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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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本名:ドナート・ロンターニ(Donato Rontani)
死因:銃殺。胸部及び頸部を撃たれた事による失血死。

発見場所・遺体の様子:
路地裏にて発見。揉み合った様な抵抗の痕跡あり。
周囲には人気が無く、発見当時も人影は見られなかった。

【人】 piacere ラウラ

【マウロの部屋】 >>3:77 リカルド様

こちらから向かう前にその手に写真立てを持ち、戻ってきてくれた。
だからまだ水の音は止まなくて、けれど懐かしむように語る貴方の声は水の音など気にならないほどにはっきりと耳に届く。
写真を見つめていた菫色は、語る全てをその目に、耳に残るようにと真っ直ぐに貴方に向いて。

大切な思い出なのだろうと察せられるのは語る口調が優しいからか。その表情に多くの感情が乗せられているからだろうか。
それとも今まで見てきたものがあるからだろうか。女は、賑わう人々を見つめていたものと同じように貴方を見ているだろう。

「……マウロ様は、あまり お変わりありません、ね。
リカルド様とツィオ様は、……ラウラの知る御二方とは、異なります が。
きっと、マウロ様しか知らない変わらない何かも あったのでしょうね」

己はただのアソシエーテ。それ以上にはなれるなどと思えなくて、過去を問いかける真似はせずにいた。
今はそれを悔やんでいるのだと思うし、こうして聞けることは何一つ聞き逃さないようにしたいと感じている。

「…リカルド様が そう仰るのであれば、その方がいいと ラウラも思い、ます。
……、…ただ。………少しだけ、ラウラに お貸しいただけませんか」

だからかもしれない。肯定ばかりで、こうしたタイミングでの意見を発することなど無かったはずの女は、ここに来て己の言葉
紡ぎ出す。
勿論断ったところで「分かりました」と頷くのみで、あっさりと引き下がるだろうが。

ベッド脇のサイドテーブルの上、そこに置かれた便箋についてはまだ──気付かない。
(0) 2022/08/17(Wed) 22:06:45
メモを貼った。

本名:アンジェロ・ヴィットーリ(Angelo Vittori)
死因:片目を撃ち抜かれたことによる脳挫傷、及び失血死

発見場所・遺体の様子:
路地裏にて発見される。外傷は眼窩の銃創のみ。
そばには同様の傷を負った死体がもうひとつ、転がっていた。
そちらはアルバ・ファミリーの構成員のようだ。

【アルバアジト】

誰かが彼を悼んでいるのか、
ゴールデンレトリバーのぬいぐるみが
退かされることなく、今も一室の椅子の上に鎮座している。

机にはハナビシソウの花束。ノッテファミリーの幹部へ、
と添えられたそれは発見された時に小さな波紋を呼んだ。
親しかった人は皆、口を揃えて
「あいつらしい」とでも言ってくれたりしただろうか。

そして数少ない私物だった手帳。
手記としても使われていたそれには、
ゲームとイカサマのコツ、客の好みや傾向、
後輩に対する期待や更なる向上心など、
彼の努力家な一面が赤裸々に記されていて。

大きく空けた最後の頁には、
今も尚争い続けるアルバ・ノッテの家族たちに対する心痛と、
それを変えられない己の無力さを、
ただ見つめ直すような文章が綴られていた。

その儲けに足る賭け金と手腕を用意できる日のために。


それらはもうどこにも行かない。
けれど、貴方たちを何処かに行かせる可能性はある。

最期まで勝負しないと気が済まない。
ディーラーの遺品なんて、そんなものだ。

【ビアンカの部屋】

少年はその部屋の隅を間借りしていた。
いつもちいさく丸くなって眠る寝床は、出かける前に丁寧に毛布が畳まれる。
その上に、幾らかの絵本が積まれていた。
古びたものがほとんどの中、真新しいものも少し。
一番最近増えたのは、『シンドバッドの冒険』だった。
まだ、ほんの数ページしか読めていない。
これから先、読まれることはもうない。

結局のところ、あなたの言う通りになった。
男は女を置いていく。
少年は戻らない。
少年はどこにも行けない。

【アルバアジト】

親代わりのつもりか、と聞かれたことがある。
笑って「そうだよ」と返した。

喜ぶ顔が見たくて、今まで何度かプレゼントをあげた事がある。
ぬいぐるみも、チョコラータも、風船も。
自分が身を置く世界がどこだって、少女が実の娘じゃなくたって、真っ当に育って欲しいと思うのはおかしい事じゃない筈だ。
せめて、大人になるまでは無事でいて欲しいと。
それを見届けるまで死ねないと思っていた。

それもすべて過去の話になるのだろう。
彼女の手を握ってやれる機会はもう無い。

明日渡そうと取っておいたチョコラータの箱に隠したメッセージカードの内容は、いつどこで、誰が見つけるのだろうか。

拾った命に落とした命を見つけられるなんて思いもしなかっただろう。
「悪かった」も「愛してる」も「ありがとう」も、今となっては届かないんだ。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

本名:サルヴァトーレ
・アガッツィ

死因:頚部圧迫による窒息死
発見場所・死体の状況:
路地裏にて発見。扼痕が見受けられるため、何者かに扼殺されたと見られる。抵抗の跡はなかった。

現場近くでちぎれたネックレスが発見されているが、関連性は確認されていない。

メモを貼った。

あの日、開いた口から——「ッ、この強情女」

【人】 piacere ラウラ

【マウロの部屋】 >>10 リカルド様

語るリカルド様を見つめながら、ラウラはやはり皆様を羨ましいと思いました。
その言葉はたった一人に告げたのみで、この場では口にしませんが。


「…ツィオ様は、……確かに 軽薄に見えます、が。
それだけでは無いのだと、…見ていて 感じます、から」

幼馴染の貴方達を理解出来るなどと思わない。
それでも見てきたものがある。
菫色は今までだってずっと、貴方達を映してきたのだから。

あっさりと渡された写真立てを片手で受け取り、大切そうに胸に抱いてほんの少しだけ微笑む。
それは
いつものように
作られたものではなくて、ラウラ本人の心からの笑み……だったのかもしれない。

「…必ず、マウロ様にお返し致します。
……リカルド様、ありがとう ございます」

続く話の頃にはいつも通りの表情で、けれど実は驚いている。
あの方が自分宛に何かを残すのだろうか、とか。

何が書かれているのか、とか。とにかく気になって。
そろそろ問題ないだろうかと冷やしている手に視線を向け水を止め。

懐から取り出したハンカチで手を拭いて、チラリと貴方を見上げた。
ついで手のひらを見せるのはきっと、もう大丈夫だという女なりの意思表示。

それからサイドテーブル近くに早足で向かい、そこに置かれた便箋に手を伸ばして──ラウラは、動きを止めた。
(13) 2022/08/18(Thu) 12:10:26
アベラルド

「君の方こそ。流石だね、ぴったりだよ」
「きっとあの子も気に入ってくれる。ありがとう」

笑みと共に尋ねられた問いには、苦笑にも似た微笑みをもって返した。

「……参ったな」
「色男にそう勧められちゃね。頂こうかな、お願い」

降参! と示すように大袈裟に肩を竦める。おどけて、砕けたた仕草だった。
なめらかに品物をラッピングしていく手元を見つめながら財布を取り出す。一瞬だけ往来に目をやって、また戻した。

「勿論、お手本のようなお祭り騒ぎさ。君は?」

【人】 piacere ラウラ

【マウロの部屋】 >>16 リカルド様

便箋に書かれているのは、仕事に対するメモ──アドバイスで。
床に転がるいくつかは書き損じたものなのだろうかと察せられる。
どうしてこんなものを?答えは……答え、は。


──便箋に小さな雫の跡が作られた。
視界が滲む。


「……、っ」

己の感情に理解が追いつかず、口の端から震える吐息が漏れる。
それらが自身が零したものだと言うことさえも、信じられなくて。

近くにいる貴方に気付かれないように、
また
乱れてしまった呼吸を整えるために深く息を吸う。
はく と口を動かす様は餌を求める魚のようで、何だか滑稽にも見える。

写真立てを握る力は僅かに強まり、1度落ちた雫は止められない。
顔を歪めることなく落ちていく涙は、本当に女の意思ではないように思えてしまうが……。

ゆっくりと、背が丸くなる。肩が震えることも抑えられない。
それから少しして、カタンッ と音を立てて写真立てがサイドテーブルに置かれた。

女は、……ラウラは──────。
(17) 2022/08/18(Thu) 17:49:34
ラウラは、両手で顔を覆う。涙を流すのはいつ以来だろう。
(a9) 2022/08/18(Thu) 17:50:09

ラウラは、この気持ちの名前を知らない。…胸が痛い。
(a10) 2022/08/18(Thu) 17:51:26

街娼立ちんぼがひとり殺されるぐらい、ごくありふれた出来事だ。

街灯に照らされる石畳を蹴り、夜を歩いて。
自ら暗がりへ手を引いてゆくのだから、どうしたって人目につきにくい。
行き過ぎた嗜虐性に嬲られることも。
或いはクスリを使われ躙られることも。
店に管理されていない分、危険はずっと多くある。
だからこんな風に綺麗な死に方をしたことの方が、きっと、ずっと珍しい。

それでも少年は街路に立つことを選んだし、多少の無茶は厭わなかった。
けれど、結局。苦しみを理解するには欠落が多すぎた。
その苦しみを解するまで、死んではいけないだろうと思っていた。
だから少年は、死にたくないと思ったことはなかった。
それなのに、最期のそのとき、確かに。
――死にたくなかったな、と。
諦観の奥に、喪失の苦しみを抱いた人間になった

あの時本当は、半ば
望んでいた
諦めていた。

+7 サルヴァトーレ

「そりゃどーも。結構この仕事は続けてるもんでね」
「それは何よりですよ。ぜひ感想も聞いてきて欲しいところだ」

この店にどんなものがあってどこにあるかだとか、
一通りは頭に入っているつもりだ。
客に商品の事を聞かれたときに自分も分からずに
人に回すなんて、面倒臭いし。

買うと聞けば、にっこり。
「ありがとうございます」と言った声には、ちょっと含みがあったかもしれない。
内心しめしめとも思っていたのは内緒だ。……バレてないよな?

包装紙の端をそろえ、マニュアル通りに包んでいく。
テープを貼り、紙袋へ商品を一つ一つ入れて。

「いいですねぇ。俺は生憎まだなんです。
 仕事が終わったら俺も行こうかな……」

アベラルド

「もちろん、是非ね。聞いてくるさ」
「一番最初に喜ぶのを聞くのは僕だけど、それを聞けるのは君のおかげでもあるのだし」

バレていないよな、と伺う先にはいつもの飄々とした笑顔。
どうせどちらでもこの男は笑うのだ。気づいていてもいなくても、瞳の中に君がいるというだけで楽しそうに。
いたずらを仕掛けられれば嬉しそうに引っかかる。
冗談で強請ったものを本当に買い与えようとする。
そういう男だと、きっと君は知っている。

「ああ、そうなの? 意外だな。もうとっくに見に行ったのかと」
「よければ僕が、エスコートさせていただくけれど」

またそんな風に、懐っこく笑うのだ。

【人】 piacere ラウラ

【待ち合わせ場所】 >>19 ツィオ様

待ち合わせ時間よりも前、ゆったりとした足取りで近くまで来れば既に待ち合わせ人はその場で待っていて。
驚きよりも"らしい"のだと、そうした感情が先に湧いてきた。

少しの間だけ、煙草を吸う様子を眺める。
あまり、好んで嗜んでいるようには見えなかった。

それに何だか、浮かない様子にも見える……気がする。

止めた足をまた動かして、
少し足早に。

貴方の元へと向かう。

「…ツィオ様、」

──お待たせしました。…と言いかけて、1度口を閉じた。
時間としては前なのだから、この言葉は違う気もする。

変わらない表情の中で悩むような時間があるのを、もしかすると理解されてしまうかもしれない。

「………お早いですね。…今日は、時間をお借りします」

女は三つ編みポニーテールに白ブラウス、黒のプリーツスカートというスタイルだ。
変わらないいつも通りのものでも構わないが【街中】のレストランやカフェ、【どこかのバー】等に向かうのであればと、そうした考えで。
勿論、隠し持つ武器もある訳だが。
(26) 2022/08/19(Fri) 1:20:22
メモを貼った。

【人】 piacere ラウラ

【マウロの部屋】 >>23 リカルド様

貴方の言葉に何かを答えようと顔を覆うままに口を開くけれど、喉が震えて上手く言葉を紡げない。
己の中でここまで大きな存在があることに初めて、気付いてしまった。

そう、これはきっと──
喪失感

女にはまだその名前を理解出来ていないけれど、いつかにも感じたもので……忘れてしまったもの。


一度袖で涙を拭い、差し出されたハンカチを受け取る。
そこで見えた表情はいつも通り
ではない
だろう。

貴方はベッドに腰かけているから、視線はやや下に向かうのだろうか。
であれば 涙は床へとポロポロと零れ落ちて、拭ったはずのそれもあまり意味が無くなってしまった。

ラウラは、知りませんでした。
マウロ様がラウラのために何かを残してくれようとしたこと。
知りませんでした。こんなにも考えてくださっていたこと。
知りませんでした。……マウロ様、ラウラは。…ラウラ は、


「マウロ 様……、………どう、して。

……どうし て、…ずるい、です…………」


いたい、
くるしい。
かなしい。

置いていかれる事がこんなにも辛いことだと、わたしはまた 理解するのです。


受け取ったハンカチは、直ぐに涙で濡れてしまった。
声を上げることは無いけれど、貴方に迷惑をかけてしまうのではないかと思考するけれど。
どうすればこの涙が止まるのか、本当に分からないのだ。

「……ごめん、なさい………………………」
(29) 2022/08/19(Fri) 2:40:27

【人】 piacere ラウラ

【待ち合わせ場所】 >>28 ツィオ様

今来たとこ、なんてことは嘘に決まっている。
断定するのはいいことでは無いが貴方ツィオ様だから、と。

それを指摘することは勿論、ないのだけれど。


漂う香りに少しだけ目を細めて、ゴミ箱に捨てる流れまでを菫色に映す。
やっぱり何だか、似合わない。そう感じてしまった。


続く言葉には目をぱちぱちと瞬かせた。

「……ツィオ様も、ですか?」

そこはどうやら、予想外だったらしい。
スラスラと紡がれるいつもの言葉よりもそちらに反応して。

返事を考えている間に道を促されたから、黙って頷く。

(33) 2022/08/19(Fri) 11:49:53

【人】 piacere ラウラ

【どこかのバー】 >>33 ツィオ様

ここに辿り着くまでに、以前訪れたことのあるとあるバーアマラントの存在を思い出して。
叶わなかった"また"に胸が痛くなる。明日が来ることが当たり前だなんて、そんなことあるはずもないと知っていたのに。


少しだけバーの中を見回して特に指定がなければ端の席に向かう。
開いたメニュー表は一般的なものが載せられているのかもしれない。

「…ツィオ様は、どうされますか?」

問いかけながら、女はサザンオレンジsakeを頼むことに決める。
何でも構わないとは言えないが、適当に目に付いたものを選んだ。

伝えたいことを口にするのは、頼んだものが届いてからだろう。

それを貴方に告げる必要は無いのかもしれない。
それでもなんとなく、口にしておくべきだと考えた。
(34) 2022/08/19(Fri) 11:51:09

【人】 piacere ラウラ

【マウロの部屋】 >>32 リカルド様

涙で濡れていくハンカチを握りしめながら、ゆっくりと頷く。

優しい声だと、そう感じました。
この間も涙は止まらなくて、胸が苦しくて。
締め付けられるような痛みに、悲鳴をあげそうになりました。


泣いたところで何も変わりはしないのに。
忘れてしまった──閉じ込めた感情が溢れて止まらない。

きっかけがあればいつだって零れてしまうような、そんな状態で。
ともすれば、壊れていくことも有り得たことで。

貴方についてここへ来たことは正解だったのだと、いつかに知る。
いつも通りであることが本当に何も問題ないと言える、訳もない。


ベッドの軋む音が僅かに響き、近づいた気配を感じた瞬間。
優しくて、大きな手が己の頭を撫でる。

その感触に強ばっていた体の力が抜けるような心地がして、小さな吐息が零れた。

だから自然と、囁かれる言葉も耳に届いて。


(35) 2022/08/19(Fri) 13:18:20

【人】 piacere ラウラ

【マウロの部屋】 >>35 リカルド様

暫くはそうして、泣き続けていたけれど。
落ち着きを少しずつ取り戻し、最後にもう一度目元を拭う。

謝罪はきっと、また謝らなくていいと言われてしまうだけ。
感謝は……今日はずっと、貴方にそれを伝えている気がする。

だから代わりに。

「………お任せ、ください」

今度は言葉にして、真っ直ぐに貴方を見つめた。

泣き腫らした目は情けないものがあるけれど。
託されたものを確かな決意で受け止めたことが伝わるように。

それがきっと、貴方への感謝に繋がるのだから。
(36) 2022/08/19(Fri) 13:21:47
ラウラは、サイドテーブル上の写真立てに手を伸ばし。
(a32) 2022/08/19(Fri) 13:22:31

ラウラは、もう一度それを大切に。大切に、腕に抱いた。
(a33) 2022/08/19(Fri) 13:23:59

 サルヴァトーレ

「よかった。お客様の声ってのは大事ですからね」

伺い見る先はいつもの笑顔で、やっぱり読み切れない。
けれど、まあ、悪い気もしない。
長い間の付き合いでその態度に意表を突かれたり、
調子を崩されたりしたけれど。
それでもアベラルドにとっては付き合いやすい人間だ。

「祭が始まってからはこの店も忙しくてね。
 エスコートして頂けるなら、お言葉に甘えるのもいいな」

会計を通して、代金を受け取り。
紙袋をあなたに差し出しながら、こちらも似た笑顔を向ける。

アベラルド

「五日目は最終日だから忙しそうだね。四日目あたりにどう?」

ナンパにも冗談にも、けれど本気にも聞こえるような誘いをかける。勿論断ってもいいし、受けてもいい。ここでの二人はただの店員と馴染みの客であって、それ以上でも以下でもないのだ。どんな答えを返したって誰も気にしない。

手を出して商品を受け取る。小さな袋を大切に提げて、一歩下がった。

「それじゃあね。本当にありがとう。直にまた来るよ」
「楽しみにしていて」

 サルヴァトーレ

「四日目? ああ。その日丁度非番ですよ。
 一緒に回るにはぴったりですね」

本気で受け取ったとも、冗談ともとれるような答えだ。
わざとそういう答えを返したのは、
本当にその日は非番で回れる時間もあるだろうから。
どう転んでもいいか、と判断して。

「ええ、またどうぞ。お待ちしておりますよ」
「またいつものも取っておきますから」

そんな事を言って、店を後にするあなたを見送るだろう。

【人】 piacere ラウラ

【どこかのバー】 >>40 ツィオ様

貴方が頼んだ酒を上司が嫌いなことは、きっと知らない。
知っていたとして、それを咎めることもない。

貴方がどうしてそれを選んだか、その意味だけは思案してみたり。
答えは勿論、貴方の口からでしか知れないのだけれど。

届いたグラスに手を伸ばし、口元へと運ぶ。
甘いカクテルは今の気分に合うかと問われれば少し異なるが、悪くは無いものだと感じている。

「……ラウラは、…フィオレロ様とご一緒して以来 です。
………また、機会があれば。…なんて、残していくのです」

明日に己の命がどうなるか、そうしたことは分からない。
だから確かな約束ではなく、"機会があれば"などと口にするのだろう。

それから少し迷うようにして、続け。

「…この前の……質問、ですが。
答えを 見つける前に、あの会議がありました……ので、」

解のない問いの中で随分と迷子になっていた。
だからだろうか。余計に胸の痛みが強くて、苦しくなった。

今に答えを出しても意味の無いものだとして、それでも口にしようと考えたのは涙を流したあの日に気付いたことがあったから。
(42) 2022/08/20(Sat) 0:06:57

【人】 piacere ラウラ

【マウロの部屋】 >>41 リカルド様

明日というものは不確かで、今この時にも何が起きるか分からない。
約束も同じだ。それを貴方は知っていて、けれど己のために口にしてくれたのだと理解しているから。

だからもう、迷子にならずに済みそうだ。
残された便箋もここにある。…痛みはまだ、消えないけれど。


貴方のしたことは間違いではない。
少なくとも女はいつかにそう思うのだから、きっと 大丈夫。

「……ラウラは、一度家に戻ります。
マウロ様の残されたものを、置いておきたい ので」

そう言いながら周囲の落ちた便箋を拾い、涙の跡が残るそれも手にする。
捨てられてしまうくらいなら、全て持ち帰っても許されるだろう。

その後は仕事に戻るつもりだ。するべき事はまだ残されている。
勿論、何かあれば報告は忘れずに。
(44) 2022/08/20(Sat) 0:29:32

【人】 piacere ラウラ

【どこかのバー】 >>43 ツィオ様

グラスを置き、貴方に視線を向ける。
無理をしているように感じるのは、気のせいか。

変わらない表情の中でも多くを見てきた。知るために、多くを映してきた。
確信出来るほど深い仲ではないけれど、何も見えないほど愚かではない。

貴方の言葉にゆったりと頷いて、増えていく叶わない約束をいくつも思い浮かべた。
たのしみ
にしていることほど、どうにも上手くいかないものだ。

胸がまた痛んで、無意識に小さく吐息を零す。

「…………ラウラは、…今であれば 手を取ることを選んでしまうと、そう思うのです。
望んでくださるからではなく、…ラウラが心から、望んでしまう気がします……から」

"知ってしまったから求めるようになった"。
あの人の言葉を今になって理解し、欲を得た己をどう思うのかと思案する。

随分と早くに知ったね、と笑うのか。それとも驚くのか。
それ以外か……問いかけることは叶わないから、答えは分からないまま。

幸せな何かを得ることは難しいとしても、この言葉は呪いではない。
泣けるようになったのはきっと、これがきっかけなのだから。

──ラウラは、貴方を真っ直ぐに見つめている。
(46) 2022/08/20(Sat) 1:39:38

【人】 piacere ラウラ

【どこかのバー】 >>48 >>49 ツィオ様

貴方の声はとても甘くて、心地がいいものだ。
心の奥底に響くような、震える感覚を感じることがある。

けれど、翡翠色からは視線を逸らしたくなるような。
そうした気持ちになるけれど──決して、逸らすことはない。

今までもずっと見てきた。映してきた。貴方達を知りたくて。
ただのアソシエーテにも優しさをくれる貴方達が、好きだった。

勿論今も、その気持ちは変わらない。
変わることはない。死ぬまでずっと、何があろうとも。

だからラウラは、差し出されたその手に 己の両の手を伸ばし──………。

(50) 2022/08/20(Sat) 16:08:21

【人】 piacere ラウラ

【どこかのバー】 >>48 >>49 >>50 ツィオ様

──伸ばし 触れようとするのは、貴方の頬だ。
拒むようであれば動きは止まる。嫌がることはしたくないから。

けれど言葉は変わらないだろう。
もう、決めていることだ。決めていたことだ。

「…だからこそ、ラウラは。………ラウラの幸せを、望めません」

誰かと共に堕ちて、己だけの幸せを手にして。
その時は笑っていられても、いつかに後悔するだろう。

それはマウロ様からの問いだとしても、同じだ。

望まれたから手を伸ばすのではなく、本当に心から。
心の奥底から互いに望むもの以外に、手を伸ばしてはならない。

「…ラウラは皆様が笑う姿が、好きです。……大好きです。
……きっとそれだけで、生きていく理由として十分 ですから」

頬に触れているならば、その指先で緩く撫でて……。

「……それに、約束しました。大切な約束です。
リカルド様の優しさを、思いを……ラウラは、捨てることなど出来ません」

微笑んだ。作り物ではない、確かな笑みで。
そうして、貴方に伝えるべき感謝を──今に。

「…ツィオ様、ラウラにきっかけを下さり ありがとうございました」
(51) 2022/08/20(Sat) 16:10:29
ラウラは、今度こそ約束を違えないように。
(a38) 2022/08/20(Sat) 16:12:41

ラウラは、いつまでも 待ち続けましょう。
(a39) 2022/08/20(Sat) 16:13:29

【人】 piacere ラウラ

【どこかのバー】 >>52 >>53 >>54 ツィオ様

頬を包むようにして触れた手のひらは、大きな手の中に包まれて。
重なる手のひらからお互いの熱が交じり、溶け合う。

ラウラはあの日確かに望まれたなら、差し出すつもりでいた。
けれど貴方は、それを望まずにいた。…それが答えだ。
だから望まない。望めない。貴方にだけは、望むべきではない。

…もしも貴方が"先"であれば、答えは異なっていたかもしれない。
でもこれは"もしも"の話で、"今"にはない 空想話。

謝罪はしない。するべきではない。
似ているなどと分かったような口も聞かない。

きっとそれでいい。ラウラは自分の意思で、そう考えた。

(55) 2022/08/20(Sat) 17:56:45

【人】 piacere ラウラ

【どこかのバー】 >>52 >>53 >>54 >>55 ツィオ様

指先に触れる熱に菫色を向けて、少しだけ目を細めた。

貴方が何を背負うのか、ラウラは知らない。何も、何ひとつも。
この問いにどんな意味が含まれていたのかも、本当の意味では理解出来ない。

選ばなかったことが正しいのか。選ぶことが間違いなのか。
その答えも結局、分からないままだ。

「…えぇ、勿論です。ラウラは ツィオ様の幸せを、願いましょう。
生きている限り、ずっと。…ずっと、貴方様の幸せを」

願い続けましょう。それが貴方の願いであれば。
それで少しでも──救いになるのであれば。


頬の手はそのままに、椅子から立ち上がり 背を伸ばす。
叶うなら貴方を引き寄せて、その額に口付けを。

──それから、貴方の耳に口元を寄せて……。
(56) 2022/08/20(Sat) 17:58:37
家族を愛している。

 ヴィオレッタ

「別に」

ぶすくれたような顔で、肘をついてそっぽを向いている。
どう見ても楽しんでいる風ではない。

けれど。負け続きでも態度を荒らげたりはしていない。
それは、連れの前だったというのもあるだろうし それが格好悪いことだと思っているからなのだろう。

「まだチップは残ってる……これからだろ」

マキアートだって、家族を愛していた。

未来を見届けられないまま眠っている。

叶えたい未来があった。

それが心残りだ。

 




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生存者 (7)

ソニー
0回 残 たくさん

子守唄を歌ってよ

リカルド
10回 残 たくさん

ただいま

ヴィオレッタ
0回 残 たくさん

隣を失礼しますね

テンゴ
0回 残 たくさん

 

ストレガ
12回 残 たくさん

時を刻み続ける

ルチア
5回 残 たくさん

赤い華

ツィオ
4回 残 たくさん

 

犠牲者 (9)

アウグスト(2d)
0回 残 たくさん

 

フィオレロ(3d)
0回 残 たくさん

欲しかったな

アベラルド(4d)
0回 残 たくさん

「またな」

ヴェルデ(4d)
0回 残 たくさん

ありがとう

サルヴァトーレ(4d)
0回 残 たくさん

 

ヴェネリオ(5d)
0回 残 たくさん

子守歌を聴くか?

ラウラ(5d)
0回 残 たくさん

──未練と願い。

コルヴォ(6d)
0回 残 たくさん

Nessuno

マウロ(7d)
4回 残 たくさん

三人

処刑者 (4)

ロッシ(3d)
0回 残 たくさん

よい夢を。

マキアート(4d)
0回 残 たくさん

好きな席に、後輩

ビアンカ(5d)
0回 残 たくさん

くたばれ。

レヴィア(6d)
9回 残 たくさん

未来へ

突然死者 (0)

舞台 (2)

クリスティーナ
1回 残 たくさん

 

フラン
1回 残 たくさん

受取人不在につき

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




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