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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:



「…………」

ほんの少し、帽子を目深に被って。
目蓋を閉じて、端末の操作を介さないメッセージの送信。
流石にこの場でやり取りする素振りを見せるわけにもいかない。

『だそうです』

『エノさんは、どうしたいですか?』

『自分は、返答はしてもしなくても構いません』

「…………………………。」

『知られたら。』
『皆、自然体で接してくれなくなりそう。』
『そうすると、理解できないからな。』

結局、青年は。
それ以上の行動基準を持ってはいなかった。


『そうですね』

『少なからず、認識は歪んでしまいそうです』

『自分も この立場を明かす事は避けたいと考えます』

理由は異なっても、清掃員も確かに似通った点がいやだった。
二度も選ばれた人間であるという事実が。
先入観が、哀れみが、或いは敵意や警戒心が。
誰かの態度を変えてしまう事が、いやだった。

『何れにせよ 考える時間や判断材料は欲しい、ですよね』

『返答……匿名でしておきましょうか?』

『うん、だから、まだしない。』
『した方が良い時に、考えるよ』
『返答、お願いしていい?』

合議の場ではそう長くやり取りもできず。
短く、そちらに任せる趣旨を伝えた。


『わかりました』

短い了承の言葉。
それだけ返して、メッセージログを閉じた。

/*
秘話中ですが(あれは次のレスで〆でも大丈夫です!)
時間が時間なので先に襲撃先相談置いちゃいます!失礼!

 
通信中……

██件の新着メッセージ


『エノさん』

『こちら側で選ぶ人、誰がいいとか、ありますか』

『自分は何とも言えません』

『強いて言うなら。
 比較的選ばれる事を受け入れられている人から
 それが穏当なやり方だとは思いますが…』

/*
ちょっと一旦相談の方に集中して、終わってから秘話返そうと思います!

『うーん、そうだな。』
『まぁ、その方が楽だよね。』
『あぁ、でもな。』
『ひとり、合議に遅れてきて投票だけした子がいるよね。』
『あの子でもいいかもな。』

話し合いに遅れてくるということは。
あまり、他者を理解する気がないのだろうと思う。
そうなると、自分にとっては要らない人だ。
青年は、どうせ死ぬ世界で、穏当も何もないな、と思っている。

『ヒメノさんか、ツルギくんかな。』

/*
了解です!更新前後は忙しいと思うので
秘話のお返事はごゆっくり〜!


自分が死に至る可能性を受け入れられていない人を
わざわざ選んで殺す必要はない。清掃員はそう思っている。
きっと大半の人がそうだろうとも。
もちろん何か理由があればそれも致し方ないとは思うけれど。

『ヒメノさん、ですか』

話し合いには参加せず、自分の意見も主張する事なく。
迷いなく投票だけをして行った少女。
清掃員は彼女に"投票しない"事と、それから。
自分に投票するように、という事を予め伝えていた。

『そうですね。
 残念ですが、意見もわからないのであれば
 そうなっても仕方のないことでしょう。』

でも、この権利は投票とは異なるものだ。

つまりそれを止める理由は何処にも無い。
何より、"選ばれる"事による死は最後の最後まで不確定だ。
であれば選ばれても、死なないよう足掻くだろうとも思っている。
それはある種の信頼として。

『今日選ぶのは、ヒメノさんにしましょうか』


『それから お願いする事・・・・・・、決まりました』

『もしフカワさんを選ぶとしたら、後の方にしてあげてください』

『もちろん投票で選ばれてしまったり、
 自ら立候補した場合は仕方ありません。』

『でも、そうでなければ』

『もう少しだけ、好きなようにさせてあげたくて』

『うん、じゃあ、彼女にしよう。』

淡白な文字。画面の向こうの本人も同じように。
その選択が、人を死に追いやるということを知っているのに。
何一つ躊躇うこともなく決定する。
青年にとっては。
自分を理解しようとしない人は、元から死んでるも同然だから。

『結構裏で根回しもしてるらしいしね。』

自分はされてないけど、人からそう聞いた。
それほどまでに、生きてみたい人。
それが、死を目の当たりにした時、どんな姿を見せるのだろう。
きっと裸の心が見えるんじゃないだろうか。
そう考えると…………高揚した。

そうして、齎されるお願いに。
青年は少し、目を丸くした。

『うん、いいよ。』
『俺も彼は、もう少し長生きして欲しいから。』
『理解しようと頑張ってくれてるからね。』

だから、彼が理解をしてくれるか。
あるいは、諦めるまでは。
生きていて欲しいなと、願う。
君のお願いは、承諾された。