えたら、どうなるかも分からない 彼がかつての魔女に何を願ったのか 私がかつての魔女に何を願ったのか 今はまだ、――――思い出せないから 『ミケが、お客様をもてなしてくれているようね さぁて、今回の"ゲーム"は、何人生き残るかしらね』 館の魔法が発動する気配を感じて、表情は魔女のものに変わる 残忍に、残酷に、冷たく、美しく、魔女は――嗤った* (20) 2020/09/18(Fri) 20:24:53 |
【人】 空腹な迷い人 レックス― 大広間 ― [ 二度目の鐘が鳴り響き、 やがて人の気配が館の中へと消えて行くのを感じる。 他の参加者が来たのだろう。 さて、自分は何番目の客人か ――本当は一番なのだけど 大広間の扉を潜れば、そこに先程の猫の少女が立っていた。] (21) 2020/09/18(Fri) 22:39:36 |
【人】 空腹な迷い人 レックス 『ようこそ、時計館へ えーっと、お客様に当館の主、 時の魔女グロリア・べアトリクスより、贈り物です えと、お部屋の鍵だよ!! 魔女様は、次の鐘がなったら、みんなに会うんだって! だから、それまでお部屋でも、この部屋でも お庭や図書室、好きなところで待っていてね!!』 [ だんだん言葉遣いが戻っていることに気づかずに 無邪気に愛らしく少女は、そう案内をする。 鍵は、少女と客人の目の前をふわふわと漂っている。 金色の豪奢な飾りがついたその鍵には、 1から11までの数字が記されていた。 少女は、その鍵が2階の客間の鍵であることを告げる。 客人の問いにいくつか答え終えれば、 すぐにその場を立ち去って、忙しそうに 大広間にお菓子を置いたり、お茶を出したりせっせと もてなそうと一生懸命働く姿は、まぁ、健気で可愛らしい。] (22) 2020/09/18(Fri) 22:39:38 |
【人】 空腹な迷い人 レックス僕は、この鍵を……宜しくね、ミケ [ まるで初めて会ったかのように挨拶すれば、 大広間のソファに腰かけた。 幾人かの先客と、会話をしつつ、 "ゲーム"が始まるのを待っている。 ――――さて、今回の"ゲーム"はどんなものなのか。**] (23) 2020/09/18(Fri) 22:39:40 |
【人】 希壱[いや、うん。本当に。 死んだら実感なんてわかないものなのだ。 痛みなんて一瞬で、 そのくせ、すぐに痛みを忘れてしまって、 自分が死んだかどうかもわからない。 周りの反応を見て、漸く死んだことに気付くのだ。 …そうそう。人間は、眠りにつく直前の 5分間の記憶は何も覚えていないらしい。 それと同じ事なのかもしれない。 ……なんて。ただの経験上での妄想、だけど。] (25) 2020/09/18(Fri) 23:24:48 |
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