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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【人】 銀の弾丸 リカルド

【港倉庫】

「――ふむ、これは最新のクスリか」

運び込まれた密輸品の品々にチェックを入れ、男はクスリの効能の書かれた紙に目を通す。
部下に取り扱いについて指示を出し、倉庫内に鳴り響いた着信音にすばやく反応を示して応対を始めた。

「――はい。
 …………は、今すぐですか?
 今何を……あぁ、はいはい、わかりました。
 すぐ車を回しますから大人しく甘味でも食べていてくださいよ」

上司からの電話だろうか。
男はその場の責任者に抜ける旨を伝え、一つ息をつくと倉庫に背を向けて立ち去った。
今日も今日とてこの生真面目な男は、ずぼらな頼れる上司の世話を焼いているらしい。
(9) 2022/08/08(Mon) 23:02:55

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>12 ヴェネリオ

【街中】

キキィ―――――――ッ

ブレーキ音を鳴らし、1台の高級車が酒場近くの路地に停まった。

「ヴェネリオさん、帰りますよ」

尊敬する上司だが、何分ズボラなのが勿体ない。
運転席から出てきた男は、酒の匂いをプンプンさせている男に開口一番そう言い放った。
調子の良いツィオあたりが居れば話は別だが、まとめ役不在のアジトは今頃空気が悪い事この上ないだろう。
飲んだくれの上司を連れ帰ったところでまとまる話ではないが致し方ない……と、いうわけだ。

「全く。
 ……甘味でも食べていてくださいと言ったじゃないですか」

まぁそれも。
この男からの命令一つで行き先は変わってしまうのだが。
(14) 2022/08/09(Tue) 0:51:24
 
「近頃は、随分と」

祭りに華やぐ街の喧騒。
時折紛れ込む雑音。
その音は鼓膜を揺らさない。

「幻聴がひどいな」

在り得ざる残響は真実のものではない。
否定的な言葉も、肯定的な言葉も、何れも幻聴でしかない。
そうでなければならない。

「だが、あんたの声だけは聞こえない」

「もしも漸く全てが正しくなり始めたなら……」

酒、異性、熱狂。



少々口を滑らせるくらいなら薬に頼らなくていい。
このどれか、もしくは全部を浴びせれば良い。

そうして得たものを流すだけでちょっとした小遣いになる。
大変有難い事に。

罪悪感が全くないわけではない、が。



ただし、



バレる訳にはいかない。決して。
万に一つでもこの小遣い稼ぎがバレた。

その時は――

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>19 ヴェネリオ

【街中】
「えぇ、そちらは滞りなく。
 小言がお嫌ならもう少し幹部らしくしてください」

酒の匂いに混じった煙の残り香が、何処で何をしていたかを雄弁に物語っている。
幹部の中でも有数の力を持った人物だ。きっと手際良く目標を死体にしてしまったことだろう。
出会った頃はもう少し血の気があった気がするが、それは10年という年月を考えれば当然と言えば当然だ。

差し出された煙草を遠慮なく頂いて、こちらからは自分のジッポライターで火を差し出した。
世話焼きがここでもしっかり板についている。もう慣れだ。

「仕方ないですね……。
 家族の死体は俺も見たくはないですから、それくらいはお供しましょう。
 珈琲と甘味が美味い店を紹介しますよ」

そう言うと、後部座席の扉を開いて貴方に乗車を勧める。
いくらか時間を潰し、眠気と酔いが冷めたところでアジトへとエスコートをするのだろう。
(22) 2022/08/09(Tue) 9:02:40
【街中】

祭りの影響か、どこもかしこも賑やかな喧騒に溢れている。
さざめき行き交う人波を眺める少年は、どこか所在なさげに息をつく。
スニーカーのつま先が、トンと石畳を蹴った。

口元の笑顔は標準装備。余裕ありげな表情に大きな身体、仕立てのいいスリーピーススーツ、磨かれてぴかぴかと光を照り返す革靴。羽織った外套を風に踊らせ、肩で風を切って歩く男は、まあそれなりに目立つ方。

君はため息をついて、足元に目を向けたのだろうか。

「君、一人?」
「子どもが一人で​────迷子かい。どう、良ければ僕が保護者に」

俯いていたならぴかぴかの革靴が、顔を上げていたなら柔和な笑顔が、その目に映ったことだろう。

リカルドは、祭の喧騒を注意深く眺め、煙草に火をつけた。
(a10) 2022/08/09(Tue) 23:33:13

【人】 銀の弾丸 リカルド

【街中】

祭りで賑わう街中にはおよそ似つかわしくない、質の良いスーツを着込んだ男が、煙草を吹かせて歩いている。
街の様子を見ておくことも調査の一環と思ってはいるが、どいつもこいつも浮かれていて内心嘆息を漏らした。

「……ふむ、これは悪目立ちをしているか」

しかし流石にあまりにもきっちりスーツを着込んでいるせいかもしれない。
ネクタイを緩めてボタンを2つほど外したほうが溶け込めるかもなどと思考し、早速ネクタイに手をかけた。
(39) 2022/08/09(Tue) 23:44:56

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>43 ツィオ
「あ”? 大の男を女扱いするな、ツィオ」

深く眉間にシワを寄せ、声をかけられた先を振り返ると想像した通りの顔がそこにある。
10代の頃からマフィア入りをして、拾ってくれた上司に常について回っていたのだから遊び慣れしてなくても仕方ないだろう。
もうすっかり板についているとはいえ、あのズボラな上司の世話をするのは少年にはそれなりには大変だったのだ。

寄せたシワも仏頂面も、これが殆どノーマルの状態なのだから変えるのは難しい。
隣に立った男と足して2で割ればちょうど良いくらいかもしれないが、この軽薄な表情を自分が浮かべれば、何人の人間が震え上がってしまうか見ものだ。

……まぁ、土台無理な話なのだが。

「それは自分でもわかっている。
 視察に来てみたはいいが、このような場所はどうにも落ち着かん」

紫煙を漂わせながら、居心地悪そうに身じろいだ。
周りを見てみれば、確かに酒を持っているものが多い。
確かに準備不足だったかもしれないと息をつくが、決して呼び方について嫌な顔をしているわけではない。

「そんな者は居ないし、遊び慣れたお前じゃないんだから楽しみ方など知るはずもないだろう。
 まぁ……いつ何時、あの方に呼び出されるかはわからんがな」

こんなところで上司の名前は出さない。
差し出された水を受け取って、続く言葉にはしっかり首を横に振った。
(45) 2022/08/10(Wed) 0:57:15

夜半。暗い路地裏を、硬く、鈍く、重く、靴底が打つ。
祭りの喧騒の裏側で、葬列が墓場を歩むように、ただ粛々と。

「──掃除屋が死体を作るなんざ」

「世も末だと思いませんか、あんたも」

答えは返らない。
端から答えを求めてもいない。
見下ろす眇目には、生者への情は無い。

「……家族が?へえ、そりゃ知らなかった…」



「で、あんたが浅はかな事仕出かす前に
 顔を思い出せもしなかった程度の家族が、何だって?」

──乾いた銃声が、ひとつ。


「…黙って死ぬ、それしきの事もできない奴ばかりだ」

「どうにもあんただけは、違うらしいがね……」

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>48 ツィオ
「ほぉ? 俺が田舎上がりならお前も田舎上がりだろうが」

馬鹿め。とそう悪態をつき、強請られれば持っていじるジッポで火をつけてやる。
質の良いもので揃えた身の回り品の中では唯一古びたそれは、ファミリーに入って暫くした頃に上司のヴェネリオにもらったと言って大事に使っているものだ。

「全くだ。
 今回の件がなければこんな所に来ようとは思わん。
 ……酒は多少は呑むが、役に立たん女など居て何になる。俺には不要だな」

無論、ファミリーで働く女性の話ではない。
女性でも強い者は強いし、働きがわかる人間であれば敬意を評してるつもりだ。
だからこそ、力を持たぬ女子供をどうこうするつもりはなく、抗争の際にはこっそり逃したりすることがあるのだが。

「……女の尻の話など俺に聞かせるな」

続く問には苛立ちを隠さず言葉を噤んだ。

「…………、」

上には腐った者が居るのは間違いはない。
能力重視のファミリーにおいて、腐敗したお上は不要だが……だからこそ、ボスに取って代わろうとする愚か者が居ないとは言い切れない。

「もしそうであれば、証拠を掴み次第海の藻屑にしてやるに決まってる」

ぎちり、と。
歯が根を鳴らし、殺意の滲んだ目であなたを睨んだ。
(50) 2022/08/10(Wed) 2:29:48

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>57 ツィオ
「何が瀟洒なものか。
 俺とてただ小言をいうだけの小間使い役立たずではない」

幼い頃は正義感に溢れた生意気な子供だった。
力が足りず、上手くいかずに泣きべそをかいていたなんて事も少なくはなかったし、当時のことを知られているのは具合は悪いがお互い様だろう。

今でこそ、上司に付き従い、密輸業で多数の客と取引をすることで口は回るようにはなりはしたが、成長してない部分もあるにはある。

「女など……俺には不要だと言っているだろうが……」

付き合いでバーなどに行けば女は寄ってくるから、自分自身見た目が悪くは無いことは理解している。
硬派な態度も、人によっては良い印象にでも映るのだろう。

――そのかいもあってか、別に、リカルドは童貞というわけではない。


縁を切った家は家柄も良かったし、経験は必要だとむしろ強要されるようなところだったから。
だから思想も合わない家とは縁を切ったのだ。

「――わかっている。
 あいつは燻っているものが大きすぎる。
 暴れさせる気はないし、あいつが不利になるようなことはさせない」

飄々として、ふざけた真似ばかりしていても、マウロも俺たちと同じところまで……と思っているのは同じだろうと。
そこだけは信頼しているのだ、この男を。

「ハ……ッ、苦労をかけると思うのなら、
 まずは貴様からフザけた行動を慎めというんだ、馬鹿者が」
(60) 2022/08/10(Wed) 17:53:01

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>66 ツィオ
流れる血が不明孤児だった自分たちも、貰われた先が命運を分けた。
比較的良い家柄の家庭に養子として出されたリカルドとツィオは今、こうしてメイドマンとして正規のメンバーになっている。
が、そうではなかったマウロだけが、今も正規と認められずソルジャーのままだ。

能力主義であるはずのノッテファミリーにも、血統だけを大事にする腐った存在が居るのは腹立たしいし、そういうところが自分もまだまだ染まらず子供臭い部分なのだろうとは思っている。

それでも、贔屓目なしにマウロは認められるだけの功績は残しているのだ。
憤りを覚えて何が悪い、無駄死にさせたくないと思って何が悪い。
そんな風に、リカルドは考えていた。

「お前も迷惑をかけて楽しいと思っているのか、俺に?
 必要とされるのは構わんが、……俺の手には限りがある。
 今の俺には、女にかまける時間などありはしない」

いつの間にか、吸っていた煙草は短くなっていて、
舌打ちをしながら足でその火を消した。

何が楽しいのか、機嫌よく去っていく同僚を恨めしそうな目で見送って、ひとり小さく嘆息を漏らす。

「居なくなれば目覚めが悪くなるのは、お前も同じだと言うんだ。馬鹿が……」

その場で呟かれた言葉は、この喧騒では立ち去る貴方には届かなかっただろう。
(67) 2022/08/10(Wed) 20:01:06

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>69 ストレガ

祭の喧騒には似合わない、身なりの良いスーツを着込んだ男が歩いている。
申し訳程度に首元を緩めだらしなさを演出しているが、どう贔屓目に見ても祭りを楽しんでるようには見えない仏頂面だ。

女性としては背の高いあなたも、相当に目立つ存在だろうか。
その明るい髪に気づくと視線を送り、

”何をしている”


……と、目で訴えた。
(70) 2022/08/11(Thu) 1:40:27

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>72 ストレガ

「こ……んなところで何をしているのかと、言ったんだ」

全く言ってないのだが。
おそらくこれをツィオやマウロにしたところで伝わらない気もしているのだが。

場にそぐわない男は仏頂面の上眉間にシワを深く寄せて、大きく息を吐いた。
貴方にはその仕事ぶりに敬意を表しているのだが、それでも声が詰まってるあたりはどうにも女性は苦手らしい。

「火急の用があるわけじゃないが……、
 このような場所で何をしているのかと気になっただけだ。だが、メンテナンスは近々頼みたいと思っている」

何を、とはこの場では言わない。
だが貴方にとっては、それが狙撃用のライフルであることは想像に難くないだろう。
(73) 2022/08/11(Thu) 2:15:11

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>74 ストレガ

「そうだな……それは確かにそうだ……」

至極まっとうな返事には反論のしようもない。
この場にいて真っ当に参加する気がない男は自分くらいなものだろう。

「……ワインの瓶くらい持てとは……通りすがりのツィオにも言われた。
 こういった祭には録に参加したことがなくてな。……勝手がわからん。酒は飲んで参加するものなのか?」

手がかりを見つけるための視察ではあったが、本当に溶け込むための知識がなさすぎた。
これは本当に失敗も失敗だ。
適当に屋台からワインを2本購入し、貴方にそのうちの1本を差し出す。

「承知した。
 君のメンテナンスは丁寧で助かっているんだ。
 ――――入用になる前に入念に済ませておかなくてはならないと思っているから、明日にでもそっちに届けよう」
(75) 2022/08/11(Thu) 2:57:52

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>76 ストレガ

「そんなに難しいことを言わないでくれ。
 そもそも安服を俺は持ってない」

もう初めからここに来ることが間違ってるような事を宣い肩をすくめる。
行き場を失ったワインの瓶を両手で抱え、困り果てた表情を浮かべた。

「別に、作業が終わってから飲めばよかろう。
 俺も持っているだけで飲むつもりはないしな……、いつ酔った上司に呼び出されるかわからん」

とはいえ、珈琲でもいいのなら最初から珈琲を買えばよかったなと、見せつけられた物を見下ろしながら呟く。
安酒を飲むよりはよっぽど良かったし、そもそも祭を楽しむために来たわけではない。
だから誰かをひっかけろという言葉にも消極的な顔を見せるだろう。

「そんな事をしている暇はない。
 男にせよ女にせよ、体を武器にすり寄ってくるようなのは苦手でな」

「まぁ……、その先に隠された真実が眠ってると言うなら、いつだって行くが」

スゥ、と冷めた目をその路地へ向け、それからやっぱり、首を横に振った。
別に娼婦や男娼を差別しようというわけではない。
ただ……どうにもそういうやりとりは苦手であるのだった。
(79) 2022/08/11(Thu) 8:53:06

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>85 ストレガ

「視察だが?」

むぅ、と眉間に深くシワを寄せながら言った。
別に住民と対話をするわけではなく警戒と囮を兼ねて、自らの目で見てみようと思っただけの話だが、それでもあまりに場にそぐわなく珍しげに見られてしまうのはいただけなかった。

「それは確かに困るが……自分の目で見ておきたい事もある。
 どうにも向いてないのは理解できたが……そうだな、このワインを処分したら移動することにしよう」

服はともかく顔はどうにもならないのだが、どうしたらいい、などと問うことはすまい。
そのような事をしても、彼女もまた大きなため息をつくはめになるだろう。
路地に消える背中を見送って、男もまた移動を始める。
両手に持つ2本のワインが似合わず、更に不自然さを高めてしまっていることに男はまだ気づく様子はなかった。
(87) 2022/08/11(Thu) 13:13:10