159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】
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| >>2:62 >>2:63 マユミ 「き……ら、き、ら、ひ、か、る……」 目を伏せ、うろ覚えの歌詞でオタマジャクシの後を追う。 演奏が終わり、ややあって目蓋を開けた。 「ありがと。 やっぱりきらきら星は弾ける人が多いんだねえ」 水筒を隣の椅子に置き、ゆっくりと立ち上がる。 壁に貼られたまま朽ちた掲示物を見ながら、美術館の中を回るように歩き出す。 「……あと、牧夫が見つかった時もありがとね。 私はああいうの、わからなかったから助かったよ」 知っていれば、現場の保存をしたのだろうが……白間は、指摘されるまで気付かなかったから。 暫く歩くと、ピアノ側に置かれていた専用の椅子に腰を下ろす。 「多分弓道部で色々あったから、知ってたんでしょ? 思い出したい記憶でも無いだろうにさ。 辛いこと、思い出させちゃったんじゃないかって……」 (1) 2022/07/10(Sun) 21:58:06 |
相馬栗栖は、倒錯した復讐劇が既に叶わないことに気づいている。
相馬栗栖は、相馬栗栖が相馬栗栖であることを知っている。
相馬栗栖は、相馬栗栖を悪魔と呼ぶことが出来ない。
相馬栗栖は、探偵には向いていない。
相馬栗栖は、偽物にすらなれない。
相馬栗栖は、相馬栗栖でしかない。
相馬栗栖は、
このまま終わらせてしまうことを、つまらないと思ってしまった。
きっと、昔から。
| >>2 マユミ 「私は……う〜ん……」 尋ねられれば、こちらも歯切れを悪くする。 どう言ったものかと、言葉を選んでいた。 「まだ実感が湧かない、って感じ? 自分より気が動転してる人がいると逆に冷静になれる、みたいなこともあるだろ?」 それにさ、と言い辛そうに口を開く。 貴方の横顔へ、伺うように視線を向ける。 「……外に出られないってことは、多分外からも入れないんじゃないかと思う。 ってことは、だよ。 犯人がこの中にいるってわけだから。 そっちの方が気掛かりでね」 嘆息と共に、鍵盤へ指を伸ばす。 ……偶然、鳴らない箇所だった。 「牧夫と誰かと揉めてるなんて、聞いたことも無いし。 あいついじめとか、家同士の諍いとか、そういうのとも無縁じゃないか。 揉め事なら私の方が有り得るよ」 (17) 2022/07/11(Mon) 10:50:08 |
| >>21 マユミ 否定する言葉に貴方らしいな、と思う。 異議を申し立てる言葉もまた、貴方らしい。 「私達以外にいないじゃないか。 もし他の誰かがいたとしたら……こんなに歩き回ってるのに、誰も見かけてないなんておかしい」 隣の鍵盤を押す。調子外れの音が響いた。 「私だって疑いたくないけどさ……」 更に隣の鍵盤は、正しい音階で鳴った。 「……いや、マユちゃんが言いたいのは」 更に隣は────鍵盤が、欠けていた。 「幽霊とか、そういうのに殺されたってこと?」 (25) 2022/07/11(Mon) 19:34:52 |
廊下の、薄汚れた、古びた窓ガラスにそいつが写った。
「……、今更だね」
同じ顔で、同じ表情で。そいつは相馬栗栖の姿をしていて。
どこまでも愉快気に、そいつの生き方は自分が思った通りになったみたいな顔して。
古びた窓ガラスの奥で、そいつは相馬栗栖を見ている。
「あぁ、なに。殺しにでもきた?」
そいつは喋らず、笑っている。何も答えず笑っている。でも相馬栗栖は、それが当然だろうなと思っている。
ドッペルゲンガーにあったものは死ぬという。おあつらえ向きの話だな、なんて。狂った思考の中で思った。
そいつは、現実に殺された。そいつはもういない。悪魔はお話の中にしかいない。
そいつは腕を伸ばして、相馬栗栖の首を絞める。
そいつはどこにもいなくて、首を絞めているのは相馬栗栖自身だ。
そいつのために生きて、そいつを殺そうとした。
まぁ、そいつから見れば、確かに。
面白い
存在なのだろうな、と思う。
壊されていく。幼稚な想像が。愚かな人生が。
罪人は裁かれゆく。
相馬栗栖は、そいつになり得なくて。
相馬栗栖は、とっくにつまらないとだけじゃ言い表せないだけの約束を抱えていて。
相馬栗栖は、確かにそれを解決するために動こうとしていて。
腕を引きはがし、窓ガラスを、殴り割り、相馬栗栖は──
相馬栗栖は姿を消した。
その場に残ってるのは、皆が見慣れている、彼の帽子だけがそこにあった。
| 「あ、」
硝子の割れた音の方へ向かっていると、見覚えのある帽子が落ちていた。 硝子を踏み、拾おうとして──永瀬の言葉を思い出した。
そっと離れて、窓の方を見る。 破片で怪我をしないように気を付けつつ、窓から下も覗き込んだ。
「……ま、君はそんな死に方しないよね」
姿勢を戻し、スマートフォンを取り出す。 さて、どうしたものか。 少女は暫し考えていた。 (29) 2022/07/12(Tue) 7:46:54 |
すこしだけ瘠せた、透けたからだで彷徨っている。
スニーカーの片方をどこかへやってしまって、歩きにくそう。
時おり息を切らしたように立ち止まり、
それからまた、ふらふら、ゆらゆら。
旧い校舎の中を、歩き回っている。
昇降口の隅に、目を留めて。
そこに一人蹲る少年に駆けよった。
「どうし…
な 泣いてるのか」
おろおろと両手を無意味にうろつかせて。
「こわいこと、あったのか」
「なぁ」
「泣くな、泣くな」
透明の声をきみに掛ける。
隠れたからだで、きみのそばに居る。
▽
「……ぼくの、見たか?」
「ごめんなぁ」
「……見つけてくれて、ありがとなぁ」
「あとは ねーちゃんが、なんとかしてやるから」
「な?」
「大丈夫だから、泣くなよ」
「こわくない、こわくない……」
| >>31 マユミ 「まさか。マユちゃんの言ってたことを疑ってるわけじゃない。 でも、だったら幽霊がそうした理由っていうか動機?がわからないだろう」 普段感情を表に出さない貴方が、唇を震わせている。 ……友人が死んで、何も感じない人間などいるわけがないのだ。 珍しい姿を見つめた後、こちらも淡々と告げる。 「これまで、肝試しや廃墟探索でこの校舎を訪れた人達はいた筈だ。 だけど死者が出たって話は聞いたことがない」 しかも市の所有する敷地だ。もしそうなれば、市役所が動くだろう。 しかし、現実にはこうして容易く侵入できている。 「生きた人間への怨みとかがあるんなら、前の人達も死んでないとおかしいよ。 ……マユちゃんは何か思い当たる理由、ある?」 (32) 2022/07/12(Tue) 18:51:12 |
まだ、終わってないかもしれない。その死が見いだされるまで。
| >>35 マユミ 囁かれた言葉へ、目を閉じて聞き入って。 満足そうに頷いた。 挙げられた名前を、頭の片隅に書き留める。 「もしそうだとすれば、私と同じ予想だね」 一度視線を鍵盤に落とし、再び顔を上げた。 「ま、死者だとすればそれしか考えられないよ。 じゃあ、これは確認なんだけど」 感情の見えない眼差しが、貴方の瞳を覗き返す。 真意を決して見逃さないように。 嘘や偽りは求めていないと、言わんばかりに。 ▽ (37) 2022/07/13(Wed) 17:29:06 |
| (a78) 2022/07/13(Wed) 17:29:27 |
| (a80) 2022/07/13(Wed) 22:54:58 |
暗い暗い夜のすきま、
どこかの、何かの、誰かのあわい。
ぱたぱたきぃきぃ足音と木の軋む音を響かせながら、
彼を背にして廊下を走って、角を曲がって、
なにかに蹴躓いたらしきいつもの声が。
暗い廊下に小さく響いて、
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