13:52:10

人狼物語 三日月国


97 【R18ペア村】Decision【完全RP】

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視点:


[犠牲者リスト]
リット

二日目

本日の生存者:アレクシア、アンドレアス、ガラーシャ以上3名

【人】 学生 ガラーシャ

― 酒場 ―

[そして、べろべろである。
今日ぐらいは、飲んだっていいだろう。
祝っている。
祝っているけど、やけっぱちでもあった。

また、さすが常連らしき人が多いだけあって店の食べ物が美味しい。
ついつい、食べ物を頼んでしまえば、併せて飲み物を頼んでしまうのであった。]


ちゃんと、僕、お金持ってますから…ね。
大丈夫、です、よー


[潰れたらまともに金も払えない。
わかってはいるけど、完全に飲み過ぎていた。
へらへらしながらも彼の横顔を見ながら語り出す。]
(0) 2021/09/30(Thu) 0:11:25

【人】 学生 ガラーシャ

 
ね、ずっと前の…ことですけど。
アンディさんに、砂漠で精霊みた話、したじゃない…ですか?

その時、アンディさん、本物だったらいいなって。
誰に何言われてもいいって。
それで、お礼を言えなかったのが残念だったって。
言ってくれたん…です、よ。

お礼を…言えなかったのが、って。
それ、もう、本当に、あの光が、精霊だって、前提じゃないですか。


[どこか気恥ずかしさが残っていたのか、彼の顔から視線を外し、前に戻した。]
(1) 2021/09/30(Thu) 0:13:23

【人】 学生 ガラーシャ

 
本当に、嬉しかった。
あんなこと、言って貰ったの、初めて…でした。
じいちゃんだって、優しいから、すごいとか、よかったとかは言ってくれるけど…
お礼を言えない、って。
何だか、貴方の中でも、僕の見た精霊が、生きているんだって、思ったら、何か、初めての、変な気分だった。
でも、嬉しかっ…た。
こんなことが、あるんだな、って思いまし…た。

そして、一杯奢って貰ったんですよ…ね。
ちゃんと、憶えてるんです、よ。
だから今日は、奢りかえし、ます!


[また彼を見て笑うと、次まだ大丈夫ですか?と聞いた。
そして、少しのあと、浮かんだ笑顔が消えた頃に、ぽつりと聞いた。]


また…戻ってくることも有るんですよね。**
 
(2) 2021/09/30(Thu) 0:15:11
学生 ガラーシャは、メモを貼った。
(a0) 2021/09/30(Thu) 0:16:26

【人】 紅柱石 アンドレアス

―酒場―

[>>1:56場所を空けてくれた客には笑顔で礼を言って。
青年が奥側に、ガラーシャが隣に並んで腰を掛ける。

顔が寄せられれば、アンバーの瞳を丸くし。
すぐに店内が賑わいを見せているからだと気付く。]

そうなのかい?
馬が出産を終えた頃にしか作れないから、この時期にしか飲めないんだよ。
度数はそこまで高くなくって、酸味が強めだけど、美味しいよ。

飲んでいるのは彼かな。

[家畜化した馬と暮らし始めてから作られるようになった酒だ。
騎馬民族は日にコップに二杯以上も飲むという。

店内で客を探し、ちらりと視線を向ければ、気が付いた客が二人に向かってグラスを掲げてみせた。
そこには白い液体が半分ほど入っている。]
(3) 2021/09/30(Thu) 1:03:18

【人】 紅柱石 アンドレアス

そうそう。
マンティが蒸して、サムサが焼いたものだ。
似た形の料理がこの辺りの国々で作られてるね。
マンティは頬張ると具の味が蒸された皮に染みて美味しいんだ。

この店のはスープがないからギュロラグマンだね。

[>>1:57お勧めするだけあって、客の中でそれらの料理を探すのは容易だろう。
不意に、店内を見回していたガラーシャが首を振り始める。
不思議そうにそれを見ていたが、続く言葉に眉尻を下げて笑った。]

君も楽しめないと意味がないよ。

うーん、でもそうだな。
君に是非食べて貰いたいから、ラグマンとマンティは頼もうか。
(4) 2021/09/30(Thu) 1:05:36

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>1:58常連客は慣れているので声量は大きい。
ガラーシャは元々声を張る方ではないから、自然と彼の方に耳を傾ける事になる。]

……私がいけないんだよ。
君に中々言い出せなくて、先延ばしにしていた。
本当にごめん。

[昼間には言えなかった言葉はするりと口から出た。
笑っていてと言われたので、いつもの笑みを意識してみる。]

よし、それじゃあ頼もうかな。

[自分は馬乳酒。
取り敢えず、ラグマンとマンティ、揚げ餃子を注文した。
仕込みは済んでいるが、調理はこれからなので飲み物の方が先に出てくる。]

──乾杯。

[青年は馬乳酒の入ったグラスを掲げてみせた。]*
(5) 2021/09/30(Thu) 1:06:41

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>0そうして、暫くの時間が過ぎる。
最初に頼んだ料理は皿が回収され、今はシュジュク──馬肉のソーセージが乗った皿が乗っていた。
青年の方は馬乳酒を進めているが、ガラーシャの方はペースが速かった。
これは宿屋まで肩を貸した方がいいかもしれないと思いながら、身体が傾いだら支えようとしただろう。]

分かっているよ。

[緩んだ表情を浮かべるガラーシャに青年は応じてみせる。
そう言いながらも、もしも潰れてしまったなら青年の財布から出す気でいた。]

 
覚えているとも。

[>>1青年は微笑みながら頷いてみせる。
グラジアの総菜屋で買った料理を二人で食べた事。
あの時は対面だったか。
彼は青年が言った事を語る。

恩を受けたら感謝をする。
青年はガラーシャがそういう人だと思っている。
そうして、彼が感謝する相手が本当に存在すればいいと思った。
青年は同じものを見たわけではないけれど。]
(6) 2021/09/30(Thu) 1:07:08

【人】 紅柱石 アンドレアス

……そう、それなら良かった。

[>>2そう言われたのは初めてだったと、嬉しかったと、彼は語った。
青年は面映ゆい気分になりながら馬乳酒を口にする。
独特の匂いと、酸味が青年の鼻孔と舌を刺激した。]

そうだったね。
でもあれはお礼だったろう。

[奢り返す、と言う彼に、青年はくすくすと笑った。
グラスにはまだ酒が残っているので、大丈夫、と答えてシュジュクを口にして。
ふと、落ちた質問に手を止めた。]

……また会いたいと思ってくれるのかい?
 
[質問に質問で返した。

不可能ではない。
けれど十数年経っても姿の全く変わらない相手を見て、彼はどう思うだろう。]**
(7) 2021/09/30(Thu) 1:08:40

金緑石 アレクシアは、メモを貼った。
(a1) 2021/09/30(Thu) 1:11:21

紅柱石 アンドレアスは、メモを貼った。
(a2) 2021/09/30(Thu) 1:12:41

【人】 学生 ガラーシャ

― 酒場 ―


[好きなものを頼んでほしいと伝えると、答えるようにアンドレアスが店員に色んなものを注文してくれる。>>4>>5
自分に食べてもらいたい、というのがまだ引っかかるが、自分に食べてもらいたいくらいなら、きっと彼の好物でもあるんだろう。
自分を納得させて、飲み始めた。
そして、料理が来る前にも大分飲んだし、料理が来た後も大分飲んだ。
変な語りも入れてしまった気がする。

でも、ふと落ち着いた後、彼に聞いた問いに、
そりゃあそうさ、と笑って言ってくれない彼が、暗に、戻らない、と自分に伝えているようで、辛く、切なかった。]
(8) 2021/09/30(Thu) 19:16:06

【人】 学生 ガラーシャ

 
アンディさんは、また会いたい、って、思ってくれないんです…ね


[彼の質問返し>>7に、思わず勝手に恨み言が口をついた。
お祝いなんだから、こんなことを言ってはいけない。
結局おめでとうございますともお元気でともまともに言っていない。

これじゃ駄目だ、とまた頭をふろうとしたその時、頭痛とふわっとした嫌な感じが身体を襲い、思わず机に肘をついたまま頭を抱えた。]


…めっちゃ、酔っ払いまし、た。


[頭を抱えたまま呟く。
ビールの後に馬乳酒を飲み始め、ちゃんぽんになったのがまずかったのだろうか。
おかげ様で、机の上の食べ物は既にほとんど片付いている。
残ったソーセージ…シュジュクもあと一かけらくらいだ。]


そろそろ、宿に、戻りましょう、か。
お代を…


[と言いながら、顔を上げて店員に声を掛け、また頭を抱え直した。
意識は大丈夫だ。
ただ、大分酔っぱらっているだけだ。
支払いの際には、なんとか自分の鞄から財布を出すことができただろう。

そして、酔っ払い状態ながらも、食べた割に全然減らない財布を見て、またここ来ましょう。とアンダルシアに小さく呟いただろう。]
(9) 2021/09/30(Thu) 19:18:13

【人】 学生 ガラーシャ

― 宿 ―


うう…、うー


[やはり、やけ酒効果か、嫌な酔い方をしてしまったようだ。
酒場から宿からは、何度か壁にぶつかった結果、アンダルシアの肩を借りて帰る羽目になってしまった。

そして、宿屋の階段も彼に寄りかかりながら、何とか上り、部屋についた瞬間ベッドに倒れ込んで呻き声を上げた。
風呂はさすがに部屋にはないが、この規模の街なら公衆浴場がいくつかあるはずだ。
でも、もう、今すぐにでも眠りたい。
風呂はまた明日、起きてからでもいいだろう。

うつ伏せで横になりながら、目線を上げて、アンダルシアの様子を見る。
彼は何をしていただろうか。]


アンディさん、僕、もう、寝ます…
 

[言いながら、静かに目を閉じた。]**
(10) 2021/09/30(Thu) 19:20:06

【人】 紅柱石 アンドレアス

―酒場―

[彼が自分に笑顔でいて欲しいと願うように、青年もガラーシャに笑顔でいて欲しかった。
>>8自分の知る美味しいものを、彼にも食べて貰いたい。
そうして記憶の片端にでもそれを覚えていて貰えないだろうか──などとは、立ち去る側のエゴだ。

どうせ傷つけてしまうのなら、手酷くやって遠ざけてしまえばいいのに、そう出来ないでいる。
その中途半端さが更なる痛みを生むと分かっていても。]

 
ちが……ガラーシャ!

[>>9恨み言のような言葉が彼の口から出る。
否定を告げようとして、ガラーシャは机の上で頭を抱えてしまった。
随分と飲んでいたから酔いが回ってしまったのだろう。
青年の手は彼の肩の手前で空に浮いたまま。]

そうだね。

[そろそろ帰ろう、と言う彼に同意を示す。
顔を上げて店員に声を掛ける彼はそれでも意識は保っているようだった。
けれどこれ以上はいけない。

鞄の中から財布を出して会計を済ませる彼を見守り、酒場を後にする。
また此処に、という言葉には小さく肯いた。
良心的な値段である事も此処の魅力だった。*]
(11) 2021/09/30(Thu) 20:56:58

【人】 紅柱石 アンドレアス

―宿―

[>>10道中、ガラーシャが壁にぶつかるので肩を貸すのを申し出た。
そうして階段を上って何とか宿屋の部屋に辿り着くと、彼はベッドに倒れ込んでしまう。
青年は安堵からそっと息をついた。
この様子では公衆浴場にも行けないだろう。

うつ伏せになった彼がこちらを向いた頃、青年は向かいのベッドに腰かけたところだった。
彼がこんなになってしまったのは自分が原因だろう。]

うん……、ゆっくりお休み。

[青年は曖昧に笑んでみせた。]
(12) 2021/09/30(Thu) 20:57:20

【人】 紅柱石 アンドレアス

[息を殺して、感情を堪えていた。
青年は鍵を持って、階下へと降りる。
身体を拭く湯を貰う為に。

出来れば、素肌を晒す公衆浴場の利用は避けたい。
多くの目があるところで見咎められないとも限らない。
明日、自分だけ済ませたと言ったなら、また傷つけるだろうか。
青年は嘆息する。

宿屋の人間に声を掛ければ、洗濯場を貸してくれた。
うっかり酒が過ぎて風呂に入り損ねる客がいるのだろう。
青年はそこで着衣を脱ぐと布に湯を浸し、身体を拭いた。

鎖骨の下──人間でいう心臓の辺りに青年の核は存在する。
触れば明らかに硬質な感触があり、熱が灯っている。]

どうして、私達は人の姿になったのだろうね。

[明らかに違った姿をしていたならば、同じ生き物のような顔をして紛れ込むような事もないのに。
青年は首を横に振ると衣服を着直した。]
(13) 2021/09/30(Thu) 21:00:12

【人】 紅柱石 アンドレアス

[そうして、部屋に戻る。
出来る限り、音を立てないようにしてベッドに横になった。]

……明日……。

[明日、自分の事を彼に話そうか。
浮かんだ考えに自分でも驚いていた。
話したら、自分達はどうなるのだろうか。
そんな事を考えている間に、意識は落ちていた。*]
(14) 2021/09/30(Thu) 21:00:53

【人】 紅柱石 アンドレアス

―夜半―

……?

[>>n0夜半、部屋の外で音がしたような気がして目が覚めた。
単に通りかかったのではなく、じっと様子を窺うような気配に青年は身を固くする。

道中、髪はちゃんと隠していた筈。
身体を拭いていた時に誰かに見られた事もなかった、筈だ。

どれだけ時間が経っただろうか。
けれど部屋に侵入する事なく、誰かはそのまま去っていった。
青年はようやく息を吐き出す。

そうして、青年は朝陽の上るまで、浅い眠りについた。*]
(15) 2021/09/30(Thu) 21:01:43

【人】 学生 ガラーシャ

― 宿屋・朝 ―


うう…


[カーテンの隙間から差し込む陽の明るさに目を細めると、軽く呻き声を上げ、一回ごろりと転がった。
朝だ。
アンドレアスはまだ寝ていただろうか。]


アンディさ…ん。
おはよー、ございます…


[ぼんやりしたまま声を掛け、身体をベッドの上で起こすと、大きく欠伸をした。
頭の痛みは治まっている。
二日酔いはしない質なのだ。
何だかんだ馬車旅で疲れていたのもあって、悪酔いした感はあったものの、がっつり寝てしまった。
しかし…]


そういえば、何か昨日、夜遅く、階段上る音しませんでし…た?
この部屋の前まできて、そのまま扉も開けず、静まり返ってしまった、から…
寝ちゃった…んですけど。

 
(16) 2021/09/30(Thu) 21:19:45

【人】 学生 ガラーシャ

 
…アンディ、さん。
よく、眠れませんでしたか?


[ふと、彼の顔色を見て問いかけた。
どうにも、彼がぐっすりと深い眠りについたようには見えなかった。]*
(17) 2021/09/30(Thu) 21:20:05

【人】 紅柱石 アンドレアス

―宿屋・朝―

[あれは現実か、夢か。
あの時、体を起こして扉を開けていたならその答えが分かったかもしれないが。
部屋を間違えた人であればいい。
けれどもしも宝石人間(ジェム)目当ての人であったなら、扉は開けないのが正解だった。

人間の国に滞在中に宝石人間(ジェム)が攫われる事がある。
青年の同胞も何人か攫われた事があるという。
宝石人間(ジェム)は故郷以外では宝石を生み出す事は出来ない。
故に、彼らは宝石人間(ジェム)から核の宝石を取り出すのだという。
生命を失う時、青年達の身体は物言わぬ石になる。

>>16カーテンから朝日が差し込む頃、ガラーシャから声がかかれば、緩慢にそちらに顔を向けた。
顔色を見るに、彼の方は回復したようで。]

……あぁ、おはよう。

[浅い睡眠の所為で疲れが取れ切っていない。
階段を登る音、と聞けば、ぎくりとする。]

……そうだね。
私もそれで起きたのだけど、ノックもなかったからそのままにしたよ。

[そう応じる青年の顔色は悪かっただろう。]
(18) 2021/09/30(Thu) 22:10:58

【人】 紅柱石 アンドレアス


えぇと……、そうだね。
それからうまく寝付けなくて。

[>>17顔色でばれてしまったのか、問われれば、青年は苦笑いを浮かべて答えた。
そこは偽っても仕方ないと思った為に。]*
(19) 2021/09/30(Thu) 22:11:33

【人】 学生 ガラーシャ

― 宿 ―


やっぱり、夢じゃなかった…んですね。


[夢うつつで聞いた音だ。
もしかしたら勘違いなのかとも思っていたが、アンドレアスも聞いていたなら本物だ。]


宿の人、ですか…ね?


[それにしても、そんな部屋の外の音で眠れなくなるほどに彼は繊細だったのか。
何か、必要以上に物音を気にしてしまうようなことがあったのだろうか。

いや、付き合い自体は長いが、彼とは今回初めて一緒に寝泊りをしているのだ。
そういう面があってもおかしくない。
そうだ、あまり考えたこともなかったが、彼の白い肌や女性的な風貌を見るに、貧血の気や何か音に過敏な面があるのかもしれない。

ベッドに座ったまま彼の顔を密かに眺めた。
幾筋かの朝の陽が差し込む中、少し気だるげに俯いた彼の白い横顔に、仄かに光るような髪が垂れたその姿は、想像以上に美しかった。]
(20) 2021/09/30(Thu) 22:44:50

【人】 学生 ガラーシャ

 



[彼から目を反らし、無言で立ち上がると、ぼさぼさの頭を掻く。
そうだ、夜は、浴場にも行かずに眠ってしまった。]


そういえば、アンディさんは、お風呂、入りまし…た?


[と、彼に問いかけた。
宿で湯を借りた旨>>13を聞けば、むしろ、目的地到着当日にも関わらず、さっさと寝てしまった事を詫びただろう。]


じゃあ、僕、お風呂に、行ってこようと…思い、ます。
これだけは、場所、事前に調べて置いたんです…よ。


[と、鞄からいくつかの印がついた、サルハドの街の地図を取り出した。]


温泉…です…!
山だ、から…!


[少し興奮して、調子の悪そうな彼に見せつけるように両手で地図を広げた。]
(21) 2021/09/30(Thu) 22:47:15

【人】 学生 ガラーシャ

 
…結構、浸かると、体力使うみたいなので、今は良くないかも…しれません、が。
具合が、良くなりそうだったら、また、明日とか、一緒に行きま、しょう。


[言葉を続けたあと、地図を閉じて、彼に笑いかけた。
正直、今のアンドレアスと一緒に風呂に入るのは、こちらが変な気分になりそうで、さりげなく後日の利用を誘導してしまった。
不謹慎にもほどがある。
けれども…]


なるべく早く、戻ってきま…す。


[またそれとなく彼から視線を外すと、地図や宿にあったタオルを持って、部屋を出ただろう]*
(22) 2021/09/30(Thu) 22:48:29

【人】 学生 ガラーシャ

― 温泉 ―


これは…よい…


[街の少し高台の方にある公衆浴場は、この街でも人気のスポットだった。
何せ、山脈から湧き出る温泉をそのまま引いているのだ。
それどころか、湯船から湯が結構な勢いで溢れている。

それだけに、わりと朝一で来たはずなのに、湯船には既に3,4人の先客がいた。
これは午後以降は、ラバン山脈の登山客で繁盛しそうだ。
他にも温泉を引いている浴場はいくつかあったが、ここが一番長時間開いており、また街にも近かった。

と、一息ついたところで他の客から声を掛けられる。]


『お兄さんも旅の人かい。
ここの温泉、いいだろう。
でも、向こうの浴場の温泉も、ここより入場料が安い上に、色が白いんだ。
はしごする人もいるよ。』
 
(23) 2021/09/30(Thu) 23:12:06

【人】 学生 ガラーシャ

[おお…と、感心しながら聞いていると、他の客も少しずつ話に入ってくる。
この温泉は最高だ、自分は山を越えて国境越えしてきてからずっとここだ、そうなのか、自分は砂漠側から来た…]


…そういえば、僕は中央から来たんです、が…
途中で国軍を見まし、た。
連れが、砂漠が最近安定してるから…
そちらに物資を運んでるんじゃないか、って。

今は砂漠の方、通りやすいん…ですか?


[ふと思い出し、砂漠から来た、と言っていた客に聞く。
すると、彼は、少し考えて話した。]


『確かに通り抜けて他国に行くなら今だろうな。
けれども、これから天気が安定するから、紛争が起こりやすくなってくるぞ。
この国はまだ安定しているが、北の方の小国が大体毎年争い始める。
国軍が物資を運んでいるのも、念のために備えているのかもなあ…』
 
(24) 2021/09/30(Thu) 23:14:03

【人】 学生 ガラーシャ

[ありがとうございます、と小さくお礼をして考えた。
今なら、砂漠越えも安全に行えそうだ。
あの、精霊を、調査…しに行くのも。

でも、彼は、アンドレアスはどちらに旅立つつもりなのだろうか。
もし北を目指しているとしたら、砂漠の方へ向かったら、そのままもうここにすら一緒に戻らない、ということになるのだろうか。
でも、今行かなければ、彼の向かう先で紛争が起こる可能性が高まってくるとしたら、出来るだけ早く…]





[温泉を両手で掬って、顔を洗った。
これから彼の向かう先すら聞いていないのだ。
聞きもしないで考えすぎるからこうなる。
ちゃんと聞いて、考えることは考えればいい。
彼の一番いいように。

湯船から上がれば、軽く頭を洗い…もう一度惜しむように短く浸かって、風呂を出た。]*
(25) 2021/09/30(Thu) 23:15:14

【人】 学生 ガラーシャ

― 宿 ―


アンディさん、居ます…かー


[宿の部屋に戻ってくると、一声かけた。
温泉に浸かって目もしっかり覚め、少し涼しくまだ人気もそれほどない朝の街を歩いて帰ってくれば、気分は爽快極まりない。

早めに帰ってきたつもりではあるが、それでも待たせてしまったため、彼も気晴らしに、朝の散歩などで外に出ているかもしれない。
もし、部屋に姿が見えなかったら、彼が戻るまで、部屋で荷物の整理などをしていただろう。]**
(26) 2021/09/30(Thu) 23:20:08
学生 ガラーシャは、メモを貼った。
(a3) 2021/09/30(Thu) 23:23:14

【人】 紅柱石 アンドレアス

―宿―

そのようだね。

[>>20勘違いという線も考えたが、二人で聞いたのなら気の所為ではないのだろう。]

うーん、それだったら陽が昇ってからにしそうだけど。

[疲れの残る頭で思考を巡らせるが、客室で何かしらあったのならば有り得るかもしれない。
けれど、扉の向こうで暫くの間、中を窺うような瞬間があった。
やはり何処か腑に落ちない。

そんな青年は同性という気安さと、倦怠感から居住まいを正す事にも気が回らなかった。
普段ならば、寝乱れた格好のままでいる事に詫びるくらいはしただろうが。]
(27) 2021/09/30(Thu) 23:39:53

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>21不意にガラーシャが立ち上がる。]

あぁ、私はあの後に湯を借りたよ。

[風呂について聞かれれば、申し訳ないと思いながらそう答えた。
けれど逆に彼は早々に寝た事を詫びてきたので、疲れていたのだから仕方ない、と声を掛ける事になった。]

そうなんだ。

[彼は鞄から印の付いた地図を取り出す。
事前に調べていたというから、楽しみにしていたのかもしれない。
此方に地図を広げる様子はいつもより興奮しているようだった。]

温泉、か……。
面白そうだね。

[西の山脈が関係しているのか。
旅客などは喜びそうだ。
青年も人間であったなら、きっと勇んで訪れただろう。
旅暮らしではいつも宿屋で湯を借りるか、誰もいないのを確認してから水浴びをしていたから、温泉を意識する事はなかった。]
(28) 2021/09/30(Thu) 23:40:59

【人】 紅柱石 アンドレアス

ふむ、そういうものなのか……。

気を使わせてしまって悪いね。
どんなだったか、後で教えてくれるかい?

[>>22温泉に入った事がないので、感心したように聞いて。
彼の内心は知らず、青年はいつもの笑みを浮かべてみせる。

一度くらいは入っても良いかもしれない、と思う。
髪を隠して、十分に気を付けなければいけないが。]

うん、いってらっしゃい。

[手を振って彼を見送ると、部屋の鍵がかかっている事を確認し、再び身体をベッドに横たえた。]

……少しだけ……。

[青年はそう言いながら、目を閉じた。
普段は出来る限りの用心をした上で、ベッドでない場所でも寝つきはいい方。
泥に浸かるような眠りが程なく訪れる。]*
(29) 2021/09/30(Thu) 23:41:51

【人】 紅柱石 アンドレアス

―宿―

[疲れに寝不足が重なり、身体は限界だったらしい。
ガラーシャの帰ってくる頃、青年はまだ寝息を立てていた。

部屋の扉の開く音にも目を覚ます事はなく、寝返りを打って暫くした後にようやく目を覚ます。
見送った筈のガラーシャがそこにいるのを見て、驚いたようにアンバーの瞳を瞠った。]

あ、あれ……?


おかえり。
こんな体たらくですまないね。

[そう言いながら、起き上がって髪を手櫛で整え始めた。]**
(30) 2021/09/30(Thu) 23:43:16
紅柱石 アンドレアスは、メモを貼った。
(a4) 2021/09/30(Thu) 23:46:46

【人】 学生 ガラーシャ

― 宿 ―

[朝風呂から帰って来ると、果たして彼はまだ部屋の中に居た。
やはり調子が良くなかったのか、ベッドの上で二度寝をしていたようだ。>>30

自分の声で起き上がった彼は、さっきより顔色も良く、いつもの調子に戻っているように見え、何だかあらゆる意味で安堵した。]


やっぱり疲れが、溜まってたんです…ね。
温泉、良かったです、よ。
自分の行ったところ以外にも、いくつかある、みたいで、外で湧いているところも、あるみたい…です。
街の人たちが、そこから湯を取っていく、みたいな場所も、教えてもらいまし…た。


[そして、自分も荷物の近くに行くと、軽く整理をしながら何気ないように声をかけた。]


…そういえば、アンディさん、は。
ここからどこに、向かうつもり、なんです…か?
 
(31) 2021/10/01(Fri) 19:55:01

【人】 紅柱石 アンドレアス

―宿―

[>>31二度寝をして、体の疲れが取れた気がする。
頭の方もすっきりとしたようだ。]

うん、そうかもしれない。

[絡まりやすい髪を直しながら同意する。
温泉について彼が話すなら、]

……へぇ、一つだけじゃないんだ。
外に湧いてるって事は外で服を脱ぐ事になるのかい?
そんなところがあるなんて、この街は恵まれているね。

[などと、普段の通りに応じて。
荷物の整理を始める彼に旅の行き先を聞かれれば]

ラバン山脈を迂回しようと思っているよ。

[青年の故郷はチャルビ砂丘を越えた方が近いが、そちらには軍が向かっている。
人間は宝石人間(ジェム)の郷を感知するすべはないが、出来る限り人目を避けた方がいい。]


君は、砂漠に調査に行くんだよね?

[時間に余裕があれば、同行したいと思っているが。
彼は許してくれるだろうか。]*
(32) 2021/10/01(Fri) 20:30:13

【人】 学生 ガラーシャ

― 宿 ―


山を迂回、ですか…
北側、から、ですか?
それとも南側へ…?


[確かに、山の向こうへ行こうとするなら、出立はこの時期が最後だ。
冬の山越えはかなりの重装備が必要だし、一人で行くのはかなりの危険を伴う。
迂回していくにも大分大回りになり長旅になる中、冬は辛い。

しかし、結局彼はどこを目指しているのだろう?
そして、今の時期ならそのまま山越えした方が、天気も安定し、人も沢山通る時期だからむしろ安全なのではないだろうか。
不思議なルートだな、と思い、聞いてみた。

そして、砂漠に調査に行くんだよね、と聞かれれば>>32、頷いた。]
(33) 2021/10/01(Fri) 21:00:25

【人】 学生 ガラーシャ

 
ええ、できれば今日明日のうち…に。
昼間、馬車で少し先のオアシスの集落まで行って、夜、砂丘を見に行ければ、と。

新月、なんです。


[言いながら、彼の様子を窺った。]


アンディさんは、どこか、行きたいところはないんです…か?
 
(34) 2021/10/01(Fri) 21:01:22

【人】 学生 ガラーシャ

[聞いたすぐ後に、少し自嘲気味に笑った。]


いや、次の、旅先のことで、頭がいっぱい、って感じ、ですかね。
次に行くのは、どんなところなんです…か?
きっと、ずっと、そうやってアンディさんは、旅をして周るんですね…
少し、羨ましいかも、しれません。


[世界は広い。
グラジアにはもう帰ることはない、という判断をするのも、また当然なのかもしれない。
自分みたいな知り合いだって、きっと世界中に居るし、作れるのだろう。

もしかしたら、自分はどこかで彼を羨み嫉んでいるのかもしれない。
そして、そんな彼と旅をすることに、誰へのものとも知れない優越感すら抱いている。
まったくしょうがない人間だ。
苦笑いしながら、彼に声を掛けた。]


取りあえず、朝ごはん、買いに行きましょう…か
どこかで食べながら、話、聞かせてくださ…い。**
 
(35) 2021/10/01(Fri) 21:03:37

【人】 紅柱石 アンドレアス

―宿―

うん、ラバン山脈を越えた事はあるけど、迂回した事はないから。
南側にしようかと思ってる。

[>>33山越えをすれば確かに国境を越えるのは早い。
けれど、あの辺りは宝石商人も通るルートだ。
青年の住む集落の近くにも別の宝石人間の集落があり、彼らは年ごとにそこを回る。
集落に彼らを入れるわけにもいかないので、商人と会う為の屋敷があるのだ。
彼らはそこを拠点として近隣の宝石人間(ジェム)達と商売をする。
何処に耳があるか分からない中、知り合いに会う可能性は避けたい。]
(36) 2021/10/01(Fri) 21:33:19

【人】 紅柱石 アンドレアス

……そう。
新月の夜なら、また会えるかもしれないね。

[>>34今日明日の内に、という言葉になるほどと思った。
彼が精霊と出会った時、季節はいつだったか分からないが、タイミング的には一番だ。
調査はどれだけかかるのだろうか。
──青年が自分の事を話しても、彼は変わらないだろうか。]

……え? 
(37) 2021/10/01(Fri) 21:33:48

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>35思考が他所に飛んでいた故に、彼の問い掛けに対して反応が遅れた。
彼の笑みには自重の色が乗っている。]

ええと…。

[旅をして回るのが羨ましい、という彼に、これで旅をやめる心算なのだとは言えなかった。
彼の内心に浮かぶ事は分からないが、影が落ちてしまったように思う。
何とか気の利いた相槌を打とうと考えていたが。]

……うん、分かった。
今なら市場でも焼き立てのノンが売っているんじゃないかな。

[山を越えた先にある街の事を思い出さなければ、と思いながら宿屋を出た。]*
(38) 2021/10/01(Fri) 21:34:05

【人】 学生 ガラーシャ

― 市場 ―


ああ、ノンはわかりま…す。
美味しいの探しま、しょう。


[今日の彼もまた何か煮え切らない>>38
何かを言いあぐねているような…ごまかそうとしているような。

思いながらも宿を出て、市場へと向かう。
2日目になると慣れたもので、先に立っても迷うことはない。
朝は朝で、また別の香りが漂う市場へ着くと、そこではいろんな形のノンやサムサが売られていた。
ふらふらと引き寄せられるようにまた開いている屋台を巡る。

結局、他のものとは一線を画す綺麗に型取られたノンが目に入り、勢いでそれを買ったのと、ちゃんと煮えている豆のスープを一杯買った。
アンドレアスは何を買っただろうか。
自分のものを買い終わった後、彼を探して辺りを見回した。]


あ、アンディさ…ん。
何買いました、か?

もしよかったら、あっちの広場、で、座って食べましょう。


[ふっとその先を指さす。
それなりの広場に、木が点々と生えている。
昼間は広場を囲う低いレンガの塀などに腰かけて食事をしている人も多かったが、今の時間、目に入るのは、たまに横切るようにその場を通り過ぎる人と、鳩くらいだ。
静かで、空気も綺麗だろう。]*
(39) 2021/10/01(Fri) 22:07:43

【人】 紅柱石 アンドレアス

― →市場―

[>>39そこでは商人達が店を開き、品物を物色する客の姿があった。
焼き立てのサムサや、美しい文様の描かれたノンが店先に並んでいる。
羊肉と野菜を入れたショールヴァを売る屋台もそこにあった。
ガラーシャがふらりと歩き出すのを横目に、青年も品物を見始めた。
十数分もすれば、青年はノンとチャイを手にしていた。
ショールヴァも良い匂いをさせていたが、今は入る気がしなかったのだ。]

私はノンとチャイだよ。
……うん、いいね。大丈夫。

[指さされた先にあったのは、この時間は人気の少ない広場だった。
いるのは鳩と、道行く人だけ。
青年はそれを確認して肯いた。
起き抜けには厳しかった朝陽も、木陰の下なら過ごしやすいだろう。]*
(40) 2021/10/01(Fri) 22:49:26

【人】 紅柱石 アンドレアス

―広場―

[青年達は木陰の近くにある煉瓦の上に腰かけた。
青年はチャイを口に含む。
南方とは違い、甘みのない所為で茶葉の味がよくわかる。
そうして暫くノンを千切って口に運んでいたが、やがて口を開いた。]

私の行く場所、だったね。
王国の西側、ラバン山脈を越えた先にフジェンドという街があってね。
此処よりも小さいんだけど、綺麗な細工物が売られているんだ。
それが見たくて……

[そこで青年は口を閉じる。
それはよく出来た、旅人らしい動機だった。
実際に細工物を目当てにその街に向かう者もいるだろう。
けれどこれは、昨夜、寝る前に話そうと思った事ではない。]
(41) 2021/10/01(Fri) 22:51:00

【人】 紅柱石 アンドレアス

[急に喉が渇いた気がして、チャイを飲んだ。
通り過ぎていく旅人のまま、別れる瞬間まで偽る事は出来る。
けれどそれは嫌だと思った。
結果的にここで彼と別れる事になったとしても後悔はしたくないと。]

……ガラーシャ。
聞いて欲しい事があるんだ。
いいかな?

[青年は緊張した面持ちで彼に声を掛けた。]*
(42) 2021/10/01(Fri) 22:51:33

【人】 学生 ガラーシャ

― 広場 ―


うまい…


[広場に着くと、今度はアンドレアスが先導して、丁度いい煉瓦を見つけ、並んで腰かけた。
まずは2人でノンにかぶりつく。
朝風呂に入ってお腹が空いていたことも有り、アンドレアスよりは自分の方が大分進みが早かった。
豆のスープを飲みつつ、彼のチャイも見やる。
帰りに自分もチャイを買っていくのはありかもしれない。

と、彼が宿屋の部屋で途中になっていた、旅の行先の話を話し出した。
とてもすらすらと、スムーズだ。>>41
先ほど言い淀んでいたのが噓のように…]


あの、もし、何か、僕に、ごまかそうとか、していることがあるなら…
言ってほしい、です。


[つい、はっきり言葉に出してしまった。
そして、困ったように小さく笑った。]
(43) 2021/10/01(Fri) 23:06:43

【人】 紅柱石 アンドレアス

─広場―

[>>43空腹を感じていたのか、隣の彼は食が進んでいるようだ。
青年の方は途中で手が止まってしまう。
それを紛らわすように青年は語り始めた。
けれど流暢な語りを止めてしまった時、彼から声がかかった。

図星だった。
この街に来る前から、出会った頃から、ガラーシャに隠している事がある。
彼の顔に浮かんだ控えめな、困ったような笑みに胸が痛んだ。]
(44) 2021/10/02(Sat) 0:07:20

【人】 紅柱石 アンドレアス

[とはいえ、何から話したらよいのか。
青年は飲みかけのチャイの入った器を脇に置く。
視界の中で鳩が嘴で地面をつつき、鳴いていた。

そんな長閑な光景の中、ガラーシャに聞き取れるくらいの声で話し始める。]

……君は、宝石人間(ジェム)は知っている?
体の何処かに宝石を宿していて、宝石を生み出す。
老いとは遠い、人間よりも精霊に近しい存在……。

[人間の持つ宝石人間(ジェム)に関する知識はそういったところだろうか。]
(45) 2021/10/02(Sat) 0:09:14

【人】 紅柱石 アンドレアス

私はその宝石人間(ジェム)なんだ。
もう百年以上生きている。

[衣服の上から熱を持つ核の埋まった箇所を摩る。]

これまでずっと、時々故郷に帰りながら人間のふりをして旅をしていたんだ。
出会った人は“いい人”達が多かったけど、再会の約束をした事はなかった。
……一度きりの出会いなら、年を重ねないと知られる事もないからね。

[青年は足元に視線を落とす。]

だって私は老いないから。
人間は自分と違うものを怖がるだろう?
それに私達の宝石を狙う輩もいる。

危険はあるけれど、それでも人間の国を回るのが、知るのが好きで、時間を見つけては故郷を出て旅をしてきた。

[世界を網羅するには程遠いが、人間の半生分は旅暮らしを続けてきた。]
(46) 2021/10/02(Sat) 0:11:12

【人】 紅柱石 アンドレアス

だけどそろそろ故郷で落ち着こうかと思って、今回を最後の旅にしようと思っていたんだ。
……その最後に君に出会って、今更になって悩んでいる。

こんなに別れがたい人に出会ったのは初めてだった。
君と過ごしている時間は楽しい。
もっと色々な話をしたいし、色々な場所に行ってみたい。
心からそう思っているよ。

[目を伏せて、別れを告げた時の事を、酒場での様子を思い出す。
自分が彼の立場だったならきっと悲しんだし、表面には出さずとも自棄になっていただろう。]

そんな人は大事にしなければいけないのに、私の中途半端な態度の所為で傷つけて本当にごめん。
(47) 2021/10/02(Sat) 0:13:30

【人】 紅柱石 アンドレアス

……こうして話したのは、散々君を振り回してしまったお詫びもあるけど、君の前でもう偽りたくないと思ったから。

[褒められたものではない。
半分程は自分の希望だ。]

私はこれからも君と会いたいと思っているけど、君が望まないならもう会わない。
一緒にいたら不審がられたりするかもしれないから。

[アンバーの瞳を上げ、真直ぐに彼を見た。]

……君は、また会ってくれるかい?*
(48) 2021/10/02(Sat) 0:16:34

【人】 学生 ガラーシャ


 
宝石人間…


[話には聞いたことがある。
不思議な少数民族。
宝石とも人間ともつかない彼らは、隠れ里に住み、人の姿をしながら宝石を生み出し、またその宝石のいくらかが宝石人間になるという。

聞いたことはある、が、見たことはない、つもりだった。
しかし、次の言葉>>46を聞けばさすがに驚いた。]


百年…!


[目の前の彼がジェムだということは納得の範疇だ。
だが、百年以上歳を重ねているとは全く考慮の範囲外だった。
祖父よりずっと、長生きだ。

そして、続く言葉に確かに、と納得した。
ある日歳を重ねず昔の友人が帰って来る。
まず確実に友人自身とは思わないだろう。
あって友人の子どもだ。
話が合うのに、合わない。
それが辛い気持ちはわかる。

そしてもし本人だとわかったその時、もしその人が良い人間なら、良い時間を過ごせるかもしれない。
けれども、本当は思ったような人間ではなかったり、歳月を重ねた結果、変わってしまっていたとしたら、彼らには次の危機が訪れるのだ。
考えながら、話を聞きつつ、続く言葉を静かに聞いていた。]
(49) 2021/10/02(Sat) 9:38:36

【人】 学生 ガラーシャ

[そして、暫くの後言った。]


僕は、アンディさんとこうやって話をするのが、楽しい、です。
一緒に居て、不審がられたことも…ないし、むしろ、僕の方が、不審…です。
貴方がジェムだから、という理由で、それが変わることは、ない。

でも、そう思ってくれるなら…
僕と一緒に居る時間を、楽しいと思ってくれるなら…
あとまだ少しは、帰らなくても、いいんじゃないです…か?

例えば、10年、とか…くらい。
グラジアなら、人も、人の出入りも多いから、そんなに目立たない、と思うん…です。


[とりあえず大きく出てみた。
こんなに急に帰る事はないじゃないか。
彼が自分と同じ気持ちでいてくれたとわかった今、猶更その思いは強くなった。]**
(50) 2021/10/02(Sat) 9:39:39
学生 ガラーシャは、メモを貼った。
(a5) 2021/10/02(Sat) 13:35:19

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>49宝石人間(ジェム)は自らの正体を明かさない。
もし出会っていたとしても
それでも人間の国に興味を持って郷を出てくる同胞は一定数存在する。

百年以上生きている、と言えば、彼は驚いたようだ。
宝石人間(ジェム)である事よりも驚いている様子。
人によって差はあれど、一度成長が止まればそこから年を重ねる事はない。
一度きりの出会いとするのは、宝石人間(ジェム)の処世術なのだろう。

実際に帰ってこなかった中で、旅中に命を落とした者と、正体を知られて攫われた者、何方が多いのかは分からない。]
(51) 2021/10/02(Sat) 21:32:06

【人】 紅柱石 アンドレアス

……うん。

[>>50青年が宝石人間(ジェム)だから、変わる事はない。
そうであって欲しいと願っていた。
実際にそう聞く事が出来ると安堵する。

不審がられるとすれば、今後だろう。
例えば数十年後。
彼が年齢を重ねて二人の見た目の年齢が開いた後、姿の変わらない青年の姿は異質なものとなる。]

……っ、ふふ。
あと少しで十年かい?

[彼の大胆な言葉に笑ってしまう。
確かに一度帰ったら、十年以上は戻れなくなる。]

でも、そうだな。
それだけ一緒にいられたらいいよね。

[そこまで一緒にいたら、戻りたくなくなってしまいそうだが。]
(52) 2021/10/02(Sat) 21:32:22

【人】 紅柱石 アンドレアス

[懸念があるとすれば、成熟期を迎えた以降にはいつも故郷に戻ってきた事。
それ以降に戻らなければどうなるのか。
青年は知らない事だ。]

……故郷に戻るのはね、子を生む時期になったからなんだ。

人間とは少し違うから、お腹に子がいるわけではないんだけど。
故郷でないと子を生めないようで、必ず帰るように教わっている。
私の帰りが遅かったら、郷の者が迎えに来るかもしれない。

心配があるとしたら、そこかな。

[子を生んだら、十数年は戻ってこられない。
そうなるよりは、今、共にいる選択をしたいが。]*
(53) 2021/10/02(Sat) 21:32:44
紅柱石 アンドレアスは、メモを貼った。
(a6) 2021/10/02(Sat) 21:33:32

【人】 金緑石 アレクシア

―宿屋―

[──翌朝。
少女は暗い表情で宿屋の部屋に閉じ籠っていた。

昨晩、誰かが窓から部屋の中を覗いていたような気がする。
声を押し殺したので、同室者は気付かなかったようだが。

あの時、目が確かに合った。
夜半に明かりもなしにうろついているのは“良くない者”だと教わっている。
そうした輩に、もしも自分が宝石人間(ジェム)だと知られたら。
そう思うと眠る事が出来なかった。]
(54) 2021/10/02(Sat) 22:24:35

【人】 金緑石 アレクシア

―市場―

[とはいえ、生きていれば空腹も覚える。
少女は荷物を宿屋に預け、顔を隠すようにしながら市場へと向かった。

そこで、少女は麦穂のような色をした青年を見つける。
背格好も、背負っている荷物も、見覚えがある。]

……ジル。
ジル!!

[少女は駆けだした。*]
(55) 2021/10/02(Sat) 22:25:56

【人】 金緑石 アレクシア

[名を呼ばれた青年は足を止め、振り返る。
そうして故郷にいる筈の少女だと気付くと驚いたように目を瞠った。]

「アレクシア。どうして此処に?」

[息を切らす彼女の肩に手を添えると、気づかわしそうな視線を向ける。
少女の顔は泣きそうに歪んでいた。]

そろそろ、故郷に帰らないといけないの。
だけどその前にどうしても貴方に会いたくて……。

[目の前に、彼がいる。
それだけで少女は胸がいっぱいだった。]
(56) 2021/10/02(Sat) 23:51:01

【人】 金緑石 アレクシア

「そんなに急がないといけないのか?」

[青年は眉尻を下げて彼女に問うた。]

「君の家族が心配しているかもしれない。
 だけど、君はあの町で暮らしてきたじゃないか。
 元気な顔を見せた方がいいだろうけど、今までそんな素振りを見せなかっただろう。」

[成熟期が来たからなのだと、伝える事が出来なかった。
例え人間とは違う形なのだとしても、子を生むのだとは言いたくない。
口を噤む少女に青年は言葉を重ねる事が出来なかった。]
(57) 2021/10/02(Sat) 23:52:45

【人】 金緑石 アレクシア

「アレクシア、良かった。
其処にいたのか。」

[そこに、聞き慣れた声がした。
青年は訝しげに相手を見たが、アレクシアは息を呑んだ。
旅に同行する筈だった従兄だ。
髪は隠しているが、同じ色をした瞳は隠せない。]

「手紙には必ず帰ると書いてあったから待っていたが、そろそろ時間だ。
一緒に帰ろう、アレクシア。」

[彼はアレクシアの手を引こうとして、阻まれる。]
(58) 2021/10/02(Sat) 23:53:07

【人】 金緑石 アレクシア

「ちょっと待ってくれ。
 こちらも話をしていたところだ。強引過ぎるんじゃないのか。
 アレクシア、彼は?」

……従兄のサームです。

[想い人に庇うようにして引き寄せられ、アレクシアは束の間息をするのを忘れた。
けれど、従兄の事を聞かれれば、動揺しながらもそれに答える。
必ず帰るから心配しないで下さい、と確かに手紙に書いて残した。
彼らはそれを信じてくれたのだろう。
実際に、少女も帰ろうと思っていた。]
(59) 2021/10/02(Sat) 23:53:45

【人】 金緑石 アレクシア

「アレクシア。
 こちらの人間と一緒にいられない事は分かっているだろう。」

[聞き分けのない子供を諭すように従兄は言った。
彼は少女より十歳年上で、お転婆な少女に振り回されながらも可愛がってくれた。
成熟期の周期の長い宝石人間(ジェム)にとっては、従兄の方が兄弟よりも年が近い事がよくある。
子もまだ小さいだろうに、少女を探しに来てくれたのだろう。]

「彼女と話す時間を下さい。まだ再会したばかりなんです。」
サーム、私からもお願い。

[青年に重ねるように少女は言った。
何だかんだで少女に甘い従兄は息をついた。
夕刻まで待つと。*]
(60) 2021/10/02(Sat) 23:54:33