05:50:26

人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・舞踏用大ホール 審査員席─



[演奏の時間は40分。
しかし、その中で彼らは私に
“魅せて”
くれました。
醒めやらぬ興奮がそれを顕著に伝えてくれます。>>2:262


彼らは一瞬、どこか落胆したようにも見えましたが>>0
若き者達を中心とした喝采に包まれますと>>2:256
安心したように手を振り、皆が拍手に応じておりました。


一方で、彼らの音楽に心打たれたらしい娘が>>2:268
一筋の涙を流しながら。>>2:268]
(26) 2020/09/27(Sun) 12:11:10

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私の心を掴んだこの6人組に、
私が感じたこと全てを伝えていくと
4番目の曲を評価した刹那>>2:260


  彼らの様子が一変したように感じました。>>5



背景の詳細は知らずとも、私はどうやら
この曲についての凡そを言い当てていた模様です。>>6
勿論あらゆる音楽に対し知識を入れているとはいえ
馴染み深いものかと言われれば、否。>>0:34>>0:51>>7


ましてや私は楽士とはいえ、身分でいえば
辺鄙な片田舎出身である一介の男爵令嬢。
宮中伯などの中央貴族の足元にすら及ばないのに
どうして王族の方々との結託など出来ましょう?>>7]
(27) 2020/09/27(Sun) 12:12:11

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[奇しくも私が彼らに伝えた言葉。>>2:257


只者ではないと告げた言葉が>>2:259



────
自ら
にも返ってくるとは!!]
(28) 2020/09/27(Sun) 12:12:35

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[推察通り、助言は多くに与える立場とはいえ
ここまで賛辞を送るのは
希少といっても過言ではありません。>>9



  ですが、そのことがきっかけで
  1人の心に影響を与えたらしく、
  私にとっても予想外の出来事が
  今、まさに起こりました。>>9]
(29) 2020/09/27(Sun) 12:12:55

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[6人組の1人がマイクを拾い上げたかと思うと、
私に向かい、こう語りかける。>>10
『あんたの名前は覚えた』
と。]


  ……へえ、光栄ね。


[会場内がどよめくが、
私の声はいたって愉しげだった。
爵位があるとはいえ、片田舎の男爵令嬢。
さほど地位や力に興味やこだわりも持っていない。

なので彼の言葉や態度にも眉毛一つも動かさない。]


  私もね、演奏で会場に赴く際
  反響を事前に計算しているの。
  屋内や屋外、規模や建物の材質。
  それだけで共鳴度はまるきり変わってくる。
(30) 2020/09/27(Sun) 12:14:13

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  だから事前の演奏で後方への響きや
  不協和音などが生じない拍……
  テンポと言ったら通じるかしら?


  それを会場ごとに調整したり、
  演奏の仕方を変えたりしながら
  緻密に微調整を加えてるってわけ。



[それよりも、まるで私への見方を変え
対等な立場と捉えたかのように
挑戦じみた彼の一言へ
大いなる悦びを覚えていたのだから!!>>10]
(31) 2020/09/27(Sun) 12:14:35

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[宮廷楽士となってから20年余り。>>0:40
楽士の中でも古株の存在となった私。>>0:41>>0:42]


初めの頃は多くの熟練楽士に鍛えられ、
同じく宮廷楽士となった者達と
時に論戦し、時に音楽で鍛え合い
切磋琢磨の日々を歩んでいた新人時代。


しかし時が過ぎ、先達はこの世を去り
故障などで楽士の道を辞したりと
気付けば私を対等な音楽の立場として
扱う者は少なくなっていた。


論戦や純粋な音楽の切磋琢磨をしたくても
立場故か「恐れ多い」と言われ
足元にも及ばないと卑下する周囲。
対等に勝負してくれるのも今や宮廷楽長と
ごく一部の楽士のみ。]
(32) 2020/09/27(Sun) 12:15:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[“音楽の道を極める志の前には
年数や立場に関わらず全ての者が皆平等”
そう考えているからこそ、一部に敵もいるとはいえ




   影で色々な評価を受けながら>>0:30>>0:32
   敬われ格が違うように扱われる日々が
   少しばかり寂しい、なんて今更言えませんもの。




だから、彼のこの一言は
私にとってどれだけ嬉しかったことか!!>>10]
(33) 2020/09/27(Sun) 12:16:06

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ────表彰は明日の午後。


  だけど、午前中にここからほど近い
  西の王立劇場ロビー内の平台で
  演奏を執り行う予定だわ。
  会場は出入り自由で無料だから
  良ければいらっしゃい。



[あんたの演奏も俺らに聴かせてくれという声には
嬉しそうに妖艶な声で誘うように告げて。>>10
愉しいこと言ってくれるじゃ無い、乗ったわ。]
(34) 2020/09/27(Sun) 12:16:47

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  後は明後日の午後演奏ね。
  会場は1日目に使ったあの舞台庭園。
  そこで私は3番目に出演する。


  どちらの会場でも新曲をお披露目するから、
  気が向いたらいらっしゃいな。



[彼の思惑までは知らねど、>>10
私の“正体”を暴きたいというのであれば
「いつでもいらっしゃい」と
ことさら愉しげな笑みで答えられたというのに!]
(35) 2020/09/27(Sun) 12:17:03

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『君達、色んな意味で凄いな……。』



[隣にいた審査員が苦笑いして言えば、
残りの審査員達も評価を伝えていく。


技術と実力は十分なこと、好みは分かれるだろうが
この国に受け入れられる可能性は十分に高いこと。
新たな音楽の礎にもなりうる……などなど。]
(36) 2020/09/27(Sun) 12:17:36

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『お前達が色々な意味で凄いというのは、
  審査員連中と共に俺からも同意しておこう。


  審査の結果はコンペ終了後、
  審査員の会議を以って決定する。お疲れ様だ。』




[そう言って審査終了を告げれば
此方側の裏方達が手伝うことはないか
彼らや彼らの裏方に打診したことでしょう。


2日目のコンペもこうして全て終われば、
1日目の合議を踏まえ、本日の演奏を踏まえ
合議のもと──受賞者達を、決めていく……]**
(37) 2020/09/27(Sun) 12:18:06
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a3) 2020/09/27(Sun) 12:29:26

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─回想・コンペ会場 審査員席─


[彼の直感は正しかった。
そして「メイレン・シュレグマー」のことを
最も正しく読み取っているとも言えましょう。
>>61>>62


奇遇にも、私も飄々とした態度の裏で
彼と同じ燃え盛ると闘志と>>63
ゾクゾクとした興奮を覚えていたのだけれど。]
(71) 2020/09/28(Mon) 9:46:35

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[もう一つの予測も良い点を突いていた。>>64
そう、平台の微調整は
手法も手段も電子楽器に比べ限られてしまう。


それに、人手も必要。
私だけでなく会場の設計を知る関係者や
調律師……もしくは会そのものの関係者全て。
>>30>>31


専門家の知識を借りつつ、
私は速度や音の強弱、余韻を計算に入れて
本番までに演奏への構想を練り上げる算段なのだから。
それこそいつでも緊張の一発勝負とも言えるもの。


だからこそ、同じく反響などの作用に気付き
工夫と対策を行なっていることに気付いた時は
>>2:209>>2:210
只者では無いと、即座に思い直したのだもの。>>2:248]
(72) 2020/09/28(Mon) 9:47:16

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[────ここまで、私に挑戦するかのように
言い放った彼の考えは当たっていたのだけれ、ど。>>10


私の言葉のせいで思わぬ誤解を
生じさせてしまったことには
残念ながら今の私は気付けておりません。
]
(73) 2020/09/28(Mon) 9:47:41

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私は確かに二つの出演予定を彼らに伝えました。
ですがそれは「どちらかのうち、行けそうであれば
好きな時においでなさい」>>34>>35



    そういう意味であったのに



会場が屋内と屋外という違い、

先の調節に関する言葉のせいで>>30>>31

“会場を変えて「計算」を比べてみろ”と
捉えられていたことに!>>66
]
(74) 2020/09/28(Mon) 9:48:18

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ですから、『どちらの会場も』と
告げられた時には>>66]



 (両方見に行くと宣言するなんて。
  よほど興味があるのね。)


  ええ、では両方の会場でお会いしましょう。



[という
真相を知れば漫才じみたような
すれ違いが
見事に発生していまっていたのでございました。


勿論そんなこと露知らずな私は、

真っ直ぐ射抜くような態度と物言いに
若者らしき挑戦心を感じて、
それはそれは満足げな笑みを浮かべていたのでありました。]
(75) 2020/09/28(Mon) 9:49:01

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[なお、そのせいで彼らの出立に対し
大きく影響を与えてしまったらしいのですが>>68>>69


もしそれを知れていたならば
「……ごめんなさい、私の言い方が悪かったわ」

平謝りして全員分の損失補填を
私の給与と貯蓄から引いて補償すること。


新たに便を変えるなら
手続きや諸負担はをこちらが代行しておく等
彼らに打診出来たのだけれど────


その機会が訪れるかどうかは
残念ながら今は未だに不明ですわ。]*
(76) 2020/09/28(Mon) 9:49:48

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[勿論、便に関する費用についても
此方が全額負担をする心算満々で。]*
(77) 2020/09/28(Mon) 9:51:02

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─表彰式・宮廷 舞踏用大ホール─



[2日目コンペ翌日の午後。
いよいよこの国の宮廷楽士となる権利を得る
最優秀者の発表及び>>0:n0
上位者及び審査員特別賞受賞者の
発表と受賞の場。>>2:184>>2:185


陛下を始めとする王族の方々、
この国の貴族や多くの宮廷楽士。
音楽に纏わる様々な者達が
一堂に集まり、参加者達を見つめております。


参加者達は王族の方々や私達審査員と
真向かいに対峙するかのように。
審査員は王族の方々の左右両脇に
それぞれ立って彼らを見つめておりました。


本日の私は海を連想するかのような
エメラルドグリーンのドレスに腕章。>>0:28
位置は参加者の彼らから見て一番右端に。]
(78) 2020/09/28(Mon) 11:47:54

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[宮廷楽長による表彰式開始の宣言。]



 『まずは、審査員一堂の選出による
  上位5組の発表から始める。


  諸君も既に承知のこととは思うが、
  コンペでの1位獲得者が今年の最優秀者。
  ……即ち、宮廷楽士となる権利を与えられる者だ。』




[俄かにざわつき始めた会場へ
『静粛に』と声で制した楽長は
一つ、深呼吸をして発表を始めます。]
(79) 2020/09/28(Mon) 11:48:33

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[厳格そうな声で宮廷楽長は
5位から順番に発表を始めて参ります。




        5位は私が手の小ささを物ともせず
        果敢に平台へ挑戦した奏者。
        >>2:113>>2:114>>2:115




   4位は────
異国から訪れ

   電子楽器ならではの>>2:209演奏を披露した、

   >>2:231>>2:232>>2:233>>2:234>>2:235
   そして私が最も愉しみを覚えた者がいる

   6人組の彼ら。>>2:197>>10]
(80) 2020/09/28(Mon) 11:51:26

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後は獅子の声質を持つ歌手が3位、>>2:100~>>2:107
2位に雅楽の奏者達が選ばれ>>2:67>>2:68>2:69
そして────]



    『栄光の、第1位は────』




[読み上げたのは……飛び入りで歌い上げ
>>1:206>>1:207>>1:208
多くの喝采を浴びた娘。>>1:234>>1:272
私が興奮のあまり伴奏を申し出た
あの子。>>1:237]
(81) 2020/09/28(Mon) 11:52:01

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン




『エヴィ嬢、君が今年の最優秀者だ。



              ……おめでとう。』



  
(82) 2020/09/28(Mon) 11:52:46

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[会場は最優秀者への選出と喝采で
最高潮の盛り上がりを見せていく。
挑戦者の中には祝福する者もいれば、
涙を流しうずくまる者達も。]



   『それでは、上位5名の方々は宮廷楽長様の前へ。』



[それぞれに対し裏方が宮廷楽長の前へ案内し、
彼らを挑戦者達から見て左から5位、右に行くにつれ
1位になるよう横並びに誘導してくれることでしょう。


並ぶのが団体の場合、団体につき6人までが
共に並べることも彼らは教えてくれます。
雅楽の者達は代表者3名が直垂姿で上がりました。]
(83) 2020/09/28(Mon) 11:53:13

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[こうして彼らが(在・不在にも関わらず)
学長の前で並べば本人も上位5組の
栄光を讃えてくれたことでしょう。



  司会が上位5組に対し
  賞状と順位の入ったピンバッジを人数分。
  そして王立の音楽関連施設利用であれば
  1年間割引及び無料の特典が与えられることも
  彼らに告げて。




やがて5位から順番に学長の眼前へ来るよう
司会の方が指示を出し、それぞれ順番に
呼び出されては賞状とピンバッジを授与し、
『おめでとう』
と賞賛の言葉を掛けてくれたことでしょう。]*
(84) 2020/09/28(Mon) 11:53:48

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─回想・表彰前 王立劇場ロビー内─


[時刻はまだ空が漸く明るさを見せ始めた早朝。
一部眠たげな関係者達と顔を合わせ、
本日の演奏による打ち合わせを始めます。]


  皆様、朝早くから私のために
  お集まりいただきありがとう存じます。

  そして本日も宜しくお願い申し上げます。


[多くの面々に頭を下げ、早速私は
幾つかのことを確認いたしました。

複数の入り口があるため、扉が開くたびに
音の響きへ差が出る瞬間の頻度は高いこと。
ロビー中央に平台があり、腰掛ける席がまばらにあるのと
立ち聞きが可能な環境。

反響と共鳴に注意しつつも
ある程度躍動的な演奏をしても大丈夫なこと。]
(93) 2020/09/28(Mon) 15:11:44

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[何より、宮廷までこの演奏が届くことも無いから。]
(94) 2020/09/28(Mon) 15:12:04

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[こうして練習を重ね、後方や前方にいる
劇場の関係者や調律師などに音の具合を尋ねては
ペダルや強弱、速さの調整を繰り返し
万全の状態に仕上げて行きました。


  天気は晴れなので訪れも多く
  ある程度力強く、しかし激し過ぎないように。
  何度も何度も打ち合わせを重ねて。


何せ新曲どころか>>35
本日即興で出来た曲もあるのだから!!]
(95) 2020/09/28(Mon) 15:12:25

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[こうしてロビーが無事開場し、
既に何人かの観客達が集まり始め
演奏会は始まるのでございました。
いつものようにカーテシーを一つして]


 (果たして、彼らは来るかしらね?)


[もしその姿を見つけられたならば、
一瞬だけ不敵な笑みを浮かべた光景が
見れたかもしれないわ?]
(96) 2020/09/28(Mon) 15:12:44

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[平台に向かい、深呼吸をすると
両手を鍵盤の上に置き……演奏を始める。
最初は甘く高音が囁くように響く曲。


午前中の最初に強い曲を持って行くと
音の残響が次に響くこともあるので
高音で華やか且つ優雅にしつつも
余韻が残り過ぎない曲を。]
(97) 2020/09/28(Mon) 15:12:57

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[次に弾くは本日即興の新曲。
穏やかな旋律で軽やかに弾き始めたかと思いきや



  
突然鋭く弾くのは少し強めの低いスタッカート。




曲調は変わり相手の手番を伺うような、
まるで何かを誘い込むような音調を響かせた。


時折ペダル等も用いて滑らかな旋律を加えれば
やがて曲調のリズムは速くなり始め、
勢いよくキレを意識して切り上げてる。




最初に感じた関心とゾクゾク感、
あの時のことは、今でもよく覚えているもの。
>>2:250>>2:257]
(98) 2020/09/28(Mon) 15:13:16

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後は宮廷音楽独自の優雅さを残しつつも
彼らの曲調>>2:231>>2:232を意識し
徐々に刺激的なものへと変えて行く。




そう、これは徐々に高まって行った
あの時の期待よ。>>2:252]
(99) 2020/09/28(Mon) 15:13:32

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その曲が終わると、今度は一転して
しみじみという表現がしっくり来るかのような
ゆったりとした穏やかな曲を。


もしかすれば弾き語りでありそうな、
そんな印象を受けるかもしれませんわね?]
(100) 2020/09/28(Mon) 15:13:44

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ですが]
(101) 2020/09/28(Mon) 15:14:02

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その曲が終わり、会場が静寂に包まれた瞬間。]
(102) 2020/09/28(Mon) 15:14:20

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (────今だわ!)




[余韻が消えた、その瞬間を狙って
静かに鍵盤で旋律を奏で……


  盛大に鍵盤を叩いて稲妻のように、
  嵐の中を早馬が駆け抜けていくかのように
  音の疾走を楽しんで!


これは明らかに普段の私の曲調では無く、
また滅多に演奏するものでも無く。
周囲の何人かが驚くような反応が
肌に突き刺さって行くけれど。]
(103) 2020/09/28(Mon) 15:14:56

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[これが、私の挑戦。
彼の言葉に対する返答の1つ。>>10


  あの時の真っ直ぐに射抜くような態度を思い出し、
  私は射抜いた音で返しましょう。>>66


道のりと歩みは違えども。
こだわりと工夫、目指すその先の視線は
私と全く同じだと思われる彼らに。


  挑戦を始めた18年>>0:41>0:42と
  その後の20年余り>>0:40に加えた
  昨日のあなた達の旋律に
  >>2:231>>2:232>>2:233>>2:234>>2:235


新たな一手を見出した
私の現在と未来そのものをぶつけましょう!]
(104) 2020/09/28(Mon) 15:15:16

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[消音ペダルも時折入れながら
別のペダルで音の伸びも加え
テンポは早くも嫌な残響が残らぬぎりぎりを。



     ──これが私の演奏、私の手法。



私の  即興曲。>>103]
(105) 2020/09/28(Mon) 15:16:23

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[演奏が終わり、最後の激しめな曲調と裏腹に
優雅なカーテシーをすれば
観客達の一部から拍手をいただきました。]


 (……いかがかしら?)



[もしも彼らと目が合ったなら、
一瞬だけ審査の時に見せた妖艶な笑みを
私に対し言葉を発した彼に向けて。>>10

話しかける何名かの会話に応じながら
午前の演奏を終えたのでありました。
時間にして1時間ほどで、終了時の時刻は
午前から昼までの範疇。

表彰式までには昼食の時間等含めて
2時間以上の空きは悠に存在したはずですわ。>>78]**
(106) 2020/09/28(Mon) 15:16:55
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a6) 2020/09/28(Mon) 15:32:52

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

―表彰式・宮廷 舞踏用大ホール―


[5位から1位までの発表へ静かに耳を傾け
全ての発表が終わると、
真向かいの挑戦者たちの方へ顔を向けた。

泣き出す者、祝福する者達に混じって
まるで落胆するかのように立ち尽くす6人を見て>>122
少しばかり胸が痛んだ。>>123>>124]


    (……嗚呼……)


[遥々我が国に挑戦をした、
そして私が良き好敵手と認めた彼の表情。
内心で心を痛めつつも、私は審査員として
中立な立場の顔を貫くしかなかった。]
(146) 2020/09/29(Tue) 13:57:47

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[2日目の合議で私が推したのは
最優秀者に選ばれた娘と>>81>>82
────そう、かの6人組。>>2:197


前者の才能は国内はおろか国外でも
名声を得られ、宮廷楽士としても
十分に渡り歩ける実力と性格と思われる点。


後者は我が国には無いであろう新たな気風、
何この国を背負う若人達の反応を見るに>>2:256
彼らの音楽はこの国へ革新をもたらし、>>2:257>
化学反応を巻き起こす可能性があるとの期待。>2:262


6人組の舞台はもうこのコンペでは無い。
道を極めし者達や宮廷楽士等にも
決して引けを取らず渡り合える実力だと、
奇しくも彼らが抱いていた確信と>>122
同じことを私も考えていたとは、今は気付けずに。]
(147) 2020/09/29(Tue) 13:58:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[けど、6人組の推挙に一部から待ったが掛かった。
待ったを掛けた者は実力を十二分に認め
他の参加者とは明らかに一線を画していたと
明言した上で、こう見解を示す。


若者達を中心に絶大な支持を受けていたが
一部の層の反応は芳しくなかったこと。>>2:256
また、彼らの音楽分野を嫌う層もいること。


最優秀者に選ばれた際
多くの国民が結果に納得するのかどうか、
その懸念を指摘として上げたのだ。


実力そのものは申し分ないと
全員の見解が一致したため
合議は難航の末、最終的に4位という形に。]
(148) 2020/09/29(Tue) 13:58:34

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『続いて、審査員の皆様による
  審査員特別賞の発表に参ります。』



[彼ら含めた5組が賞状と商品を受け取り>>124
再度元の位置に戻ったのを確認し、
司会が次の章の発表に移る。


審査員特別賞──>>2:184>>2:185]
宮廷楽士になる権利は無いものの、
各審査員が自分の意思でこの才能を世に出したいと
思う者1組をそれぞれ選出する賞。


どの審査員が誰に賞を贈るのかは、
たとえ審査員同士であっても発表まで知ることは無い。]
(149) 2020/09/29(Tue) 13:58:50

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[司会が審査員特別賞の該当者が書かれた
二つ折りの紙を広げ、読み上げる。

声楽の楽士>>1:236
ウルスラ共和国の合唱団に。>>1:39
竪琴奏者のレガ>>0:31
レミリア嬢に。>>0:29>>0:20>>0:21]


    『続きまして────』


[司会が紙の下の方へ視線をやると
その目が驚くように見開き、
呆然としたように言葉を失っている。


司会の突然の無言にざわつく会場。]
(150) 2020/09/29(Tue) 13:59:17

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『……大変失礼いたしました。
  続きまして、欧巴奏者である
  レオン様の審査員特別賞は──』



[合議で実力を十二分に認めたものの、
最優秀者選出へ待ったをかけた彼。

私の隣で『君達、色んな意味で凄いな……。』
そう声をかけたあの彼が>>36
名前を挙げたのは、
4位と告げられたかの6人組。

周囲からは盛大な拍手が送られた。>>2:197]
(151) 2020/09/29(Tue) 13:59:48

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

   (─────えっ!?)



[ですが、私はそれを聞き
とても驚きましたもの!

                   だって…………]
(152) 2020/09/29(Tue) 14:00:22

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『続きまして、平台奏者であり
  メニュレー男爵令嬢
  メイレン・シュレグマー様の
  審査員特別賞は────』



[私が選んだ1組も……
あの6人組だったのですから!!>>2:197



  審査員特別賞を2つも受賞したことに
  周囲は動揺しつつも、拍手を送ります。


今までに審査員特別賞が複数、
同一者に対し授与された例はございますが
覚える限りでは数年振りのはずです。]
(153) 2020/09/29(Tue) 14:00:45

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[どよめきの中、司会はさらに続けます。]


 『続きまして、琉特奏者ロビン様の
  審査員特別賞は────』


[読み上げられたのは、
またまた彼ら6人組。>>2:197

周囲の動揺がさらに大きくなりました。
何せ3つも審査員特別賞が重なったのは
記憶の限りコンペ開始以来初のことでしたから。]
(154) 2020/09/29(Tue) 14:01:09

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『最後に、最も名誉ある審査員特別賞。
  宮廷楽長クロウ様の審査員特別賞は──』



[こうして最後に呼ばれた名も、
あの6人組。>>2:197

何と、審査員特別賞のうちの4賞が
同一者に贈られるという異例の事態が発生したのです!


驚きのあまり目を丸くしながら視線のみ動かすと
6人組を選出した審査員全員が想定外だったらしく
皆一様に驚きを隠しきれておりません。]



 『審査員特別賞を4賞受賞した奏者は
  コンペ開始以来、我が国初の快挙となります。
  それでは受賞者の方々──どうぞ前へ。』



[再度司会と裏方が先程のように促し>>83>>84
(なお裏方も動揺を隠しきれておりませんでした)

初めに呼ばれたものから左に、
そして右方向に1組ずつ並ぶのですが
6人組は挑戦者達から見て一番右の位置になることでしょう。]
(155) 2020/09/29(Tue) 14:02:07

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[司会は審査員特別賞に対し、賞金と賞状に加え
審査員が提案する3つの褒賞のうち
一つを選択出来ること。

複数受賞した場合は、各審査員から1つを選出し
賞を与えた審査員の人数分、褒賞を獲得出来ること。
勿論褒賞そのものも辞退出来る旨も語って。]




 『選択期間は3ヶ月、その間該当の楽士様と
  直接の対面や手紙等を通じての
  ご相談が可能な権利も与えられます。

  4賞受賞された方々は合計4の褒賞を獲得可能ですが
  3以下での選択や全部辞退も可能です。
  褒賞に関しては賞状に書いてありますので
  そちらをご参照ください。』



[そう言うと、各審査員が賞状と賞金を渡し
『おめでとう』と声を掛けていきます。]
(156) 2020/09/29(Tue) 14:02:42

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[レオンの賞状には希望国への留学と
資金援助、我が国での音盤普及が書かれていることでしょう。]


  ────あなた達、
  やっぱり只者じゃなかったわね。
  こんなの生まれて初めてよ。

  どこまであなた達は
  私の期待と想像を超えてくれるのかしら!


[そう言いながら私も賞状と賞金を手渡し、
『おめでとう』と告げて。
その顔は今まで見せた中でも
一番機嫌の良い顔だと知らぬ者でも分かる程。]
(157) 2020/09/29(Tue) 14:03:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私からの授与が終われば、
最後に楽長からの授与が]


 『お前達、色々な意味でやってくれたな……。
  だが、その実力は確かに本物であり
  この国でも認めるものが数多くいる。

  審査員特別賞を同時に4賞受賞とか、
  誰が想像するかって話だよ。』



[苦笑しつつもどこか嬉しそうなのは、
この状況を明らかに楽しんでいるのだと
私には分かりました。

楽長の賞状には王立劇場独占公演権と
宮廷楽士大演奏会への演奏枠招聘、
1年間の国内滞在優遇権の文字。]
(158) 2020/09/29(Tue) 14:06:22

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後、技術賞も6人組が授与し
ちょっとした偶然はございましたが
こうして表彰式は無事に閉会したのでありました。



  最優秀者に決定された1人の娘。
  上位5位入賞に宮廷楽長を始めとする
  4人の審査員特別賞4賞、技術力が高い者に贈られる
  技術賞と合計6賞を総取りした異国の6人組。



多くの人々にとって関心を引くような大口の情報。
もしかすればちょっとした騒ぎになるかもしれませんわね?]**
(159) 2020/09/29(Tue) 14:06:44

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[なお、琉特奏者>>154である彼女からの褒賞は


  宮廷楽士養成所への入学資格、
  一部音楽施設の無料及び割引、
  学期輸入業者との提携枠認定。


以上の旨が賞状に書かれておりました。]**
(160) 2020/09/29(Tue) 14:23:51

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

―回想・王立劇場ロビー―



  (あら。)


[カーテシーを披露したその刹那。>>163
目に入ったのは忘れるはずもない、あの6人。]


  (ようこそ、私の演奏会へ。)


[公約通り彼らは顔を出してくれたようね。
悦びに思わず見せた微笑はどうやら
相手にも拾われたようだったわ。]
(177) 2020/09/29(Tue) 17:11:23

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[最初に選んだ選曲の意図は
見事気付いて貰えた模様。>>164


  ──────その伏線にも。>>164



唐突の鋭いスタッカートの音から始まる
まるで私ではないかのような音。>>165
けれどこれもまた私自身。


あの時の顔を思い出して貰えたことを知れたなら
それはそれは喜んだのに。>>166]
(178) 2020/09/29(Tue) 17:11:45

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[周囲は呆気にとられていたようだけど
やがて体を揺らし始めたりという反応が
肌感覚でも伝わり始め>>167


続く三曲目までの流れで>>168
気付かれた数々を聞いて入れば
「大正解」と、妖艶に告げられたのに。]
(179) 2020/09/29(Tue) 17:12:19

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (……分かる?私の音。)


[しかし今は演奏中の話。>>168


はやる心で演奏しながらも
彼らの胸中までは読み取れる
超能力者では無かったから。]
(180) 2020/09/29(Tue) 17:12:39

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[次に静かな曲を演奏すると>>169
リズムを取る音が聞こえなくなり、
静かだけど関心はこちらに向いたまま
聞き入る彼らを肌で感じる。]


 (良い具合に今日も演奏出来てるわ)


[そのことにまた喜びを感じつつ、
活力として彼らの反応が身に沁みながら。


        
  そして──大事な静寂。>>101>>102]
(181) 2020/09/29(Tue) 17:13:05

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

      [そう、私が仕掛けるのは
よ。>>170]
(182) 2020/09/29(Tue) 17:13:39

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[稲妻のような直撃に>>171>>172
彼らが肌で驚くのを感じつつも、>>173
その手は決して演奏を止めない。


  これは周囲というよりも、聴きにきてくれた
  彼らへの返答でもあり、>>173
  私の無自覚な彼らへの勝負でもあったから。



その曲は見事私に声を掛けた彼はおろか
聴く者達の心揺さぶるものとなって。>>173]
(183) 2020/09/29(Tue) 17:13:57

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[こうして演奏をしていると>>174
即興をしなければならない瞬間などざらにある。


  時に平台を揺らし>>174
  時に優雅に、時に悲壮や歓喜の色を込めて。


  即興をする際のコツや技術を周囲や独学により
  幾らか学んだ恩寵は見事影響していたみたい。>>174
  彼らが生まれるより遥か昔から得ていた技術。>>174


けれど私は彼らが今は見破ろうと見破れずとも
いつか会得するかもしれないと期待して。]
(184) 2020/09/29(Tue) 17:14:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私が意図したことは、恐ろしいほど正確に
彼へ読み取られていた。>>175


  私があなた達に影響を受けたこと。
  情熱の火を燃やし、刺激され
  今ここに到れた証。


私は彼らを対等な好敵手と認めたからこそ
ここまで本気で緻密に練れた訳でもあるわ。]
(185) 2020/09/29(Tue) 17:14:38

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[演奏が終わり、カーテシーをすれば
一部は呆気に取られたかのような反応。>>176]



 (あらまっ)



[昨日の彼らと状況が全く一緒じゃない。>>2:256

おかしくって吹き出しそうになるのを堪えながら
何事も無い振りをしようとすると>>176


  何だか笑ったかのような>>176
  6人組の拍手が見えて、彼らに再度微笑みかける。
  「あなた達、笑ったわね?」
と言いたげに。


けれど全く怒っていない、むしろ楽しげな笑みで。
私の曲が伝わったかどうかなんて
あなた達の表情で瞬時に悟ったわ。
やっぱりあなた達、只者じゃ無いわね?>>2:259
そのまま周囲から話しかけられた刹那────]
(186) 2020/09/29(Tue) 17:15:24

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

―回想・王立劇場ロビー―


[ロビーにて何名かの方とお話しした最中、>>106
劇場の方が何やら慌てた様子で
私の元に向かいます。


何事かと不思議に思うと、
要件はなんと宮廷からの呼び出し。
急遽表彰式前に大ホールにて演奏をという
話が入り込んだのでございました。]
(187) 2020/09/29(Tue) 17:15:42

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  み、皆様。大変申し訳ございません!
  私、宮廷の方に呼び出されてしまいましたの!
  もしよろしければ明日開催されます
  宮廷の舞台付き庭園の演奏にもお越し下さいませ。

  申し訳ございません、それでは失礼いたします!


[そう言うと私は大急ぎで支度をし、>>106
劇場を後にしたのでございました。
距離がほど近いとはいえ、宮廷内は広く
誰をお待たせしているか全く分かりません。

嗚呼、せめて見にきてくれた6人組に>>176
もう少し丁寧な対応をしたかったわ……。]
(188) 2020/09/29(Tue) 17:16:01

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

―回想・王立劇場ロビー→表彰式前の大ホール―

[ほどなく宮廷に到着し、
大ホールへと続く廊下を小走りで向かいます。
嗚呼、廊下長いですわ駆け抜けたら駄目かしら!?
駄目よねファラリス分かっているから睨まないで頂戴な。]


  つ、着いたわ……。


[扉を開いて貰うと、そこには宮廷の調律師と
ホールを管理する方々の姿が。
幸いにも音を調節するお時間はいただけるようです。

演奏に関する希望や誰がいるか等
何も知らされていなかったので、
曲はロビーで弾いたものと同じ曲を。>>97~>>105]
(189) 2020/09/29(Tue) 17:16:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[
宮廷までこの演奏が届くことも無いと

思っていたらまさかの事態でしたわ>>94


運命の思わぬ導きに苦笑しながらも
反響や共鳴等を調整し、
急な作業と調整を乗り越えました。]



  (────あら。)



[全てが終わったところに入ってきたのは
まず、授賞式関係者など多くの観客。
そして……1日目のコンペで出会った娘のエヴィ。
>>125>>1:205>>1:206


私が最大限の賛辞を贈り、>>1:234>>1:236
伴奏を求め>>1:237演奏をした>>1:265>>1:267>>1:268
(彼女が大嫌いだった)聖母マリアの歌を歌ったエヴィ。]
(190) 2020/09/29(Tue) 17:17:08

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[しかし王妃殿下のお姿に気付き>>134
私はおろか会場に入っていた者達が
慌てて王妃殿下に臣下の礼を次々に取ります。
私も彼らに続き王妃殿下にカーテシーを一つ。]



  (エヴィが多くの子供達と一緒に
   王妃殿下とご一緒してるって
   一体どういう状況なの!?)



[エヴィを見送った後のことは何一つ知らない私。
教会でのこと、宮廷でのこと。>>85>>109
何も知らない私は]
(191) 2020/09/29(Tue) 17:17:50

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (エヴィ、
あなた一体何者なの!?)



[かの6人組に告げたのとは全く違う意味で
表面上は男爵令嬢兼宮廷楽士らしく振舞いつつ
内心動揺で心臓バックバクなおばちゃんでしたわ。


  緊張は吹っ飛びましたけど、
  違う意味で緊張するというのは
  一体どういう意味なのかしらね?
  私自分(の心の中)で言っておいて何だけど
  何だかよく分からないわ。



夢かしら、夢なのかしら。嗚呼夢なのかしら。
それともお迎え近いのかしら。
何てカーテシーの最中に考えていたというのは余談。]
(192) 2020/09/29(Tue) 17:18:38

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[傍らには愛らしげな服装の子供達と>>86
あの日の夕景のような
オレンジ
のワンピース。
>>1:267>>138>>139>>149

腫れそうな顔の傷跡は
綺麗に消されてしまったことは露知らずとも>>133
他に私でも視認出来そうな傷が果たして
彼女にあったでしょうか]



  (似合ってるわ、その服。とても綺麗よ。)



[そう、言うかのように彼女へ微笑み
私は平台に向かいます。>>125]
(193) 2020/09/29(Tue) 17:19:17

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[嗚呼、私の心を揺さぶってくれたあなたに。>>1:262
この国に素晴らしい逸材がいることを>>1:234>>1:236
その身一つで証明してくれたあなたに。>>125
今度は私からあなたに贈りましょう。


  奏でる旋律は会場を考慮するものの、
  込める思いに一切の躊躇と遠慮は入れず
  会場の空気と魂に共鳴するよう
  音の一つ一つに想いを込めて。>>126


ロビーとは違い、屋内特有の響き。>>97>>98
訪れる静寂──次の瞬間。>>99>>100>>101>>102]
(194) 2020/09/29(Tue) 17:19:54

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[早馬のように音を疾走させるあの曲!
6人組への返答曲でもある曲を>>104>>105
まさか宮廷で弾くことになるとはね!!>>127
]


 (これもまた、挑戦よね!?)



[そう若干開き直りつつの演奏は
彼女に竜巻のような突風の力を、>>127
雷鳴のようなものを感じさせてくれたようでした。]
(195) 2020/09/29(Tue) 17:20:20

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[演奏が終わり、カーテシーをすれば>>128
周りの方々の拍手が聞こえてきます。

ふと目を上げれば、我に返り
手が千切れんばかりに拍手をする
エディの姿が目に入ったのです。]


 (喜んでくれたなら、良かったわ)


[それが嬉しくて、満面の笑みで
思わず笑いかけてしまいました。]
(196) 2020/09/29(Tue) 17:20:35

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[こうして舞台を降り、伝言役に言伝を頼んで
私は舞台を降りて審査員控え室に案内されたのでした。


  本当は彼女と喋りたかった、
  言いたい言葉もあったのだけど。


審査員の決まりで表様式が終わるまで>>0:107
コンペ審査時以外に自ら挑戦者へ話しかけることは
禁止事項でもあったから。]
(197) 2020/09/29(Tue) 17:20:59

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[伝言役の伝言は
果たして伝えることは出来たでしょうか?]


 『その服、よく似合ってるわ。とても素敵よ。』


[あの
夕景
を纏うかのようなあなたは、
とても綺麗だという ただそれだけの一言を。

その後も続々と人々が集まれば、
やがて他の挑戦者達も集まり始め
程なくして表彰式が始まる時刻になることでしょう。>>140]*
(198) 2020/09/29(Tue) 17:21:28

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─表彰式・宮廷 舞踏用大ホール─



[上位2位までの名が次々と呼び出され、
最後に告げられた最優秀者の名。>>81>>82
紛うことなき、あの子の名。


名前を告げられると、彼女はまるで
呆然とするかのように立っておりました。>>144
周囲がざわつき始めようとした、次の刹那。]
(201) 2020/09/29(Tue) 18:34:35

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (あああ、あらあら…………。)


[彼女の近くにいた子供達が>>145
わっと歓声を上げたかと思うと、
ぴょんぴょん跳ねて彼女に飛びつきました。


のしかかられて、ぺしゃんと座り込む
彼女の姿を周囲が微笑ましそうに見ています。
一部子供達が泣く様子を見て>>145
貰い泣きした者もいたようですが。]
(202) 2020/09/29(Tue) 18:35:17

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『ご兄弟のことは私達が
  責任を持ってお側で守りますから、
  どうぞ宮廷楽長様の前へ。

  エヴィ様を含め6人まででしたら
  一緒に連れて行けますから
  連れて行きたい誰かがいれば
  その方もご一緒にどうぞ。』



[子供達を撫でながら立ち上がった彼女へ>>145
裏方が慈しむように微笑みながら
彼女にそう提案しました。

誰か連れて行くようなら、もう一人の裏方が
彼女と向かう子供達の手を取り、
話しかけた方が残る子供達のことを
代わりに見ていてくれるでしょう。

子供達がお留守番するようであれば
『あの偉い方がね、お姉さんとお話ししたいから
 お姉さんのこと静かに待ってくれるかな?』と
にっこり人好きのする笑みで子供達に語りかけながら
代わりに面倒を見てくれることでしょう。]
(203) 2020/09/29(Tue) 18:35:46

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『本年度の最優秀者エヴィ。
  君も知ってる通り、最優秀者には
  この国の宮廷楽士となる権利が与えられる。

  とはいえ、突然のことだ。
  ともすれば人生が変わる選択肢でもある。
  決断までに3ヶ月の猶予期間を与えられるから
  じっくり考えて決めると良い。』




[猶予期間の旨、断れる旨。
最優秀者選出から3ヶ月のうちに決めれば良いと
普段厳しげな印象を与える宮廷楽長が、
どこか優しげな笑みで伝えます。]
(204) 2020/09/29(Tue) 18:36:26

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

     『────おめでとう。』




[最優秀者には賞状とピンバッジの他に
宮廷楽士の証と同じ、王国の紋章付きの
銀の中央に分野を表す線を引かれた布付きの胸章を
箱の蓋を取り、中身を見せたのち再度閉じて
楽長は彼女に差し出したのでした。



   楽士が腕章として使う布と全く同じもの。>>0:28




布の中央に引かれた線は、声楽の証である
茜色……あの
夕景
と同じような色。
宮廷楽士に値する実力の持ち主の証として。]
(205) 2020/09/29(Tue) 18:38:10

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[周囲から盛大なる拍手と歓声が響きます。]



    『────おめでとう』




[最後に、楽士の一人が布を敷いた盆を
恭しく運ぶと楽長の横から差し出すように
盆を突き出しました。


  盆の上に載っているのは1つのティアラ。
  イチイの葉と実を意匠として模った、
  光沢が抑えられた金色のもの。


それを楽長が手に取ると、彼女の頭上に掲げ
ティアラを載せようと腕を伸ばしました。]
(206) 2020/09/29(Tue) 18:38:52

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  『今年の最優秀者に、
盛大なる拍手を!!』



[そう宣言すれば、今までの中で一番と言っても
過言ではないどよめきと拍手が鳴り響きました。
その後は他の彼らとともに元の位置まで戻るよう
裏方達が誘導してくれたことでしょう。]
(207) 2020/09/29(Tue) 18:39:25

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[もしも彼女と視線が合ったなら]


  (おめでとう)



[私は口だけを動かし、そう笑って彼女を讃え
とびきりの笑顔を向けたのでありました。]
(208) 2020/09/29(Tue) 18:39:48

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後に発表される審査員特別賞で
前代未聞のことが起きるとは(今は)預かり知らぬお話。
>>151>>152>>153>>154>>155


また、最優秀者とその快挙を成し遂げてしまった
彼らとの関連性もまた、今の私は知らぬままに。]**
(209) 2020/09/29(Tue) 18:40:20

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

―表彰式・宮廷 舞踏用大ホール―



[呆然とするかのような>>222
まるで機械仕掛けのような6人組は
体を無理矢理にでも動かすかのようにして
賞状を受け取る姿を見て


逸らされてしまった目に、また少しばかり
痛みを覚えながら彼らを見守った。
彼に生じさせてしまっている誤解には気付けず、
最優秀者に選ばれなかったが故の落ち込みだと>>222


当時の私は思い込んだまま。]
(249) 2020/09/30(Wed) 8:46:31

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後の受賞者発表も>>223
彼はまるで抜け殻のようで、
どこか上の空にも思う。


そちらに気がかりで司会者にも>>150
ざわつく会場をどうとも思わなかった。


  それに、その後の発表は審査員特別賞。
  別の形で、私が彼らに送る……贈る
  もう一つのメッセージ。



私からの審査員特別賞発表を
静かに待とうとしたその結果……]
(250) 2020/09/30(Wed) 8:46:51

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[予想外の事態に、
ひどく驚いてしまいましたけど!>>151>>152]
(251) 2020/09/30(Wed) 8:47:10

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後も彼らは次々と名前を呼ばれ、>>226
4賞もの審査員特別賞を獲得という結果に。


私も内心驚きのまま、
前方へ再度向かう彼らの方を見やり
授与の順番を静かに待ちました。


いざ私の番になると>>227
理由は分かりませんが、
どうも直視出来ない事情は察しました。]
(252) 2020/09/30(Wed) 8:47:34

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[しかし目を数度瞬いたかと思うと、>>227
つとその顔を上げ賞状を受け取ってくれました。]


  ……あら、どうしたの。
  あなた達でも緊張することあるのね?


[震えるような手、揺れ霞むような瞳。>>228
何だか舞台で私に呼びかけた彼と
同一人物には思えないような態度の違いに。

誰にも聞こえぬよう、まずそっと小声で
態と囁くように言葉を告げました。
もし緊張由来であれば、少しはほぐれるかと思って。]
(253) 2020/09/30(Wed) 8:48:25

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[そして]



  あなた達がこの国を、国民を。
  そして私達を信用し、
  遥々此処へと訪れてくれた。


  理由が何にせよ、
あなた達が演奏で示した

 「自分達」の実力という問いに
  私から返すあなた達への答えがこれよ。




[これまた誰にも聞こえぬよう、
小声でそっと呟きながら。]
(254) 2020/09/30(Wed) 8:49:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  とにもかくにも、おめでとう。
  我が国初の快挙を成し遂げた
  若き英雄さん達。

  ──────また明日、会いましょう?




[最後まで小声のまま、
明日の演奏の約束も楽しみにしていると
6人組へ暗に告げて。


そして次の審査員へ授与を交代するために>>154
その場を譲ろうと、左足を後ろに下げた。]*
(255) 2020/09/30(Wed) 8:49:58

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─表彰式翌日朝・居住区─


[表彰式から一夜明け、
ぐっすり睡眠をとったおかげで
疲れも然程残らず快適な目覚めとなった。]


  おはようファラリス。
  今日は何を食べるの?


[いつものように朝食を作ろうと
台所に向かい、ファラリスとともに調理をする日々。
一軒家とはいえ大きさは屋敷と言えるほど大きくもない。
使用人もそういないのだからこれで十分。

フライパンを熱し、バターを入れれば
溶いた卵にチーズを混ぜて
チーズ入りのオムレツを焼き上げます。]
(266) 2020/09/30(Wed) 11:46:37

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[隣では燕麦の粥が煮える匂い。
今日は牛乳を入れ、そこにアカシアの蜂蜜を加え
甘くして煮るようです。


干した杏に干し葡萄を刻み、
ファラリスが鍋をかき回しながら
くつくつと弱火で煮込んでいきます。]


  ファラリスはそれだけで足りる?


[表彰式終わり、審査員控え室に届けられた
無花果のジャムを乗せたクッキーや
椎の実を入れたパンも出しましょうか?と
それぞれ提案して。]
(267) 2020/09/30(Wed) 11:46:51

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[飲み物は梨を発酵させて作ったペリー酒を加熱し、
酒精を飛ばしたものに炭酸水を加え割ったもの。
季節の恵みに感謝し、食事を終えたところで
届いたのは配達人の声。]



  (宮廷か、生徒達かしら。)



[ファラリスが勝手口の方へと向かい
幾つか手紙を持って来る。
予想通り宮廷と、留学先や
国内を回る生徒達の手紙が大半。


ただ、一つだけ違っていたのは
『グランソ・シュトランド』という
1日目の会場に近い宿から届いた手紙。
>>-264>>1:106>>1:65]
(268) 2020/09/30(Wed) 11:47:06

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[この宿から手紙が届く心当たりに思い浮かばず
慎重に手紙を開け、中身を取り出し>>-260
内容を読み解こうと目を見やれば]


  (嗚呼……あなたね。)



[差出人の正体は、直ぐに分かったわ。>>10>>-260
審査員特別賞及び4位入賞の拝受。


私が彼らに指摘したことについて>>-260
見破られたと感じ、
空恐ろしささえ感じたこと。


しかし良い経験でもあったということが
そこには書かれていて。
素直に述べられた感想のようにも思え、
若者を見守る老人のように(実際そうなのだけど)
手紙を眺めていた刹那。]
(269) 2020/09/30(Wed) 11:47:28

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (もう褒章決めたの!?

   まだ3ヶ月の猶予があるのだから
   ゆっくり決めていいのよ!?)


[『国内巡業公演』を選ばせて欲しいという一文に
思わず心の中で突っ込んだら、>>-205>>-261
その続きには尤もと思えるような理由が綴られており、


  考えずくの彼ららしいと、>>2:248>>2:258
  今度は一転して愉しみを覚えた。


何より彼ら自身が地方を巡ってくれるのであれば
こちらとしても願ったり叶ったりよ。]
(271) 2020/09/30(Wed) 11:47:58

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[けれど、次の内容には>>-262]



       ────えっ?




[思わず素で声が出てしまったわ。
リジィ第三王子殿下に音盤をお貸ししたこと
(※ただし返ってきていない)
>>0:51>>0:52>>0:53>>0:54>>0:55>>0:56


まさか殿下とお話ししてそれを知っていただなんて。
けれど音盤と彼らの結び付きの経緯により
殿下の招聘の一要因になっていたと聞かされても、
覚えが無さすぎてピンとこない。]
(273) 2020/09/30(Wed) 11:48:30

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ……えっ……えっ?
  そう、だったの?



[何だかよく分からないけど、私の行動が
結果輝かしき才能を此処に連れて来れたのであれば
当時の私と第三王子殿下お手柄だわ、と
心のうちで褒めて。>>-262



   彼が書いた通り、もしかしたら。
   1つでも欠けたら成り立たない要因が
   重なりに重なって引き起こした
   一つの運命……奇跡だったのかもと




運命という言葉に、不思議としっくりくるかのような
そんな心地を覚えたのでした。>>-262]
(274) 2020/09/30(Wed) 11:48:57

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[最後にはまるで私の今までの行動と
これからに対する小さな声援のようにも思え、>>-263
無意識に顔が綻んでいたことには気付きません。]



   (ええ、任せて頂戴な。)



[第三王子殿下の手助けも、>>-263
才能の拾い上げも……
行けるところまで行ってみせる。

殿下が我が国と新たな才能達に必要なのは
私も全くの同感だもの。]
(275) 2020/09/30(Wed) 11:49:31

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  アレキシ・イングヴァル・ベルイマン……
  その名前、覚えたわ。


[一見すれば誰のことなのか分からない名前。
けれど追伸を見れば正体は確定したも同然。>>-264

奇しくも吐いた一言が彼と同じようになってしまったけど
午後に向けて私の闘志に火をつけるには十分過ぎた。>>10
私もまた書斎に向かい、真っ先にペンを取り
彼らに……彼に向けた手紙を綴る。]
(276) 2020/09/30(Wed) 11:49:50

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[例え彼らが好敵手などとんでもない。>>235
そう感じようと、私の心に対し
ここまで火をつけたというのもまた事実。


まだ至らぬと感じていようとも、
超える可能性など0ではないのですから。]*
(277) 2020/09/30(Wed) 11:52:53

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─表彰式翌日・舞台付き屋外庭園(午後)─



[予定通り開催された、1日目の舞台。
この舞台付き屋外庭園に私は
3番目の奏者として演奏をする。>>1:1>>1:2


場所は屋外なので華やいだ印象の曲は必須、
しかし宮廷にも程近いので
昨日のような楽曲はさすがに不向きでしょう。
と言いつつ昨日はホールで演奏してしまったのですけど



午前のうちに微調整を済ませ、天候と風向きを考慮し
当初予定した曲を変更しながら
脳内で構成を組み立てていきました。]
(278) 2020/09/30(Wed) 12:37:37

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[思い出すのは昨日の表彰式。>>263
最後に口角を上げて微笑ったあの顔。
少しばかり視界が潤んでいたように見えたけど、
最後はあの目付きが戻ったような気がして]




    (────いよいよね。)



[果たして、彼らの姿は見つかるかしら。
見つけた時はまたあの不敵な笑みで迎えましょう。>>30
カーテシーをして私は竪立の元へ。]
(279) 2020/09/30(Wed) 12:38:07

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私の登場は3番目、この演奏最後の出演者。
歌劇の終幕のような華やか且つ人々が体を揺らし
リズムに乗れるような曲を。


  まるで歌劇歌手が最後の大団円を
  高らかに歌い上げるように。


しかし、最後の箇所にいつもとは違う
合言葉のような掛け合わせの箇所を取り入れて。]
(280) 2020/09/30(Wed) 12:38:26

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[次には打って変わって変調を加え
不穏な要素を入れた旋律を。
これもまた、彼らの影響。>>2:231



    まるで暗い森に迷い込み、
    暮れゆく日に不安を抱えながら
    延々と彷徨い混んでいるかのように。




周囲の観客が何やら不安げに
そわそわする様子を肌で感じる。
心にふと過ぎる思いを別の伴奏で加え、
突如────不安定なまま、止めた。]
(281) 2020/09/30(Wed) 12:38:53

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[1拍置いて、次にゆったり奏でるのは
ある意味宮廷楽士らしい優しい奏で。
これは本日の天候を見て考えた即興曲。



    遥々この地を訪れた彼らへの労い。
    その才能に出会えた喜びと、
    あの手紙を読んでこそ感じた

    ────彼との約束。>>-263




あの、運命のようなものを感じた。>>-262
その言葉を噛み締めていくかのように。
やがて最後の音を優しく弾き終えれば……] 
(282) 2020/09/30(Wed) 12:39:22

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[最後に響くは音色の推移と階調。
スタッカートによる迫り来る音を入れ、
大胆でありつつも宮廷音楽としても
十分に入れられる範囲を模索した1つの試作曲。



    この国はどうだったかしら?
    この国の音楽は、人々は────
    私の音楽は、あなたたちにどう影響したかしら?




────気を付けてお帰りなさい。
また会いましょう、敬愛なる好敵手のあなた方よ。
あなた方の地でもどうぞお元気で。]
(283) 2020/09/30(Wed) 12:40:11

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私もいつか、あなた方の地へ!]
(284) 2020/09/30(Wed) 12:40:34

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[こうして全ての演奏を終え、
カーテシーをして舞台を降りたのでした。


昨日のように口々に声を掛ける観客の方々、
6人組の姿を確認すれば会釈して


「私の演奏はどうでした?」と言いたげに
その眼差しを真っ直ぐに向けて。]**
(285) 2020/09/30(Wed) 12:40:57

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─表彰式─


[頭を下げるエヴィに、裏方はしっかりと頷き>>286
子供達ににこやかに笑いかけました。


(途中「えらいひとってだぁれー?」>>286の声と
 吹き出してしまった彼女を見遣った裏方が
 『今、あちらにいらっしゃる宮廷楽長様。
  あなた達のお姉さんの才能を、
  一番素晴らしいとお認めになったお方です。』



  苦笑しつつも丁寧に教え、その後も質問があれば
  これまた一つ一つ丁寧に答えてくれたことでしょう。)]
(315) 2020/09/30(Wed) 19:12:23

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[宮廷楽長は、傷だらけの顔を見ても>>287
眉毛一つ動かしませんでした。
宮廷楽士となった様々な経緯に出会ってきた方です。]



  (え、あの子の傷……)



[平台で演奏した時は恐らく距離のせいで
看破出来なかった顔の傷。>>190
むしろ内心動揺したのは私の方でした。


一部からも「あの傷、痛そうだわ……」「大丈夫か……?」と
気遣わしげな声が聞こえてきます。
他の審査員達も心なしか心配そうな様子で見つめています。]
(316) 2020/09/30(Wed) 19:12:39

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[宮廷楽長様が胸章を授与し>>287>>288
彼女の頭上に掲げたティアラ。>>289

それが頭上へと飾られた瞬間、
ひときわ大きくなる拍手。
裏方も子供達の面倒を見ながらも
惜しみない拍手を送ります。]



  (嗚呼、いいのよ。幾らでも泣いて……。
   おめでとう。この国はあなたを見つけ、
   そして選んだ。)



[一筋伝い落ちた雫を見て、>>289
笑みを絶やさず私は彼女を慈しみながら見つめます。]
(317) 2020/09/30(Wed) 19:13:01

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[こうして係の裏方が彼女を誘導しようと
近づいた時のことでした。>>290]


 『周囲への感謝の気持を持てるのは良いことだな。
  ……これは君が実力で勝ち取った結果だ。
  存分に誇ると良い。』



[彼女の言葉を聞き、学長は満足したように笑うと>>290
私達や王族の方々に彼女が体を向けました。
その視線は逸らされることなく、
まるで射抜くようにも見えました。]
(318) 2020/09/30(Wed) 19:13:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ですが、次の言葉を耳にした瞬間。>>291]


   (──────!?)


[周囲がどういうことだ?と言いたげに
少しばかりどよめきます。>>291]


  (あなたに歌を教えた人間は、
   あなたに傷を与えた人間なの……!?)


[彼女の才能を開かせた者が同時に、
彼女を傷付けた者だというような物言いに
学長はおろか、審査員達の顔色も一気に変わります。
>>291>>292]


     (何ということ、私は。私達は。)
(319) 2020/09/30(Wed) 19:13:41

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[でも、彼女は自分なりの結論らしき言葉を告げると
一層深く頭を下げました。>>292]


   『……あなた達のお姉さんは、
    ご立派な方ですね。』



[裏方が無意識に子供達へ呟きます。]


   『────君の強さと勇気も
    追加で賞賛されるべきだな。』



[楽長の言葉に、私含め審査員全員が一斉に頷きます。]
(320) 2020/09/30(Wed) 19:14:00

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (この歌は…………)



[ふと、彼女の歌声が小さくとも
確かにホールへと響き渡りました。>>293
1日目の歌声を知る者、知らぬ者もその歌声に魅了され
ため息をつく声が聞こえてきます。



   咎めるものは、誰もいませんでした。




楽長は歌う姿をじっと見つめておりましたが、
やがて一つ頷くと]
(321) 2020/09/30(Wed) 19:14:20

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  『俺にその人物へどうこうする権限は無いが、
   俺個人として心に留めておこう。

   君の訴えが此処に控える方々へ
   届くことを願う。』



[楽長はそう口にして、元いた場所に戻ろうとする
あなたを見送ったことでしょう。]
(323) 2020/09/30(Wed) 19:14:35

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[環境と周囲が一人の才能を押しつぶすことは
決してあってはならないこと。>>0:48


ですが、彼女に傷を負わせたらしき人物は
彼女の才能を此処に立つまで確立させた。
彼女の言葉を信じるなら、
そういうことなのでしょう。>>294


私は、この場でどんな顔をすれば良いのか
全く分かりませんでした。]
  
(324) 2020/09/30(Wed) 19:14:52

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[でも、これだけは思いました。


  
  あなたの道のりがどうであれ、
  あなたの歩みが何であれ、
  この国はあなたを見つけ、そして選んだ。




彼女の勇気と感銘を受けた言葉に。>>291>>292
彼女の才能を讃える他の審査員と全ての人々に。
そんな彼女の言葉と心自身も賞賛すべきだと
言葉を発した楽長に誇りと感謝の気持を持って。



そして、願いました。]
(325) 2020/09/30(Wed) 19:15:42

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[あなたの痛みと苦しみを補って、
余りある程の幸福の到来を。



その才能が国だけでなく、
自身を幸福へ導いてくれますようにと。



そして、この才能のために出来ることがあれば

出来る限り尽力しようと。]
(327) 2020/09/30(Wed) 19:16:28

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[いつかどこかで、
誰かに語られるようになるかもしれない未来のお話。
>>301>>302>>303>>304>>305


胸に秘められた、それでいて私の生涯に対し
確かな礎の一つとなったきっかけが
今この瞬間誕生したことを知る人は
────果たして居たことでしょうか]*
(329) 2020/09/30(Wed) 19:16:54

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─後日談─


[コンペの後、私は以前よりも精力的に
才能を掘り出すのと同時に、才能を見いだす者達の
人材育成にも力を入れ始めました。



  それと同時に最優秀者のエディの支援と
  異国の6人組による国内巡業も。
  巡業地は東西南北希望があった地や
  新たな土壌が育ちやすい土地を選びました。
  最終的な判断は彼らにお任せしましたが。



中には楽器修理の娘の工房がある地や、
エヴィの教会近くの会場もあったことでしょう。
後は彼らの希望も全面的に聞き入れて。
勿論私はその巡業をバックアップいたします。]
(330) 2020/09/30(Wed) 19:55:59

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[彼らが国内で巡業を果たしてくれるということ、
音盤の普及の褒賞も相まって
新たな分野はまだ荒削りではありますが
この国に根ざし、定着し始めていくことでしょう。

まだまだ妨害の手が来るやもしれません。
何が起こるかなんて私だって分かりません。]




  ご安心を、私の目に光が宿る内は
  全て才能や学ぶ者達を虐げられぬよう
  全精力を以って守り抜く所存ですわ。



[楽長の油断するなよ、という声に
私は不敵に笑いながらも力強く頷きます。]
(331) 2020/09/30(Wed) 19:56:35

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ねえ、宮廷楽長様。
  私がやっていることは
  地道で時間が掛かると仰いましたわね?


[かつて告げられた言葉を思い出し、
私は楽長へ語りかけます。]


  逆ですわ、
こちらのほうが
  長期的に見て1番の近道ですの。
(332) 2020/09/30(Wed) 19:56:59

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[いつになく真剣な私の声に
楽長は作業の手を止め、耳を傾けます。]


  特定の分野を嫌い、弾圧するもののように
  私達も迫害の道を選べば
  彼らは余計に反発します。
  その結果、巻き添えになる者も
  数の大小問わず出て来ることでしょう。


[暖かな紅茶が湯気を立て、
楽長の研究室にその香りを広げます。
メイドのファラリスが私達を見つめる目も
いつしか真剣なものに。]
(333) 2020/09/30(Wed) 19:57:17

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ですが、彼らに対抗せず
  後続のものを次々と育成していけば。
  固定概念を持った者達の声は小さくなり、
  それが世論を変えていきましょう。


[それが何を示すかなんて、
賢い貴方ならもうお分かりね?]



  ────かさぶたの治し方と同じことですわ。
  古い傷の組織を排除すれば、
  下にある新しい組織も巻き込んで  
  余計に傷を悪化させてしまいますが
(334) 2020/09/30(Wed) 19:58:10

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  逆に古い傷の組織へと手をかけず、
  新たな組織の修復と循環に着手すれば
  古いかさぶたは新たな組織に押し上げられ、
  やがて綺麗に剥がれてしまいますもの。


[紅茶に口をつけながら、私はニヤリと
悪だくらみをするような面持ちで。]


  今、私がやろうとしているのは
  ────そういうことですわ。


[そう告げると「紅茶、ご馳走様でした」と
ファラリスとともにその場を後にするのでした。]
(335) 2020/09/30(Wed) 19:59:28

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[どこかいつかの未来。
あの6人組の1人である編集者の元に、
一通の手紙が届くことでしょう。


内容は、私があなた方の国へ訪れること。
あなた方と私の演奏で共演という名の
対決をしないかという企画の持ちかけ。]
(336) 2020/09/30(Wed) 19:59:49

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

『やはり直接仕合う方が楽しくありませんこと?>>-209




[手紙の中の一文には、
かつて送った手紙にも同じ文言。


この言葉を向けた主な相手が、
恐らく根が似た者同士の>>10
アレキシ・イングヴァル・ベルイマン当人と>>-263


本人及び周囲が気付いた可能性は
────果たしてどうでしたでしょうね?
(337) 2020/09/30(Wed) 20:00:27

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[そしてこの持ちかけが実現したかどうかは、




────皆様のご想像にお任せいたしますわ。]*
(338) 2020/09/30(Wed) 20:01:15
 




情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

注目:メイレン 解除する

生存者 (8)

エリクソン
74回 残----pt

完成。

エヴィ
67回 残----pt

21時過〆を

メルーシュ
12回 残----pt

 

ニコロ
13回 残----pt

無職は笑いました

ティグレ
18回 残----pt

 

ヨシュア
33回 残----pt

 

ウェールズ
13回 残----pt

多分寝

メイレン
132回 残----pt

お疲れ様ですわ

犠牲者 (1)

オーランジュ(2d)
0回 残----pt

 

処刑者 (1)

ミュシカ(3d)
10回 残----pt

管理用ダミー

突然死者 (0)

舞台 (1)

アメリア
40回 残----pt

楽しかったです。

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.21 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa