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人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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視点:


到着:二年生 田邊 夕鶴

【人】 二年生 田邊 夕鶴



[放課後は、墨のにおいがする。]

 
(24) 2021/07/20(Tue) 22:04:10

【人】 二年生 田邊 夕鶴


 うん、そう。今日はお祭りの手伝いだから。
 行ってくるね。それじゃ。


[書道部仲間の同級生と、部室の前まで一緒に行って。
中に入る彼女の頭上から顔を覗かせると、
集まっている部員達に手を振った。
前もって連絡しておいた事だけれど、
「今日は休みます」と一声かけて。

嗅ぎ慣れた墨のにおいを胸いっぱいに吸い込んでから、
部室の扉を閉めた。]
(25) 2021/07/20(Tue) 22:06:41

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[図体ばかりが大きくて、他はぱっとしない。
それが私の自己評価。
体の方は大きくても、気の方は、そんなに。
だから、日常をほんの少し持って行こうと思って、
寄り道をした。

高二にもなって、ちょっと恥ずかしいけれど。
夏祭りの準備に参加するのは初めての事で、
少しばかり緊張しているのだ。

……今日のメンバー。
後輩の子とかも、いたんだったかな。
だったらもっと、しっかりしなきゃなあ。

そんな事を考えながら、口から息を吐き出して。
鼻の中にまだ残る(気がする)墨の香りと一緒に、
私は神社へと向かった。]*
 
(26) 2021/07/20(Tue) 22:09:18
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a11) 2021/07/20(Tue) 22:38:17

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― はなひら神社 ―

[現地集合。
という事で、社務所に辿り着けば、
可愛らしいお嬢さん>>1が出迎えてくれて。]


 こんにちは。
 そう、花一高生です。
 今日はよろしくお願いします。


[と、微笑んで挨拶しながら、名簿に名前を書く。

小さいのに偉いね、なんて言葉が出かけたけれど、
私より随分手慣れてそうな姿を見て、それは引っ込め。]


 どうもありがとう。お疲れ様です。


[長期休暇の時に皿洗いのバイトで身に着けた
「お疲れ様です」は、何だかそれらしく……
つまり、大人が言うような響き……に、
聞こえただろう。
たらいいな。
]
 
(52) 2021/07/21(Wed) 1:05:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな感じで荷物を預け。
さて、じゃあ何のお手伝いをすればいいのかな、
と付近を見回すと。

監督の先生方と、眼帯姿の女生徒>>48が目に入り、
会釈しながら通り過ぎる。
もし視線が合ったなら、
今日はよろしくお願いします、と一声掛けただろう。]
 
(53) 2021/07/21(Wed) 1:06:37

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[女子生徒の顔はどこか見覚えのある気がして、
どこだろう?と記憶を探った。
同じ学年でも、同じ部活でもないし……

それなら……と思い当たるのは、
中学の時所属していたバレー部の事。
もしかして、中学時代に大会で顔を合わせていたか。
そうでなければ、高校では入部しなかった私だけれど、
練習風景に行き合えばなんとなく目を向けてしまう
バレー部の部員の中に見た顔か。

ふわふわした記憶ではあるけれど、
そんな気がするな、と一人納得して。
なんとなく抱いた親近感に、すれ違いざま笑顔を向ける。

眼帯が印象に残って、怪我でもしたのかな?と
気にかかったものの、あちらは先生とお話中。
何もなければ、私はそのまま通り過ぎようと。]
 
(54) 2021/07/21(Wed) 1:07:35

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[思考の方は、何の手伝いをするかに戻っていて。

役立ちそうなのは、男子並みの身長くらい。
それなら高い所の仕事がいいかな、
提灯飾りを付けて回る仕事でも引き受けようか。
そんな事を考えながら、脚立の置いてある方を見た。

脚立があれば身長は関係ないかもしれないけれど。
それはまあ。まあまあ、まあ。
]**
 
(55) 2021/07/21(Wed) 1:08:31
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a19) 2021/07/21(Wed) 1:11:20

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 提灯の飾り付け ―

[社務所のところを通った少し後。
考えていた通りに、提灯飾りを担当しようと
脚立を担いで提灯の山を抱えて……
と思ったけれど、どう考えても一度には無理。

往復で運ぶか、と考えていたところに、
長尾先生が声を掛けてくれて。>>62]


 あ、先生。いいんですか?
 ええと、助かります。


[先ほど、軽く挨拶を交わしたばかりだったから、
もしや追いかけて来てくれたのだろうか?
と思うとありがたく、手伝いをお願いした。

少々気まずいのは、先生の赴任早々、
数学の成績を落としてしまっていた事で。
春の頃、学業が疎かになっていた自覚はあったので
(何の事はない、新入部員獲得に躍起になって、部活動に励んでいたというだけの話)

次のテストでは頑張って、挽回できたはずなのだけれど。]
 
(107) 2021/07/21(Wed) 21:07:03

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[最初の印象がそのまま残っていなければいいなあ……
と、先生の様子を横目で窺いながら、
話は、肝心のお手伝いの方へ。]


 それじゃ、脚立か提灯飾り、
 どちらか持っていただいてもいいでしょうか。


[手分けをするなら、脚立に上って飾り付ける方と、
提灯を運んで手渡す方と。そんな感じかな、と。

あくまで、生徒が主体の地域貢献活動……という事なら、
私が脚立の係をやろうかとも思ったのだけれど。
ひとまずは、先生の方にお伺いを。

おじさん?なんてそんなまさか。
そんな考えはちっとも浮かばないけれど、
そもそも先生、
一回り上のお兄さん、くらいのお年ではないでしょうか。
と、私は思っている。
]*
 
(108) 2021/07/21(Wed) 21:09:06
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a32) 2021/07/21(Wed) 21:12:16

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 水墨画(もどき)について ―

[落川先生が、墨のにおいを
記憶に留めていてくれたとしたら>>114
それは、こんな事があったからかも。
去年の夏頃の話。

基本的に書道部は、特別なイベントがない限り
週に一回、金曜の活動日以外は顔出し自由なゆるい部活。
暇な部員が集まって、雑談しながら
お菓子を食べていても許されるような。
墨を磨って準備をして、さあ書くぞと思ったら
「水墨画〜」などと言って、落書きを始めたりする事も。

私はあまり、絵が得意ではないのだけれど。
その場にいれば、流れで一枚描いてみたりして。
自分の名前にちなんで、鶴の絵を。

鶴を、描いてみようとしたのだけれど。

出来上がったのは、
異様に足の長いハトのような、謎の生物。
鶴って何だっけ。

絵の上手い部員に笑われて、こそこそとその絵を隠した。]
 
(119) 2021/07/21(Wed) 22:15:12

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな事があった後日、美術の授業のあと。
私は落川先生を呼び止めて、]


 先生。鶴って、どうやったら
 それらしく描けるんでしょうか。


[なんて、授業とは関係のない質問をした。

どうと言われても、と首を傾げられるようであれば、
恥を忍んで謎の生物画を差し出し、
具体的なアドバイスを求めるつもりで。

私が書道部に入って最初の目標にしたのは、
自分の名前を綺麗に書けるようになる、という事。
だから別に、水墨画を極めたいなどと言うつもりはないが、
鶴の絵くらいは、それなりに描けるようになりたくて。

その後、謎の鳥が鶴に生まれ変われたかどうかはともかく。
そんな記憶が、墨のにおいと共に、
先生の頭のどこかに残っていたかもしれない。]*
 
(120) 2021/07/21(Wed) 22:16:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 提灯の飾り付け ―

[長尾先生が脚立に手をかけたら、>>124
それなら私は、と提灯飾りに手を伸ばした。

重さの違いについてはあまり考えていなかったが。
よくよく考えたら、制服、下はスカートだったので。
万一お見苦しいものをお見せしても申し訳ないし……

と、頭を掠めた思考を、
わざわざ口に出したりはしなかったけれど。

お言葉に甘えて、先生が脚立を登ったら、
私は提灯を手渡してゆく。
時折、少し離れて]


 そこはもう少し右に……
 そうそう、その辺りです。


[なんて、近くからではわかりにくいだろうバランスを見て。
下にいるなりの働きをしようと努めたつもり。]
 
(145) 2021/07/21(Wed) 23:16:49

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[初めてのお祭りの手伝いに、
生徒同士ではなく、先生と二人で作業。
私にとってはなかなか、緊張する状況だったけれど。

新任の長尾先生にとっても、
今回の手伝いは初めての事だろうから。
それを思えば、初めて同士で仲間意識も湧き、
手元の提灯が尽きる頃には、私の緊張も大分解けてきて。

前回のテストの頑張りを
しっかり見ていて貰えた事>>125も、嬉しくて。
作業中の真面目な顔から一転、年相応の笑みを見せた。]


 ありがとうございます。
 数学、元々そこまで得意じゃなかったんですけど、
 先生の教え方、わかりやすかったです。


[ちなみに、そこまで得意じゃないと言っても、
普段は真面目に勉強している方。
しっかり勉強する事で何とか成績をキープしているわけで、
そこが疎かになると、
ガタガタッと落ちてしまうタイプなのだった。]
 
(147) 2021/07/21(Wed) 23:18:18

【人】 二年生 田邊 夕鶴

[そうして、先生と少し打ち解けた気分になった頃には、
この辺り一帯の飾り付けも完了し。
ずらり並んだ提灯が壮観で、
お祭りらしくなってきましたね、と感想を漏らす。

しかし、提灯置き場には
まだ別の山があった気がするけれど、
あれは予備だろうか、別の場所の分だったか。
そこまで把握していなかったので、]


 あとはどうしましょう?


[と尋ねてみれば、先生は何と答えてくれただろう。

もし他の場所の分だとして、低い位置のものならば、
次は別々の場所を手分けしてやってもいいし、
私一人でも大丈夫かもしれない。
勿論、残りも一緒にと言ってくれるなら、
それはありがたく。]*
(148) 2021/07/21(Wed) 23:19:51
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a41) 2021/07/21(Wed) 23:27:23

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[長尾先生も数学が得意じゃなかったと聞けば、
私は少し驚いて。先生というものは大概、
自分の得意分野を教えているものだと思っていたから。

でも、その嬉しそうな声は、
決して嫌々やっているわけではないのだろうと。
そう思えて、私はまた笑顔を返した。

その後、作業の合間に]


 数学得意じゃないのに、
 先生はどうして教師を目指したんですか?


[と、聞いてみる時間はあっただろうか。
連携作業が捗りすぎて、難しかったかも?
それなら今度、いつかのタイミングで聞いてみようかな。
と思いつつ、

もしその理由を聞けたなら。>>154]


 それはとても素敵な事ですね。
 そういう先生がいて下さると、
 私みたいな生徒には頼もしいです。


[なんて返しただろうけど、その機会はあったかなかったか。]
 
(167) 2021/07/22(Thu) 0:54:54

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[搬入待ちの荷物の方へ行く、という先生には>>155
わかりました。と素直に頷いた。

荷物の受け取りのような仕事なら、
先生が行くのも当然の事と受け止めて。
私の居心地の方を気にしていてくれたとは気付かずに。]


 先生のおかげで早く終わって、助かりました。
 ありがとうございました。


[振られた手に会釈で返して見送れば、
私も残りの提灯の方を確かめようと、
脚立を担ぎながら、先ほど来た道を戻るのだった。

高い所の仕事がもう無ければ、
脚立は元の場所に戻しておきますのでご安心を。
高い場所の仕事があっても、ちょっとくらいなら
ジャンプすれば届きそうだから大丈夫大丈夫。
]*
 
(169) 2021/07/22(Thu) 0:58:09

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 回想・墨の鶴 ―

[数秒の間。>>165
芸術的、と評してくれた落川先生の、
優しさ……そうこれは優しさなんだ……を噛みしめて、
私は肩を落とした。
覚悟していたものの、やっぱり恥ずかしかった。

気を取り直して。先生の説明によると、
どうやら、手本もなしに想像で描いたのが悪かったようで。
それはそうだ

なるほど、と頷きながら話を聞いていたのだけれど。]


 私の描きたい鶴……ですか。
 うーん、そうですね……


[名前にちなんで、という軽いノリで選んだモチーフ。
絵としてどんなものにしたいかは、考えた事がなかった。

再び数秒の間。今度は私が考えを巡らせる。
自分の技術だとか、難しい事は置いておいて。
ただ、鶴のどんな姿が描けたら楽しいだろう、と考えた時、
真っ先に出てきたのは。]
 
(175) 2021/07/22(Thu) 1:43:14

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 飛んでいる鶴、かな。

私、高く跳ぶのが好きだったから。
  



[ぽろりとこぼれた独り言の方は、
何でもないです、と脇に置き。]


 ………… 難しくないですか?


[……うん。自分で言っておいて何だけれど。
ただの立ち姿よりずっと、難易度高そうな気がするな、と。

私の口から出てきたのは、
始まる前から降参する勢いの弱気な声だった。

広げた翼とか。一体どうやって描くのだろう。
私の頭の中からは、縦線の入った台形の物体くらいしか出てこないのですが
]**
 
(176) 2021/07/22(Thu) 1:47:44
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a54) 2021/07/22(Thu) 1:55:33

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 回想:幼少の頃 ―

[今はもう、失われかけた感覚。

子供の頃、世界は狭くて。
『ご近所さん』の枠を越えてしまえば
それはもう、遠い国のような。

あの頃の私達はもしかしたら、
季節を渡る異邦人だったのかもしれない。]

 
(202) 2021/07/22(Thu) 10:07:38

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私の家は、花一高校からぎりぎり徒歩圏内、
というくらいの場所にあるのだけれど。
だから多分、学区とか違ったのかもね
>>54
かごめ商店街のすぐ近くに、祖父母の家があって。
小さい頃から兄弟とよく遊びに来ていて、
特に夏休みには、泊まり込みで入り浸っていた。

男兄弟の真ん中に生まれた私は、
女の子らしい服や遊びよりも、兄の真似をしたがって。
そんな趣味嗜好のまま小学生まで育ったので、ご近所からは、
読んで字の如く『三兄弟』と思われていたかも。]
 
(203) 2021/07/22(Thu) 10:09:14

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[じっとしていられない年頃には、毎日のように外遊び。
当然、すぐ近くの商店街にも出入りしていて。

例えば。

遊びに行く度に、祖母が出してくれる和菓子。
たまたま切らしてしまっていた時に、
ええ!とがっかりしていたら、
「それじゃあお使いに行ってきて」とがま口財布を渡されて。
私の初めてのお使いは、老舗和菓子屋さんの水羊羹だった。

兄の、「夏だ!スイカ割りをしよう!」の一声で、
三人分のお小遣いをかき集めて
青果店まで兄弟みんなで走って行ったら、
一玉買うには足りなくて、店の前で呆然とした事もあった。

兄弟みんなの最初の自転車は、祖父が買ってくれた。
私にだけ「もっと可愛いのにしたら?」と言われたけれど。
「嫌だ、これがいい!」と選んだのは、
黒いラインの走る、格好良い子供用自転車。
補助輪付きのそれに乗り、家の周りでぶいぶい言わせていた。
嘘。今より人見知りだったので、一人の時に誰かと会ったら逃げました。
]
 
(204) 2021/07/22(Thu) 10:10:54

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[近所の子に混じって遊ぶような事もあったっけ。
顔見知りになった子には、
休みの終わりに「またね」と手を振り、
次の休みに会ったら「久し振り」と挨拶をして。
宿題じゃない方の『夏休みの友』みたいな存在に
なっていたかもしれない。

でも、中学に上がったら。
私は女子の制服を着て、短かった髪を伸ばし始め。
勉強に部活に忙しい毎日を送るようになって、
祖父母の家からは足が遠のいた。

身長だけはずっと、背の順の列で最後尾争いができるくらいに
すくすくと、竹のように育ったけれど。
それもそろそろ打ち止めのようで。

花一高校への入学をきっかけに、
また祖父母を訪ねる機会も増えて、
再び商店街の辺りもうろつくようになったけれど。
あの頃の私と今の私が結びついた人は、
どれほどいたのだろうか。]*
 
(205) 2021/07/22(Thu) 10:11:52
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a59) 2021/07/22(Thu) 10:13:57

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 幼い日のこと ―

 えっ。

 ひ、ひとちがいです。


[ある夏の日、真っ青な空の下で。

見つけた!と勢いよく探し出されてしまった私は、>>208
一体、何がなんだかわからなくて。
暑い夏に流すにしては、冷たい汗を滴らせながら、
とりあえずそれだけを言って、じりじりと後退った。

だって。何も悪い事していないし。
(私は。>>207

思い当たる事もなかったので、
知らない男の子を前に、
じゃ、そういうことで……と逃げようとしたら、
なぜか止められて。]
 
(212) 2021/07/22(Thu) 11:28:25

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 ……なーんだ、最初に言ってよ!
 すごい勢いで、びっくりしたじゃない。


[男の子に指名手配(?)された理由がわかれば、
ほっと胸を撫で下ろしながら、文句を言って。

おどおどした態度がすぐに引っ込んだのは、
私が男兄弟に挟まれて育ったからとか、
元気いっぱいな男の子の雰囲気が話しやすそうに感じたとか、
そんな理由もあったけれど。
一番はやっぱり、
お気に入りの真新しい自転車を褒められたから。

そう。
私の自転車は、褒められて然るべき逸品。

誰彼構わず自慢したかったというのが、本当のところ。
聞けばあのお店の息子さんだと言う彼に、
さすが、自転車屋さんの子はわかってるなあ。
なんて感想を抱いて。]
 
(213) 2021/07/22(Thu) 11:29:46

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 うん、すっごくかっこいい!
 一目ぼれしちゃった!


[と。かっこいいよね!!>>208に全力で同意したけれど、
実はいいないいなと自転車を狙っていた彼は、
一目で横から掻っ攫った私を、どんな風に思ったのだろう。

やっぱり、いいなあという視線が自転車に向かうなら、]


 ……乗ってみる?


[なんて。

上機嫌だった私は、
ちょっとだけ貸してあげてもいいなと思って、
そう尋ねてみたはずだ。]
 
(214) 2021/07/22(Thu) 11:30:36

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ところで、彼は自分の自転車に乗って来ていただろうか。
もしそうなら、自転車屋さんの子供は、
どんな自転車に乗ってるのかなと、
私の目が向くのは自然な流れだったと思う。

もしそうなら。]


 ……………
 ……………


[塗装が剥げていたか、型落ちしていたか……>>206
は、関係なく。

私の視線が釘付けになるのは、そこにあるべき補助輪が、
きれいさっぱり取り払われているその部分。

同じ年くらいだと思ったのに……
裏切られた……


なんて感想を、抱いてしまったかもしれない。

私の自転車に、彼が乗ってみるという話になっていたなら、
代わりに彼の自転車を借りて、
補助輪なしを試させて貰えたりもしただろうか?

背の高い私にも、背伸びしたいお年頃はあったのだ。]*
 
(215) 2021/07/22(Thu) 11:33:08
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a61) 2021/07/22(Thu) 11:35:39

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 続・提灯の飾り付け ―

[脚立を運ぶ最中に、掛けられた声に振り向けば。>>216]


 あ、篠田さん。
 篠田さんも手伝いに来てたんだね。


[そうか、そういえば名前があったような。
社務所でちらりと見た名簿の中身を思い出しながら、
改めて、お疲れ様、と挨拶をした。]


 手伝ってくれるの?
 ありがとう。

 高い所のは大体終わらせたと思うんだけど、
 まだ提灯残っていたはずだから、
 そっちもやっちゃおうかと思って。

 手が空いてるなら、一緒にやってくれたら助かるな。


[脚立運びは、戻しに行くだけだから大丈夫だよ。
と、そう伝えるけれど。他の仕事でも構わないのなら、
それじゃあ、一緒に提灯取りに行こうか。
と言って、提灯置き場に案内しよう。]
 
(228) 2021/07/22(Thu) 13:47:02

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな感じで、私としてはすっかり顔見知りの反応だ。

仮入部に来てくれた事は勿論、
部員一同大歓迎した事もしっかり覚えている。
入部して貰えなかったのは残念だけれど、
見学に来てくれただけでもありがたいくらいなので、
特にしこりなどが残るわけもなく。

大体、とても行儀の良い仮部員だったように記憶している。
試しに書いて貰った書にも、真面目に取り組んでくれて。
丸みのある文字を覗き込みながら、]


 可愛い字だね。花びらみたい。
 篠田さんの雰囲気にぴったり。


[と感想を述べたのだけれど、篠田さんの反応はどうだったか。
もし、格好良い字を目指していた?ような事を聞いたなら、
可愛い字だって個性だし、私は好きだよ。
というような事を伝えていたはず。]
 
(229) 2021/07/22(Thu) 13:48:24

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[それにしても、しっかりした後輩である。
今だって、上級生に自ら手伝いを申し出て。
やはりお店の手伝いをしているからなのだろうか?
と、篠田屋さんの事を思い浮かべる。

仮入部に来た新入生の
実家まで知っているのには、理由があって。
お店の屋号でわかるって?そうなんだけど、どうか最後まで聞いて欲しい。


あれは確か、篠田屋さんの店先に
浴衣が並んですぐの事だったはず。]


「ねえねえ、あそこの服屋さん、
 和服も扱ってるんだって!」


[と言って、書道部の先輩が部室に駆け込んで来たのは。]
 
(230) 2021/07/22(Thu) 13:50:21

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ここで一旦、話は遡るのだけれど。
時はユニフォーム戦国時代。
新入部員獲得に各部がしのぎを削る中、
今の三年が抜ければ廃部寸前の我が書道部は、
春の部活動紹介において、袴姿にたすきを掛けて、
華やかな書道パフォーマンスを披露する事で
ぜひとも我が部に、と一年生を勧誘していた。

うちに入れば、こんな事できますよ、の他に。
こんな格好ができますよ、というのは、
動機としては少々不純かもしれないけれど。
あの部もその部もこの部だって、
しっかりアピールしているわけで。

つまりどういう事かというと。
通販で購入した洗いやすさが取り得の上下セットは、
和装という物珍しさはあっても、
華やかさなんてちっともなくて。
運動部と変わらない……どころか、
防具を着けた弓道部員と比べると、格好良さでは数段劣る。

これではいけない!と頭を悩ませた先輩部員達は、
文化部ならではの、何かこう……
文化的なユニフォーム用の袴セットを欲していた。]

 
(231) 2021/07/22(Thu) 13:51:53

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな書道部に朗報が。
なんと、良心価格で和服を取り扱うお店があるらしい。

正確には浴衣だったのだけれど。
例え和服を取り扱っていたとしても、
部活用ユニフォームの注文なんて、
受けて貰えるかどうかもわからなかったけれど。

駄目元で交渉に行った部長と、付き添いの顧問と、
彼らの持ち帰った返事はどうだったっけ。

返事はどうあれ、そんな事があったので。
仮入部に来てくれた篠田さんが
篠田屋さんの娘さんだという事は、
私を含めた書道部の皆が知っていて。

花一高書道部の者です、この間はお世話になりました。
なんて言いながら、お店の方にお邪魔して、
お手頃価格のTシャツを数枚買って帰ったのはつい先日の事。

帰り際、綺麗な浴衣を眺めて。
私には似合わないだろうなあ、と、
手に取る事はせず通り過ぎたけれど、目に楽しかった。
ほら、着丈とか。男物の方が合いそうな予感すら……
]
 
(232) 2021/07/22(Thu) 13:53:20

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そういう事もあったから、
そちらの印象の方が強く残って、
私が篠田さんの仮入部の事は覚えていないかも?
なんて思われているとしたら。

そんな事はない、ちゃんと覚えているよって、
話す機会があったなら、そう言うのだけれど。]*
 
(233) 2021/07/22(Thu) 13:54:23
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a65) 2021/07/22(Thu) 14:00:26

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― かつて、トキヤくんとのこと ―

[特に、性別を隠していたわけでもなく。
かと言って、特に、訂正するでもなく。慣れていたので。

そんな感じで、どっちかなー?と思われる事は>>222
度々あったかもしれないけれど、私は無頓着だった。

小さい頃は、どうにも『私』という一人称が気恥ずかしくて、
自分を名前で呼んでいた事も、
色々と拍車を掛けていたかもしれない。

今思うと、自分を名前で呼んでいた事の方が
よほど恥ずかしいのだけれど。
小さい子供の言う事だから許されていたと信じたい。
そう、信じて、記憶に蓋をして、
この話は蒸し返さないようにしよう。そうしよう。
]
 
 
(248) 2021/07/22(Thu) 15:24:37

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[食い気味の返事に圧されながらも>>223
どうぞ、と自分の自転車を差し出して。
嬉しそうにペダルを漕ぐ姿を見られたなら、
私は満足げな顔で、ニコニコと見守っただろう。

代わりに差し出された、補助輪なしの自転車に、
乗れる?と尋ねられれば、神妙な顔をして。]


 ……やってみる。


[キリッと言いながら、頷いた。

脳裏に浮かぶのは兄の顔。
補助輪付きなんて、まだまだだな〜。お子様だな〜。
と言いたげなあの顔を思い浮かべると、
俄然やる気が漲ってきて。

そうだ、家族に面倒を見てもらわずに、
自分で補助輪なしの自転車を乗りこなせるようになったら、
どんな顔をするんだろう?

それはとてもいい考えに思えて。
だから、練習をしようと広場に誘われたなら、
二つ返事で草むらまでついて行った。]
 
(249) 2021/07/22(Thu) 15:25:42

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[運動神経は、悪い方じゃないけれど。
一日二日で乗りこなせるようになるほど、良くもなく。]


 ……教えてくれる?


[と頼んだら、何かコツを聞けたり、
後ろを支えて貰ったりもしただろうか。
子供同士じゃ支えるにも限界があって、
一緒に転んでしまった事もあったかもしれない。
もし怪我をさせてしまったなら申し訳なくて、
すごく謝ったと思うけど。
それでも家族には内緒にしたい、とお願いしたら、
我儘を叶えて貰えたかな。

そう、あの頃から身長はぐんぐん伸びていて。
あの年も。あの年も。
私の方が背が高かったのを覚えている。]
 
(250) 2021/07/22(Thu) 15:26:34

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[
蒸し返したくはないのだけれど

自分を名前で呼んでいたくらいだから、
名乗られた時は、すぐに私も名乗り返して。>>225]


 ゆづる。
 夕方の、鳥の鶴なんだよ。


[音から想像しにくいのか、
字はどう書くの、と大人にはよく聞かれたので、
聞かれる前からセットで答える癖が付いていた。

くん付けはそのままに。
私もあの頃は、トキヤくんと名前で呼んで。

私自身は無頓着だったけれど、
私の兄弟か、家族か誰かにトキヤくんが疑問をぶつけたなら、
無事に?私の性別は判明していただろうし。
そうじゃなければ、ずっと気付かないままだったかも。]
 
(252) 2021/07/22(Thu) 15:28:46

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[でも、さすがに薄情だったなと後日後悔したのは、
出会った年の夏休みの終わり、私が家に帰る時。
トキヤくんに伝えるのを、すっかり忘れていた事。

毎日のように遊んでいた相手が突然姿を消したら、
さすがのトキヤくんも、うちの祖父母に確認に来ただろうか。

言い訳をすると。
私にとってはもう、恒例行事のようなものだったから、
毎年、来るのも帰るのも当たり前になっていて。
誰かに連絡するという発想自体が抜け落ちていたのだ。

次の年、ごめんなさいを言おうと、
私から会いに行ったのだけれど。
久し振りって声を掛けた時、
トキヤくん、どんな顔していたっけ。]**
 
(253) 2021/07/22(Thu) 15:30:20
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a68) 2021/07/22(Thu) 15:37:34

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 続・提灯の飾り付け ―

[脚立を無事元の場所に戻し終えたら、
一緒に来てくれた篠田さんと、>>241
残りの提灯飾りを分配して。]


 うん、これで最後みたいだね。
 それじゃ、一気にやっちゃおうか。


[と言って、次の飾り付け場所に移動した。

私がさっきやっていた場所と違って、低めの配置。
脚立は無くて済みそうだけれど、
私には十分手が届く範囲に見えても、
篠田さんにはどうだったかな。]


 あ、これはね、こんな感じで……。


[と、飾り付け方の質問をされれば、>>245
近くで手本をひとつ見せ。

もし高さで難儀するような事があれば、
ちょっと貸してみて、と
横から手を伸ばしてみただろう。]
 
(303) 2021/07/22(Thu) 21:48:24

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[真面目くさって準備に励んでいた私だけれど、
篠田さんの楽しそうな雰囲気が伝わって来れば、
お祭りの、賑やかな空気を思い、
私の気持ちもふわりと浮き上がって]


 明日、楽しみだね。
 篠田さんは、やっぱり浴衣を着るの?


[作業で手を動かす傍ら、お祭り当日の話をしてみたり。

篠田さんの丸い文字を、花びらに例えた私。
あの時、はにかむ篠田さんの頬が色付いて、>>242
それこそ花のようだった。

だからきっと、花の散りばめられた
素敵な浴衣が似合うんだろうなあ、なんて、
勝手にその姿を想像して。]
 
(304) 2021/07/22(Thu) 21:50:20

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな、花のような雰囲気を持つ篠田さんの、
おっとりとした……自称ぼんやりとした?>>243性格を、
これからもっと話をする機会があれば、
私も理解して行くのだろうけれど。

今は、一年生なのに自分で動けて、
先輩にも物怖じしないで話しかけられる、
しっかりした後輩、という印象を持っていて。

作業の終わりに、]


 ありがとう、助かった。
 篠田さんはしっかりしててすごいねえ。


[なんて笑って言えば、
きょとんとした顔を返されたのだろう。]
 
(305) 2021/07/22(Thu) 21:51:39

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そうそう、浴衣の話をした時に、
書道部のユニフォームの事にも話が及んで。

部員の金銭的負担なども考えた結果、
篠田屋さんへの注文は、上着の方のみ、
という事になっていたのだけれど。
その代わり、袴に合わせた
着物の色柄などを(予算内で)しっかり検討して。

秋にまた着る機会があるから、
それまでに、という納期の話はどうなっていたか。
もし難しければまた来年の春までに、
となっただろうけれど、
引き受けて貰えていたら、現在進行形で、
お家の方を忙しくさせてしまっていたかもしれない。]
 
(306) 2021/07/22(Thu) 21:52:33

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[篠田さんからは、お祭りの服装の事や、
明日の予定などの話は聞けただろうか。
だとしたら、きっと楽しくお話できたと思う。

私の方は結局、浴衣を用意してはいないのだけれど。
いいんだ、見せる相手も特にいないし……。
そう、私は今のところ、お祭りぼっち参加の予定なのである。
思い出して、浮いた気持ちがちょっと、しょんぼりした。]
 
(307) 2021/07/22(Thu) 21:53:52

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな感じで、ほのかに浮いたり沈んだりもしたけれど。
提灯を全て飾り終えた頃には、
花一高校のお手伝いの時間も、
そろそろ終わりに近付いていただろうか。]


 お疲れ様。ここはもう大丈夫。
 他もそろそろ終わる頃かな?


[そう声を掛ければ、篠田さんはどうしただろう。

まだ終わっていない所があれば、
そちらに向かう事も考えつつ。
私は、帰る前に一度、
本殿にお参りして行こうかなあ、などと考えていた。]*
 
(308) 2021/07/22(Thu) 21:54:55
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a79) 2021/07/22(Thu) 21:58:52

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― かつて、鳥仲間の友達と ―

[そうだ、何もトキヤくんまで
秘密にしておく理由は無かったはずで。>>257

でも子供同士、大人に秘密の話を共有する事は、
少しの後ろめたさと、それ以上の楽しさがあって。
私はいつも「この事は内緒ね」って念押しをした。

草むらの秘密基地で、秘密の特訓をした日々。
開けた場所が秘密基地だなんて、
今思い返すと、なんだかおかしいけれど。

いざ補助輪が取れて、秘密にする必要も無くなったら、
私はちょっと、つまらないなと思ってしまって。

すいすい乗れるようになった事、
トキヤくんはとても喜んでくれたのに、
私は「ありがとう」と笑いながらも、
どこか不満そうなのが態度に出てしまっていた。]
 
(330) 2021/07/22(Thu) 23:20:54

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[お揃いの、鳥の名前には、私も目を丸くして。]


 わあ、お揃い!すごい偶然だね。
 朱鷺ってどんな鳥?


[鶴も朱鷺も、日常で本物を目にする機会は無かったから、
私は上手く説明できなかったけれど、
朱鷺也くんはどうだっただろう。
妹さんの名前も教えて貰ったら、
それはどんな鳥?とまた聞いてみたりして。

私は私で、兄弟の話をして。
うちは、兄が少し年が離れていることとか。
弟は二つ下なんだとか。
そんな中で同い年なことは判明したと思うので、
この辺もきっと、二年目以降の話だったよね。
]
 
(332) 2021/07/22(Thu) 23:22:59

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[男の子じゃないってわかったら、
思い切り謝られたのは解せなかった。]


 なんで謝るの?
 何か悪い事した?


[と首を傾げて。

くんもちゃんもどちらでも、無くたって構わないけれど、
夕鶴、と親しげに呼んでくれるなら、
私もいつの間にか、お揃いの呼び方をして。]

 朱鷺也!待ってたよ。
 早く行こう!

[そんな風に。
気軽に遊びに出掛けられる友達が出来た事、
嬉しく思っていたはずなのに。]
 
(333) 2021/07/22(Thu) 23:23:49

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[>>261その節は、本当に、ごめんなさい。
深く反省している。

翌年顔を合わせた時の朱鷺也の反応に、
そこまで驚かなくても、と思ったけれど。

一瞬、その顔が歪んだように見えて、>>262
それで私も、なんだか悲しくなってしまって。
申し訳ない事をしてしまったと、心から思った。]


 自転車はもう完璧。
 もう少ししたら、弟にも教えてあげるんだ。


[お姉ちゃんだから、先生をしてあげないとね。
なんて偉そうに言って。

秘密の特訓がいらなくなって寂しく思ったの、
朱鷺也が気付いていたかどうかはさておき、
自転車が無くても遊んでくれるなら勿論嬉しくて。

でもそんなの当たり前だよねって顔をして、
私はその年の夏も、元気に走り回って遊んだ。]
 
(334) 2021/07/22(Thu) 23:24:58

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 お祭り行きたい!

 一緒に行くっ。


[お誘いの返事は勿論、喜んで。>>263

夕方の神社で、お小遣いを握りしめて、はしゃいだ日。
もし私の方がたくさん持っていたなら、
朱鷺也と同じ金額になるようにそれを分けて、
あれもこれも、二人で一緒にやろうとしただろう。

型抜きとか。射的とか。
どっちの方が上手に出来るか、勝負しようって。

子供の財布にはちょっと高い食べ物の屋台では、
二人で半分こしない?って言ってみたり。]
 
(335) 2021/07/22(Thu) 23:26:22

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな交流が、いつまで続いたんだったかな。

中学生になるまで、同じように親しくしていてくれたなら
私は今度こそ、きちんと会いに行ったはず。

真新しい制服を着て。
多分、朱鷺也には見せた事の無かったスカート姿。
似合わないでしょ、と笑って言って。

小学校と中学校では、学区も微妙に違っていたりして、
朱鷺也も私も、交友関係に変化があったんじゃないかな。
私の制服は、朱鷺也の中学とは別のもの。

私、バレー部に入ったから、
夏の間も練習で、あまりこっちに来られないかも。

そう、ちゃんと伝えていたはずだ。]

 
(336) 2021/07/22(Thu) 23:27:29

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[それじゃ、またね。の次の、久し振り。
私はいつ言えたんだろう。

同じ高校に入って、同じクラスになったら、
名前を確かめなくても君に気付いたけれど。
私の方は随分、変わった気がしていて。

だから、]


 蓮見くん。


[今の私は、君をそう呼んでいる。]*
 
(337) 2021/07/22(Thu) 23:28:13
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a85) 2021/07/22(Thu) 23:33:35