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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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――冬至と――

そうそう。
柔肌に映える真っ赤な紐でねぇ。

ずいぶんと大人になったものでしょう、私も。

[言葉遊びのように拾われる会話のフレーズを、否定も訂正もしないから酷いことになる。
 が、そんな会話を楽しんでいるのも事実。
 まったくきのこのソテーの話がどうしてこうなるのだか。]

年単位で先のことをすぐだなんて言うの、歳がバレますよ。
なんて。私は冬至に会えない時間は、いつでも一日千秋の思いですけど。

[冬至は過ぎたばかりだし、来年の冬至が会合に当たるとは限らない。
 お互い歳は取りたくないものだね。]

いつでも来てよ。
私や麦がいる保証はできないけど、来るとわかってれば時間は作るし。

[慈雨のほうなら自由に出入りしてくれて構わないし、小満領の扉は、流石に只人は然程入れずとも、灯守りや蛍には、割合気軽に開かれているほうだ。
 食事に来たいというなら、拒んだことはほぼないだろう。
 小満手ずから振る舞うかは、その時々だけれども*]

“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a6) 2022/01/19(Wed) 2:17:10

[
   こ

    ぽ

   り

    。

ここは、海の中?
]

[あの時きっと、わたしはまた”捨てられる”ことが怖かったのだろうと思う
可愛く、綺麗に、欲しいと思わせる様な顔をしなければ
お人形わたしに価値はないのだから

だから、ほんの一瞬動揺を滲ませたことも
浮かべた笑顔が歪だったことも

わたしは、知らなかった]

【人】 “観測者” 処暑

―― 会合の始まる前 ――


[ 冬至の彼女と話す際に話題に出したが、
 今日は大雪の彼女本人が来ている。
 何時ものぬいぐるみではなく人型にんげんの彼女である。
 大寒の彼女を見たときにも少々驚いたが、大雪の彼女に対しても、珍しいなと目を瞬かせた。
 入口近くで憂いの表情をしているのを、私はじっと眺めていた。>>0:375
 声を掛けるでも助けるでもないのが、何時も通りの“観測者”。

 「大雪は本人が来ている。何時ものぬいぐるみはどうしたのだろうか?」
 それが、手帳の記述。* ]
(58) 2022/01/19(Wed) 15:28:40

【人】 “観測者” 処暑

―― 会合の時 ――


[ さて、会合の時間になれば、一度賑やかさは鳴りを潜めることとなる。
 会合が行われる部屋は飾り気もなく、格式ばった場であることを主張する。
 円卓の、立秋の彼と白露の彼女の間へと座り、立秋の彼の隣に“蛍”がいるならじっと見つめたりして。
 そうして会合は始まる訳だが。

 常の私を知っている人なら分かる通り、私は会合に真面目に向き合う方の灯守りではない。
 出席率自体は良いし、会合から逃げている訳でもないが、
 会合の最中、とにかく意欲がなさそうにしている様子が分かるだろう。
 統治域のこともよく知らないため、部下である処暑域の行政職員がまとめた資料を淡々と読み上げるのみ。面倒な時には読み上げることもなく、ただ提出するだけで進行役に押し付けることもある。意見を聞かれても、特に言えることがないので沈黙。
 時折何かを熱心に書いている様子も、議事の記録ではなく、個人的な“日記帳”。
 妙な方向に目を遣っているのならそれは、会合における他灯守りや蛍の様子を観察しているだけだ。

 否……会合の内容に興味がない訳ではないのだ。
 他統治域の話や、他人から見た世界の話を聞けるのは興味深い面白い
 それに、『人々を守る灯守り』としての一面が見られるのもこの場。
 故に会合が嫌いという訳ではない、が。
 統治者、そして灯りの管理者として真面目に向き合っているかと言われれば、答えは否。
 他人事なのだ、何もかもが。

 だから会合の内容を持ち帰って下に伝えることもなく、また後日、処暑域から中央に対し議事録の請求が行くだろう。
 こうして中央にまた無駄な手間が増えていく。
 ]
(59) 2022/01/19(Wed) 15:30:55

【人】 “観測者” 処暑

 
[ やがて会合が終われば、私はまた元の、何時もの、窓際の席で手帳を広げているだろう。
 執事にサンドイッチと紅茶を持ってこさせて、それを摘みながら、
 会合前よりも豪奢となっている会場を眺め、また“観測”に興じる* ]
 
(60) 2022/01/19(Wed) 15:31:27
 ― ぼくのおはなし ―

[ぼくは雨水の領域に生まれたごく一般的な家庭の子だった。勉強は出来る方だったけれど神童という程でもなく。ちょっと大人しいけれどそれも普通の範疇。


 ただ一つ、融解という能力以外は──── 



 ぼくはそれがなんだか幼いころはわからなかった。
 ただ、雪が寒いなって思った時ちょっとだけ溶かしたり。こっそりと。子どもの出来る範囲なんてたかがしれていたからその当時は発覚せず。

 ぼくの血縁上のお父さんはぼくが産まれる前に病気で亡くなったと聞いている。正直生まれる前の話だからぴんとこない。お父さんがいなくても、お母さんはおばあちゃんやおじいちゃんと一緒にぼくを一生懸命育ててくれた。

 ぼくもそんなお母さんを助けようと幼くてもお手伝いとか頑張っていた。]

 

 
[その能力は、不運と共にお母さんに発覚した。

 その建物が工事中で。運悪く木材の一部が落ちてしまったんだ。

 お母さんはぼくを守ろうととっさに抱きしめた。
 ぼくはお母さんを守ろうと─────

              その力を、
使った。

 

 
 
[ ぼくの世界が変わったのはその時からだ。 ]


 

 
[溶けた木材。それだけじゃなく、親子二人の周りも地面すらも溶けていた。怪我一つなかった親子。流石に騒ぎになりかけた。
 でもその親子が何処の誰か、等々は公には発覚しなかった。お母さんが、ぼくを抱きしめて即逃げたから。


 お母さんはぼくに帰るなりつめよった。
 何かした?
 と

 今にして思えば、知らないと言えばよかったのかな

 ぼくは素直に話した。融解の能力を。
 不思議な子は認知はされているけれど、人と違う。それにお母さんはひきつった顔をした。

 お母さんはぼくを守る。それだけを支えに必死になっていて限界だったみたいだ。
 その子が普通と違う。あんな、強く、下手をしたら人を巻き込んだ力がある。それを受け止める余裕なんてなかった。

 ぼくの能力は下手をしたら、誰かを傷つける可能性がある。お母さんはそんな事が起きたら耐えられない。そう思った。

 子どものぼくは、お母さんが怖がっているのが怖かった。今まで愛してくれていたのに、能力一つで恐ろしい物を、異物を見る目になったのが受け止められなかった。]

 

 
[ぼくがいくら感情に乏しい方でも、お母さんの拒絶は耐えれなかった。だから、
引きこもるようなった。


 お母さんは、ぼくを見なくなった。抱きしめなくなった。ぼくは、どうしていいかわらかないまま、おとなしく日々を過ごした。
 おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなってからはそれに拍車をかけた。

 本来人と触れ合ったり、心を育てる時間をぼくは独りで、ずっと過ごした──── ]**

 

ーー先代の記録ーー


「いや、どうしろと。」


[僕が小雪となった年、1人の赤ん坊が生まれた。
銀髪の子だったから、次期小雪とするため育てろと。
それが代々続けてきたこと。それも小雪の責務だと。
まずは顔合わせという形で今日、篠花家へと来たわけだ
それはいい。そこまではいい。

だが何故今、己は赤子と二人切りにさせられてるのか。]
 



「せめて乳母か誰か置いてってよ。
 どうすんの、このちっこい小雪。
 流石に赤ん坊の世話の仕方なんか知らないよ?」


[適当にやっててもできてしまう己だが、今回ばかりは難しい。
勉強だ何だで潰れた子供時代。年下どころか同年代とすら遊んだことがないのだ。

さっき“母親”から抱っこしてあげてほしいと言われて抱いてみたが。
結果は言わずともわかるだろう。
泣かれた。

それはもう、盛大に泣かれた。

抱き方が悪いとか指導が入ったが、よくわからん。
おまけにふにゃふにゃしていて、力加減間違えたら潰してしまいそうだ。
何だこのわけわからん弱い生き物は。]
 



「いいよねぇ、君は寝てれば良いんだから。
 こっちの気も知らず、気持ちよさそうに寝ちゃってさぁ……。」


[揺り籠の上で、こちらの気も知らずに眠る赤子の手をつんつん。
ちょっとした八つ当たりだったのに。
きゅ…、と握られた。]


「…………。
 ……僕がここにいるの、わかるの。」


[そんなこと聞いても、答えなんか帰ってくるわけないんだけど。
まあそれでも、容易に振り解けるほど小さな力は、
なかなか振り払うことができなくて。
必死に僕個人を求める人なんていなかったから斬新で。]
 



「……まあ、いっか。」


[可愛いとか思ってはいないけど。
このつまらない世界を変える力があるとは思えないけど。]


「期待してるよ、眞澄。」


[未来に期待するぐらいならいいかと思った。]
 

 
[尚、この後突きすぎてまた泣かれた訳だが。
先の指導を思い出して抱っこしてみるも泣き止む気配は一向になく。
結局乳母がやってきて、あやすのを眺めるだけとなっていた。]


「ねえええ! 赤ん坊ってどうすればいいの!?
 ホントわからないんだけど!?」



[後日、当時の灯守りたちに誰彼構わず尋ねる、
大声で泣き言を言う小雪の、世にも珍しい姿を見られたかもしれない。*]
 

─ 回想 ─

[お姉ちゃんが私を初めて抱き上げてあやしてくれた日の事を、
当時まだ赤ちゃんだった私は残念ながら全く憶えていない。

後からママに聴いた話によれば、
ほんのちょっとママが傍から離れただけで
この世の終わりのごとく泣き喚いていた私は
お姉ちゃんに抱かれた瞬間
驚くほどぴたりと泣き止んだらしい。

ママがお昼ごはんを持って戻ってくるころには
お姉ちゃんの腕の中でそれはもう機嫌よく笑っていて、
小さな手からは想像も付かない信じられないような力で
お姉ちゃんの服をがっちりと握り締めて
なかなか離そうとしなかったそうだ。]


  
ねえね、ねえね。
だっこ。だっこすゆの!



[そう言いながらお姉ちゃんに駆け寄って
よだれまみれの手でお姉ちゃんの服を引っ張っては、
両足に纏わりついて抱っこをせがんでいたのは
おぼろげに憶えている。]



  
ねえね、ねえね。あしょぼ!!
  
まちゅりがおりょーりすゆから、
ねえねはたびるひとね。
まっててね。んしょ、んしょ……

……できたあ!
おまたせしました、ほんじつのめにゅー
わふーはんばーぐとさらだです!



[握り締めて固め(きれていなかっ)た
泥100%の"ハンバーグ"に
庭で搔き集めた草と花と木の実の"サラダ"を
蓮の葉の上に乗せて、
いちばん好きなごはんの再現を試みたり]


  

  ねえね、ねえね。
  きょうはね、おにんぎょであしょぼ!
  まちゅりがままでねえねがぱぱね。
  ねこちゃとわんちゃがこどもだよ。

  おかえりなしゃい、ぱぱ。
  おふろにすゆ? ごはんにすゆ?
  それとも、ねんねすゆ?



[──なんておままごともしたっけ。
眠る前に絵本の読み聞かせを強請ったりもしたな。

差し出すお気に入りの絵本は何冊かあった。
子ウサギが野原でいろんな春を探す絵本や
お料理上手なきつねがおいしいごはんを作る絵本。

その中でも一番のお気に入りだった
街を見守る幸福な王子様とつばめの物語はきっと、
今の私に多大なる影響を与えている。]*

【人】 “観測者” 処暑

―― 会合前・麦秋至の彼女 ――


[ 何時もと変わらずの私の薄い反応。
 しかしそれでも彼女は朗らかに笑う。>>12 ]


  ……そうですか


[ 『慈雨』……小満の彼が開いているレストラン。
 麦秋至の彼女がそこで給仕をしていることは、もしかしたら初めて顔を合わせる前より知っていたことかもしれない。
 相槌を打つ。……聞き流している訳ではない。話を続けられないだけだ。
 それでも彼女は店での話を続けていく。
 私は……相槌を打ちながらも、それを時々、手帳へと書き付ける。 ]
(102) 2022/01/19(Wed) 21:41:38

【人】 “観測者” 処暑

[ この状態を“話せる人”と彼女が評しているのは知らないが。>>11
 当初の「人を寄せ付けない」という評を聞いたことがあれば、私は納得するだろう。
 元々の気質からして、人と関わるのは得意ではないが……意識的に人から距離を取っていると言われれば是だ。

 ……逆に、私から見た彼女の印象も言葉にしたことはなかったと思う。
 彼女について私が知っているのは、「世界について知りたいと小雪から出奔したこと」「何故か今は小満の蛍をやっていること」。
 その真反対までの旅を事細かに知る訳ではなく、彼女が旅の事を話す際には、興味深く耳を傾けた。
 後から後から話が出てくるので、彼女も余程好奇心旺盛で、興味を持ったことに首を突っ込むのが好きなのだろうな、という印象を持っている。
 そして彼女は、彼女から見た世界の話をしてくれる。彼女の“観測結果”を聞ける。
 私は、彼女のそういうところについて好ましいと思っている。

 私が“風”で知る事ができるのは、視覚情報と音。
 綺麗な景色は例え知っていたとしても、絵を眺めるようなものだし、
 カフェを知っていたとしても、食事の味までは分からない。
 だから「私も見てみたいです」や「余程美味しかったんですね」等、彼女に対して返していただろう。>>13
 ……実際のところ、処暑の領域から遠くへと行く気はないために、叶える気のないものではあるが。 ]
(103) 2022/01/19(Wed) 21:42:31

【人】 “観測者” 処暑

 
  ……楽しそうで、何よりです


[ 話の最中、そう言ったのは、少々珍しかったかもしれない。

 私とも、立秋の彼とも違う、“風”を感じる彼女。
 彼女の勢いのある“風”が何を巻き起こすのか、というのは、これからも楽しみだと言えるし、彼女をこれからも観察したいと思う。
 ……それに、楽しそうな彼女の話を聞くのは興味深い楽しいから。

 彼女が去るようなら私も会釈を返して、また、ひとりの世界へと。** ]
(104) 2022/01/19(Wed) 21:42:48
 
  わたしのせかいは暗闇と雪の世界です。
  静かにねむる、淡いひかりのやみのなか。

  永らくお役目についている灯守り様なら
  ご存じでしょうか?
  前任の大寒も、わたしのように暗闇のような髪をもつ
  そんな方でした。

  閉ざされた雪の世界で、『大寒』は、
  一つの家系により受け継がれてきました。

  大寒域の者の髪は雪のような白です。
  けれどわたしの家――御明家には、稀に
  暗い闇色のような髪の者が産まれてきます。

  それが、次期大寒を受け継ぐあかし。

  わたしは産まれながらに、大寒となるさだめでした。
  先代様の弟子となり、
  わたしは、――大寒域のためになろうと
  先代様に沢山のことを教わって、立派な―――

 





 
押し付けられてせいせいした。




 
 



  ―― 先代様は、本当に永き日々の大寒域を
  見守ってくださいました。
  永くて、とても長くて。



  
――あのひとには、永すぎた。


  身体を苦しめる魂の在り方も、わたしがうまれるまで
  先代様は耐えるしかありませんでした。



  だからわたしのことを、とても愛してくださいました。
  
おなじくらい、憎しみもくださいました。



  人と戻られたその時に
  先代様は自ら、わたしのまえで―――


 

―― 先代処暑 ――


[ 私が生まれた頃の処暑域は、私から見れば先々代の処暑様が治めていた。
 先々代の処暑様は人々との交流が近く深いという訳ではないものの、統治者として申し分のない方で、処暑域は穏やかで安定した統治域であった。
 その先々代処暑様は数十年灯守りを務めていたが、今から60年程前に、人間の寿命の範囲で灯守りを引退することを選んだ。
 そして――後継として指名されたのが、先代の彼だった。
 先々代の処暑様の統治は何も問題のないものだったけれど、その事だけは、先々代処暑様の“失策”であったと思う。
 ]
 

 
[ 先代の彼は、先々代処暑様の蛍だった訳でも、弟子だった訳でもなく、
 只の年若い、処暑域の行政職員だった。
 処暑様の下で働いているのだから、処暑様と面識もあり、やりとりを交わす事も多かったようだが、
 それにしても、本人も、周りも、住民も、突然の指名に驚いていた。
 しかし先々代処暑様はこう言った決定を譲らない人であったし、灯守りの言う事に異議を唱えられる人は居ない。
 処暑域は少々慌ただしくなったものの、中央に迷惑は掛ける事もなく、やがて滞りなく灯守りの引き継ぎは成された。

 先代の彼が良き灯守りであった事は前述の通り。
 先々代様と統治の形は違ったが、人に寄り添う灯守りとして、住民に慕われていた。
 ……上に立つ者として、優しすぎるぐらいであったと思う程に。
 ]
 

 
[ しかし――それを良く思わなかった人間が居た。
 先々代処暑様の“蛍”達である。
 自分達が後継であると思っていた所に、灯守りが別の人間を指名し、
 更にその人間が灯守りとして慕われている。
 彼らはそれを
み、
んだ。

 更に先代の彼は先々代の蛍を自分の蛍とはせず、最初は蛍を置いていなかった。
 彼らは今までの立場を失う事となったのも、彼らの黒い思いに拍車を掛けたのかもしれない。 ]