「静かめな二人だもんねぇ。お疲れ様」

リアクションに対してなんやかんやは言わない。
労いの言葉のみ。

いつの間に心、読まれたんだろう・・・・

哀れなケツバットの犠牲者二人を見届ける。
野次も飛ばさなければ、かと言って愉悦する様子もない。本気で憐れんでいるのかというと……それも怪しい所だが。

「お疲れさまでした。
　……レヴァティ様も、進行有難うございます。観客の皆様にもよろしくお伝えください」

挨拶と散り散りになるカメラに、舞台の終了を認識する。
兎にも角にも、司会進行を務めた元祖バニーボーイ >>@41 に労いの言葉。

>>330 跪いてる囚人
「それはそれでどうなの？…わかったわよ、お疲れ」
「じゃあ暫く偉そうにするわね。ふふん」
子供みたいな妥協案を提示してソファを立つ。
また今度未知と遭遇とかしたらケツバット組に押し付けてあげよう。

>>333　シトゥラ　>>335　テンガン

「着替えていいかは」

>>335


しないので、これはただの威嚇だ。

>>336　天上人
「よし。やり切った。それとおめでとう」
跪きを解除した。微妙にぎこちない立ち方だが。

>>337　>>338　バニー投票

ケツを人質に取られてなお賛成できる。

じっ……と同僚を見ている。じーっ。

賛成ばっか見えるんだけどォ！

「えー、着替えちゃうの？もったいなーい」

　けらけら。冷やかし担当は気楽です。

囚人は漸く立ち上がる。崩れた髪を気にする様子もない。
また動きはぎこちないが、それよりも何よりも早くこの場から抜け出したかった。

中継が続こうがお構い無し。この囚人には関係の無いことだ。
周りに視線を向ける様子も無くゆっくりと壁伝いに歩き出す。

その足で向かうのは自室だ。
看守に着せ替えされたので自分の服くらいは回収したことだろう。

「まぁ、こういうのって珍しいものの方が好まれるんじゃない？」
1日も着てればみんな飽きてくれるわよ。多分。

「…………、ン、え！
　でも俺、着替えてくれないと
　パッと見でシトゥラってわかんない……かも……」

似合うとは言ったものの。
なんだかんだいつものお洋服でいて欲しい派らしい。

「ん、分かんない子がいるんじゃ仕方ないねぇ。
着替えなよシトゥラ、看守服も似合うからさ」

それが本当かどうかなんてどうでもいい。
一人でもいつもの服がいいと言う人がいるなら、アルレシャは掌返すつもりだったのだ。

「パッと見わからないってのもそれはそれで複雑だなァ……」

「……、ン！　そうそれ！
　看守服が似合うって言いたかった！！」

アルレシャの言葉にウンウン。頷いた。

「はーいカメラさんこちらだぞ！
主のバーナードが視聴者サービスをしていたなら、
従者の俺だってやるのは当然！やるぞ〜！」

鞭とヒールをしれっと装着してから、シトゥラの真似をして足を組んで座りだした。


「あ、来た？格好的に履き辛いから任せていいかい？うん、ありがとう！あ、カメラこっち寄せられる？俺目線下に送るから下の方で撮ってくれると映り良いと思うぞ！」

ちょっと間を開けて、を軽く微笑んで撫でてから、一度片手で床に叩きつけて音を鳴らし、両手で引っ張る。

　


次に打撃音を鳴らした途端、『世界』そのものを塗り替える。姿形で笑いを取る？お前は熊や獅子が多少着飾った所で笑えるか？『支配者』を、演ずる。

「いつまでそこで突っ立っている？

虫の様に無様に傷痕すら残さず消し潰してやる。

それが嫌なら蟻の様に地に伏せろ。

一々指示されないとそれすら理解できない？愚図が。お前の為に何故俺が言葉を与えてやる必要がある？



「役立たずの上に気も利かぬ屑が。お前の存在は何だ。鏡すらも見れないか。何の為に存在している？それすらも定められられない？生きる価値すらない非生物以下だな？」

「はぁ……。いいだろう。光栄に思え。
なら与えよう。お前の罪業に満ちた全てに、

　


「…………。」

「────…………。」

うまくできてたかな？喜んで貰えたなら何よりだ！

愉しかったら今度また放送をみてくれ！


何事もなかったかのようにいつも通りに戻った。
カメラの放送を、ポチ。と留める。

「結構疲れるな、これ！よ〜し解散だ〜！」

「へえ、お前ああいうこともできるんだ。やるねえ」

　その結果ポルクスがぴえになっていることは分かっているが、それでもこの看守はラサルハグを味方する。

「アルレシャとテンガン、ポルクスのこと部屋まで送ってあげてくれない？俺はコイツを途中まで送っていくからさ」

　言いながらさりげなく自分も退散するつもりだ。また明日ね。

「はいはい……って、テンガンは送られる方じゃない？僕が二人とも部屋まで送り届けますよー」

止めはしない、解散って言ってたしね。
ぴえになってたポルクスはともかく、テンガンが部屋までの見送りを必要とするかは分からないけど。

「え、思った以上に怖かった？
実際とおかしな点が多いフワッとみんながイメージするのをあえて演じたけど……忠実な再現の方がよかったかな……」

落ち込む部分の的外れさが凄い。

「いや、俺は……大丈夫じゃないから一人で帰る……」

よりによって賭けの直後でこれ。前途多難だ。

これはぴえになっている男。
さっき慰めてくれていたので、きっとアルレシャの斜め後ろ辺りに寄り添う感じで立ち、服の袖を掴んでいるだろう。
部屋まで連れて行くのなら大人しく付いていく感じだ。

「いや……俺は送り届けられなくとも問題ない。
手伝えということであれば付いていくが」

ぴえになったポルクスが一人で立って歩けるなら、アルレシャ一人でも大丈夫だろう。必要でないならついて行かない。

「そういうことならじゃあ解散ってことで。
　大丈夫だよ、明日になったらきっとまたこれまで通りだから」

　いつも通りと言えるほど多くの時をともにすごしてはいないはずなので、若干引っかかるような言い方をして。手を振っては一人、先に自室へと戻っていくだろう。

「お休み、たのしかったよ」