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人狼物語 三日月国


149 【R18身内村】LOVE OR ALIVE

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視点:


【人】 雨宮 瀬里

 

 ペットボトルを受け取って惚気を聞きながら
 ぼんやりする頭で世界を見ていた

 上がった体温や整わない呼吸を正す合間
 ただ、視界は薄暗い部屋の中を映している


 「 ……これ、どうしたの? 」


 紅くなった上腕に気づいたのは偶然で、
 ……ううん、ずっと蓮司ばかり見ていたから
 必然だったのかもしれないけれど
 体温で紅くなったというより、
 腫れているに近いそれを、指でなぞる

 
(2) 2022/05/24(Tue) 5:44:34

【人】 雨宮 瀬里

 

 ……大丈夫、と言われても
 きっと不安な顔は消えなかっただろうけど
 かといってすっきり忘れられたかと言えば
 そんなはずもなく。

 もしもこの日、大丈夫だったとしても。
 数日後、そしてまた会える1週間、2週間後に
 あれから大丈夫だった?なんて。

 聞き続けるのは必至、という話。**

 
(3) 2022/05/24(Tue) 5:44:52

【人】 雨宮 瀬里

 

 瀬里は心配性だな≠ネんて笑う蓮司に
 だって心配なんだもの、なんて不安な顔をするのは
 ……どれくらい、続いたのかな。

 月日が少しずつめぐるたびに、
 心配も少しずつ薄れていって、
 気が付けばそういう体質なのかも≠チて
 すっかり気を許してしまったように思う。

 だけどもし。
 貴方が大きく体調を崩したりするなら、その時は。
 また、心配も大きくなったはず。

 例えばそう
何らかの治療を施さないと命に関わるほど
 ………だったり、とか。


 
(6) 2022/05/24(Tue) 20:00:11

【人】 雨宮 瀬里

 

 貴方はいつだって私を心配させまいと
 自分の身体の変化も、それに伴って知る何か≠
 貴方が仕事のこと、話してくれないのと同じように
 私には話すのを躊躇ったり、平気な顔をしたりするんだろう

 だから私がそれ≠知るのは
 きっと、ずっと先のこと。

 季節は一年巡って、また夏が訪れて。
 私は山間のちいさな町で一人暮らしを始めて。
 相変わらず、週末デートは続いていた、けれど。

 それまでに貴方は何≠見聞きしたんだろう


 
(7) 2022/05/24(Tue) 20:00:30

【人】 雨宮 瀬里

 


 もしも当たり前≠ェそうでなくなるかもしれない時
 貴方は、私にどんなことを告げるんだろうか。 *



 
(8) 2022/05/24(Tue) 20:01:03

【人】 雨宮 瀬里

 

 私の部屋に貴方のものが増えていく
 貴方の部屋に私のものが増えていく

 それでも会う機会は専門学校にいるときよりも
 すこしだけ、減っていった。

 それは、仕事が忙しいからだ、と思っていた
 
 淋しさは感じていたけれど
 それを問いただすことは、しなかった

 仕方のないこと。
 また来週になれば会える。
 そんな言葉を信じて、私は日々を生きていた

 
(14) 2022/05/24(Tue) 21:11:17

【人】 雨宮 瀬里

 

    貴方に連絡が取れなくなったその日
    付き合ってすぐの春のことを
    思い出さなかったわけではない

    あの日も何度連絡を取ろうとしても
    貴方とは連絡が取れなかった
    電話が不通になってしまったあの日と違い
    その日は、ずっとコール音が聞こえていた

    メッセージは未読のまま途絶えた

 
(15) 2022/05/24(Tue) 21:11:34

【人】 雨宮 瀬里

 

 体調がすぐれなかった

 ────── 心配しないわけがない。

 心配したのと同時に、
 ほんの少しだけ違う意味で不安を覚えた黒い気持ちを
 後になって、悔やむことになるのは今は知らない


 
(16) 2022/05/24(Tue) 21:12:56

【人】 雨宮 瀬里

 

 それからその日はすぐやってきた。
 話がある、その言葉に身構えて貴方を待った。


 「 話って? 」


 そう返したのは貴方を部屋に迎え入れるときだ。
 それまで、聞けなかった。
 短くつづられた言葉の裏に何があるのか、
 怖くて、聞けなくて、


      私は「うん」とだけ返事をしていた筈 *

 
(17) 2022/05/24(Tue) 21:13:08

【人】 雨宮 瀬里

 

 宮々の家に帰る という言葉が、
 どれほど重い意味を持っているのか、
 私はこの一年で少なからず知っていたはずだ。
 
 そんなことはありえない
 それなのに、貴方は宮々の家に帰ると言う


 「 ………… 」


 私は貴方の言葉を待つ。
 それでも貴方からは続きは紡がれなかった
 まっすぐに貴方の右目を見る私の瞳は
 不安に揺れているように映るだろう

 ……先に、耐えきれなくなったのは私のほう。

 
(20) 2022/05/25(Wed) 14:52:41

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 どうして?
   何かあったの? 」


 宮々の家の誰かに何かあったのだろうか
 それとも戻らざるを得ない不都合があったのだろうか
 戻されるべき事情、があったのだろうか

 多分考えないようにしてたんだ、
 もっと良くないこと≠フこと。
 宮々の家に責任があるかのような発想で、
 私は、きっと可能性から目を背けようとしていた

 
(21) 2022/05/25(Wed) 14:52:53

【人】 雨宮 瀬里

 

 貴方の意思で、戻らなければならないこと
 貴方の体調とそれ≠ェ関係あること
 
 …まだ、想像もしてさえいないような、
 悪い事態が起こらなければいい、と。
 私は心に蓋をしたままだった *


 
(22) 2022/05/25(Wed) 14:53:12

【人】 雨宮 瀬里

 

 恋と貴方の命、天秤にかけるまでもない。
 だからすべて話されていたとて、
 答えは決まっていただろう


 病気、の言葉を聞いて表情を曇らせ、
 そして続く貴方の言葉を聞いた。

    
    恋熱病=c初めて聞く病気だ。

 
(25) 2022/05/25(Wed) 18:01:58

【人】 雨宮 瀬里

 

 貴方が話してくれたのはほんの一部だったから
 尚更、私は貴方の言葉に即答をする。


 「 …そう、なんだ。
   でも
よかった
。治す方法があって
   宮々の家に行くのは…気は乗らないだろうけど 」


 ねえそういうこと≠ナしょう?
 貴方が、それを言い渋っていたのは。
 私の表情は明るい、とまでは言い難いけれど、
 きっと安堵の表情を浮かべていた。
……のに。


 
(26) 2022/05/25(Wed) 18:02:20

【人】 雨宮 瀬里

 

 どうしてそんなに、まだ。
 貴方の表情は曇ったまま、なの?

    その違和感に、すぐ気づくほどには
    私ね、貴方の表情を一年ずっと見てきたんだ

 
(27) 2022/05/25(Wed) 18:03:00

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 治療法、難しいの? 」


 貴方がまだ顔を曇らせている理由が、わからない。
 だから私は、また少し不安そうな表情を浮かべて
 貴方に尋ねる。 *

 
(28) 2022/05/25(Wed) 18:03:11

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 恋矢を? 」


 恋熱病の治療法を尋ねたあとで、
 唐突に出たその単語に、私は首を傾げる。
 それから、無いという風に首を横に振った。
 それが、治療法とどう繋がるのだろうかと、
 私は貴方の言葉を待ち、そして、


 「 そんなことが、できるの? 」


 貴方に刺さった恋矢を抜くこと。
 思わず聞き返したけれど、答えは変わらずYESだろう
 宮々の家にはそれを行う手段がある。そういう話だ。
 
(32) 2022/05/25(Wed) 19:40:52

【人】 雨宮 瀬里

 

 恋矢を抜くこと。
 
 私は貴方が知る最悪の答え≠聞かされていないから
 ただ、想像することしか、できない。

 貴方との絆は恋矢によって、結ばれた。
 それを抜いてしまうということは ── そういうことだ。


      こんな時でさえ、
      四つの恋矢、という言葉に
      違う意味で胸が痛んだこと
      
      ……それが、まさしく恋≠ネんだろう。


 
(33) 2022/05/25(Wed) 19:41:25

【人】 雨宮 瀬里

 

 私がもしも、人間ならば。
 貴方からの問いかけに、仮定≠ノ、
 すぐにでも肯定を返せていたんだろうか。

 だけど私は好き≠持たない恋天使だった。
 恋矢が結ばなかったのならば。
 私は貴方に恋をすることは、なかった。

 貴方と出会うこともなかったし
 貴方のことを知ること≠烽ネかった。

 
(34) 2022/05/25(Wed) 19:41:41

【人】 雨宮 瀬里

 

    もしも本当に聞きたいのなら

     そんな言葉を交わした一年前のあの夜が
     もう、遠い昔のことのように思える。

     恋を知る前の私。
     昔の恋を乗り越える前の、貴方。

 
(35) 2022/05/25(Wed) 19:42:03

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 いつか、蓮司が言ってた、
   恋矢が、恋を自覚させるだけのもの
   ………本当に、そうなのだとしたら。

   私は、もし恋をしていい≠フなら
   きっと、蓮司に恋をしてたよ。 」


 答えはYESでもNOでもない。
 恋矢で結ばれる前の私は、
 貴方を好きになってはいけなかった≠ゥら。
 だから恋をしていた、って首を縦には振れない。

 
(36) 2022/05/25(Wed) 19:42:18

【人】 雨宮 瀬里

 

 でも。
 あの時確かに私は貴方を知りたいと思った。

 どんなに貴方に腹を立てていたって
 私では貴方の役に立てないんだと思っていたって
 それでも私は貴方の名前を書いた。

 あの気持ちが私の恋のきっかけだった。

 
      だから答えはNOじゃない。 *

 
(37) 2022/05/25(Wed) 19:42:32

【人】 雨宮 瀬里

 

 そうだったな、の声に、
 そうだよ、って精一杯の微笑みを返す。
 私は貴方の受け売り。貴方も誰かの受け売り。
 でもその言葉に納得して、一年間生きてきた。

 恋矢が刺さったままなら…なんて問いを
 私にもし投げかけられていたならば、
 きっとそれは刺さってるだけ≠ネんだよって。
 貴方に返したんじゃないかな。

 刺さっているだけだったから、
 貴方は今まで恋熱病には罹らなかった。
 きっと今回はしっかり恋矢の効果が持続している。
 だから、恋熱病にも罹ってしまった

 ……なんて。机上の空論でしかないけれど。


 
(41) 2022/05/25(Wed) 20:50:27

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 ……うん。 」


 私が聞くのは貴方の決意。
 貴方が心に誓った、強い想い。


 「 私にとっても、蓮司は私のすべてだよ。
   治療をしないで、一緒に居られたとしても
   命に関わって……万が一蓮司を失うくらいなら、 」


 言葉を失い、貴方を見る。
 恋と命を天秤にかけるなら、私は命を取る。
 
(42) 2022/05/25(Wed) 20:50:39

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 ……私は、
   蓮司に生きていてもらって、
   また、蓮司に恋をしたい。 」


 もしも奇跡が起きるなら。
 ううん、それは奇跡なんかじゃなくて、
 私たちにとっての必然なんだ、って
 心に強く言い聞かせる。

 
(43) 2022/05/25(Wed) 20:50:49

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 もちろん。
 
  ……私が、着いて行っていいのなら 」


 もちろん、は即答だったけど、
 そのあと言葉を濁して付け足した。

 宮々の家に、私、着いて行ってもいいのかな。
 そこだけは明らかに不安そうな顔をしたまま
 貴方に向かって微笑むんだ。 *

 
(44) 2022/05/25(Wed) 20:51:21

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 うん、わかった。
   行くよ、って、……わ、 」


 一緒についていっていいのなら
 一番近くで貴方を支えたい。

 恋をしていなかった私も抱いていた気持ち
 たとえ恋心を失ってしまったとしても
 きっと、その気持ちは変わらない筈だから。

 記憶が消えてしまう可能性があることは
 私は、聞かされていないから、
 どこか楽観的に映るのは否めなかったと思う


 ……と、確かに頷いた矢先に、強く抱きしめられた。
 貴方の言葉が、耳に、届く。 *

 
(46) 2022/05/25(Wed) 21:44:17