62 【ペアRP】ラブリーナイト【R18】
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[寿は特別……。その言葉で自分を甘やかして。
本当に先輩は罪な人だ。
ノンケだと思っていた先輩がバイだったのも驚きなのだけれど、普段の性癖をさらりと打ち明けられて得心がいくのだ。だがそれがなおさらな悩みの袋小路行きへともなって。
お姫様という言葉から、迷いなく彼を抱くと思っていたのに。
彼は自分に命じるだけで、彼の望みを叶えられた……かもしれなかったのに、彼はついぞそんな素振りを見せなかった。
ただ、どこか面白そうに、抱かれることへの不慣れさを醸し出してはいたけれど。
しかも口ぶりがめちゃくちゃ慣れていそうで、自分程度の性経験歴で満足できるのだろうか、と少し不安になってきた。
―――が、セックスっていうものは体を通じて心の交歓なのだから。
自分ばかりでなく相手も。そして相手ばかりでなく自分も。二人で。
彼が同じ様なことを思っていたことに気づかずに]
要さんも持ってたんですね……よかった。
[彼も色々準備してくれていてほっとして思わず気安く嘆じてしまう。主従ごっこを忘れてしまったのは失点だったかもしれない。
指にまとわりつく柔らかいもの。
今まで男も女も抱いたという立場だというのなら、中のこの吸い付くような質感は天性のもので育ったものではないのか。もったいない資質が眠っていたのだろう。
ここに自分の形を覚え込ませるのが、今の俺の仕事だ]
はしたない姫様はお仕置きだって言ったでしょう?
[ちんこなんて言っちゃだめ、と窘めるようにしながらも、じゃあ、なんていえばいいのかなんて知らない。
慣れてない間は後ろからの方が楽。
しかし、この体勢は縛られている彼の手首に負担がかかるから気を付けてあげないと。
ゆっくり、ゆっくりと槍の穂先を彼の中に押し込む。
ここが入ってしまったら、後は楽なはず……と思ったら、中がきつくて、奥に入り込むのも大変で。
震える彼のお尻が可愛くて。割り開いてその縦の線も伸びる皺部分まで全部見る。
動くなんて余裕はまだなく、ただ信じられない思いで自分のモノを飲み込む彼の花を見つめていた]
苦しくないですか?
[そう囁いて後ろから覆いかぶさるようにして、首筋にキスをした。
自分だって息が上がるのだから、きっと彼の方はもっと苦しいだろう。それを少しでも和らげたくて、両手で彼の体を撫でまわす。
ああ、やっぱり見たい。
この人の顔が見たい。
やっぱり好きなんだよなぁ、この人の顔とか、肌とか背中のラインとか。
すっごく好みで。部室ではこの人はたいてい脱ぐから、目のやり場にずっと困っていた。
顔立ちだけでなく背中も整っていたから、隠し撮りしたくなるくらいで。
しなかったのは、この人を自分の欲望の世界に引き込むのは憚れたから。
作られた虚構のカメラの中の世界に、そこに現実の彼を入れこんだら、先輩と後輩という均衡が崩れてしまう。
大体サークルでの知り合いってどれくらいのものか。
まだ自分が入学してから知り合っただけの数か月の関係。
彼のことなんて何も知らなかったのだから。]
少しずつ、動くから………息吐いてて。
[腰を後ろから、ずっ、ずっと揺らすように動かしつつ、彼の両乳首をつまんでこねりつぶすようにして。
彼の今までの性経験を考えるとここを開発はしてそうにないけれど、少しでも快感が育つ兆しになればと思いながら、彼の熱い中を味わっていた*]
[甘やかされとる。
フフフと繰り返し笑う声は隠し事を彼に気づかせない。
待っていたという言葉に、ん。と肯定の頷きを。よかったやなんて可愛い事を彼はいう。その癖手つきは男前なのだから、堪らない。彼の手がひとつひとつ、芽吹かせた花はすっかり熟する時を待つばかり。慣れてもて、熟れて枯れたらどないしよ。
性経験の豊富さに対して
処女の身体は、ついていけず
それでいて、快楽に弱い
ウイークポイントはお尻の中に。
彼の指に吸い付く其処は酷く、快感に脆く弱いのだと我ながら自覚を与え、自分の雌性を意識させた。]
……お仕置き?やったらなんて言ったらええん?
騎士さまの大きぃて太い
…お ち ん ぽ ください?
[窘める声にはわざとそう問いかけよう。
唇に潜む悦と嗜虐趣味は、受け身でありながら彼を言葉攻めする。なんていえばええん。など無知のように問いかけるが、彼から見ればあばずれに見えるだろうか。慣れていないからと後ろから彼が愛してくれるのはらしくってそういう小さな心が積もりに積もって
――甘い、息を吐く]
…ン ん ぁ
[あ、と涙が一粒落ちる。
縛られた手は上手く踏ん張る事はできない。
それ故、必然的に彼へ向け、腰を上げていた。媚肉の壁に逸物が触れる。咲いた花、穂先が入る其処を意識して、喉で息を飲む。鼻から息がそれでも溢れ、汗が伝う。彼にも背を流れる汗に気づくだろう。狭い、道を彼が意識させる。
その細い、狭い処をいく熱を]
……ぁ、ほんま おおきぃ わ
[震え、我慢していた息を吐きだし
のぞけるように背を反って、顔を上げた。その先には綺麗な部屋。背に彼を感じ、腹の中を軽く締め付ける。皺の部分にまで注がれる熱視線が此方を少しずつ溶かしていく。挿入の驚きで一瞬萎えた熱が再び鼓動を高めはじめる。足で軽くシーツを蹴って。
それから、覆いかぶさる彼へ]
…苦しゅうない、言うたら
嘘やけど
[首筋に感じるキスに、身体を撫でる手]
…それ以上に、嬉しいんよ
[優しい手、優しい声。
それでいて欲望を感じる。彼が此方の背を見るときに感じていたむず痒さ、それの意味を理解する気がした。出会って数か月の距離感にしては自分はきっと親しすぎた。撫でる手が、近づく事を許されていたから。
何時気づかれてもおかしくなかっただろう。
こっそりはにかみ、嬉しさに
照れを息として吐きだした
真っ赤な肌は、照れている証拠だが
興奮で赤く染まったのだと勘違いしてほしい]
[胸にと伸びる手が何をするか。
抱く側だった身は分かっているはずだったのに胸先への刺激を予想できなかった。抱かれている子が此処で気持ちよくなっているのを知っていたからこそ、其処をこねられると気持ちいいのだと
思っていて、それが]
ん ぁ そこぉ?…やぁ 、や
[甘い声を生む。
きゅっと小さな粒が固くなる。
白い肌にのったそれが、先を尖らせて色を持つ。赤い舌を出して息を吐いて快感を逃がそうとして、でも上手くできず彼の熱源を締め付けてしまった。筒道が彼の形を覚えていく。騎士の槍を収めるように、奥は亀頭の形にと縮まって]
なあ、寿…
[ふるふると震え。
溜まる涙に、見せられない顔をしていると自覚する。きっと欲と悦、そして喜びに満ちた顔を、情けない顔をしている。自然と唇は嗤う、けど。頬に宿る赤は、目に宿る恋情は見せられない。
見せたらばれてしまう。
けれど
赤い紐が結ぶ手首見つめて]
[赤い糸なんてふざけるように言った唇は
騎士様にやなく、彼に強請る。慣れていない身体は後ろからの方が受け止めやすい。それを分かって取ってくれた体勢。彼の視線が注がれる場所が見える体位。そして、この言葉は彼が望む主従関係でも先輩後輩の関係でもないと分かっていたから。
ほんの少し怖くて
やから、体内は彼を離さず
意識してその熱を、締め付け、形を確かめた*]
[相手を煽ることに特化したその口を塞いでしまいたい。
でも、彼の後ろに位置する自分は、彼に口づけでもってすることができなくて。
彼の目の端から零れ落ちる涙に気づけば、それを当たり前のように舌先ですくいとる。
塩辛い。なのに、どこか甘く感じられる不思議。
彼の声は甘さを孕んでいて、自分が与えているのが痛苦だけではないということを教えてくれてほっとした。
胸をいじり、指先でこねりつぶせば、彼が拒絶するような声音を吐くが、それは感じている証だとすぐにわかる。
中が生きているかのように自分にうねり締まってくるから。
固くなったその胸の先端は素直で、彼が唇を開けて舌を出し息をついたのもわかる。
人が感じることで、雌になっていく瞬間を自分は今、体感している]
[彼から言われた……命じられた言葉は、自分の望むもので。
そしてでも、どこか弱弱しい声は、いつもの彼でも姫でもなくて。
疑念は浮かぶが、それでもこの腕の中のこの人が、今、自分に翻弄されているのか、自分が感じているくらい、本当に感じているのか知りたくて。
若さというより幼さの好奇心が勝るのは、未熟だからこそ。
彼の望みを叶えるという形で、自分の望みをかなえようとするのだ]
[一度体を離そうと、ゆっくりと彼の体から剛直を抜いていく。その際、逃がすまいと彼の中もしがみついてくる様に、それだけでも興奮してしまう。
彼の体を抱きしめながらのベッドメイクは、彼から一時も離れたくない、この時間が惜しいという無意識の現れ。
彼が少しでも楽なように、と高級ホテルならではの枕の多さに感謝しながら、頭や腰に入れて調整していこう。
赤ちゃんがオムツを変える時のように彼の足を開かせ、改めて彼の中に熱を埋め込んでいこうとして。
彼の表情。
彼の雄。
彼の花
全てが一望のうちに見下ろせるという情報量の多さに勝手に照れて、顔を手で覆って隠してしまった。
瞬時に耳まで赤く染まったことから、彼が見ていたら、何にこうも反応しているのかと思ったかもしれないが、要という存在を抱いていること自体に、今更反応したなんて照れくさくていえやしない。
いや、見ていなくても、一度抜いたことで少しばかり萎えかけていたそこが、彼の中で急にギュンと固さを取り戻したことでわかったのかもしれないのだけれど]
あー、もう、気ぃそらさないでくださいよ、要さんっ
[照れで口元を隠したままそう言い放つ。主従設定が抜けてしまっていることすら忘れてて。
調子が狂いっぱなしで、全然格好つけられなくて、なのに相手は相変わらずで年上の余裕なのか、悔しい。
ほんの少し乱暴気味に奥まで押し込んでしまうのは、ちょっとした反骨心。
せめて自分の事をこの躰に刻み込みたくて。
それと同時に彼の雄にも指を絡めて、先端部分を揉みこんでいく。
しゅっしゅっと動かしながら後ろをずこずことすると、それだけでよがり啼いて達するパートナーは多かったけれど、要をそれだけで終わらせるつもりはない。
彼に刺激が強すぎるかと思えば腰を止めて胸へ指を絡めてみたり、口づけをして舌を吸ったりして気をそらして緩急をつけていけば、彼は長く楽しめるだろうか。達せない快感に音を上げてしまうだろうか*]
[涙を掬いとる舌先に
そういうところやでと告げてやりたかった。
身体が開かれていく、自分が自分ではなくなってしまうような、恐ろしさ。彼のモノになるちゅうのはこういう事やろか。何処か怖いのに、それが肌に興奮を宿した。そうして求めたのは自分自身の言葉。
――息が、詰まる、彼の反応に
肉体が身震いを覚えて
けれど其れを隠した。年上の矜持が嗤う。
此方を抱きしめる腕がきっと彼の答え]
……はッ、 ぁ ああ…
[体を気遣うように与えられた枕が柔らかい。
背に流れる汗が染みこむのを感じながら、彼を見た。一度離れた箇所が寂しさをすぐに覚えてしまった。あまり自由の利かぬ手を伸ばし、向かい合う彼の頬を撫でようと試みた。まるで赤子のように足を開かれ、全てを曝け出して、笑う顏は滲み。
耳まで赤くする彼が顔を隠すと指先で触れ]
男前ちゃんと みせてや
[笑う声は更に甘い。
何処か蕩けた声は、彼に強請り、体内で固さを取り戻す熱にあっと嬌声を吐いた。またおおきぃなった。と嬉しそうに、愉しそうに告げ。自らの腹部をちらりと見れば、彼の雄が浮き上がる
そんな気すらして
照れを見せる彼に視線を戻せば]
…あかん?
フフフ、…好きやろぉ…っ
[主従関係を最初に抜けたのは
自分なのだから、本当は余裕なんて張りぼてだ。けれど、翻弄するように赤い舌を覗かせて、べぇと彼を煽り。こういう俺はあかんの。とコロコロと甘露ばかりを詰め込ませ、漸くと向き合う体勢に。
倖せを瞳に滲ませていたが]
…ぁ あンっ
[彼の熱が奥まで乱暴気味に入れば
思わずと声をあげ、身体をのぞけった。刺されとる。雌になっとるんや。と興奮は息を吐いて、彼の存在に歓喜するのを自覚する間もなく、更に身体は快感を刻み付けられた。揉みこまれた先端が涙を流す。
動かされる其処は、高揚と感じるものの]
……っ、いじわっる…
[絶頂を感じる前に
腰を止められ、胸を弄られ、キスをされ。
やぁーやぁ、と唇は啼いた。その癖、簡単に達せないことに興奮して彼の熱源を求め、奥が絡みつく。手が自由であれば、彼に抱き着き、髪を撫で頭を引き寄せたかもしれない。もっとやと笑い煽ったかもしれない。けれど、不自由は其れを選べず、選べない事実にも興奮し
彼の腰へと白い足を回し、腰を浮かせ]
寿のおちんぽ もっと奥
――奥来てや
[彼が合間に吸った舌で
彼の唇を舐めて、笑気をにじませ誘いかける。
手の自由が効かない分、それこそ、はしたないと言われた口で、躾られていない声音で、煽るように熱い吐息を吹きかけた。
わざと彼の名前を呼んで
転がし、笑い]
なあ、奥、…ナカに だした ない?
…俺の ナカ
[いっぱいにしたない?と問い掛ける声は
いっぱいにしてやという意味を含む。オネダリ上手、甘え上手。自らの武器を使って蜜の罠へ誘いかけ、なあ。と問い掛ける目は悦と慾に濡れ、足を使い彼の掌で育った雄を押し付け。
ナカだし 、してやと
腹のナカを意識させるように
彼の劣情を求め、彼を刻みこまれたくて腰を、振った*]
[翻弄されてくれているのがたまらない。
腕を縛られて思い通りに体を動かせない支配欲。
自分好みの体を犯しているという背徳感。
男同士で、しかもそれは先輩で、年上で。
自分よりなにもかも【上】を感じさせる存在を屈服させているような錯覚を覚えてしまう。
そういう性癖を、誰かに暴露することはかつてなかった。
彼の快感をコントロールしてあげるのは自分だけ。
食や排泄を管理するのは行きすぎだとしても、性欲くらいは許されてほしい。
このお姫様は自分をもっと欲しがってくれて、自分の理想を演じてくれて、心が満たされていく。
口で自分をなじり、もっととよがって欲しがり、なおかつ興奮を見せて。
お行儀悪く、淫らな言葉を口にして欲望に忠実な自分の理想]
[ここに応募してよかったですよ、貴方は。
そう、心の中で要に呟く。
そうでなかったら、いつか自分と顔を合わせるうちに肥大化した自分の慾に彼は監禁でもされかねなかったから。
こうしてガス抜きのように、自分を欲の対象として見る後輩のお相手をすることで、彼は自分を守る方がいいかもしれない。
勝手な言い分だけれど。
腰に回された足のせいで、ますます密着して律動が上手くできない。
その分、彼の奥に擦り付けられた先端部分がますます抉って、媚肉の圧で押しつぶされた箇所の心地よさにうめき声をあげてしまう。
初めてだという確証を得ているのに、こんなに体の使い方が上手いなんて、と熱い息が漏れる]
出したいですよ……っ
貴方の中を俺で満たして汚して、―――孕ませたい
[無理なのはわかっているけど、それは男の本能かもしれない。
孕ませたい、という言葉の裏側は妊娠させたいというより、彼の自分への気持ちの方なのだけれど、それは言わない。
だからこそ、自分は呪いを彼にかける]
………でも、そうなったら、貴方は俺を忘れられなくなりますよ。
いいんですか?
[そう囁いて、貴方は俺を好きになる、と刷り込んで。
本当は噛み合うはずのなかった自分たち。
掛け違ったままだったら、平穏だったかもしれないリアルの世界も。
もう戻すつもりも逃がすつもりもなくて。
いや、お互いもうわかっているはずだ。
あのままではいられないと。
ここで二人で顔を合わせ、知らないふりして触れ合ってしまった瞬間に。
彼が足の力を緩めていたとしても気づかず。
こうなっているのは彼のせいだというふりをして、彼の欲望の涙を流す熱芯を自分の腹に擦りつけるようにする。
一層激しく腰をゆり動かし、汗がこぼれて彼の肌を転がっていく様に、思わず笑みが漏れた]
出すから……
[囁く一瞬前に、彼の手を縛る縄の一部を引っ張る。
そうすると容易にそれはほどけ、彼の手は自由になってしまう。
ああ、自分はずるいな。
彼に逃げられない言い訳を作ってあげる優しさがない。
そんなつもりはないだろうとはいえ、手を縛られていては、自分から逃げられないという言い訳が彼は使えた。
しかしそれをほどいてしまえば、彼は自分から受け入れたのだとそれを否定できない。
だから、これは自分が彼を逃がさないという合図]
うぅ……っ!!
[声を殺し、瞬間的に彼を抱きしめて、嘔吐するかのような激しく体をひくつかせる。体が戦慄いて彼の中に注ぐのは男の本能。
体の快楽だけでなく、心も満たされるような最高の感覚は初めてで、恍惚の感覚が続く中、陶然としていた*]
[彼の欲望に晒されるのが心地よい。
これが彼以外の男なら身を委ねようとは考えなかっただろう。
いや思いつくことすらきっとしなかった。
自分の性趣向を覆す程、寿という男は男前だった。望みを告げ、騎士として着飾るのも様になる男。顔が好みというのもあるけれど性格が、心根が、彼を最高の男にしていた。乱暴なだけ、征服欲が強いだけの男なら此方が啼かせていた。
けれど彼は違う。
彼は極上の、雄だ。と身が感じる。
そんな彼に抱かれたいと身体が心が言うのはきっと仕方がないことだ。そうして、自分の心が認める彼に求められるのは心地よい。自ら屈服されたいと思える程に―――惑っている]
[お行儀の悪さはお仕置きされないまま
姫らしく振舞えているかも分からないまま。けれど、彼の興奮を引き出したがる声は、煽り笑う。此処で出会わなければ、彼の肥大した欲に監禁されていたかもと彼が考えていたと知れば、きっと笑みは深くなった。ほんまにできるん。と愉し気な音が混じる声が彼に尋ねただろう。
そして、今はせえへんの。と手を、首を差し出した。
そんなやり取りをしたかもしれない。最も、彼が非道な事が出来ないと思っているからこそ。非道な彼などあり得ないのだから
これらは全部、空想事で。
現実は彼に足を回し
腰を振って]
…… ン ぁ
[彼を煽った。
奥で感じる雄が種付けを訴える。奥に、種をまきたいと。彼が本当に欲しがるものを知らず、その言葉を受け取って悦の笑みを深め。うっとりとした瞳を瞬かせれば、汗を落とすように軽く頭を振り。
呪いの言葉に――笑顔の形を変えた]
忘れさせる気やったん?
フフッ、忘れ、させたいん ――?
もう、無理やで
[刷り込みに返す笑みは企みを浮かべるもの。
もうすでに戻れる場所も逃げる場所もない、今更なのに。でも、今更でもそう告げてくれる優しさが嬉しかった。だからこそ、手首を縛る赤い紐を見せて、手遅れだと告げよか。噛み合うはずもない世界に戻れる訳がない。腰を使って彼を煽り、彼の腹で熱を育み。
甘く嬌声を吐いて、啼いて
笑みを漏らす姿に、ええわぁと見惚れ]
…… ん ぁ、出してやっ
孕ませて、 もっと っ もっと
[俺んナカに。
簡単にほどける赤を横目に、自由になった手は彼の頭を包むように撫でた。おいでの合図。逃げ道を失ったなんて事には気づかず、嗚呼、漸く撫でれたわ。と嬉しそうにはにかみ。その頭を抱いた。
よい子と撫でた頭の形。
其れが汗に濡れているのは性交のせい
縛られるのは嫌いやない。けど、自ら望んで
自由になった身体で抱き着き、呼応するように奥へと誘った]
ぁ 、あああ!!!!!
[嬌声を隠すこともせず、抱きしめる相手の熱を感じ
のぞけって、精を受け止めた。もうすでに思いを孕んでいた腹部が満たされていく。その感覚に、自らの雄も呼応するように果て彼の腹部を汚しただろう。思いが染みていけばええ、鼓動する媚肉は彼の熱を吸い取り、心をも奪おうとばかり、蠢いて
霰もない顔を晒し]
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