─食堂─
起こさなくってごめんね。
疲れてるみたいだったから。
[
>>72何時、という言葉に、夢と現のあわいにいた“彼”の意識が浮上したのが分かる。
女はそれにいたって変わらぬ調子で応じた。
顔は傍近くのまま、微笑みを浮かべて。
その肩越しに影が轟いているのは夢と疑ってもおかしくはない。]
ふふ、一体、どんな夢を見ていたの?
どういうって……。
[まだ夢なのか、と問うような言葉には喉を震わせて揶揄うように笑う。
先端が舌のように平べったく変化した影が”彼”の首筋をねっとりと撫で上げ。]
たのしい事?