【人】 勢喜 光樹─追憶、自立の時─ [抗いたかった。足掻きたかった。 己が生まれた意味を、知りたかった 何故だ。己は、何故生きて此処にいる?] 『何よその目は?』 『育てて来てやった恩も忘れたのか』 [己という存在は お前たちにとっては、ゴミも同然だったのか? 汚らしく、煩わしく、邪魔でしかなかったのか?] (120) 2022/08/12(Fri) 17:59:32 |
【人】 勢喜 光樹『──ひッ! あ、アンタ、何を………』 『や、やめろ……!』 [教えてくれよ。何故、己を作ったのか。 聞かせてくれよ。何故、己を産み落としたのか。 己と言う存在が世に出てから、今日と言う日まで お前らにとっては、徹頭徹尾、不幸で災難だったのか?] (121) 2022/08/12(Fri) 18:00:16 |
【人】 勢喜 光樹・ ・ ・ [空気の入れ替えは、時に必要だ。 同じ場所で、同じ空気を吸い続けていたら いつか空気はなくなり、窒息してしまうだろう? 窓を開けて、新しい空気を取り入れて 毒素を追い出したなら、また空気は綺麗になるはず] ……………… 、 [もう、何も聞こえなくなった。 元から、理由なんてないのかもしれない。 最初から、意味なんてないのかもしれない。 それでも───知りたかった。] (122) 2022/08/12(Fri) 18:01:43 |
【人】 勢喜 光樹何故……… 俺は生きているんだ………? [お前らが、教えてくれないなら 自らの手で、探すしかないのか。 枷が解かれ、自由となった今。 生まれた意味を、探しに出ていく]* (123) 2022/08/12(Fri) 18:02:49 |
【人】 陶酔 カナ妹さんも一緒ならいいじゃない。 私を”また”置いていくの? [彼女には全く身に覚えのない事だろう。 けれど認知の歪んだ女は、それを”彼”からの拒絶と受け取った。 医院が異界化している影響か、普段は忘却された記憶が頭を過る。 ある日、突然切り出された別れの言葉。 ]仕事で忙しいという言葉を鵜呑みにしていた。 悪いところがあったら直す、何だってするからと泣いて縋ったって、振り返ってくれなかった。 それどころか、既に女がいた。 (126) 2022/08/12(Fri) 18:10:47 |
【人】 陶酔 カナぅ、あ……っ。やだ、やだぁ……っ。 [突如声を荒げた女は、"彼"に回していた腕を解いてふらりと後退る。 そのまま二歩、三歩と離れていけば、身体を甘く苛んでいた影もまた引いていく事だろう。 その場に座り込んだ女は両手で頭を抑え、唇を戦慄かせる。 嫌な記憶を追い出そうとするように首を横に振り。] ……わ、私、わたしは、 あなたをあいして……るのに。 どうして?どうして。どうして。 どうしていっしょにいられないの? いやだよ、すてないで。 わたしをひとりにしないで。 (127) 2022/08/12(Fri) 18:11:52 |
【人】 陶酔 カナ[ぶつぶつと譫言のように呟く女の意識からは、獲物である彼女の事は外れている。 逃げるのならば今のうちだと。 気付き、行動に移す時間はあるだろう。]* (128) 2022/08/12(Fri) 18:12:01 |
陶酔 カナは、メモを貼った。 (a35) 2022/08/12(Fri) 18:17:52 |
【人】 勢喜 光樹………四谷。 [空いてしまった距離を埋めるように その場に蹲っていた四谷の傍まで近寄る。 宥める言葉は、何も出て来ないから 傍にしゃがみ込んで、代わりに彼の背に掌を乗せる。] 少し、休もう。 横になった方が良い。 [そう言いながら、近くの病室内を指し示した。 先程の反応からして、抵抗はあるかもしれないが>>13 四谷にとっては、何度目かの怪異との遭遇。 その度に、自責していたことも想像に難くない。 負担が重なり過ぎて、精神的にも体力的にも 疲弊しているかもしれない。 と思って、提案してはみたものの 四谷の反応は、はたしてどうだったろうか。*] (131) 2022/08/12(Fri) 19:15:22 |
千早 結は、メモを貼った。 (a36) 2022/08/12(Fri) 19:26:17 |
【人】 名坂愛子あ、離れ……たっ! 今のうちに……! [突然彼女は声を荒げて私から離れていく>>127。 さらに私を弄り倒していた影も共に離れていき、必然的に私の体は解放された。 すぐに椅子から立ち上がって、彼女の方へと向きながら数歩離れて彼女の様子をうかがう] だ、大丈夫……? [私から離れた彼女はその場で座り込んでいて、頭の中を振り払うように譫言のように何かをつぶやいている。 こちらの声が聞こえたかは分からないけれど、今は私の行動に気付いていない様子] ――ごめんっ! [きっと優しい人、なのだろうけれど。 今は優先する事、分からない事が多すぎる。 だから、私は今のうちに食堂の外に向けて走っていき、何にも見つからなければ下の階へ。 ひとまず外に出て、病院以外の落ち着ける場所で考えたりしないと、と。 ――もっとも、ここから出れないなんて可能性これっぽっちも考えずに]* (133) 2022/08/12(Fri) 19:31:32 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a37) 2022/08/12(Fri) 19:32:55 |
名坂愛子は、メモを貼った。 (a38) 2022/08/12(Fri) 19:41:33 |
【人】 四谷 隆史― 怪異との遭遇、そして ― ぁ、ぁあぁああ…… [怖い嫌だ助けてお願い死にたい死にたくない 色んなものがマーブル模様で俺を侵食してる。 あいつが死んだと知ったのは、翌朝の教室で 未読だったLINEをつけたら、たった一言書いてあった もしあれを見て、止められたならお前は生きてた? 心を胡麻化さないで、逃げ出さないで 思いを伝えていたならお前はまだこの世にいた? ――それをしても、お前はあいつのとこにいった? がたがたと、震えていた俺の耳に 届いたのは>>130] ぁ、あ。せきさん、セキ、さん。 [よかった。セキさんだ。 それに―――今はあの目、じゃない。 いた、居た。よかった。よかった。 近寄る彼に、安堵してまたぼろぼろ情けなく泣いてしまう。] [怪異に彼も連れ去られてしまうとしたら そんな恐ろしい考えを、背にあてられた手が溶かしていくようだ] (134) 2022/08/12(Fri) 20:38:18 |
【人】 四谷 隆史 ……。 ……は、い……。 [今の自分じゃ多分、きっとチハヤさんを探すのは難しいし セキさんにも迷惑が、かかるだろう。 怖いし、恐ろしいし、こんな場所で休めるかどうかってのは ちょっと難しいかもしれないけれど。 それでも、促しに応じて指された病室で休むことを了承する。 壁付けの拘束具に、びくりと肩を震わせても、だ。] (135) 2022/08/12(Fri) 20:38:50 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a39) 2022/08/12(Fri) 21:07:46 |
【人】 陶酔 カナ─食堂─ [>>133大丈夫?と呼びかける言葉も、 ごめん、と謝る言葉も、駆けてゆく足音も、女の耳には届いていなかった。 壊れた女の中で捨てられた記憶はなかった事になっていた。 それでも心の空虚だけ覚えていて、手足を自由にすれば命を絶ちかねないからと、安定剤は欠かせなかった。 薬で保たれた平穏は、眠気の隣にあった。 殆どの時間を茫洋とした意識で揺蕩い、男との思い出である歌と呪いめいた愛を紡ぐ時間とほんの僅かな調子のいい時間で構成された生が、果たして“生きている”と言えたのかは別の話。 それらを抱えていたならば、或いは自身の死を自覚していたならば、女はまた違った怪異となっていた事だろう。 譫言はやがてぱたりと止まり、室内を静寂が満たす。] (137) 2022/08/12(Fri) 21:29:34 |
【人】 陶酔 カナ……あれ? ■■さんは何処に行ったのかな。 [何事もなかったかのように女は立ち上がり、辺りを見回し始める。 泣き濡れた頬を不思議そうに拭い。] ■■さん、どこー? [ふらりふらりと、生者を求めて院内を徘徊し始める。*] (138) 2022/08/12(Fri) 21:30:21 |
陶酔 カナは、メモを貼った。 (a40) 2022/08/12(Fri) 21:31:37 |
【人】 空虚 タチバナ[誰も助けてはくれなかった。 誰も気づいてはくれなかった。 世間の不幸と比べてしまえば、 自身の地獄は途端に甘えへと成り下がる。 その程度の人生だった。 本当に……生まれたのが私でなければ、 それこそチハヤのような人だったなら、 誰も不幸にしなかったのかもしれない。 それでも、 あの世界しか知らなかった私には、 どうしようもなく耐えがたい日々だったのだ。] (139) 2022/08/12(Fri) 22:26:56 |
【人】 空虚 タチバナ[小学校の頃、名前の由来を発表する授業があった。 「お母さんやお父さんに聞いてね」と先生は言った。 期限は一週間あった。 一日目、母は遅い時間に返ってきた。 二日目、昨日より早かったがイライラしていた。 三日目、話しかけようとしたが睨まれた。 四日目、五日目……プリントを見せるついで、 陽が沈む前に返ってきた時、休日で家にいる日。 タイミングはあった。けれど怖くて聞けなかった。 何か書いてもらう必要はないしと言い訳をして、 結局自分で適当な理由をつけて発表した。] (140) 2022/08/12(Fri) 22:29:45 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a41) 2022/08/12(Fri) 22:42:10 |
【人】 名坂愛子―― 廃病院入り口 ――はぁ……はぁ……はぁ……! [食堂から逃げるように駆け足で下の階に。 幸い、何か得体のしれないものとか、彼女とかに追われることはなく無事エントランスにはたどり着いたようで] な、なんだったんだろ、あれ [女性が豹変したこともだが、私の体をまさぐった影のよう何か。 映像だとか幻覚といった感じではなく、湿り気を帯びた感触はいまだ私の体に残ってるような気がする] あれが幽霊とかそういうの……? いやいやそんなまさか……病院に入って最初に出会った人たちが幽霊でしたなんて…… [いたらいいねなスタンスなだけに、本当にいるかなんて想定外ではある。 しかもそれが親切な人たちだったならなおさら受け入れるのに抵抗があったり。 そして、そんな場所に妹がもし迷い込んでいたりしたら……あまり想像はしたくない] (142) 2022/08/12(Fri) 22:49:00 |
【人】 名坂愛子とにかく、ここから一旦離れて態勢立て直さないと…… [多分、幽霊的な何かでも、この病院の外までは追ってこない……はず。 妹の手掛かり探しはまた準備を万端にしてからの方が良いかもしれない。 せめて最低限の備えをしてからすぐに探索を再開した方が良いかもしれない。 どちらにせよ、落ち着ける外に出る必要がある] (それにしても……) [怖い何かに遭遇した時に限って、なぜか快感を普段より感じてしまったのが腑に落ちない。 あれか、生存本能的にそういうのを求めるとかそういうのだろうか。 自分の身の中に何か潜んでるなんて思いつきもせず。ただ] (144) 2022/08/12(Fri) 22:49:27 |
【人】 名坂愛子……なんだか妙にお腹に違和感が [ほんの少しだけ、恐怖を感じた時に熱を帯びた下腹部の部分。 無意識に手でさすったそこの違和感が前よりも大きく……ほんのちょっぴり大きくなったような、そんな気がする] ――いや、気のせいかな 食べ過ぎたわけじゃないだろうけど [自分の身に何が起こっているかもまだ把握できていない身。 とにかく落ち着ける場所を探して一旦入り口から、そのまま外へと踏み出し] (146) 2022/08/12(Fri) 22:50:21 |
【人】 名坂愛子――あれ? [開いていた入り口から一歩外に出たはずだった。ただ、何か見えない壁に押し返されたような、また不可思議な現象でいまだ病院の中] ……これ、妹に一回聞いたことあるかも 昔一緒に見た怪談ものの映画でもあったような…… [何が起こってるかは分からない、ただ現状出られない事は確か。 その事を確認できただけでも収穫だろうかなんて考えて近くの椅子に座って一度休む。今度は無防備に寝たりせずに、そのまま周囲を警戒はしつつ。 まぁ、本当に幽霊とかそういうのだったら、こちらがいくら警戒しても死角から驚かしてくるなんて朝飯前……な気もするけど、気休めって大事だよねという事で]* (147) 2022/08/12(Fri) 22:51:23 |
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