【人】 受験生 雨宮 健斗いや、林間学校の定義を聞いてんじゃ ねぇんだけどよ… [こちらから聞いておいてなんだが、 流れるような解説>>8が聞こえれば 少し目を見開いて、声の主を見やった。 ] …へぇ、すげぇ。 [そこにいた、紙ナプキンの鶴たち。 ちょこんと鎮座するそれらは、それぞれ形も 微妙に違うし、なんとなしの個性が見えるような 気がして、ほーん、と思わず小さな感嘆が漏れた。 咎められないならそっと、指で触れただろう。 ] そっか行くのか。 あんま見ない気がするけど何年? つか行かないと卒業出来ないとかマジかよ… [受験生なんだけど俺、とぼやいて机に突っ伏した。 崖っぷちなのはまぁ、言わなくていいかと飲み込んで。]** (9) 2020/11/21(Sat) 7:58:58 |
受験生 雨宮 健斗は、メモを貼った。 (a9) 2020/11/21(Sat) 10:39:50 |
【人】 受験生 雨宮 健斗[図らずも、こちらを見ている彼女と視線が合って、 消えた敬語で発せられる仰々しいセリフにぶは、と 吹き出した。 ] ありがたき幸せ、って返すとこか。 まぁよかった、知った顔が出来て。 さんきゅーな。 [笑いながらそう言えばまたカレーを口に運ぶ。 無造作に机に置いたプリントが、 風に煽られて角がぴらぴらと舞って、 慌てて水の入ったグラスで抑えた。 ]* (51) 2020/11/21(Sat) 17:15:44 |
【人】 受験生 雨宮 健斗[ぽつんと残されたピアノと、少々カビ臭いカーテン。 なのになんでか居心地の良い旧音楽室。 秘密基地と言うよりは寝ぐらのようにしていた ここに来ることも、友人と呼べるやつらが 出来てからは少なくなっていて。 それでも折に触れふらりとその重い扉を開ければ、 いつだって暖かく迎えてくれるここが好きだった。 ] (57) 2020/11/21(Sat) 18:00:27 |
【人】 受験生 雨宮 健斗[あの文化祭のあと、ものすごく心を入れ替えて 両親に頭を下げて、再び向かい合う ピアノだったけれど、まじめにやればやるほど、 熱心に練習を重ねれば重なるほど、 己の左手はその動きを鈍くしていく。 酷使し過ぎなのは分かっていて、目を背ける。 せめて試験が終わるまで。 常にある痛みにも、硬って固まる指にも、 痺れる掌にも。 はー、と溜息をついて頭を上げる。 ポケットの中に右手を突っ込んで、 あるはずの煙草を探った。 椅子から立ち上がって何気なく入り口に 目を向ければ、廊下を行き過ぎる生徒>>39と 視線が合った気がして。 クソのような音を聞かれていないことを祈りつつ、 軽く会釈した。 扉を開ける。 彼が音楽室に用がある様子ならば 邪魔をしないよう早々に退散しようと。 ]* (58) 2020/11/21(Sat) 18:02:49 |
受験生 雨宮 健斗は、メモを貼った。 (a22) 2020/11/21(Sat) 19:47:19 |
【人】 受験生 雨宮 健斗[図書館に行くところだと言うその生徒>>73と 顔を合わせれば、穏やかに落ち着いた様子の彼に、 同じ学年にこんなやついたっけな?と 素早く頭が回転したけど、記憶には無くて。 彼が、年下でデリカシーに欠けていたかも、などと 考えていた>>73とは知る由もないままに、 けれど己は全くそう言う事を気にしないタチで、 むしろ自分にこそ足りていないものだろうから。 向けられる視線をじぃと受け止めていれば、 眼鏡の奥の瞳が、左右で僅かに色が異なることに気付く。 僅かだけ目を見開いて、けれど特に 言葉にしたりはせずにいた。 そうして問いかけられる言葉には 今度こそぱちりと瞬いて。 ] ん、いや、別に何もないんだけどよ。 ここ、旧音楽室だから普段あんま人通んねぇし、 珍しいなと思って。 (95) 2020/11/21(Sat) 22:24:53 |
【人】 受験生 雨宮 健斗[ …本当は、下手な音だと笑われるのが怖くて。 ましてや自虐でも、へったくそなピアノ聞いてなかったか、 なんて聞けなくて。 言いながら、少し彼の方に身体を向けて 近寄ろうと足を踏み出した、その時。 ] ( [目の前が、ぐらりと一瞬回る。 慣れたくもないまま慣れたこの感覚は、 最近、よく起こる立ち眩み。 原因は多分、貧血と、寝不足。 そのまま廊下の壁にずるずると背中を預けて、 座り込もうと。 咄嗟に抱え込む左手がズキンと痛んだ。 自分から呼び止めといて、名前も知らない 多分後輩に、カッコ悪いとこ見せるなぁ、なんて 暗くなる視界の片隅でぼんやり考えていた。 ]* (96) 2020/11/21(Sat) 22:31:47 |
【人】 受験生 雨宮 健斗[教えを乞う、と言う彼女>>54に真顔で即答する。 ] 無理。 俺は真面目だけど勉強出来ない。 崖っぷちだから。 あ、音楽だけならまだなんとか。 [点数一桁か…俺こないだの数学何点だったかな…と 遠い目をする己に届く彼女の笑い声はからからと 心地良く響いた。 綺麗にスープまで飲み干された>>8器を持って 立ち上がり、林間学校でもよろしく、と 器用にこちらに手を振って去っていく彼女に、 よきにはからえ、と、さっきの言葉を重ねて返して。 こちらもスプーンを持ったままの手を 小さく上げてその背を見送った。 残された小さな鶴が、風に吹かれて プリントの上でくるりと回っていた。 ]** (97) 2020/11/21(Sat) 22:48:08 |
受験生 雨宮 健斗は、メモを貼った。 (a23) 2020/11/21(Sat) 22:48:52 |
【人】 受験生 雨宮 健斗[ あの日も、雨だった。 上手く弾けないピアノの音が、雨音に溶けて 透明な不協和音で頭の中で鳴っていて。 そんな中どうした、と問うてくれる声>>98が、 遠くから耳に届いて、大きく息を吐いた。 ] わり、大丈夫、ちょっと立ち眩み… [目を閉じたまま、座り込む。 廊下の床も、壁も、しっとりと冷たかった。 どうにか僅かに瞼を上げれば、同じように 座りこんでこちらを覗き込んでくれている、 異なる色の瞳が揺れる。 しばらくすれば大丈夫だと、伝える前に彼は 足早に場を後にしていた。>>99 ] (105) 2020/11/21(Sat) 23:50:38 |
【人】 受験生 雨宮 健斗(…本当に色々、情け無ぇ。) [顔を伏せたまま、どれくらい経ったのか。 聞き慣れた先生の声が聞こえた頃には、 随分と回復していて、ふらりと自分の足で 歩けるようになっていた。 己のせいで図書室の用を済ませられなかったこと >>99は知るはずもなかったけれど、 彼はまだこの場に居ただろうか。 もしまだ近くに居てくれたのなら礼を言って、 名前や学年も聞いただろう。 もうその印象的な瞳が見当たらないようなら 少し残念に思いながら、またどっかで会った時は ちゃんと礼を言おうと決めて。 先生に聞いて知るその名前を頭に叩き込んだ。 ]** (106) 2020/11/21(Sat) 23:54:15 |
【人】 受験生 雨宮 健斗[オリガミ部の近藤を見送ったあと、少し冷めた カレーを食いながら、同じスプーンを持った右手で スマホを弄りながら、水を飲もうと反対の手を 伸ばしたら案の定グラスをひっくり返して、 見事にお知らせプリントを水没させてしまった。 行儀の悪さ故の事の顛末の目撃者である小さな鶴は 危機一髪で救出したが、プリントはふやけて もう使い物にならない。 舌打ちしながら顔を顰めて、学食のおばちゃんに ダスターを借りた。 机を拭いて片付ける。 とりあえず林間学校は必ず行かないと卒業出来ない、 かも知れない、と言う事は分かった。 持ち物などの詳細を確認する前に処分された 哀れなプリントの代わりを求めて、 学園の掲示板前へ向かった。 ちょっとだけカレーの滲みが黄色く撥ねた鶴は、 ポケットに忍ばせて。 ] (123) 2020/11/22(Sun) 8:15:45 |
受験生 雨宮 健斗は、メモを貼った。 (a31) 2020/11/22(Sun) 10:32:56 |
【人】 受験生 雨宮 健斗まじか、ちあも一緒か。 [ガッツポーズの彼女>>145はいつだって素直で、 一生懸命で、なんか眩しいなぁと目を細めた。 妹って居たらこんな感じなのかも知れない。 いないけど。 なにやらメモを書いては掲示板に固定する>>145 彼女を見ながら、楽しみだと言ってくれた言葉には ゆるゆると口角が上がって。 ] 赤羽と2人部屋だといーな。 [ちょっとからかいたくなって、そっと耳元で そんなことを囁いた。 ] んじゃ、またな。 [赤羽は内緒にしているようだが、多分生徒の ほとんどが知っている。 そんな2人の仲を邪魔しないように、 早々にその場を立ち去ろうとして。 ]** (196) 2020/11/22(Sun) 22:46:22 |
受験生 雨宮 健斗は、メモを貼った。 (a42) 2020/11/22(Sun) 22:53:48 |
(a45) 2020/11/22(Sun) 23:32:22 |
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