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【人】 闇崎 宵稚 ………………ッ……ん、う? [次に、ぐらり、と身体が揺すられる。 ぐらり、ぐらり。その度頭も揺られて、 どこかにぶつかる位の痛みにも感じた] イッ………痛ぅー…… ……あ、れ、 何処、ここ……浜…?? [痛みが他の神経にも効いてきたのか、 漸く身体の筋肉も目覚めたか。 ひどい頭痛を伴っていたが、俯せの身体は、 ようやく上体を起こすことに成功した。] な、に。なんで俺、浜……? ………。 …………かい、と? [右手でこめかみ辺りを押さえながら、 隣に映るのは昨日今日で見慣れた姿。 ただどうしてだか――自分もなのだが、 レンタルの浴衣ごと身体はずぶ濡れで、 『どうしてだか』、それすら気に留めないとばかりに 必死な形相の友人の姿ががあったのだ。] (1) 2022/08/26(Fri) 21:24:59 |
【人】 闇崎 宵稚…あれ、お れたち。 ……確か、 昨日、飲んで、お前のホテル部屋泊まって、 その後、祭りで、軽く遊んで、 それで……――― それで? それでどうして、浜いるんだっけ…?? (2) 2022/08/26(Fri) 21:26:43 |
【人】 闇崎 宵稚[ただ惰性の心地で、 それでも久しく会えた海音に対して、 内心で浮かれてでもいたのか。 それとも、昨日あれだけいっておきながら、 俺のほうが酒で記憶、飛ばしたのか? ……肝心な所が虫食い。いや。もっとひどい。 ほぼ何も覚えてないと来た。 飲んだ酒すら覚えてないとは相当だ。 ……薬無しで酒で失敗したのはこれで初めてか? 思い出そうとすると、頭の痛みも激しくなる。 虫歯をつついた時みたいだ。暫く後引くかもしれない] (3) 2022/08/26(Fri) 21:27:15 |
【人】 闇崎 宵稚 海音、俺たち、祭り抜けたのか…? まさか酔って泳いでた? この歳になって大人げなさすぎるだろ… せめて着替えてから、……つか、 一緒ってことは、海音、どこまで覚えて…? [とにかく、自分一人では 記憶に穴がありすぎて、話にならない。 海音に問いかけるようにしながらも、 自分でも一番記憶の新しい所を手繰る。 (その間、お前の表情は辿れなかった) 痛みでままならなくて、それでも、 波に削られたかのような記憶の断片を辿って、 潮風に乾いた頬を誤魔化すように拭い。 ───ふと、砂まみれの指で唇に触れる。] (4) 2022/08/26(Fri) 21:28:02 |
【人】 闇崎 宵稚………………………………。 ………………………………。 …………………………………… あ 。[記憶の断片を捉えた。 かと思えば顔から蒸気が溢れて、真っ赤になる。 ……思わず、口元を押さえた。 ]** (5) 2022/08/26(Fri) 21:29:57 |