【人】 苗床環者 メディウム− 病棟・直青たちの部屋 − >>104 ……………ぐ、 [目の前にいるAIは、表情こそ笑顔でいるけれど。伝わってくるのは冷ややかな感情。 どうしよう。言って、しまって、いいのか。言わないと、いけないのか。] …………ぼ、「私」が、迷惑になる、というのは。…………きっと『執着』して、しまう、から。あなたたちの、いずれ去り行くあなたたちの、大切な、方、に。”これ“は、本能として『種子を得て、実を結びたい』という性質が、ある。だけど、それ以上に。…………『執着』してしまうんだ。理由は知らないけれど。強く強く、求めてしまうんだ。心に根差した誰か、を。 [途切れ途切れに返答する。本当は言いたくなんてなかったけれど、正直に答えないときっと、これ以上に酷い事になるだろうから。 内側に秘めて押さえ込んでいる執着心を隠し続けていたのは、 ]*(……執着が、相手への凶器になってしまう事。分かっているのに、私たちの心の核には強いコレが咲いている。) (121) 2023/11/24(Fri) 12:48:11 |
【人】 苗床環者 メディウム− 植物園・リヒトーヴと − >>107>>108 あ、あぁ……すまない。ありがとう、リヒト。 [己の失言を、重ねて埋めてくれるような言葉に安堵する。リヒトは気がついていないだろうけれど。あなたはいつだって優しくて、どこか遠くを見る視線には慈しみが在る。 そっと、背伸びして頭を撫でてみる。機械の身体だけど、柔らかな髪の感触が心地いい。] リヒトは、いつも優しいな……親切で、そして。 いつも寂しそうだ (いつも寂しそうね) きみの心が、 (あなたの感情が) いつかこの場へ注いだ分だけ(いつか与えた情の分まで) 還元されていきますように。[そう願わずにはいられなかった。] ** (122) 2023/11/24(Fri) 12:51:25 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a38) 2023/11/24(Fri) 12:54:32 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a39) 2023/11/24(Fri) 13:01:47 |
【人】 苗床環者 メディウム− 植物園・雷恩と − [>>95 「私」の回答に、何か言葉を飲み込んだように思えたが。すぐに彼は栗鼠へと触れる。] >>96 そうだぞ?知識だけでは経験には勝てない。……これを機会に興味を持ったのであれば、おまえもこうやって動物と触れ合ってみ…… [直後続いた台詞と、表情に息を呑む。そんな事を言うなんて思ってもいなくて、そんな事は、そんなのは、 狡いよ。 (興味があるの?嬉しいわ。嬉しい、嬉しい!) (133) 2023/11/24(Fri) 18:17:53 |
【人】 苗床環者 メディウム…………そんな事を言うな…………言わないでくれ…………どうせ、興味があるのは、ぼ、「私」じゃなくって、”これ“の方だろう。おまえが気にいっているのも、”これ“の甘言に惑わされているだけなんだ。 そうだよ、そうだと言ってよ。そんな風に思わせぶりなことしないで、お願いだから。 (もっと私たちを知って。もっと私たちを見て。ずっと見ていて) …………黙れよ………… [側からみたらどれだけ滑稽に映ったんだろう。歓喜の感情が隠せないでいる”これ“が、勝手に咲こうとするのも。僕がそれを必死に抑えようとしている様子も。]* (134) 2023/11/24(Fri) 18:18:32 |
【人】 苗床環者 メディウム>>135>>136 う、……………うぅ………… [返す言葉なんて無かった。それは、その通りであるから。 赦されたかったとか、訪れた当時に意図はしていなかたとしても。そういうものが無意識下にあったのだろう。全てを見透かしてこちらへ投げられた言葉は、鋭く重い。] >>137 わかり、ました……じゃあ、これで……お邪魔しました。 [静かに扉を閉めて、部屋を後にする。 廊下を歩いているうちにたまらなくなって走り出す。全身が痛むけれど、そんな事を気にしてられないくらい、全力で逃げた。] (139) 2023/11/24(Fri) 18:52:37 |
【人】 苗床環者 メディウム[>>123 以前、似たような事を彼らの同胞に言われた。あの時はただ了承の意を示してそのままだったけれど。 こんな気持ちになるなら、いっそ「敵」と見做されて、排除された方がマシだよ。 途中で誰かに見られたら、何を思われただろうか。脇目も振らずに全力で自室に駆け込んだから、分からない。] (140) 2023/11/24(Fri) 18:53:16 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a50) 2023/11/24(Fri) 19:01:08 |
【人】 苗床環者 メディウム− 植物園・雷恩と − >>145 ……………経験がほしかった、か。それは紛れもなく「心」だと、思うぞ。 (ちゃんとあるじゃない、あなたにも「感情」が。) [取り乱した自身を宥めながら、静かな彼の言葉を聴く。感情が希薄だと言っていたけれども、凪いだように見えるだけで確かに細波が立っていたのだろう。それを、表にするのが不得意なだけで。] (190) 2023/11/24(Fri) 22:14:10 |
【人】 苗床環者 メディウム>>146 そんな事、ない…… そんなはずはない! あいしてほしくなんて無いしたすけてほしいとも言ってない!!! 僕には!必要無かったはずなんだ!!! [優しい声色に、気遣うような言葉に、宥めたはずの感情が、また湧き上がってしまう。駄目だ、律しなきゃ抑えなきゃ、感情なんてものが芽生えたってその先へ向かいたいと願ったって叶うはずもないんだって期待しちゃいけないんだって知ってるのにしっていたのに] (191) 2023/11/24(Fri) 22:16:46 |
【人】 苗床環者 メディウム…………ごめん、なさい。 (…………) [深呼吸してから、表面上は落ち着いたように振る舞う。実際のところは何一つおさまってなどいないんだけど。 少ししてから、彼に視線を送る。これの意図は伝わっているはずだった。]* (192) 2023/11/24(Fri) 22:17:49 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a61) 2023/11/24(Fri) 22:41:02 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a64) 2023/11/24(Fri) 23:31:53 |
【人】 苗床環者 メディウム[植物園にある、大樹の下で。 樹木を思わせる青年の腕の中に、小柄な植物の娘が収まっている。 娘の方はどうやら意識を飛ばしているらしく。しばらく目覚める事は無いだろう。彼女の内側から生えている葉の中に、一輪だけ甘い香りを放つ小さな花が咲いていた事に気がついた者はいたのか、それは分からない。 娘の方は誰かが自室まで運んだだろうか、それとも。]** (207) 2023/11/25(Sat) 1:16:50 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a66) 2023/11/25(Sat) 1:20:12 |
【人】 苗床環者 メディウム− 植物園・大樹の下で − [夢を見ていた。 遠い記憶の底に沈んでいた日々の夢を。 『母』は深く愛情を注いでくれた。まだ産まれたばかりの己に、ありったけ。慈しみ、包んでくれた。それをするのが当然であるとばかりに。そして注ぎきって、彼女は世界から去った。 『父』は愛情の使い方を教えてくれた。己に注がれたものを丁寧に解いて、注ぎ方を学んだ。己はそれを還そうとした、拙くとも応えられるようにと。しかし彼は己では満たせなかったのだろう。気がつけば遠くへと去ってしまった。 …………残された己は、無力を呪った。] (239) 2023/11/25(Sat) 16:13:38 |
【人】 苗床環者 メディウム[>>215 微睡の合間に、ぼんやりと意識が浮上する。己は今、誰かの腕の中に在る。霞んだ視界に映る輪郭は、男性のものだろうか。ひょっとしたら、『父』が帰ってきてくれたのかもしれない……何故かそんな事を思ってしまった。 そっと輪郭に手を伸ばして、その頬を両手で包む。] (240) 2023/11/25(Sat) 16:16:03 |
【人】 苗床環者 メディウム[>>215 青年の元へやってくる、2人の影。頭部がフラスコになった背の高い人物と、頭部が水槽になった体格のいい人物……研究員のインビトロとビオトである。 「こんばんは、お客様。 こんな所にいたんですね、メディウム。そろそろ消灯時間ですよ。…………駄目ですね、ぐっすり眠っています。」 フラスコ頭、インビトロから声が発せられる。柔らかな女声である。 「お客様〜居心地はどうですか〜?いやいや、ウチのメディウムと仲良くしてくれてありがとうね!」 水槽頭、ビオトからも声が発せられる。快活そうな男声である。 「そろそろ消灯時間ですので、お客様も戻って頂けるとありがたいですわ。その子は、私たちが部屋まで運びます。」 揺れるフラスコが優しく告げる。 「消灯つっても完全に真っ暗にはしないから、院内を散歩してても大丈夫だよ〜オレらもまだ起きてるし。」 揺れる水槽の脳が明るく告げる。] (243) 2023/11/25(Sat) 16:42:29 |
【人】 苗床環者 メディウム[「それにしても……うふふ、まるで恋人同士のように寄り添っていましたのね。」 「まるでオレたちみたいだな!」 「もう、ビオトったらやめなさい。」 冗談混じりで投げられたその言葉は、少女には聴こえていない。けれど、青年の方には伝わっているだろう。 「では、私たちはこれで失礼します。お客様はごゆっくりお過ごしくださいね。」 「またな!」 水槽頭が少女を抱え、フラスコ頭と共に去っていく。後には、樹木の青年だけが残されていた。]* (244) 2023/11/25(Sat) 16:44:44 |
【人】 苗床環者 メディウム[1人になった青年の所へやってくる影が一つ。 「雷恩!こんな所にいたのね!」 朱色の髪を持つ、何故か女性口調の男性型AI……創世員・重陽である。 「そろそろ戻らないと、直ちゃん達が心配するわよ。桜花も、待ってるはず。」 親しげに告げる。彼も青年とは古い付き合いであるから。 「……どうしたの?惚けた顔をして……何か悪いモノでも吸収した?ウイルスは検出されてないけど。さ、戻りましょ。直ちゃんと羅生がよろしくやってないといいんだけどねぇ〜……いや、最近は桜花も混ざりそうな勢いよね……ベッタリしちゃって妬けるわぁ。」 そう言って、重陽は雷恩を彼らの居住区まで連れていく。青年の変化には気がつかないまま。]** (245) 2023/11/25(Sat) 16:47:18 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a82) 2023/11/25(Sat) 16:53:34 |
【人】 苗床環者 メディウム− 自室 − [客人たちと交流する日々が続くのが日常になってきた、ある日。 忘れそうになってしまうけれど、彼らもいつかはこの場所を去ってしまうのだ。それなのに、僕は、 冷蔵保管庫から先日渡された赤い果実を取り出す。まだツヤツヤとしているそれを還元するため、『楽園』へと足を運ぶ事にする。 …………結局、自分では食べることができなそうだから。大地へと還そう。置いておけば、近くにいる動物が食べてくれるはず。]** (246) 2023/11/25(Sat) 17:46:29 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a86) 2023/11/25(Sat) 17:48:46 |
【人】 苗床環者 メディウム− 『楽園』のどこか − [赤い果実を抱えて、適当に果実食の獣が多い場所へ向かう。たしかこの辺りだったら何種類かいたような……と考えながら。] …………。 [リヒトが管理するこの『楽園』は、いつだって穏やかに美しく存在している。外の世界のことは詳しく無いけれど。過酷らしいあちらから見れば、ここはまさしく『楽園』なのだろう。 そんな世界にいる僕は ] (254) 2023/11/25(Sat) 20:42:27 |
【人】 苗床環者 メディウム…………ぐっ!? [突如、全身を鋭い痛みが襲う。ああ、いつものやつ。僕が僕である限り、縁が切れそうもない苦痛。“これ”が根差す限りは、逃れられない苦痛。 薬を飲めばすぐに治るから、と持ち歩いている常備薬入れから痛み止めを取り出そうとして、 ーーーー中身が空である事を確認した。] (255) 2023/11/25(Sat) 20:43:07 |
【人】 苗床環者 メディウム[なんで、空っぽ?と疑問がよぎったが、そういえば前に全部飲んじゃったんだった。 今朝は色々あって定期検診の時間がずれ込んで、「今日の検査は夜にしましょう」と言われたから。切らした薬の補充もできなかった。 その場で蹲って、身悶えする。 苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい 呼吸も脈拍も乱れ切り身動きが取れない。 痛い痛い痛い痛い痛い このまま誰かに見つけてもらうまでずっとこのまま?] …………た、すけ、て、 …………雷恩。 [名前を呼んでしまった、何故か博士たちではなく、彼の名を。来てくれるかなんて分からないのに。]* (256) 2023/11/25(Sat) 20:43:51 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a92) 2023/11/25(Sat) 20:46:41 |
【人】 苗床環者 メディウム[>>258>>259 …………声が、した。 望んでいた、声が。] …………は、 [少しづつ和らいでいく苦痛に、呼吸が安定していく。ようやく普通に起き上がれる程度に落ち着いたなら。その姿を見るなり言うのだろう。] …………どうして、 どうして助けたりなんか、したの………… [呼んだのは僕自身だったのに。]* (265) 2023/11/25(Sat) 21:22:43 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a98) 2023/11/25(Sat) 21:24:25 |
【人】 苗床環者 メディウム>>266 …………そうだね。 僕が、呼んだ。僕が、求めた。僕が、 …………きみを望んだ。 (あなたを望んでいた、ずっと。) [返ってきたのは、至極当然の内容で。優しく撫でる手と、少し厳しさが滲んだ言葉に、] …………きみの事が、好きなんだ………… (…………あなたの事が、好きよ………) [もうこれ以上は押し込めることはできなかった。いずれ離れてしまうだろう事も知っていたし、告げた所でどうにかなるものでもない。一度咲いた執着と恋慕の花は、このままずっと咲き続けてしまうのだろう。だから切り離そうとしていた。そのはずだったのに。 涙が溢れて止まらなくなる。] (268) 2023/11/25(Sat) 21:49:52 |
【人】 苗床環者 メディウム…………これ。 きみの片割れがくれたものなの。 [抱えていた、赤い果実を見せる。艶めくそれは程いい頃合いに熟している。] …………大昔。人類の始まりのひとは、善悪の知識の木の実を食べてしまって、『楽園』から追い出されちゃったんだってさ。なんとなくね、この果実を見てたら思いだしちゃった。 食べちゃおうか、これ。 要らないなら僕が1人で食べるよ。 [別にこの果実にそのような力がある訳では無いのだけれど。何故かそれはもうとっくに失われてしまっているであろう、原初の人類が犯した罪の実が想起されて。…………多分、ヘッタクソな求愛のつもりだったんだろう。自分を神話の存在に見立てるだなんて、身の程知らずだなと思う。]* (275) 2023/11/25(Sat) 21:59:37 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a102) 2023/11/25(Sat) 22:02:34 |
【人】 苗床環者 メディウム>>281>>282>>283 …………ぁ、 [自ら差し出したと言うのに、ためらうこともなく赤い果実をきみが口にした事を驚いている僕がいる。だって本当に食べてくれるとは思ってなかったから。…………これは、つまり、 …………咲き続けても良いということだろうか。] い、いただき、ます。 [赤い果実を食べる。甘酸っぱくて瑞々しいそれは、うっかり食べてしまっても仕方ないな、と思うような味だった。] (284) 2023/11/25(Sat) 22:43:49 |
【人】 苗床環者 メディウム…………美味しい、ね。 [やっと咲いてもいいと、そう思えた僕らは。おそらくきみと出会ってから、初めて笑顔になっていた。]* (285) 2023/11/25(Sat) 22:44:13 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a104) 2023/11/25(Sat) 22:51:00 |
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。 (a107) 2023/11/25(Sat) 23:06:09 |
【人】 苗床環者 メディウム[>>286>>287 さっきまで、泣きじゃくっていた後で見せた笑顔だから。きっとぐちゃぐちゃで酷いものだったと、思うのだけど。 …………彼が、幸せそうに微笑んでくれているから。 きっと、そんな事は気にしなくたっていいのだろう。 そっと寄り添って……まず痛み止めの代わりに彼の力を利用している最中なので。密着すればするほど効力は高まるから、なんていう口実……果実を食べ終わった後は、なんとなく密着したままその場に腰を下ろしていた。 誰かが見たら驚かれちゃうかな、それとも、どうなんだろう。 今はただ、与えられる幸福に溺れていたかった。]* (295) 2023/11/26(Sun) 1:41:22 |
(a110) 2023/11/26(Sun) 1:44:58 |
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