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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【人】 花で語るは ソニー

【バー:アマラント】

「こんにちは、ロッシさん。今日の花です。最近は出入りが多いですねえ、大変なことだ。
 どちらにおきましょう、あっち? こっち? 表でいい? 裏口のほうに?
 あっと! お代お代、オレが帰るまでにツケといてくださいよ、けど一杯もらおうかなあ」

この国のビジネスシーンにおいて酒が振る舞われることは珍しい話ではない。
そして、それしきで潰れる人間もりっぱな大人であればありえない。
花屋の男はせわしなくバーに上がり込むと、片隅を飾る色彩を抱えて運んだ。
普段からそうなのか、祭りのために飾られているのかは不明。
ひょっとしたら間違い配達なんてこともあるかもしれないな。
そんな中、喉を潤すために一杯のカクテルをもらって唇を湿らす。

視界に見知った顔があったなら、にこやかに笑って手を振るだろう。
されどあくまで表の知り合い、気さくな花屋の顔見知りとしてだ。
くるくると表情のよく変わる男を、裏稼業と結びつける人間は少ない。
同じファミリーの中にいないのであれば、尚更だ。
(1) 2022/08/08(Mon) 21:30:32
 
「近頃は、随分と」

祭りに華やぐ街の喧騒。
時折紛れ込む雑音。
その音は鼓膜を揺らさない。

「幻聴がひどいな」

在り得ざる残響は真実のものではない。
否定的な言葉も、肯定的な言葉も、何れも幻聴でしかない。
そうでなければならない。

「だが、あんたの声だけは聞こえない」

「もしも漸く全てが正しくなり始めたなら……」

ソニーは、先と変わらない点数をぶすくれた顔で見ている。悪い手ではないけどさ。
(a5) 2022/08/09(Tue) 7:21:00

酒、異性、熱狂。



少々口を滑らせるくらいなら薬に頼らなくていい。
このどれか、もしくは全部を浴びせれば良い。

そうして得たものを流すだけでちょっとした小遣いになる。
大変有難い事に。

罪悪感が全くないわけではない、が。



ただし、



バレる訳にはいかない。決して。
万に一つでもこの小遣い稼ぎがバレた。

その時は――

【人】 花で語るは ソニー

>>20 ヴィオレッタ
ごく度数の低いオレンジ色のカクテルは、それこそ水分補給みたいに減っていく。まだ仕事も残っているうちだ。しっかり腰は落ち着けない。
仕事に集中すると言うならそもそも飲むべきじゃないのでは……なんてのは、祭りの最中なんだから気にしちゃいけない、そうだろう。

初めは気づいていなかったのかちらりと視線を向けるだけ、あるいはそのように見えるだけ。
それがぱっと驚いたように半身向けて席を詰めて、軽い調子で声を掛ける。

「びっくりした! ディーラーのお姉さんでしょ、ああプライベートだから大きな声で言わない方がいい、席空いてる?
 今日は仕事の前、後、プライベート? 見違えるなあ、いつもカッコいいけどその格好も素敵。
 アネモネの枝みたいにどんな色を乗せたって似合うんだね、オレはね、ふふ、仕事中」

鷹揚な言葉がつらつらと口をついて出る、まるで一人で漫談でもしてるかのようだ。それも少しいけば相手の言葉を待ちもできる。
表の顔、花屋のソニーはいつもこうして軽妙で軽薄で、明るくて調子の良い人間といった振る舞いをする。
賭場へ赴くときの設定だって、なけなしのお金でギャンブルをするのが好きなカジュアルなばくち打ちといったところ。
振る舞いにせよ言葉にせよ、大した人物ではなさそう、そう見える。

「祭りって賭場にも関係あるのかな。最近はお仕事・・・忙しいの?」
(21) 2022/08/09(Tue) 8:31:54
【街中】

祭りの影響か、どこもかしこも賑やかな喧騒に溢れている。
さざめき行き交う人波を眺める少年は、どこか所在なさげに息をつく。
スニーカーのつま先が、トンと石畳を蹴った。

口元の笑顔は標準装備。余裕ありげな表情に大きな身体、仕立てのいいスリーピーススーツ、磨かれてぴかぴかと光を照り返す革靴。羽織った外套を風に踊らせ、肩で風を切って歩く男は、まあそれなりに目立つ方。

君はため息をついて、足元に目を向けたのだろうか。

「君、一人?」
「子どもが一人で​────迷子かい。どう、良ければ僕が保護者に」

俯いていたならぴかぴかの革靴が、顔を上げていたなら柔和な笑顔が、その目に映ったことだろう。


夜半。暗い路地裏を、硬く、鈍く、重く、靴底が打つ。
祭りの喧騒の裏側で、葬列が墓場を歩むように、ただ粛々と。

「──掃除屋が死体を作るなんざ」

「世も末だと思いませんか、あんたも」

答えは返らない。
端から答えを求めてもいない。
見下ろす眇目には、生者への情は無い。

「……家族が?へえ、そりゃ知らなかった…」



「で、あんたが浅はかな事仕出かす前に
 顔を思い出せもしなかった程度の家族が、何だって?」

──乾いた銃声が、ひとつ。


「…黙って死ぬ、それしきの事もできない奴ばかりだ」

「どうにもあんただけは、違うらしいがね……」

【人】 花で語るは ソニー

>>23 ヴィオレッタ
カウンターに肘を掛けて食い気味に話しかける様子は軽薄そのもの。
酒も入ってちょっとばかり陽気に拍車を掛けて、馴れ馴れしくっておしゃべりな印象。
"花屋のソニー"に相応しいふるまいは、それだ。
社交辞令めいてきこえるような声が返るならちょっとだけやにさがって背筋を伸ばしもする。

「寝物語がオレでいいのなら、いくらでもご一緒するよ。
 水辺の白鳥みたいに、羽繕いでもしようか?」

相手の言葉にはぱっと口を大きく開けて、とびきりの笑顔で快諾する。
それなりに中身の減って扱いもほんのり粗雑なグラスが、鷲掴みにした手の中で揺れる。
軽口は何も全て本気じゃないわけではないのだが、それはそれ。

「そうだね、ここ最近の中じゃ一番盛況だ。大イベントだからね。
 どこもかしこも引っ張りだこでさ……配達車の中は花でいっぱい!
 もう一台くらい増やしてもいいんじゃないかって話してるよ。従業員増えないのに」

内容は花屋としての仕事の内容にも聞こえる、そういう被り物だ。
既に噂にもならないほどの小競り合いで、火種はちらつきはじめているのだろう。
花は武器、増えないのは諍いのあるほどに減っていく構成員。
実際の表稼業の状態と照らし合わせても不審な点があるわけではないのだから、
互いの本質を知るものでなけりゃ、耳にしたところで訝しみもしないのじゃないだろうか。

「けれどもこんな小さな島の祭りに、外から来る人もいるんだね。
 どんな人が来るんだろう?」
(52) 2022/08/10(Wed) 5:34:14
ソニーは、>>37 店主の愛想と気配りにウィンクで返した。こうして仕事の成果が視界を彩るのはやっぱり嬉しい。
(a12) 2022/08/10(Wed) 6:31:57

ソニーは、"mio dio!"と額を打った。
(a18) 2022/08/10(Wed) 20:28:54

【人】 花で語るは ソニー

>>56 ヴィオレッタ
「ソニーだよ、お姉さんは? 花屋だって知っててもらえてるのは嬉しい。
 ああ、そりゃ残念だ! そんなに褒め言葉を受け取っちゃ張り切らずにはいられない。
 名残惜しいけどこの一杯きりで、今日のところはお別れ」

一度断られてしまったならばやたらには食い下がったりはしない。
こちらは本心、心の底から残念そうな向きまである。けれどもずっとニコニコ顔だ。
ここまで、と半分を下回ったグラスの中身にまた手をつける。もう四分の一ほどだ。
引き際のよろしい男は、貴方が窮屈に感じないように見えるリミットを設けた。

まるで朗読でも聞いているように、上機嫌そうに頬を緩ませて頷く。頬杖をつき、相手の方を見て。
他者に伝わらないように織り交ぜられた比喩が、きちんと届いていることを示す。

「さすがお姉さん。クールに周りを見てて、カッコいいね。
 祭りの最中だから多少派手ものが人気なのは仕方ないかもしれないね。
 色とりどりのコントラーダのフラッグにの中にあっちゃあ、
 ちょっとやそっとの色じゃ控えめで目立ちもしないもの」

つまりは、多少強引な手で押し切られたとて隠れてしまうということ。
困っちゃった、と大仰なジェスチャーで示して見せる花屋は、
相手の不自然なところもない振る舞いに一度だけウィンクを送って感謝を伝えた。
カクテルを、また一口。

「新しく商売したいひとなんかも押し寄せてるみたいだし。
 オレのところみたいなちっちゃな店じゃ、なかなか輸出入に強いとこには勝てないな」
(77) 2022/08/11(Thu) 6:38:53