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人狼物語 三日月国


123 【身内RP】夜見の城で夢を見る【R18G】

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パーティ会場に、彼女が辿り着くより前のこと。

「そして、この声が聞こえるのは誰かな?」

城主より直々に“悪戯”の権利を授かった共犯者。
どうやらこの不可思議な城では、互いにしか聞こえない声があるらしい。

【人】 欠けた星 スピカ

振り返る。たしかに来た道はある。
ただ、“ある”だけだ。
それを真っ直ぐ駆けていくとやがてどこからともなく霧に包まれて気付けばこの城の入り口に戻されている。
他の者が使った道はどうだろうか。

「か、帰り道……」

少なくともこの女の場合はそうだった。

「帰り道、ないじゃないのよーっ!」


城の入り口の空気を、女の声が虚しく震わせた。
(3) 2022/01/15(Sat) 21:49:35
スピカは、とぼとぼと城内に戻っていった。
(a0) 2022/01/15(Sat) 21:50:46

あなたの声に応じる声。

『聞こえる。聞こえる』
『一緒にいたずらするあなた』

『なんと、呼べばいい?』

あなたの応答に、満足そうに微笑むと。
会場へと足を運びあなたの姿を見かけると、すぐに声をかけることにした。

「​──呼び名は、好きにするといい。
 キミの呼びやすい名が、私は嬉しいよ」

ふむふむ。
呼びやすいお名前。似合っているお名前。
どちらがいいかな?

『あなたは金魚』
『鯨は、鯨』

『ねぇ、誰にイタズラしようか?』

「金魚か。ふふ、いいね。
 ……それで、鯨くん」

「悪戯の相手だね。
 まずは城主の身を隠すのを望まれているそうだ。
 その続きはまだ考えてはいないよ」

辺りを、見回して。

「今、誰に悪戯をしようかと見定めているところさ」

「キミも誰か、気になる相手ができたら教えてほしい。
 せっかく賜った特権だからね。
 2人で楽しく、やっていこうではないか」

【人】 欠けた星 スピカ

>>@1 ブラキウム

「こ、子供……」


一瞬目を丸くして呟かれた言葉は、果たして君に聞こえてしまっただろうか。
叫んだ姿を見られれば、慌ててしゃんと背筋を伸ばす。
こほんと咳払いをして誤魔化すけれど、赤く染まる耳までは誤魔化せない。

「ごきげんようお嬢さん。
 ええ。帰りたいわ今すぐにでも。
 私はお家の管理を任されているし、お仕事をしている主人をお迎えしなければいけないのよ」
(23) 2022/01/16(Sun) 0:49:37
『赤くてひらひら、華やかだったの』
『あなたにぴったり』

にこりと鯨は笑う。

『城主さんにはどんな悪戯がいいかな』

『……ふふ。そっか』
『鯨もしたい人、見つけないと』

【人】 欠けた星 スピカ

「この城は外観も中もとても素敵なのに、招く客人の質は問わないのかしらね。少し歩けば煙草を吸うのに最適なバルコニーに出られるでしょうに」

――子供がいるのに煙草なんて。
会場にやってきてすぐさまぼやいた。

「それにしてもここ、子供をよく見るわね……苦手なのだけど……」
(24) 2022/01/16(Sun) 0:52:36
『もちろん教える』
『金魚の気になる人も、教えてね』

少し高く浮いて、ホールと人々を見回します。

『いっしょにやれば、きっと楽しいよ』

「ふふ、そう言われるのは嬉しいよ。
 ありがとう、鯨」

あなたの笑顔を見て、綻ぶように笑い。

「どんな悪戯……そうだね。
 ガッカリされてしまわないよう、誠心誠意やらせてもらわなくてはね。
 鯨はどんな悪戯ができるんだい?」

【人】 欠けた星 スピカ

>>@4 ブラキウム

「そっ、そんなのって貴方ね! お屋敷を持つ主人の妻たるもの当然の務めなのだから面倒だなんて……って、ちょちょ、ちょっと腕を引っ張らないで!」

腕を引っぱられ目を白黒。
咄嗟に振り払おうとしたが迷うように視線を泳がせて、やがて根負けしたように小さく嘆息した。

「いいわ。ちょっとだけよ。
 何してって……貴方はどんな遊びが好きなのかしら。バックギャモンとか、チェスとか?あとは……そうね、お絵描きとか色々あるじゃない」
(36) 2022/01/16(Sun) 9:30:54

【人】 欠けた星 スピカ

男の声 >>29 に更にため息。慣れているらしいあの態度はちょっとやそっとじゃ直る気なさそうだ。ちょっとやそっとで駄目ならそれ以上畳みかけるのみだが。

口元に指を添えたたおやかな女性 >>30 にはありがとうと声には出さず唇の動きだけで伝える。
しかしお礼を述べると同時に首を左右に振った。
……どうやら、噛み付かれても構わないらしい。
(37) 2022/01/16(Sun) 9:38:06

【人】 欠けた星 スピカ

>>@5 ブラキウム

「好きな事って、そんなこと出来る筈ないでしょう! もう私は嫁いだ身で、そもそも大人なんだか……
んなあ゛ぁああ!


意志を踏み躙られても女は頑なに拒み続けた。まるで自分に言い聞かせるかのように。
ただ、それも眼鏡が奪われるまでの間だったが。

「鬼ごっこなんてそんなはしたないわよ! 待っ、今すぐ眼鏡返しなさい! その前に料理置きなさい! ああもうこの子ったら!
えっいや足はや、と、とりあえず眼鏡は返して!」

女は大変鈍臭かった。
慌てて捕まえようとしてもその手は空を切るばかりで、結局(76)1d100-20ぐらいの速さで君を追いかけるだろう。眼鏡がないためあちこちに体を引っ掛けたりぶつけたりしながら。
(41) 2022/01/16(Sun) 11:39:16
スピカは、ブラキウムが料理を完食したのを見てひとまずほっとした。
(a5) 2022/01/16(Sun) 11:40:44

スピカは、それはそれとして眼鏡は返しなさい!
(a6) 2022/01/16(Sun) 11:41:44

【人】 欠けたの星じゃなくて眼鏡かも スピカ

>>@8 ブラキウム

机のものが落ちた。使用人に謝った。
家具がひっくり返った。また使用人に謝った。
食器の割れる音を聞いた。再度使用人に謝った。
子供が迷惑をかけたなら、代わりに大人の私が謝らなくては。
体をあちこちぶつけていても、痛みなんて気にならなかった。
このくらいの痛みなんて、いつもの痛みに比べたらなんてことないもの。



前にいる君が足を止めたあたりで遂に女の限界が訪れる。

「ぜぇ、はぁ……子供の面倒見るのってこんなに大変なのね……複雑だわ……げほっ……」


スカートや膝が地面に着くことも最早気にする余裕などない。ぺしゃりと崩れ落ちて肩で息をする。

「……。
 …………くすん、ぐすっ、ひっく……」


君の悪意のない言葉がどう届いたか。今それを確かめる術はない。
何故なら女は返事の代わりにぽろぽろと嗚咽をこぼし始めたのだから。
(42) 2022/01/16(Sun) 12:16:19

【人】 欠けたの星じゃなくて眼鏡かも スピカ

>>@9 ブラキウム

「くすん。くすん。
 ひっく……ぐすん…………」


君が近寄ってくると気付いて俯き顔を隠す。

「……。
 …………ぇ……た……。
 ………………っ……ぇ……た……」


(44) 2022/01/16(Sun) 12:58:55

【人】 欠けたの星じゃなくて眼鏡かも スピカ

>>@9 ブラキウム

「つ か ま え た」

(45) 2022/01/16(Sun) 12:59:39

【人】 眼鏡返しなさい スピカ

>>@9 ブラキウム

寄ってきてくれただけでなく背中も摩ってくれた貴方に思い切り両手を伸ばす。
もし掴めるのならそのまま両の頬を捕らえ、ひたすらにむにむにと揉み続ける事だろう。
貴方の問いかけに答えるのは、もう少し先だ。

「お生憎様、本当に泣くわけないでしょ。泣いたところで状況が変わってくれることなんて無いもの。そんな暇があったら動かなきゃ。
 ……ほら、捕まえたわよ。鬼ごっこは貴方の負けね。とっとと眼鏡返しなさい!」

全部嘘だったらしい。
女はけろりとしていた。
(46) 2022/01/16(Sun) 13:01:38

【人】 欠けた星 スピカ

>>@10 ブラキウム

ほとほとと落ちていく涙を見たところで女は一切同情しなかった。

「心配してくれて有難う。でもね、心配するくらいなら最初から怪我させるような危ないところで鬼ごっこなんてしちゃいけないわ」

女はハンカチを上着のポケットから取り出した。

「これが私という大人のやり方よ。そして、ついでに教えてあげる。
 貴方が大人になりたくなくても、嫌でも時間が私たちを押し流して体だけでも大人になっていくのよ。だから、時間をもっと有意義に使いなさいね」

傷つけるつもりは無い筈なのだが、いかんせん容赦がなかった。それが当然だとばかりに大人の非情さを叩きつける。
遠慮なく貴方の顔から自分の眼鏡を奪った後、少女の肌を濡らす涙を拭こうと手を伸ばす。
どこかで貴方に拒否されなければの話だが。
(52) 2022/01/16(Sun) 16:35:18

【人】 欠けた星 スピカ

「もう。自分から駄目な大人なんて言ってどうするのよ。子供が真似したらよくないわ。
 ……思ったより面倒見はいいと思うけど」

飴を握らせ、しゃがんで目線を合わせていた男の動作を思い出す。自分ならそこまで気が利かなかったと思うから。
(55) 2022/01/16(Sun) 17:00:41
『鯨はたかいたかいができるよ』
『ぐーんと高いところに行ったら、
 皆びっくりしないかな?』

そう言って、宙で一回転。
この浮遊は他者にも効くようです。

『金魚はどんな悪戯ができる?』

「高いところ、か。
 それは確かに、皆びっくりするだろうね」

素敵な悪戯だ、と笑いかけ。

「私の悪戯は​──​そうだね。
 少し怖い夢を見てもらう、くらいだよ。
 だから、あまり子ども相手には使いたくなくてね」

朝から泣かせてしまっては可哀想だろう?
そう肩を竦める。

【人】 欠けた星 スピカ

>>@12 ブラキウム

「なっ……! なにそんな訳の分からないこと言って、ちょっと……待ちなさい! 貴方のご家族や友達が心配するでしょう!」

慌てて手を伸ばしても捕まらない。
眼鏡を奪われた時と同じように女の細い指が虚しく空を掴む。
先程と違い、走ったせいでもう自分の足は動きそうにない。少女の背中が見えなくなるまで呆然と座り込んでいた。

「子供、本当に苦手だわ……どう関わったらいいのか分からないもの……
 このままで良くないとは分かっているけど……」


ため息とささやかな独り言が尽きない。
少女の姿が消え、彼女の痕跡は眼鏡に落ちた雫だけとなった。
レンズの上に乗るその涙を拭く手つきは今になってようやく優しくなり始めた。遅すぎると悪態をつく。

拭き終えて少し休んだ後。女は最後にもう一度だけため息を吐き出して歩き出したのだった。
(62) 2022/01/16(Sun) 22:12:21
『そうでしょう?』

景色がいいのにびっくりするかもと、鯨はにこにこと笑う。

『怖い夢』
『真っ暗なところで、ばぁ!って脅かすような?』

泣いちゃうかもしれない夢なんて、いったいどんな夢なのかな?

『──​なら、小さい子に悪戯するときは鯨が行くね』

可哀想な事は、したくないものね。

【人】 欠けた星 スピカ

「はあ……」

何度目になるか分からないため息。広間の煌びやかな様子とは裏腹に女の心は曇るばかり。
それでもお腹は空くわけで、くうと鳴いて主張するそこを隠すように撫でた。

「……御伽噺や伝承の中には、冥界や異世界の食べ物を口にすると元の世界に帰れないなんて話もあるけれど……でも、美味しそうね……」
(66) 2022/01/16(Sun) 22:40:46
スピカは、広間を見渡す。料理を見て、人を見て、それから……開け放たれたバルコニーの様子も。
(a8) 2022/01/16(Sun) 22:42:00

【人】 欠けた星 スピカ

「ち、ちょっと!」

疲労が溜まっている足の悲鳴も無視して駆け出す。
美味しそうな料理が並ぶテーブルに見向きもしないままバルコニーへ。タバコを落とした先客がいたとしてもお構いなしだ。
勘違いでなければ今子供二人が伝説上の生き物に乗って飛んでいかなかったか?

「何が起きているの!? 危ないわよ、どうして子供たちが空を飛んでいるの!?!」

バルコニーの手すりを掴んで空を見上げるばかり。何の力もない大人は何もできやしない。
星の煌めきも、ペガサスの軌跡も、子供たちの話し声も何も拾い上げられないまま心配そうに見つめていた。
(68) 2022/01/16(Sun) 22:49:50
「そうだね……。
 そうやって暗闇で、おばけに驚かされるようなものさ」

助かるよ、と金魚は鯨に微笑んだ。
夜眠るのが怖くなって、子どもが夜更かししてしまっては大変だ。

「となると、城主に悪戯をするのはどちらにしようか。
 どう見ても子どもではないからね。
 私が言っても構わないが ​──」

/*
占い役職よりCOを受けました。
当方を占う予定とのことなので、そのまま翌日の襲撃対象にしようかと考えています。

それも踏まえて、どちらが城主を襲撃することにするか、話し合いとなればと思います。

【人】 欠けた星 スピカ

「な、ぁ……」

星の煌めき、天馬の輝き。美しい光の海に思わず息を呑む。
――まるで昔読んだ絵本の一ページのよう。

けれど夜の風が頬を撫でられれば夢見心地も霧散する。

「……ッ、使用人! そこの貴方!
 今すぐランタンを貸してもらえるかしら! それからブランケットと、あと温かい紅茶を入れた魔法瓶をバスケットに詰めて用意してほしいの!」

バルコニーから広間へ跳ねるように走っていく。スカートの裾が派手に翻っても髪が乱れても、気にしてなんていられない。

「子供たちだけで外に出たのよ、危ないでしょう!? ご家族がいないなら誰があの子達の様子を見るっていうのよ!」

口喧しく使用人を急かした後、女は荷物を持って飛び出した。
10歳にも満たない子供が魔法を使えることも、降りた先が湖畔であることも知らないまま。
子供を守るのは大人の役目なのだから。
私は子供の時そうしてもらった覚えはないけれど、
でも、そう教わったから。
(70) 2022/01/16(Sun) 23:49:47