98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】
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トラヴィス
「…………、うん。忙しそう」
頷きと共に、純粋な反応、感想をひとつ。
「みんな、目標はきっと、同じなんだ。
…………、誰も彼もが、自分だけの答えを見つけたい
」
「そして、人は欲張りだ。見つけたその答えを
…………、誰も彼もが、他人に認めて欲しいと願うんだ
」
この不死兎は傍観者だ。故に。
「難しい…………、だからこそ、
誰も彼もが"人間らしい"
と、……兎は想うよ」
箱庭の外から見える景色。……その答えが、これだ。
歌でも歌いましょうか?とトラヴィスに視線を投げた。その間も羽はもふもふされている。モフモフ…
「…………、アマノ」
彼とはあまり言葉を交わした事は無い。
だが、この聡い兎は。
「目標へと辿り着く為の"過程"…………、
その思想、考え方……何処か兎と、似ている、気がする」
知的好奇心、探求心。"知る"ことの重要性。
その価値観や捉え方が、何処か、似通っている気がするのだ。
同じ、とは言わない。今は。
だって、
何も知らないのに定義したくないから。
走る光、稲妻、其の雷を。
紅水晶が、見つめる。
アマノ
低い姿勢からの攻撃。ああ、これは……数日前に見た覚えがある。
"彼"も、同じように顎を狙っていた。
「……」
地を蹴って後ろへ。上半身を後ろへ傾ける。腕を畳んで、刀で防ごうと顔の前へ。
顎を砕かれることだけは防いだ。けれど貴方の反応速度がこちらを上回っていたならば、腕を掠めていたかもしれない。そうでなかったにせよ……雷光は、しっかりと看守に喰らい付く。
「……ッぐ、……、……ぅ」
視界が一瞬白く塗り潰され、そこからちかちかと明滅が続く。服の下にある体が熱い。きっと褐色の肌は焼けて爛れていることだろう。
「…………見たいなら見せようとは言ったが」
ようやく口を開く。
それでも戦う技術が染み付いた体は動き続ける。
後退しながらカートリッジを取り出す。銃はまだ撃てる。刀もまだ維持できる。では、それは何処へ?
→
「…………、ルヴァ」
彼とはあまり言葉を交わした事は無い。
故に、この聡い兎は。
「…………、あの子の本当が、今でも分からないな。
もっと早くに、話を…………、するべきだったあ」
でも確かに感じていた。"本当が見えないな"、と。
それは、今思えば、上手く偽装を施していたからかもしれない。
かもしれない、の話を推測する事はあれど、この兎は。
本当を知ってからじゃないと、解には出来ない
から。
一人称が変わったあなたの言動とこれまでの言動を。
記憶の中で、照らし合わせてみよう。
ズレがある所が、兎の疑問が生まれる場所だ。
紅水晶が、見つめる。
「俺の内側は、明かしたら排除しなければいけない程よくないものなんだろう、アマノ。それなら、見せる必要はあるか?」
それは言葉による攻撃でもなんでもない。ただ、思ったことを口にしただけだった。
話しながら、カートリッジを手放す。それは血を保存する以外の役割はないから、素直に地へと真っ逆さま。
男はそれを踏み砕いた。ブーツの下で赤が広がる。
「《杭よ》」
足元に広がる血溜まりに命じる。その刹那、血は貴方を貫こうとする無数の杭として勢いよく伸びていくだろう。
もう答えを見つけたいと思わない。もう認めてほしいと思わない。
「ーーー」
羽を動かし、撫でられながら。
キンウはルーム内を見ている。
視界を意識する。声の届く範囲を意識する。
以前聞いた事が行動の理由ならば、彼は愛のために行動をしているのだろう。
キンウはそう考える。
キンウはーーー祈りを、捧げない。
キンウは未練にもならない想いを抱えてこの場にいる。
これが愛する故の行動であるならば、キンウもそれ故に横槍を入れるでしょう。
そこに理屈なんて必要ないと、『私』は考える。
感情に突き動かされた行動にどんな言葉が響くのでしょう?
彼には他の理由もあるのかもしれませんが……『私』はそれ以外の理由になるものが、よくわからないのです。
キンウは
私の思考を必要としていなかったから、皆が何を恐れているのか正しく認識していないのです。
無知は罪であると教えられた。
罪人に無知を授けるのは、罪と罰のどちらになるのでしょうか?
トラヴィス
「…………、ふふ」
またそれ?とは言わない。
悪い意味では無い事を、知っている。
「痛いのは、確かに嫌だねえ…………でも、」
「痛い事をしないと解が出ない場合もある。
…………、それが、今なんじゃないかなあ」
分からないけれど。
新たな疑問を見つける為、思考する事を止めたりはしない。
キミが眠りに就く事も、もちろん止めたりはしないよ。
「…………、!」
違和感。咄嗟の防衛本能。
その不死兎、手折られた脚の傷を忘却す。
入口より後ろ、その通路へと……一瞬にして跳んで、翔けた。
一時的な退避。その部屋が見える位置に。
この身はまだ在る。
アマノ
「そうだな。気付かなかった。明かしたことがなかったから」
杭の間から表情を削ぎ落とした男の顔が覗く。無機質な翡翠は、静かに貴方を捉え、分析を始める。半端な傷では行動不能に持ち込めないのだろう。ターコイズの光の、その意志の強さを静かに理解する。
「でも、もういいんだ」
開幕で一本。刀の装填に一本。そして先程の杭で更に一本。血液を満たすカートリッジの予備は六本作成していたから、もう既に半分を使い切ってしまった。
それでも出し惜しみはしない。出来る相手じゃない。
もう一本、取り出して真上へ放る。
「思考すること自体が良くないなら、俺はそれを棄てる。
人が人として考えるがために存在する知性を。
人が人であるが故に抱き揺れる不安定な感情を。
人が人であるが故に願い進むために用いる意志を。
俺が一人でいる時……と、例外一つを除いて。俺は俺を殺そう。もう間違いを犯さないようにしよう」
銃を引き抜いて真上、カートリッジを撃ち抜く。
その血に命じるのは《雨》。開幕のものと同様、針となって貴方に降り注ぐ。
最初と違うのは、天から地にいる貴方へ注ぐ雨のほかに……真横から男の銃が立て続けに吠えていることだ。
「……ッ!」
血の雨を降らすその直前、己の先輩の姿を見た。
「……トラヴィス様……!?」
男の声に乱れが生じる。拳銃を握る手が横薙ぎに空を切る。
それは力の行使の中止を命じる合図だった。
針へと姿を変えたはずの血が、その役割を放棄する。
文字通りの血の雨が、真下にいる男を容赦なく濡らした。
二方向からの攻撃はルヴァによって阻まれた。
せめてものと、思考を切り替えた男はすぐさま再び拳銃の引き金に指をかける。赤い銃弾達は真っ直ぐ男へ。
「…………、ダビー、」
男の名を呼ぶ。その不死兎の音は小さい。
あなたの意思を、選択を。歪ませたくないからだ。
キミはやっぱり素直で、律儀で、真面目な子だね。
これは今のキミを見て、改めて勝手に抱いた感想だ。
実際のキミがどうかなんて、完全に汲み取れやしないのだから。
それでもやっぱり、……どこか孤独を感じてしまうよ。
「…………、キミの努力や葛藤は、人だからこそ、生まれる物なのに……、」
なんて、こんな言葉をキミが……
望んでいるのか、望んでいないかすらも分からないんだ。
紅水晶は……箱庭の外から。見守り続ける。
アマノ
「何故捨てるだと?」
男は顔色を変えない。声色を変えない。
機械人形めいた様子のまま飛び退き、迎撃の姿勢に移る。
「楽だから」
銃が吠える。けれど紅色はターコイズと交わらない。弾丸では捕らえられないと理解して、再び銃を納めて刀を持ち直す……はずだったのだが。
──多分、刀でも駄目だ。
「アマノ、勘違いしているようだから教えよう。
俺はただ、愛したいだけなんだ。ただ愛でたいだけなんだ。
傷をつけたい訳じゃない。壊したい訳じゃない。ただ、静かに愛するものを愛したいだけだった。
罪を犯してそちらに逃げる理由がないんだよ。少数の世界に行けば生きやすいかと思ったけど……そこでも受け入れられる訳じゃないというのは、もう学んだ」
刀すらも鞘にしまう。所持しているだけで得物は駆動し、男の能力操作を補助しているから決して無意味では無いのだが。得意な武器の使用を放棄したのは確かだ。
両手を空ける。拳を握って、構え直すけれど──男は貴方の一撃を、避けずに受け止めた。
「……ッ、げほッ、ゔ、ぇ…………、
…………アマノ、もういいよ。
もう、面倒で……疲れたんだ」
体に打ち込まれる拳を、両腕で絡め取ろうとする。もし叶うのなら、足と足の間に自分の足を割り込ませて動きをなるべく封じようとするだろう。
>>チャンドラ
「──チャンドラ様。トラヴィス様を抑えていただいているところ恐縮ですが。
俺ごと、アマノを攻撃することは可能ですか?
それがダメなら……俺が血を流すくらいの傷を、俺にいただけませんか」
一欠片ほど思考した。ああ、少し前に俺を殺した相手は、こんな気持ちで死にたがったのかな。
きっと。
トラヴィスに何かされたと、形勢が変わったとわかった時には。
羽に触っていた者を静かに振り切ってキンウは動いていた。
止められても、キンウはそうしていた。
「ーーーチャンドラ様。トラヴィス様はキンウが」
だからあちらに集中してくださいと。
………どちらもこれ以上傷付かないようにと。
キンウは祈らない
キンウはただ願う
『――――――……』
キンウは発言権を喪失している。
それでもまだ聞くことはできる。
だから、囁くような泣くような声に対して
遠吠え
を一度。
いつもの
真似っことは違い、それは頭に響く。そして、
『止まれ』
という命令付きだ。
……きっと、警戒しているだろう天使の名を騙る相手に対しては、一瞬足を止める程度にしかならないのだろうけど。
『トラヴィス様』唇が動く。
頭の中に声が響く。
朱の混じった黒檀が墓守を映す。
『能力の行使をお止めなさい。抗いなさい。私の声だけを聞いてください』
傷跡の残る手が、細い指が、トラヴィスの手を握った。
チャンドラ様、と。短く警告した。キンウは死んで欲しく無い者の名に、貴方を挙げている。
願いは届いた。
胴体に走る衝撃に顔が歪む。続いて火を付けられたかのように痛みが肉体に燃え広がっていく。
"すまない、ダビー"。
男の声を拾う。
目の前のターコイズが濁るのを見た。仄暗い色に、よくない熱が胸の中で育っていくのを自覚する。
やっぱり、駄目なんだ。
きっと正常な人間はここで貴方を慰めたりするのだろうか。共に悲しみに暮れて寄り添うのだろうか。
ああ、でも、結局自分は歪んでいるのだと認識する。
苦しむ貴方が、傷つく貴方が。たいへんに魅力的に見えて、美しいものに感じてしまって、狂おしいほどに愛おしくなってしまうのだ!
己を殺すと言ったのに、内側から込み上げる甘やかな幸福に笑みが溢れそうになる。でも笑ってはいけない、けれどいつものように口元を手で隠すことも叶わない。必死に耐えなければ。
「……アマノ。違う。貴様が謝ることはない。
謝るべきは、俺だ。だって、何故なら、元はと言えば──」
だから、貴方は悪くないと。
それが当然であるかのように言いながら。
厚かましいと、そんな資格はないと知っていながら、腕を捉える手で貴方を優しく撫でて。
男は、慰めるように優しく、そっと呟いた。
「《杭よ》」
傷口から溢れ出す生命に告げる。
赤い雫は呼応して、音もなく肉体を貫く杭へと姿を変える。
狙う先は──自分と、相手。二人まとめて。
終わらない。
「もう一度」
更に血が流れ出るように傷を作って、繰り返す。
大地に撒き散らされた血に命じる。
晴れやかな空の青、爽やかな草の緑を、アマノのターコイズを。
何もかもを、汚していく。
まるで自分が許せないと言わんばかりに己の肉体諸共相手を貫く。串刺刑は執行される。
失血してもいい量の血は既に失われた。自分はもう戦えないだろうから、託すならチャンドラか……止める義務などないけれど、巻き込んでしまうけれど、メサあたりだろうか。トラヴィスは、どうなのだろう。
それは極力防ぎたいと、自分で終わりにしようと、知性の犯罪者の機械化した部位を中心に杭は伸びたことだろう。
部屋の中、何が起きているのかは分かる。
遮るものの無い音は、明確に聞こえてくる。
謝罪の声も、肉を貫く鋭利な音も。
「……は、はは……」
力なく笑う。
ずるり、壁にもたれかかったまま崩れ落ちるように床に座る。
「余計な事したのは僕なのに。勝手に被害者ぶって、勝手に勘違いして、勝手に行動して。……」
持ちだした拳銃で、今すぐ自身のこの脳髄を撃ち抜きたいという衝動に駆られる。なんて自分勝手な考えだろう。
「情けねえ、なあ……」
キンウは、銃弾より遅い。
飛び出したチャンドラより早くない。
「……トラヴィス様」
ーーー彼は癒しの能力をチャンドラに使えるのだろうか?
チャンドラはそれを受け入れるのだろうか?
トラヴィスの力の代償はなんなのだろうか?
「チャンドラ様、」
わからない。
ただ名前を読んで、トラヴィスの手を握る。
こんなにも声は震えるものなのだと、キンウは初めて知った。
ミズガネ
「…………、ミズガネ」
あなたはまだ、この不死兎の目に見える範囲に居ただろうか。
否、きっと居る事にして欲しい。不死兎はあなたが心配なのだ。
あなたを見つけてからは、位置を把握し続けていた。
「…………、よしよし」
不死兎は否定も肯定もしない。ただ寄り添うだけだ。
ただ傍に居よう。必要ならば頭を撫でる事も出来る。
大丈夫だとも、大丈夫じゃないとも、言いはしない。
ただ"存在している"、その"全て"を認めよう。
「…………、」
そして新たに分かった事もあるな。
不死兎は思考を止めない。
そして新たに疑問に思う事もあるな。
不死兎は思考を止めない。
ただ"存在している"、その"全て"の本質を見定めるために。
串刺刑の執行を、放たれる弾丸の行先を、ただ見守る。見守ることしかできない。ロボを抱えたままの両手が震える。
「……分からへん、分からへんよ」
ぽつり、と困惑の言葉をこぼす。
自らが傷つくこと。苦しむこと。殺されること。痛みをもって己の罪と向き合うこと。
それしか贖罪の方法を知らない囚人は、それを否定する者達が理解できない。
「こんな、いろんな人巻き込んで、怪我して、怪我さして……そうまでして、欲しいもんなんやろか」
ここまで暴れないと、手に入らないのだろうか。彼らが求めるものは。
アマノ
男の叫びを浴びた。傷つけたのは自分なのに、苦しめたのは自分なのに、ああ、哀れで可愛らしいと思う。無表情の多かった貴方の剥き出しの感情が、愛おしくて仕方がない。
杭の顕現は長くは持たなかった。二人を穿ち貫いていたそれは砂のように崩れて消えていく。
支えの代わりにもなっていたであろうそれを失って、体の力も命ごと流れ出ていくけれど、それでも男はほんの少しだけ倒れまいと踏みとどまった。体を動かすのは最早意地だ、精神というあやふやな概念だ。
目の前の男を抱き止めて、うつ伏せにならないよう寝かせるだろう。
一つの動作を行うたびに、傷口が開いてあちこちから残りの血がとめどなく溢れ出したけど、もう何も感じることはなかった。
ニア
青年は目の届く範囲にいるだろう。
耳のいいあなたには、もたれながら座る音も、小さく呟かれた声も、聞こえていただろうから。
「…………、」
彼はあなたを拒まない。
寄り添われ、撫でられると共に、認められると共に。
どうしようもない自罰的な衝動を、抑えようとする。
>>だれか、こえをひろってくれるひと
「……誰、か。誰か」
声だってもうまともに出ない。それでも、出入り口にいる誰かに届いてほしいと願いながら血の気の引いた唇を震わせる。
「アマノを、頼む」
囚人を管理するのは、看守の務めだ。役割は全うしなければならない。それだけだった。
そうでなくてもこの囚人は色んな者と知り合いだろうから、きっと誰かが助けてくれるだろうけど。
あとは……あとは、何が必要なのだったか。
視界が暗い。やり残したことがあるなら、やらなければならないのに。
かすみ始めた意識ではまだ思考できている、でいているような気がしていたけれど。
新人看守の体はもう、血の海に沈んでいた。
ミズガネ
「…………、辛いな
」
不死兎にだって感情はある。
人が悲しむ姿を見れば悲しいと思うもの。
本心を全て汲み取れなくとも、考えた末に、同調する事は出来る。
それでも優しく撫でる事だけを選んだ。
それ以外を構築するべきは、きっとこの兎ではないから。
ダビー
「…………、!」
そしてその不死兎は耳を立て続けている。
後輩を撫でて、一度抱きしめた後……
「少し待っててね、」と残し、その場を離れるだろう。
向かうは素直で律儀で真面目で、
己のやるべき事を果たそうとした、彼の元へ。
って思ったんだけど兎、非力だから……
男性二人を運び出すの、無理だと思った。今更だけど。
「誰か手を貸してくれる者は、居ないかい?」
「…………、なに、ちょっとした大掃除だよ」
周りに呼びかける。言いつつそれは……
トレーニングルームの中へと瞬時に、跳び翔けるのだが。
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