─月曜日・夕方/私立野薔薇大学・喫煙所─

　そうかな……僕からしたらもう、今のエピソードだけで十分、
　短編一本分くらいの濃さを感じちゃったよ。

[笑い出す彼>>2:21の吸っている電子煙草が随分と面白い代物に見えてきて思わず銜える様を目で追いかける。
大学生が偶々通りかかった店で、UFOが呼べるという触れ込みで喫煙具を買わされる。そんな書き出しの文芸作品が小説新潮なんかに掲載されてたら……ちょっと気になって読んでしまうかもしれない]

　なぁんだ、パチモンだったか。
　何とか捌きたかっただけなんだろうね……

　って、ええ、きみまだ面白エピソードの残弾あるの？
　楽しい人生送ってるなぁ……羨ましいよ……
　で、それのご利益はあったのかな。

[吸い込んだ煙を吐き出そうとしていたところへ披露された相手の腕に填まっているブレスレットとその口から紡がれた次の話に、思わず勢い良く吹き出して、噎せそうになったのを何とか堪えた]

─月曜日・夕方/私立野薔薇大学・喫煙所─

　そりゃ面白いとも。
　有川浩も確かに豊かで面白い物語だけどねえ、僕個人としては角田光代も十分面白いと思うな。
　もちろん、きみの話も同じくらい、ね。

[自分の話題に合わせて作家名を出した相手>>12に気を良くして煙を吹き出しながら一笑し、粗方吸い終わった煙草の吸殻を機器から外して灰皿スタンドに抛る]

　あはは、駄目だったかぁ。
　確かに、僕たちが意思疎通上手くできないから
　分からないだけで、もしかしたら……って可能性はあるよね。
　存外、地球侵略を目的にしてるかもしれないよ？

[自分の住んでいるマンションの周辺で夜偶に見かける野良猫の顔を思い出しては、随分と可愛らしい侵略者だなと思いつつも加熱式煙草をケースに仕舞った]

　じゃあ、そうだねぇ。
　きみの連絡先は知らないし、代わりといっちゃ何だけど
　何かあったら僕のブログででも報告しとこうか。
　更新チェックしておいてね？