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【人】 藍刈 司狼── 空港 ── [飛行機に乗るのは二度目だったけれど 離陸時も着陸時も思いの外 衝撃が伝わってくるから、驚いてしまった。 一度目の時はそんな事を感じている 余裕もなかったのだと 今更ながらに気づいて、何だか可笑しかった。] (6) 2022/08/18(Thu) 19:18:25 |
【人】 藍刈 司狼[心臓がドキドキしてる、のは、 機体の着陸が激しかったからではなくて。] ……、……緊張するなぁ…… [大学生をしながら本屋で稼いだバイト代を チケットに換えて訪れた故郷。 到着口に向かいながら期待と不安が漏れた。 そこには人が来ている筈なのだ。 僕の、大好きな、人が。] (7) 2022/08/18(Thu) 19:18:34 |
【人】 藍刈 司狼[小中高大、全て共学だった。 周りの男共が次々と彼女を作って 自分の知らない世界に進んでいくことに 焦りや憧れを感じなかった訳じゃないけど。 それでも、初めても二度目も その次も……、最後だって。 大好きな人とが良いに決まっていて。 えま以外のひとに惹かれることもなければ 清いままに今日を迎えていた。 携帯の連絡先を交換したのはつい最近。 ひどく緊張してしまって 「今度帰るから会ってくれない?」と 一言送るだけでも何時間要したか判らないや……。] (9) 2022/08/18(Thu) 19:18:55 |
【人】 藍刈 司狼[ボストンバッグを持っていない方の手で 軽く髪を整えてから到着口を出れば きょろきょろと辺りを見渡す。 自分と同じく飛行機を降りた客達と お出迎えの人達でいっぱいだ。 物足りなさを感じる平均身長だけど ここを出た時よりは大きくなったし。 目を使い過ぎるせいか視力を落として 眼鏡をかけるようにもなったし。 きっと自分が判らないだろうから スマホの機内モードを解除して 特徴を伝えるべきだろうかと思いつつ……、 視線を女性から女性へと移す。] (10) 2022/08/18(Thu) 19:19:34 |
【人】 藍刈 司狼(えま、どんな風に育ったんだろうな……) [年賀状を送りあったりは 多分、していた筈だけれど そこから読み取れる情報は少ない。 だけどとても。 とてもかわいい女の子だったから。 今はさぞや素敵な女性に 成長していることだろう……。*] (11) 2022/08/18(Thu) 19:19:45 |
【人】 藍刈 司狼(あの人は違う。あの人も違う……) [黒髪の女性、金髪の女性……。 染めたりブリーチかけたりしてない保証はないから 顔も見るけど、どのひとも面影はなく。 えまらしき人は、なかなか見つからなかった。 諦めてスマホを取り出そうか、なんて時に ひとりに吸い寄せられるように目線が留まる。] (あ。あの人は、きれいな赤髪だなぁ) [でも男性だから違……、などと考えていると その彼がこちらに真っ直ぐ 向かって来ているのに気づいた。] (19) 2022/08/20(Sat) 18:51:27 |
【人】 藍刈 司狼[でもこんなに大きな人に見下ろされても 恐怖とかはなかった。 寧ろ、屈託のない笑顔と どこか懐かしいような 穏やかな空気に落ち着きを覚えている自分がいる。 赤髪は近くでよくよく見ると 何度も思い返し写真で眺めた色より 茶色がかっていた。 比較されて嫉妬した御日様に 焼かれてしまったみたいに。] (21) 2022/08/20(Sat) 18:52:26 |
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